JP6638304B2 - 画像形成装置、画像形成システムおよびその制御方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システムおよびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6638304B2
JP6638304B2 JP2015202055A JP2015202055A JP6638304B2 JP 6638304 B2 JP6638304 B2 JP 6638304B2 JP 2015202055 A JP2015202055 A JP 2015202055A JP 2015202055 A JP2015202055 A JP 2015202055A JP 6638304 B2 JP6638304 B2 JP 6638304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer belt
power
image forming
forming apparatus
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015202055A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017075987A (ja
Inventor
佐藤 洋太郎
洋太郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2015202055A priority Critical patent/JP6638304B2/ja
Publication of JP2017075987A publication Critical patent/JP2017075987A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6638304B2 publication Critical patent/JP6638304B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システムおよびその制御方法に関する。
近年、ベルト転写方式の画像形成装置が知られている。ベルト転写方式では、感光体ドラムと接触するように転写ベルトを走行させ、感光体ドラム上に形成したトナー像と同期して用紙を搬送する。転写ベルトにトナーの帯電極性とは逆極性(転写極性)の転写電圧を印加し、静電引力により感光体ドラム上のトナー像を用紙に転写させる。
しかし、ベルト転写方式には次の問題があった。具体的には、画像形成装置の耐久使用により転写ベルトの内面に付着物が生成される場合がある。この状態で転写ベルトが高湿環境下に長時間放置された場合、転写ベルト内面の付着物が空気中の水分を吸収(吸湿)して、転写ベルトの表面の電気抵抗(以下、「転写ベルト抵抗」と言う)が低くなる。
転写ベルト抵抗が低下すると、小さな電圧の印加によって転写ベルトに多量の電流が流れやすくなり、電流漏れが発生し、適切な転写電界が得られなくなる。適切な転写電界が得られないことで、感光体ドラムからの用紙の分離性能、および、用紙に対するトナー像の転写性能が大きく低下してしまう。そのため、転写ベルトの吸湿を防止し、転写ベルト抵抗の低下を抑える必要がある。
高湿時の感光体の吸湿対策としてヒーターを設置する技術は公知であり(例えば、特許文献1を参照)、同様に転写ベルトの周辺にヒーターを設置し、装置本体の電源オフ時にヒーターを出力し、転写ベルトの吸湿による抵抗低下および電流漏れを防止する対策をとることで、用紙の分離性能、および、用紙に対するトナー像の転写性能を確保することができる。
特開2003−316238号公報
しかし、装置本体の電源オフの間ヒーターを出力し続けると、転写ベルトの周辺温度が十分に高い場合や、転写ベルトがあまり吸湿していない場合は消費電力の無駄となる。ドラムヒータにおいて、感光体温度を一定に保つようにヒーターを制御したり、環境検知情報によりヒーターを使用するか否かを切り換えたりして、消費電力を抑える技術はあるが、転写ベルト抵抗は、転写ベルトの使用履歴による生成付着物の量や、装置本体の電源をオフしてからの放置時間、画像形成装置の機内外の温湿度、など様々な要因により影響を受けるため、それらに応じて必要な転写ベルトの制御温度も変化する。そのため、温度固定の制御では、ヒーターによる加熱が不足または過剰になってしまう。さらに、装置本体の電源オフの間に加熱対象の温度を一定に保つためには、リアルタイムでの制御を動作し続ける必要がある。
本発明は、画像形成装置が高湿環境下に長時間放置された場合でも、ヒーターの消費電力を抑えつつ、用紙に対する分離性能および転写性能を確保することが可能な画像形成装置、画像形成システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
前記像担持体との間で転写ニップ部を形成する転写ベルトと、
を備える画像形成装置において、
前記画像形成装置の電源オフ後、前記転写ベルトを加熱する加熱部と、
前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値を取得し、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の変化に関連するパラメーター値と、取得した前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値とに基づいて、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移を推定し、前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移に応じて、前記電源オフから前記加熱部の加熱を開始するまでの待機時間を変更し、前記低下推移における前記転写ベルトの電気抵抗値の収束値に応じて、前記加熱部の加熱量を変更する制御部と、
