JP6640395B1 - 情報処理システム及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
あるいは、この構成によれば、条項メタデータが契約のどちらの側が不利な条項であることを示唆する場合、対象のユーザは、自己にとって不利な条項を不利にならないように変更したり、自己に不利にならないように条項を新たに追加したりすることができる。また、条項メタデータが契約のどちらの側が有利な条項であることを示唆する場合、対象のユーザは、自己にとって有利な条項を把握しつつ契約書の作成及び/またはチェックを行うことができる。これにより、契約書の作成及び/またはチェックの効率を向上させることができる。
あるいは、本発明の一態様によれば、条項メタデータが契約のどちらの側が不利な条項であることを示唆する場合、対象のユーザは、自己にとって不利な条項を不利にならないように変更したり、自己に不利にならないように条項を新たに追加したりすることができる。また、条項メタデータが契約のどちらの側が有利な条項であることを示唆する場合、対象のユーザは、自己にとって有利な条項を把握しつつ契約書の作成及び/またはチェックを行うことができる。これにより、契約書の作成及び/またはチェックの効率を向上させることができる。
(ステップS1)まず例えばサーバは、対象の契約書のデータである契約書データDTを用いて、対象の契約書を条項単位に分割する。そして例えばサーバは、この契約書データDTの条項単位のデータと標準契約書の条項毎のデータとを結合してクラスタリングし(グループ分けし)、条項それぞれのベクトルを取得する。
入力インタフェース11は、ユーザからの入力を受け付け、受け付けた入力に応じた入力信号をプロセッサ16へ出力する。
通信回路12は、通信回路網CNに接続されて、通信回路網CNに接続されているサーバ2と通信する。この通信は有線であっても無線であってもよい。
メモリ14は、データ及びプログラムを一時的に保持する。メモリ14は、揮発性メモリであり、例えばRAM(Random Access Memory)である。
プロセッサ16は、ストレージ13から本実施形態に係るプログラムをメモリ14にロードし、当該プログラムに含まれる一連の命令を実行することによって、読込受付部161、編集受付部162、条項データ要求部163、条項種類要求部164.通信制御部165、出力制御部166として機能する。それぞれの処理については後述する。
入力インタフェース21は、サーバ2の管理者からの入力を受け付け、受け付けた入力に応じた入力信号をプロセッサ26へ出力する。
通信回路22は、通信回路網CNに接続されて、通信回路網CNに接続されている端末1−1〜1−Nと通信する。この通信は有線であっても無線であってもよい。
メモリ24は、データ及びプログラムを一時的に保持する。メモリ24は、揮発性メモリであり、例えばRAM(Random Access Memory)である。
出力インタフェース25は、外部の機器(例えばディスプレイと接続されており、プロセッサ26からの指令に従って当該外部の機器に信号(例えば映像信号)を出力する。これにより、例えばディスプレイに映像信号が入力されて情報が表示される。
図5に示すように、本実施形態に係るサーバ2のストレージ23に記憶されている条項種類マスタテーブルM2には、条項種類IDと、条項名との組のレコードが蓄積されている。ここで条項種類IDは、条項の種類を識別する条項種類識別情報の一例である。
このように、ストレージ23には、標準契約書に含まれる条項それぞれに対応するベクトルと当該条項に付された条項種類識別情報(ここでは契約書種類ID)との組に対して、契約書の種類が更に関連付けられて記憶されている。
編集受付部162は、契約書データDTに対する編集を受け付けて、出力制御部166(図3参照)は編集された契約書データDTをディスプレイ17に表示するよう制御する。
続いて変換部263におけるベクトルの変換処理の例について説明する。図8は、条項に含まれる文章の数が三つの場合における条項のベクトル化の一例を示す模式図である。図8に示すように、変換部263は、条項に含まれる第1文をベクトルX1に変換する。同様に変換部263は条項に含まれる第2文をベクトルX2に変換する。同様に変換部263は条項に含まれる第3文をベクトルX3に変換する。そして、変換部263は、ベクトルの平均(X1+X2+X3)/3を、当該条項に対応するベクトルとして出力する。
(ステップ1)まず、変換部263は、文章を形態素に分解する。
