JP6638982B2 - 栽培と弾性で分解する包装用シート - Google Patents

栽培と弾性で分解する包装用シート Download PDF

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Description

本発明は、包装用シート内に植物の栽培と折箱の機能を備え、シートの使用後において、植物の力と折目の反発でシートを解体し、また、土壌内で分解させ、環境保全に貢献をさせるに適した包装用シートに関するものである。
従来の包装用シートには、利用者の要求に応じてさまざまな形や種類、機能が備わっているが、いずれも使用後はゴミとして処分しなければならず、環境への負荷が問題視されている中、シートを廃棄せずに済むような根本的な考えや方法が未だに確立されていない。
特開2004−099151号公報 特開2001−301743号公報 特開2005−231648号公報 特開平11−18511号公報 特開2011−019445号公報
従来の包装用シートの材質は、プラスチックやビニール等、環境に悪いものが多く、使用後にはゴミとして処分され、焼却や埋め立てをされる際には大気中や土壌を汚染し、今日も環境破壊の一大要因となっている。
また、従来の包装用シートの構造には、安易に解体できたり、利用者に再利用を促したり、手を掛けずに自然に還元できるような工夫や機能が備わっていなかった。
仮に植木鉢の代用として活用を図る場合でも、栽培に求める保水や排水の機能を有している容器やシートは存在しなかった。
また、栽培の作業や衛生面においても、栽培に不可欠な土壌を取り扱う煩わしさがあり、誰もが安易にかつ、安心して行える手段がなかった。
更に、日常的に存在する空容器の廃棄方法を変えることにより、誰もが環境破壊から環境保全へと推移させることができるという認識を有していなかった。
本発明は、これらの問題に鑑み、包装用シートを使用後にゴミとして処分せず、自然の力でシートを解体し、土壌内で分解させ、自然の土に戻すことができ、また、植物の栽培も楽しめ、消費者に安易に包装用シートを廃棄させずに再利用を促すことができ、人々に環境破壊の抑止を図らせ、環境保全に努めさせるための包装用シートの提供を目的としたものである。
この目的を達成するため請求項1では、平面シートの中央にそれぞれ植物の生育用の切込みを設け、また、その周囲に折曲線を設けてシート外縁部を起立させた三つ以上の立上片および底板部からなる立体構成のシート本体および外部蓋体、内部蓋体であって、いずれも該立上片の間に連続して形成する折目線を軸とした折返し片を設け、各折曲線および折目線の弾性により立上片を外側に反発させ施蓋時以外は平面形成へと戻るように形成し、また、上記外部蓋体は第二立上片の外縁部の延長上に設けた第三折目線を軸とした第三折返し片を該蓋体内部へ折り畳んだ際の折目線の弾性により該折返し片が内側に反発するよう形成することで、シート本体上部の外縁部への施蓋時に外側に撓む該外縁部と反発し合い密接に嵌合できるよう形成し、さらに、該蓋体を裏返し、上記第二立上片を蓋体外側へ傾け、連続する第三折返し片の内側への反発を緩めてシート本体の底板部裏面に嵌合させることで、不要となった外部蓋体をシート本体と同時に外側に反発し平面形成へと解体できる成形体からなることを特徴とした
また、請求項2では、シート本体内の底板部上に植物の種子と培養土からなる発芽地を配置し、該発芽地を本体内に収容する物品から隔離すべく上方から覆うように施蓋し包囲するよう、かつ、底板部上に当接する前記内部蓋体であって、該内部蓋体は第三立上片の外縁部の延長上に設けた第五折目線を軸とした第五折返し片を内側に折り畳み、底板部に当接させた際に反発する折目線の弾性により該折返し片が下方に反発するよう形成し、また、シート本体内に各々突出し畳まれた状態の本体の折返し片の折目線に下方から嵌合すべく上記第五折返し片の両側縁に連続して形成される突状折返し片を設け、該折返し片は発芽地内の植物の芽および根の伸長や保水による培養土の膨張による内部圧力よって底板部上に当接する内部蓋体が上方へ押し上がることにより、嵌合する本体の折目線を外側上方へと押圧し、さらに、シート本体立上片の内壁の立上げ部に当接する第三立上片が本体立上片を外側に押圧することでシート本体を平面へ解体できるよう形成し、また、シート本体および外部蓋体および内部蓋体が、植物繊維あるいは生分解性素材のいずれかの成形体からなることを特徴とした。
