JP6639302B2 - バンパ構造 - Google Patents
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Description
≪全体構成≫
図1は、ハッチバックタイプの車両を後方から見たときのバンパ構造1の概略図である。図1を含む以降の図面では、車両前方側をFR、車両後方側をRR、車両右方側をRH、車両左方側をLH、車両上方側をUP、車両下方側をDWで示す。また、四角で囲んだ『X』を付した太線矢印は、車体の前後方向の中央に向う車長中央側に向う方向を示し、四角で囲んだ『Y』を付した太線矢印は、車両の幅方向の中央に向う車幅中央側に向う方向を示す。このバンパ構造1の特徴の一つは、連結部材4(図2〜図4)でアッパーバンパ2とロアバンパ3とを連結する点にある。ここで、実施形態のバンパ構造1は、フロントバンパに適用することもできる。
本例のアッパーバンパ2は、車両後方側RRに配される基部2Bと、車両右方側RHに配置される側面部2Sとが概略L字状に繋がったL型部材2Rと、車両後方側RRに配される基部2Bと、車両左方側LHに配置される側面部2Sとが概略L字型に繋がったL型部材2Lとで構成されている。各L型部材2R,2Lは、図示しないボルトなどの固定部材によって車体9に固定されている。両L型部材2R,2Lはほぼ同一の構成を備えるため、以降はL型部材2Rを例にして説明する。
本例のロアバンパ3は、図1に示すように、車両後方側RRに配される基部3Bと、車両右方側RHおよび車両左方側LHに配される側面部3Sとが概略C字状の繋がった部材である。図1では、車両左方側LHの側面部は見えない位置にある。このロアバンパ3は、後述する連結部材4(図2)を介してアッパーバンパ2に連結される。図2に示すように、このロアバンパ3を車体9の内方側から見たときに、ロアバンパ3の側面部3Sにおける車長中央側Xの端部には、車幅中央側Yに突出するフランジ部30が設けられている。フランジ部30には、後述する樹脂クリップ5Bが挿通される二つの挿通孔が設けられている。
本例の連結部材4は、アッパーバンパ2とロアバンパ3とを連結する箱状の部材である。箱状の連結部材4の開口部は、車幅中央側Yに配置されている。本例の連結部材4は、アッパーバンパ2とは別体であるが、アッパーバンパ2に一体に成形することもできる。この連結部材4の構成を図3に基づいてより詳細に説明する。
上記構成を備えるバンパ構造1を組み立てるには、まず図2に示す連結部材4を取り付けたアッパーバンパ2を車体9(図1)に固定する。アッパーバンパ2への連結部材4の取付は、アッパーバンパ2の係合爪22を連結部材4の係合孔42(図3)に嵌め込み、樹脂クリップ5Aでアッパーバンパ2と連結部材4とを固定する。樹脂クリップ5Aの代わりに、ネジなどの締結部材を用いることもできる。なお、アッパーバンパ2を車体9に固定した後、アッパーバンパ2に連結部材4を取り付けても構わない。
本例の構成では、連結部材4を介してアッパーバンパ2とロアバンパ3とを連結しているため、ロアバンパ3に加わる衝撃を三つの部材2,3,4で分散して受けることができる。そのため、アッパーバンパ2とロアバンパ3との連結が解除され難く、ロアバンパ3の脱落を抑制できる。また、連結部材4が箱状に形成されていることで連結部材4自体の強度が高いため、ロアバンパ3に衝撃が加わっても連結部材4が損傷し難いため、連結部材4の損傷に伴うロアバンパ3の脱落も抑制される。特に、本例では連結部材4にリブ45を設けて連結部材4を補強しており、相当程度の衝撃に連結部材4が耐えられるようになっているため、アッパーバンパ2とロアバンパ3の連結は容易に解除されることはない。
アッパーバンパとロアバンパとを連結する連結部材の形状は、実施形態1に示す箱状に限定されるわけではない。例えば、連結部材は、図3の底部40と、車長中央側Xの側壁部41とで構成される概略板状の部材であっても構わない。また、図3の連結部材4のうち、車両上方側UP、車両下方側DW、および車両後方側RRのいずれか一つ、もしくは二つがない構成としても構わない。
2 アッパーバンパ 2R,2L L型部材 2B 基部 2S 側面部
20 フランジ部 21 係合孔 22 係合爪
3 ロアバンパ 3B 基部 3S 側面部
30 フランジ部 31 係合爪
4 連結部材
40 底部 41 側壁部 42 係合孔 45 リブ h1,h2 挿通孔
4x 傾斜面 4y 係合面
5A,5B 樹脂クリップ
9 車体
Claims (1)
- 車体に固定されるアッパーバンパと、前記アッパーバンパに連結されるロアバンパとを備えるバンパ構造であって、
前記車体の前後方向の中央に向う側を車長中央側、前記車体の幅方向の中央に向う側を車幅中央側としたとき、
前記アッパーバンパにおける前記車長中央側の端部に設けられ、前記アッパーバンパから前記車体の下方側に突出し、前記アッパーバンパと前記ロアバンパとを連結する連結部材を備え、
前記ロアバンパは、前記車長中央側の端部に設けられ、前記車幅中央側に突出するフランジ部を有し、
前記連結部材は、前記ロアバンパの内周面に対向し、前記車長中央側の反対側に向うに従って前記車幅中央側に傾斜する傾斜面と、前記傾斜面の前記車長中央側の端部から前記車幅中央側に向って突出し、前記フランジ部が係合される係合面とを有するバンパ構造。
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