JP6639928B2 - ポンプ吊上げ装置及びポンプ吊上げ方法 - Google Patents

ポンプ吊上げ装置及びポンプ吊上げ方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6639928B2
JP6639928B2 JP2016015995A JP2016015995A JP6639928B2 JP 6639928 B2 JP6639928 B2 JP 6639928B2 JP 2016015995 A JP2016015995 A JP 2016015995A JP 2016015995 A JP2016015995 A JP 2016015995A JP 6639928 B2 JP6639928 B2 JP 6639928B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
lifting device
wire
lng
column member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016015995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017132619A (ja
Inventor
尚一郎 林
尚一郎 林
山口 進
進 山口
武史 江上
武史 江上
田中 宏幸
宏幸 田中
宣孔 竹内
宣孔 竹内
要 岩鶴
要 岩鶴
良太 田▲なべ▼
良太 田▲なべ▼
晃夫 佐藤
晃夫 佐藤
洋 島田
洋 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
JXTG Nippon Oil and Energy Corp
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JXTG Nippon Oil and Energy Corp, Kawasaki Jukogyo KK filed Critical JXTG Nippon Oil and Energy Corp
Priority to JP2016015995A priority Critical patent/JP6639928B2/ja
Publication of JP2017132619A publication Critical patent/JP2017132619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6639928B2 publication Critical patent/JP6639928B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Description

本発明は、貯槽の屋根に設置されるポンプ吊上げ装置及びポンプ吊上げ方法に関するものである。
地下式LNGタンクや地上式LNGタンクからLNGを吸い上げてLNG供給系統に供給するためのLNGポンプがLNGタンクに装備されている。このLNGポンプは、LNGタンクの屋根を貫通させてタンク内の底部まで延ばした鉛直の導管状のポンプバレル内の底部付近に装備されている。
LNGポンプが故障するとLNG消費サイドへのLNGの供給に重大な支障を来すため、LNGポンプは所定の運転時間(例えば、8000時間)稼働毎に保守、点検する必要がある。そのため、LNGタンクの屋根にはLNGポンプを吊上げてLNGタンクから取り出すためのLNGポンプ吊上げ装置が装備されている。
前記ポンプバレル内には、LNGポンプに連結された2本のワイヤが上端近くまで延設されていて、LNGポンプの吊り上げ時には2台のホイストやウインチ等の巻上げ装置を同期駆動しながら前記2本のワイヤを等速度で巻き取ることで、LNGポンプをポンプバレルの上端外へ取り出すのが普通である。1本のワイヤによりLNGポンプを吊上げるよりも2本のワイヤが好ましいとされている。
特許文献1に記載のLNGポンプ吊上げ装置は、鉛直軸心回りに旋回可能なジブに、2つのホイストを水平方向に移動可能に設けたものである。
特開2014−227255号公報
従来のLNGポンプ吊上げ装置では、安全性を考慮し、2本のワイヤで吊り上げるための2つの巻上げ装置を装備し、LNGポンプの吊上げ時には2つの巻上げ装置を同期駆動する。この場合、2つの巻上げ装置と、それらを同期駆動する駆動制御装置の設備コストが高価になる。そこで、2つの巻上げ装置に代えて、2つの手動巻上げ装置を装備することが考えられるが、2つの手動巻上げ装置でLNGポンプを吊上げる場合は、余りに非効率で、作業者の負担が大きくなる。
しかも、特許文献1のLNGポンプ吊上げ装置では、旋回可能なジブに2つのホイストを水平方向に移動可能に設けているため、LNGポンプ吊上げ装置の全重量が大きくなり、設備コストも高価になる。
