JP6638836B1 - 塗布装置、塗布方法、制御プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

塗布装置、塗布方法、制御プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】表面に凹凸を有する食材の本来の形状を維持しつつ、液体調味料を均等に、且つ、効率よく塗ることができる塗布装置及び塗布方法等を提供する。【解決手段】表面に凹凸を有する食材に液体調味料を塗布する装置であって、前記食材を移送する移送部と、前記食材の位置を検知する検知部と、前記液体調味料を前記食材の表面上に供給する供給部と、保持具、及び、該保持具によって、所定の規制された範囲内で遊動可能に保持され、且つ、前記食材の表面上の前記液体調味料に当接して所定の力を印加する当接具を有する塗布部と、前記塗布部を前記食材の表面に沿うように移動させる駆動部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、塗布装置、塗布方法、制御プログラム、及び記録媒体に関する。
ピザ生地(ピザクラスト)や食パンといった食材にピザソース等の液体調味料を塗布する方法としては、人手により刷毛塗りやヘラ塗りする方法が挙げられる。また、例えば特許文献1に記載されているように、食材を上下ローラで挟んで押圧した状態で移動させながら、そのローラに液体調味料を保持させて食材に塗布する方法等も提案されている。
特開2003−180307号公報
しかし、食材が高速で順次移送されてくる食品製造システムの場合、液体調味料を人手により塗布する方法では、高速で且つ満遍なく塗布することは困難であり、そのため、液体調味料の塗布工程のタクトタイムが増大してしまい、製造システムの処理効率を高めることができないという問題がある。
また、ピザ生地内には酵母によって生成された炭酸ガスが含まれており、ピザ生地を焼く(トーストする)と、内部の炭酸ガスが膨張してピザ生地がところどころ膨らみ、その表面に様々な大きさの凹凸が生じ得る。そのように表面に凹凸がある食材に液体調味液を塗布する場合、特許文献1に記載の従来方法では、上下ローラで食材を挟みこんで押圧するので、食材の表面の膨らみが潰れてしまう。こうなると、製造された食品を電子レンジ等で温めたり解凍したりしても、表面の膨らみは元に戻らない傾向にあるため、食材本来の食感や美観が損なわれてしまうという問題が生じる。
そこで、本開示は、一側面では、かかる事情を鑑みてなされたものであり、食材がその表面に凹凸を有していたとしても、食材の本来の形状を維持して食感や美観を損なうことなく、その表面に液体調味料を均等に、且つ、人手によるよりも効率よく塗ることができる塗布装置及び塗布方法等を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
〔1〕本開示に係る塗布装置の一例は、表面に凹凸を有する食材に液体調味料を塗布する装置であって、前記食材を移送する移送部と、前記食材の位置を検知する検知部と、前記液体調味料を前記食材の表面上に供給する供給部と、保持具、及び、該保持具によって、所定の規制された範囲内で遊動可能に保持され、且つ、前記食材の表面上の前記液体調味料に当接して所定の力を印加する(つまり液体調味料を押圧する)当接具を有する塗布部と、前記塗布部を前記食材の表面に沿うように移動させる駆動部と、を備える。
当該構成では、表面に凹凸を有する食材(例えばトーストされたピザ生地等)が、移送部で移送され、検知部によってその位置が検知され、その検知結果に基づいて、供給部が食材の表面上に、必要量の液体調味料を供給する。この時点では、液体調味料は食材の表面全体には塗布されておらず、表面の一部(例えば表面中央部等)に、ある程度盛り上がった状態で局在する傾向にある。それから、食材の表面上の液体調味料に塗布部の当接具が当接し、液体調味料に所定の力を印加した状態で、駆動部が塗布部を食材の表面に沿うように移動させる。これにより、液体調味料が食材の表面上で拡げられて表面の全体に塗布される。このとき、当接具が保持具によって所定の規制された範囲内(可動域)で遊動可能に保持されるので、当接具は食材表面の凹凸に応じて上下に揺動する。これにより、食材の凹凸を潰すことなく、すなわち、食材の本来の形状を維持しつつ、その表面に液体調味料を均等に満遍なく塗布することができ、また、人手によるよりも塗布効率(塗布速度)を高めることができる。
〔2〕上記構成において、例えば、前記保持具は、前記食材の表面に沿う方向に延在するように配置される棒状部材を含み、前記当接具は、環状又は筒状部材を含み、且つ、該環状又は筒状部材に前記棒状部材が遊挿された状態で、前記保持部に保持されてもよい。なお、「棒状部材」は、中空、中実、又はそれらの組み合わせであってもよい。
当該構成では、環状又は筒状部材に棒状部材が遊挿される簡易な構造を有するので、塗布具の製造及びメンテナンスが容易となる。また、この場合、当接具の可動域は、環状又は筒状部材と棒状部材とのクリアランスの範囲内となるので、その可動域を調整し易くなる。さらに、環状又は筒状部材の外周面が液体調味料に当接し、その自重によって液体調味料に所定の力を印加することができる。またさらに、環状又は筒状部材を複数設け、それらを連接して配置してもよく、この場合、食材の表面に存在する形状や大きさが異なる凹凸への適応性をより向上させることができる。
〔3〕上記構成において、前記当接具は、互いに幅が異なる複数の前記環状又は筒状部材を含み、幅が比較的大きい前記環状又は筒状部材が、前記食材の表面上に供給された前記液体調味料に対向する位置に配置されてもよい。当該構成では、前述の如く食材の表面の一部に盛り上がった状態で局在している液体調味料に、幅が比較的大きい環状又は筒状部材が最初に当接して押圧するので、塗布の初期段階で液体調味料をより広い領域へ押し拡げることができる。そして、その後の塗布処理において、一旦拡げた液体調味料を均すように更に拡げることにより、液体調味料を食材の表面全体へより満遍なく且つより速く塗布し易くなる。なお、ここでの「環状又は筒状部材の幅」は、環径又は筒径ではなく、胴部の高さを示す。
〔4〕上記構成において、例えば、前記保持具は、弾性部材を含み、前記当接具は、塗布面を有する部材を含み、且つ、前記弾性部材に前記塗布面を有する部材が連結された状態で、前記保持部に保持されてもよい。なお、「弾性部材」には、例えば、ばね、ゴム、その他のダンパー等が含まれる。また、「塗布面」は、平面、曲面、又はそれらの組み合わせであってもよい。
