JP6640661B2 - エンジンオイル状態制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、燃料によって希釈されたエンジンオイルの回復に関する。
ディーゼルエンジンには、排気通路に配置されるDOC(酸化触媒)と、該DOCの下流に配置されるDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)とからなる排ガス処理装置が搭載される。DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)は、ディーゼルエンジンから排出される排ガス中に含まれるPM(粒子状物質)を捕集するための装置である。このDPFは、一般にセラミック等をハニカム状モノリスに成形して隣り合う通気孔が入口側と出口側で交互に閉じられて排ガスがろ過壁を通過するように構成され、このろ過壁によってPMが除去される。触媒が担持されるものもある。DPFにPMが堆積していくとやがて目詰まりが発生し、DPFのPM捕集能力が低下するだけでなく、排圧が上昇して燃費にも悪影響を及ぼす。このため、PM堆積量が規定量に達するか又はエンジン運転時間が規定時間経過した毎に、DPFに堆積したPMを除去する強制再生を行う必要がある。
DPFの強制再生の一般的な手法の一つに、エンジンシリンダ内へのレイトポスト噴射を活用した手法がある。これは、エンジンの燃焼とは関係のないタイミング(燃焼完了後ピストン膨張行程の後半)で燃料を噴射し、排ガス中に未燃燃料を多く含ませて、DPFの前段に設置されるDOCでその燃料を燃焼させることにより、排気温度を600℃〜700℃程度まで上昇させ、DPF内のPMを燃焼させる方法である。しかし、レイトポスト噴射は、その一部がシリンダ壁面に衝突してオイルパンまで落ちるため、燃料がエンジンオイルを希釈させてしまい、エンジンを損傷させてしまうという課題がある。
このような課題に対して、特許文献1では、エンジンオイルへの燃料の混入量を推定し、燃料混入率が管理値以下となるように、DPFの強制再生処理の実行間隔や、エンジンの運転形態(空気過剰率)を調整することが開示されている。これによって、DPFの強制再生時におけるレイトポスト噴射を行った場合においても、エンジンオイル中の燃料混入率の増大に起因するエンジンオイルの潤滑性の低下や、引火点低下による発火のリスクを抑制することができるとされる。また、特許文献2には、ブローバイガス(NOx)により劣化するエンジンオイルの劣化が所定劣化度に達したことを判定する手段を備え、エンジンオイルの劣化が所定劣化度に達したときに、内燃機関の機械的圧縮比を変更する可変圧縮比機構による圧縮比を低くすることが開示されている。この圧縮比を低くすることにより、燃焼温度が低くなり、NOxの発生量を減少させることができるので、ブローバイガスに含まれるNOxを減らすことができる。このため、以降のNOxによるエンジンオイルの劣化の進行を抑制することができ、エンジンオイルの劣化に起因した潤滑不良が生じるリスクを軽減することができるとされる。
特開2011−137381 特開2014−218897
しかしながら、特許文献1が開示する方法は、DPFの強制再生のインターバルを長期化することにより、レイトポスト噴射によって新たにエンジンオイルに混入する燃料の量を減らすことを目的としたものである。特許文献2も、内燃機関の機械的圧縮比を変更した以降のNOxによるエンジンオイルの劣化の進行を抑制するものである。換言すれば、特許文献1および特許文献2に開示されている何れの方法も、燃料の混入によって希釈したエンジンオイルにおける燃料混入量を積極的に低減させることは行っておらず、混入燃料により希釈されたエンジンオイルを回復させることを目的としたものではない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、エンジンオイルの昇温制御によりエンジンオイルに混入した混入燃料のさらなる低減が可能なエンジンオイル状態制御装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るエンジンオイル状態制御装置は、
所定の燃焼制御が実行されるエンジンのエンジンオイルに混入した燃料の燃料混入率を制御するためのエンジンオイル状態制御装置であって、
前記燃料混入率を取得する燃料混入率取得部と、
前記燃料混入率が第1閾値以上の場合に、前記エンジンオイルに混入した前記燃料の蒸発速度を増加させるためのオイル昇温制御を実行するオイル昇温制御部と、を備える。
上記(1)の構成によれば、エンジンオイルに混入した燃料(混入燃料)の燃料混入率が第1閾値以上の場合には、所定の燃焼制御による通常の制御に加えてオイル昇温制御が実行されることにより、エンジンオイルのさらなる昇温が図られる。これによって、エンジンオイルにおける混入燃料の蒸発を促進することができ、混入燃料を積極的に低減(除去)することによって、混入燃料によるエンジンオイルの希釈の抑制のみならず、混入燃料による希釈からのエンジンオイルの回復を図ることがでる。また、エンジンオイルにおける燃料混入率が低減されることにより、エンジンオイル中の燃料混入率の増大に起因するエンジンオイルの潤滑性の低下や、引火点低下による発火などのリスクを抑制することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記オイル昇温制御は、前記エンジンの出力を、前記所定の燃焼制御が実行された場合における出力よりも増加させる出力増加制御を含む。
上記(2)の構成によれば、出力増加制御によってエンジンの昇温が図られており、より高温化されたエンジンからの伝熱によるエンジンオイルの昇温を図ることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記オイル昇温制御は、前記エンジンのアイドリング回転数の設定値を増加させる制御を含む。
上記(3)の構成によれば、例えばエンジンが搭載された車両の走行や、建機などの作動などに影響のないアイドリング時においてエンジンの燃料消費量を増加させ燃焼による発熱量を増加させることができ、エンジンの昇温を介したエンジンオイルの昇温を図ることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(3)の構成において、
前記オイル昇温制御は、前記エンジンのシリンダ内の燃焼温度を、前記所定の燃焼制御が実行された場合におけるシリンダ内の燃焼温度よりも上昇させる燃焼温度上昇制御を含む。
上記(4)の構成によれば、燃焼温度上昇制御による燃料の燃焼温度を上昇することにより、エンジンの昇温が図られており、より高温化されたエンジンからの伝熱によるエンジンオイルの昇温を図ることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記燃焼温度上昇制御は、前記エンジンの空気過剰率を、前記所定の燃焼制御に従って決められる空気過剰率よりも低減させる制御、あるいは、前記エンジンのEGR率を、前記所定の燃焼制御に従って決められるEGR率よりも増大させる制御の少なくとも一方を含む。