本発明の包装用シートは、平面展開状から簡単に箱形態に組み立てができ、蓋をすることでその形態を確実に保持でき、蓋を外した使用後には、各折目の反発と植物の力により安易に解体ができる機能を持ち、また、素材が全て自然界で分解する植物繊維あるいは生分解性素材のいずれかで成形されているため、使用後には通常のようにゴミとして廃棄せずに、自然の土に戻すことができ、このことは、近年問題となっている環境への負荷の抑止に効果を発揮できる。
また、シート本体および各蓋体の原型は、立体状に組み立てる前の平面のシートであり、ゆえに製造も簡単で材料コストも掛からず、また、厚さや大きさを自由に形成でき、シートならではの軽さで持ち運びも容易なため、本体内部に納める収容物を自由に設定でき、例えば包装容器として商品を収容して消費者へ広く普及させることが可能である。
本体の使用に際しては、蓋を外して収容物を取り除き、本体の裏に蓋を差込んで、本体内に適量の水を吸水させるだけで植物を発芽させることができ、その後は家庭の庭やプランターの土壌面に置くだけで栽培が実現でき、種まきや土いじりの煩わしさもなく、誰でも簡単に植物栽培の実体験ができる。
また、シート本体内の発芽地は、本体および内部の蓋体で二重に覆われているため外部に露出することなく衛生的であり、また、収容物を設置する該蓋体も周囲を本体と片にしっかりと嵌合されているため、様々な物を安心して本体内に収めることができる。
さらに、前記発芽地は、上述のように外部と遮断されることにより、各々の切込みに適量の水を注入あるいは浸透させるだけで保水効果が持続され、また、該切込みは水はけの効果も得られ、安易に植物の栽培が可能である。
また、屋外での使用においては、本体の側壁が内部の折り目の弾性によってテーパ状に外側に広がることにより、降雨による注水を効率よく発芽地内へ波及させることができ、自然環境下でも容易に栽培が可能である。
また、シート本体が横向き、あるいは逆さ向きに倒れた際に、注水用の切込みがあらゆる方向に向いた場合であっても、自然分解するシートゆえの吸水効果がシート自体に備われているため、発芽地へと自然に水を浸透させることができ、栽培を継続させることができる。
さらに、取扱いが簡単なため、人々に植物の栽培を安易に促すことができ、個人でも空容器の再生が実現でき、栽培をすることで環境保全に貢献できるといった意識を啓発させ、また広く周知させる手段にもなる。
そして、この包装用シートを廃棄せずに土壌に還元させた分の炭素削減効果と、自身が成長させた分の植物独自の光合成による炭素削減効果により、今日問題となっている大気中の温室効果ガスの拡大防止にも貢献できる。
本発明の包装用シートの使用状態を示す断面図である。 本発明のシート本体の斜視図である。 本発明の外部蓋体の斜視図である。 本発明の内部蓋体の斜視図である。 本発明の内部蓋体の断面図である。 本発明の包装用シートの他の使用状態の断面図である。
本発明は説明上、本体において幅、奥行、高さの数値を記しているが、これらの範囲に限定されないものと定義づけ、図面に基づいて詳細に説明すると、図1〜図2に示されている1は包装用シート本体を示し、該シート本体1は一例として厚さ0.3mmの平面形成のシートを立体構成し、例えば幅70mm、奥行70mm、高さ70mmの折箱状に形成されている。
次に、図2に示すように、前記シート本体1の底面には底板部20を備え、該底板部20の周縁を折曲線4とし起立させ、折目により弾性を持たせた三つ以上の立上片7同士の間に、折目線10を軸に左右に展開する折返し片15を連続して接合し、シート本体1の内角部に迫り出すよう形成することにより、折目線10を軸にして両側に見開く折返し片15の弾性が増し、各々中心の折目線10の外側に反発し、さらに折返し連続し接合する二つ以上の立上片7の弾性も加わり、各々シート本体1の上縁より外側および下方へ反発させることができ、本体を平面形成へと解体されるよう形成される。