例えば文が「今日はいい天気です」の場合、「今日」、「は」、「いい」、「天気」、「です」に分割される。
N = 2 : (今日, は), (は, いい), (いい 天気), (天気 です)
以下、対象の文章(センテンス)Sをベクトルに変換する処理の具体的な手法の例について簡単に説明する。学習時には、行列Vで単語ごとの表現を求める。単語のセンテンス内での出現パターンを学習するためパラメーターUも使う。また行列U、Vを誤差関数を使って最適化する。なお、誤差関数は例えば非特許文献1の式(3)を用いてもよい。
分散表現導出時には、文章(センテンス)SのBag of WordsベクトルDを求める。ベクトルDと行列Vを掛け合わせ、出現頻度を加味したn−gramごとのベクトル表現の平均を取り、文章Sのベクトル表現を求める。
なお、文章をベクトルに変換する処理は、公知のライブラリや公知の方法を用いてもよい。
条項種類の表示の処理の一例について説明する。図9は、端末1に表示されるブラウザ画面の第1の例である。図9において、端末1において、事業譲渡契約書のデータが読み込まれた場合に、端末1のブラウザに条項毎に表示される。図9では、「第1条」が、ユーザによって選択された場合の画面である。ユーザによって「1条」が選択された場合、図7に示すように条項種類要求部164は、条項番号として「1」をサーバ2に送信して条項種類を要求する。この要求に対して、条項種類読出部266は、条項番号「1」に関連付けて記憶された条項種類IDをストレージ23から読み出す。そして、通信制御部269は、読み出された条項種類IDに対応する情報を端末1へ送信するよう通信回路22を制御する。端末1の出力制御部166は、この情報を受信した場合、条項種類ID(ここでは「事業譲渡」を識別するID)に対応するタグが表示する。これにより、図9のように、「1条」に対して「事業譲渡」のタグR1が付されて表示される。
続いて類似条項出力処理について説明する。図9において、「このタグで検索する」ボタンB1が表示されている。また、「条項を削除」ボタンB2が表示され、「条項を追加」ボタンB3が表示されている。「条項を削除」ボタンB2が押されると、端末1のプロセッサ16は、この条項を削除する。一方、「条項を追加」ボタンB3が押されると、端末1のプロセッサ16は、編集中の条項を追加する。
その際の処理としては、「このタグで検索する」ボタンB1が押されると、端末1の条項データ要求部163は、当該契約書の種類を識別する契約書種類IDと、この割り当てられた条項の種類を識別する条項種類IDをサーバ2へ送信して、当該契約書の種類で且つ当該条項の種類に該当する条項データを要求する。この要求に応じて、サーバ2の条項データ読出部265は、当該受信した契約書種類IDと条項種類IDの組に対応付けられた条項をストレージ23の条項テーブルT2から読み出す。そして、通信制御部165は、この読み出された条項を示す条項データを端末1へ送信する。端末1の出力制御部166は、この条項データをブラウザ画面に表示する。これにより、図10の場合、画面領域R3において、他の事業譲渡契約書の事業譲渡の条項が表示される。
(ステップS10)まず、端末1の読込受付部161が契約書データを読み込む。
(ステップS50)サーバ2の変換部263は、対象の契約書の条項を日本語から外国語(ここでは一例として英語)へ翻訳する。
なお、ストレージ23には、条項種類識別情報(ここでは条項種類ID)に対して、一以上の条項データに加えてもしくは替えて、その条項データに関連する変更履歴、リスク情報(例えば、その条項がリスクが高いか低いを示す情報)、コメント、及び/または修正条項案、追加の条項案などのデータ(以下、これらを総称して「条項メタデータ」という。)が関連付けられて記憶されていてもよい。その場合、条項データ読出部(条項データ出力部)265は、対象の契約書に含まれる特定の条項に対するユーザの特定の操作を受け付けた場合、当該特定の条項の種類を識別する条項種類識別情報(ここでは条項種類ID)と同じ条項種類識別情報(ここでは条項種類ID)にストレージ23において関連付けられた条項データ及び/または及び条項メタデータを出力してもよい。
これに加えてもしくは替えて、契約書の条項が変換されたベクトルと当該条項に対する条項メタデータ(例えば、その条項のリスク度、条項の変更または追加を促すコメント、修正条項案、追加すべき条項など)との分析した関係が記憶されていてもよい。その場合、予測部264は、この分析した関係に基づいて、前記変換後の前記ベクトルを入力として、対象の条項の条項メタデータを予測して出力してもよい。
