JP6642178B2 - 吸気装置 - Google Patents
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Description
このインタークーラには車両の走行風との熱交換によって吸気を冷却する空冷式インタークーラと、循環される冷却水との熱交換によって吸気を冷却する水冷式インタークーラとが知られている。
また、特許文献2には、水冷インタークーラと、該インタークーラを内側に収容するサージタンクとの間の隙間を埋めるゴム製のガスケットについて開示されている。
また、特許文献2には、インタークーラを内側に収容するサージタンクとの間の隙間を埋めるゴム製のガスケットについて開示されているが、一直線状のゴム製のシール部材を、インタークーラの外周に沿って巻き付けて、収容部のサージタンク内に組み込むものである。このため、シール部材をインタークーラに巻き付ける作業、及びそのシール部材を巻き付けた状態でインタークーラをサージタンク内に力を入れで押し入れる必要があるため、作業性に問題を生じる。
さらに、インタークーラとケーシングの内壁面との間の隙間に配置されるスペーサが、摺動構造であるため、ケーシングとインタークーラとの隙間のばらつきへの対応が容易であり、精度を高めた組み付けが要求されず、インタークーラ及びスペーサのケーシングへの組付け作業が容易となる。
上記構成(6)によれば、熱伝導性に優れたアルミを採用することで冷却効率をさらに向上することができる。
上記構成(7)によれば、アルミ製のスペーサを酸性溶液中においてアルミより溶け易いマグネシウムで被覆することで、母材のアルミを保護することができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
排気浄化装置5の下流側(ターボチャージャ39の下流側)の排気通路3には、低圧EGR通路47の一端が接続され、低圧EGR通路47の他端はターボチャージャ39の上流側の吸気通路23に連通している。低圧EGR通路47には低圧EGRクーラ49が設けられ、低圧EGR通路47の吸気通路23との接続部の近傍には低圧EGRバルブ51が設けられている。
図1に示すように、エンジン1には、水冷インタークーラ53を備えた水冷インタークーラシステム55が設けられている。この水冷インタークーラシステム55は、水冷インタークーラ53と、冷却媒体としての冷却水を循環させる冷却水回路57と、冷却水を圧送する循環ポンプ59と、冷却水を冷却するラジエータ61とを備えている。
なお、ケーシング65に対して上部の収納開口63から下方向に挿入する例を説明するが、必ずしも、上から下方向に挿入する場合に限定されるものではない。
吸気出口183は、エンジン1のシリンダヘッド11の側面に形成された吸気ポート19の開口に連結する。吸気出口183側には複数の取付ボルト孔185が設けられた取付フランジ187が形成されている。
一方の冷却水通路93から導入され、他方の冷却水通路93から排出される冷却水が、複数の冷却水層91の内部を循環するようになっている。また、空気層89は、複数の冷却水層91相互間の間隙に設けられ、薄板を蛇行状に折り曲げ加工してなるコルゲートフィンを備えている。コルゲートフィンは、吸気が吸気入口181側から吸気出口183側へ通過するように形成されている。
このスペーサ71は、ステンレス製によって形成されており、より良くはアルミ製(アルミ合金を含む)を採用してもよい。アルミ製にすることで、ステンレスよりも熱伝導性に優れているため、冷却効率をさらに向上することができる。
また、アルミ製のスペーサ71に対してマグネシウムで被覆してもよい。アルミ製スペーサを、酸性溶液中においてアルミよりも溶け易いマグネシウムで被覆することで、母材のアルミを保護することができる。
また、左右のスペーサ71a、71bは、オーバラップ部C(図4参照)を除き、基本構造は同一であり左右は対称形状になっている。従って、図3に示す吸気流上流側から見て左側の左スペーサ71aについて主に説明し、右スペーサ71bについては添文字bを付して示す。
この上流側係合爪79及び下流側係合爪81は、インタークーラコア67の下端部に形成されたレールフランジ80に係合して、左スペーサ71aを摺動自在に支持している。レールフランジ80と上流側係合爪79及び下流側係合爪81との係合状態の断面図を図7、8に示す。
一方、左縦壁83aが左スペーサ71aとともに移動すると、左縦壁83aとインタークーラコア67の左壁面67aとの間に隙間が生じるので、そこから吸気流体が通過してしまう。この通過流体を防止又は抑制するために、左横受圧部73aに連続して右側に張り出した遮蔽板85aを備えている。
左縦壁83a、左横受圧部73a、遮蔽板85a、上流側係合爪79a、及び下流側係合爪81aは、左スペーサ71aの本体部77aと一体的でも溶接等で接合されていてもよい。