を備える。
本発明に係る画像形成システムは、
画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
前記像担持体との間で転写ニップ部を形成する転写ベルトと、
前記画像形成装置の電源オフ後、前記転写ベルトを加熱する加熱部と、
前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値を取得し、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の変化に関連するパラメーター値と、取得した前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値とに基づいて、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移を推定し、前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移に応じて、前記電源オフから前記加熱部の加熱を開始するまでの待機時間を変更し、前記低下推移における前記転写ベルトの電気抵抗値の収束値に応じて、前記加熱部の加熱量を変更する制御部と、
を備える。
本発明に係る画像形成装置の制御方法は、
トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
前記像担持体との間で転写ニップ部を形成する転写ベルトと、
を備える画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置の電源オフ後、前記転写ベルトを加熱し、
前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値を取得し、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の変化に関連するパラメーター値と、取得した前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値とに基づいて、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移を推定し、前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移に応じて、前記電源オフから前記転写ベルトの加熱を開始するまでの待機時間を変更し、前記低下推移における前記転写ベルトの電気抵抗値の収束値に応じて、前記転写ベルトの加熱量を変更する。
本発明によれば、画像形成装置が高湿環境下に長時間放置された場合でも、ヒーターの消費電力を抑えつつ、用紙に対する分離性能および転写性能を確保することが可能な画像形成装置、画像形成システムおよびその制御方法を提供することができる。
本実施の形態における画像形成装置の制御ブロック図である。 本実施の形態における画像形成部付近の具体的な構成を示す図である。 電源オフ後の経過時間に対する転写ベルト抵抗の変化を示すグラフである。 放置時間に対する、転写ベルトの使用履歴に応じた転写ベルト抵抗の変化を示すグラフである。 放置時間に対する、画像形成装置の外気温湿度に応じた転写ベルト抵抗の変化を示すグラフである。 本実施の形態におけるヒーターの待機時間および出力レベルの設定例の説明に供する図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御動作例を示すフローチャートである。 本発明の有効性を確認する実験の結果を示す表である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成装置100の構成]
図1に示す画像形成装置100は、電子写真プロセスにより用紙に画像を形成する。図1に示すように、画像形成装置100は、原稿読み取り部110、操作表示部120、画像処理部130、画像書き込み部135、画像形成部140、搬送部150、定着部160、通信部171、記憶部172、パラメーター取得部180、ヒーター190(加熱部)および制御部200を備えている。なお、パラメーター取得部180およびヒーター190については後述する。
制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203等を備えている。CPU201は、ROM202から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM203に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置100の各ブロックの動作を制御する。このとき、記憶部172に格納されている各種データが参照される。記憶部172は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部200は、通信部171を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部装置(例えば、パーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部200は、例えば、外部装置から送信された画像データを受信し、当該受信した画像データに基づいて用紙に画像を形成させる。通信部171は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
