JP6639757B1 - X線発生装置およびx線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

X線発生装置は、第1方向に電子を放出する電子放出部を含む陰極、および、前記電子放出部から放射された電子が衝突することによってX線を発生するターゲットを含む陽極を有するX線発生管と、導電線を介して前記X線発生管に電圧を供給する電圧供給部と、前記電圧供給部を収納する第1空間を形成する第1部分、前記第1方向と直交する第2方向における幅が前記第1空間よりも小さく前記X線発生管を収納する第2空間を形成する第2部分、および、前記第1空間と前記第2空間とが連通されるように前記第1部分および前記第2部分を相互に連結する連結部を有する収納容器と、前記第1空間と前記第2空間とが連通した内部空間に充填された絶縁性液体と、を備え、前記連結部は、前記内部空間に向けて尖った凸部を有し、前記第1方向において、前記陰極は、前記凸部と前記陽極との間に配置され、前記導電線の少なくとも一部分を取り囲むとともに、前記導電線と前記凸部との間の少なくとも直線経路を遮断するように絶縁部材が配置されている。

Description

本発明は、X線発生装置およびX線撮影装置に関する。
X線透過像の拡大率は、X線発生部であるターゲットと被検体との距離が近いほど増加しうる。そこで、被検体が奥まった位置にある場合であっても十分な拡大率が得られるように、収納容器の本体部に、本体部から細長く突出させた突出部を設け、その突出部の先端にX線発生部を取り付けたX線発生装置が知られている。このようなX線発生装置は、特許文献1に記載されている。
上記のようなX線発生装置において、収納容器とX線発生管の陰極との間には大きな電位差が生じる上に、収納容器には本体部と突出部との接続部分に屈曲部が形成されている。そのため、収納容器の屈曲部とX線発生管の陰極との間において放電が発生しやすい。このような課題に対し、特許文献1には、X線発生管の管軸方向における陰極と陽極との間に屈曲部を配置するとともに、屈曲部と陰極との距離を陽極と陰極との距離よりも長くすることが記載されている。また、特許文献1には、屈曲部と陰極との距離を陽極と陰極との距離よりも短くする場合には、管軸方向における陰極と陽極との間に屈曲部を配置し、屈曲部が陰極から直視されないように絶縁部材を配置することが記載されている。
特開2018−73625号公報
特許文献1に記載された上記の2つのアプローチのいずれにおいても、収納容器の屈曲部とX線発生管の陰極との間の放電を低減させるために、管軸方向における陽極−絶縁管接合部(X線発生管の外側(油側)における陽極と絶縁管との接合部)と陰極−絶縁管接合部(X線発生管の外側(油側)における陰極と絶縁管との接合部)との間に収納容器の屈曲部を配置することを要件とする。しかし、より奥まった位置に配置される被検体を撮像する際の拡大率の向上のためには、収納容器の突出部の長さをより長くすることが要求される。特許文献1は、このような要求に対する解決策を提供するものではない。
本発明者は、管軸方向において収納容器の屈曲部と陽極との間に陰極が配置された構成において屈曲部と陰極との距離が大きくなるほど、X線発生装置の動作が不安定になることを発見し、それを解決する過程で本発明に至った。本発明は、拡大率の向上とX線発生装置の動作の安定性の向上に有利な技術を提供する。
本発明の1つの側面は、X線発生装置に係り、前記X線発生装置は、第1方向に電子を放出する電子放出部を含む陰極、および、前記電子放出部から放射された電子が衝突することによってX線を発生するターゲットを含む陽極を有するX線発生管と、導電線を介して前記X線発生管に電圧を供給する電圧供給部と、前記電圧供給部を収納する第1空間を形成する第1部分、前記第1方向と直交する第2方向における幅が前記第1空間よりも小さく前記X線発生管を収納する第2空間を形成する第2部分、および、前記第1空間と前記第2空間とが連通されるように前記第1部分および前記第2部分を相互に連結する連結部を有する収納容器と、前記第1空間と前記第2空間とが連通した内部空間に充填された絶縁性液体と、を備え、前記連結部は、前記内部空間に向けて尖った凸部を有し、前記第1方向において、前記陰極は、前記凸部と前記陽極との間に配置され、前記導電線の少なくとも一部分を取り囲むとともに、前記導電線と前記凸部との間の少なくとも最短経路を遮断するように絶縁部材が配置されている。
