JP6640506B2 - 半導体装置、電子部品、および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明の一態様は、半導体装置、電子部品、および電子機器に関する。
なお本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の技術分野は、物、方法、又は、製造方法に関するものである。又は、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、又は、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、撮像装置、記憶装置、それらの駆動方法、又は、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
なお、本明細書等において、半導体装置は、半導体特性を利用することで機能しうる素子、回路、又は装置等を指す。一例としては、トランジスタ、ダイオード等の半導体素子は半導体装置である。また別の一例としては、半導体素子を有する回路は、半導体装置である。また別の一例としては、半導体素子を有する回路を備えた装置は、半導体装置である。
酸化物半導体をチャネル形成領域に有するトランジスタ(以下、OSトランジスタ)を用いた、リコンフィギュアブル(再構成可能)な回路として機能する半導体装置が提案されている(特許文献1乃至4を参照)。
コンフィギュレーションデータを記憶するコンフィギュレーションメモリとして、OSトランジスタを利用することで、コンフィギュレーションメモリを小面積で配置することが容易となり、コンフィギュレーションメモリの集積度を高め易い。そのため、動作中にコンフィギュレーションデータを書き換えることができるマルチコンテキスト方式の構成とすることも容易となる。さらに、ブースティング効果により、配線間スイッチのスイッチング速度の向上が期待できる。
米国特許出願公開第2013/0285697号明細書 米国特許出願公開第2013/0293263号明細書 米国特許出願公開第2013/0314124号明細書 米国特許出願公開第2013/0321025号明細書
半導体装置が有する、コンフィギュレーションデータを記憶できる論理回路は、同期回路が採用されている。同期回路の場合、グローバル・クロック信号を用いるため、当該グローバル・クロック信号の分配に要する消費電力が膨大となり、瞬間的に大きな電流が流れるなどの問題がある。
また、同期回路の場合、回路動作上律速となる信号経路、いわゆるクリティカル・パスにより回路全体の性能が決まるため、設計上は悲観的な性能見積りをすることになる。つまり、グローバル・クロック信号の周期を長くして設計の性能見積りを行うことになる。そのため、論理回路毎にパワー・ゲーティングする構成では、演算が完了している論理回路であっても、グローバル・クロック信号の周期を待ってパワー・ゲーティングするより他なく、パワー・ゲーティングすることによる低消費電力化の効果を十分に発揮できないことになる。
また、グローバル・クロック信号を用いない非同期回路の場合、信号が回路間を順次伝播していく構成となる。この場合、論理回路間の信号の授受を所謂ハンドシェーク方式で行う。ハンドシェーク方式とは、信号送信側と信号受信側とで、要求(Request)信号と受諾(Acknowledge)信号との授受をしながらデータ信号を送受する方式である。しかしながら、上記ハンドシェーク方式をリコンフィギュアブルな回路として機能する半導体装置に採用する場合、データ信号用の配線に加えて要求信号及び受諾信号用の配線が必要であり、配線数が膨大になるなどの不都合がある。
また非同期回路の場合、論理回路間の信号の授受によって状態が切り替わる構成となるが、コンフィギュレーションデータによっては入力ポートの数が切り替わることがある。このような場合、入力ポートの数と入力される信号の数に違いが生じ、信号の授受がない入力ポートが生じてしまう。入力ポートの状態が決まらないと、半導体装置の状態が確定しない。そのため、使用しない入力ポートであっても不要な信号の授受を行う必要が生じ、不要な消費電力の増加につながるために問題となる。
本発明の一態様は、新規な半導体装置、新規な電子部品、または新規な電子機器等を提供することを課題の一とする。
又は、本発明の一態様は、回路間の配線数を低減できる、新規な構成の半導体装置等を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、低消費電力化が図られた、新規な構成の半導体装置等を提供することを課題の一とする。
なお本発明の一態様の課題は、上記列挙した課題に限定されない。上記列挙した課題は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお他の課題は、以下の記載で述べる、本項目で言及していない課題である。本項目で言及していない課題は、当業者であれば明細書又は図面等の記載から導き出せるものであり、これらの記載から適宜抽出することができる。なお、本発明の一態様は、上記列挙した記載、および/又は他の課題のうち、少なくとも一つの課題を解決するものである。
本発明の一態様は、第1乃至第5の回路を有し、第1の回路は、複数のラッチ回路を有し、第1の回路は、ラッチ回路に保持されるデータを第2の回路に出力する機能を有し、第1の回路は、ラッチ回路にデータが保持されることで生成される第1のフラグ信号を第3の回路に出力する機能を有し、第2の回路は、第1のフラグ信号に従って電源の供給が制御されることで、データを演算処理する機能を有し、第3の回路は、第1のフラグ信号が入力され、第1の期間が経過した後に第4の回路に第2のフラグ信号を出力する機能を有し、第4の回路は、第1のフラグ信号に従って、第2の回路で得られた演算結果を他の半導体装置に出力する機能を有し、第4の回路は、第1のラッチ回路に保持されたデータ、および第1のフラグ信号をリセットする第3のフラグ信号を出力する機能を有し、第5の回路は、ラッチ回路に入力されるデータの有無に応じた第4のフラグ信号を第1の回路に出力する機能を有する、半導体装置である。
本発明の一態様において、第1の期間は、第2の回路のクリティカル・パスでの遅延に相当する期間である半導体装置が好ましい。
本発明の一態様において、ラッチ回路に入力される信号は、パルス信号である半導体装置が好ましい。
本発明の一態様において、第1の回路は、複数のラッチ回路で得られる信号の論理積によって、第1のフラグ信号を生成する機能を有する半導体装置が好ましい。
本発明の一態様において、第5の回路は、チャネル形成領域に酸化物半導体を有するトランジスタを有する記憶回路に記憶される半導体装置が好ましい。
本発明の一態様において、第2の回路は、コンフィギュレーションデータで機能の切り替えを行うことができる機能を有する半導体装置が好ましい。
なおその他の本発明の一態様については、以下で述べる実施の形態における説明、および図面に記載されている。
本発明の一態様は、新規な半導体装置、新規な電子部品、または新規な電子機器等を提供することができる。
又は、本発明の一態様は、回路間の配線数を低減できる、新規な構成の半導体装置等を提供することができる。又は、本発明の一態様は、低消費電力化が図られた、新規な構成の半導体装置等を提供することができる。
なお本発明の一態様の効果は、上記列挙した効果に限定されない。上記列挙した効果は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお他の効果は、以下の記載で述べる、本項目で言及していない効果である。本項目で言及していない効果は、当業者であれば明細書又は図面等の記載から導き出せるものであり、これらの記載から適宜抽出することができる。なお、本発明の一態様は、上記列挙した効果、および/又は他の効果のうち、少なくとも一つの効果を有するものである。従って本発明の一態様は、場合によっては、上記列挙した効果を有さない場合もある。
本発明の一態様を説明するためのブロック図。 本発明の一態様を説明するための回路図。 本発明の一態様を説明するための図。 本発明の一態様を説明するための回路図およびタイミングチャート。 本発明の一態様を説明するためのブロック図。 本発明の一態様を説明するための図。 本発明の一態様を説明するためのタイミングチャート。 本発明の一態様を説明するための図。 本発明の一態様を説明するためのタイミングチャート。 本発明の一態様を説明するための回路図。 本発明の一態様を説明するための回路図。 本発明の一態様を説明するための回路図。 本発明の一態様を説明するための回路図。 本発明の一態様を説明するための回路図。 本発明の一態様を説明するための回路図。 本発明の一態様を説明するための回路図およびタイミングチャート。 本発明の一態様を説明するための回路図。 本発明の一態様を説明するためのブロック図。 本発明の一態様を説明するための回路図。 本発明の一態様を説明する断面図。 本発明の一態様を説明する断面図。 電子部品の作製工程を示すフローチャート図および斜視模式図。 電子部品を用いた電子機器。
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、実施の形態は多くの異なる態様で実施することが可能であり、趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、以下の実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお本明細書等において、「第1」、「第2」、「第3」という序数詞は、構成要素の混同を避けるために付したものである。従って、構成要素の数を限定するものではない。また、構成要素の順序を限定するものではない。また例えば、本明細書等の実施の形態の一において「第1」に言及された構成要素が、他の実施の形態、あるいは特許請求の範囲において「第2」に言及された構成要素とすることもありうる。また例えば、本明細書等の実施の形態の一において「第1」に言及された構成要素を、他の実施の形態、あるいは特許請求の範囲において省略して言及することもありうる。
なお図面において、同一の要素又は同様な機能を有する要素、同一の材質の要素、あるいは同時に形成される要素等には同一の符号を付す場合があり、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
(実施の形態1)
本発明の一態様の半導体装置の構成について、図1を用いて説明する。
<半導体装置の構成>
図1は、本発明の一態様の半導体装置の構成を示すブロック図である。
半導体装置100は、信号受信部101、演算回路部102、遅延回路103、信号送信部104、記憶回路MEM[1]乃至MEM[N]を有する。
図1に示す半導体装置100は、コンフィギュレーションデータを記憶できる論理回路としての機能を有する。半導体装置100は、リコンフィギュアブルな論理回路として機能する。半導体装置100は、PLE(Programmable Logic Element)という場合もある。
図1に示す半導体装置100は、グローバル・クロック信号を用いることなく、データの入出力を行うことができる機能を有する。そのため、グローバル・クロック信号の分配に要する消費電力を抑え、低消費電力化を図ることができる。
また、図1に示す半導体装置100は、グローバル・クロック信号の周期を待つことなく、演算回路部102および遅延回路103のパワー・ゲーティングを行うことができる。そのため、演算処理が終了した回路から順にパワー・ゲーティングを行うことができるため、パワー・ゲーティングすることによる低消費電力化の効果を十分に発揮できる。
また図1に示す半導体装置100は、グローバル・クロック信号を用いない非同期回路として用いることができる。この場合、信号が回路間を順次伝播していく構成となる。当該構成において、図1に示す半導体装置100は、論理回路間の信号の授受をハンドシェーク方式とすることなく行うことができる。そのため、ハンドシェーク方式を実現するための回路間の配線を設ける必要がなくなり、配線数を低減できる。
また図1に示す半導体装置100は、コンフィギュレーションデータによって入力ポートの数を切り替えても、演算回路部102および遅延回路103のパワー・ゲーティングをすることができる。そのため、使用しない入力ポートであっても不要な信号の授受をなくし、不要な消費電力の増加をなくすことができる。
図1に示す信号受信部101は、ラッチ回路101[1]乃至[N]、論理回路LOG、論理回路OR、および論理回路ANDを有する。信号受信部101は、別の半導体装置から論理回路LOGに、信号PLEIN[1]乃至[N]が入力される。信号受信部101は、記憶回路MEM[1]乃至[N]から論理回路LOGに、信号Invalid[1]乃至[[N]が入力される。なお信号受信部101は、第1の回路、または単に回路という場合がある。
信号PLEIN[1]乃至[N]は、非同期信号である。例えば非同期信号は、パルス状の波形(以下、パルス)の数によって、”1”(信号の電圧がHレベルで表す)、”0”(信号の電圧がLレベルで表す)を判定する。例えば、パルスの数が「1」で”0”のデータと判定し、パルスの数が「2」で”0”のデータと判定する。パルスの数とは、例えば、信号の電圧がLレベルからHレベルに切り替わる数で表すことができる。信号PLEIN[1]乃至[N]を非同期信号から二値(バイナリ―)の信号に切り替える場合は、別途セレクタ等を設ければよい。
信号Invalid[1]乃至[N]は、”1”、”0”の二値のデータである。例えば、信号PLEIN[1]乃至[N]の入力が無効な設定の場合、”1”と設定し、有効な設定の場合、”0”と設定する。信号Invalid[1]乃至[N]は、第4のフラグ信号という場合がある。
論理回路LOGは、信号PLEIN[1]乃至[N]の入力が有効な設定の場合は、信号PLEIN[1]乃至[N]を信号DI[1]乃至[N]としてラッチ回路101[1]乃至[N]に与える。論理回路LOGは、信号PLEIN[1]乃至[N]の入力が無効な設定の場合は、信号Invalid[1]乃至[N]を信号DI[1]乃至[N]としてラッチ回路101[1]乃至[N]に与える。
信号PLEIN[1]乃至[N]およびラッチ回路101[1]乃至[N]は、半導体装置の入力ポートの数に相当する。図1では、入力ポートが最大N個の場合を図示している。入力ポートの数は、コンフィギュレーションデータによってN個より少ない数に切り替えることが可能である。有効な入力ポートの設定は、記憶回路MEM[1]乃至[N]に保持する信号Invalid[1]乃至[N]によって設定することができる。
ラッチ回路101[1]乃至[N]は、信号DI[1]乃至[N]の入力に応じて、信号PON[1]乃至[N]を出力する。信号PON[1]乃至[N]は、信号DI[1]乃至[N]のパルスの数が1回でLレベルからHレベルとなる信号である。またラッチ回路101[1]乃至[N]は、信号DI[1]乃至[N]の入力に応じて、信号DO[1]乃至[N]を出力する。信号DO[1]乃至PON[N]は、信号DI[1]乃至[N]のパルスの数が2回でLレベルからHレベルとなる信号である。
