JP6640196B2 - 接着剤付き物品を移送する方法及びそれを行う装置 - Google Patents

接着剤付き物品を移送する方法及びそれを行う装置 Download PDF

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Description

本発明は、接着剤付き物品(たとえば、可撓性ウェブ、剛性の物品など)を移送する方法、及びそれを行う装置に関する。
連続したウェブ形式で実現できる処理効率及び能力のために、多くの製品はこの手法で製造されることが多い。本明細書では、「ウェブ」という用語は、連続した可撓性のストリップ形態で製造又は処理される薄い材料を表すために使用される。例示的な例としては、薄いプラスチック、紙、布、金属、及びそのような材料の複合物が挙げられる。ウェブ形式で製造される製品構成要素及び製品の例示的な例としては、接着テープ、反射シート材、光学フィルム、包装材料、ラベルなどが挙げられる。
そのような動作は、典型的には、1つ以上、多くの場合は更に多くの搬送ロール(ローラとも呼ばれる)の使用を伴い、ウェブは、一続きの処置、製造ステップなどを受ける製造プロセス全体にわたって、搬送ロールに巻き付けて移送される。搬送ロールは多くの目的で使用されており、その目的としては、たとえば、ウェブの方向を変えること、処理ステーション(たとえば、被覆及び他の処置ステーション、変換ステーションなど)を通って進むようにウェブを位置決めすること、積層のために複数のウェブを位置決めすること、ウェブを伸張させることなどが挙げられる。そのような動作に使用されるロールは様々な材料から作られ、その選択は、主として、取り扱われるウェブ、動作パラメータ(たとえば、速度、温度、湿度、張力など)に依存する。接着剤付きウェブを搬送するローラ又はその上のカバー面を作るために使用される材料のいくつかの例示的な例としては、ゴム、プラスチック、金属(たとえば、アルミニウム、スチール、タングステンなど)が挙げられる。
多くのウェブ材料は、その少なくとも一方の側に、露出した接着剤層を含む。接着剤は接触するあらゆる搬送ロールの表面にくっついて、ロールの汚れ、適切なウェブ移送の妨げ、及びウェブの劣化を招く傾向があるため、特に移送されている条件下で接着剤が粘着性であるときには接着剤付きウェブ材料の移送は困難である。1つの現在知られている取り扱い技法は、アイドラロールをくっつきにくい材料又はくっつかない材料で被覆することである。これは一時的には十分に機能することもあるが、被覆は擦り減ったり、汚れたりする傾向があり、ロールの使用を停止して表面を仕上げ直すことが必要となり、それにより大幅な動作不能時間及び製作コストが生じる。関連する手法としては、くっつきにくい若しくはくっつかない好適な材料(たとえば、TEFLON(商標)テープ、TESA(登録商標)4563若しくは4863テープ(シリコーンゴムで被覆されたレーヨンテープ)、シリコーンテープなど)をアイドラロールに巻き付けること、又はくっつきにくい若しくはくっつかない好適な材料のスリーブでアイドラロールを覆うことが挙げられる。そのような手法もやはり、望ましくない動作不能時間及び取り扱い費用の影響を受ける。別の技法は、移送されて通り過ぎるときにウェブの接着剤側との接触面積を低減させるように、アイドラロールの表面に刻み目を付けることである。この手法は、通例、比較的粘着性の低い接着剤を使用するときにしかうまく行かない。更に別の技法は、材料の移送中、接着剤表面上に取り外し可能な保護ライナーを使用することである。ライナーの使用は、追加の材料及び処理コストを必要とする。
多くの類似した課題及び解決策が、露出した接着剤層を有する剛性の物品の移送で生じる。
要求される最終的な使用性能を得るための現在の傾向としては、比較的厚い被覆の中感圧性接着剤を使用すること、粘着性がより強力でより粘度が低い感圧性接着剤を使用することなどが挙げられる。そのような接着剤材料は、所期の接着剤付き製品の製造中に取り扱うのがより困難である。
露出した接着剤層を有する物品を移送するための改善された方法及び装置が必要とされている。
本発明は、接着剤が露出した主表面を有する加工対象物を移送する新規な方法、及びこの方法を実施する新規な装置を提供する。本発明は、長いウェブ並びにシート又は他のより小さい個別の切片を含む様々な加工対象物に使用することができる。
簡単に概要を述べると、本発明の方法は、
(a)露出した感圧性接着剤をその上に有する第1の主表面を有する加工対象物を提供することと、
(b)約30ダイン/cm(約3パスカル)未満の表面エネルギーを有するループ状フィラメントを含む係合表面を有する係合カバーを有する少なくとも1つの搬送ロールを提供することと、
(c)加工対象物を搬送ロールへの通過構成に構成することと、
(d)加工対象物の第1の主表面の感圧性接着剤の少なくとも一部分が係合表面に直接接触するような係合表面との係合接触によって加工対象物を通過させることとを含み、感圧性接着剤は、係合表面に接触するときに粘着性である。