本発明によれば、拡大率の向上とX線発生装置の動作の安定性の向上に有利な技術が提供される。
第1実施形態のX線発生装置の構成を示す図。 第2実施形態のX線発生装置の構成を示す図。 第3実施形態のX線発生装置の構成を示す図。 一実施形態のX線撮像装置の構成を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1には、第1実施形態のX線発生装置100の構成が模式的に示されている。X線発生装置100は、X線発生管102と、電圧供給部110と、収納容器130と、絶縁性液体108と、絶縁部材120とを備えうる。X線発生管102は、管軸方向である第1方向(Z方向)に電子を放出する電子放出部23を含む陰極104、および、電子放出部23から放射された電子が衝突することによってX線を発生するターゲット1を含む陽極103を有しうる。電圧供給部110は、導電線109を介してX線発生管102、より詳しくは陰極104に電圧を供給する。導電線109は、導電性部材と、該導電性部材を被覆する絶縁材とを含みうるが、該絶縁材を有しなくてもよい。
収納容器130は、第1部分131、第2部分132および連結部133を含みうる。第1部分131は、電圧供給部110を収納しうる。第2部分132は、X線発生管102を収納しうる。連結部133は、第1部分131の内側の第1空間SP1と第2部分132の内側の第2空間SP2とが連通した内部空間ISPが形成されるように第1部分131および第2部分132を相互に連結しうる。第2部分132は、第1方向(Z方向)と直交する第2方向(Y方向)における幅が第1部分131より小さい。また、第2空間SP2は、第1方向(Z方向)と直交する第2方向(Y方向)における幅が第1空間SP1より小さい。連結部133は、収納容器130の内部空間ISPに向けて尖った凸部135を有しうる。第2部分132は、例えば、円筒形状等の管形状を有しうる。凸部135の断面(例えば、図1のような断面図)において、凸部135は、90度の内角を有してもよいし、鋭角の内角を有してもよいし、鈍角の内角を有してもよい。第1方向(Z方向)において、連結部133の凸部135とX線発生管102の陽極103との間にX線発生管102の陰極104が位置しうる。図1に示された例では、第2部分132は、第1方向(Z方向)における長さがX線発生管102より長い。
絶縁性液体108は、陰極104に接触し導電線109を取り囲むように収納容器130の内部空間ISPに充填されうる。絶縁部材120は、導電線109の少なくとも一部分を取り囲むように収納容器130の内部空間ISPに配置されうる。絶縁部材120は、導電線109と連結部133の凸部135との間の少なくとも最短経路を遮断するように配置されうる。絶縁部材120は、電圧供給部110と陰極104との間の導電線109の全経路において、導電線109と連結部133の凸部135との間の直線経路を遮断するように配置されうる。絶縁部材120は、固体部材でありうる。第2部分132に収納されたX線発生管102のターゲット1は、第2部分132の先端部(図1において下端部)に位置しうる。ターゲット1は、X線を発生するX線発生箇所であるので、上記のような構成は、X線発生箇所を被検体に近づけるため、即ち、撮影時の拡大率を向上させるために有利である。
X線発生管102は、透過型X線発生管でありうる。X線発生管102は、陽極103、陰極104および絶縁管4を含みうる。陽極103、陰極104および絶縁管4は、真空気密容器を構成する。絶縁管4は、管形状、例えば、円筒形状を有し、陽極103と陰極104とを相互に絶縁しつつ接続する。陽極103は、ターゲット1と、陽極部材2とを含みうる。ターゲット1は、ターゲット層1aと、ターゲット層1aを支持する支持窓1bとを含みうる。陽極部材2は、環形状を有しうる。陽極部材2は、ターゲット1を支持する。陽極部材2は、ターゲット層1aと電気的に接続されうる。陽極部材2と支持窓1bとは、例えば、ろう材によって結合されうる。図1に示された例では、ターゲット1と第2部分132の先端部とが同一平面上に配置されている。しかしながら、ターゲット1は、第2部分132と同電位(即ち、接地)されていれば、第2部分132の先端部から外側に突出するように配置されていてもよいし、第2部分132の先端部から窪むように配置されていてもよい。ターゲット1が第2部分132の先端部に位置する形態は、このような形態も含みうる。