当該構成では、塗布面を有する部材に弾性部材が連結された簡易な構成により、当接具が保持具によって所定の規制された範囲内(可動域)で遊動可能に保持される。この場合、当接具の可動域は、弾性部材の伸縮範囲内となる。また、塗布面を有する部材の塗布面が液体調味料に当接し、弾性部材が収縮して塗布面を液体調味料側へ付勢することによって液体調味料に所定の力を印加することができる。さらに、塗布面を有する部材を複数設けてもよく、この場合、食材の表面に存在する形状や大きさが異なる凹凸への適応性をより向上させることができる。
〔5〕上記構成において、前記移送部と前記食材との最大静止摩擦力が、前記塗布部の動きによって前記食材に作用する、前記塗布部の移動方向の力よりも大きく構成されてもよい。当該構成では、移送されている食材が塗布部の動きによって移送部から位置ずれしてしまうことを抑止することができる。
〔6〕上記構成において、前記駆動部は、前記塗布部を前記食材の表面に沿うように並進、回転、又は、並進及び回転させるようにしてもよい。当該構成では、種々の平面形状を有する食材の表面全体に、液体調味料を均等に満遍なく塗布することができる。例えば、平面矩形状を成す食材に対しては、塗布部を並進させることにより、又は、塗布部を回転させて液体調味料をある程度拡げた後、塗布部を並進させることにより塗布することができる。また、平面円形状を成す食材に対しては、塗布部を回転させることにより、又は、塗布部を並進させて液体調味料をある程度拡げた後、塗布部を回転させることにより塗布することができる。
〔7〕上記構成において、前記当接具が前記食材の表面上の前記液体調味料に印加する所定の力(液体調味料に対する押圧力)を変化させる制御指令を前記駆動部に送出する第1制御部を更に備えてもよい。当該構成では、例えば、塗布の初期段階で液体調味料に印加する所定の力を比較的大きくすることにより、前述の如く食材の表面の一部に盛り上がった状態で局在している液体調味料をより広い領域へ押し拡げ易くなる。また、その後の段階で、液体調味料に印加する所定の力を比較的小さくすることにより、一旦拡げた液体調味料をより丁寧に均し易くなるので、液体調味料の食材の表面全体への塗布性を一層高めることができる。
〔8〕上記構成において、前記液体調味料の状態に応じて、前記塗布部の移動条件を設定する制御指令を前記駆動部へ送出する第2制御部を更に備えてもよい。なお。「液体調味料の状態」には、例えば、粘度、温度、材料(レシピ、具材の有無)等が含まれる。当該構成では、液体調味料の状態に応じて、液体調味料の塗り方を適宜変更することができるので、種々の状態にある液体調味料を食材の表面全体に均等に満遍なく塗布することができる。例えば、液体調味料の粘度(粘性)、温度、材料等に応じて、塗布部の往復移動回数、回転回数、移動速度、移動範囲等を加減したり、食材に対する塗布部の相対的な位置を調節したりといった制御を行うことができる。
〔9〕また、本開示に係る塗布方法の一例は、移送部、検知部、供給部、塗布部、及び駆動部を備える塗布装置を用いて、表面に凹凸を有する食材に液体調味料を塗布する方法であって、前記塗布部は、保持具によって、所定の規制された範囲内で遊動可能に保持される当接具を有し、前記移送部が、前記食材を移送する移送ステップと、前記検知部が、前記食材の位置を検知する検知ステップと、前記供給部が、前記液体調味料を前記食材の表面上に供給する供給ステップと、前記塗布部が、前記食材の表面上の前記液体調味料に前記当接具を当接させて所定の力を印加した状態で、前記駆動部が、前記塗布部を前記食材の表面に沿うように移動させて前記液体調味料を前記食材に塗布する塗布ステップと、を含む。当該構成では、前記〔1〕で述べた本開示による塗布装置の一例と同等の作用効果が奏される。
〔10〕また、本開示に係る制御プログラムの一例は、前記移送ステップ、前記検知ステップ、前記供給ステップ、及び前記塗布ステップをコンピュータに実行させる。
〔11〕また、本開示に係る記録媒体の一例は、前記移送ステップ、前記検知ステップ、前記供給ステップ、及び前記塗布ステップをコンピュータに実行させるための制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な非一過性の記録媒体である。
なお、本開示において、「部」及び「装置」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」及び「装置」が有する機能をソフトウェアによって実現する構成も含む。また、1つの「部」及び「装置」が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置によって実現されてもよく、或いは、2つ以上の「部」及び「装置」の機能が1つの物理的手段や装置によって実現されてもよい。さらに、「部」及び「装置」とは、例えば「手段」及び「システム」と言い換えることも可能な概念である。
本開示によれば、食材がその表面に凹凸を有していたとしても、その凹凸を潰すことなく、食材の本来の形状を維持して食感や美観を損なうことなく、その表面に液体調味料を均等に、且つ、人手によるよりも効率よく塗ることができる。その結果、表面に凹凸を有する食材への液体調味料の塗布処理におけるタクトタイムを短縮し、且つ、人工数を減らすことができる。これにより、その食材を用いた食品製造における生産性及び経済性を向上させることが可能となる。
本開示の実施形態に係る塗布装置の適用場面の一例を模式的に示す平面図である。 本開示の実施形態に係る塗布装置の適用場面の一例を模式的に示す斜視図である。 本開示の実施形態に係る塗布装置のハードウェアの構成の一例を模式的に示す平面図である。 本開示の実施形態に係る塗布装置の機能構成の一例を模式的に示す平面図である。 本開示の実施形態に係る塗布装置における処理手順の一例を示すフローチャートである。 (A)乃至(D)は、本開示の実施形態に係る塗布装置による食材への液体調味料の塗布処理の一例を模式的に示す平面図である。 (A)乃至(D)は、本開示の実施形態に係る塗布装置による食材への液体調味料の塗布処理の一例を模式的に示す平面図である。 第1変形例に係る塗布装置の適用場面の一例を模式的に示す平面図である。 第2変形例に係る塗布装置の適用場面の一例を模式的に示す平面図(一部破断図)である。 (A)乃至(C)は、第3変形例に係る塗布装置の適用場面の一例を模式的に示す平面図(一部断面図)である。