簡単な概要では、本発明の装置は、本明細書に記載の係合カバーを有する1つ以上の搬送ロールを備える。
本発明者らは、搬送ロール上で係合カバーなどの編み布地を使用すると、効果的な制限された表面積と、係合接触による接着剤保持面への接触が実現され、それにより、汚れや接着剤の劣化などの予期される欠点なしに所望の搬送ロール効果が達成されることを発見した。本発明によって提供される驚くべき利点のいくつかとしては、製造コストの大幅な低減及び収率の向上が挙げられる。本明細書に記載の係合カバーを有する搬送ロールを使用することで、洗浄のための停止と停止の間により長い実行時間が可能になり、より速い実行速度が可能になり、剥離ライナーの提供、設置、除去、及び処分が不要になる。本発明によるそのような搬送ロールを使用することで、機械の入れ替えを低減し又は不要にしながら、生産パラメータの変更(たとえば、接着剤組成物の切り替えなど)が可能になり、製造効率の向上及びコストの低減につながる。
本発明について、図面を参照して更に説明する。
本発明を使用することができる例示的な接着剤付き加工対象物の概略断面図である。 本発明の係合カバーの例示的な実施形態(テリーループを有するジャージー編み布地)の一部分の斜視概略図である。 本発明の係合カバーの例示的な実施形態(テリーループを有するジャージー編み布地)の一部分の写真である。 本発明の装置の例示的な実施形態の一部分の概略図である。 本発明による搬送ロールに係合接触する例示的な接着剤付きウェブの概略図である。 本発明の例示的な係合カバーの一方の側の一部分の写真である(縦編みトリコット。フレンチクロス編み布地とも呼ばれる)。 図6に示す係合カバーの他方の側の一部分の写真である。 本発明の係合カバーとして使用するのに好適な例示的なフレンチ編み布地の一部分の概略図である。 本発明の係合カバーとして使用するのに好適な例示的なテリーループ編み布地の一部分の概略図である(縦編みチェーンステッチのダイヤモンドの繰り返し)。 実施例で使用される装置の概略図である。
これらの図は、原寸に比例しておらず、また限定ではなく単なる説明であることが意図される。
略語及び用語
以下の用語は、ここに示す意味を有するものとして本明細書で使用される。他の用語は、本明細書中に別途定義される。
「移送する」は、加工対象物を第1の位置から第2の位置へ動かす意味で使用され、加工対象物は、ロールとの係合接触によって通過する。
「係合接触」は、加工対象物が移送されるときにロールの係合カバーに係合し、加工対象物との接触に応じてカバーが圧縮されるような加工対象物とロールとの間の接触を指すものとして使用される。
「係合表面」は、係合カバーのうち、加工対象物が移送されるときに加工対象物に直接接触する、径方向外側を向いた部分である。
「係合区間」は、係合表面のうち、特定の瞬間に加工対象物に直接接触している部分である。構成に応じて、係合区間は、単に実質的に接線方向の接触(たとえば、接着剤で被覆された床材などの剛性の加工対象物)から、最大約180°の角度幅(θ)(たとえば、ロールの周りで移送されるとその移動方向が逆になる可撓性ウェブ加工対象物)までの範囲をとることができる。
「弾性」は、変形又は圧縮し、その後、以前の形状又は厚みに回復する特性を指すものとして使用される。
「搬送ロール」は、加工対象物を移送するために使用されるロールを指すものとして使用され、そのようなロールとしては、付与したとしても最小の縦方向の勢いしか加工対象物に付与しないロール(アイドラロールとも呼ばれる)、及び加速又は減速する縦方向の勢いを加工対象物に付与するロール(駆動ロールとも呼ばれる)が挙げられる。
「縦編み布地」は、フィラメント又は糸がループを通って編まれるときにジグザグに入り込む経路をたどり、「ウェール」と呼ばれる隣接した縦の目を形成する布又は布地を指すものとして使用される。
「ウェブ」は、可撓性の細長いリボン又はシート状の材料を指す。
「加工対象物」は、本発明によって移送される物品である。典型的な実施形態では、加工対象物は、両側に第1及び第2の主表面を有する可撓性ウェブである。いくつかの実施形態では、加工対象物は、比較的可撓性が低いか、又は剛性である(たとえば、タイル又はラミネート板などの接着剤で被覆された床材など)。
特に指示がない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される成分、分子量などの特性、反応条件などの数量を表すすべての数字は、すべての例で「約」という用語によって修飾されると理解されたい。したがって、反する内容が指示されない限り、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載の数値パラメータは、本発明の教示を利用する当業者が得たいと考える所望の特性に応じて変動する可能性のある近似値である。少なくとも、等価物の原則の適用範囲を特許請求の範囲の範囲に限定するものではないが、各数値パラメータは少なくとも、報告される有効桁の数に照らして、通常の丸め技法を適用することによって、解釈されるべきである。本発明の広い範囲を示す数値範囲及びパラメータが近似値であるにもかかわらず、具体的な例に記載する数値は可能な限り精密に報告している。しかし、どの数値も本質的に、それぞれの試験測定値に見られる標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を含んでいる。