ターゲット層1aは、例えば、タングステンまたはタンタル等の重金属を含有し、電子が照射されることによってX線を発生する。ターゲット層1aの厚さは、X線の発生に寄与する電子侵入長と、発生したX線が支持窓1bを透過する際の自己減衰量と、のバランスから決定されうる。ターゲット層1aの厚さは、例えば、1μm〜数十μmの範囲内でありうる。
支持窓1bは、ターゲット層1aで発生したX線を透過させX線発生管102の外に放出する機能を有する。支持窓1bは、X線を透過させる材料、例えば、ベリリウム、アルミニウム、窒化珪素、または、炭素の同素体等で構成されうる。支持窓1bは、ターゲット層1aの発熱を効果的に陽極部材2に伝達するために、例えば、熱伝導性が高いダイアモンドで構成されうる。
絶縁管4は、真空気密性と絶縁性とを備えたアルミナまたはジルコニア等のセラミック材料、ソーダライム、または、石英等のガラス材料で構成されうる。陰極部材21および陽極部材2は、絶縁管4との間の熱応力を低減する観点において、絶縁管4の線膨張係数αi(ppm/℃)に近い線膨張係数αc(ppm/℃)、αa(ppm/℃)を有する材料で構成されうる。陰極部材21および陽極部材2は、例えば、コバールまたはモネル等の合金で構成されうる。
陰極104は、電子放出部23と、陰極部材21と、電子放出部23を陰極部材21に対して固定する固定部22とを含みうる。電子放出部23は、例えば、陰極部材21に対して、ろう材を介して接続されてもよいし、レーザ溶接等により熱融着されてもよいし、他の方法で電気的に接続されてもよい。電子放出部23は、含浸型熱電子源、フィラメント型熱電子源または冷陰極電子源等の電子源を含みうる。電子放出部23は、引出グリッド電極、集束レンズ電極等の静電場を規定する不図示の静電レンズ電極を含みうる。固定部22は、電子源、静電レンズ電極に電気的に接続される導電線109を通す管形状を有しうる。導電線109は、互いに絶縁された複数の導電部材を含みうる。
X線発生装置100は、陽極103が接地された陽極接地方式として構成されうる。陽極接地方式では、陽極103が収納容器130に電気的に接続されうる。収納容器130は、接地端子105に電気的に接続されうる。陰極104は、導電線109を介して電圧供給部110に電気的に接続されうる。
電圧供給部110は、電源回路111と、電源回路111から電源線107を介して供給される電力を受けて、導電線109を介してX線発生管102を駆動する駆動回路112とを含みうる。駆動回路112は、電源線107、電源回路111および接地線106を介して収納容器130に電気的に接続されうる。駆動回路112は、電子源、引出グリッド電極、集束レンズ電極等に供給する電圧を制御することによって、電子源からの放出電子量や電子ビーム径を制御しうる。電源回路111の正極端子は、接地線106および収納容器130を介して接地され、電源回路111の負極端子は、電源線107を介して駆動回路112に接続され、駆動回路112に負の電圧を供給する。駆動回路112には、例えば、収納容器130の外部に配置された不図示の制御部から光ファイバケーブル等のケーブルを介して制御信号が供給されうる。
収納容器130を構成する第1部分131、第2部分132および連結部133は、導電性を有する材料で構成され、相互に電気的に接続され、接地されうる。このような構成は、電気的な安全性を確保するために有利である。第1部分131、第2部分132および連結部133は、金属材料で構成されうる。絶縁性液体108は、収納容器130に対して真空充填されうる。この理由は、絶縁性液体108の中に気泡が存在すると、周囲の絶縁性液体108に比較して局所的に低誘電率な領域が形成され、これが放電の要因となりうるためである。
絶縁性液体108は、X線発生管102と収納容器130との間の放電および電圧供給部110(電源回路111、駆動回路112)と収納容器130との間の放電を抑制する機能も有する。絶縁性液体108としては、X線発生装置100の動作温度域における耐熱性、流動性、電気的絶縁性が優れた液体、例えば、シリコーン油、フッ素樹脂系オイル等の化学合成油、鉱油等が使用されうる。
X線発生管102は、収納容器130の第2部分132の先端部(図1において下端部)に設けられた開口部に接合されることによって第2部分132に固定されうる。X線発生管102と第2部分132との内側面との間には、絶縁性液体108で満たされうる。電源回路111および駆動回路112は、不図示の固定部材によって収納容器130の第1部分131に固定されうる。電源回路111および駆動回路112は、絶縁性液体108によって取り囲まれうる。導電線109は、絶縁性液体108によって取り囲まれうる。