以下、本開示の一例に係る実施形態について、図面を参照して説明する。但し、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図ではない。すなわち、本開示の一例は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付しており、図面は模式的なものであって、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。さらに、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。また、以下に説明する実施形態は本開示の一部の実施形態であって、全ての実施形態ではないことは言うまでもない。さらに、本開示の実施形態に基づいて、当業者が創造性のある行為を必要とせずに得られる他の実施形態は、いずれも本開示の保護範囲に含まれる。
§1 適用例
まず、図1及び図2を用いて、本開示の一例が適用される場面の一例について説明する。図1及び図2は、それぞれ、本実施形態に係る塗布装置100の適用場面の一例を模式的に示す平面図及び斜視図(一部省略)である。本実施形態に係る塗布装置100は、ピザ生地PにピザソースSを塗布するための装置である。図1の例では、塗布装置100は、ピザ生地Pを移送するコンベア1と、ピザ生地Pの位置を検知するセンサ2と、ピザソースSをピザ生地Pの表面上に供給する供給機3と、ピザソースSをピザ生地Pの表面に拡げて塗布するためのハンド4と、ハンド4を並進及び回転させるロボット5と、コンベア1、センサ2、供給機3、ハンド4、及びロボット5を運転制御する制御装置6を備える。
このとおり、ピザ生地Pが本開示における「食材」の一例に相当し、ピザソースSが本開示における「液体調味料」の一例に相当する。また、コンベア1が本開示における「移送部」の一例に相当し、センサ2が本開示における「検知部」の一例に相当し、供給機3が本開示における「供給部」の一例に相当する。さらに、ハンドが本開示における「塗布部」の一例に相当し、ロボット5が本開示における「駆動部」の一例に相当する。
ピザ生地Pは、図1に示すコンベア1で移送される前の段階で、図示しないオーブン等で予めトーストされており、その際、ピザ生地P内に含まれる酵母によって生じた炭酸ガスが膨張することによって生起された様々な大きさ及び形状の凹凸Ptを、その表面に有している(図2参照)。また、コンベア1としては、ピザ生地Pを載置することができ、そのピザ生地Pを所定方向(図2における矢印F方向)に移送することができる機構を有していれば、その種類は、特に限定されず、例えばベルトコンベア等が挙げられる。ここで、コンベア1は、移送面(コンベアベルト)に、ピザ生地Pの位置ずれを防止するための複数の突起11が設けられており、その移送面とピザ生地Pとの最大静止摩擦力が、後述するハンド4の動きによってピザ生地Pに作用する水平方向の力よりも大きくなるように構成されている。
センサ2は、コンベア1上に載置されたピザ生地Pの2次元又は3次元位置情報を含む計測データを取得する距離センサであり、例えば一般的な光学センサが搭載されたカメラ装置を含んで構成されている。この構成により、センサ2は、ピザ生地Pを所定の視野角で且つ所定の計測条件で撮像する。ピザ生地Pの計測方式としては、特に制限されず、例えば、簡易な位置センシングの他、光の直進性を用いる種々のアクティブ計測方式(例えば、三角測距を基本原理とする空間コード化パターン投影方式、時間コード化パターン投影方式、モアレトポグラフィ方式等)、光の直進性を用いる種々のパッシブ計測方式(例えば、三角測距を基本原理とするステレオカメラ方式、視体積交差方式、因子分解方式等、同軸測距を基本原理とするDepth from focusing方式等)、及び、光の速度を用いる種々のアクティブ計測方式(例えば、同時測距を基本原理とする光時間差(TOF)測定方式、レーザースキャン方式等)を適宜選択して用いることができる。
ピザ生地Pの計測データとしては、それらの種々の計測方式で取得される画像データ(例えば2次元又は3次元点群データや距離画像等)、また、ピザ生地Pの2次元又は3次元モデルデータと照合することが可能な適宜のデータ等を例示できる。なお、ピザ生地Pの2次元又は3次元モデルデータとしては、例えば、3次元座標データ、その3次元座標データを2次元投影した2次元座標データ、その他適宜のテンプレートやパターンに対応するデータ等が挙げられる。
また、センサ2は、必要に応じて、適宜の計測光(例えば、アクティブ方式で用いられるパターン光やスキャン光等)を含むいわゆる3D用照明や、通常の照明であるいわゆる2D用照明をピザ生地Pへ投射するプロジェクタ(図示せず)を有していてもよい。かかるプロジェクタの構成も特に制限されず、例えば、パターン光を投射するものの場合、レーザ光源、パターンマスク、及びレンズを備える構成を例示することができる。レーザ光源から出射された光は、所定のパターンが形成されたパターンマスクによって所定のパターンを有する計測光(パターン光)に変換され、レンズを介してピザ生地Pへ投射される。
供給機3は、ピザソースSの貯留タンク31と供給管32を有しており、貯留タンク31内のピザソースSの必要量を、例えば適宜のポンプ方式で供給管32を通して、コンベア1上のピザ生地Pの所定位置(例えば表面中央部)に供給する。
ハンド4は、環状又は筒状を成す金属製の複数のリング41と、コの字状を成す枠体42と、棒状を成すシャフト43を有しており、枠体42の上面中央部がロボット5のアームの先端部に、図2に示す矢印R方向に回動可能に取り付けられている。シャフト43は、複数のリング41の内部に遊挿された状態で、枠体42の側壁内側に両端が固定されている。これにより、複数のリング41がシャフト43に連接して、所定の規制された範囲内で遊動可能に保持され、リング41の外周面がピザ生地Pの表面上に供給されたピザソースSに当接して所定の力(リング41の自重力)を印加するように構成されている(図2参照)。このとおり、リング41が本開示における「当接具」の一例に相当し、シャフト43が本開示における「保持具」の一例に相当する。
ロボット5は、コンベア1上に載置されたピザ生地Pに対向する位置にハンド4を移動し、且つ、ハンド4のリング41をピザ生地P上のピザソースSに当接させ、その状態でハンド4を並進及び回転移動(図2における矢印X,Y及び矢印R方向)するための駆動機構を有する。制御装置6は、コンベア1、センサ2、供給機3、及びロボット5のそれぞれに接続されており、コンベア1によるピザ生地Pの移送、センサ2によるピザ生地Pの計測処理、供給機3からのピザソースSの吐出、ロボット5によるハンド4の駆動処理の他、塗布装置100において必要とされる種々の動作や演算に関する処理を制御する。