例えば、ストレージ23には、ある種類の条項(例えば、停止条項など)について、契約書識別情報(例えば、売買契約書を識別する契約書ID)と、ユーザ区分(例えば、買主)と、当該ユーザ区分にとって不利な標準条項(例えば、X条項)と、条項メタデータ(例えば「この条項は不利です。○○と変更することをお勧めします」というコメント)が関連付けられて記憶されている。その場合に、ユーザが提供した契約書の当該種類の条項にA条項が含まれていた場合について説明する。
例えば、ストレージ23には、ある種類の条項(例えば、停止条項など)について、契約書識別情報(例えば、売買契約書を識別する契約書ID)と、ユーザ区分(例えば、買主)と、当該ユーザ区分にとって不利な標準条項(例えば、Y条項)と、条項メタデータ(例えば「以下の条項を追加することをお勧めします」というコメントと、当該お勧めする条項C)が関連付けられて記憶されている。その場合に、ユーザが提供した契約書の当該種類の条項にB条項が含まれていた場合について説明する。
なお、不利な標準条項に加えてまたは替えて、有利な標準条項がストレージ23に記憶されていてもよい。
11 入力インタフェース
12 通信回路
13 ストレージ
14 メモリ
15 出力インタフェース
16 プロセッサ
161 読込受付部
162 編集受付部
163 条項データ要求部
164 条項種類要求部
165 通信制御部
166 出力制御部
17 ディスプレイ
2 サーバ
21 入力インタフェース
22 通信回路
23 ストレージ
24 メモリ
25 出力インタフェース
26 プロセッサ
261 取得部
262 分割部
263 変換部
264 予測部
265 条項データ読出部(条項データ出力部)
266 条項種類読出部
267 出力部
268 更新部
269 通信制御部
S 情報処理システム
Claims (14)
- 対象の契約書と同種の標準契約書に含まれる条項それぞれのベクトルが記憶されているストレージと、
対象の契約書に含まれる条項それぞれをベクトルに変換する変換部と、
前記変換後のベクトルそれぞれを、前記ストレージを参照して前記対象の契約書と同種の標準契約書に含まれる条項それぞれのベクトルと比較する予測部と、
前記予測部による比較の結果、前記変換後のベクトルのうち、標準契約書に含まれるいずれの条項のベクトルとも設定基準以上の類似性がないベクトルに対応する条項を非類似条項として出力する出力部と、
を備える情報処理システム。 - 前記出力部によって出力された前記非類似条項のベクトルを入力とし当該条項に対してユーザが割り当てた条項の種類を識別する条項種類識別情報を出力とする教師データを用いて、機械学習することにより分類モデルを更新する更新部を更に備え、
前記予測部は、更新後の前記分類モデルに前記変換後のベクトルを入力して、前記対象の条項の種類を識別する条項種類識別情報を出力する
請求項1に記載の情報処理システム。 - 対象の契約書と同種の標準契約書に含まれる条項それぞれのベクトルと当該条項の種類を識別する条項種類識別情報が関連付けられて記憶されているストレージと、
対象の契約書に含まれる条項それぞれをベクトルに変換する変換部と、
前記変換後のベクトルそれぞれを、前記ストレージを参照して前記対象の契約書と同種の標準契約書に含まれる条項それぞれのベクトルと比較する予測部と、
前記予測部による比較の結果、前記ストレージを参照して前記標準契約書に含まれる条項のベクトルのうち、前記変換後のベクトルとの間で設定基準以上の類似性がないベクトルに対応する条項の種類を表す条項種類識別情報に対応する情報を、前記対象の契約書に不足している条項として出力する出力部と、
を備える情報処理システム。 - 前記ストレージには、契約書の条項が変換されたベクトルと当該条項の種類を表す条項種類識別情報もしくは当該条項に対する条項メタデータとの分析した関係が記憶されており、
前記予測部は、前記分析した関係に基づいて、前記変換後の前記ベクトルを入力として、前記対象の条項の種類を識別する条項種類識別情報もしくは前記対象の条項に対する条項メタデータを予測して出力する
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記ストレージに記憶されている分析した関係は、標準契約書に含まれるいずれの条項
のベクトルとも設定基準以上の類似性がない条項のベクトルを入力とし当該条項に対して