本発明の目的は、設備コストを低減可能なLNGポンプの吊上げ装置及びLNGポンプの吊上げ方法を提供することである。
請求項1のポンプの吊上げ装置は、貯槽の屋根に設置されるポンプ吊上げ装置において、
上下方向に所定長さ延びる鉛直のコラム部材と、前記コラム部材に装備された動力駆動式ウインチと、前記コラム部材に装備された手動駆動式ウインチと、ポンプバレルに収容されたポンプから延びて動力駆動式ウインチと手動駆動式ウインチに連結される複数のワイヤを案内する複数の滑車とを備え、
前記動力駆動式ウインチにより第1のワイヤを巻き取ることで前記ポンプを吊り上げながら、前記手動駆動式ウインチにより前記第1のワイヤとは独立に前記ポンプに連結された第2のワイヤの弛みを解消可能に構成したことを特徴としている。
請求項2のポンプの吊上げ装置は、請求項1の発明において、前記コラム部材を手動操作により鉛直軸心回りに旋回可能となるように前記コラム部材を旋回自在に支持する旋回支持機構を備えたことを特徴としている。
請求項3のポンプの吊上げ装置は、請求項1又は2の発明において、前記コラム部材に固定されて水平方向に張り出すビーム部材を備え、前記複数の滑車の少なくとも一部が前記ビーム部材に装備されていることを特徴としている。
請求項4のポンプの吊上げ装置は、請求項3の発明において、前記ビーム部材の複数部位に、前記滑車を取り付け可能な複数の取付金具を設けたことを特徴としている。
請求項5のポンプの吊上げ装置は、請求項2の発明において、前記旋回支持機構の摺動部に低摩擦のスライディングプレートを2枚重ねに設けたことを特徴としている。
請求項6のポンプ吊上げ方法は、貯槽の屋根に設置されるポンプ吊上げ装置を用いてポンプを吊上げる方法において、前記ポンプ吊上げ装置の動力駆動式ウインチにより第1のワイヤを巻き取ることでポンプバレルに収容された前記ポンプを吊り上げる第1工程と、
前記ポンプ吊上げ装置の手動駆動式ウインチにより前記第1のワイヤとは独立に前記ポンプに連結された第2のワイヤの弛みを解消する第2工程とを備えたことを特徴としている。
本願の発明は、前記課題解決手段の欄に記載の構成を有するため、次の効果を奏する。
請求項1の発明によれば、鉛直のコラム部材と、コラム部材に装備された動力駆動式ウインチ及び手動駆動式ウインチと、ポンプから延びて動力駆動式ウインチ及び手動駆動式ウインチに連結される複数のワイヤを案内する複数の滑車とを備えているため、動力駆動式ウインチで第1のワイヤを介してポンプを吊上げながら、手動駆動式ウインチにより第1のワイヤとは独立にポンプに連結された第2のワイヤの弛みを解消することができる。
それ故、2つのウインチのうちの1つに動力駆動式ウインチよりも安価な手動駆動式ウインチを採用するため、また、2つのウインチを同期駆動するための駆動制御装置を省略できるため、設備コストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、前記コラム部材を手動操作により鉛直軸心回りに旋回可能となるように前記コラム部材を旋回自在に支持する旋回支持機構を設けたため、電動式旋回装置よりも安価に製作可能な旋回支持機構を介して手動操作によりコラム部材を旋回可能となる。
請求項3の発明によれば、前記コラム部材から水平方向に張り出すビーム部材を備え、複数の滑車の少なくとも一部が前記ビーム部材に装備されているため、ポンプの吊上げを円滑に行うことができる。
請求項4の発明によれば、ビーム部材の複数部位に、前記滑車を取り付け可能な複数の取付金具を設けたため、複数の滑車の付け替えによりワイヤの位置を変更できるため、ビーム部材に水平駆動式のキャリッジを装備する必要がない。
請求項5の発明によれば、前記旋回支持機構の摺動部に低摩擦のスライディングプレートを2枚重ねに設けたため、摺動部の摩擦抵抗を減らし、コラム部材を手動操作で旋回させるときの負荷を軽減できる。
請求項6の発明によれば、動力駆動式ウインチにより第1のワイヤを介してLNGポンプを吊り上げると共に、手動駆動式ウインチにより第2のワイヤの弛みを解消するため、ポンプの吊上げを動力駆動式ウインチにより行いながら、手動駆動式ウインチにより逐次的に巻くことで第2のワイヤの弛みを解消することができる。そのため、ポンプの吊上げを能率的に行うことができるうえ、手動駆動式ウインチの負荷を大幅に軽減することができる。