原稿読み取り部110は、コンタクトガラス上に搬送された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサーの受光面上に結像させ、原稿を読み取る。なお、コンタクトガラス上への原稿の搬送は、自動原稿給紙装置(ADF)により行われるが、手作業で原稿をコンタクトガラス上に載置する場合もある。
操作表示部120は、タッチパネル式の画面を有する。ユーザーが行う各種の指示および設定のための入力操作は、タッチパネル式の画面を介して行うことができる。これらの指示および設定の情報は、ジョブ情報として制御部200により扱われる。ジョブ情報としては例えば、用紙サイズ、プリント枚数等がある。
画像処理部130は、アナログディジタル(A/D)変換処理を行う回路およびディジタル画像処理を行う回路を含む。画像処理部130は、原稿読み取り部110のCCDセンサーにより取得されたアナログ画像信号から、A/D変換処理によりディジタル画像データを生成して画像書き込み部135に出力する。
画像書き込み部135は、画像処理部130により生成されたディジタル画像データに基づいてレーザー光を発光し、当該発光したレーザー光を、画像形成部140の感光体ドラムに照射することにより、感光体ドラム上に静電潜像を形成する(露光工程)。
画像形成部140は、上記の露光工程に加え、露光工程前に行われる帯電工程、露光工程後に行われる現像工程、現像工程後の転写工程および転写工程後のクリーニング工程をそれぞれ実行するための構成を備えている。帯電工程では、画像形成部140は、帯電装置からのコロナ放電により、感光体ドラムの表面を一様に帯電させる。現像工程では、画像形成部140は、現像装置内の現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム上の静電潜像に付着させることにより、感光体ドラム上にトナー像を形成する。
転写工程では、画像形成部140は、転写電圧が印加されることにより、感光体ドラム上のトナー像を、搬送部150により搬送された用紙に転写する。クリーニング工程では、画像形成部140は、ブラシ等のクリーニング装置を感光体ドラムに接触させることにより、転写工程後の感光体ドラムに残留しているトナーを除去する。
定着部160は、定着ローラーおよび加圧ローラーを備える。加圧ローラーは、定着ローラーと圧接した状態で配置されている。定着ローラーと加圧ローラーとの圧接部には定着ニップ部が形成されている。定着部160は、定着ニップ部に導入された用紙上のトナー像に熱および圧力を加えること(加熱定着)により、トナー像を用紙に定着させる(定着工程)。この結果、用紙上には定着トナー像が形成される。定着部160により加熱定着された用紙は、画像形成装置100の外部に排出される。
次に、図2を参照し、画像形成部140付近の具体的な構成について説明する。図2において、1は像担持体として機能する感光体ドラムであり、この感光体ドラム1の回転方向(矢印方向)に沿って、帯電部として機能する帯電装置2、画像書き込み部135、現像装置4、用紙Pを転写領域に導く転写搬送路5、感光体ドラム1上に形成されたトナー像を用紙Pに転写する転写ベルト6(転写部材)、感光体ドラム1に残留しているトナーを除去するクリーニング装置7が設けられている。また、転写ベルト6の用紙搬送方向の下流には、定着部160が設けられ、用紙Pのトナー像を定着する。
転写ベルト6には、例えば、厚さ0.5[mm]のクロロプレーンゴム等により構成される基材の表面に、コート層として厚さ3[μm]のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を施したものが用いられる。転写ベルト6は、所定の環境(温度:20[℃]、相対湿度:50[%]、電圧印加:500[V])下において、体積抵抗率が9.5[log(=109.5)Ω・cm]で、表面抵抗率が10.5[log(=1010.5)Ω/□]である。
転写ベルト6は、従動ローラー61、駆動ローラー62および他のローラーの間に張架され、感光体ドラム1の下方で、転写ベルト6の表面が感光体ドラム1の外周面の一部と接触するように配置されている。すなわち、転写ベルト6と感光体ドラム1との間において、転写領域としての転写ニップ部NPが形成される。用紙Pは、転写ニップ部NPにおいて転写ベルト6により感光体ドラム1に押圧されながら搬送される。
感光体ドラム1の外周面の一部と接触する転写ベルト6の内側には、転写ベルト6に対して転写電圧を印加可能なバックアップローラー63が配置されている。バックアップローラー63には、転写ベルト6に転写電圧を印加する電源(転写電源。図示せず)が接続される。転写ベルト6に正極性の転写電圧が印加されることによって、感光体ドラム1に接触中の用紙Pに、感光体ドラム1上の負極性のトナー像が転写される。制御部200は、用紙Pが転写ニップ部NPを通過する際、転写電源を制御することによって、転写ベルト6に印加される電圧の値を切り替える。
用紙Pは、給紙カセット9に収納されており、給紙搬送路90を通って転写搬送路5に供給される。定着部160の下流には、ゲート91が設けられ、外部に用紙Pを排出する場合と両面プリントのための両面搬送路92に用紙Pを給送する場合とで切り替えを行っている。両面搬送路92に入った用紙Pは、一旦、反転搬送路93に進み、ここで反転されて再給紙搬送路94から転写搬送路5に合流する。
パラメーター取得部180は、本体電源をオフした後における転写ベルト抵抗の変化に関連するパラメーターの値を、本体電源をオフする際またはオフ中に取得する。具体的には、パラメーター取得部180は、転写ベルト抵抗の変化に関連するパラメーターとして、本体電源オフ時における、転写ベルトの使用履歴、画像形成装置100の機外環境(周囲の温度・湿度。外気温湿度)または転写ベルト6の周辺環境(温度・湿度)を検出する。