上記(5)の構成によれば、空気過剰率の低減や、EGR率の増大などによって、燃料の燃焼温度をより高温にすることにより、エンジンの昇温が図られており、より高温化されたエンジンからの伝熱によるエンジンオイルの昇温を図ることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(5)の構成において、
前記エンジンは、
前記エンジンオイルが循環されるオイル循環ラインと、
前記オイル循環ラインに設けられ、前記エンジンオイルを冷却するためのオイルクーラと、
前記オイルクーラをバイパスして、前記オイル循環ラインにおける前記オイルクーラの上流側と下流側とを連結するクーラバイパスラインと、を有し、
前記オイル昇温制御は、前記クーラバイパスラインを流れる前記エンジンオイルの流量を、前記所定の燃焼制御が実行された場合における前記クーラバイパスラインを流れる前記エンジンオイルの流量よりも増大させる制御を含む。
上記(6)の構成によれば、オイルクーラをバイパスして流れるエンジンオイルの流量を増加させることによって、所定の燃焼制御が実行された場合よりも、オイルクーラによるエンジンオイルの冷却度合を弱めており、エンジンオイルの昇温を図ることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)の構成において、
前記エンジンは、
冷却水を循環させる冷却水循環ラインと、
前記冷却水循環ラインに設けられ、前記冷却水を冷却するためのラジエータと、
前記ラジエータをバイパスして、前記冷却水循環ラインにおける前記ラジエータの上流側と下流側とを連結するラジエータバイパスラインと、を備え、
前記オイル昇温制御は、前記ラジエータバイパスラインを流れる前記冷却水の流量を、前記所定の燃焼制御が実行された場合における前記ラジエータバイパスラインを流れる前記冷却水の流量よりも増大させる制御を含む。
上記(7)の構成によれば、ラジエータをバイパスして流れる冷却水の流量を増加することによる冷却水の昇温を介して、エンジンの昇温が図られており、より高温化されたエンジンからの伝熱によるエンジンオイルの昇温を図ることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(7)の構成において、
前記エンジンは、
冷却水を循環させる冷却水循環ラインと、
前記冷却水循環ラインに設けられ、前記冷却水を冷却するためのラジエータと、
前記冷却水ラインに設けられるヒータと、を備え、
前記オイル昇温制御は、前記ヒータを作動させる制御を含む。
上記(8)の構成によれば、冷却水循環ラインを流れる冷却水をヒータによって昇温し、冷却水の昇温を介して、エンジンの昇温が図られており、より高温化されたエンジンからの伝熱によるエンジンオイルの昇温を図ることができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(8)の構成において、
前記エンジンは、前記エンジンオイルの粘度を検出するためのオイル粘度センサを有し、
前記燃料混入率取得部は、前記エンジンオイルの粘度と前記燃料混入率との関係を示すマップに基づいて、前記オイル粘度センサによって検出された前記エンジンオイルの粘度から前記燃料混入率を算出する。
上記(9)の構成によれば、エンジンオイルの粘度の測定を通して燃料混入率を取得することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(9)の構成において、
前記燃料混入率が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上、且つ、第3閾値未満の場合に、前記エンジンの出力を、前記所定の燃焼制御が実行された場合における出力よりも低減させる出力低減制御を実行する出力低減制御部を、さらに備える。
上記(10)の構成によれば、燃料混入率が第2閾値以上、且つ、第3閾値未満の場合には、所定の燃焼制御による通常の制御に加えて出力低減制御が実行されることにより、エンジンの出力がより低減される。これよって、エンジンオイルへの燃料混入率のレベルがより高い場合(第2閾値以上、且つ、第3閾値未満の場合)であっても、混入燃料によるエンジンオイルの希釈に起因したエンジンの損傷を抑制することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(10)の構成において、
前記燃料混入率が前記第3閾値以上の場合に、前記エンジンの起動を制限するための起動制限制御を実行する起動制限制御部を、さらに備える。
上記(11)の構成によれば、燃料混入率が第3閾値以上の場合には、所定の燃焼制御による通常の制御に加えて起動制限制御が実行されることにより、エンジンが停止した状態となるように仕向けられる。これによって、エンジンが運転状態となるのが抑制されるので、エンジンオイルへの燃料混入率のレベルが特に高い場合(第3閾値以上)であっても、混入燃料によるエンジンオイルの希釈に起因したエンジンの損傷を回避することができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(11)の構成において、
前記エンジンは、
前記エンジンの排気通路に設けられ、排ガス中の微粒子を捕集するためのDPFと、前記DPFの上流側に配設されるDOCと、を有する排ガス処理装置と、
所定の実行条件が満たされた時に、前記エンジンの燃焼室での燃焼に寄与しない時期に燃料を噴射することにより前記DPFに対する強制再生処理を実行する強制再生制御部と、を有する。
上記(12)の構成によれば、レイトポスト噴射による燃料がエンジンオイルに混入するようなエンジンにおいて、エンジンオイルにおける混入燃料の蒸発を促進することができ、混入燃料によるエンジンオイルの希釈の抑制のみならず、混入燃料による希釈からのエンジンオイルの回復を図ることがでる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、エンジンオイルの昇温制御によりエンジンオイルに混入した混入燃料のさらなる低減が可能なエンジンオイル状態制御装置が提供される。