本発明の実施例に係るLNGポンプ吊上げ装置の側面図である。 3つのポンプバレルとLNGポンプ吊上げ装置の配置を示す説明図である。 作業開始前のLNGポンプ吊上げ装置の状態説明図である。 ホールディングボルトを吊上げてフート弁を閉止した状態の説明図である。 LNGポンプとヘッドプレートを所定高さまで吊上げる状態の説明図である。 リフティングワイヤをヘッドプレートから解き、ヘッドプレートを仮置き台に置いた状態の説明図である。 リフティングワイヤをポンプ吊上げ装置に連結した準備状態の説明図である。 エアウインチを巻き上げてサポートプレートを取り外す状態の説明図である。 エアウインチで巻き上げ開始する直前状態の説明図である。 下部サポート金具がポンプバレル上端に達した状態の説明図である。 リフティングワイヤを下部サポート金具から分離し地上からのクレーンで吊持した状態の説明図である。 作業完了時のLNGポンプ吊上げ装置の状態説明図である。
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。
以下、本発明の実施形態に係るLNGポンプ吊上げ装置(ポンプ吊上げ装置という)とLNGポンプ吊上げ方法について説明する。
図1に示すように、LNGポンプ1は、LNGタンクの屋根2を貫通してタンクの底部まで延びる鉛直の導管状のポンプバレル3内の底部付近に装着されている。但し、図1のLNGポンプ1はポンプバレル3の上端近くまで吊上げた状態を示している。
LNGポンプ1を吊上げるための第1,第2リフティングワイヤ4a,4bは、下端部がLNGポンプ1に連結されると共にポンプバレル3内を上方へ延び、それら第1,第2リフティングワイヤ4a,4bの上端側所定長さ部分が、ポンプバレル3の上端に着脱可能に固定されたヘッドプレート5(図3参照)の裏面側に固定されている。電力ケーブルや計装ケーブル等のケーブル類6(図9参照)もヘッドプレート5を貫通してポンプバレル3内へ導入され、LNGポンプ1に接続されている。
図1に示すように、ポンプ吊上げ装置10は、LNGタンクの屋根2の上面に装備されている。例えば、図2に示すように、平面視において3つのポンプバレル3a,3b,3cが例えば正三角形の頂点に配置されている場合に、ポンプ吊上げ装置10のコラム部材12は上記の正三角形の中心部(重心点)に配置されており、本実施例の1組のLNGポンプ吊上げ装置10を用いて、3つのポンプバレル3a,3b,3cに装備したLNGポンプ1を個別に吊上げ可能に構成されている。但し、複数のポンプバレルの配置は上記に限定されるものではなく、種々の配置を採用可能である。
このポンプ吊上げ装置10は、作業デッキ11と、鉛直のコラム部材12と、このコラム部材12の上部に固定されたビーム部材13と、コラム部材12の下端側所定部分を旋回自在に支持する旋回支持機構14と、コラム部材12に装備された動力駆動式ウインチ15及び手動駆動式ウインチ16と、ビーム部材13に装備された複数の滑車17〜19と、移動式の作業台20等を備えている。
作業デッキ11は、LNG貯蔵タンクの屋根2の上方付近に水平に構築され、屋根2で支持されている。ポンプバレル3の上端部分が作業デッキ11を貫通して上方へ所定長さ突出している。
コラム部材12は断面円形の十分な長さを有する鋼製の筒部材で構成され、作業デッキ11を貫通状に配設され、コラム部材12の大部分は作業デッキ11の上方へ延び、下端側所定部分12aが旋回支持機構14により旋回自在に支持されている。
旋回支持機構14は、コラム部材12を手動操作により鉛直軸心回りに旋回可能となるようにコラム部材12を旋回自在に支持するものである。この旋回支持機構14は、屋根2に鉛直姿勢に装備された所定長さの固定側外筒部材14aであって、コラム部材12の下端側所定部分12aを内嵌させて旋回自在に支持する固定側外筒部材14aを備えている。固定側外筒部材14aは、その近傍位置に設けられた支持柱21に上端側ブラケット22と下端側ブラケット23を介して固定されている。支持柱21は、屋根2の屋根骨(図示略)の交差部位に鉛直に立設されて屋根骨に支持され、上端部が作業デッキ11に固定されている。
コラム部材12の下端側所定部分12aが固定側外筒部材14aに僅かの摺動隙間を空けて内嵌され、固定側外筒部材14a内の底部の回転摺動部には、コラム部材12を旋回自在に支持する2枚重ねにした低摩擦のスライディングプレート14bが設けられている。但し、このスライディングプレート14bの代わりに、スラストベアリングを採用してもよい。
作業デッキ11より上方において、コラム部材12の高さ方向途中部に、1つの穴24が形成され、この穴24にロッド状のハンドル部材(図示略)の基端部を着脱可能に挿入してから、ハンドル部材によりコラム部材12を手動にて旋回させるように構成されている。
ビーム部材13は、水平方向に所定の長さを有する鋼製梁材(例えばI型鋼やH型鋼)で構成され、このビーム部材13はコラム部材12の上端よりも多少低い位置で水平姿勢に配設され、一端部がコラム部材12に固定され、ビーム部材13の外端部とコラム部材12の上端部とが傾斜部材13aで連結されている。
次に、動力駆動式ウインチ15と手動駆動式ウインチ16について説明する。