§2 構成例
[ハードウェア構成]
次に、本実施形態に係る塗布装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、塗布装置100のハードウェアの構成の一例を模式的に示す平面図である。
塗布装置100における制御装置6は、図1及び図2に例示したコンベア1、センサ2、供給機3、及びロボット5に接続された制御演算部61、通信インタフェース(I/F)部62、記憶部63、入力部64、及び出力部65を含み、各部はバスライン66を介して相互に通信可能に接続され得る。
制御演算部61は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含み、情報処理に応じて各構成要素の制御及び各種演算を行う。
通信I/F部62は、例えば、有線又は無線により他の構成要素である「部」及び「装置」と通信するための通信モジュールである。通信I/F部62が通信に用いる通信方式は任意であり、例えば、LAN(Local Area Network)やUSB(Universal Serial Bus)等が挙げられ、バスライン66と同等の適宜の通信線を適用することもできる。コンベア1、センサ2、供給機3、及びロボット5は、通信I/F部62を介して、制御演算部61等と通信可能に設けることが可能である。
記憶部63は、例えばハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)等の補助記憶装置であり、制御演算部61で実行される各種プログラム(各種処理を実行するための演算プログラム、並びに、コンベア1、センサ2、供給機3、及びロボット5の動作の制御処理を行うための制御プログラム等)、センサ2から出力されるピザ生地Pの位置計測データ、計測条件、認識パラメータ、及び種々の算出パラメータを含むデータベース、画像処理結果のデータ、ピザ生地Pの2次元又は3次元モデルデータ等を記憶する。このとおり、記憶部63に記憶された演算プログラム及び制御プログラムが制御演算部61で実行されることにより、後述する機能構成例における各種処理機能が実現される。
入力部64は、塗布装置100を利用するユーザ等からの各種入力操作を受け付けるためのインタフェースデバイスであり、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、音声マイク等で実現し得る。出力部65は、塗布装置100を利用するユーザ等へ、各種情報を、その表示、音声出力、印刷出力等により報知するためのインタフェースデバイスであり、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタ等で実現し得る。
[機能構成]
次に、塗布装置100の機能構成(機能モジュール)の一例を説明する。図4は、本実施形態に係る塗布装置100の機能構成の一例を模式的に示す平面図である。
前述の図3に示す制御装置6の制御演算部61は、記憶部63に記憶された各種プログラム(制御プログラム及び演算プログラム等)をRAMに展開し、それらの各種プログラムをCPUにより解釈及び実行して、各構成要素を制御する。これにより、図4に例示の如く、本実施形態に係る塗布装置100の制御装置6は、コンベア制御部610、移送条件算出部611、センサ制御部620、食材検知部621、食材データ取得部622、供給機制御部630、供給条件算出部631、液体調味料データ取得部632、ロボット制御部650、及び、ハンド駆動条件算出部651を備える構成を実現し得る。
なお、本実施形態では、塗布装置100の制御装置6で実現される各機能が汎用のCPUによって実現される例について説明したが、以上の機能の一部又は全部が、1又は複数の専用のプロセッサ又は専用回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等)によって実現されてもよい。さらに、一部の処理をネットワーク接続された外部装置に担当させてもよい。また、塗布装置100の機能構成は、実施形態や各構成例に応じて、適宜、機能の省略、置換、及び追加が行われてももちろんよい。また、「制御装置」とは、一般的な情報処理装置(例えば、コンピュータ、ワークステーション等)と解することができる。
§3 動作例
以下、図5及び図6Aを参照して、本開示の一実施形態に係る塗布装置の一例で実現される制御方法について説明する。図5は、本開示の実施形態に係る塗布装置の一例における処理手順を示すフローチャートである。また、図6A(A)乃至(D)は、本開示の実施形態に係る塗布装置による食材(ピザ生地P)への液体調味料(ピザソースS)の塗布処理の一例を模式的に示す平面図である。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は、本開示の技術思想の範囲内において可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順は、実施形態や各構成例に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS1)
ステップS1では、塗布装置100のユーザが塗布装置100を起動し、各種プログラム(演算プログラム、制御プログラム等)を実行させる。それから、制御装置6における制御演算部61は、以下の処理手順に従って、コンベア1、センサ2、供給機3、及びロボット5のそれぞれの動作を制御し、且つ、制御装置6における各機能部による演算処理を行う。また、本実施形態では、塗布装置100の運転に先立って、食材データ取得部622がピザ生地Pの状態に関するデータを記憶部63又は外部データベース等から取得する。また、液体調味料データ取得部632がピザソースSの状態に関するデータを記憶部63又は外部データベース等から取得する。さらに、必要に応じて、個々のステップで必要となる計測条件、認識パラメータ、及び種々の算出パラメータの初期値セットを、記憶部63から読み出し、コンベア制御部610、移送条件算出部611、センサ制御部620、食材検知部621、供給機制御部630、供給条件算出部631、ロボット制御部650、及び、ハンド駆動条件算出部651に適宜保持しておく。但し、かかる各種条件や種々のパラメータの読み出しは、各ステップの処理前であれば適宜のタイミングで行うことができる。