重量パーセント(Weight percent)、重量%(percent by weight)、重量%(% by weight)などは、その物質の重量を組成物の重量で割って100を掛けた値として物質の濃度を指す同義語である。
端点による数値範囲の列挙は、その範囲内に包含されるすべての数を含む(たとえば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を含む)。本明細書及び添付の特許請求の範囲では、特に内容が明示しない限り、単数形の「a」、「an」、及び「the」は複数形の指示対象を含む。したがって、たとえば、「化合物(a compound)」を含有する組成物への言及は、2つ以上の化合物の混合物を含む。本明細書及び添付の特許請求の範囲では、「又は」という用語は、特に内容が明示しない限り、「及び/又は」を含む意味で概ね用いられる。
上記のように、簡単に概要を述べると、本発明の方法は、
(a)露出した感圧性接着剤をその上に有する第1の主表面を有する加工対象物を提供することと、
(b)約30ダイン/cm(約3パスカル)未満の表面エネルギーを有するループ状フィラメントを含む係合表面を有する係合カバーを有する少なくとも1つの搬送ロールを提供することと、
(c)加工対象物を搬送ロールへの通過構成に構成することと、
(d)加工対象物の第1の主表面の感圧性接着剤の少なくとも一部分が係合表面に直接接触するような係合表面との係合接触によって加工対象物を通過させることとを含み、感圧性接着剤は、係合表面に接触するときに粘着性である。
本発明は、露出した感圧性接着剤をその上に有する主表面を有する加工対象物とともに使用することができる。多くの実施形態では、加工対象物は、2つの主表面を有するウェブである。図1は、ウェブ材料である加工対象物の例示的な実施形態を示す。ウェブ材料10は、第1の主表面16及び第2の主表面14を有するシート12を含む。第1の主表面16は、接着剤18をその上に有する。いくつかの実施形態では、接着剤18は、基本的に第1の主表面16のすべてを覆う実質的に連続した層とすることができ、他の実施形態では、接着剤は、第1の主表面16上の選択された位置にある個別の部位とすることができる(たとえば、規則正しく実質的に均一に、又は比較的ランダムに)。
シート12は、単層又は多層とすることができる。図示の実施形態では、シート12(たとえば、テープの裏材)は、第1の層20及び第2の層22を含み、その上に接着剤18を有する。
図2は、本発明の例示的な係合カバー24の一部分を示す。係合カバー24は、基層30の第1の面28から突出するフィラメント26から構成された弾性ループパイルを有する編み布地を含む。図3は、そのような係合カバーの一部分の写真であり、ループを見ることができる。実施例の係合カバー4は、このタイプの編み布地である。そのような係合カバーは、フィラメント26を基層30内へ編み込むことによって製作することができ、それによりフィラメント26は、突出したループ(すなわち、パイル)のアレイとして配置され、フィラメント26のうち、突出したループ部分同士の間の部分は、層の周囲部分(たとえば、この例では構成フィラメント)によって取り囲まれ、定位置に支持される。
図4は、本発明の方法及び装置の例示的な実施形態を示す。この実施形態では、方法は、シート12(たとえば、テープの裏材)が提供されることから始まる。被覆ステーション32で、第1の主表面16上に接着剤が被覆され、この実施形態の加工対象物であるウェブ10が得られる。ウェブ10は次いで、係合カバー24を有する搬送ロール34への通過構成に構成される。例示的な実施形態では、ウェブ10は、係合カバー24との係合接触によって処理ステーション36へ移送され(この場合、搬送ロール34の周りで方向を変化させる)、処理ステーション36では、ウェブ10上で何らかの他の処理(たとえば、硬化、穿孔、着色剤の塗布など)が実行され、次いで駆動ロール38に向けて移送され、駆動ロール38は、ウェブ10のうち接着剤とは反対側の主表面に接触し、次にウェブ10は駆動ロール38の周りを回って処理ステーション40に向けて移送され、次いで同じく本発明の係合カバーを有するアイドラロール42との係合接触によって移送される。