また、シート本体1の使用時に本体1の上縁側に施蓋し使用すべく外部蓋体2を備え、該蓋体2は、図3の反転させた図に示すように、表面の周縁を立ち上げるべく第二折曲線5を設けて起立させ、折目により弾性を持たせた三つ以上の第二立上片8との間に、第二折目線11を軸に左右に展開する第二折返し片16を連続して接合し、外部蓋体2の内角部に迫り出すよう形成することにより、第二折目線11を軸にして両側に見開く第二折返し片16の弾性が増し、各々中心の第二折目線11の外側に反発し、また、折返し連続し接合する二つ以上の第二立上片8の弾性も加わり、各々外部蓋体2の上縁より外側および下方へ反発させることができ、また一方で、外部蓋体2は施蓋が不要となった本体の使用後においては、裏返して底板部20の裏面に嵌合するいわゆる蓋を底に重ね、上記第二立上片8を蓋体外側へ傾斜させることで該立上片8の上縁に延長する第三折目線12を隔てて設けた第三折返し片17の内側への反発を緩和させることができ、外側へ反発する前記シート本体1と同時に平面形成へと解体されるよう形成される。
また、図3、図6に示すように上記外部蓋体2は、前記第二立上片8の上縁に第三折目線12を設け、該折目線12を隔てて接合し外部蓋体2の内側に折り返す第三折返し片17を設け、該折返し片17は外部蓋体2の内側に第三折目線12を軸に180度転回し、外部蓋体2の内角部に迫り出す前記第二折目線11および第二折返し片16を折り畳むように挟み込み、第二立上片8の裏面に当接させることにより、第二立上片8と内角部を隔てて直角に並列し接合する他の立上片28を外側へ反発させず固定することができ、外部蓋体2の形状を保持でき、かつ、前記第二折目線11の弾性が増し、第二折返し片16が各々第三折返し片17を内側に反発する力をさらに助長するよう形成され、図6に示すように、反転してシート本体1の上縁部に施蓋する際、外側に反発する立上片7の嵌合部に、内側に反発する第三折返し片17を嵌合させ、互いに反発させあうことで外部蓋体2とシート本体1の互いの反発を抑えながら施蓋の嵌合を強化できるよう形成されている。
また、図5に示すように、植物の種子22と培養土からなる発芽地21を備え、該発芽地21の体積は例えば約60立方cmとし、好ましくはある程度乾燥させた腐葉土や肥料を含有する培養土からなり、一例としてその中心部には植物の種子22を2粒以上備えることが好ましく、また、発芽地21全体を上から覆い込むよう形成する内部蓋体3を備え、該蓋体3は、水が供給された際の発芽地21の保水機能が高まるよう、また、シート本体1内に収める収容物31と発芽地21を隔離できるように形成する。
また、上記内部蓋体3は、図4の反転させた図に示すように、表面の周縁を立ち上げるべく第三折曲線6を設けて起立させ、折目により弾性を持たせた三つ以上の第三立上片9同士の間に、第四折目線13を軸に左右に展開する第四折返し片18を連続して接合し、該蓋体3の内角部に迫り出すよう形成することにより、第四折目線13を軸にして両側に見開く第四折返し片18の弾性が増し、各々中心の第四折目線13の外側に反発し、さらに折返し連続し接合する二つ以上の第三立上片9の弾性も加わり、各々内部蓋体3の上縁より外側および下方へ反発させることができ、上述の外部蓋体2同様に平面形成へと導くことができる。
また、上記内部蓋体3は、第三立上片9の上縁に第五折目線14を設け、該折目線14を隔てて接合し内部蓋体3の内側に折り返す第五折返し片19を設け、該折返し片19は内部蓋体3の内側に第五折目線14を軸に90度折返し、発芽地21の周縁を覆い込むように形成し、かつ、シート本体1の底板部20に当接することで、該蓋体3の第三立上げ片9も本体立上片7の内壁下部に当接でき、該内壁周囲を内側から押圧できるよう形成する。また、上記第五折返し片19には、シート本体1内に迫り出す折目線10の下部に嵌合すべく突状折返し片29を設け、該折返し片29は、第五折返し片19の両側縁に形成され、尖った先端の片を上記折目線10に嵌合すべく該折目線10と同数を設け、該折目線10の下部に嵌合させることにより、内部蓋体3内の発芽地21の保水作用による膨張に連動して底板部上に当接する内部蓋体が上方へ押し上がり、本体1の折目線10を 方および外側に押圧し、シート本体1の各々の片の反発を助長させることができる。