(ステップS2:移送ステップ)
ステップS2では、移送条件算出部611が、食材(ピザ生地P)の状態(形状、重量、モデル等)のデータに基づいて、予めトーストされて表面に凹凸Ptを有するピザ生地Pのコンベア1による移送条件を算出する。また、コンベア制御部610が、算出された移送条件に基づいた移送指令をコンベア1へ送出し、コンベア1によりピザ生地Pを所定方向(図6A(A)における矢印F方向)へ移送する。
(ステップS3:検知ステップ)
ステップS3では、センサ制御部620が、センサ2を作動させ、食材(ピザ生地P)の状態のデータに基づいて、且つ、計測条件の初期値セットを用いて、コンベア1上のピザ生地Pを計測し、食材検知部621が、得られた計測データを画像処理等することにより、ピザ生地Pの位置情報を取得する。なお、計測条件としては、例えば、露光時間、照明照度、及び計測位置(例えば、ピザ生地Pに対するセンサ2の相対的な位置、姿勢、光軸の向き等)の他、適用される計測方式において設定される各種条件が挙げられる。
(ステップS4:供給ステップ)
ステップS4では、供給条件算出部631が、液体調味料(ピザソースS)の状態のデータ、ステップS3で検知したピザ生地Pの位置情報データ、及び、コンベア1の運転データ等に基づいて、ピザ生地PへのピザソースSの供給条件(供給量、供給速度、供給位置等)を算出する。また、供給機制御部630が、算出された供給条件に基づいた供給指令を供給機3へ送出し、供給機3からピザソースSの必要量を、ピザ生地Pの表面上の所定位置(例えば表面中央部)へ供給する(図2及び図6A(A)参照)。
(ステップS5:塗布ステップ)
ステップS5では、ハンド駆動条件算出部651が、液体調味料(ピザソースS)の状態のデータ、及び、ステップS4で供給したピザソースSの供給条件等に基づいて、ピザ生地PへのピザソースSに対するハンド4の駆動条件(ピザソースSの塗布条件)を算出する。また、ロボット制御部650が、算出されたハンド4の駆動条件に基づいた塗布指令をロボット5へ送出し、ロボット5がハンド4を移動させることにより、ピザ生地Pの所定位置に供給されたピザソースSを、ピザ生地Pの表面全体に拡げて塗布する。
この場合の塗布処理の具体的な手順としては、図6A(B)乃至(D)に示す一連の手順を例示することができる。すなわち、まず、ロボット5がハンド4をピザ生地P上のピザソースSの直上に配置する。それから、ハンド4を、コンベア1と同速度でコンベア1の運転方向に移動させながら垂下させ、ハンド4のリング41の円筒外面をピザソースSに当接させる。このとき、ピザソースSは、リング41の自重で鉛直下方に押圧され、ピザ生地P上に最初に供給された領域よりもやや広い領域へ押し拡げられる。
この状態で、ロボット5は、図6A(B)に示すように、ハンド4を矢印X方向に並進させる。これにより、ピザソースSは、リング41の自重で押圧されながら、ピザ生地P上で矢印X方向に引き延ばされる。次に、ロボット5は、図6A(C)に示すように、ハンド4の向きを90°回転させ、矢印Y方向に並進させる。これにより、ピザソースSは、リング41の自重で押圧されながら、ピザ生地P上で矢印Y方向に更に引き延ばされる。そして、ロボット5は、図6A(D)に示すように、ハンド4を矢印R方向に回転させる。これにより、ピザソースSは、リング41の自重で押圧されながら、ピザ生地Pの表面全体に塗布される。その際、複数のリング41は、ピザソースSを均すように揺動し、全体としてローラのように機能する。そして、ロボット5がハンド4をピザ生地Pから離隔し、塗布処理を終了する。また、図6B(A)乃至(D)は、本開示の実施形態に係る塗布装置による食材への液体調味料の塗布処理の他の一例を模式的に示す平面図である。図6Bの例では、フランスパンを斜めにスライスしたような細長い形状の生地Pに、ソースSを塗る場合の例を示している。図6B(A)に示すように、供給機3から生地Pの表面上の所定位置(例えば表面中央部)にソースSを供給した後、図6B(B)に示すように、ハンド4を矢印X方向に並進させて、ソースSを引き延ばす。さらに、図6B(C)、(D)に示すように、ハンド4を左右の両端に移動させて矢印R方向に回転させることにより、生地Pの両端部分にソースSを塗布する。
§4 作用・効果
以上のとおり、本実施形態に係る塗布装置100、及び、それを用いた塗布方法の一例によれば、表面に凹凸Ptを有するピザ生地Pが、コンベア1で移送され、センサ2によってその位置が検知され、その検知結果に基づいて、供給機3からピザ生地Pの表面上に、必要量のピザソースSが供給される。ピザソースSは、ピザ生地Pの表面の所定位置(例えば表面中央部)に、ある程度盛り上がった状態で局在する。そのピザソースSに、ロボット5の駆動によりハンド4のリング41の外周面(円筒外面)が当接し、ピザソースSをリング41の自重で押圧する。この状態で、ロボット5がハンド4をピザ生地Pの表面に沿うように(図示矢印X,Y,R方向)移動させることにより、複数のリング41が揺動しながら、ピザソースSをピザ生地Pの表面上に拡げて表面全体に塗布する。
このとき、ハンド4のリング41にシャフト43が遊挿された状態で、リング41がシャフト43によって、所定の規制された範囲内(可動域)で遊動可能に保持される。よって、リング41はピザ生地Pの表面の凹凸Ptに応じて上下に揺動するので、その凹凸Ptを潰さずに、すなわち、ピザ生地Pの本来の形状を維持して食感や美観を損なうことなく、その表面にピザソースSを均等に満遍なく塗布することができる。また、人手によるよりも塗布効率を高めることができる。その結果、凹凸Ptを有するピザ生地PへのピザソースSの塗布処理におけるタクトタイムを短縮し、且つ、人工数を減らすことができるので、ピザ生地Pを用いた食品製造における生産性及び経済性を向上させることが可能となる。
また、ハンド4が、リング41にシャフト43が遊挿された簡易な構造を有するので、ハンド4の製造及びメンテナンスが容易となる。加えて、リング41の可動域は、リング41とシャフト43とのクリアランスの範囲内となるので、その可動域を調整し易くなる。さらに、リング41を複数設けて、それらが連接して配置されるので、ピザ生地Pの表面に存在する形状や大きさが異なる凹凸Ptへの適応性をより向上させることができる。
また、コンベア1の移送面(コンベアベルト)に、複数の突起11が設けられており、その移送面とピザ生地Pとの最大静止摩擦力が、ハンド4の動きによってピザ生地Pに作用する水平方向の力よりも大きくなるように構成されているので、塗布処理におけるハンド4の動きによってピザ生地Pの位置がずれてしまうことを防止することができる。