論理回路ORは、信号DO[1]乃至[N]または信号Invalid[1]乃至[N]の論理和を信号flag_c[1]乃至[N]として出力する。信号flag_c[1]乃至[N]は、N個のラッチ回路101[1]乃至101[N]のそれぞれが必要なデータを受け取ったか否かを判定するための信号である。
論理回路ANDは、信号flag_c[1]乃至[N]の論理積を信号flag_cとして出力する。信号flag_cは、第1のフラグ信号という場合がある。信号flag_cは、N個のラッチ回路101[1]乃至101[N]の全てで有効なデータを受け取ったか否かを判定するための信号である。
信号flag_cは、演算回路部102および遅延回路103のパワー・ゲーティングを制御する。すなわち、演算回路部102および遅延回路103への電源の供給の開始と停止を制御する信号である。例えば、信号flag_cは、Hレベルで演算回路部102および遅延回路103への電源の供給を開始し、Lレベルで電源の供給を停止する。
演算回路部102は、信号DO[1]乃至[N]に従って演算処理を行い、信号DCALCを出力する機能を有する。演算回路部102で行う演算処理は、コンフィギュレーションデータに従って行うことができる。コンフィギュレーションデータを変更することで、演算回路部102で行う演算処理を変更することができ、リコンフィギュアブルな回路を有する半導体装置を実現できる。演算回路部102は、ルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)およびマルチプレクサ(MUX)を有し、コンフィギュレーションデータを記憶するコンフィギュレーションメモリを有する。
遅延回路103は、信号flag_cが入力されてから、演算回路部102が有する回路のクリティカル・パスでの遅延時間に相当する時間が経過した後、信号flag_sを生成する機能を有する。信号flag_sは、第2のフラグ信号という場合がある。遅延回路103は、信号flag_cを遅延させて得られる信号を基に、信号flag_sを生成する。この信号flag_sは、信号送信部104に演算回路部102で演算が完了したことを知らせるための信号である。
信号送信部104は、信号flag_sの入力を受けて、信号DCALCを信号PLEOUTとして出力する機能を有する。信号送信部104は、信号PLEOUTの出力するタイミングに合わせて、信号flag_r(リセット信号ともいう)を出力する。信号flag_rは、第3のフラグ信号という場合がある。信号PLEOUTは、例えば、信号DCALCを非同期信号あるいは二値の信号に切り替えて出力される信号である。
信号受信部101のラッチ回路101[1]乃至[N]は、信号送信部104から信号flag_rが入力されることで、リセットされる。リセットによって、信号PON[1]乃至[N]および信号DO[1]乃至[N]がLレベルとなる。そのため、信号flag_cもLレベルとなり、演算回路部102および遅延回路103への電源の供給を停止する。
信号flag_cによる電源の供給の開始と停止の制御によって、演算回路部102および遅延回路103は、データを受信してからデータを送信するまでの間だけ、電源の供給が行われるようにすることができる。この制御は、コンフィギュレーションデータによって入力ポートの数を切り替えても有効であり、使用しない入力ポートであっても不要な信号の授受をなくし、不要な消費電力の増加をなくすことができる。
<記憶回路の構成>
記憶回路MEM[1]乃至MEM[N]に適用できる回路構成例について、図2に示す。なお記憶回路MEM[1]乃至MEM[N]の回路構成は、演算回路部102が有するコンフィギュレーションメモリにも適用可能である。
記憶回路MEM[1]乃至MEM[N]が有する記憶素子として、不揮発性の記憶素子を有することが好適である。不揮発性の記憶素子としては、例えば、フラッシュメモリの他、強誘電体メモリ(FeRAM)、磁気抵抗メモリ(MRAM)、相変化メモリ(PRAM)、抵抗変化型メモリ(ReRAM)等を用いることができる。あるいは酸化物半導体をチャネル形成領域に有するトランジスタ(以下、OSトランジスタ)においてオフ電流が極めて低いことを利用した、電荷の保持によりデータの保持を行う回路を記憶素子としてもよい。OSトランジスタを用いて記憶素子を形成することで、シリコン層を有するトランジスタ(以下、Siトランジスタ)と積層して設けることができる。
なお記憶回路MEM[1]乃至MEM[N]が有する記憶素子として、揮発性の記憶素子としてもよい。例えば、SRAM(Static Random Access Memory)を構成すればよい。
図2(A)は、OSトランジスタの低いオフ電流を利用して電荷を保持し、該電荷に応じた電位をコンフィギュレーションデータとして記憶するコンフィギュレーションメモリの一例である。また、図2(B)は、SRAMのインバータループを利用して電位を保持し、コンフィギュレーションデータとして記憶するコンフィギュレーションメモリの一例である。
図2(A)に示す記憶回路MEM_Aは、OSトランジスタを記憶回路に有する構成例である。そのため、Siトランジスタの作製工程に続いてOSトランジスタを積層し、記憶回路を作製することができる等、製造コストの削減の点でメリットが大きい。
図2(A)に示す記憶回路MEM_Aは、ノードmemA1およびノードmemA2に電荷を保持し、当該電荷に応じた電位を信号Invalid[1]乃至[N]のデータとして記憶する。そして保持されるデータに従って、Hレベル又はLレベルの電位を出力端子OUTに出力する。
図2(A)に示す記憶回路MEM_Aは、トランジスタ531、トランジスタ535、トランジスタ532、トランジスタ536、容量素子534および容量素子538を有する。なおトランジスタ531およびトランジスタ535は、OSトランジスタである。
図2(A)に示す記憶回路MEM_Aでトランジスタ531のゲートは、ワード線542に接続されている。また、トランジスタ531のソース又はドレインの一方はデータ線541に接続されている。また、トランジスタ531のソース又はドレインの他方は、トランジスタ532のゲートおよび容量素子534に接続されている。トランジスタ532のソース又はドレインの一方は、Hレベル(例えば電圧VDD)を与える配線に接続されている。トランジスタ532のソース又はドレインの他方は、出力端子OUTに接続されている。
図2(A)に示す記憶回路MEM_Aでトランジスタ535のゲートは、ワード線542に接続されている。また、トランジスタ535のソース又はドレインの一方はインバータ540を介してデータ線541に接続されている。また、トランジスタ535のソース又はドレインの他方は、トランジスタ536のゲートおよび容量素子538に接続されている。トランジスタ536のソース又はドレインの一方は、Lレベル(ここではグラウンド電位GND)を与える配線に接続されている。トランジスタ536のソース又はドレインの他方は、出力端子OUTに接続されている。
図2(A)に示す記憶回路MEM_Aでは、ノードmemA1とノードmemA2とで、一方にHレベル、他方にLレベルとなるよう信号Invalid[1]乃至[N]のデータを保持する。トランジスタ531およびトランジスタ535としてオフ電流が低いトランジスタを用いることで、ノードmemA1およびノードmemA2に信号Invalid[1]乃至[N]のデータを記憶することができる。信号Invalid[1]乃至[N]のデータの電位に応じて記憶回路MEM_Aでは、トランジスタ532およびトランジスタ536の導通状態が制御され、どちらか一方のみが導通状態となる。そしてトランジスタ532又はトランジスタ536の一方を導通状態とするタイミングで、出力端子OUTにHレベル又はLレベルの電圧の信号を与えることができる。
なお、図2(A)に示す記憶回路MEM_Aにおいて、トランジスタ532は、pチャネルトランジスタとすることができる。この場合の回路構成を図2(B)に示す。当該構成とすることで、出力端子OUTに出力する信号をより確実にVDDにすることができる。
図2(C)は、図2(A)での電荷を保持することで信号Invalid[1]乃至[N]のデータを保持する構成とは異なり、インバータループ537,538を用いてHレベル又はLレベルに対応する電位を保持する構成である。インバータループ537,538は、図2(C)に示すように、CMOSインバータで構成することができる。単極性のインバータ回路であってもよい。図2(C)の記憶回路MEM_Bの構成とすることで、OSトランジスタを用いることなく、図2(A)と同様に、記憶回路MEMの機能を実現することができる。なお図2(A)乃至(C)の回路構成は、ワード線542を2本とすることでデータ線541が分岐しない構成に変形することも可能である。
<信号受信部の動作>
図3に図1で示した半導体装置100の状態遷移図を示す。半導体装置100の動作は、図3(A)に示すように大きく分けて、受信状態(Receive)、演算状態(Calculate)、送信状態(Send)に分けることができる。
半導体装置100は、外部から信号PLEIN[1]乃至[N]、および記憶回路MEM[1]乃至[N]の信号Invalid[1]乃至[N]を受信することで信号受信部101内のラッチ回路101[1]乃至[N]の状態(StateIN[1]乃至[N])が切り替わる。半導体装置100は、信号PLEIN[1]乃至[N]を受信することで信号flag_c=1、つまり信号flag_cがHレベルとなる。半導体装置100は、信号flag_c=1を生成することによって受信状態から演算状態に移行する。半導体装置100は、演算が完了した後に信号flag_s=1、つまり信号flag_sがHレベルとなる。半導体装置100は、信号flag_s1を生成することで演算状態から送信状態に移行する。半導体装置100は、信号PLEOUTの送信が完了した後に信号flag_r=1を生成する。半導体装置100は、信号flag_r=1を生成することでラッチ回路101[1]乃至[N]の状態が、信号PLEIN[1]乃至[N]を受信する前の状態に戻る。
図3(B)では、ラッチ回路101[1]乃至[N]の状態のひとつとして、ラッチ回路101[N]の状態StateIN[N]の状態遷移図を示す。状態StateIN[N]は、初期状態が信号Invalid[N]=1、つまりHレベルか、信号Invalid[N]=0、つまりLレベルか、の2通りに分けられる。
信号Invalid[N]=1では、ラッチ回路101[N]を入力ポートとして使用しない(No use)設定であり、信号flag_c[N]=1である。ラッチ回路101[N]の出力信号、つまり信号PON[N]および信号DO[N]は、ともにLレベル(=0)である。
信号Invalid[N]=0では、ラッチ回路101[N]を入力ポートとして使用し、信号PLEIN[N]=1、つまりHレベルの待機状態(Wait)とする設定であり、信号flag_c[N]=0である。この状態で、信号PLEIN[N]=1となると、ラッチ回路101[N]の出力信号である信号PON[N]がHレベルとなり、信号flag_c[N]=1となる。一旦、信号PLEIN[N]=0となり、再度信号PLEIN[N]=1となると、信号DO[N]=1となる。
このようにラッチ回路101[1]乃至[N]の全てで、信号Invalid[1]乃至[N]による信号flag_c[1]乃至[N]が「0」から「1」に変化することで、これらの論理積である信号flag_cが「0」から「1」となる(図3(C))。
次いで、ラッチ回路101[1]乃至[N]に適用されるラッチ回路101[N]の回路構成の一例について、図4(A)に示す。また、図4(B)は、ラッチ回路101[N]のタイミングチャートである。
図4(A)において、ラッチ回路101[N]は、NORゲート111乃至118を有する。ラッチ回路101[N]は、NORゲート111および112、NORゲート114および115、並びにNORゲート117および118で構成されるRSラッチを有する。NORゲート113が出力する信号を信号Ni1、NORゲート116が出力する信号を信号Ni2とする。
なお図4(A)中、信号INは図1で説明した信号DIN[N]に相当する。また、図4(A)中、信号OUTは図1で説明した信号DO[N]に相当する。また、図4(A)中、信号PONは図1で説明した信号PON[N]に相当する。信号RSTは、図1で説明した信号flag_rに相当する。信号TRGは、説明のため符号を付しているが、外部に出力しなくてもよい。
図4(B)において、信号INによるデータが”1”の場合、すなわちパルスが2個の場合を説明する。まず時刻T11で信号RSTをHレベルとすると、信号TRG、信号PON、信号OUT、信号Ni1、および信号Ni2はLレベルとなる。時刻T12で、信号INにHレベルが入力されると、信号TRGがHレベルとなる。続いて、時刻T13で信号INがLレベルになると、信号Ni1がHレベル、信号PONがHレベルとなり、以降、信号Ni1は信号INの反転信号を出力する。さらに続いて時刻T14で、信号INがHレベルになると、信号Ni1はLレベル、信号Ni2はHレベル、信号OUTはHレベルとなり、以降、信号Ni2は信号Ni1の反転信号を出力する。
以降、時刻T15以降において、時刻T11乃至時刻T14と同様の動作を繰り返す。なお、時刻T15以降の動作において、信号INには、データ”0”、すなわちパルスが1個入力された場合に相当する。
次いで、信号flag_c=0のときの演算回路部102、および遅延回路103の動作について、図5(A)で説明する。また信号flag_c=1のときの演算回路部102、遅延回路103および信号送信部104の動作について、図5(B)で説明する。
図5(A)に図示するように信号flag_c=0では、演算回路部102、および遅延回路103への電源の供給が停止している(PG=POFF)。そのため、演算回路部102、および遅延回路103へ入力される信号に関わらず、後段にある信号送信部への信号の出力はない。
図5(B)に図示するように信号flag_c=1では、演算回路部102、および遅延回路103への電源の供給が開始している(PG=PON)。そのため、演算回路部102に信号DO[1]乃至[N]が入力されて信号DCALCが得られる。また、遅延回路103に信号flag_c=1入力されて信号flag_s=1が得られる。信号flag_s=1の生成を受けて、信号送信部は、信号DCALCを基に信号PLEOUTを生成するとともに、信号flag_r=1を信号受信部101のラッチ回路101[1]乃至[N]に出力する。ラッチ回路101[1]乃至[N]は初期化され、信号flag_c=0となる。そして、図5(B)の動作から、図5(A)の動作へ戻る。
次いで、具体的な半導体装置の動作を挙げて、本発明の一態様における利点について説明する。図6(A)、(B)では、比較例として、図1における記憶回路MEM[1]乃至[4]がない場合、つまり、図3(B)のStateIN[N]において、No useの遷移状態が存在しない場合を示している。図6(A)は、StateIN[1]乃至[4]が信号PLEIN[1]乃至[4]によって遷移する場合を図示している。また、図6(B)は、StateIN[1]乃至[4]が信号PLEIN[1]乃至[3]にのみによって遷移する場合を図示している。