始動時及び低回転運転時においては、吸気流体の流速は上昇していないため、左右の横受圧部73a、73bによって、インタークーラコア67とケーシング65の左右の側壁間の隙間が狭められないが、始動時及び低回転運転時においては、大きな冷却要求はされないため冷却効果において問題は生じにくい。また、始動時においては、インタークーラコア67とケーシング65の左右の側壁間の隙間が狭められていないことから吸気流量かが確保され、始動性においても問題は生じにくい。
左スペーサ71aについて主に説明するが、右スペーサ71bについても同様である。
左下受圧部101aは、前述した上流側係合爪79aによって構成される。すなわち、上流側係合爪79aの吸気流上流側の面は、図7に示されるように、吸気流れQの方向に対して傾斜角θ2の角度をもって傾斜した傾斜面に形成されている。このため、吸気流体の動圧力を受けると上流側係合爪79aを下側にスライドする方向に分力が作用する。
図5(A)に示すようにC領域は、図8に示すように、左下受圧部101aの内側に右下受圧部101bが重なるように入り込む構造となっている。
まず、吸気マニホールド21を構成するケーシング65をエンジン1のシリンダヘッド11にボルトで締結する。その後、図3のように、インタークーラコア67の下端部に形成されたレールフランジ80に、左右のスペーサ71a、71bの上流側係合爪79a、79b、下流側係合爪81a、81bを引っ掛けて、左右両側から中央部に向けて左右のスペーサ71a、71bを摺動(スライド)する。これによって、インタークーラコア67に、左右のスペーサ71a、71bを組み付けられる。
その後、図2のように上部の収納開口63から、インタークーラコア67に左右のスペーサ71a、71bが組み付いた状態のものを挿入して、ガスケット107を介して天板76を取付ボルト78で固定してケーシング65内部に収納して取り付ける。
摺動構造であるため、ケーシング65とインタークーラコア67との隙間のばらつきへの対応が容易であり、精度を高めた組み付けが要求されず組付け作業が容易となる。
21 吸気マニホールド
52 吸気装置
53 水冷インタークーラ(インタークーラ)
63 収納開口
65 ケーシング
65a 側壁面(内壁面)
65b 底壁面(内壁面)
67 インタークーラコア
69 インタークーラ取付部(取付部)
71 スペーサ
71a 左スペーサ
71b 右スペーサ
73 横受圧部(受圧部)
73a 左横受圧部
73b 右横受圧部
79 上流側係合爪
81 下流側係合爪
85 遮蔽部
85a 左遮蔽部
85b 右遮蔽部
101 下受圧部(受圧部)
101a 左下受圧部
101b 右下受圧部
C オーバラップ部
θ1 横受圧部の傾斜角度
θ2 下受圧部の傾斜角度
L1 スライド前の隙間
L2 スライド後の隙間
Q 吸気流れ
Claims (6)
- 内燃機関の吸気通路上に設けられるケーシングと、
前記ケーシングの内部に配置されるインタークーラと、
を備える吸気装置において、
前記ケーシングは前記インタークーラを挿入する開口部を有し、
前記インタークーラは、前記インタークーラの一方の端面に形成されて、前記ケーシングの前記開口部の縁部に固定されると共に前記開口部を閉鎖する取付部を有し、
前記インタークーラに取り付けられて、
前記インタークーラの他方の端面と前記ケーシングの内壁面との間の隙間に配置されるスペーサを備え、
前記スペーサは、吸気流に対して直角方向に左右に2分割する構造を有するとともに、前記吸気通路を流通する吸気の動圧力を受けて、前記スペーサを前記ケーシングの内壁面側へ摺動させる受圧部を有し、
左右のスペーサのそれぞれに前記受圧部を構成する横受圧部が形成され、左右のスペーサは吸気流体の動圧力によって左右に広がるように摺動されることを特徴とする吸気装置。 - 前記スペーサは、前記インタークーラの下端面と前記ケーシングの底壁面との間の隙間に配置され、前記スペーサを前記ケーシングの底壁面へ押し付ける方向に摺動させる前記受圧部を構成する下受圧部を備えることを特徴とする請求項1に記載の吸気装置。
- 前記下受圧部は、前記左右のスペーサに設けられるとともに、前記左右のスペーサが開いた場合でもオーバラップするように構成されることを特徴とする請求項2に記載の吸気装置。
- 前記スペーサは板金製であり、前記受圧部は吸気流方向に対して傾斜角度を有し前記インタークーラの吸気流上流端部分に設置されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の吸気装置。
- 前記スペーサはアルミ製であることを特徴とする請求項4に記載の吸気装置。
- 前記スペーサはマグネシウムで被覆されていることを特徴とする請求項5に記載の吸気装置。
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