本発明の一実施形態に係るエンジンの全体構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンオイル状態制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンオイルの粘度と前記燃料混入率との関係を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの冷却装置を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンオイル状態制御装置の制御フロー図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジン1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本発明の一実施形態に係るエンジンオイル状態制御装置2の構成を示すブロック図である。図3は、本発明の一実施形態に係るエンジンオイルの粘度と燃料混入率との関係を説明するための図である。図4は、本発明の一実施形態に係るエンジン1の冷却装置を示す図である。また、図5は、本発明の一実施形態に係るエンジンオイル状態制御装置2の制御フロー図である。エンジンオイル状態制御装置2は、例えば、燃料消費の抑制を重視した燃焼制御などの所定の燃焼制御が実行されるエンジン1において、エンジンオイルに混入した燃料(以下、適宜、混入燃料)の燃料混入率を制御するための装置である。エンジンオイル状態制御装置2は、エンジン1から検出した情報に基づいて燃料混入率を取得し、燃料混入率に基づいてエンジン1を制御する(図1参照)。
まず、図1、図4に示される実施形態のエンジン1について説明する。エンジン1は、例えば車両などに搭載されたディーゼルエンジンとなっており、エンジン本体11におけるシリンダ12とピストン13の上面とによって画定される燃焼室14内への燃料供給はコモンレールシステム5(CRS)により行われている。コモンレールシステム5では、燃料タンク(不図示)に貯留された燃料を高圧ポンプ52で高圧状態にしてコモンレール53に貯留しており、コモンレール53に貯留された高圧燃料を、エンジン本体11の燃焼室14に燃料を噴射するインジェクタ51から噴射する。このインジェクタ51からの燃料噴射量や噴射タイミングは、エンジン1を制御するエンジン制御ECU15による制御の下で行われている。より具体的には、エンジン制御ECU15は、所定の燃焼制御を実行する燃焼制御部16を備えており、この所定の燃焼制御に従って上記の燃料噴射量や噴射タイミングが決定される。エンジン制御ECU15(電子制御装置)はコンピュータで構成されており、図示しないCPU(プロセッサ)や、ROMやRAMといったメモリM(記憶装置)を備えている。そして、主記憶装置にロードされたプログラムの命令に従ってCPUが動作(データの演算など)することで、燃焼制御部16や、後述する強制再生制御部17、エンジンオイル状態制御装置2といった各機能部を実現する。
また、エンジン本体11には、不図示の吸気ダクトを介して外部から吸入された空気(吸気)をエンジン本体11の燃焼室14に向けて導く通路である吸気通路3、および、燃焼室14での燃焼により生じた排ガス(燃焼ガス)を外部に向けて導くための排気通路4が接続されている。吸気は、吸気通路3を通過する際には、エンジン1が備えるターボ過給機35によって圧縮されると共に、ターボ過給機35による圧縮後に、冷却により吸気密度を高めるためのインタークーラ32を通過し、その後、吸気通路3に設けられた吸気スロットル33を通過するようになっている。また、ターボ過給機35は、エンジン本体11からの排ガスによって回転するタービンT及びタービンTによって回転駆動するコンプレッサCを有しており、排気通路4に設置されるタービンTが排ガスで駆動されることにより、吸気通路3に設置されるコンプレッサCが回転し、吸気通路3を流れる吸気を下流に向けて圧縮する。なお、吸気(新気)の流量は、吸気通路3に設けられた吸気流量計31で検出されており、各種の制御に用いるためにエンジン制御ECU15に入力される。
他方、排気通路4では、タービンTの上流側(燃焼室14側)において排気通路4から分岐するようにEGR通路43の一端側が接続されており、EGR通路43の他端が吸気通路3における吸気スロットル33の下流側(燃焼室14側)に接続されることで、排気通路4を流れる排ガスの一部を吸気通路3に還流可能になっている。このEGR通路43には、排気通路4側から順にEGRクーラ44、EGRバルブ45が設けられている。そして、目標のEGR率(吸気通路3に還流する排ガスの量÷燃焼室14に吸入される吸気量)となるように、EGRバルブ45の開度がエンジン制御ECU15の燃焼制御部16によって制御される。
また、排気通路4において上述のタービンTを通過した排ガスは、排気通路4に設けられた排ガス処理装置7を通過する。この排ガス処理装置7は、DPF72と、DPF72の上流側に配設されるDOC71とからなる。DPF72は、排ガス中のPM(主に、スート)を捕集するためのフィルタであり、エンジン1の運転によってPMが堆積される。他方、DOC71(酸化触媒)は、排ガス中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)を無害化するための触媒である。また、DOC71は、DPF72に捕集されたPMを燃焼させる強制再生を実行する場合に、排ガス中の未燃成分の酸化反応熱により排ガス温度を上昇させる機能を有している。本実施形態では、強制再生処理は、エンジン制御ECU15が有する強制再生制御部17の制御の下で実行されるようになっており、インジェクタ51からレイトポスト噴射し、排ガス中に未燃燃料を多く含ませることにより行っている。レイトポスト噴射とは、燃焼室14における燃焼とは関係のないタイミング(燃焼完了後ピストン膨張行程の後半といった燃焼室14での燃焼に寄与しないタイミング)で燃料を噴射することを意味する。レイトポスト噴射によって排ガス中に供給された未燃燃料は、DPF72の前段に設置されるDOC71で燃焼する。そして、DOC71での未燃燃料の燃焼により排ガス温度が600℃〜700℃程度まで上昇し、この高温の排ガスによって、DOC71の下流に位置するDPF72内のPMが燃焼させられる。
また、強制再生制御部17は、所定の実行条件が満たされた時に強制再生処理を実行するように構成されている。上記の所定の実行条件(実行タイミング)は、例えば、DPF72におけるPM堆積量の推定値が規定値を超える場合、エンジン1の運転時間が規定時間を超える場合、インジェクタ51から噴射されるエンジン1の燃料噴射量の累計値が規定量を超える場合、などが挙げられる。上記のDPF72におけるPM堆積量の推定は、例えばDPF72の上流と下流とにおける差圧をDPF差圧センサ88によって検出することで推定することができる。あるいは、エンジン回転数、上記の燃料噴射量、吸気流量、DPF温度(例えば、DPF出口温度センサ84の検出値など)を検出し、強制再生制御部17が有する予め記憶されたマップに基づいて、エンジン1からのPM排出量とDPF72の内部での自然再生によるPM再生量とを推定し、PM排出量からPM再生量を差し引くことでPM堆積量を推定することもできる。なお、排気通路4におけるDOC71とDOC72との間には、DPF72の入口(DOC71の出口)における温度を検出するための温度センサ83と、圧力を検出するための圧力センサ86が設置されており、各種の制御に用いるためにエンジン制御ECU15に入力されている。