図7(A)に図6(A)のStateIN[1]乃至[4]が信号PLEIN[1]乃至[4]によって遷移する場合の動作のタイミングチャートを示す。図7(A)において、時刻T1で各ラッチ回路[1]乃至[4]がリセットされる。続いて時刻T2乃至T5では、信号PLEIN[1]乃至[4]のパルスが非同期で入力され、一つ目のパルスの立ち下りのタイミングで信号PON[1]乃至[4]がHレベルに変化する。また二つ目のパルスの立ち上がりのタイミングで信号DO[1]乃至[4]がHレベルに変化する。そして、信号PON[1]乃至[4]が全てHレベルとなることで、信号flag_c[1]乃至[4]がHレベルとなり、信号flag_cがHレベルとなる。そして、演算回路部102、および遅延回路103への電源の供給を開始することができる。
また図7(B)にStateIN[1]乃至[4]に対して、信号PLEIN[1]乃至[3]のみ使用される場合の動作のタイミングチャートを図7(B)に示す。図7(B)において、時刻T1で各ラッチ回路[1]乃至[4]がリセットされる。続いて時刻T2乃至T5では、信号PLEIN[1]乃至[3]のパルスが非同期で入力されるが、信号PLEIN[4]は使用されないため、Lレベルのままとなる。この場合、一つ目のパルスの入力のタイミングで信号PON[1]乃至[3]、つまり信号flag_c[1]乃至[3]がHレベルに変化するものの、信号PON[4]つまり信号flag_c[4]はLレベルのままとなる。そのため信号flag_c[4]がHレベルとならない結果、信号flag_cがHレベルとならず、演算回路部102、および遅延回路103への電源の供給が停止したままとなり、正常な動作ができない。
図6(A)、(B)、図7に対して、図8(A)、(B)、9に本発明の一態様における構成の動作を示す。図8(A)は、StateIN[1]乃至[4]が信号PLEIN[1]乃至[4]によって遷移する場合を図示している。また、図8(B)は、StateIN[1]乃至[4]が信号PLEIN[1]乃至[3]にのみによって遷移する場合を図示している。
信号PLEIN[1]乃至[4]が使用される場合の動作のタイミングチャートを図9(A)に示す。図9(A)において、時刻T1で各ラッチ回路[1]乃至[4]がリセットされる。続いて時刻T2乃至T5では、信号Invalid[1]乃至[4]がいずれもLレベルで信号PLEIN[1]乃至[4]の入力が有効である。そのため、信号PLEIN[1]乃至[4]のパルスが非同期で入力され、一つ目のパルスの立ち下りのタイミングで信号PON[1]乃至[4]がHレベルに変化する。また二つ目のパルスの立ち上がりのタイミングで信号DO[1]乃至[4]がHレベルに変化する。そして、信号PON[1]乃至[4]が全てHレベルとなることで、信号flag_c[1]乃至[4]がHレベルとなり、信号flag_cがHレベルとなる。そして、演算回路部102、および遅延回路103への電源の供給を開始することができる。
また信号PLEIN[1]乃至[3]のみ使用される場合の動作のタイミングチャートを図9(B)に示す。図9(B)において、時刻T1で各ラッチ回路[1]乃至[4]がリセットされる。続いて時刻T2乃至T5では、信号Invalid[1]乃至[3]がいずれもLレベルで信号PLEIN[1]乃至[3]の入力が有効であるものの、信号Invalid[4]がHレベルで信号PLEIN[4]が無効である。そのため、信号PON[4]はLレベルであっても、信号flag_c[4]をHレベルとすることができる。時刻T2乃至T5では、信号PLEIN[1]乃至[3]のパルスが非同期で入力され、一つ目のパルスの立ち下りのタイミングで信号PON[1]乃至[3]がHレベルに変化する。また二つ目のパルスの立ち上がりのタイミングで信号DO[1]乃至[3]がHレベルに変化する。そして、信号flag_c[1]乃至[4]が全てHレベルとなることで、信号flag_cがHレベルとなる。そして、演算回路部102、および遅延回路103への電源の供給を開始することができる。
以上説明したように、本発明の一態様による半導体装置は、信号flag_cによる電源の供給の開始と停止の制御によって、演算回路部102および遅延回路103は、データを受信してからデータを送信するまでの間だけ、電源の供給が行われるようにすることができる。この制御は、コンフィギュレーションデータによって入力ポートの数を切り替えても有効であり、使用しない入力ポートであっても不要な信号の授受をなくし、不要な消費電力の増加をなくすことができる。
<半導体装置を構成する回路の具体例>
図10は、図1に示す信号受信部101の回路構成の一例である。図10では、4つの入力ポートを有する回路構成の例を示している。論理回路LOGは、図示するようにNORゲートの一方の入力を反転させて入力する論理をとればよい。論理回路ORや、論理回路ANDは、それぞれORゲート、ANDゲートによって構成すればよい。
また図11は、図10において、信号PLEIN[1]乃至[4]が非同期信号か同期信号かを切り替えて動作できる構成を示している。図11に示す回路構成では、信号を切り替えるためのセレクタSELを有し、当該セレクタを非同期信号か同期信号かを切り替える信号(input async?)によって切り替える。
図12は、図1に示す演算回路部102および遅延回路103の回路構成の一例である。
演算回路部102は、ルックアップテーブルおよびマルチプレクサ(MUX)を有する演算回路102Aと、電源の供給の開始と停止を制御するためのNORゲート110と、を有する。NORゲート110は、例えば、セレクタを非同期信号か同期信号かを切り替える信号(input async?)と、信号flag_cが入力され、ノードPGを制御する。ノードPGの電圧レベルがLレベルで演算回路部102の電源の供給を開始し、Hレベルで演算回路部102の電源の供給を停止する構成とすればよい。同時にノードPGの電圧レベルにより、遅延回路103の電源の供給の制御することができる。
図13(A)、(B)は、演算回路102Aの回路構成の一例を説明するための図である。
図13(A)に示す演算回路102Aは、2入力のマルチプレクサ141乃至147を有する。マルチプレクサ141乃至マルチプレクサ144の各入力端子には、コンフィギュレーションメモリ148[1]乃至148[8]に保持されたコンフィギュレーションデータに対応した信号が与えられる。また図13(A)では、3つの信号DO[1]乃至DO[3]が与えられ、信号DCALCを出力するとして図示している。
なお演算回路102Aは、マルチプレクサの他に、ダイオード、抵抗素子、論理素子、スイッチのいずれか又は全てを更に有していても良い。論理素子としては、バッファ、インバータ、NANDゲート、NORゲート、スリーステートバッファ、クロックドインバータ等を用いることができる。
また、図13(A)に示す演算回路102Aの例では、3入力1出力の論理演算を行う場合について示したがこれに限定されない。演算回路の回路構成、コンフィギュレーションメモリに格納したコンフィギュレーションデータを適宜定めることによって、より多くの入力、多くの出力の論理演算を実現することができる。
マルチプレクサ141乃至マルチプレクサ144の各入力端子に、コンフィギュレーションメモリ148[1]乃至148[8]から、コンフィギュレーションデータに対応した信号を入力することによって、演算回路102での演算の種類を定めることができる。
例えば、図13(A)の演算回路102は、コンフィギュレーションメモリ148[1]乃至148[8]から論理値”0”、”0”、”0”、”1”、”1”、”1”、”1”、”1”のコンフィギュレーションデータに対応した信号をそれぞれ入力した場合、図13(B)に示すANDゲート149、およびORゲート150を有する回路の機能を実現することができる。
一方で遅延回路103は、演算回路102が有するクリティカル・パスでの遅延に相当する遅延を発生させるためのレプリカ回路105と、ANDゲート112を有する(図12参照)。レプリカ回路105は、信号ROを生成する。ANDゲートは、信号flag_cと、信号ROと、の論理積をとることで、信号flag_sを生成する。
レプリカ回路105は、次のようにして形成することができる。演算回路102Aが図13(A)に示す回路構成の場合、例えばクリティカル・パスを図14(A)の太線で示す経路とする。すなわち、信号DO[1]がHレベルに変化してから、マルチプレクサ141が”1”側の入力データ(148[2]のデータ)を選択して対応するLレベルの信号を出力し、マルチプレクサ145、マルチプレクサ147、を順次介して信号DO[1]がLレベルとなる経路をクリティカル・パスとする。このとき、レプリカ回路105は、図14(A)が有する回路構成と同じ構成を有する、図14(B)に示す回路構成で実現することができる。
図15は、図1に示す信号送信部104の回路構成の一例である。図15に示す信号送信部104は、出力タイミング生成回路201、レジスタ202、203、マルチプレクサ204乃至208、出力タイミング生成回路209、レジスタ210、出力信号生成回路211を有する。
図15に示す信号送信部104の構成では、図11の信号受信部の構成と組み合わせることで、半導体装置の入出力信号として同期信号を扱う必要がある場合に有効である。これは、リコンフィギュアブルな半導体装置を有するPLDと組み合わせて使う外部の半導体装置が同期回路である場合に特に有効である。
また図15に示す信号送信部104の構成では、図11の信号受信部の構成と組み合わせることで、入力される信号が非同期信号、あるいは同期信号であっても、同期回路あるいは非同期回路を問わず、柔軟に回路構成を変更して用いることができる。そのため、利便性に優れたリコンフィギュアブルな論理回路として機能させることができる。
出力タイミング生成回路209は、信号flag_sが入力され、複数の信号TGC1乃至TGC3を生成する。
レジスタ210は、信号TG2の制御によって信号DCALCをラッチし、信号LMOLとして出力する。
マルチプレクサ204は、信号PLEIN[1]乃至[4]が非同期信号の場合、信号TGC2を選択して出力し、同期信号の場合、電位VDD、すなわちHレベルを選択して出力する。
レジスタ202は、クロック信号PH2の制御によって信号LMOLをラッチし、信号R2として出力する機能を有する。レジスタ202を有することによって、所定のタイミングで保持してある信号LMOLを、信号R2として出力することができる。
レジスタ203は、クロック信号PH1の制御によって信号R2をラッチし、信号R1として出力する機能を有する。レジスタ203を有することによって、所定のタイミングで保持してある信号R2を、信号R1として出力することができる。
マルチプレクサ207は、非同期信号としてデータを出力する場合に信号LMOLを選択し、同期信号としてデータを出力する場合に信号R1を選択して、信号RCとして出力する機能を有する。マルチプレクサ207を有することで、信号PLEOUTを非同期信号か、あるいは同期信号か、を選択して出力することができる。なお図15中「reg or comb?」は、同期信号、あるいは非同期信号を信号PLEOUTとして出力するかを選択するためのコンフィギュレーションデータに対応する。同期信号の場合、信号R1が選択され、非同期信号の場合、信号LMOLが、選択される。
マルチプレクサ208は、信号PLEOUTを非同期信号として出力する場合に電位GND、すなわちLレベルを選択して出力する機能を有する。また、マルチプレクサ208は、信号PLEOUTを同期信号として出力する場合にクロックPH1を選択する。
出力タイミング生成回路201は、信号PLEOUTを非同期信号として出力する場合、クロック信号PH1が入力され、複数の信号TGR1およびTGR3を生成する機能を有する。出力タイミング生成回路201は、信号PLEOUTを非同期信号として出力する場合、Lレベルが入力され、信号TGR1およびTGR3もLレベルを維持する。出力タイミング生成回路201は、出力タイミング生成回路209と同じ回路構成を有する。すなわち、RSラッチを有し、クロック信号PH1が入力されるタイミングから特定の時間だけ遅延して生成した、信号TGR1およびTGR3を出力することができる。出力タイミング生成回路209は、クロック信号PH1が入力されるタイミングから特定の時間だけ遅延して生成した信号TGR1、さらに特定の時間だけ遅延して生成した信号TGR3を出力することができる。
マルチプレクサ205は、非同期信号でデータを出力する場合に信号TGC1を選択し、同期信号でデータを出力する場合に信号TGR1を選択して、信号TG1として出力する機能を有する。マルチプレクサ205を有することで、信号PLEOUTを非同期信号か、あるいは同期信号か、を選択して出力することができる。同期信号の場合、信号TGR1が選択され、非同期信号の場合、信号TGC1が、選択される。
マルチプレクサ206は、非同期信号でデータを出力する場合に信号TGC3を選択し、同期信号でデータを出力する場合に信号TGR3を選択して、信号TG1として出力する機能を有する。マルチプレクサ206を有することで、信号PLEOUTを非同期信号か、あるいは同期信号か、を選択して出力することができる。同期信号の場合、信号TGR3が選択され、非同期信号の場合、信号TGC3が、選択される。
出力信号生成回路211は、信号RCが入力され、信号TG1および信号TG3のタイミングによって、信号RCの論理値に応じた信号PLEOUTを二値の信号のデータあるいはパルスの信号のデータで切り替えて、出力する機能を有する。出力信号生成回路211は、パルスの信号のデータを出力する場合、信号TG1のタイミングでパルスを出力し、その後入力される信号RCの論理値に応じて信号TG3のタイミングでパルスを出力し、信号PLEOUTによる論理値を変えることができる。
図16(A)は、出力タイミング生成回路209の回路構成の一例である。また、図16(B)は、出力タイミング生成回路209のタイミングチャートである。
図16(A)において、出力タイミング生成回路209は、NORゲート121乃至126、インバータ127、およびANDゲート128乃至130を有する。ANDゲート128乃至130は、図16(A)に示すように入力する信号の一方を反転する。出力タイミング生成回路209は、NORゲート121および122、NORゲート123および124、並びにNORゲート125および126で構成されるRSラッチを有する。NORゲート121が出力する信号をNt1、NORゲート123が出力する信号をNt2、NORゲート125が出力する信号をNt3とする。
なお図16(A)中、信号INは図15で説明した信号flag_sに相当する。また、図16(A)中、信号TG1は図15で説明した信号TGC1に相当する。また、信号TG2は図15で説明した信号TGC2に相当する。信号TG3は、図15で説明した信号TGC3に相当する。