また、図6に示すように、内部蓋体3は、側面の第三立上片9によりシート本体1内に迫り出す周囲の折目線10と折返し片15の底部を立上片7の内壁に折り畳むように当接させ反発させながら底板部20表面に設置させることにより、前記折目線10の弾性が増し、折返し片15が各々外側の立上片7側に反発する力をさらに助長し、さらに、折り畳むことにより、シート本体1内に収める収容物31の妨げにならないよう形成される。
さらに、図1〜図4に示すように、発芽地21からの根部24が貫けるようシート本体1の底板部20の表面の中央に切込み25を、また同じく、発芽地21からの根部24が貫けるよう使用後に反転し底板部20の下方から嵌合させる外部蓋体2の表面の中央に第二切込み26を、さらに、発芽地21への注水および発芽地21から芽部23が貫けるよう、内部蓋体3の表面の中央に第三切込み27を、各々一箇所以上、それぞれを上下に重ね合わせた場合にある程度同じ位置になるように設け、各切込み25、26、27はそれぞれ一例で長さ20mmの直線を中心点で二本交差させるように切れ目を設けることで切れ目に接する片いわゆる切り抜き片を撓ませて隙間を生じさせられるように形成させている。また、植物が日の当たる方向に芽部23を伸長させる特性を生かし、内部蓋体3の第三切込み27の中心の交差点に、一例として直径3mm以上の円形切込み30を施し、芽部23を日の当たる該切込み27の外部へと導き、安易に該蓋体3の表面を貫けるよう形成させている。
また、図1に示すように、前記各切込み25、26、27に水を注入しあるいは水を浸透させることで発芽地21と植物の種子22に水が供給され、種子22が発芽し、芽部23および根部24が生育する力で各々上下同位置にある全ての切込み25、26、27を内側より押圧し、芽部23や根部24の生長や伸長時の培養土の膨張による内部圧力によって発芽地21を包囲する内部蓋体3を当接する底板部20より上方へ押し上げ、さらに、前記第五折返し片19の両側縁に連続して設けた突状折返し片29が本体の折目線10を上方に押し上げることにより、連結する折返し片15および立上片7をシート本体1の外側および下方へ可動させ、上述の各片の反発を助長するよう形成される。
また、底板部20の表面の切込み25、および外部蓋体2の表面の第二切込み26、または内部蓋体3の表面の第三切込み27は、発芽地21が保水されることにより、切れ目に接する片が湿気を帯び、柔軟性が増してより撓みが増幅し、生育する芽部23および根部24が後に隙間を貫通しやすいよう形成されている。
その後、根部24が下方へ伸長し、切込み25、および第二切込み26を貫き自然の土壌内へ根をはり、また、芽部9が上方へ伸長し、第三切込み27を貫いて葉をつけ茎となり、自然環境での光合成の作用により生育を促進させ、シート本体1内で植物を栽培することができる。さらに、吸水により保水効果が得られた発芽地21が、内部蓋体3の第三立上片9を湿らせて緩みを生じさせ、外側に膨張させ、当接している折目線10および折返し片15を外側へ反発させ、結果として上述の如く、互いに片が接合し立体構成される包装用シートの上部をさらに外側および下方へ可動させ、シート本体1が解体されるのを助長するよう形成されている。
また、不要となった立体構成のシート本体1を、かさ張ることなく、極めて平面に近い状態で土壌面に放置し、やがて土壌内に分解できるようにするため、シート本体1および外部蓋体2および内部蓋体3の素材には土壌に還元しやすいものを使用するのが好ましく、各素材は自然界で分解する植物繊維、あるいは生分解性素材のいずれかの成形体からなり、例えば木材以外にもケナフやバガス、澱粉、キトサン、ポリ乳酸、バイオポリエステルなどの原料から成形されている。