絶縁部材120は、陰極104の少なくとも一部、例えば、陰極部材21を取り囲むように配置されうる。陰極104の少なくとも一部、例えば、陰極部材21は、絶縁性液体108を介して絶縁部材120と対面するように配置されうる。第1方向(Z方向)に直交する、ある平面(における断面図)において、陰極104の少なくとも一部、例えば、陰極部材21は、絶縁性液体108を介して絶縁部材120と対面するように配置されうる。該平面(における断面図)において、絶縁部材120は、絶縁性液体108を介して第2部分132と対面しうる。
収納容器130の連結部133は、第1方向(Z方向)に直交する方向に広がった板部を有し、該板部は、導電線109が通る開口OPを有する。該板部は、X線発生装置100を支持する構造体(例えば、筐体)の取り付け面に対して当接されうる。あるいは、該板部は、X線発生装置100を支持する構造体の開口部に嵌め込まれうる。収納容器130において、該板部の開口OPの側面と第2部分132の内側側面とは、段差を有しない連続した面を構成しうる。一例において、開口OPは、円形開口であり、第2部分132の内側側面は、円筒面でありうる。凸部135は、開口OPの端部で構成されうる。
絶縁部材120は、筒形状部121と、連結部133の板部に沿って延在するフランジ部122とを有し、筒形状部121の一端とフランジ部122とが連結された構成を有しうる。フランジ部122は、例えば、連結部133の板部と平行に配置されうる。筒形状部121は、X線発生管102の絶縁管4の少なくとも一部を取り囲むように配置されうる。ここで、筒形状部121は、絶縁管4の全体を取り囲むように配置されてもよいし、絶縁管4の一部のみを取り囲むように配置されてもよい。フランジ部122は、フランジ部122の全部または一部が連結部133に接触するように配置されてもよい。また、フランジ部122は、フランジ部122の全部または一部が第2部分132に接触するように配置されてもよい。
X線発生管102の陰極104は、その全体が第2空間SP2に配置されうる。他の観点において、X線発生管102の陰極104は、X線発生管102の陽極103と連結部133の開口OPとの間に配置されうる。更に他の観点において、X線発生管102の陰極104の側方の全体が、第2部分132によって取り囲まれるように配置されうる。
導電線109の2つの端部のうち電圧供給部110(駆動回路112)の側の端部と凸部135とを結ぶ仮想的な直線(あるいは錐面)は、絶縁部材120と交差しうる。導電線109の2つの端部のうち陰極104の側の端部と凸部135とを結ぶ仮想的な直線(あるいは錐面)は、絶縁部材120と交差しうる。導電線109の2つの端部の間のあらゆる位置と凸部135とを結ぶ仮想的な直線は、絶縁部材120と交差しうる。電圧供給部110と凸部135とを結ぶ仮想的な直線は、絶縁部材120と交差しうる。物理的な空間において、駆動回路112は、電源回路111と陰極104との間に配置され、駆動回路112と凸部135とを結ぶ仮想的な直線は、絶縁部材120と交差しうる。
導電線109と連結部133の凸部135との間の直線経路を遮断するように絶縁部材120が配置されない場合、第1方向における第2部分132の長さの増加に伴ってX線発生装置100の動作が不安定になった。この原因として、絶縁性液体108の流動による導電線109の揺れが考えられる。より具体的には、本発明者は、次のように考えた。まず、絶縁性液体が電界を駆動力として流動しうることは、EHD現象として知られている。そして、接地電位である第2部分132の第1方向における長さの増加に伴って、接地電位に対して大きな電位差を有する電圧(負電位)が印加されている導電線109の長さも延長された。言い換えると、電界が集中しやすい凸部135付近における双方の電極(第2部分132、導電線109)の表面積が増加し、絶縁性液体108と双方の電極との接触面積が増えた。この双方の電極との接触面積の増大によって、EHD現象が増強され、絶縁性液体108の対流速度が増加した。更に、絶縁性液体108は、互いに連通し、互いに異なる電界が発生する第1空間SP1および第2空間SP2の双方に充填されており、絶縁性液体108を対流させる駆動力は複雑化した。これらが導電線109の揺れを増加させた。この揺れによって導電線109と凸部135との距離が小さくなり、導電線109と凸部135との間で放電が誘発された。また、導電線109の最小曲率半径が陰極104の最小曲率半径よりも小さい場合、導電線109の長さの延長は、導電線109と凸部135との間の放電をより誘発しうる。