図16(B)において、まず時刻T21で信号IN、信号Nt1、信号Nt2、信号Nt3、信号TG1、信号TG2、信号TG3をLレベルとする。続いて、時刻T22で、信号INにHレベルが入力されると、RSラッチにおける遅延時間だけ遅れて、時刻T23で信号Nt1がHレベルとなる。続いて、時刻T24、時刻T25で、RSラッチにおける遅延時間だけ遅れて、信号Nt2、Nt3が順次Hレベルとなる。また、信号INがHレベルで信号Nt1がLレベルの時に信号TG1がHレベル、信号N1がHレベルで信号Nt2がLレベルの時に信号TG2がHレベル、信号Nt2がHレベルで信号Nt3がLレベルの時に信号TG3がHレベルになる。したがって、信号TG1、信号TG2、および信号TG3は、RSラッチにおける遅延時間に依存したパルス幅を持つパルス信号を出力する。なお、続いて時刻T26で信号INがLレベルとなると、信号Nt1、信号Nt2、および信号Nt3は順次Lレベルとなる。
なお、図4(A)のラッチ回路101[N]と図16(A)の出力タイミング生成回路209とで同様の回路構成のRSラッチ回路を用いることで、半導体装置100の動作に必要十分なパルス幅の信号を用いることができる。これは、以下の理由による。すなわち、出力タイミング生成回路209で生成するパルス信号のパルス幅は、出力タイミング生成回路209におけるRSラッチの動作で生じる遅延時間に相当する。そのため、ラッチ回路101[N]で信号を取り込む際に、ラッチ回路101[N]におけるRSラッチの動作に必要十分なパルス幅となっているからである。なお、上記遅延時間はプロセステクノロジーや電源電圧、温度などに影響を受けるが、同様にラッチ回路101[N]におけるRSラッチの動作速度も上記影響を同様に受けるため、自己整合的に補正される。したがって、回路動作の安定性が保たれることになる。
図17は、出力信号生成回路211の回路構成の一例である。
図17において、出力信号生成回路211は、ANDゲート131、ORゲート132、およびマルチプレクサ133を有する。ANDゲート131に入力する信号を信号IN、および信号tg3とする。ORゲート132に入力する信号をANDゲート131の出力信号、および信号tg1とする。マルチプレクサ133に入力する信号を信号IN、およびORゲート132の出力信号とする。マルチプレクサ133が出力する信号を信号OUTとする。
マルチプレクサ133には、信号INを選択するか、ORゲート132の出力信号を選択するかを、予めコンフィギュレーションデータとして与えておくことが好ましい。なお図17中「output async?」は、信号OUTをパルスによる非同期信号とするか、二値の信号による同期信号とするか、に応じて、マルチプレクサの出力信号を選択するためのコンフィギュレーションデータに対応する。
なお図17中、信号INは図15で説明した信号RCに相当する。また、図17中、信号tg1は図15で説明した信号TG1に相当する。また、図17中、信号tg3は図15で説明した信号TG3に相当する。また、図17中、信号OUTは図15で説明した信号PLEOUTに相当する。
図17に示す出力信号生成回路211は、二値の信号による同期信号を出力する場合、信号INを出力する。また、パルスによる非同期信号を出力する場合、信号tg1およびtg3でタイミングを規定された信号OUTが出力される。なお、信号INがHレベル(又はLレベル)の場合、信号TG3のタイミングで信号OUTはHレベル(又はLレベル)となる。
図18は、PLDのブロック図の一例である。PLD300は、論理回路301と、スイッチ302、水平な配線群303、垂直な配線群304を有する。
論理回路301は、図1で説明した論理回路LOGである。論理回路301は、コンフィギュレーションデータに応じて機能の切り替えが可能である。
また、論理回路301を囲むように、複数の配線が形成されている。図18においては、これらの配線は複数の水平な配線群303と複数の垂直な配線群304とを有する。配線群とは、複数の配線からなる配線の束である。
またスイッチ302は、水平な配線群303と垂直な配線群304とが交わる部分に設けられる。スイッチ302は、コンフィギュレーションデータに端子間の導通状態(オン)又は非導通状態(オフ)の切り替えが可能である。スイッチ302は、水平な配線群303と垂直な配線群304との配線間の接続を制御するため、複数設けられる。
また入出力端子305は、水平な配線群303および垂直な配線群304に接続される。入出力端子305は、PLD300の外部にある回路との信号の授受を行う。入出力端子305は、一例として示す図18において、それぞれ上下左右の側で水平な配線群303や垂直な配線群304と接続している。この水平な配線群303や垂直な配線群304を用いることで、論理回路301は、他の論理回路301に接続することができる。任意の論理回路301と、これと異なる論理回路301との接続経路は、スイッチ302によって決定される。
スイッチ302のオン又はオフは、コンフィギュレーションデータを保持するコンフィギュレーションメモリに応じて決定される。スイッチ302に設けられるコンフィギュレーションメモリは、書き換え可能な構成とする場合、記憶するコンフィギュレーションデータが電源の供給の停止により消失しないよう、不揮発性の記憶素子を有する構成とすることが好ましい。
コンフィギュレーションメモリに適用できる回路構成例について図19に示す。図19ではスイッチ302に適用可能な回路構成例を示す。なお論理回路301に適用可能なコンフィギュレーションメモリについては、図2(A)、(B)を参照すればよい。
図19(A)に示す、スイッチ302に設けられるコンフィギュレーションメモリ521Aは、OSトランジスタをコンフィギュレーションメモリに有する構成例である。コンフィギュレーションメモリに、OSトランジスタのオフ電流が低いという特性を利用して電荷を保持し、当該電荷に応じた電位をコンフィギュレーションデータとして記憶する構成を採用することで、シリコン半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタ(以下、Siトランジスタ)の作製工程に続いてOSトランジスタを積層し、コンフィギュレーションメモリを作製することができる等、製造コストの削減の点でメリットが大きい。
図19(A)に示すコンフィギュレーションメモリ521Aは、ノードmemAに電荷を保持し、当該電荷に応じた電位をコンフィギュレーションデータとして記憶する。そして保持されるコンフィギュレーションデータに従って、端子S1と端子S2との間の導通状態を制御する。
図19(A)に示すコンフィギュレーションメモリ521Aは、トランジスタ511、トランジスタ512および容量素子514を有する。なお図面において、トランジスタ511は、OSトランジスタである。
図19(A)に示すコンフィギュレーションメモリ521Aでトランジスタ511のゲートは、ワード線502に接続されている。また、トランジスタ511のソース又はドレインの一方はデータ線501に接続されている。また、トランジスタ511のソース又はドレインの他方は、トランジスタ512のゲートおよび容量素子514に接続されている。トランジスタ512のソース又はドレインの一方は、端子S1に接続されている。トランジスタ512のソース又はドレインの他方は、端子S2に接続されている。
図19(A)に示すコンフィギュレーションメモリ521Aでは、ノードmemAにHレベル又はLレベルに対応する電位をコンフィギュレーションデータとして保持する。トランジスタ511としてオフ電流が低いトランジスタを用いることで、ノードmemAにコンフィギュレーションデータを記憶することができる。コンフィギュレーションデータの電位に応じてコンフィギュレーションメモリ521Aでは、トランジスタ512の導通状態が制御される。そしてトランジスタ512を導通状態とするタイミングで、端子S1および端子S2間のオン又はオフの制御を実現するスイッチとすることができる。
図19(B)は、図19(A)での電荷を保持することでコンフィギュレーションデータを保持する構成とは異なり、インバータループ516を用いてHレベル又はLレベルに対応する電位を保持する構成である。図19(B)のコンフィギュレーションメモリ521Bの構成とすることで、OSトランジスタを用いることなく、図19(A)と同様に、コンフィギュレーションメモリの機能を実現することができる。
以上のような構成とすることで半導体装置100は、コンフィギュレーションデータによって入力ポートの数を切り替えても、演算回路部102および遅延回路103のパワー・ゲーティングをすることができる。そのため、使用しない入力ポートであっても不要な信号の授受をなくし、不要な消費電力の増加をなくすことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態1で説明したOSトランジスタについて説明する。
<OSトランジスタの特性>
OSトランジスタは、酸化物半導体中の不純物濃度を低減し、酸化物半導体を真性又は実質的に真性にすることでオフ電流を低くすることができる。ここで、実質的に真性とは、酸化物半導体中のキャリア密度が、1×1017/cm未満であること、好ましくは1×1015/cm未満であること、さらに好ましくは1×1013/cm未満であることを指す。酸化物半導体において、水素、窒素、炭素、シリコン、および主成分以外の金属元素は不純物となる。例えば、水素および窒素はドナー準位の形成に寄与し、キャリア密度を増大させてしまう。
真性又は実質的に真性にした酸化物半導体を用いたトランジスタは、キャリア密度が低いため、閾値電圧がマイナスとなる電気特性になることが少ない。また、当該酸化物半導体を用いたトランジスタは、酸化物半導体のキャリアトラップが少ないため、電気特性の変動が小さく、信頼性の高いトランジスタとなる。また、当該酸化物半導体を用いたトランジスタは、オフ電流を非常に低くすることが可能となる。
なおオフ電流を低くしたOSトランジスタでは、室温(25℃程度)にてチャネル幅1μmあたりの規格化されたオフ電流が1×10−18A以下、好ましくは1×10−21A以下、更に好ましくは1×10−24A以下、又は85℃にて1×10−15A以下、好ましくは1×10−18A以下、更に好ましくは1×10−21A以下とすることができる。
<オフ電流>
本明細書において、特に断りがない場合、オフ電流とは、トランジスタがオフ状態(非導通状態、遮断状態、ともいう)にあるときのドレイン電流をいう。オフ状態とは、特に断りがない場合、nチャネル型トランジスタでは、ゲートとソースの間の電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも低い状態、pチャネル型トランジスタでは、ゲートとソースの間の電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも高い状態をいう。例えば、nチャネル型のトランジスタのオフ電流とは、ゲートとソースの間の電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも低いときのドレイン電流を言う場合がある。
トランジスタのオフ電流は、Vgsに依存する場合がある。従って、トランジスタのオフ電流がI以下となるVgsが存在するときに、トランジスタのオフ電流がI以下である、と言う場合がある。トランジスタのオフ電流は、Vgsが所定の値であるときのオフ電流、Vgsが所定の範囲内の値であるときのオフ電流、又は、Vgsが十分に低減されたオフ電流が得られる値であるときのオフ電流を指す場合がある。
一例として、しきい値電圧Vthが0.5Vであり、Vgsが0.5Vであるときのドレイン電流が1×10−9Aであり、Vgsが0.1Vにおけるドレイン電流が1×10−13Aであり、Vgsがー0.5Vにおけるドレイン電流が1×10−19Aであり、Vgsがー0.8Vにおけるドレイン電流が1×10−22Aであるようなnチャネル型トランジスタを想定する。当該トランジスタのドレイン電流は、Vgsが−0.5Vにおいて、又は、Vgsが−0.5V乃至−0.8Vの範囲において、1×10−19A以下であるから、当該トランジスタのオフ電流は1×10−19A以下である、と言う場合がある。当該トランジスタのドレイン電流が1×10−22A以下となるVgsが存在するため、当該トランジスタのオフ電流は1×10−22A以下である、と言う場合がある。
本明細書では、チャネル幅Wを有するトランジスタのオフ電流を、チャネル幅Wあたりの値で表す場合がある。また、所定のチャネル幅(例えば1μm)あたりの電流値で表す場合がある。後者の場合、オフ電流の単位は、電流/長さ(例えば、A/μm)で表される場合がある。
トランジスタのオフ電流は、温度に依存する場合がある。本明細書において、オフ電流は、特に記載がない場合、室温、60℃、85℃、95℃、又は125℃におけるオフ電流を表す場合がある。又は、当該トランジスタが含まれる半導体装置等の信頼性が保証される温度、又は、当該トランジスタが含まれる半導体装置等が使用される温度(例えば、5℃乃至35℃のいずれか一の温度)におけるオフ電流、を表す場合がある。室温、60℃、85℃、95℃、125℃、当該トランジスタが含まれる半導体装置等の信頼性が保証される温度、又は、当該トランジスタが含まれる半導体装置等が使用される温度(例えば、5℃乃至35℃のいずれか一の温度)、におけるトランジスタのオフ電流がI以下となるVgsが存在するときに、トランジスタのオフ電流がI以下である、と言う場合がある。
トランジスタのオフ電流は、ドレインとソースの間の電圧Vdsに依存する場合がある。本明細書において、オフ電流は、特に記載がない場合、Vdsの絶対値が0.1V、0.8V、1V、1.2V、1.8V,2.5V,3V、3.3V、10V、12V、16V、又は20Vにおけるオフ電流を表す場合がある。又は、当該トランジスタが含まれる半導体装置等の信頼性が保証されるVds、又は、当該トランジスタが含まれる半導体装置等において使用されるVdsにおけるオフ電流、を表す場合がある。Vdsが所定の値であるときに、トランジスタのオフ電流がI以下となるVgsが存在する場合、トランジスタのオフ電流がI以下である、と言うことがある。ここで、所定の値とは、例えば、0.1V、0.8V、1V、1.2V、1.8V,2.5V,3V、3.3V、10V、12V、16V、20V、当該トランジスタが含まれる半導体装置等の信頼性が保証されるVdsの値、又は、当該トランジスタが含まれる半導体装置等において使用されるVdsの値である。
上記オフ電流の説明において、ドレインをソースと読み替えてもよい。つまり、オフ電流は、トランジスタがオフ状態にあるときのソースを流れる電流を言う場合もある。
本明細書では、オフ電流と同じ意味で、リーク電流と記載する場合がある。
本明細書において、オフ電流とは、例えば、トランジスタがオフ状態にあるときに、ソースとドレインとの間に流れる電流を指す場合がある。
<酸化物半導体の組成>