ところが、上述したDPF72の強制再生処理をレイトポスト噴射により行うと、レイトポスト噴射により噴射された燃料の一部は、シリンダ壁面に衝突し、エンジン本体11を構成するシリンダブロックの下面に取り付けられるオイルパン69(後述する図4参照)まで落ちる。その結果、エンジンオイルに燃料が混入し、エンジンオイルを希釈する。オイルパン69は、エンジン部品のための潤滑油となるエンジンオイルを溜めるものであり、後述するように、オイルパン69に溜まったエンジンオイルは、オイルポンプ64で吸い上げられてエンジン部品に再度供給される。このため、エンジンオイルが混入燃料によって希釈されると、エンジンオイルの潤滑性の低下や、引火点低下による発火のリスク(オイルダイリューションリスク)が生じ、エンジン1(エンジン本体11)を損傷させる可能性がある。
そこで、エンジン1は、上述した所定の燃焼制御が実行されるエンジン1のエンジンオイルに混入した燃料の燃料混入率を制御するためのエンジンオイル状態制御装置2を備える。
以下、エンジンオイル状態制御装置2について、図2〜図3を用いて説明する。図2に示されるように、エンジンオイル状態制御装置2は、燃料混入率取得部21と、オイル昇温制御部24と、を備える。図1〜図2に示される実施形態では、エンジンオイル状態制御装置2は、燃料混入レベル判定部22と、制御起動部23と、をさらに備えている。なお、本実施形態では、図1に示されるように、エンジンオイル状態制御装置2は、エンジン制御ECU15の一機能部として実現されているが、他の幾つかの実施形態では、エンジン制御ECU15とは別体に構成された他のECU(電子制御装置)などのコンピュータ装置で実現しても良い。上記のそれぞれの機能部について説明する。
燃料混入率取得部21は、エンジンオイルに混入した燃料の燃料混入率を取得する。燃料混入率は、エンジンオイルにおける混入燃料の割合である。図2に示される実施形態では、燃料混入率取得部21は、エンジンオイルの粘度に基づいて燃料混入率を取得するように構成されている。より詳細には、エンジン1は、エンジンオイルの粘度を検出するためのオイル粘度センサ81を有している。このオイル粘度センサ81は、オイルパン69やオイル循環ライン(後述)などに存在するエンジンオイルの粘度を検出するように構成されており、オイル粘度センサ81の検出値は燃料混入率取得部21に入力されるようになっている。そして、燃料混入率取得部21は、エンジンオイルの粘度(例えば動粘度)と燃料混入率との関係を示すマップF(図3参照)に基づいて、オイル粘度センサ81によって検出されたエンジンオイルの粘度から燃料混入率を算出することにより、燃料混入率を取得している。図3に示される実施形態では、上記のマップFは、予め実験などを通して得たデータを最小二乗法などで近似してマップ化(関数化)しており、エンジンオイル状態制御装置2が備える不揮発性のメモリMに予め記憶されている。
ただし、燃料混入率取得部21による燃料混入率の取得方法は、上記の方法に限定されない。例えば、燃料混入率取得部21は、DPF72の強制再生処理によってエンジンオイル中へ混入する燃料混入量を求めることにより、燃料混入率を取得しても良い。具体的には、コモンレール53内の燃料圧力、レイトポスト噴射による噴射量、DOC入口温度(DOC入口温度センサ82の検出値)などの強制再生処理の実行時のパラメータから上記の燃料混入量を推定可能な関数を、実験などを通して予め作成しておき、この燃料混入量を算出可能な関数に基づいて、強制再生処理の実行時のパラメータから燃料混入量を算出しても良い。この燃料混入量を算出可能な関数には、燃料のインジェクタ51の噴射口の孔径、噴孔数、スワール比等の構造上の変数を加えてもよい。そして、エンジン1が備えるエンジンオイルの全量で、取得した燃料混入量を除算することで、燃料混入率を算出することを通して、燃料混入率を取得しても良い。
燃料混入レベル判定部22は、燃料混入率に基づいて燃料混入レベルLを判定する。より詳細には、燃料混入レベル判定部22は、燃料混入率取得部21と接続されることにより、燃料混入率取得部21が取得した燃料混入率が入力される。そして、燃料混入レベル判定部22は、燃料混入レベルLを判定するための閾値Vと燃料混入率とを比較することにより、燃料混入レベルLを判定している。具体的には、図2に示される実施形態では、燃料混入レベルLが第1閾値V1未満の場合にはエンジンオイルは正常レベルにあると判定する。また、燃料混入率が第1閾値V1以上、且つ、第2閾値V2未満の場合には第1燃料混入レベルL1と判定する。同様に、燃料混入率が第2閾値V2以上、且つ、第3閾値V3未満の場合には第2燃料混入レベルL2と判定する。燃料混入率が第3閾値V3以上の場合には第3燃料混入レベルL3と判定する。なお、第1閾値V1は第2閾値V2より小さく、第2閾値V2は第3閾値V3よりも小さく(V1<V2<V3)、燃料混入レベルLが大きいほど、混入燃料によるエンジンオイルの希釈が進んでいることを示す。そして、燃料混入レベル判定部22は、燃料混入レベルLの判定結果を次に説明する制御起動部23に入力する。
制御起動部23は、燃料混入レベル判定部22によって判定された燃料混入レベルLの判定結果に基づいて、燃料混入レベルLに応じた制御を実行する制御部(機能部)を起動する。つまり、制御起動部23によって起動された制御部は、所定の燃焼制御が実行されているエンジン1に対して、制御部毎に定められた制御を追加で実行する。図2に示されるように、本実施形態では、エンジンオイル状態制御装置2は、上記の制御部として、次に説明するオイル昇温制御部24と、後述する出力低減制御部25および起動制限制御部26とを備えている。
オイル昇温制御部24は、燃料混入率が第1閾値V1以上の場合に、エンジンオイルに混入した燃料の蒸発速度を増加させるためのオイル昇温制御を実行する。換言すれば、燃料混入率取得部21によって取得された燃料混入率が第1燃料混入レベルL1にある場合のみ、オイル昇温制御を実行する。図2に示される実施形態では、オイル昇温制御部24は、燃料混入率が第1閾値V1以上、且つ、第2閾値V2未満の場合に、上記のオイル昇温制御を実行している。また、オイル昇温制御部24は、燃料混入レベル判定部22および制御起動部23を介して、燃料混入率取得部21に接続されている。オイル昇温制御部24は、燃焼制御部16(前述)と、油温制御部27と、水温制御部28とのそれぞれにも接続されており、これらの機能部に命令を送信することにより、オイル昇温制御を実行する。このオイル昇温制御としては、次に説明するような様々な手法が考えられる。