いくつかの実施形態では、本発明の方法は、より大きい動作の中で実施される一体化された動作である。たとえば、ウェブ材料は、先行する動作又は装置から直接提供することができる(たとえば、接着剤18をシート12に塗布する動作から出力される)。他の実施形態では、ウェブ材料は、ロール形態で提供することができ(たとえば、ウェブ材料自体又はコア上に巻き付ける)、任意で剥離ライナーが接着剤を覆う。剥離ライナーが使用される場合、接着剤及び係合カバーが係合接触するように、剥離ライナーは本発明による移送の前に除去される。更に他の実施形態では、ウェブ材料は、所望される場合、他の構成(たとえば、ウェブ材料10の積層体又はストリップ若しくはシート)で提供することができる。
本発明は、多種多様なウェブ材料とともに使用することができ、例示的な例としては、プラスチック、紙、金属、複合フィルム、又は箔などが挙げられる。当業者には理解されるように、本発明は、他の加工対象物とともに使用することができ、他の加工対象物としては、接着剤で被覆されたタイル、ラミネート床板など、比較的可撓性の低い物品又は剛性の物品が挙げられる。
本発明の方法及び装置は、様々な異なる形状及び構成を有する加工対象物とともに使用することができる。加工対象物の第1の主表面は、実質的に平面であるか、単一の軸若しくは次元で湾曲している(たとえば、円形の加工対象物の縁)か、又は2つ以上の軸又は次元で湾曲しているより複雑なものとすることができる(たとえば、第1の表面が様々な向きを有する部分から構成される加工対象物)。
いくつかの実施形態では、ウェブ材料は、中間貯蔵状態から(たとえば、原材料及び/又は中間材料の在庫から)提供される。他の実施形態では、ウェブ材料は、先行する処理(たとえば、フィルム形成プロセスからの開始供給など)から本発明のプロセスに直接提供することができる。ウェブ材料は、単層又は多層とすることができ、いくつかの例では、本発明は、1つ以上の追加の層における製造動作によってウェブ材料を移送するために使用され、かつ/又は1つ以上の処置がウェブ材料に適用される。
ウェブ材料を通過構成に構成することは、単に、本発明によるロールの係合表面に係合接触できるような位置及び向きにウェブ材料を配置することを指す(すなわち、接着剤表面が搬送ロールに係合接触する)。多くの実施形態では、これは単に、係合表面に係合接触することができるように、ロール形態にあるウェブ材料の一部分を繰り出すことを含む。他の例示的な実施形態では、ウェブ材料は、動作の先行部分で(すなわち、インライン式に)形成され、巻かれてロール形態にされることなく本発明のウェブ移送装置内へ直接渡され(たとえば、高分子材料をインライン式に押し出し成形又はキャストしてフィルムを形成し、フィルムはその時点で通過構成になり、一度もロール形態に巻かれることはない)、ウェブ材料は、本発明の装置によって移送される。
次に、ウェブ材料が装置によって移送され、その際、本発明のロールの係合表面との係合接触によって通過する。多くの実施形態では、本発明の係合カバーは、アイドラロール上で使用される。しかし、いくつかの実施形態では、本発明の係合カバーは、他のタイプの搬送ロール、たとえば駆動ロール上で使用することができる。しかし、大部分の接着剤層は駆動又は制動作用を付与するのに好適でないため、通例はそのような使用は回避される。
ロールとの係合接触とは、典型的には、係合カバー内のループ状フィラメントが少なくとも部分的に圧縮され、又は接着剤の表面が係合表面の糸の周りにある程度共形となるのに十分な圧力で、係合区間と呼ばれる弧状部分の上でウェブがロールの係合表面に接触することを意味する。図5に示すように、本発明によれば、接着剤18を有する加工対象物10は、接着剤18がロール上の係合カバー24に係合接触するように、通過構成に構成される。係合区間は、係合カバー上で係合接触が実現される区域であり、幾何学的にはラップ角として説明することができ、本明細書ではθと示す。ロールがアイドラロールである実施形態では、ウェブ張力T(すなわち、ロールに接近する側)及びウェブ張力T(すなわち、ロールによって移送された後にロールから離れる側)は実質的に等しく(すなわち、アイドラロール軸受けの摩擦などによって生じ得るわずかな変動を除けば)、ウェブ速度はロールの両側で同じである。
係合カバーがロール上に取り付けられる様式は、装置及びロールの構成などの要因に依存する(たとえば、場合によっては、係合カバーをその上に取り付けるためにロールをその動作位置から取り外さなければならないが、他の場合は、ロールが動作位置にある状態でカバーを設置することができる)。
動作中、装置の様々な構成要素の摩耗、ウェブの損傷、又は他の性能障害を招く可能性があるため、係合カバーは、下にある搬送ロールの上で摺動又は伸張するべきでない。多くの場合、係合カバーが単に本明細書に記載の編み布地であり、下にあるロールの表面に滑り嵌めされるとき、係合カバーの第2の面は、動作中にロール上でしっかりと位置決めされたままである。場合によっては、中間接着剤、嵌合式面ファスナ、ロールに取り付けられた剛性シェルなどの取り付け手段が使用される。場合によっては、本発明の複数の係合カバーが、単一のロール上に設置され、同心円状にロールに取り付けられ、各係合表面は、外向きに又はロールから離れる方に向けられる。