動力駆動式ウインチ15として、本実施例ではエア駆動のエアウインチ15が採用されているが、駆動媒体として空気以外の窒素、スチーム等を採用したり、電動のウインチを採用してもよい。エアウインチ15は、作業デッキ11に近い高さ位置でコラム部材12に固定された据付台25に搭載されている。エアウインチ15はコラム部材12に対してビーム部材13が延びる側と同じ側に配設されている。尚、エアウインチ15と手動駆動式ウインチ16は、前記の配置に限定されることなく、作業に適する位置に配置すればよいことは勿論である。
据付台25の下側にエア圧レギュレータを含むエア調整器27が配設され、このエア調整器27には加圧エアを供給するエアホース28が接続されている。
手動駆動式ウインチ16は、エアウインチ15よりも上方位置でコラム部材12に固定された据付台26に搭載されている。この手動駆動式ウインチ16は、コラム部材12に対してビーム部材13が延びる側と反対側寄りの側方部位(紙面手前側)に配設されている。作業者が踏み台29に上がって手動駆動式ウインチ16を巻き取り操作し、巻き戻し操作する。
次に、滑車17〜19等について説明する。
コラム部材12の近傍位置において、ビーム部材13の下面には2つの第1,第2取付金具17a,18aが固定的に設けられ、これら第1,第2取付金具17a,18aに第1,第2連結金具17b,18bを介して第1,第2滑車17,18が夫々連結される。ビーム部材13の途中部と先端近傍部において、ビーム部材13の下面には複数の第3取付金具19aが固定的に設けられ、その内任意の2つの第3取付金具19aに第3連結金具19bを介して第3滑車19が連結される。
LNGポンプ1を吊上げる際には、LNGポンプ1から延びた第1リフティングワイヤ4aが第3滑車19と第1滑車17を経由してエアウインチ15のドラムで巻き取り可能に連結され、第1リフティングワイヤ4aとは独立にLNGポンプ1から延びた第2リフティングワイヤ4bが第3滑車19と第2滑車18を経由して手動駆動式ウインチ16のドラムで巻き取り可能に連結される。
次に、作業台20について説明する。
作業台20は、図1に示す側面視三角形で正面視矩形の架台20aと、この架台20aの下端部の4つの遊転輪20bを有し、作業デッキ11上を移動可能である。架台20aはタラップと上端のステージを有し、作業者がステージ上に立って第1〜第3滑車17〜19に対して作業可能になっている。
次に、上記のポンプ吊上げ装置10と、地上のクレーン30を用いてLNGポンプ1を吊上げる方法について図3〜図12に基づいて説明する。
図3は、吊上げ作業開始前のポンプバレル3と、ポンプ吊上げ装置10を示す。
LNGポンプ1はポンプバレル3内の底部にあり、LNGポンプ1に連結された第1,第2リフティングワイヤ4a,4bがLNGポンプ1から上方へ延びて、ヘッドプレート5の内面近傍部に多重巻き状態にして固定されている。また、LNGポンプ1に連結された支持ワイヤ31がポンプバレル3内の上部まで延び、その支持ワイヤ31の上端にサポート金具32を介してホールディングボルト33が連結され、このホールディングボルト33がヘッドプレート5を貫通して上方に突出している。
次に、図4に示すように、ホールディングボルト33の上端にアイボルト35(吊り環)を螺合し、アイボルト35に重量計36を連結し、クレーン30のフック30aから延ばした玉掛けワイヤ37を重量計36のフックに連結する。
次に、クレーン30のフック30aを所定長さ巻き上げてLNGポンプ1を上昇させると、ポンプバレル3の下端部のフート弁38が閉止状態となる。次に、ホールディングボルト33の途中部に固定した環部材33aとヘッドプレート5との間において、ホールディングボルト33にスペーサとしてのクランプホールディングロッド39(図5参照)を外嵌させることで、LNGポンプ1の荷重をヘッドプレート5とポンプバレル3に支持させる。
次に、ポンプバレル3の上部に接続された窒素ガス供給管に加圧窒素ガスを供給して、ポンプバレル3内のLNGをフート弁38からタンク内(LNG内)へ押し出すことでポンプバレル3内に窒素ガスを充填してから、フート弁38を閉止状態に切換える。次に、窒素ガス供給管から窒素ガスの一部を抜くことで、ポンプバレル3内を大気圧まで減圧する。
次に、図5に示すように、クレーン30の玉掛けワイヤ37をヘッドプレート5に連結し、クレーン30によりヘッドプレート5及びLNGポンプ1を所定距離だけ吊上げ、電力ケーブルと計装ケーブル等のケーブル類6をケーブルリール41に巻き取る。
次に、図6に示すように、LNGポンプ1を更に上昇させて、サポート金具32がポンプバレル3の上端の位置に達した時、ポンプバレル3の上端にスリット付きのサポートプレート42を載置し、サポートプレート42の上側でピン部材をサポート金具32の穴に挿通させてピン部材をサポートプレート42で支持することで、LNGポンプ1の荷重をサポートプレート42とポンプバレル3で支持した状態にする。