なおOSトランジスタの半導体層に用いる酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)又は亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。特にInおよびZnを含むことが好ましい。また、それらに加えて、酸素を強く結びつけるスタビライザーを有することが好ましい。スタビライザーとしては、ガリウム(Ga)、スズ(Sn)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)およびアルミニウム(Al)の少なくともいずれかを有すればよい。
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)のいずれか一種又は複数種を有してもよい。
トランジスタの半導体層に用いる酸化物半導体としては、例えば、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、In−Zn系酸化物、Sn−Zn系酸化物、Al−Zn系酸化物、Zn−Mg系酸化物、Sn−Mg系酸化物、In−Mg系酸化物、In−Ga系酸化物、In−Ga−Zn系酸化物(IGZOとも表記する)、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、Sn−Ga−Zn系酸化物、Al−Ga−Zn系酸化物、Sn−Al−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−Zr−Zn系酸化物、In−Ti−Zn系酸化物、In−Sc−Zn系酸化物、In−Y−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物等がある。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1、In:Ga:Zn=3:1:2、あるいはIn:Ga:Zn=2:1:3の原子数比のIn−Ga−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。
<酸化物半導体中の不純物>
半導体層を構成する酸化物半導体膜に水素が多量に含まれると、酸化物半導体と結合することによって、水素の一部がドナーとなり、キャリアである電子を生じてしまう。これにより、トランジスタの閾値電圧がマイナス方向にシフトしてしまう。そのため、酸化物半導体膜の形成後において、脱水化処理(脱水素化処理)を行い酸化物半導体膜から、水素、又は水分を除去して不純物が極力含まれないように高純度化することが好ましい。
なお、酸化物半導体膜への脱水化処理(脱水素化処理)によって、酸化物半導体膜から酸素が減少してしまうことがある。よって、酸化物半導体膜への脱水化処理(脱水素化処理)によって増加した酸素欠損を補填するため酸素を酸化物半導体膜に加える処理を行うことが好ましい。
このように、酸化物半導体膜は、脱水化処理(脱水素化処理)により、水素又は水分が除去され、加酸素化処理により酸素欠損を補填することによって、i型(真性)化又はi型に限りなく近く実質的にi型(真性)である酸化物半導体膜とすることができる。なお、実質的に真性とは、酸化物半導体膜中にドナーに由来するキャリアが極めて少なく(ゼロに近く)、キャリア密度が1×1017/cm以下、1×1016/cm以下、1×1015/cm以下、1×1014/cm以下、1×1013/cm以下であることをいう。
<酸化物半導体の構造>
酸化物半導体の構造について説明する。
なお本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「略平行」とは、二つの直線が−30°以上30°以下の角度で配置されている状態をいう。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、85°以上95°以下の場合も含まれる。また、「略垂直」とは、二つの直線が60°以上120°以下の角度で配置されている状態をいう。
また、本明細書において、結晶が三方晶又は菱面体晶である場合、六方晶系として表す。
酸化物半導体膜は、非単結晶酸化物半導体膜と単結晶酸化物半導体膜とに分けられる。又は、酸化物半導体は、例えば、結晶性酸化物半導体と非晶質酸化物半導体とに分けられる。
なお、非単結晶酸化物半導体としては、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)、多結晶酸化物半導体、微結晶酸化物半導体、非晶質酸化物半導体などがある。また、結晶性酸化物半導体としては、単結晶酸化物半導体、CAAC−OS、多結晶酸化物半導体、微結晶酸化物半導体などがある。
まずは、CAAC−OS膜について説明する。
CAAC−OS膜は、c軸配向した複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つである。
透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって、CAAC−OS膜の明視野像および回折パターンの複合解析像(高分解能TEM像ともいう。)を観察することで複数の結晶部を確認することができる。一方、高分解能TEM像によっても明確な結晶部同士の境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CAAC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
試料面と略平行な方向から、CAAC−OS膜の断面の高分解能TEM像を観察すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層は、CAAC−OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)又は上面の凹凸を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面又は上面と平行に配列する。
一方、試料面と略垂直な方向から、CAAC−OS膜の平面の高分解能TEM像を観察すると、結晶部において、金属原子が三角形状又は六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面又は上面に略垂直な方向を向いていることが確認できる。
なお、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS膜中の一部に、c軸配向性を有さない結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜は、不純物濃度の低い酸化物半導体膜である。不純物は、水素、炭素、シリコン、遷移金属元素などの酸化物半導体膜の主成分以外の元素である。特に、シリコンなどの、酸化物半導体膜を構成する金属元素よりも酸素との結合力の強い元素は、酸化物半導体膜から酸素を奪うことで酸化物半導体膜の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。また、鉄やニッケルなどの重金属、アルゴン、二酸化炭素などは、原子半径(又は分子半径)が大きいため、酸化物半導体膜内部に含まれると、酸化物半導体膜の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。なお、酸化物半導体膜に含まれる不純物は、キャリアトラップやキャリア発生源となる場合がある。
また、CAAC−OS膜は、欠陥準位密度の低い酸化物半導体膜である。例えば、酸化物半導体膜中の酸素欠損は、キャリアトラップとなることや、水素を捕獲することによってキャリア発生源となることがある。
不純物濃度が低く、欠陥準位密度が低い(酸素欠損の少ない)ことを、高純度真性又は実質的に高純度真性と呼ぶ。高純度真性又は実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、キャリア発生源が少ないため、キャリア密度を低くすることができる。したがって、当該酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、しきい値電圧がマイナスとなる電気特性(ノーマリーオンともいう。)になることが少ない。また、高純度真性又は実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、キャリアトラップが少ない。そのため、当該酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、電気特性の変動が小さく、信頼性の高いトランジスタとなる。なお、酸化物半導体膜のキャリアトラップに捕獲された電荷は、放出するまでに要する時間が長く、あたかも固定電荷のように振る舞うことがある。そのため、不純物濃度が高く、欠陥準位密度が高い酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、電気特性が不安定となる場合がある。
また、CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。
次に、微結晶酸化物半導体膜について説明する。
微結晶酸化物半導体膜は、高分解能TEM像において、結晶部を確認することのできる領域と、明確な結晶部を確認することのできない領域と、を有する。微結晶酸化物半導体膜に含まれる結晶部は、1nm以上100nm以下、又は1nm以上10nm以下の大きさであることが多い。特に、1nm以上10nm以下、又は1nm以上3nm以下の微結晶であるナノ結晶(nc:nanocrystal)を有する酸化物半導体膜を、nc−OS(nanocrystalline Oxide Semiconductor)膜と呼ぶ。また、nc−OS膜は、例えば、高分解能TEM像では、結晶粒界を明確に確認できない場合がある。
nc−OS膜は、微小な領域(例えば、1nm以上10nm以下の領域、特に1nm以上3nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。また、nc−OS膜は、異なる結晶部間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。したがって、nc−OS膜は、分析方法によっては、非晶質酸化物半導体膜と区別が付かない場合がある。例えば、nc−OS膜に対し、結晶部よりも大きい径のX線を用いるXRD装置を用いて構造解析を行うと、out−of−plane法による解析では、結晶面を示すピークが検出されない。また、nc−OS膜に対し、結晶部よりも大きいプローブ径(例えば50nm以上)の電子線を用いる電子回折(制限視野電子回折ともいう。)を行うと、ハローパターンのような回折パターンが観測される。一方、nc−OS膜に対し、結晶部の大きさと近いか結晶部より小さいプローブ径の電子線を用いるナノビーム電子回折を行うと、スポットが観測される。また、nc−OS膜に対しナノビーム電子回折を行うと、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される場合がある。また、nc−OS膜に対しナノビーム電子回折を行うと、リング状の領域内に複数のスポットが観測される場合がある。
nc−OS膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも規則性の高い酸化物半導体膜である。そのため、nc−OS膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低くなる。ただし、nc−OS膜は、異なる結晶部間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、nc−OS膜は、CAAC−OS膜と比べて欠陥準位密度が高くなる。
次に、非晶質酸化物半導体膜について説明する。
非晶質酸化物半導体膜は、膜中における原子配列が不規則であり、結晶部を有さない酸化物半導体膜である。石英のような無定形状態を有する酸化物半導体膜が一例である。
非晶質酸化物半導体膜は、高分解能TEM像において結晶部を確認することができない。
非晶質酸化物半導体膜に対し、XRD装置を用いた構造解析を行うと、out−of−plane法による解析では、結晶面を示すピークが検出されない。また、非晶質酸化物半導体膜に対し、電子回折を行うと、ハローパターンが観測される。また、非晶質酸化物半導体膜に対し、ナノビーム電子回折を行うと、スポットが観測されず、ハローパターンが観測される。
なお、酸化物半導体膜は、nc−OS膜と非晶質酸化物半導体膜との間の物性を示す構造を有する場合がある。そのような構造を有する酸化物半導体膜を、特に非晶質ライク酸化物半導体(a−like OS:amorphous−like Oxide Semiconductor)膜と呼ぶ。
a−like OS膜は、高分解能TEM像において鬆(ボイドともいう。)が観察される場合がある。また、高分解能TEM像において、明確に結晶部を確認することのできる領域と、結晶部を確認することのできない領域と、を有する。a−like OS膜は、TEMによる観察程度の微量な電子照射によって、結晶化が起こり、結晶部の成長が見られる場合がある。一方、良質なnc−OS膜であれば、TEMによる観察程度の微量な電子照射による結晶化はほとんど見られない。
なお、a−like OS膜およびnc−OS膜の結晶部の大きさの計測は、高分解能TEM像を用いて行うことができる。例えば、InGaZnOの結晶は層状構造を有し、In−O層の間に、Ga−Zn−O層を2層有する。InGaZnOの結晶の単位格子は、In−O層を3層有し、またGa−Zn−O層を6層有する、計9層がc軸方向に層状に重なった構造を有する。よって、これらの近接する層同士の間隔は、(009)面の格子面間隔(d値ともいう。)と同程度であり、結晶構造解析からその値は0.29nmと求められている。そのため、高分解能TEM像における格子縞に着目し、格子縞の間隔が0.28nm以上0.30nm以下である箇所においては、それぞれの格子縞がInGaZnOの結晶のa−b面に対応する。
また、酸化物半導体膜は、構造ごとに密度が異なる場合がある。例えば、ある酸化物半導体膜の組成がわかれば、該組成と同じ組成における単結晶の密度と比較することにより、その酸化物半導体膜の構造を推定することができる。例えば、単結晶の密度に対し、a−like OS膜の密度は78.6%以上92.3%未満となる。また、例えば、単結晶の密度に対し、nc−OS膜の密度およびCAAC−OS膜の密度は92.3%以上100%未満となる。なお、単結晶の密度に対し密度が78%未満となる酸化物半導体膜は、成膜すること自体が困難である。
上記について、具体例を用いて説明する。例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体膜において、菱面体晶構造を有する単結晶InGaZnOの密度は6.357g/cmとなる。よって、例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体膜において、a−like OS膜の密度は5.0g/cm以上5.9g/cm未満となる。また、例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体膜において、nc−OS膜の密度およびCAAC−OS膜の密度は5.9g/cm以上6.3g/cm未満となる。