好ましい実施形態では、係合カバーは、本明細書に記載の編み布地であり、取り外し可能なスリーブとしてロール上に取り付けられる。スリーブは、好ましくは継ぎ目がなく、緩い隆起又は突条を全く生じさせることなく、ロールの周りに滑り嵌めするのに適当なサイズとするべきである。多くの実施形態では、スリーブは、締め付けることができるのに十分に遠くまでロールの両端部を越えて延びるように構成される。スリーブが適当な寸法である場合、この作用は、典型的には、スリーブをきつく引っ張る傾向がある。典型的には、進行するウェブの位置合わせに関する問題を緩和するために、スリーブは、少なくともウェブと同じ幅とするべきであり、好ましくはウェブより幅を広くするべきである。
係合カバーをロール上に取り付けることは、係合カバーの性質及び移送装置の性質に部分的に依存する従来の手段によって実現することができる。好ましくは、係合カバーは、動作中にロールの芯の上で摺動しない。多くの実施形態では、カバーは、ロール上に滑り嵌めされるスリーブの形態であり、任意には、締めるのに十分にロールの端部を越えて延びる。いくつかの実施形態では、係合カバー及びロールの表面は、十分な摩擦作用を呈し、場合によっては、接着剤又は面ファスナ機構などの追加の手段を使用することができる。
典型的には、ロール上で滑り嵌めを実現するように、本発明のスリーブの基部が伸張することが望ましいが、基部は、動作中に伸張して移送されているウェブの下でひだになるべきでない。
別法として、ロールは、本明細書に記載の係合カバーがその外面により強力に取り付けられた状態で製造することができる。
取り外し可能な実施形態の利点は、典型的には、本発明による一体化された係合表面を有するロールに再仕上げを施すのではなく、より容易かつ安価にロール上の取り外し可能な係合カバーを交換して係合表面を交換できることである。
典型的には、係合カバーが編み布地材料であることが好ましい。そのような布地は、典型的には、移送されている接着剤表面に対する望ましくない衝撃を低減させるか又は更には解消する柔軟度及び弾性率を呈する。
好適な編み布地タイプの例示的な例としては、縦編み布地及び横編み布地の群が挙げられる。本明細書で有用な表編みタイプの例示的な例としては、テリーループ編み布地及びフレンチクロス編み布地が挙げられる。
多くの実施形態では、係合カバーは、ロール上の取り外し可能なスリーブである。様々な搬送ロールを収容するために、好適なサイズの丸編み布地を製造することができる。
いくつかの実施形態では、ループ状フィラメントがモノフィラメント糸を構成することが好ましい。そのような材料の均質な特性により、動作寿命が伸びるようにフィラメントが好適になる(たとえば、フィラメントが摩耗しても、カバーの性能特徴は、より典型的には、比較的一定のままである)。しかし、本発明によれば、被覆されたフィラメントを使用することもできることが理解されよう。
多くの実施形態では、フィラメントは比較的円筒形の形状である(たとえば、実質的に円形の断面を有する)が、係合カバーの形態への編み製造及び製作の応力により、フィラメントの一部分が形状を変化させる可能性がある(たとえば、寸法が圧縮された結果、比較的大きな卵形の形状になる)。加えて、三葉形、正方形、卵形など、他の初期形状を有するフィラメントを使用することもできる。
いくつかの実施形態では、編み布地は、本明細書に記載の表面エネルギーを有するモノフィラメント糸から本質的になる。例示的な例としては、ジャージー編み布地、テリーループを有するジャージー編み布地、縦編みフルトリコット(フレンチクロスとも呼ばれる)、縦編みチェーンステッチ、ダイヤモンドを繰り返した縦編みチェーンステッチ、及びラコステ編み布地が挙げられる。
典型的には、糸フィラメントの平均直径は、約75〜約1530マイクロメートル(約3〜約50ミル)、典型的には好ましくは約125〜約510マイクロメートル(約5〜約20ミル)であり、そのようなフィラメントは、編み作業により適している。
多くの実施形態では、接着剤接触パイル(パイル/下地の実施形態)又は接着剤接触下地(パイルなしの実施形態)における糸の平均直径の比は、感圧性接着剤の平均厚さの少なくとも1.2倍である。いくつかの実施形態では、糸の平均直径は、接着剤の平均厚さの約2〜約30倍である。感圧性接着剤の平均厚さに対して異なる相対寸法の直径を有する糸を使用することができる。典型的には、より低い粘度を有する(すなわち、より大きい流動性を呈する)接着剤に対して比較的大きい相対寸法を有する糸を使用することが好ましい。
比較的直径が大きい糸による編み作業は、より困難になる可能性がある。要求される比較的低い表面エネルギーの特徴に加えて、糸フィラメントは、溶融破壊又は他の表面の粗さ特徴を実質的に形成することなく編むことが可能であることが好ましい。粘着性の感圧性接着剤がフィラメントの表面を湿潤にする傾向を最小にするには、より平滑な糸表面が好ましい。