次に、第1,第2リフティングワイヤ4a,4bの上端側所定長さ部分をヘッドプレート5から解き、ホールディングボルト33の下端部をサポート金具32の上端から分離し、ヘッドプレート5とその付属品を仮置き台44の上に載置する。
次に、図7に示すように、第1リフティングワイヤ4aの上端部を第3滑車19と第1滑車17を経由させてエアウインチ15のドラムに巻き取り可能に連結して、そのエアウインチ15を駆動して第1リフティングワイヤ4aを弛みのない状態にする。また、第2リフティングワイヤ4bの上端部を第3滑車19と第2滑車18を経由させて手動駆動式ウインチ16のドラムに巻き取り可能に連結し、その手動駆動式ウインチ16を駆動して第2リフティングワイヤ4bを弛みのない状態にする。
図8、図9に示すように、エアウインチ15を少し駆動し、LNGポンプ1の荷重を第1リフティングワイヤ4aで支持した状態にしてからサポートプレート42を取り外す。
その後、サポートプレート42を取り外し後、エアウインチ15に第1リフティングワイヤ4aの巻き取りを行わせ(第1工程)、手動駆動式ウインチ16側で第2リフティングワイヤ4bの巻き取りを追従することによって、第2リフティングワイヤ4bの弛みを解消する(第2工程)ことを繰り返えすことで、LNGポンプ1を吊り上げる。
この吊上げ時、複数のケーブルクランプ45を取り外すと、第1,第2リフティングワイヤ4a,4bのみが分離され、電力ケーブルや計装ケーブル等のケーブル類6と支持ワイヤ31はケーブルリール45に巻き取っていく。
次に、図10に示すように、支持ワイヤ31と第1,第2リフティングワイヤ4a,4bの下端をLNGポンプ1の上端部に連結する下部サポート金具46がポンプバレル3の上端のフランジ部に到達した時、サポートプレート42を再び取り付け、このサポートプレート42の上側において下部サポート金具46のピン穴にピン部材47を挿通させることで、LNGポンプ1の荷重を下部サポート金具46とピン部材47を介してサポートプレート42及びポンプバレル3に支持させる。
次に、図11に示すように、第1,第2リフティングワイヤ4a,4bを下部サポート金具46から分離し、クレーン30の玉掛けワイヤ37の下端部を下部サポート金具46に連結してLNGポンプ1の荷重をクレーン30で吊持した状態にしてから、サポートプレート42とピン部材47を取り外し、LNGポンプ1を屋根2上に装備されたドライポット48に所定時間の間収容し、LNGポンプ1の温度が常温近くまで上昇してから、クレーン30によりLNGポンプ1を地上の所定位置へ吊り下ろす。図12は、LNGポンプ1の吊上げ作業が完了した状態を示すものである。
前記のクレーン30とポンプ吊上げ装置10を用いて、前記の吊上げ作業とはほぼ逆の手順にてポンプバレル3内へ装着される。
次に、ポンプ吊上げ装置10とポンプ吊上げ方法の作用、効果について説明する。
鉛直のコラム部材12と、ビーム部材13と、コラム部材12に装備されたエアウインチ15及び手動駆動式ウインチ16と、ビーム部材13に装備され且つLNGポンプ1から延びてエアウインチ15及び手動駆動式ウインチ16に夫々連結される第1,第2リフティングワイヤ4a,4bを案内する第1〜第3滑車17〜19とを備えているため、エアウインチ15で第1リフティングワイヤ4aを介してLNGポンプ1を吊上げながら、第2リフティングワイヤ4bの弛みを手動駆動式ウインチ16で解消することができる。
それ故、2つのウインチ15,16のうちの1つに動力駆動式ウインチ15よりも軽量で安価な手動駆動式ウインチ16を採用するため、また、2つのウインチ15,16を同期駆動するための駆動制御装置を省略でき、設備コストを低減することができる。
コラム部材12を手動操作により鉛直軸心回りに旋回可能となるようにコラム部材12を旋回自在に支持する旋回支持機構14を設けたため、電動式旋回装置よりも軽量で安価に製作可能な旋回支持機構14を介して手動操作によりコラム部材12を旋回可能となる。 旋回支持機構14は、コラム部材12の下端側所定部分を内嵌させて旋回自在に支持する所定長さを有する固定側外筒部材14aを備えているため、簡単な構造で安価に製作可能な旋回支持機構14となる。
コラム部材12の高さ方向途中部に形成された穴24にハンドル部材を挿入してハンドル部材によりコラム部材12を旋回操作することができる。固定側外筒部材14a内の底部の摺動部にコラム部材12を旋回自在に支持する2枚重ねの低摩擦のスライディングプレート14bを設けたため、コラム部材12を軽い力で旋回させることができる。