このような不安定な動作は、導電線109と連結部133の凸部135との間の直線経路を遮断するように絶縁部材120を配置することによって解決される。他の解決方法として、凸部135を規定する開口OPの寸法を大きくすることによって凸部135と導電線109との距離を大きくする方法があるが、このような方法はX線発生装置100の大型化をもたらすので、好ましくない。
以下、図2を参照しながら第2実施形態のX線発生装置100について説明する。第2実施形態のX線発生装置100として言及しない事項は、第1実施形態に従いうる。第2実施形態のX線発生装置100は、導電線109の動きを制限する規制部材150を備えている。規制部材150は、導電線109の全体のうち導電線109の2つの端部の間の部分の位置を固定または制限するように配置されうる。規制部材150は、例えば、導電線109の位置を規制する囲包部材151と、囲包部材151を固定する固定部材152とを有しうる。固定部材152は、囲包部材151と絶縁部材120とを結合する結合部材でありうる。固定部材152は、収納容器130を介することなく、直接に絶縁部材120に結合されうる。あるいは、固定部材152は、収納容器130に直接に接続されてもよい。あるいは、固定部材152は、他の部材を介して絶縁部材120または収納容器130に固定されてもよい。規制部材150は、絶縁体で構成されうる。囲包部材151および固定部材152は、絶縁体で構成されうる。
第2実施形態は、導電線109の動きを制限する規制部材150を備えることによって、導電線109の揺れによる導電線109と連結部133の凸部135との間の放電を抑制し、X線発生装置100の動作を安定させるために有利である。なお、第2実施形態の効果の少なくとも一部は、絶縁部材120がない場合においても得られうる。
以下、図3を参照しながら第3実施形態のX線発生装置100について説明する。第3実施形態のX線発生装置100として言及しない事項は、第1又は第2実施形態に従いうる。第3実施形態のX線発生装置100は、駆動回路112を取り囲むように第1空間SP1に配置された導電性部材160を備えている。導電性部材160は、固定電位に維持されうる。導電性部材160は、例えば、電圧供給部110の電源端子(固定電位に維持される端子)に接続されうる。導電性部材160は、導電線109、107を貫通させるための貫通孔を有しうる。導電性部材160は、駆動回路112の他、電源回路111を取り囲んでもよい。つまり、導電性部材160は、電圧供給部110を取り囲んでもよい。絶縁性液体108は、導電性部材160を取り囲むように配置されうる。
絶縁性液体108が収納容器130の内部空間ISPで対流すると、絶縁性液体108と、内部空間ISPに配置されている種々の絶縁体との間で摩擦が起き、絶縁性液体108と絶縁体とが互いに逆極性に帯電しうる。第1方向における第2部132の長さを増加させたことによって絶縁性液体108の対流速度が増加すると、摩擦によって発生する帯電量も増加し、絶縁性液体108中の駆動回路112が誤作動を起こしうる。導電性部材160は、このような原因による駆動回路112の誤動作を抑制し、X線発生装置100の動作を安定させるために有利である。
図4には、一実施形態のX線撮像装置200の構成が示されている。X線撮像装置200は、X線発生装置100と、X線発生装置100から放射され物体191を透過したX線192を検出するX線検出装置210とを備えうる。X線撮像装置200は、制御装置220および表示装置230を更に備えてもよい。X線検出装置210は、X線検出器212と、信号処理部214とを含みうる。制御装置220は、X線発生装置100およびX線検出装置210を制御しうる。X線検出器212は、X線発生装置100から放射され物体191を透過したX線192を検出あるいは撮像する。信号処理部214は、X線検出器212から出力される信号を処理して、処理された信号を制御装置220に供給しうる。制御装置220は、信号処理部214から供給される信号に基づいて、表示装置230に画像を表示させうる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。

Claims (16)