なお、同じ組成の単結晶が存在しない場合がある。その場合、任意の割合で組成の異なる単結晶を組み合わせることにより、所望の組成の単結晶に相当する密度を算出することができる。所望の組成の単結晶の密度は、組成の異なる単結晶を組み合わせる割合に対して、加重平均を用いて算出すればよい。ただし、密度は、可能な限り少ない種類の単結晶を組み合わせて算出することが好ましい。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、a−like OS膜、微結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
以上説明したようにOSトランジスタは、極めて優れたオフ電流特性を実現できる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、開示する発明の一態様に係る半導体装置に用いられるトランジスタの断面構造の一例について、図面を参照して説明する。
図20に、発明の一態様に係る回路部の断面構造の一部を、一例として示す。なお、図20では、上記実施の形態1の図19で図示したトランジスタ511、およびトランジスタ512の断面構造を、一例として示す。なお、破線A1−A2で示す領域では、トランジスタ511およびトランジスタ512のチャネル長方向における構造を示しており、破線A3−A4で示す領域では、トランジスタ511およびトランジスタ512のチャネル幅方向における構造を示している。ただし、本発明の一態様では、トランジスタ511のチャネル長方向とトランジスタ512のチャネル長方向とが、必ずしも一致していなくともよい。
また、図20では、酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタ511が、単結晶のシリコン基板にチャネル形成領域を有するトランジスタ512上に形成されている場合を例示している。
トランジスタ512は、非晶質、微結晶、多結晶又は単結晶である、シリコン又はゲルマニウムなどの半導体膜又は半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。或いは、トランジスタ512は、酸化物半導体膜又は酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。全てのトランジスタが酸化物半導体膜又は酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有している場合、トランジスタ511はトランジスタ512上に積層されていなくとも良く、トランジスタ511とトランジスタ512とは、同一の層に形成されていても良い。
シリコンの薄膜を用いてトランジスタ512を形成する場合、当該薄膜には、プラズマCVD法などの気相成長法若しくはスパッタリング法で作製された非晶質シリコン、非晶質シリコンをレーザーアニールなどの処理により結晶化させた多結晶シリコン、単結晶シリコンウェハに水素イオン等を注入して表層部を剥離した単結晶シリコンなどを用いることができる。
トランジスタ512が形成される基板400は、例えば、シリコン基板、ゲルマニウム基板、シリコンゲルマニウム基板等を用いることができる。図20では、単結晶シリコン基板を基板400として用いる場合を例示している。
また、トランジスタ512は、素子分離法により電気的に分離されている。素子分離法として、トレンチ分離法(STI法:Shallow Trench Isolation)等を用いることができる。図20では、トレンチ分離法を用いてトランジスタ512を電気的に分離する場合を例示している。具体的に、図20では、エッチング等により基板400に形成されたトレンチに、酸化珪素などが含まれる絶縁物を埋め込んだ後、当該絶縁物をエッチング等により部分的に除去することで形成される素子分離領域401により、トランジスタ512を素子分離させる場合を例示している。
また、トレンチ以外の領域に存在する基板400の凸部には、トランジスタ512の不純物領域402および不純物領域403と、不純物領域402および不純物領域403に挟まれたチャネル形成領域404とが設けられている。さらに、トランジスタ512は、チャネル形成領域404を覆う絶縁膜405と、絶縁膜405を間に挟んでチャネル形成領域404と重なるゲート電極406とを有する。
トランジスタ512では、チャネル形成領域404における凸部の側部および上部と、ゲート電極406とが絶縁膜405を間に挟んで重なることで、チャネル形成領域404の側部と上部を含めた広い範囲においてキャリアが流れる。そのため、トランジスタ512の基板上における専有面積を小さく抑えつつ、トランジスタ512におけるキャリアの移動量を増加させることができる。その結果、トランジスタ512は、オン電流が大きくなると共に、電界効果移動度が高められる。特に、チャネル形成領域404における凸部のチャネル幅方向の長さ(チャネル幅)をW、チャネル形成領域404における凸部の膜厚をTとすると、チャネル幅Wに対する膜厚Tの比に相当するアスペクト比が高い場合、キャリアが流れる範囲はより広くなるため、トランジスタ512のオン電流をより大きくすることができ、電界効果移動度もより高められる。
なお、バルクの半導体基板を用いたトランジスタ512の場合、アスペクト比は0.5以上であることが望ましく、1以上であることがより望ましい。
トランジスタ512上には、絶縁膜411が設けられている。絶縁膜411には開口部が形成されている。そして、上記開口部には、不純物領域402、不純物領域403にそれぞれ電気的に接続されている導電膜412、導電膜413と、ゲート電極406に電気的に接続されている導電膜414とが、形成されている。
そして、導電膜412は、絶縁膜411上に形成された導電膜416に電気的に接続されており、導電膜413は、絶縁膜411上に形成された導電膜417に電気的に接続されており、導電膜414は、絶縁膜411上に形成された導電膜418に電気的に接続されている。
導電膜416乃至導電膜418上には、絶縁膜420が設けられている。そして、絶縁膜420上には、酸素、水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を有する絶縁膜421が設けられている。絶縁膜421は、密度が高くて緻密である程、また未結合手が少なく化学的に安定である程、より高いブロッキング効果を示す。酸素、水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を示す絶縁膜421として、例えば、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化窒化ガリウム、酸化イットリウム、酸化窒化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化窒化ハフニウム等を用いることができる。水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を示す絶縁膜421として、例えば、窒化シリコン、窒化酸化シリコン等を用いることができる。
絶縁膜421上には絶縁膜422が設けられており、絶縁膜422上には、トランジスタ511が設けられている。
トランジスタ511は、絶縁膜422上に、酸化物半導体を含む半導体膜430と、半導体膜430に電気的に接続された、ソース電極又はドレイン電極として機能する導電膜432および導電膜433と、半導体膜430を覆っているゲート絶縁膜431と、ゲート絶縁膜431を間に挟んで半導体膜430と重なるゲート電極434と、を有する。なお、絶縁膜420乃至絶縁膜422には開口部が設けられており、導電膜433は、上記開口部において導電膜418に接続されている。
なお、図20において、トランジスタ511は、ゲート電極434を半導体膜430の片側において少なくとも有していれば良いが、絶縁膜422を間に挟んで半導体膜430と重なるゲート電極を、さらに有していても良い。
トランジスタ511が、一対のゲート電極を有している場合、一方のゲート電極には導通状態又は非導通状態を制御するための信号が与えられ、他方のゲート電極は、電位が他の配線から与えられている状態であっても良い。この場合、一対のゲート電極に、同じ高さの電位が与えられていても良いし、他方のゲート電極にのみ接地電位などの固定の電位が与えられていても良い。他方のゲート電極に与える電位の高さを制御することで、トランジスタの閾値電圧を制御することができる。
また、図20では、トランジスタ511が、一のゲート電極434に対応した一のチャネル形成領域を有する、シングルゲート構造である場合を例示している。しかし、トランジスタ511は、電気的に接続された複数のゲート電極を有することで、一の活性層にチャネル形成領域を複数有する、マルチゲート構造であっても良い。
また、図20に示すように、トランジスタ511は、半導体膜430が、絶縁膜422上において順に積層された酸化物半導体膜430a乃至酸化物半導体膜430cを有する場合を例示している。ただし、本発明の一態様では、トランジスタ511が有する半導体膜430が、単膜の金属酸化物膜で構成されていても良い。
絶縁膜422は、加熱により酸素の一部を酸化物半導体膜430a乃至酸化物半導体膜430cに供給する機能を有する絶縁膜であることが望ましい。また、絶縁膜422は、欠陥が少ないことが好ましく、代表的には、ESR測定により得られる、シリコンのダングリングボンドに由来するg=2.001を持つスピンの密度が1×1018spins/cm以下であることが好ましい。
絶縁膜422は、加熱により上記酸素の一部を酸化物半導体膜430a乃至酸化物半導体膜430cに供給する機能を有するため、酸化物であることが望ましく、例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪素、酸化窒化珪素、窒化酸化珪素、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルなどを用いることができる。絶縁膜422は、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法又はスパッタリング法等により、形成することができる。
なお、本明細書中において、酸化窒化物は、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多い材料を指し、窒化酸化物は、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多い材料を指す。
なお、図20に示すトランジスタ511は、チャネル領域が形成される酸化物半導体膜430bの端部のうち、導電膜432および導電膜433とは重ならない端部、言い換えると、導電膜432および導電膜433が位置する領域とは異なる領域に位置する端部と、ゲート電極434とが、重なる構成を有する。酸化物半導体膜430bの端部は、当該端部を形成するためのエッチングでプラズマに曝されるときに、エッチングガスから生じた塩素ラジカル、フッ素ラジカル等が、酸化物半導体を構成する金属元素と結合しやすい。よって、酸化物半導体膜の端部では、当該金属元素と結合していた酸素が脱離しやすい状態にあるため、酸素欠損が形成され、n型化しやすいやすいと考えられる。しかし、図20に示すトランジスタ511では、導電膜432および導電膜433とは重ならない酸化物半導体膜430bの端部と、ゲート電極434とが重なるため、ゲート電極434の電位を制御することにより、当該端部にかかる電界を制御することができる。よって、酸化物半導体膜430bの端部を介して導電膜432と導電膜433の間に流れる電流を、ゲート電極434に与える電位によって制御することができる。このようなトランジスタ511の構造を、Surrounded Channel(S−Channel)構造とよぶ。
具体的に、S−Channel構造の場合、トランジスタ511がオフとなるような電位をゲート電極434に与えたときは、当該端部を介して導電膜432と導電膜433の間に流れるオフ電流を小さく抑えることができる。そのため、トランジスタ511では、大きなオン電流を得るためにチャネル長を短くし、その結果、酸化物半導体膜430bの端部における導電膜432と導電膜433の間の長さが短くなっても、トランジスタ511のオフ電流を小さく抑えることができる。よって、トランジスタ511は、チャネル長を短くすることで、オンのときには大きいオン電流を得ることができ、オフのときにはオフ電流を小さく抑えることができる。
また、具体的に、S−Channel構造の場合、トランジスタ511がオンとなるような電位をゲート電極434に与えたときは、当該端部を介して導電膜432と導電膜433の間に流れる電流を大きくすることができる。当該電流は、トランジスタ511の電界効果移動度とオン電流の増大に寄与する。そして、酸化物半導体膜430bの端部と、ゲート電極434とが重なることで、酸化物半導体膜430bにおいてキャリアの流れる領域が、ゲート絶縁膜431に近い酸化物半導体膜430bの界面近傍のみでなく、酸化物半導体膜430bの広い範囲においてキャリアが流れるため、トランジスタ511におけるキャリアの移動量が増加する。この結果、トランジスタ511のオン電流が大きくなると共に、電界効果移動度が高くなり、代表的には電界効果移動度が10cm/V・s以上、さらには20cm/V・s以上となる。なお、ここでの電界効果移動度は、酸化物半導体膜の物性値としての移動度の近似値ではなく、トランジスタの飽和領域における電流駆動力の指標であり、見かけ上の電界効果移動度である。
なお、図20を用いて述べたが、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されない。例えば、図21に示すような構造でもよい。
(実施の形態4)
本実施の形態では、上述の実施の形態で説明した半導体装置を電子部品に適用する例、および該電子部品を具備する電子機器に適用する例について、図22、図23を用いて説明する。
図22(A)では上述の実施の形態で説明した半導体装置を電子部品に適用する例について説明する。なお電子部品は、半導体パッケージ、又はIC用パッケージともいう。この電子部品は、端子取り出し方向や、端子の形状に応じて、複数の規格や名称が存在する。そこで、本実施の形態では、その一例について説明することにする。
上記実施の形態3の図20に示すようなトランジスタで構成される回路部は、組み立て工程(後工程)を経て、プリント基板に脱着可能な部品が複数合わさることで完成する。
後工程については、図22(A)に示す各工程を経ることで完成させることができる。具体的には、前工程で得られる素子基板が完成(ステップS1)した後、基板の裏面を研削する(ステップS2)。この段階で基板を薄膜化することで、前工程での基板の反り等を低減し、部品としての小型化を図るためである。