このように構成される本体の使用に際しては、図6に示すように、平面形成から折箱上に立体構成したシート本体1内に収容物31を収め、外部蓋体2を立上片7の上縁に施蓋することで、折曲線4から立ち上がる立上片7およびに折目線10を軸に左右に展開する折返し片15を、それぞれシート本体1の外側および下方へ反発させるのを抑え、弾性を維持することができ、シート本体1の解体時までの箱形態を保持することができる。
次に、図1に示すように、シート本体1内に収めた収容物31を取り除き、外部蓋体2を取り外すことで、上述の反発する作用により、互いに片が接合し構成される全ての折目線10、折返し片15、立上片7を各上縁側より弾性によってシート本体1の外側および下方へ解体できるよう可動させることができ、また、取り外して不要となった外部蓋体2は、反転して底板部20の下方より嵌合することにより、シート本体1を支え、かつ、底板部20内から流出する水や土を抑える受け皿代わりとなり、また、屋外の使用時にはシート本体1と同時に自然界の土壌に還元できるようになる。
また、図1に示すように、内部蓋体3の第三切込み27に水を注入させることで、発芽地21に水が供給され、種子22が発芽し、芽部23および根部24が生育し伸長する力および培養土が保水され膨張することで各々上下位置にある切込み25,26,27の面をそれぞれ発芽地21側より押圧し、連動して本体底板部20上に当接する内部蓋体3全体を上方に押し上げることで該蓋体3の第五折返し片19の両側縁に設けた突状折返し片29が本体1の折目線10に嵌合し外側上方へと押圧して、連結する折返し片15および立上片7を折箱の外側および下方へ反発するのを助長し、さらに、容器包装としての使用後に不要となり底板部20の裏面に重ねられる外部蓋体2も、裏返して嵌合させ、該蓋体2の第二立上片8を外側へ傾斜させることで延長上に備わる第三折返し片17の内側への反発を緩和させ、本体1と同様に外側に反発し平面形成へと解体させることができる。
また、全ての切込み25,26,27は、発芽地21が保水されることにより接する片が湿気を帯び、柔軟性が増してより撓みが増し、生育する芽部23および根部24が後に隙間を貫通しやすくなり、根部24が下方へ伸長し切込み25および第二切込み26を貫き自然の土壌内へ根をはり、また、芽部23が上方へ伸長し、第三切込み27を貫いて葉をつけ茎となり、自然環境での光合成の作用により植物を栽培することができ、さらに、吸水により保水効果が得られた発芽地21が、内部蓋体3の第三立上片9を湿らせて外側に膨張させ、結果として上述の如く、互いに片が接合し立体構成される包装用シートの上部をさらに外側および下方へ可動させるのを助長し、シート本体1は平面形成へと解体されていく。
また、植物が生育し、平面形成へと解体され、不要となったシート本体1を廃棄処分する必要はなく、そのまま土壌に残し、シート本体1は一例として約1年以上の期間を経て分解し土壌に還元される。
尚、上述の実施例では、いずれも厚さ0.3mmのシートを使用した場合の例を記したが、本体に硬性を持たせるため、これよりも厚みを持ったシートで形成しても問題はないが、土壌内での自然分解を早めるため、厚さを薄くしたシートを用いるのが好ましく、また、生育の際、土壌へと伸長する根部24が、底板部20および外部蓋体2と二重に配置するシートの切込み25,26をスムーズに貫けるよう、底板部20および外部蓋体2は薄いシートで形成するのが好ましい。
さらに、本体使用前において、発芽地21内と外部との遮断を確実なものにするため、例えば底板部20および内部蓋体3の各々の切込み25、第三切込み27の発芽地21側の面に設置するよう、同じ素材で、かつ、植物の力で安易に破れる0.05mm以下の薄さからなるシートを設けるのが望ましい。