典型的には、編み布地の平均糸密度は、約6〜約12ニードル/センチメートル(約15〜約30ニードル/インチ)の範囲内であり、場合によっては、約8〜約11ニードル/センチメートル(約20〜約28ニードル/インチ)の範囲内である。
いくつかの実施形態では、編み布地は、編み布地内のループの径方向の間隔が約1000〜約1250マイクロメートル(約40〜約50ミル)になるように作られる。いくつかの実施形態では、編み布地は、編み布地内のループの軸方向の間隔が約1140〜約1400マイクロメートル(約45〜約55ミル)になるように作られる。
本発明の係合カバーの例示的な実施形態は、円筒形に丸編みしたフレンチクロス編み布地(すなわち、すべての下地又は基部材料)、すなわち、
後硬化なし、60ショア、タルカム被覆の、直径3インチ(8センチメートル)の80経糸の1ミリメートル(mm)シリコーンモノフィラメント、
後硬化なし、60ショア、タルカム被覆の、直径4インチ(10センチメートル)の120経糸の1ミリメートル(mm)シリコーンモノフィラメント、
後硬化なし、60ショア、タルカム被覆の、直径5インチ(13センチメートル)の144経糸の1ミリメートル(mm)シリコーンモノフィラメント、及び
後硬化なし、60ショア、タルカム被覆の、直径6インチ(15センチメートル)の160経糸の1ミリメートル(mm)シリコーンモノフィラメントから本質的になるように作られている。
図6は、ロール上のそのような編み布地タイプの係合カバーの例示的な実施形態の一部分を示す。図7は、ロール上の係合カバーの例示的な実施形態の一部分を示し、同じ編み布地タイプが使用されるが、編み布地の他方の表面は、ロールの方へ(やや低い伸張度で)向けられている。縦編みトリコットすなわちフレンチ編み布地の利点は、どちらの側もループ状フィラメントを有し、典型的にはどちらの側でも本発明による係合カバーの加工対象物の方を向く側として使用できることである。図8は、図7の写真と同じ側から見た本発明の係合カバーとして使用することができるフレンチクロス編み布地の例示的な実施形態の一部分の図面である。
本発明の係合カバーの例示的な実施形態は、基部又は下地のステッチ層(たとえば、図2に示す)内に、フルオロポリマーモノフィラメントループ、すなわち、
1.5mmのシンカー高さを有する200デニールのTEFLON(登録商標)糸のパイルループとして直径0.008インチ(0.02センチメートル)フッ化エチレンプロピレンモノフィラメントによって作られた直径3インチ(8センチメートル)の丸編み布地、
1.5mmのシンカー高さを有する200デニールのTEFLON(登録商標)糸のパイルループとして直径0.008インチ(直径0.02センチメートル)のフッ化エチレンプロピレンモノフィラメントによって作られた直径4インチ(10センチメートル)の丸編み布地、
1.5mmのシンカー高さを有する200デニールのTEFLON(登録商標)糸のパイルループとして直径0.011インチ(0.03センチメートル)のフッ化エチレンプロピレンモノフィラメントによって作られた直径5インチ(13センチメートル)の丸編み布地、
1.5mmのシンカー高さを有する200デニールのTEFLON(登録商標)糸のパイルループとして18経糸の直径0.011インチ(0.03センチメートル)のフッ化エチレンプロピレンモノフィラメントによって作られた直径6インチ(15センチメートル)の丸編み布地、
1.5mmのシンカー高さを有する100デニールのDYNEEMA(登録商標)SK−75繊維糸のパイルループとして直径0.008インチ(0.02センチメートル)フッ化エチレンプロピレンモノフィラメントによって作られた直径3インチ(8センチメートル)の丸編み布地、
1.5mmのシンカー高さを有する100デニールのDYNEEMA(登録商標)SK−75繊維糸のパイルループとして直径0.008インチ(0.02センチメートル)フッ化エチレンプロピレンモノフィラメントによって作られた直径4インチ(10センチメートル)の丸編み布地、
1.5mmのシンカー高さを有する100デニールのDYNEEMA(登録商標)SK−75繊維糸のパイルループとして直径0.011インチ(直径0.03センチメートル)のフッ化エチレンプロピレンモノフィラメントによって作られた直径5インチ(13センチメートル)の丸編み布地、
1.5mmのシンカー高さを有する100デニールのDYNEEMA(登録商標)SK−75繊維糸のパイルループとして直径0.011インチ(0.03センチメートル)のフッ化エチレンプロピレンモノフィラメントによって作られた直径6インチ(15センチメートル)の丸編み布地を含むように作られている。