前記のLNGポンプ吊上げ方法によれば、予め、LNGポンプ1から延びる第1リフティングワイヤ4aをエアウインチ15に巻き取り可能に連結すると共に、LNGポンプ1から延びる第2リフティングワイヤ4bを手動駆動式ウインチ16に巻き取り可能に連結しておき、第1工程においてエアウインチ15により第1リフティングワイヤ4aを介してLNGポンプ1を吊り上げながら、第2工程において手動駆動式ウインチ16により第2リフティングワイヤ4bの弛みを解消する、ことを繰り返すことによりLNGポンプ1を吊上げるため、LNGポンプ1の吊上げをエアウインチ15により行いながら、手動駆動式ウインチ16により第2リフティングワイヤ4bの弛みを解消することができる。そのため、LNGポンプ1の吊上げを能率的に行うことができるうえ、手動駆動式ウインチ16の負荷を大幅に軽減することができる。
前記第2工程において、エアウインチ15により第1リフティングワイヤ4aを介してLNGポンプ1を吊り上げながら、手動駆動式ウインチ16により第2リフティングワイヤ4bの弛みを解消するため、第2リフティングワイヤ4bの弛みが過大にならないように第2リフティングワイヤ4bの弛みを解消することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更する変更例について説明する。
(1)ポンプ吊上げ装置10の構造において、支持柱21を固定側外筒部材14aとして兼用するように構成してもよい。
(2)ドライポット48とポンプ吊上げ装置10の配置は、前記の配置に限定されるものではない。
(3)前記ポンプ吊上げ装置10は、地上式LNGタンクに限らず、地下式LNGタンクにも同様に適用することができるだけでなく、LPGタンクやその他の貯槽にも適用することができる。
(4)その他、当業者であれば、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
1 LNGポンプ
3 ポンプバレル
4a,4b 第1,第2リフティングワイヤ
10 LNGポンプ吊上げ装置
12 コラム部材
13 ビーム部材
14 旋回支持機構
14a 固定側外筒部材
14b スライディングプレート
15 動力駆動式ウインチ(エアウインチ)
16 手動駆動式ウインチ
17〜19 第1〜第3滑車
24 穴

Claims (6)

  1. 貯槽の屋根に設置されるポンプ吊上げ装置において、
    上下方向に所定長さ延びる鉛直のコラム部材と、
    前記コラム部材に装備された動力駆動式ウインチと、
    前記コラム部材に装備された手動駆動式ウインチと、
    ポンプバレルに収容されたポンプから延びて動力駆動式ウインチと手動駆動式ウインチに連結される複数のワイヤを案内する複数の滑車とを備え
    前記動力駆動式ウインチにより第1のワイヤを巻き取ることで前記ポンプを吊り上げながら、前記手動駆動式ウインチにより前記第1のワイヤとは独立に前記ポンプに連結された第2のワイヤの弛みを解消可能に構成したことを特徴とするポンプ吊上げ装置。
  2. 前記コラム部材を手動操作により鉛直軸心回りに旋回可能となるように前記コラム部材を旋回自在に支持する旋回支持機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載のポンプ吊上げ装置。
  3. 前記コラム部材に固定されて水平方向に張り出すビーム部材を備え、前記複数の滑車の少なくとも一部が前記ビーム部材に装備されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプ吊上げ装置。
  4. 前記ビーム部材の複数部位に、前記滑車を取り付け可能な複数の取付金具を設けたことを特徴とする請求項3に記載のポンプ吊上げ装置。
  5. 前記旋回支持機構の摺動部に低摩擦のスライディングプレートを2枚重ねに設けたことを特徴とする請求項2に記載のポンプ吊上げ装置。
  6. 貯槽の屋根に設置されるポンプ吊上げ装置を用いてポンプを吊上げる方法において、
    前記ポンプ吊上げ装置の動力駆動式ウインチにより第1のワイヤを巻き取ることでポンプバレルに収容された前記ポンプを吊り上げる第1工程と、
    前記ポンプ吊上げ装置の手動駆動式ウインチにより前記第1のワイヤとは独立に前記ポンプに連結された第2のワイヤの弛みを解消する第2工程と、
    を備えたことを特徴とするポンプ吊上げ方法。