なお、転写ベルト6の周辺温度について、制御部200が本体電源オフ直前の画像形成装置100のプリント履歴に基づいて転写ベルト6の周辺温度を推定してもよい。より詳細には、プリンタ履歴としては、例えば、通紙時間と待機時間との比率、片面モードと両面モードとの比率、通紙坪量・サイズなどが挙げられる。制御部200は、本体電源オフ直前のプリント履歴に基づいて、転写ベルト6がどの程度温まっているか(つまり、転写ベルト6の周辺温度)を推定する。
ヒーター190は、転写ベルト6の近傍に設置され、転写ベルト6を加熱する。図2では、ヒーター190の設置例として、ヒーター190aが転写ベルト6の下方に設置され、ヒーター190bが駆動ローラー62の内部に設置され、ヒーター190cが反転搬送路93の下方に設置されている。
制御部200は、ヒーター190の出力(ヒーター電源のオン/オフ、および、ヒーター190の出力レベル(加熱量))を制御する。より詳細には、制御部200は、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗値を取得する。例えば、制御部200は、転写ベルト6の使用履歴または転写ベルト6の周辺環境(温度・湿度)に基づいて、転写ベルト抵抗を推定してもよい。または、制御部200は、本体電源オフ時に転写ベルト6に所定の電流を印可して転写ベルト6の電圧を検出することにより、転写ベルト抵抗を測定してもよい。
そして、制御部200は、本体電源オフ後における転写ベルト抵抗値の変化に関連するパラメーター値に基づいて、転写ベルト抵抗値の変化を推定し、転写ベルト抵抗値の変化に応じて、画像形成装置100の電源オフ後における転写ベルト6の加熱態様を変更する。より詳細には、制御部200は、本体電源オフ時またはオフ中にパラメーター取得部180により取得されたパラメーター(転写ベルト6の使用履歴、画像形成装置100の機外環境(温度・湿度など)、転写ベルト6の周辺環境(温度など)、または、本体電源オフ直前のプリント履歴)、および、取得した本体電源オフ時の転写ベルト抵抗値に基づいて、本体電源をオフしてからヒーター190の出力を開始するまでの待機時間、および、ヒーター190の加熱量(出力レベル)の少なくとも一方を決定する。
次に、本体電源オフ時のヒーター190の制御動作について図3、図4、図5、図6を参照しながら説明する。
まず、本体電源オフ後の経過時間(放置時間)に対する、上記パラメーターに応じた転写ベルト抵抗の低下推移について説明する。
図3に示すように、転写ベルト抵抗は、本体電源オフ後の経過時間に伴い低下する。転写ベルト抵抗の低下度合いは、本体電源オフ時の抵抗値、画像形成装置100の機外環境、転写ベルト6の周辺環境、転写ベルト6の使用履歴および転写ベルト6の放置時間等、多くのパラメーターによって様々に変化する。図3に示す曲線L1、L2、L3は、異なるパラメーターにおける転写ベルト抵抗の変化をそれぞれ示している。図4および図5は、図3に示す曲線L1、L2、L3の具体例を示す。
図4は、高湿環境(30[℃]、80[%])下での本体電源オフ後の経過時間に対する、転写ベルト6の使用履歴に応じた転写ベルト抵抗の変化を示すグラフである。図4は、転写ベルトの使用履歴の一例として、画像形成装置100における総プリント枚数(新品、50万枚プリント、200万枚プリント)を用いた例を示している。図4に示すように、何れの転写ベルト6の使用履歴においても時間が経過するにつれて転写ベルト抵抗が低下している。また、図4に示すように、転写ベルト6の使用履歴が多いほど、転写ベルト6内面に生成される付着物の量が多くなるので、経過時間に伴って転写ベルト抵抗はより早く、より大きく低下している。
図5は、転写ベルト6の使用履歴(総プリント枚数)が200万枚である場合の本体電源オフ後の経過時間に対する、画像形成装置100の機外環境(温度湿度)に応じた転写ベルト抵抗の変化を示すグラフである。図5は、機外環境の一例として、(20℃,50%)、(25℃,60%)、(30℃,80%)を用いた例を示している。図5に示すように、何れの機外環境においても時間が経過するにつれて転写ベルト抵抗が低下している。また、図5に示すように、温度及び相対湿度から算出される絶対湿度が高いほど、転写ベルト内面の付着物が空気中の水分をより多く吸収(吸湿)するので、経過時間に伴って転写ベルト抵抗はより早く、より大きく低下している。
ここで、図3において、転写ベルト抵抗が基準値Thを下回る場合、転写ベルト6での用紙Pの分離性能および転写性能が確保できなくなるとする。この場合、図3に示すように、本体電源をオフしてから、用紙Pの分離性能および転写性能を確保できなくなるまでの経過時間(放置時間)は、上記パラメーターによって異なる。例えば、図3に示すように、転写ベルト抵抗は、曲線L3では時間T3で基準値Thを下回り、曲線L2では時間T2(>T3)で基準値Thを下回る。一方、曲線L1では転写ベルト抵抗は長時間経過しても基準値Thを下回らない。
そこで、本実施の形態では、制御部200は、転写ベルト抵抗が基準値を下回るタイミング(経過時間)に基づいて、本体電源オフからヒーター190の出力を開始するまでの待機時間を決定する。例えば、制御部200は、転写ベルト抵抗が基準値Thを下回り、転写ベルト6での電流漏れが無視できなくなるタイミングでヒーター190を駆動させる。換言すると、制御部200は、転写ベルト抵抗が基準値Th以上であり、転写ベルト6での電流漏れが無視できる場合にはヒーター190を駆動させない。
より詳細には、制御部200は、本体電源オフ後の経過時間に対する、上記パラメーターの値に応じた転写ベルト抵抗値の低下推移(時間変化)(例えば、図3に示す曲線L1、L2、L3)を示す情報(時間変化情報に相当)を予め保持している。この時間変化情報は、例えば、転写ベルト6の使用履歴、機外環境、転写ベルト6の周辺環境などのパラメーター毎に異なる。また、時間変化情報は、本体電源オフ時における転写ベルト抵抗値毎に異なる。