接着剤に対する係合表面の所望の低い相互作用を実現するために、編み布地は、典型的には、シリコーン及びフルオロエチレンポリプロピレンからなる群から選択される糸を含む。約8〜約25ダイン/cm(約0.8〜約2.5パスカル)の表面エネルギーを有する糸が、典型的には有用である。特定の実施形態に好適な糸の選択は、使用される接着剤配合の性質に部分的に依存する。たとえば、シリコーンベースの糸は、典型的には、アクリル感圧性接着剤付きの物品とともに使用されるときに有用である。高分子量のフルオロポリマーを含む糸は、様々な接着剤配合(たとえば、ゴムベースのPSA、シリコーンベースのPSA、典型的にはダクトテープで使用されるPSA、典型的には医療用テープで使用されるPSA(たとえば、低粘度のシリコーンベースの接着剤))などを有する物品とともに使用することができる。
例示的な実施形態では、繊維材料は、ポリ(テトラフルオロエチレン)(PTFE、たとえば、TEFLON(登録商標)繊維など)、アラミド(たとえば、KEVLAR(登録商標))、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される。効果的に編んで本発明のカバー内で使用することができる他の繊維も、当業者は容易に選択することが可能である。
基部は、典型的には、本発明によってロール上に配置して使用できるようにするために要求される特性(たとえば、設置を可能にするのに十分に容易にロールの上で伸張及び摺動するが、動作中に望ましくなく伸張することはない)をもたらすように編まれる。
図9は、ジャージー編み布地を示し、第1の部分(図の右側)は単に、本発明によるモノフィラメント糸によるジャージー編み布地であり、第2の部分(図の左側)は、ジャージー基部又は下地の中に編み込んだフルパイルテリーループを有するジャージー編み布地である。
図10は、本発明による係合カバーとして使用することができる別の例示的な編み布地を示す。この編み布地は、ダイヤモンドの繰り返しパターンを有する縦編みチェーンステッチである。実施例における係合カバー3は、このタイプの編み布地である。
典型的には、編み布地を作るために使用される編み工程の要件のため、編み布地は、繊維が互いに接触しながら動いて所望の編み方を形成することができるように、制限されたゴム弾性を有する繊維材料で作られる。多くの場合、編み工程を容易にするために、繊維に潤滑剤が塗布される。そのような潤滑剤は、使用前に本発明で使用される編み布地から除去することが好ましい(たとえば、水洗いなど、材料の洗浄又はこすり洗いによる)。場合によっては、編み布地は、潤滑剤が擦り減っている本発明の係合表面として利用することができる。
本発明は、1つ若しくは2つのみのロールを有するウェブ搬送装置又はより多くのロールを有するシステム上で使用することができる。本発明のカバーは、所望される場合、システム内の1つ若しくは2つの選択されたロール上で、又はシステム全体における多くのロール内で使用することができる。
製造動作は、ウェブの形成、次いでウェブの処置(たとえば、下塗り剤、追加の光学層、接着剤、着色剤などの塗布)を含むことができる。本発明は、技術上効果的にコスト効率よくそのような動作を実施する手段を提供する。
本発明は、以下の例示的な例を参照すると更に理解することができる。
ケーススタディ
従来技術の従来の係合カバーの代わりに本発明による係合カバーを使用した3つのケーススタディを行った。それらの結果は次の通りであった。
ケーススタディ1:従来の(たとえば、TESA(登録商標)テープが巻き付けられた)搬送ロールが約1か月で故障した製造環境において、本発明による係合カバーを装着した同等ロールは、類似の条件(すなわち、接着剤付き加工対象物の接着剤配合及び厚さ、動作速度など)下で、6か月以上故障なく動作した。
ケーススタディ2:従来の(たとえば、TESA(登録商標)テープが巻き付けられた)搬送ロールが約1週間で故障した製造環境において、本発明による係合カバーを装着した同等ロールは、類似の条件下で9か月以上故障なく動作した。
ケーススタディ3:従来の搬送ロールが1週間当たり1〜2回故障した製造環境において、本発明による係合カバーを装着した同等のロールは、類似の条件下で数倍長い時間にわたり故障なく動作した。
実験
類似の条件下における従来の係合カバーと接着剤で被覆された加工対象物との間の相互作用と比較して、本発明の係合カバーとそのような加工対象物との相互作用の特定の面を評価する実験を実施した。
加工対象物:次表に記載のように、加工対象物として3つの市販の接着テープを使用した。
Figure 0006640196
係合カバー:表2に記載の様々な係合カバーを実験で使用した。係合カバー1〜11はそれぞれ、編み布地材料であり、本発明の例示的な実施形態である。係合カバーC1及びC2はそれぞれ、従来技術により搬送ロール上で使用されている従来の係合カバーである。
Figure 0006640196
フルパイルテリーには、すべてのニードルにフィラメントループがあったが、半パイルテリーには、1つおきのニードルのみにフィラメントループがあった。
実験装置及び方法:これらの実験は、Imass(商標)TL−2300 Slip/Peel Testerを使用して実施し、それに移送装置を取り付けて、接着剤で被覆された加工対象物と搬送ローラとの間の相互作用を生じさせた。