幾つかの実施形態では、オイル昇温制御は、エンジン1の出力を、上述した所定の燃焼制御が実行された場合における出力よりも増加させる出力増加制御を含む。すなわち、出力増加制御によってエンジン1を昇温し、より高温化されたエンジン1からの伝熱によりエンジンオイルのさらなる昇温を行おうとするものである。図2に示される実施形態では、オイル昇温制御部24は、燃焼制御部16に対して出力を増加させる命令を送信するように構成されている。そして、オイル昇温制御部24からの上記の命令を受信した燃焼制御部16は、所定の燃焼制御の下で決定されるインジェクタ51からの燃料噴射量よりも燃料噴射量を増加させる。これによって、エンジン本体11の回転数あるいはトルクが増大されることにより、出力をより増大させている。
あるいは、他の幾つかの実施形態では、オイル昇温制御部24は、例えば燃焼制御部16に対する命令によって、エンジン1のアイドリング回転数の設定値を増加させても良い。アイドリング回転数の設定値の増加により、アイドリング時の燃料噴射量が増大し、燃焼による発熱量がより増大される。この場合には、車両の走行などに影響のないアイドリング時においてエンジン1の出力を増加させることができ、エンジン1の昇温を介したエンジンオイルのさらなる昇温を図ることができる。
また、エンジン1が、アタッチメント(例えば油圧ショベルやホイールローダなど)を有する建機やフォークリフト車両などに搭載されている場合には、オイル昇温制御は、エンジン1を動力源としてアタッチメントやフォークを駆動する油圧ポンプ(不図示)の出力を増加させる制御を含んでいても良く、例えば、エンジン1から油圧ポンプに振り分けられる出力を、所定の燃焼制御のみが行われる正常時よりも増加させても良い。
また、他の幾つかの実施形態では、オイル昇温制御は、エンジン1のシリンダ12内の燃焼温度を、上述した所定の燃焼制御が実行された場合におけるシリンダ内の燃焼温度よりも上昇させる燃焼温度上昇制御を含む。すなわち、燃焼温度上昇制御によってエンジン1を昇温し、より高温化されたエンジン1からの伝熱によってエンジンオイルのさらなる昇温を行おうとするものである。具体的には、燃焼温度上昇制御は、エンジン1の空気過剰率を、所定の燃焼制御に従って決められる空気過剰率よりも低減させる制御、あるいは、エンジン1のEGR率を、所定の燃焼制御に従って決められるEGR率よりも増大させる制御の少なくとも一方を含む。これによって、燃料の燃焼温度をより高温にすることができる。
図2に示される実施形態では、オイル昇温制御部24は、燃焼制御部16に対して空気過剰率を低減させる命令を送信するように構成されている場合には、空気過剰率を低減させる命令を受信した燃焼制御部16は、所定の燃焼制御の下で決められる燃料噴射量を維持したまま、吸気スロットル33の開度を、所定の燃焼制御により決められる場合よりも狭める(絞る)ように構成されても良い。例えば、排気通路4におけるタービンTと排ガス処理装置7との間などに排気スロットル(不図示)設けられている場合には、吸気スロットルの開度に代えて、あるいは、これと共に、排気スロットル(不図示)の開度を狭めることにより、空気過剰率の低減を行っても良い。その他、インジェクタ51からの燃料噴射量を、所定の燃焼制御の下で決められる吸気スロットル33や排気バルブ(不図示)の開度を維持したまま、所定の燃焼制御により決められる燃料噴射量よりも増大するように構成されても良い。所定の燃焼制御の下で決められる燃料噴射量を維持したまま、ターボ過給機35による吸気の圧縮率を、所定の燃焼制御により決められる場合よりも、ターボ過給機35が備えるノズル可変機構を利用するなどしてコンプレッサCの回転数を下げることにより、圧縮率を低減させることにより吸気量を低減させるようにしても良い。その他、EGR率を増大によって空気過剰率を低減させても良い。これらの1以上の方法の組み合わせにより、空気過剰率の低減を図っても良い。
一方、燃焼制御部16に対してEGR率を増大させる命令を送信するように構成されている場合には、オイル昇温制御部24からの上記の命令を受信した燃焼制御部16は、EGRバルブ45の開度を、所定の燃焼制御により決められる開度よりも大きく開くように調整することで、EGR率の増大を行うように構成されても良い。なお、上述した吸気スロットル33や排気スロットル(不図示)の絞りやEGR率の増加は、エンジン1(エンジン本体11)の低負荷条件で元々の空気過剰率が高く、多少空気過剰率が下がってもPM排出量が悪化しないような場合など、PM排出量への影響が少ないエンジン1の運転条件で行うと良い。
その他の幾つかの実施形態では、オイル昇温制御は、エンジン1の冷却装置を制御することにより実行される。本実施形態のオイル昇温制御について、図4を用いて説明する。
オイル昇温制御がエンジンオイル循環システム6(冷却装置)を制御する場合において、幾つかの実施形態では、図4に示されるように、エンジン1は、エンジンオイルが循環されるオイル循環ライン61と、オイル循環ライン61に設けられ、エンジンオイルを冷却するためのオイルクーラ63と、オイルクーラ63をバイパスして、オイル循環ライン61におけるオイルクーラ63の上流側と下流側とを連結するクーラバイパスライン62と、を有する。このようなエンジンオイル循環システム6において、オイルパン69に溜まったエンジンオイルは、オイル循環ライン61(配管)に設置されたオイルポンプ64で吸い上げられることにより、オイル循環ライン61に供給される。オイル循環ライン61において、エンジンオイルはオイルクーラ63を通過し、その後、オイル噴射ノズル65からピストン13に噴射されることによりピストン13を冷却し、再度、オイルパン69に落下する。なお、例えば大型エンジンなどでは、オイル噴射ノズル65からのエンジンオイルの噴射量を、オイル循環ライン61におけるオイルクーラ63の下流側とオイル噴射ノズル65との間に設けられた噴射量調整弁66をエンジン制御ECU15などが制御することにより決定するように構成しても良い。また、オイル循環ライン61におけるオイルクーラ63とオイルポンプ64との間(オイルクーラ63の上流側)には上記のクーラバイパスライン62(配管)の一端が接続されており、他方、オイルクーラ63とオイル噴射ノズル65との間(オイルクーラ63の下流側)には、クーラバイパスライン62の他端が接続されている。