また、ロボット5が、ハンド4をピザ生地Pの表面に沿うように並進及び回転させるので、ピザ生地Pの種々の平面形状に対応してピザソースSを均等に満遍なく塗布することができる。なお、平面矩形状を成す食材に対しては、ハンド4を並進させるだけで、又は、ハンド4を回転させてピザソースSを一旦ある程度拡げた後、ハンド4を並進させることにより塗布してもよい。また、平面円形状を成す食材(本実施形態のピザ生地P等)に対しては、ハンド4を回転させるだけで、又は、本実施形態のとおり、ハンド4を並進させてピザソースSを一旦ある程度拡げた後、ハンド4を回転させることにより塗布してもよい。
§5 変形例
以上、本開示の一例としての実施形態について詳細に説明してきたが、前述した説明はあらゆる点において本開示の一例を示すに過ぎず、本開示の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもなく、例えば、以下に示すような変更が可能である。なお、以下の説明においては、必要に応じて、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、説明を適宜省略する。また、上記実施形態及び以下の各変形例は、適宜組み合わせて構成することが可能である。
図7は、第1変形例に係る塗布装置の適用場面の一例を模式的に示す平面図である。図7に示す如く、第1変形例に係る塗布装置200は、ハンド4の構成が異なること以外は、図1乃至図4に示す塗布装置100と同等に構成されたものである。また、塗布装置200のハンド4は、互いに幅が異なる複数のリング41(幅が比較的大きいリング41a及び幅が比較的小さいリング4b)を有しており、幅が比較的大きいリング41aが、シャフト43の中央寄りに設けられ、ピザ生地Pの表面上に供給されたピザソースSに対向する位置に配置されるように構成されている。
かかる構成を有する塗布装置200によれば、ピザ生地Pの表面上に供給されて盛り上がった状態で局在しているピザソースSに、幅(胴の高さ)が比較的大きいリング41aが最初に当接して押圧するので、塗布の初期段階でピザソースSをより広い領域へ押し拡げ易くなる。そして、その後の塗布処理において、一旦拡げたピザソースSを均すように更に拡げることにより、ピザソースSをピザ生地Pの表面全体へより満遍なく且つより速く塗布することができる。
<5.2:第2変形例>
図8は、第2変形例に係る塗布装置の適用場面の一例を模式的に示す平面図(一部破断図)である。図8に示す如く、第2変形例に係る塗布装置300は、ハンド4に替えてハンド7を有すること以外は、図1乃至図4に示す塗布装置100と同等に構成されたものである。ハンド7は、半球状を成す塗布面を有するパッド71と、筒状を成すホルダ72と、ばね73と、支持板74を有しており、支持板74の上面中央部がロボット5のアームの先端部に回動可能に取り付けられている。ホルダ72は、一方端が支持板74に固定されており、そのホルダ72の内部空間にばね72が配置され、ばね72の一方端は支持板74に固定され、ばね72の他方端にパッド71が接続されている。
この構成により、パッド71が塗布面を外方(図示下方)に向けてホルダ72から突出した状態で、且つ、ばね73に連結されて、所定の規制された範囲内で図示矢印Z方向に遊動可能にホルダ72及び支持板74に保持される。また、複数のパッド71の塗布面(外面)がピザ生地Pの表面上に供給されたピザソースSに当接して所定の力(ばね73による付勢力)を印加するように構成されている。このとおり、ハンド7が本開示における「塗布部」の一例に相当し、パッド71が本開示における「当接具」及び「塗布面を有する部材」の一例に相当する。また、ホルダ72及び支持板74が本開示における「保持具」の一例に相当し、ばね73が本開示における「弾性部材」の一例に相当する。
かかる構成を有する塗布装置300によれば、ピザソースSにパッド71が当接した状態で、ロボット5がハンド7を移動させることにより、図1乃至図4に示す塗布装置100と同様に、ピザ生地Pの表面全体にピザソースSを塗布することができる。このとき、パッド71がばね73に連結された状態で、ばね73によって、所定の規制された範囲内(可動域)で遊動可能に保持される。よって、パッド71はピザ生地Pの表面の凹凸Ptに応じて上下動することができるので、その凹凸Ptを潰さずに、すなわち、ピザ生地Pの本来の形状を維持して食感や美観を損なうことなく、その表面にピザソースSを均等に満遍なく塗布することができる。また、人手によるよりも塗布効率を高めることができる。その結果、凹凸Ptを有するピザ生地PへのピザソースSの塗布処理におけるタクトタイムを短縮し、且つ、人工数を減らすことができるので、ピザ生地Pを用いた食品製造における生産性及び経済性を向上させることが可能となる。
また、塗布面を有するパッド71にばね73が連結された簡易な構造を有するので、ハンド7の製造及びメンテナンスが容易となる。加えて、パッド71の可動域は、ばね73の伸縮範囲内となるので、ばね73を適宜選択することにより、パッド71の可動域や押圧力を調整し易くなる。さらに、パッド71を複数設けて、それらが連接して配置されるので、ピザ生地Pの表面に存在する形状や大きさが異なる凹凸Ptへの適応性をより向上させることができる。
<5.3:第3変形例>
図9(A)乃至(C)は、第3変形例に係る塗布装置の適用場面の一例を模式的に示す平面図(一部断面図)である。第3変形例に係る塗布装置400は、図1乃至図4に示す塗布装置100と同等のハードウェア構成を有し、制御装置6におけるロボット制御部650は、ハンド4のリング41がピザ生地Pの表面上のピザソースSに印加する所定の力(押圧力)を変化させる制御指令をロボット5に送出する。このとおり、制御装置6が本開示における「第1制御部」の一例に相当する。
例えば、まず、図9(A)に示すように、ロボット5がハンド4をピザ生地P上のピザソースSの直上に配置する。それから、ハンド4を、コンベア1と同速度でコンベア1の運転方向に移動させながら垂下させ、ハンド4のリング41の外周面(円筒外面)をピザソースSに当接させる。このとき、図9(B)に示すように、ピザソースSは、リング41の自重で鉛直下方に押圧され、ピザ生地P上に最初に供給された領域よりも広い領域へ押し拡げられる。ここまで、リング41は、シャフト43から浮いた状態(支持されていない状態)でピザソースSを押圧する。次に、ロボット5は、ハンド4を並進及び回転させてピザソースSをピザ生地Pの表面全体に均すように塗布する。このとき、ロボット5は、図9(C)に示すように、リング41がシャフト43で支持され、且つ、ピザソースSに当接して均すことができる状態となる程度に、ハンド4を上方へ持ち上げる。