  1. 第1方向に電子を放出する電子放出部を含む陰極、および、前記電子放出部から放射された電子が衝突することによってX線を発生するターゲットを含む陽極を有するX線発生管と、
    導電線を介して前記X線発生管に電圧を供給する電圧供給部と、 前記電圧供給部を収納する第1空間を形成する第1部分、前記第1方向と直交する第2方向における幅が前記第1空間よりも小さく前記X線発生管を収納する第2空間を形成する第2部分、および、前記第1空間と前記第2空間とが連通されるように前記第1部分および前記第2部分を相互に連結する連結部を有する収納容器と、
    前記第1空間と前記第2空間とが連通した内部空間に充填された絶縁性液体と、
    を備え、
    前記連結部は、前記内部空間に向けて尖った凸部を有し、
    前記第1方向において、前記陰極は、前記凸部と前記陽極との間に配置され、前記導電線の少なくとも一部分を取り囲むとともに、前記導電線と前記凸部との間の少なくとも最短経路を遮断するように絶縁部材が配置されている、
    ことを特徴とするX線発生装置。
  2. 前記絶縁部材は、前記陰極の少なくとも一部を取り囲むように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線発生装置。
  3. 前記陰極の少なくとも一部は、前記絶縁性液体を介して前記絶縁部材と対面する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線発生装置。
  4. 前記第1方向に直交する平面において、前記陰極の少なくとも一部は、前記絶縁性液体を介して前記絶縁部材と対面する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のX線発生装置。
  5. 前記平面において、前記絶縁部材は、前記絶縁性液体を介して前記第2部分と対面する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のX線発生装置。
  6. 前記連結部は、前記第1方向に直交する方向に広がった板部を有し、前記板部は、前記導電線が通る開口を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  7. 前記開口の側面と前記第2部分の内側側面とが、段差を有しない連続した面を構成している、
    ことを特徴とする請求項6に記載のX線発生装置。
  8. 前記絶縁部材は、筒形状部と、前記板部に平行な面を有するフランジ部とを有し、前記筒形状部の一端と前記フランジ部とが連結されている、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載のX線発生装置。
  9. 前記導電線の全体のうち前記導電線の2つの端部の間の部分の位置を固定または制限する規制部材を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  10. 前記規制部材は、絶縁体である、
    ことを特徴とする請求項9に記載のX線発生装置。
  11. 前記規制部材は、前記絶縁部材に結合されている、
    ことを特徴とする請求項10に記載のX線発生装置。
  12. 前記絶縁性液体は、前記電圧供給部を取り囲むように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  13. 前記電圧供給部は、電源回路と、前記電源回路から供給される電力を受けて、前記導電線を介して前記X線発生管を駆動する駆動回路と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  14. 前記駆動回路を取り囲むように前記第1空間に配置された導電性部材を更に備える、
    ことを特徴とする請求項13に記載のX線発生装置。
  15. 前記絶縁性液体は、前記導電性部材を取り囲むように配置されている、
    ことを特徴とする請求項14に記載のX線発生装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載のX線発生装置と、
    前記X線発生装置から放射され物体を透過したX線を検出するX線検出装置と、
    を備えることを特徴とするX線撮像装置。
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