そして、上述したオイル昇温制御は、クーラバイパスライン62を流れるエンジンオイルの流量を、所定の燃焼制御が実行された場合におけるクーラバイパスライン62を流れるエンジンオイルの流量よりも増大させる制御を含む。図1〜図4に示される実施形態では、図2に示されるように、エンジンオイルの温度を制御するための油温制御手段として、上記のオイルポンプ64からクーラバイパスライン62に流れるエンジンオイルの流量を制御するための第1流量制御弁67が設けられている。この第1流量制御弁67は、全開と全閉との間で開度を調整可能な流量制御弁であり、エンジンオイル状態制御装置2が備える油温制御部27によって第1流量制御弁67の開度が調整されることにより、オイルクーラ63を流れるエンジンオイルの流量が調整可能となっている。また、オイル昇温制御部24は、油温制御部27に対してクーラバイパスライン62を流れるエンジンオイルの流量を増大させる命令を送信するように構成されている。そして、オイル昇温制御部24からの上記の命令を受信した油温制御部27は、第1流量制御弁67の開度を、所定の燃焼制御が実行された場合よりも大きくするように構成されている。このように、オイルクーラ63をバイパスして流れるエンジンオイルの流量を増加させることによって、オイルクーラ63によるエンジンオイルの冷却が抑制されるため、エンジン本体11がより高温化され、エンジン1からの伝熱によりエンジンオイルが昇温される。
なお、油温制御手段はヒータ(不図示)であっても良く、ヒータによってエンジンオイルを加温しても良い。例えば、ヒータをオイルクーラ63の上流側に設置して加温するよう構成しても良く、この場合には、上記のエンジンオイル循環システム6にはクーラバイパスライン62はなくても良い。
上記の構成によれば、オイルクーラ63をバイパスして流れるエンジンオイルの流量を増加させることによって、所定の燃焼制御が実行された場合よりも、オイルクーラ63によるエンジンオイルの冷却度合を弱めており、エンジンオイルの昇温を図ることができる。
また、オイル昇温制御が冷却水循環システム9(冷却装置)を制御する場合において、幾つかの実施形態では、図4に示されるように、エンジン1は、エンジン1の冷却水を循環させる冷却水循環ライン91と、冷却水循環ライン91に設けられ、冷却水を冷却するためのラジエータ92(放熱装置)と、ラジエータ92をバイパスして、冷却水循環ライン91におけるラジエータ92の上流側と下流側とを連結するラジエータバイパスライン93と、を備える。このような冷却水循環システム9において、上記の冷却水循環ライン91(配管)は、シリンダ12により形成される気筒の周囲に形成されたウォータジャケット(不図示)にラジエータ92によって冷却された冷却水を供給すると共に、ウォータジャケット(不図示)から排出された冷却水をラジエータ92に導くことで、冷却水を循環させている。
そして、上述したオイル昇温制御は、ラジエータバイパスライン93を流れる冷却水の流量を、所定の燃焼制御が実行された場合におけるラジエータバイパスライン93を流れる冷却水の流量よりも増大させる制御を含む。図1〜図4に示される実施形態では、図2に示されるように、エンジンオイルの温度を制御するための水温制御手段として、冷却水循環ライン91におけるラジエータ92の上流側であって、冷却水循環ライン91とラジエータバイパスライン93との分岐点の下流側には、ラジエータ92に向かって流れる冷却水の流量を制御するための第2流量制御弁94が設けられている。第2流量制御弁94は、全開と全閉との間で開度を調整可能な流量制御弁であり、エンジンオイル状態制御装置2が備える水温制御部28によって第2流量制御弁94の開度が調整されることにより、ラジエータ92を流れる冷却水の流量が調整可能となっている。また、オイル昇温制御部24は、水温制御部28に対してラジエータバイパスライン93を流れる冷却水の流量を増大させる命令を送信するように構成されている。そして、オイル昇温制御部24からの上記の命令を受信した水温制御部28は、第2流量制御弁94の開度を、所定の燃焼制御が実行された場合よりも大きくするように構成されている。これによって、ラジエータ92をバイパスして流れる冷却水の流量を増加させることによって、エンジン1の冷却水が昇温される。そして、昇温された冷却水によってエンジン1が昇温し、より高温化されたエンジン1からの伝熱により、エンジンオイルが昇温される。
上記の構成によれば、ラジエータ92をバイパスして流れる冷却水の流量を増加することによる冷却水の昇温を介して、エンジン1(エンジン本体11)の昇温が図られており、より高温化されたエンジン1からの伝熱によるエンジンオイルの昇温を図ることができる。
また、オイル昇温制御が冷却水循環システム9(冷却装置)を制御する場合において、他の幾つかの実施形態では、図4に示されるように、エンジン1は、エンジン1の冷却水を循環させる冷却水循環ライン91と、冷却水循環ライン91に設けられ、冷却水を冷却するためのラジエータ92と、冷却水循環ライン91に設けられるヒータ95と、を備え、オイル昇温制御は、ヒータ95を作動させる制御を含む。図1〜図4に示される実施形態では、上述したのと同様に、ラジエータ92をバイパスして、冷却水循環ライン91におけるラジエータ92の上流側と下流側とを連結するラジエータバイパスライン93が設けられている(図4参照)。また、冷却水循環ライン91におけるラジエータ92の上流側であって、冷却水循環ライン91とラジエータバイパスライン93との分岐点の下流側には、例えば冷却水の水温が80℃程度から閉弁状態から開弁するサーモスタット96が設けられている。また、ヒータ95は水温制御手段であり、ヒータ95は、冷却水循環ライン91におけるラジエータ92の下流に設置される。そして、ヒータ95を作動させることにより、ヒータ95の熱によって冷却水を昇温される。そして、昇温された冷却水によってエンジン1が昇温し、より高温化されたエンジン1からの伝熱により、エンジンオイルが昇温される。
上記の構成によれば、冷却水循環ライン91を流れる冷却水をヒータ95によって昇温し、冷却水の昇温を介して、エンジン1(エンジン本体11)の昇温が図られており、より高温化されたエンジン1からの伝熱によるエンジンオイルの昇温を図ることができる。
このような構成を備えるエンジンオイル状態制御装置2の制御フローを、図5を用いて説明する。図5のフローは、例えば周期的など、所定のタイミングで実行される。
図5のステップS1においてエンジンオイルの粘度を取得し、ステップS2において、上述したように、オイル粘度から燃料混入率を算出する。また、ステップS3において、ステップS2で取得した燃料混入率に基づいて、燃料混入レベルを判定する。そして、ステップS3での判定の結果、ステップS4において燃料混入率が第1閾値V1よりも小さいと判定した場合には、正常レベルとして、ステップS5に進む。このステップS5では、例えば燃料消費抑制を重視するといった所定の燃焼制御のみをそのまま実行する。逆に、ステップS4において燃料混入率が第1閾値V1以上と判定した場合には、ステップS6に進む。