図8に示すように、装置800は、可撓性ポリエステルのストリップ812を取り付けたロードセル810と、アイドラロール814並びに搬送ロール818及び820を取り付けた駆動ねじ駆動式圧盤813とを含む。圧盤813及び他のロールとともに動かないアイドラロール816を、試験体800に取り付けた。ストリップ812をアイドラロール814及び816に巻き付けた。アイドラロール814と816の中間で、以下に示すようにそれぞれ係合カバー822及び824を装着した2つの試験搬送ロール818及び820に、ストリップ812を巻き付けた。実験中に加工対象物の役目を果たすように、ストリップ812の一方の側に、幅5センチメートル(2インチ)の接着テープ826を取り付け、テープのこの接着面は、それぞれ搬送ロール818及び820上の係合カバー822及び824のそれぞれに対して通過構成とした。ストリップ812のむき出しの反対側のみが、アイドラロール814及び816に接触した。ロール814、816、818、及び820はそれぞれ、直径10センチメートル(4インチ)のアルミニウムロールであった。通過装置は、各係合カバーに対して約90°のラップ(図5の角度θ)で加工対象物826が通過するように構成した。4.4キログラム(2ポンド)の質量を有する重りWを、ストリップ812の端部に取り付けて、ストリップ及び加工対象物826内に線張力を付与し、加工対象物826の接着面と係合カバー822及び824のそれぞれとの係合接触を生じさせた。起動の際、圧盤813を方向Dに駆動して、ある長さのストリップ812及び加工対象物826を引っ張り、ロール814、816、818、及び820を通過させてある長さの加工対象物826を移送した。
各テープに対して、それぞれ毎分30センチメートル(12インチ)の速度で20秒の試験期間にわたって3回の試験を実行した。係合カバーと加工対象物上の接着剤との間の相互作用を表す測定剥離力を測定した。これを次表に報告する。
Figure 0006640196
Figure 0006640196
Figure 0006640196
係合カバー、実質的に材料フィルムは、加工対象物と平滑に係合接触せず、代わりに加工対象物は、引っ掛かり又は急な停止と高速の前進を繰り返すパターンで前進し、それによって損傷を与える度合いの破壊応力に加工対象物をさらした。
本発明について、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態に関して詳細に説明したが、様々な変更及び修正が当業者には明らかであることに留意されたい。そのような変更及び修正は、本発明の範囲から逸脱しない限り、添付の特許請求の範囲によって定義する本発明の範囲内に含まれると理解されたい。

Claims (4)

  1. 接着剤が露出した主表面を有する加工対象物を移送する方法であって、
    (a)露出した感圧性接着剤をその上に有する第1の主表面を有する加工対象物を提供することと、
    (b)約30ダイン/cm未満の表面エネルギーを有するループ状フィラメントの編み布地材料を含む係合表面を有する係合カバーを有する少なくとも1つの搬送ロールを提供することと、
    (c)前記加工対象物を前記搬送ロールへの通過構成に構成することと、
    (d)前記加工対象物の前記第1の主表面の前記感圧性接着剤の少なくとも一部分が前記係合表面に直接接触するような前記係合表面との係合接触によって前記加工対象物を通過させることとを含み、前記感圧性接着剤が、前記係合表面に接触するときに粘着性である、方法。
  2. 前記加工対象物が、露出した感圧性接着剤をその上に有する第2の主表面を有し、かつ、
    (e)約30ダイン/cm(約3パスカル)未満の表面エネルギーを有するループ状フィラメントを含む係合表面を有する係合カバーを有する第2の搬送ロールを提供することと、
    (f)前記加工対象物を前記第2の搬送ロールへの通過構成に構成することと、
    (g)前記加工対象物の前記第2の主表面の前記感圧性接着剤の少なくとも一部分が前記第2の搬送ロールの前記係合表面に直接接触するような前記第2の搬送ロールの前記係合表面との係合接触によって前記加工対象物を通過させることとを更に含み、前記感圧性接着剤が、前記係合表面に接触するときに粘着性である、請求項1に記載の方法。
  3. 係合カバーをそれぞれ有する2つ以上の搬送ロールを提供することと、前記感圧性接着剤が前記係合表面に直接接触するような各搬送ロールの前記係合表面との係合接触によってウェブを通過させることとを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 接着剤が露出した主表面を有する加工対象物を移送する装置であって、搬送ロールを備え、前記搬送ロールが、コアと、約30ダイン/cm未満の表面エネルギーを有するループ状フィラメントの編み布地材料を含む係合表面を有する係合カバーとを含む、装置。
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