かかる構成を有する塗布装置400によれば、塗布の初期段階でピザソースSに印加する所定の力を比較的大きくすることにより、ピザ生地Pの表面上に盛り上がった状態で局在しているピザソースSを、より広い領域へ押し拡げ易くなる。また、その後の段階で、ピザソースSに印加する所定の力を比較的小さくするので、一旦拡げたピザソースSをより丁寧に均し易くなる。その結果、ピザソースSのピザ生地Pの表面全体への塗布性を一層高めることができる。
<5.4:第4変形例>
第4変形例にかかる塗布装置は、図1乃至図4に示す塗布装置100と同等のハードウェア構成を有し、制御装置6におけるロボット制御部650は、ピザソースSの状態に応じて、ハンド4の移動条件を設定する制御指令をロボット5へ送出する。このとおり、制御装置6が本開示における「第2制御部」の一例にも相当する。
この場合、例えば、ピザソースSの粘度(粘性)、温度、材料(レシピ、具材の有無)等に応じて、ハンド4の往復移動回数、回転回数、移動速度、移動範囲等を加減したり、ピザ生地Pに対するハンド4の相対的な位置を調節したりといった制御を行うことができる。ピザソースSの状態は、適宜のセンサ等を用いて供給前に計測し、その計測データを液体調味料データ取得部632が取得してもよい。或いは、ピザソースSの種類や運転条件等に対応するデータベースを記憶部63に記憶させておき、塗布されるピザソースSの種類に応じて、液体調味料データ取得部632が記憶部から読み出して取得してもよい。また、ピザソースSに対して想定される種々の状態について、実製造に先立って、好適又は最適な塗布条件(ハンド4の移動条件)を予め求めておいてもよい。そして、そのデータベースを記憶部63に記憶させておき、塗布されるピザソースSの状態に応じて、液体調味料データ取得部632が記憶部から最適な移動条件を読み出して取得してもよい。
かかる構成を有する塗布装置によれば、ピザソースSの状態に応じて、ピザソースSの塗り方を適宜変更することができるので、種々の状態にあるピザソースをピザ生地Pの表面全体に均等に満遍なく塗布することができる。
§6 付記
以上説明した実施形態及び変形例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態及び変形例が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態及び変形例で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることも可能である。
すなわち、例えば、リング41やパッド71等の部材は、図示の数量に限定されず、また、ピザソースSをピザ生地Pに供給する位置は、複数箇所でもよい。さらに、ピザソースSをピザ生地Pに塗布している状況をセンサ2や他の撮像装置でモニターし、ハンド4の移動条件を変更するフィードバック制御又はフィードフォワード制御を行ってもよい。また、コンベア1上でピザ生地Pの位置ずれを防止するための手段は、移送面(コンベアベルト)に設けられた突起11に限られず、例えば、静摩擦係数が比較的大きされた素材のコンベアベルトを用いてもよい。加えて、食材及び液体調味料は、ピザ生地P及びピザソースSに限定されない。また、本開示の塗布装置は、表面上に予め具材が載置されて、その具材により凹凸を有する種々の食材への液体調味料の塗布にも有効である。
(付記1)
表面に凹凸(Pt)を有する食材(P)に液体調味料(S)を塗布する装置(100,200,300,400)であって、
前記食材(P)を移送する移送部(1)と、
前記食材(P)の位置を検知する検知部(2)と、
前記液体調味料(S)を前記食材(P)の表面上に供給する供給部(3)と、
保持具(43,72,74)、及び、該保持具(43,72,74)によって、所定の規制された範囲内で遊動可能に保持され、且つ、前記食材(P)の表面上の前記液体調味料(S)に当接して所定の力を印加する当接具(41,71)を有する塗布部(4,7)と、
前記塗布部(4,7)を前記食材(P)の表面に沿うように移動させる駆動部(5)と、
を備える塗布装置(100,200,300,400)。
(付記2)
前記保持具(43)は、前記食材(P)の表面に沿う方向に延在するように配置される棒状部材(43)を含み、
前記当接具(41)は、環状又は筒状部材(41)を含み、且つ、該環状又は筒状部材(41)に前記棒状部材(43)が遊挿された状態で、前記保持具(43)に保持される、付記1に記載の塗布装置(100,200,400)。
(付記3)
前記当接具(41)は、互いに幅が異なる複数の前記環状又は筒状部材(41a,41b)を含み、
幅が比較的大きい前記環状又は筒状部材(41a)が、前記食材(P)の表面上に供給された前記液体調味料(S)に対向する位置に配置される、付記1又は2に記載の塗布装置(100,200,400)。
(付記4)
前記保持具(72,74)は、弾性部材(73)を含み、
前記当接具(71)は、塗布面を有する部材(71)を含み、且つ、前記弾性部材(73)に前記塗布面を有する部材(71)が連結された状態で、前記保持具(72,74)に保持される、付記1に記載の塗布装置(300)。
(付記5)
前記移送部(1)と前記食材(P)との最大静止摩擦力が、前記塗布部(4,7)の動きによって前記食材(P)に作用する、前記塗布部(4,7)の移動方向の力よりも大きい、付記1乃至4の何れかに記載の塗布装置(100,200,300,400)。
(付記6)
前記駆動部(5)は、前記塗布部(4,7)を前記食材(P)の表面に沿うように並進、回転、又は、並進及び回転させる、付記1乃至5の何れかに記載の塗布装置(100,200,300,400)。
(付記7)
前記当接具(41,71)が前記食材(P)の表面上の前記液体調味料(S)に印加する所定の力を変化させる制御指令を前記駆動部(5)に送出する第1制御部(6)を更に備える、付記1乃至6の何れかに記載の塗布装置(100,200,300,400)。
(付記8)
前記液体調味料(S)の状態に応じて、前記塗布部(4)の移動条件を設定する制御指令を前記駆動部(5)へ送出する第2制御部(6)を更に備える、付記1乃至7の何れかに記載の塗布装置(100,200,300,400)。
(付記9)