ステップS6において、燃料混入率が第1閾値V1以上、且つ、第2閾値V2未満の場合には、第1燃料混入レベルL1として、ステップS7に進み、上述したオイル昇温制御を実行する。逆に、ステップS6において、第1燃料混入レベルL1ではないと判定された場合には、ステップS8に進む。このステップS8において、燃料混入率が第2閾値V2以上、且つ、第3閾値V3未満と判定された場合には、ステップS9に進む。このステップS9では、例えば後述するような出力制限処理を実行しても良い。逆に、ステップS8において、第2燃料混入レベルL2ではないと判定された場合には、ステップS10に進む。その結果、本実施形態では、ステップS10において第3燃料混入レベルL3と判定することにより、ステップS11に進む。このステップS11では、例えば後述するような起動制限処理を実行しても良い。なお、上述したステップS5、ステップS7、ステップS9、ステップS11をそれぞれ実行した後に、制御フローを終了する。
以上、エンジンオイル状態制御装置2の構成、および、燃料混入率が第1燃料混入レベルL1(第1閾値V1≦燃料混入率<第2閾値V2)と判定された場合に実行されるオイル昇温制御の詳細について説明した。上記の構成によれば、エンジンオイルに混入した燃料の燃料混入率が第1閾値V1以上、且つ、第2閾値V2未満の場合には、所定の燃焼制御による通常の制御に加えてオイル昇温制御が実行されることにより、エンジンオイルのさらなる昇温が図られる。これによって、エンジンオイルにおける混入燃料の蒸発を促進することができ、混入燃料を積極的に低減(除去)することによって、混入燃料によるエンジンオイルの希釈の抑制のみならず、混入燃料による希釈からのエンジンオイルの回復を図ることがでる。また、エンジンオイルにおける燃料混入率が低減されることにより、エンジンオイル中の燃料混入率の増大に起因するエンジンオイルの潤滑性の低下や、引火点低下による発火などのリスクを抑制することができる。
次に、燃料混入率が第2燃料混入レベルL2(第2閾値V2≦燃料混入率<第3閾値V3)と判定された場合について説明する。幾つかの実施形態では、図2に示されるように、エンジンオイル状態制御装置2は、燃料混入率が第2閾値V2以上、且つ、第3閾値V3未満の場合(第2燃料混入レベルL2の場合)に、エンジン1の出力を、上述した所定の燃焼制御が実行された場合における出力よりも低減させる出力低減制御を実行する出力低減制御部25を、さらに備える。つまり、燃料混入率が第2燃料混入レベルL2に達した場合には、出力低減制御によって、エンジン1(エンジン本体11)の損傷を抑えながら運転を継続するようにする。換言すれば、上述したオイル昇温制御の実行はせずに、エンジンオイルの回復を図るよりも、エンジンオイルのエンジン1の損傷回避を優先する。より詳細には、エンジンオイルが正常レベルにあると判定された場合には所定の燃焼制御が通常時モードとして実行されるが、出力低減制御によって、通常時モードが実行されている場合よりも、ピストン13の内部(気筒)における燃焼最高圧力の低減や、エンジン1の出力制限が行われる。より具体的には、例えばインジェクタ51から噴射する燃料噴射量の低減(制限)や、噴射タイミングの遅角化を行うことによって、出力低減制御を実行しても良い。
上記の構成によれば、燃料混入率が第2閾値V2以上、且つ、第3閾値V3未満の場合(第2燃料混入レベルL2の場合)には、所定の燃焼制御による通常の制御に加えて出力低減制御が実行されることにより、エンジン1の出力がより低減される。これよって、エンジンオイルへの燃料混入率のレベルがより高い場合(第2閾値以上、且つ、第3閾値未満の場合)であっても、混入燃料によるエンジンオイルの希釈に起因したエンジン1の損傷を抑制することができる。
次に、燃料混入率が第3燃料混入レベルL3(第3閾値V3≦燃料混入率)と判定された場合について説明する。幾つかの実施形態では、図2に示されるように、エンジンオイル状態制御装置2は、燃料混入率が第3閾値以上の場合(第3燃料混入レベルL3の場合)に、エンジン1の起動を制限するための起動制限制御を実行する起動制限制御部26を、さらに備える。つまり、燃料混入率が第3燃料混入レベルL3に達した場合には、エンジン1の損傷する可能性が高く、エンジン1(エンジン本体11)の損傷を回避するために、起動制限制御を実行する。例えば、起動制限制御は、運転者に対して、エンジンオイルの交換を促す報知をするなど、エンジンオイルの混入燃料による希釈化によるエンジン1の損傷の可能性を報知することにより、エンジン1の起動を制限するように仕向けるものであっても良い。あるいは、起動制限制御は、運転者がエンジン1を起動しようとしてエンジン1のオン操作をしても、起動させないことにより、エンジン1の起動を直接制限する物であっても良い。起動制限制御は、運転状態にあるエンジン1を、例えば報知から所定時間経過後などといった予め設定された条件の下で、強制的にエンジン1を停止させるものであっても良い。
上記の構成によれば、燃料混入率が第3閾値V3以上の場合には、所定の燃焼制御による通常の制御に加えて起動制限制御が実行されることにより、エンジン1が停止した状態となるように仕向けられる。これによって、エンジン1が運転状態となるのが抑制されるので、エンジンオイルへの燃料混入率のレベルが特に高い場合(第3閾値V3以上)であっても、混入燃料によるエンジンオイルの希釈に起因したエンジン1の損傷を回避することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 エンジン
11 エンジン本体
12 シリンダ
13 ピストン
14 燃焼室
15 エンジン制御ECU
16 燃焼制御部
17 強制再生制御部
2 エンジンオイル状態制御装置
21 燃料混入率取得部
22 燃料混入レベル判定部
23 制御起動部
24 オイル昇温制御部
25 出力低減制御部
26 起動制限制御部
27 油温制御部
28 水温制御部
3 吸気通路
31 吸気流量計
32 インタークーラ
33 吸気スロットル
35 過給機
4 排気通路
43 通路
44 クーラ
45 バルブ
5 コモンレールシステム
51 インジェクタ
52 高圧ポンプ
53 コモンレール
6 エンジンオイル循環システム
61 オイル循環ライン
62 クーラバイパスライン
63 オイルクーラ
64 オイルポンプ
65 オイル噴射ノズル
66 噴射量調整弁
67 第1流量制御弁
69 オイルパン
7 排ガス処理装置
81 センサ
82 入口温度センサ
84 出口温度センサ
88 差圧センサ
9 冷却水循環システム
91 冷却水循環ライン
92 ラジエータ
93 ラジエータバイパスライン
94 第2流量制御弁
95 ヒータ
96 サーモスタット
C コンプレッサ
T タービン
F マップ
V 閾値
V1 第1閾値
V2 第2閾値
V3 第3閾値
L 燃料混入レベル
L1 第1燃料混入レベル
L2 第2燃料混入レベル
L3 第3燃料混入レベル
M メモリ

Claims (13)

  1. 所定の燃焼制御が実行されるエンジンのエンジンオイルに混入した燃料の燃料混入率を制御するためのエンジンオイル状態制御装置であって、
    前記燃料混入率を取得する燃料混入率取得部と、
    前記燃料混入率が第1閾値以上の場合に、前記エンジンオイルに混入した前記燃料の蒸発速度を増加させるためのオイル昇温制御を実行するオイル昇温制御部と、を備え、