そして、図6Aに示すように、制御部200は、パラメーター取得部180で検出される本体電源オフ時の転写ベルト抵抗値I、および、転写ベルト6の使用履歴および機外環境などのパラメーターに基づいて、経過時間(放置時間)に対する転写ベルト抵抗の変化を推定する。そして、図6Aに示すように、制御部200は、推定される転写ベルト抵抗が基準値Thを下回るタイミング(経過時間T)を推定する。つまり、制御部200は、転写ベルト6での電流漏れが無視できなくなるタイミングを推定する。
そして、制御部200は、図6Bの実線で示すように、推定した経過時間Tに基づいて、本体電源オフ時からヒーター190の出力を開始させるまでの待機時間を決定する。
図3に示す例では、制御部200は、曲線L3に従って転写ベルト抵抗の変化を推定した場合には時間T3に基づいてヒーター190を駆動させ、曲線L2に従って転写ベルト抵抗の変化を推定した場合には時間T2に基づいてヒーター190を駆動させる。一方、制御部200は、図3に示す曲線L1に従って転写ベルト抵抗の変化を推定した場合には、転写ベルト抵抗が基準値Thを下回らないので、ヒーター190を駆動させない。また、制御部200は、本体電源オフ時における転写ベルト抵抗値Iが基準値Th未満の場合には、本体の電源オフ直後からヒーター190を駆動させる(図示せず)。
つまり、制御部200は、転写ベルト抵抗値の変化に関連するパラメーターに基づいて、転写ベルト抵抗の低下度合いを推定し、ヒーター190の待機時間を設定する。例えば、制御部200は、転写ベルト6の使用履歴が多いほど、転写ベルト抵抗の低下度合いがより早くより大きいので(図4を参照)、ヒーター190の待機時間を短く設定する。また、制御部200は、画像形成装置100の機外環境(外気絶対湿度)が高いほど、転写ベルト抵抗の低下度合いがより早く、かつ、より大きいので(図5を参照)、ヒーター190の待機時間を短く設定する。また、制御部200は、転写ベルト6の周辺温度が低いほど、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗値が小さいので、ヒーター190の待機時間を短く設定する。
これにより、ヒーター190は、転写ベルト6での電流漏れを許容できる状態(転写ベルト抵抗が基準値Th以上の場合)では駆動されずに、転写ベルト6での電流漏れが無視できなくなる状態(転写ベルト抵抗が基準値Thを下回った場合)でのみ駆動されるので、ヒーター190の駆動時間ひいては消費電力を必要最小限に抑えることができる。
次に、ヒーター190の出力レベルの制御について説明する。
制御部200は、推定される転写ベルト抵抗値の時間変化における転写ベルト抵抗の収束値(長時間放置後の値)を推定する。そして、制御部200は、推定した収束値と基準値との差分に基づいてヒーター190の出力レベルを決定する。
より詳細には、制御部200は、ヒーター190を駆動させる際、図6Aの破線で示すように、転写ベルト6を長時間放置後の転写ベルト抵抗の推定値(転写ベルト抵抗の低下が収束する値)と、基準値Thとの差分Pを算出する。そして、制御部200は、算出した差分Pに基づいて、ヒーター190の出力レベルを設定する。すなわち、制御部200は、図6Aの実線で示すように、転写ベルト抵抗が基準値を下回らないように、ヒーター190の出力レベルを決定する。
この際、制御部200は、算出した差分Pが大きいほど、ヒーター190の出力レベルをより大きく設定する。図3に示す例では、制御部200は、曲線L3に従って転写ベルト抵抗の変化を推定した場合(差分P3)のヒーター190の出力レベルを、曲線L2に従って転写ベルト抵抗を推定した場合(差分P2(<P3))のヒーター190の出力レベルよりも大きく設定する。より詳細には、制御部200は、転写ベルト6の使用履歴が多いほど、転写ベルト抵抗の低下度合いが大きいので(図4を参照)、ヒーター190の出力レベルを高く設定する。また、制御部200は、画像形成装置100の機外環境(外気絶対湿度)が高いほど、転写ベルト抵抗の低下度合いが大きいので(図5を参照)、ヒーター190の出力レベルを高く設定する。また、制御部200は、転写ベルト6の周辺温度が低いほど、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗値が小さいので、ヒーター190の出力レベルを高く設定する。
これにより、本体電源オフ後に転写ベルト6が長時間放置されても転写ベルト抵抗は基準値Th以上の値(図6Aに示す実線)に維持される。すなわち、転写ベルト6では用紙Pの分離性能および転写性能が確保される。
ここで、本実施の形態に係る動作との比較として、図6Aおよび図6Bに示す一点鎖線は、本体電源オフ直後にヒーター190を一定の出力レベルにて駆動させた場合の転写ベルト抵抗の変化およびヒーター190の出力レベルをそれぞれ示す。この場合、本体電源オフ直後からヒーター190を駆動させることで、転写ベルト抵抗が基準値Thを下回ることを回避できる。しかし、上述したように、本体電源オフ直後から時間Tまでの期間では、ヒーター190の出力が無くても転写ベルト6での用紙Pの分離性能および転写性能を確保できるので、当該期間におけるヒーター190の駆動により無駄な電力消費が発生してしまう。また、タイミングT以降の期間では、転写ベルト6での用紙Pの分離性能および転写性能を確保するのに必要なヒーター190の出力レベルよりも過剰な電量消費が発生してしまう。これに対して、本実施の形態では、制御部200は、転写ベルト抵抗が図6Aの実線で示される推移となるようにヒーター190の出力を制御することで、ヒーター190の消費電力を抑えつつ、転写ベルト6での用紙Pの分離性能および転写性能を確保することが可能となる。