移送部(1)、検知部(2)、供給部(3)、塗布部(4)、及び駆動部(5)を備える塗布装置(100,200,300,400)を用いて、表面に凹凸(Pt)を有する食材(P)に液体調味料(S)を塗布する方法であって、
前記塗布部(4,7)は、保持具(43,72,74)によって、所定の規制された範囲内で遊動可能に保持される当接具(41,71)を有し、
前記移送部(1)が、前記食材(P)を移送する移送ステップと、
前記検知部(2)が、前記食材(P)の位置を検知する検知ステップと、
前記供給部(3)が、前記液体調味料(S)を前記食材(P)の表面上に供給する供給ステップと、
前記塗布部(4,7)が、前記食材(P)の表面上の前記液体調味料(S)に前記当接具(41,71)を当接させて所定の力を印加した状態で、前記駆動部(5)が、前記塗布部(4,7)を前記食材(P)の表面に沿うように移動させて前記液体調味料(S)を前記食材(P)に塗布する塗布ステップと、
を含む塗布方法。
(付記10)
付記9に記載の移送ステップ、検知ステップ、供給ステップ、及び塗布ステップをコンピュータ(6)に実行させる、制御プログラム。
(付記11)
付記9に記載の移送ステップ、検知ステップ、供給ステップ、及び塗布ステップをコンピュータ(6)に実行させるための制御プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な非一過性の記録媒体。
1…コンベア、2…センサ、3…供給機、4…ハンド、5…ロボット、6…制御装置、7…ハンド、11…突起、31…貯留タンク、32…供給管、41,41a,41b…リング、43…シャフト、61…制御演算部、62…通信インタフェース(I/F)部、63…記憶部、64…入力部、65…出力部、66…バスライン、71…パッド、72…ホルダ、73…ばね、74…支持板、100,200,300,400…塗布装置、610…コンベア制御部、611…移送条件算出部、620…センサ制御部、621…食材検知部、622…食材データ取得部、630…供給機制御部、631…供給条件算出部、632…液体調味料データ取得部、650…ロボット制御部、651…ハンド駆動条件算出部、P…ピザ生地、Pt…凹凸、S…ピザソース。

Claims (12)

  1. 表面に凹凸を有する食材に液体調味料を塗布する装置であって、
    前記食材を移送する移送部と、
    前記食材の位置を検知する検知部と、
    前記液体調味料を前記食材の表面上に供給する供給部と、
    保持具、及び、該保持具によって、所定の規制された範囲内で遊動可能に保持され、且つ、前記食材の表面上の前記液体調味料に当接して所定の力を印加する当接具を有する塗布部と、
    前記塗布部を前記食材の表面に沿うように移動させる駆動部と、
    を備えており、
    前記塗布部は、前記駆動部の先端部に取り付けられており、
    前記当接具は、互いに幅が異なる複数の前記環状又は筒状部材を含み、
    前記複数の前記環状又は筒状部材の中で比較して大きい幅を有する前記環状又は筒状部材が、前記食材の表面上に供給された前記液体調味料に対向する位置に配置される、
    塗布装置。
  2. 前記保持具は、前記食材の表面に沿う方向に延在するように配置される棒状部材を含み、
    前記当接具は、前記環状又は筒状部材に前記棒状部材が遊挿された状態で、前記保持具に保持される、請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記移送部と前記食材との最大静止摩擦力が、前記塗布部の動きによって前記食材に作用する、前記塗布部の移動方向の力よりも大きい、請求項1又は2に記載の塗布装置。
  4. 前記駆動部は、前記塗布部を前記食材の表面に沿うように並進、回転、又は、並進及び回転させるロボットのアームである、請求項1乃至の何れかに記載の塗布装置。
  5. 前記当接具が前記食材の表面上の前記液体調味料に印加する所定の力を変化させる制御指令を前記駆動部に送出する第1制御部を更に備える、請求項1乃至の何れかに記載の塗布装置。
  6. 前記液体調味料の状態に応じて、前記塗布部の移動条件を設定する制御指令を前記駆動部へ送出する第2制御部を更に備える、請求項1乃至の何れかに記載の塗布装置。
  7. 前記塗布部が前記液体調味料を供給する前記食材の形状は、平面矩形状、又は、平面円形状である、請求項1乃至の何れかに記載の塗布装置。
  8. 移送部、検知部、供給部、塗布部、及び駆動部を備える塗布装置を用いて、表面に凹凸を有する食材に液体調味料を塗布する方法であって、
    前記塗布部は、保持具によって、所定の規制された範囲内で遊動可能に保持される当接具を有し、且つ、前記駆動部の先端部に取り付けられており、
    前記移送部が、前記食材を移送する移送ステップと、
    前記検知部が、前記食材の位置を検知する検知ステップと、
    前記供給部が、前記液体調味料を前記食材の表面上に供給する供給ステップと、
    前記塗布部が、前記食材の表面上の前記液体調味料に前記当接具を当接させて所定の力を印加した状態で、前記駆動部が、前記塗布部を前記食材の表面に沿うように移動させて前記液体調味料を前記食材に塗布する塗布ステップと、
    を含み、
    前記当接具は、互いに幅が異なる複数の前記環状又は筒状部材を含み、
    前記塗布ステップにおいては、前記駆動部が、前記複数の前記環状又は筒状部材の中で比較して大きい幅を有する前記環状又は筒状部材を、前記食材の表面上に供給された前記液体調味料に対向する位置に配置する、
    塗布方法。
  9. 前記駆動部は、ロボットのアームであり、
    前記塗布ステップにおいては、前記駆動部が、前記塗布部を前記食材の表面に沿うように並進、回転、又は、並進及び回転させる、請求項に記載の塗布方法。
  10. 前記塗布部が前記液体調味料を供給する前記食材の形状は、平面矩形状、又は、平面円形状である、請求項8又は9に記載の塗布方法。
  11. 請求項に記載の移送ステップ、検知ステップ、供給ステップ、及び塗布ステップをコンピュータに実行させる、制御プログラム。
  12. 請求項11に記載の移送ステップ、検知ステップ、供給ステップ、及び塗布ステップをコンピュータに実行させるための制御プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な非一過性の記録媒体。
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