また、一例で、発芽地21の培養土の体積を約60立方cmとした場合、収容する種子22の数は2粒以上が好ましく、また、種子22を大豆で実施した場合、発芽時までに必要とする注水量は、例えば初回はペットボトルのキャップで5杯分以上の35cc以上を、それ以降は1杯分の約7〜8ccを一日一回以上の割合で補給させるのが好ましく、また、シート本体1は初回の注水時から土壌に定植しても問題はなく、それ以外は根部24を土壌内に伸長させる必要があるため、発芽時から約5日〜20日の期間内に土壌面に配置するのが望ましい。
また、上述の発芽地21からは、注水がない限り種子22が発芽することはないが、発芽地21内の培養土はある程度乾燥させたものを使用し、また、種子22の種類もそれぞれ四季に合わせたものを収めるのが好ましく、例えば冬季ならパンジーやビオラ、シクラメンなどを、野菜ならほうれん草や小松菜、サヤエンドウなどを用い、さらに、冬季は発芽させ土壌に定植させるまでの期間を、室内の日の当たる場所や低温にならない場所で栽培するのが望ましい。
また、本体あるいは蓋体の組立て時の保形性をさらに堅固にするために、各立上片の上縁に新たに折目線、および折返し片を設け、折返し片の上縁を180度内側に折り曲げて底板部あるいは蓋体裏面の周縁に当接させるよう形成してもよい。
1 シート本体
2 外部蓋体
3 内部蓋体
4 折曲線
5 第二折曲線
6 第三折曲線
7 立上片
8 第二立上片
9 第三立上片
10 折目線
11 第二折目線
12 第三折目線
13 第四折目線
14 第五折目線
15 折返し片
16 第二折返し片
17 第三折返し片
18 第四折返し片
19 第五折返し片
20 底板部
21 発芽地
22 種子
23 芽部
24 根部
25 切込み
26 第二切込み
27 第三切込み
28 他の立上片
29 突状折返し片
30 円形切込み
31 収容物

Claims (2)

  1. 平面シートの中央にそれぞれ植物の生育用の切込みを設け、また、その周囲に折曲線を設けてシート外縁部を起立させた三つ以上の立上片および底板部からなる立体構成のシート本体および外部蓋体、内部蓋体であって、いずれも該立上片の間に連続して形成する折目線を軸とした折返し片を設け、各折曲線および折目線の弾性により立上片を外側に反発させ施蓋時以外は平面形成へと戻るように形成し、また、上記外部蓋体は第二 立上片の外縁部の延長上に設けた第三折目線を軸とした第三折返し片を該蓋体内部へ折り畳んだ際の折目線の弾性により該折返し片が内側に反発するよう形成することで、シート本体上部の外縁部への施蓋時に外側に撓む該外縁部と反発し合い密接に嵌合できるよう形成し、さらに、該蓋体を裏返し、上記第二立上片を蓋体外側へ傾け、連続する第三折返し片の内側への反発を緩めてシート本体の底板部裏面に嵌合させることで、不要となった外部蓋体をシート本体と同時に外側に反発し平面形成へと解体できるよう成形した栽培と弾性で分解する包装用シート。
  2. 前記シート本体内の底板部上に植物の種子と培養土からなる発芽地を配置し、該発芽地を本体内に収容する物品から隔離すべく上方から覆うように施蓋し包囲するよう、かつ、底板部上に当接する前記内部蓋体であって、該内部蓋体は第三立上片の外縁部の延長上に設けた第五折目線を軸とした第五折返し片を内側に折り畳み、底板部に当接させた際に反発する折目線の弾性により該折返し片が下方に反発するよう形成し、また、シート本体内に各々突出し畳まれた状態の本体の折返し片の折目線に下方から嵌合すべく上記第五折返し片の両側縁に連続して形成される突状折返し片を設け、該折返し片は発芽地内の植物の芽および根の伸長や保水による培養土の膨張による内部圧力よって底板部上に当接する内部蓋体が上方へ押し上がることにより、嵌合する本体の折目線を外側上方へと押圧し、さらに、シート本体立上片の内壁の立上げ部に当接する第三立上片が本体立上片を外側に押圧することでシート本体を平面へ解体できるよう形成し、また、シート本体および外部蓋体および内部蓋体が、植物繊維あるいは生分解性素材のいずれかの成形体からなることを特徴とする前記請求項1に記載の栽培と弾性で分解する包装用シート。
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