図7は、本実施の形態における画像形成装置100の制御動作例を示すフローチャートである。ステップS100の処理は、画像形成装置100が電源オフにされることにより開始する。
まず、パラメーター取得部180は、転写ベルト6の使用カウンタ(図示せず)を確認することによって、転写ベルト6の使用履歴を取得する(ステップS100)。次に、パラメーター取得部180は、温度センサー(図示せず)から出力される検知信号を入力することによって、画像形成装置100の外気温湿度を取得する(ステップS120)。次に、制御部200は、転写ベルト6の近傍に配置された温度センサー(図示せず)から出力される検知信号を入力することによって、転写ベルト6周辺の温度を取得する(ステップS140)。
次に、制御部200は、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗(図3に示す値I)を推測する(ステップS160)。例えば、制御部200は、S100で取得した転写ベルト6の使用カウンタ(使用履歴)およびS140で取得した転写ベルト6の周辺温度を用いて、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗値を推定してもよい。または、制御部200は、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗値を測定してもよい。
また、制御部200は、本体の電源オフ時の転写ベルト抵抗値I、転写ベルト6の使用カウンタ、外気温湿度および転写ベルト6の周辺温度に基づいて、転写ベルト6での電流漏れが無視できなくなるタイミング(電流漏れがNGになるまでの経過時間。図3に示す時間T)、および、長時間放置後の転写ベルト抵抗の推定値と基準値Thとの差分(図3に示す差分P)を求める(ステップS160)。
次に、制御部200は、ステップS160で求めた時間Tからヒーター190を駆動させる時間(待機時間)を決定し、ステップS160で求めた差分Pからヒーター190の出力値(出力レベル)を決定する(ステップS180)。
最後に、制御部200は、ステップS180で決定した経過時間後にステップS180で決定した出力レベルでヒーター190を駆動させる(ステップS200)。ステップS200の処理が完了することによって、画像形成装置100は図7における処理を終了する。
なお、制御部200は、ステップS200においてヒーター190を駆動させた後、例えば、本体の電源がオンになり、定着部160のヒーター(図示せず)がオンになった場合にヒーター190をオフにしてもよい。
[本実施の形態の効果]
以上詳しく説明したように、本実施の形態における画像形成装置100は、トナー像を担持する回転可能な感光体ドラム1と、感光体ドラム1との間で転写ニップ部NPを形成する転写ベルト6と、画像形成装置100の電源オフ後、転写ベルト6を加熱するヒーター190と、電源オフ後における転写ベルト6の電気抵抗値の変化に関連するパラメーター値に基づいて、転写ベルト6の電気抵抗値の変化を推定し、転写ベルト6の電気抵抗値の変化に応じて、画像形成装置100の電源オフ後における転写ベルト6の加熱態様を変更する制御部200と、を備える。
このように構成した本実施の形態によれば、転写ベルト6の使用状況および放置時間に基づいて推定される転写ベルト抵抗値の低下推移に従って、転写ベルト6での用紙Pの分離性能および転写性能を確保できるように、ヒーター190による転写ベルト6の加熱態様(ヒーター190の出力を開始すべきタイミングおよびヒーター190の加熱量)を適切に設定できる。これにより、不要なヒーター190の出力を抑えつつ、転写ベルト6での吸湿を防止できる。したがって、画像形成装置100が高湿環境下に長時間放置された場合でも、ヒーター190の消費電力を抑えつつ、用紙Pに対する分離性能および転写性能を確保することができる。
また、本実施の形態における画像形成装置100において、制御部200は、本体電源をオフしてからの経過時間に対する、転写ベルト6の電気抵抗の変化に関連するパラメーターに応じた転写ベルト抵抗の時間変化を示す時間変化情報を予め保持する。また、制御部200は、本体電源をオフする際またはオフ中に取得される上記パラメーターの値に対する時間変化情報から、本体電源をオフする際またはオフ中に取得される転写ベルト抵抗値Iが予め設定された基準値Thを下回る経過時間T、および、時間変化における転写ベルト抵抗の収束値を推定し、基準値を下回る経過時間Tに基づいてヒーター190の待機時間を決定し、推定した収束値と基準値との差分Pに基づいてヒーター190の出力レベルを決定する。
このように構成した本実施の形態によれば、画像形成装置100は、本体電源オフ後の転写ベルト6の放置期間においてヒーター190の出力をリアルタイムで制御し続けることなく、本体電源オフ時(またはオフ中)に1度取得したパラメーターのみに基づいて、ヒーター190の出力を制御することができる。
[変形例]
なお、上記実施の形態では、ヒーター190が図2に示す場所に設置される例について説明したが、ヒーター190の設置場所はこれに限定されない。ヒーター190の設置場所は、転写ベルト6を加熱可能な場所であって、除湿効果、または、安全面、機内温度上昇などの副作用も考慮し、機械条件に応じて任意の場所に設置されればよい。
また、上記実施の形態において図7では、制御部200は、転写ベルト6の使用履歴(ステップS100)、画像形成装置100の外気温湿度(ステップS120)、および、転写ベルト6の周辺温度(ステップS140)を用いてステップS160の処理を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。制御部200は、転写ベルト6の使用履歴、画像形成装置100の外気温湿度および転写ベルト6の周辺温度の少なくとも1つのパラメーターに基づいてステップS160の処理を行ってもよい。