基板の裏面を研削して、基板を複数のチップに分離するダイシング工程を行う。そして、分離したチップを個々にピックアップしてリードフレーム上に搭載し接合する、ダイボンディング工程を行う(ステップS3)。このダイボンディング工程におけるチップとリードフレームとの接着は、樹脂による接着や、テープによる接着等、適宜製品に応じて適した方法を選択する。なお、ダイボンディング工程は、インターポーザ上に搭載し接合してもよい。
次いでリードフレームのリードとチップ上の電極とを、金属の細線(ワイヤー)で電気的に接続する、ワイヤーボンディングを行う(ステップS4)。金属の細線には、銀線や金線を用いることができる。また、ワイヤーボンディングは、ボールボンディングや、ウェッジボンディングを用いることができる。
ワイヤーボンディングされたチップは、エポキシ樹脂等で封止される、モールド工程が施される(ステップS5)。モールド工程を行うことで電子部品の内部が樹脂で充填され、機械的な外力による内蔵される回路部やワイヤーに対するダメージを低減することができ、また水分や埃による特性の劣化を低減することができる。
次いでリードフレームのリードをメッキ処理する。そしてリードを切断および成形加工する(ステップS6)。このめっき処理によりリードの錆を防止し、後にプリント基板に実装する際のはんだ付けをより確実に行うことができる。
次いでパッケージの表面に印字処理(マーキング)を施す(ステップS7)。そして最終的な検査工程(ステップS8)を経て、リコンフィギュアブルな回路として機能する半導体装置を有する電子部品が完成する(ステップS9)。
以上説明した電子部品は、上述の実施の形態で説明した半導体装置を含む構成とすることができる。そのため、低消費電力化、および回路間の配線数の低減が図られた電子部品を実現することができる。
また、完成した電子部品の斜視模式図を図22(B)に示す。図22(B)では、電子部品の一例として、QFP(Quad Flat Package)の斜視模式図を示している。図22(B)に示す電子部品700は、リード701および回路部703を示している。図22(B)に示す電子部品700は、例えばプリント基板702に実装される。このような電子部品700が複数組み合わされて、それぞれがプリント基板702上で電気的に接続されることで電子機器の内部に搭載することができる。完成した回路基板704は、電子機器等の内部に設けられる。
次いで、コンピュータ、携帯情報端末(携帯電話、携帯型ゲーム機、音響再生装置なども含む)、電子ペーパー、テレビジョン装置(テレビ、又はテレビジョン受信機ともいう)、デジタルビデオカメラなどの電子機器に、上述の電子部品を適用する場合について説明する。
図23(A)は、携帯型の情報端末であり、筐体901、筐体902、第1の表示部903a、第2の表示部903bなどによって構成されている。筐体901と筐体902の少なくとも一部には、先の実施の形態に示す半導体装置を有する電子部品が設けられている。そのため、低消費電力化、および回路間の配線数の低減が図られた携帯型の情報端末が実現される。
なお、第1の表示部903aはタッチ入力機能を有するパネルとなっており、例えば図23(A)の左図のように、第1の表示部903aに表示される選択ボタン904により「タッチ入力」を行うか、「キーボード入力」を行うかを選択できる。選択ボタンは様々な大きさで表示できるため、幅広い世代の人が使いやすさを実感できる。ここで、例えば「キーボード入力」を選択した場合、図23(A)の右図のように第1の表示部903aにはキーボード905が表示される。これにより、従来の情報端末と同様に、キー入力による素早い文字入力などが可能となる。
また、図23(A)に示す携帯型の情報端末は、図23(A)の右図のように、第1の表示部903aおよび第2の表示部903bのうち、一方を取り外すことができる。第2の表示部903bもタッチ入力機能を有するパネルとし、持ち運びの際、さらなる軽量化を図ることができ、一方の手で筐体902を持ち、他方の手で操作することができるため便利である。
図23(A)は、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示する機能、カレンダー、日付又は時刻などを表示部に表示する機能、表示部に表示した情報を操作又は編集する機能、様々なソフトウェア(プログラム)によって処理を制御する機能、等を有することができる。また、筐体の裏面や側面に、外部接続用端子(イヤホン端子、USB端子など)、記録媒体挿入部などを備える構成としてもよい。
また、図23(A)に示す携帯型の情報端末は、無線で情報を送受信できる構成としてもよい。無線により、電子書籍サーバから、所望の書籍データなどを購入し、ダウンロードする構成とすることも可能である。
更に、図23(A)に示す筐体902にアンテナやマイク機能や無線機能を持たせ、携帯電話として用いてもよい。
図23(B)は、電子ペーパーを実装した電子書籍であり、筐体911と筐体912の2つの筐体で構成されている。筐体911および筐体912には、それぞれ表示部913および表示部914が設けられている。筐体911と筐体912は、軸部915により接続されており、該軸部915を軸として開閉動作を行うことができる。また、筐体911は、電源916、操作キー917、スピーカー918などを備えている。筐体911、筐体912の少なくとも一には、先の実施の形態に示す半導体装置を有する電子部品が設けられている。そのため、低消費電力化、および回路間の配線数の低減が図られた電子書籍が実現される。
図23(C)は、テレビジョン装置であり、筐体921、表示部922、スタンド923などで構成されている。テレビジョン装置920の操作は、筐体921が備えるスイッチや、リモコン操作機924により行うことができる。筐体921およびリモコン操作機924には、先の実施の形態に示す半導体装置を有する電子部品が搭載されている。そのため、低消費電力化、および回路間の配線数の低減が図られたテレビジョン装置が実現される。
図23(D)は、スマートフォンであり、本体930には、表示部931と、スピーカー932と、マイク933と、操作ボタン934等が設けられている。本体930内には、先の実施の形態に示す半導体装置を有する電子部品が設けられている。そのため低消費電力化、および回路間の配線数の低減が図られたスマートフォンが実現される。
図23(E)は、デジタルカメラであり、本体941、表示部942、操作スイッチ943などによって構成されている。本体941内には、先の実施の形態に示す半導体装置を有する電子部品が設けられている。そのため、低消費電力化、および回路間の配線数の低減が図られたデジタルカメラが実現される。
以上のように、本実施の形態に示す電子機器には、先の実施の形態に係る半導体装置を有する電子部品が搭載されている。このため、低消費電力化、および回路間の配線数の低減が図られた電子機器が実現される。
(本明細書等の記載に関する付記)
以上の実施の形態、および実施の形態における各構成の説明について、以下に付記する。
<実施の形態で述べた本発明の一態様に関する付記>
各実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて、本発明の一態様とすることができる。また、1つの実施の形態の中に、複数の構成例が示される場合は、互い構成例を適宜組み合わせることが可能である。
なお、ある一つの実施の形態の中で述べる内容(一部の内容でもよい)は、その実施の形態で述べる別の内容(一部の内容でもよい)、および/又は、一つ若しくは複数の別の実施の形態で述べる内容(一部の内容でもよい)に対して、適用、組み合わせ、又は置き換えなどを行うことが出来る。
なお、実施の形態の中で述べる内容とは、各々の実施の形態において、様々な図を用いて述べる内容、又は明細書に記載される文章を用いて述べる内容のことである。
なお、ある一つの実施の形態において述べる図(一部でもよい)は、その図の別の部分、その実施の形態において述べる別の図(一部でもよい)、および/又は、一つ若しくは複数の別の実施の形態において述べる図(一部でもよい)に対して、組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させることが出来る。
また、各実施の形態において本発明の一態様を説明したが、本発明の一態様はこれらに限定されない。例えば、本発明の一態様として実施の形態1では、ハンドシェーク方式の非同期回路を用いない構成について示したが、本発明の一態様は、これに限定されない。状況に応じて、例えばハンドシェーク方式の非同期回路に適用することも可能である。
<図面を説明する記載に関する付記>
本明細書等において、「上に」、「下に」などの配置を示す語句は、構成同士の位置関係を、図面を参照して説明するために、便宜上用いている。構成同士の位置関係は、各構成を描写する方向に応じて適宜変化する。そのため、配置を示す語句は、明細書で説明した記載に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、「上」や「下」の用語は、構成要素の位置関係が直上又は直下で、かつ、直接接していることを限定するものではない。例えば、「絶縁層A上の電極B」の表現であれば、絶縁層Aの上に電極Bが直接接して形成されている必要はなく、絶縁層Aと電極Bとの間に他の構成要素を含むものを除外しない。
また本明細書等において、ブロック図では、構成要素を機能毎に分類し、互いに独立したブロックとして示している。しかしながら実際の回路等においては、構成要素を機能毎に切り分けることが難しく、一つの回路に複数の機能が係わる場合や、複数の回路にわたって一つの機能が関わる場合があり得る。そのため、ブロック図のブロックは、明細書で説明した構成要素に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、図面において、大きさ、層の厚さ、又は領域は、説明の便宜上任意の大きさに示したものである。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。なお図面は明確性を期すために模式的に示したものであり、図面に示す形状又は値などに限定されない。例えば、ノイズによる信号、電圧、若しくは電流のばらつき、又は、タイミングのずれによる信号、電圧、若しくは電流のばらつきなどを含むことが可能である。
また、図面において、上面図(平面図、レイアウト図ともいう)や斜視図などにおいて、図面の明確性を期すために、一部の構成要素の記載を省略している場合がある。
<言い換え可能な記載に関する付記>
本明細書等において、トランジスタの接続関係を説明する際、ソースとドレインとの一方を、「ソース又はドレインの一方」(又は第1電極、又は第1端子)と表記し、ソースとドレインとの他方を「ソース又はドレインの他方」(又は第2電極、又は第2端子)と表記している。これは、トランジスタのソースとドレインは、トランジスタの構造又は動作条件等によって変わるためである。なおトランジスタのソースとドレインの呼称については、ソース(ドレイン)端子や、ソース(ドレイン)電極等、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、本明細書等において「電極」や「配線」の用語は、これらの構成要素を機能的に限定するものではない。例えば、「電極」は「配線」の一部として用いられることがあり、その逆もまた同様である。さらに、「電極」や「配線」の用語は、複数の「電極」や「配線」が一体となって形成されている場合なども含む。
また、本明細書等において、電圧と電位は、適宜言い換えることができる。電圧は、基準となる電位からの電位差のことであり、例えば基準となる電位をグラウンド電位(接地電位)とすると、電圧を電位に言い換えることができる。グラウンド電位は必ずしも0Vを意味するとは限らない。なお電位は相対的なものであり、基準となる電位によっては、配線等に与える電位を変化させる場合がある。
なお本明細書等において、「膜」、「層」などの語句は、場合によっては、又は、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。又は、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。
<語句の定義に関する付記>
以下では、上記実施の形態中で言及したかった語句の定義について説明する。
<<スイッチについて>>
本明細書等において、スイッチとは、導通状態(オン状態)、又は、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有するものをいう。又は、スイッチとは、電流を流す経路を選択して切り替える機能を有するものをいう。
一例としては、電気的スイッチ又は機械的なスイッチなどを用いることができる。つまり、スイッチは、電流を制御できるものであればよく、特定のものに限定されない。
電気的なスイッチの一例としては、トランジスタ(例えば、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタなど)、ダイオード(例えば、PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオード、MIM(Metal Insulator Metal)ダイオード、MIS(Metal Insulator Semiconductor)ダイオード、ダイオード接続のトランジスタなど)、又はこれらを組み合わせた論理回路などがある。
なお、スイッチとしてトランジスタを用いる場合、トランジスタの「導通状態」とは、トランジスタのソースとドレインが電気的に短絡されているとみなせる状態をいう。また、トランジスタの「非導通状態」とは、トランジスタのソースとドレインが電気的に遮断されているとみなせる状態をいう。なおトランジスタを単なるスイッチとして動作させる場合には、トランジスタの極性(導電型)は特に限定されない。
機械的なスイッチの一例としては、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)のように、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)技術を用いたスイッチがある。そのスイッチは、機械的に動かすことが可能な電極を有し、その電極が動くことによって、導通と非導通とを制御して動作する。
<<チャネル長について>>
本明細書等において、チャネル長とは、例えば、トランジスタの上面図において、半導体(又はトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲートとが重なる領域、又はチャネルが形成される領域における、ソースとドレインとの間の距離をいう。
なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル長が全ての領域で同じ値をとるとは限らない。即ち、一つのトランジスタのチャネル長は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル長は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値又は平均値とする。