ユーザが割り当てた条項種類を識別する条項種類識別情報を出力とする教師データとして
機械学習した分類モデルであり、
前記予測部は、前記分類モデルに前記変換後のベクトルを入力して、前記対象の条項の
種類を識別する条項種類識別情報を出力する
請求項4に記載の情報処理システム。 - 前記ストレージに記憶されている分析した関係は、標準契約書に含まれる条項それぞれに対応するベクトルと、当該条項の種類を表す条項種類識別情報との組であり、
前記予測部は、変換後の前記ベクトルを、前記ストレージに記憶されている、標準契約書に含まれる条項それぞれのベクトルと比較し、比較の結果、類似度が基準を満たすベクトルに前記ストレージにおいて関連付けられた条項種類識別情報を出力する
請求項4に記載の情報処理システム。 - 前記ストレージには、標準契約書に含まれる条項それぞれに対応するベクトルと当該条項に付された条項種類識別情報との組に対して、契約書の種類が更に関連付けられて記憶されており、
前記対象の契約書の種類を取得する取得部を更に備え、
前記予測部は、前記変換後のベクトルを、前記取得部によって取得された前記対象の契約書の種類と同じ種類の標準契約書に含まれる条項それぞれのベクトルと比較する
請求項6に記載の情報処理システム。 - 前記ストレージには、条項種類識別情報に対して、一以上の条項データ及び/または条項メタデータが関連付けられて記憶されており、
前記対象の契約書に含まれる特定の条項に対するユーザの特定の操作を受け付けた場合、当該特定の条項の種類を識別する条項種類識別情報と同じ条項種類識別情報に前記ストレージにおいて関連付けられた条項データ及び/または条項メタデータを出力する条項データ出力部
を更に備える請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記変換部は、対象の契約書の条項を日本語から外国語へ翻訳し、翻訳後の外国語の条項をベクトルに変換する
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記外国語は、英語である
請求項9に記載の情報処理システム。 - 前記対象の契約書を、条項毎に分割する分割部を更に備え、
前記変換部は、前記分割部による分割後の条項をベクトルに変換する
請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記ストレージには、ユーザ区分と当該ユーザ区分にとって有利もしくは不利な標準条項のベクトルとの組と、条項メタデータとの分析した関係が記憶されており、
前記予測部は、前記分析した関係に基づいて、対象のユーザの区分と前記対象の条項のベクトルとを入力として、条項メタデータを予測して出力する
請求項4に記載の情報処理システム。 - 対象の契約書と同種の標準契約書に含まれる条項それぞれのベクトルが記憶されているストレージを備える情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
対象の契約書に含まれる条項それぞれをベクトルに変換するステップと、
前記変換後のベクトルそれぞれを、前記ストレージを参照して前記対象の契約書と同種の標準契約書に含まれる条項それぞれのベクトルと比較するステップと、
前記比較の結果、前記変換後のベクトルのうち、標準契約書に含まれるいずれの条項のベクトルとも設定基準以上の類似性がないベクトルに対応する条項を非類似条項として出力するステップと、
を有する情報処理方法。 - 対象の契約書と同種の標準契約書に含まれる条項それぞれのベクトルと当該条項の種類を識別する条項種類識別情報が関連付けられて記憶されているストレージを備える情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
対象の契約書に含まれる条項それぞれをベクトルに変換するステップと、
前記変換後のベクトルそれぞれを、前記ストレージを参照して前記対象の契約書と同種の標準契約書に含まれる条項それぞれのベクトルと比較するステップと、
前記比較の結果、前記ストレージを参照して前記標準契約書に含まれる条項のベクトルのうち、前記変換後のベクトルとの間で設定基準以上の類似性がないベクトルに対応する条項の種類を表す条項種類識別情報に対応する情報を、前記対象の契約書に不足している条項として出力するステップと、
を有する情報処理方法。
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