また、上記実施の形態において、図7に示すステップS100で取得した転写ベルト6の使用カウンタが所定値未満の場合、または、ステップS120で取得した外気絶対湿度が所定値未満の場合には、制御部200は、転写ベルト抵抗値が基準値よりも十分に高いと判断して、図7に示すヒーター190の出力制御(例えば、ステップS160〜ステップS200の処理)を行わずに処理を終了してもよい。
また、上記実施の形態において、画像形成装置100は、推定される転写ベルト抵抗値が基準値Thを下回る経過時間Tの経過後、または、転写ベルト抵抗を前回取得した時間から所定時間経過後において転写ベルト抵抗を再度取得して、再度取得された転写ベルト抵抗値に基づいてヒーター190の出力の有無を決定してもよい。例えば、制御部200は、再度取得した転写ベルト抵抗が所定値未満の場合にはヒーター190の出力を開始し、再度取得した転写ベルト抵抗が所定値以上の場合にはヒーター190の出力を開始するまでの待機時間を決定する。これにより、ヒーター190の出力が必要であるか否かの判定精度を向上させることができる。
また、上記実施の形態において、制御部200は、ヒーター190の出力中に転写ベルト6を連続回転させてもよく、所定間隔で回転と停止を繰り返してもよい。これは、図2に示すように、ヒーター190の加熱が転写ベルト6に対して局所的な加熱となるためである。ヒーター190の出力中に、ヒーター190に対する転写ベルト6の相対位置をずらすことにより、ヒーター190によって転写ベルト6全体を均一に加熱することができる。
また、上記実施の形態において、制御部200は、ヒーター190が出力を開始してから転写ベルト6が温まり始めるまで(転写ベルト6を加熱可能になるまで)の時間(タイムラグ)を予め記憶させ、推定される転写ベルト抵抗値が基準値を下回る経過時間Tおよびタイムラグに基づいてヒーター190の待機時間を決定してもよい。これは、図2に示すように、ヒーター190の加熱が転写ベルト6から比較的離れた位置からの加熱となるためである。すなわち、制御部200は、タイムラグに応じて、電流漏れが無視できなくなるタイミングよりも早めにヒーター190を駆動させてもよい。これにより、ヒーター190の出力から転写ベルト6が温まり始めるまでの時間を考慮した制御が可能となり、用紙Pの分離性能および転写性能を確実に確保することができる。
また、上記実施の形態において、本体電源オフの状態には、定着部160の温度を下げるスリープモードが含まれても良い。
また、上記実施の形態では、感光体ドラム1が本発明の像担持体として機能する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、中間ベルト転写方式の画像形成装置である場合、当該中間転写ベルトが像担持体として機能するようにしても良い。また、本発明は、単色画像を形成するモノクロ画像形成装置、カラー画像を形成するカラー画像形成装置の何れにも適用することができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
[実施例]
最後に、本発明者が行った、本発明の有効性を確認する実験結果について説明する。
実験では、画像形成装置100の本体電源オフ時の、転写ベルト6の使用履歴(総プリント枚数)、機外環境(外気温湿度)、転写ベルト6の周辺温度および本体電源オフ直前のプリント履歴(ジョブの有無、プリントモード、プリント枚数など)を異ならせた各条件において、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗と本体電源オフ後(10時間後)の転写ベルト抵抗との変化、ヒーター190に対する制御内容および性能結果を確認した。
図8は、性能結果を下記評価基準により評価した結果を示す。なお、図8では、制御内容の具体例として、ヒーター190の設置場所、ヒーター190の出力を開始(オン)するまでの待機時間、ヒーター190の出力レベルおよび転写ベルト6の回転の有無を示す。また、図8では、性能結果として、10時間後に20枚のプリント処理を行った結果に対する分離性能(具体的には、分離ジャムの発生の有無)、転写性能(具体的には、黒ベタ画像の濃度)、および10時間後のヒーター190の消費電力量を示す。また、プリント処理では、坪量40[g/m]の用紙Pを用いた。また、転写ベルト抵抗値を9.51[logΩ/□]以上に維持すると、良好な分離性能および転写性能を確保できることが実験により分かっている。つまり、ここでは、図3に示す基準値Thを9.51[logΩ/□]に設定した。
(用紙Pの分離性能)
○:分離ジャムは発生せず、分離性能は良好である。
×:分離ジャムが発生し、分離性能は実用上問題となるレベルである。
(用紙Pの転写性能)
○:濃度むらが生じず、転写性能は良好である(濃度が濃い)。
△:濃度むらが生じるものの、転写性能は実用上問題とならないレベルである。
×:濃度むらが生じ、転写性能は実用上問題となるレベルである(濃度がうすい)。
(消費電力量)
○:ヒーター190の消費電力量がゼロまたは十分に抑えられた。
×:ヒーター190の消費電力量が十分に抑えられず過剰である。
(実施例1)