JP2016015995A 2016-01-29 2016-01-29 ポンプ吊上げ装置及びポンプ吊上げ方法 Active JP6639928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016015995A JP6639928B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 ポンプ吊上げ装置及びポンプ吊上げ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016015995A JP6639928B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 ポンプ吊上げ装置及びポンプ吊上げ方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017132619A JP2017132619A (ja) 2017-08-03
JP6639928B2 true JP6639928B2 (ja) 2020-02-05

Family

ID=59504732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016015995A Active JP6639928B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 ポンプ吊上げ装置及びポンプ吊上げ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6639928B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102119408B1 (ko) * 2020-02-25 2020-06-08 주식회사 에이치케이정공 수직펌프의 보관 및 보수를 위한 작업대 구조물
CN111532606B (zh) * 2020-05-25 2022-04-12 江苏金圣硅基新材料研究院有限公司 一种地埋式玻璃钢储罐
CN112209255A (zh) * 2020-11-05 2021-01-12 国网上海市电力公司 适用于绝缘斗臂车的旋转直角吊装装置
JP2023097113A (ja) 2021-12-27 2023-07-07 日機装株式会社 封止部材およびサブマージドポンプシステム
JP2023097109A (ja) 2021-12-27 2023-07-07 日機装株式会社 封止部材およびサブマージドポンプシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017132619A (ja) 2017-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6639928B2 (ja) ポンプ吊上げ装置及びポンプ吊上げ方法
US10988351B2 (en) Nacelle-mounted lift system for wind turbine
US9494133B2 (en) Method for lowering and raising a wind turbine blade
JP7418403B2 (ja) 持上ツールを積荷支承手段と連結するための方法
JP5026936B2 (ja) 鉄塔組立・解体用デリック及びその撤去方法
US10464750B2 (en) Rack and hoist system
JP2017538881A (ja) 杭アペンディングシステム
CN115285821A (zh) 多绳摩擦式提升机新旧钢丝绳快速分离换绳系统及方法
JP6628310B2 (ja) 鉄塔組立・解体用デリック
JPH03272998A (ja) クレーンのワイヤロープ取替方法
US4010852A (en) Sheaving arrangement
CN217555687U (zh) 包覆材料车间电动葫芦部件更换起吊装置
KR20140098362A (ko) 윈치 가이드 장치
CN217281825U (zh) 一种电力调度自动化检修用支撑架
CN206278860U (zh) 钢丝绳卷扬式升船机安全卷筒钢丝绳缠绕装置
CA3016141A1 (en) Nacelle-mounted lift system for wind turbine
JP5535719B2 (ja) 簡易組立式デリック
JP5331539B2 (ja) 鉄塔組立・解体用デリック
CN214899833U (zh) 一种桥架线缆敷设辅助装置
KR101826166B1 (ko) 로프 수평 확장 유닛
CN206278856U (zh) 升船机大型卷筒钢丝绳缠绕工装
CN216471971U (zh) 一种移动式井口举升装置
JP2020504697A (ja) 取扱い、保管、および輸送のためのシステムおよび方法
CN214935635U (zh) 一种吊装三脚架
CN217417874U (zh) 吊装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6639928

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250