<<チャネル幅について>>
本明細書等において、チャネル幅とは、例えば、半導体(又はトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲート電極とが重なる領域、又はチャネルが形成される領域における、ソースとドレインとが向かい合っている部分の長さをいう。
なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル幅がすべての領域で同じ値をとるとは限らない。即ち、一つのトランジスタのチャネル幅は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル幅は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値又は平均値とする。
なお、トランジスタの構造によっては、実際にチャネルの形成される領域におけるチャネル幅(以下、実効的なチャネル幅と呼ぶ。)と、トランジスタの上面図において示されるチャネル幅(以下、見かけ上のチャネル幅と呼ぶ。)と、が異なる場合がある。例えば、立体的な構造を有するトランジスタでは、実効的なチャネル幅が、トランジスタの上面図において示される見かけ上のチャネル幅よりも大きくなり、その影響が無視できなくなる場合がある。例えば、微細かつ立体的な構造を有するトランジスタでは、半導体の側面に形成されるチャネル領域の割合が大きくなる場合がある。その場合は、上面図において示される見かけ上のチャネル幅よりも、実際にチャネルの形成される実効的なチャネル幅の方が大きくなる。
ところで、立体的な構造を有するトランジスタにおいては、実効的なチャネル幅の、実測による見積もりが困難となる場合がある。例えば、設計値から実効的なチャネル幅を見積もるためには、半導体の形状が既知という仮定が必要である。したがって、半導体の形状が正確にわからない場合には、実効的なチャネル幅を正確に測定することは困難である。
そこで、本明細書では、トランジスタの上面図において、半導体とゲート電極とが重なる領域における、ソースとドレインとが向かい合っている部分の長さである見かけ上のチャネル幅を、「囲い込みチャネル幅(SCW:Surrounded Channel Width)」と呼ぶ場合がある。また、本明細書では、単にチャネル幅と記載した場合には、囲い込みチャネル幅又は見かけ上のチャネル幅を指す場合がある。又は、本明細書では、単にチャネル幅と記載した場合には、実効的なチャネル幅を指す場合がある。なお、チャネル長、チャネル幅、実効的なチャネル幅、見かけ上のチャネル幅、囲い込みチャネル幅などは、断面TEM像などを取得して、その画像を解析することなどによって、値を決定することができる。
なお、トランジスタの電界効果移動度や、チャネル幅当たりの電流値などを計算して求める場合、囲い込みチャネル幅を用いて計算する場合がある。その場合には、実効的なチャネル幅を用いて計算する場合とは異なる値をとる場合がある。
<<接続について>>
本明細書等において、AとBとが接続されている、とは、AとBとが直接接続されているものの他、電気的に接続されているものを含むものとする。ここで、AとBとが電気的に接続されているとは、AとBとの間で、何らかの電気的作用を有する対象物が存在するとき、AとBとの電気信号の授受を可能とするものをいう。
なお、例えば、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1を介して(又は介さず)、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2を介して(又は介さず)、Yと電気的に接続されている場合や、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1の一部と直接的に接続され、Z1の別の一部がXと直接的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2の一部と直接的に接続され、Z2の別の一部がYと直接的に接続されている場合では、以下のように表現することが出来る。
例えば、「XとYとトランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とは、互いに電気的に接続されており、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yの順序で電気的に接続されている。」と表現することができる。又は、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)はYと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この順序で電気的に接続されている」と表現することができる。又は、「Xは、トランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とを介して、Yと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この接続順序で設けられている」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続の順序について規定することにより、トランジスタのソース(又は第1の端子など)と、ドレイン(又は第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。
又は、別の表現方法として、例えば、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、少なくとも第1の接続経路を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の接続経路は、第2の接続経路を有しておらず、前記第2の接続経路は、トランジスタを介した、トランジスタのソース(又は第1の端子など)とトランジスタのドレイン(又は第2の端子など)との間の経路であり、前記第1の接続経路は、Z1を介した経路であり、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)は、少なくとも第3の接続経路を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の接続経路は、前記第2の接続経路を有しておらず、前記第3の接続経路は、Z2を介した経路である。」と表現することができる。又は、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、少なくとも第1の接続経路によって、Z1を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の接続経路は、第2の接続経路を有しておらず、前記第2の接続経路は、トランジスタを介した接続経路を有し、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)は、少なくとも第3の接続経路によって、Z2を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の接続経路は、前記第2の接続経路を有していない。」と表現することができる。又は、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、少なくとも第1の電気的パスによって、Z1を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の電気的パスは、第2の電気的パスを有しておらず、前記第2の電気的パスは、トランジスタのソース(又は第1の端子など)からトランジスタのドレイン(又は第2の端子など)への電気的パスであり、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)は、少なくとも第3の電気的パスによって、Z2を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の電気的パスは、第4の電気的パスを有しておらず、前記第4の電気的パスは、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)からトランジスタのソース(又は第1の端子など)への電気的パスである。」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続経路について規定することにより、トランジスタのソース(又は第1の端子など)と、ドレイン(又は第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。
なお、これらの表現方法は、一例であり、これらの表現方法に限定されない。ここで、X、Y、Z1、Z2は、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
A1−A2 破線
A3−A4 破線
flag_s1 信号
memB1 ノード
memB2 ノード
N1 信号
Ni1 信号
Ni2 信号
Nt1 信号
Nt2 信号
Nt3 信号
PH1 クロック信号
PH2 クロック信号
R1 信号
R2 信号
S1 端子
S2 端子
T1 時刻
T2 時刻
T5 時刻
T11 時刻
T12 時刻
T13 時刻
T14 時刻
T15 時刻
T21 時刻
T22 時刻
T23 時刻
T24 時刻
T25 時刻
T26 時刻
tg1 信号
tg3 信号
TG1 信号
TG2 信号
TG3 信号
TGC1 信号
TGC2 信号
TGC3 信号
TGR1 信号
TGR3 信号
100 半導体装置
101[1] ラッチ回路
101[N] ラッチ回路
101 信号受信部
102 演算回路部
102A 演算回路
103 遅延回路
104 信号送信部
110 NORゲート
111 NORゲート
105 レプリカ回路
112 ANDゲート
113 NORゲート
114 NORゲート
116 NORゲート
117 NORゲート
118 NORゲート
121 NORゲート
123 NORゲート
125 NORゲート
126 NORゲート
127 インバータ
128 ANDゲート
130 ANDゲート
131 ANDゲート
132 ORゲート
133 マルチプレクサ
141 マルチプレクサ
144 マルチプレクサ
145 マルチプレクサ
147 マルチプレクサ
148 コンフィギュレーションメモリ
149 ANDゲート
150 ORゲート
201 出力タイミング生成回路
202 レジスタ
203 レジスタ
204 マルチプレクサ
205 マルチプレクサ
206 マルチプレクサ
207 マルチプレクサ
208 マルチプレクサ
209 出力タイミング生成回路
210 レジスタ
211 出力信号生成回路
300 PLD
301 論理回路
302 スイッチ
303 配線群
304 配線群
305 入出力端子
400 基板
401 素子分離領域
402 不純物領域
403 不純物領域
404 チャネル形成領域
405 絶縁膜
406 ゲート電極
411 絶縁膜
412 導電膜
413 導電膜
414 導電膜
416 導電膜
417 導電膜
418 導電膜
420 絶縁膜
421 絶縁膜
422 絶縁膜
430 半導体膜
430a 酸化物半導体膜
430b 酸化物半導体膜
430c 酸化物半導体膜
431 ゲート絶縁膜
432 導電膜
433 導電膜
434 ゲート電極
501 データ線
502 ワード線
511 トランジスタ
512 トランジスタ
514 容量素子
516 インバータループ
521A コンフィギュレーションメモリ
521B コンフィギュレーションメモリ
531 トランジスタ
532 トランジスタ
534 容量素子
535 トランジスタ
536 トランジスタ
537 インバータループ
538 容量素子
540 インバータ
541 データ線
542 ワード線
700 電子部品
701 リード
702 プリント基板
703 回路部
704 回路基板
901 筐体
902 筐体
903a 表示部
903b 表示部
904 選択ボタン
905 キーボード
911 筐体
912 筐体
913 表示部
914 表示部
915 軸部
916 電源
917 操作キー
918 スピーカー
920 テレビジョン装置
921 筐体
922 表示部
923 スタンド
924 リモコン操作機
930 本体
931 表示部
932 スピーカー
933 マイク
934 操作ボタン
941 本体
942 表示部
943 操作スイッチ

Claims (4)

  1. 第1乃至第N(Nは自然数)の入力ポートと、第1乃至第5の回路と、を有する半導体装置であって、
    前記第1の回路は、前記第1乃至第Nの入力ポートそれぞれに対応したラッチ回路を有し、
    前記第1の回路は、
    前記第1乃至第Nの入力ポートそれぞれに対応する第1のデータ信号、または、前記ラッチ回路に入力されるデータの有無に応じた第4のフラグ信号を、前記ラッチ回路に入力し保持させる機能と、
    前記ラッチ回路に入力されたデータを前記第2の回路に第2のデータ信号として出力する機能と、
    前記第1乃至第Nの入力ポートそれぞれに対応する前記ラッチ回路に入力されたデータに応じた信号と、前記第4のフラグ信号と、の論理和を演算する機能と、
    N個の前記論理和の論理積を第1のフラグ信号として出力する機能と、
    を有し、
    前記第2の回路は、前記第2のデータ信号を演算処理する機能を有し、前記第1のフラグ信号に従って電源の供給が制御され、
    前記第3の回路は、前記第1のフラグ信号が入力され、前記第2の回路のクリティカル・パスでの遅延に相当する期間が経過した後に、前記第4の回路に第2のフラグ信号を出力する機能を有し、
    前記第4の回路は、
    前記第2のフラグ信号に従って、前記第2の回路で得られた演算結果を他の半導体装置に出力する機能と、
    前記ラッチ回路に保持されたデータと、前記第1のフラグ信号と、をリセットする第3のフラグ信号を出力する機能と、
    を有し、
    前記第5の回路は、前記第1乃至第Nの入力ポートそれぞれに対応した記憶回路を有し、
    前記第5の回路は、前記第4のフラグ信号を記憶し、前記第4のフラグ信号を前記第1の回路に出力する機能を有する、ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記記憶回路は、チャネル形成領域に酸化物半導体を有するトランジスタを有することを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の半導体装置と、リードと、を有する電子部品。
  4. 請求項に記載の電子部品と、表示部、スピーカー、マイク、又は操作ボタンと、を有する電子機器。
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