    前記燃料混入率が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上、且つ、第3閾値未満の場合に、前記エンジンの出力を、前記所定の燃焼制御が実行された場合における出力よりも低減させる出力低減制御を実行する出力低減制御部を、さらに備えることを特徴とするエンジンオイル状態制御装置。
  2. 所定の燃焼制御が実行されるエンジンのエンジンオイルに混入した燃料の燃料混入率を制御するためのエンジンオイル状態制御装置であって、
    前記燃料混入率を取得する燃料混入率取得部と、
    前記燃料混入率が第1閾値以上の場合に、前記エンジンオイルに混入した前記燃料の蒸発速度を増加させるためのオイル昇温制御を実行するオイル昇温制御部と、を備え、
    前記オイル昇温制御は、前記エンジンのアイドリング回転数の設定値を増加させることで、アイドリング時における前記燃料の燃焼による発熱量が増大されるように、燃料噴射量を前記設定値の増加前よりも増大させる制御を含むことを特徴とするエンジンオイル状態制御装置。
  3. 所定の燃焼制御が実行されるエンジンのエンジンオイルに混入した燃料の燃料混入率を制御するためのエンジンオイル状態制御装置であって、
    前記燃料混入率を取得する燃料混入率取得部と、
    前記燃料混入率が第1閾値以上の場合に、前記エンジンオイルに混入した前記燃料の蒸発速度を増加させるためのオイル昇温制御を実行するオイル昇温制御部と、を備え、
    前記オイル昇温制御は、前記エンジンのシリンダ内の燃焼温度を、前記所定の燃焼制御が実行された場合における前記シリンダ内の燃焼温度よりも上昇させる燃焼温度上昇制御を含み、
    前記燃焼温度上昇制御は、前記エンジンの空気過剰率を、前記所定の燃焼制御に従って決められる空気過剰率よりも低減させる制御を含むことを特徴とするエンジンオイル状態制御装置。
  4. 前記オイル昇温制御は、前記エンジンの出力を、前記所定の燃焼制御が実行された場合における出力よりも増加させる出力増加制御を含むことを特徴とする請求項1または3に記載のエンジンオイル状態制御装置。
  5. 前記オイル昇温制御は、前記エンジンのシリンダ内の燃焼温度を、前記所定の燃焼制御が実行された場合における前記シリンダ内の燃焼温度よりも上昇させる燃焼温度上昇制御を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンオイル状態制御装置。
  6. 前記燃焼温度上昇制御は、前記エンジンの空気過剰率を、前記所定の燃焼制御に従って決められる空気過剰率よりも低減させる制御、あるいは、前記エンジンのEGR率を、前記所定の燃焼制御に従って決められるEGR率よりも増大させる制御の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項5に記載のエンジンオイル状態制御装置。
  7. 前記エンジンは、
    前記エンジンオイルが循環されるオイル循環ラインと、
    前記オイル循環ラインに設けられ、前記エンジンオイルを冷却するためのオイルクーラと、
    前記オイルクーラをバイパスして、前記オイル循環ラインにおける前記オイルクーラの上流側と下流側とを連結するクーラバイパスラインと、を有し、
    前記オイル昇温制御は、前記クーラバイパスラインを流れる前記エンジンオイルの流量を、前記所定の燃焼制御が実行された場合における前記クーラバイパスラインを流れる前記エンジンオイルの流量よりも増大させる制御を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエンジンオイル状態制御装置。
  8. 前記エンジンは、
    冷却水を循環させる冷却水循環ラインと、
    前記冷却水循環ラインに設けられ、前記冷却水を冷却するためのラジエータと、
    前記ラジエータをバイパスして、前記冷却水循環ラインにおける前記ラジエータの上流側と下流側とを連結するラジエータバイパスラインと、を備え、
    前記オイル昇温制御は、前記ラジエータバイパスラインを流れる前記冷却水の流量を、前記所定の燃焼制御が実行された場合における前記ラジエータバイパスラインを流れる前記冷却水の流量よりも増大させる制御を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエンジンオイル状態制御装置。
  9. 前記エンジンは、
    冷却水を循環させる冷却水循環ラインと、
    前記冷却水循環ラインに設けられ、前記冷却水を冷却するためのラジエータと、
    前記冷却水循環ラインに設けられるヒータと、を備え、
    前記オイル昇温制御は、前記ヒータを作動させる制御を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のエンジンオイル状態制御装置。
  10. 前記エンジンは、前記エンジンオイルの粘度を検出するためのオイル粘度センサを有し、
    前記燃料混入率取得部は、前記エンジンオイルの粘度と前記燃料混入率との関係を示すマップに基づいて、前記オイル粘度センサによって検出された前記エンジンオイルの粘度から前記燃料混入率を算出することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のエンジンオイル状態制御装置。
  11. 前記燃料混入率が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上、且つ、第3閾値未満の場合に、前記エンジンの出力を、前記所定の燃焼制御が実行された場合における出力よりも低減させる出力低減制御を実行する出力低減制御部を、さらに備えることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載のエンジンオイル状態制御装置。
  12. 前記燃料混入率が前記第3閾値以上の場合に、前記エンジンの起動を制限するための起動制限制御を実行する起動制限制御部を、さらに備えることを特徴とする請求項1または11に記載のエンジンオイル状態制御装置。
  13. 前記エンジンは、
    前記エンジンの排気通路に設けられ、排ガス中の微粒子を捕集するためのDPFと、前記DPFの上流側に配設されるDOCと、を有する排ガス処理装置と、
    所定の実行条件が満たされた時に、前記エンジンの燃焼室での燃焼に寄与しない時期に燃料を噴射することにより前記DPFに対する強制再生処理を実行する強制再生制御部と、を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のエンジンオイル状態制御装置。
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