図8に示すように、実施例1では、本体電源オフ時には、高湿環境(30[℃]、80[%])下で、転写ベルト6の使用履歴が200万枚プリントと多く、転写ベルト6の温度(40[℃])が高い。そのため、本体電源オフ時には、転写ベルト抵抗(10.2[logΩ/□])が大きく、用紙Pの分離性能および転写性能が確保された状態である。この際、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗、転写ベルト6の使用履歴、機外環境、転写ベルト6の周辺温度などから、転写ベルト6での電流漏れがNGになるまでの時間が180分であると推定され、ヒーター190を開始するまでの待機時間が180分に決定される。また、長時間放置後の転写ベルト抵抗値と基準値Th(9.51[logΩ/□])との差分から、ヒーター190の出力レベルが40[W]に決定される。その結果、本体電源オフから10時間経過後でも転写ベルト抵抗値(10.0[logΩ/□])は基準値Th以上に維持された。したがって、用紙Pの分離性能および転写性能は良好となった。また、ヒーター190の消費電力量は280[Wh]となり、ヒーター190が本体電源オフ後から180分間駆動されなかった分の消費電力量が抑えられた。
比較例1Aでは、実施例1と同一条件であり、高湿環境下で、転写ベルト6の使用履歴が多く、転写ベルト6の温度が高いため、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗が大きく、用紙Pの分離性能および転写性能が確保された状態である。比較例1Aでは、本体電源オフ後でもヒーター190が使用されない(出力無し)。その結果、高湿環境下に転写ベルト6が長時間放置されることにより、10時間経過後の転写ベルト抵抗値(8.5[logΩ/□])が低下し、基準値Th(9.51[logΩ/□])を下回った。したがって、十分な転写電界が形成されず、用紙Pの分離性能および転写性能は実用上問題となるレベルであった。
比較例1Bでは、実施例1と同一条件であり、高湿環境下で、転写ベルト6の使用履歴が多く、転写ベルト6の温度が高いため、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗(10.2[logΩ/□])が大きく、用紙Pの分離性能および転写性能が確保された状態である。比較例1Bでは、本体電源オフ直後からヒーター190が使用される(待機時間:0分、出力レベル:40[W])。その結果、10時間経過後の転写ベルト抵抗(10.2[logΩ/□])は、基準値Th(9.51[logΩ/□])よりも過剰に高く維持され、用紙Pの分離性能および転写性能は良好となった。しかし、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗が基準値Thよりも十分高いにもかかわらず、本体電源オフ直後からヒーター190の出力が開始されることにより、ヒーター190の消費電力量は400[Wh]となり、実施例1と比べて120[Wh]過剰となった。
(実施例2)
実施例2では、実施例1に対して転写ベルト6の使用履歴が50万枚プリントと少ないため、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗値(10.3[logΩ/□])が大きく、用紙Pの分離性能および転写性能が確保された状態である。このため、ヒーター190を開始するまでの待機時間が300分と実施例1(180分)よりも長く決定される。また、長時間放置後の転写ベルト抵抗値と基準値Thとの差分から求まる、ヒーター190の出力レベルが10[W]と実施例1(40[W])よりも低く決定される。その結果、本体電源オフから10時間経過後でも転写ベルト抵抗値(10.0[logΩ/□])は、実施例1と同程度に、基準値Th(9.51[logΩ/□])以上に維持された。したがって、用紙Pの分離性能および転写性能は良好となった。また、ヒーター190の消費電力量は50[Wh]となり、ヒーター190が本体電源オフ後から300分間駆動されなかった分の消費電力量が抑えられた。
比較例2Aでは、実施例2と同一条件において、比較例1Bと同様に、本体電源オフ直後からヒーター190が使用される(待機時間:0分、出力レベル:40[W])。その結果、10時間経過後の転写ベルト抵抗(10.2[logΩ/□])は、基準値Th(9.51[logΩ/□])よりも過剰に高く維持され、用紙Pの分離性能および転写性能は良好となった。しかし、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗(10.3[logΩ/□])が基準値Thよりも十分高いにもかかわらず、本体電源オフ直後からヒーター190の出力が開始されることにより、ヒーター190の消費電力量は400[Wh]となり、実施例2と比べて350[Wh]過剰となった。
比較例2Bでは、実施例2と同一条件において、特許文献1と同様の制御方式を採用した。具体的には、本体電源オフ後の転写ベルト6の周辺温度を検知し続け、所定の温度以下となった200分後に20[W]でヒーター190の出力を開始し、転写ベルト6の周辺温度が一定になるように制御した。その結果、転写ベルト6の使用履歴(50万枚プリント)が考慮されていないので、実施例2のように転写ベルト6の使用履歴に基づいて推定される、電流漏れがNGになるまでの時間(300分)よりも短いタイミングでヒーター190が駆動され、その分だけ実施例2(50[Wh])と比較してヒーター190の消費電力量(130[Wh])が大きくなった。
(実施例3)
実施例3では、実施例1に対して転写ベルト6が新品であるため、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗値(10.5[logΩ/□])が大きく、用紙Pの分離性能および転写性能が確保された状態である。この際、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗、転写ベルト6の使用履歴、機外環境、転写ベルト6の周辺温度などから推定される長期放置後の転写ベルト抵抗が基準値(9.51[logΩ/□])を下回らないと判断される。その結果、ヒーター190を駆動させなくても、本体電源オフから10時間経過後でも転写ベルト抵抗値(10.3[logΩ/□])は基準値Th以上に維持された。したがって、用紙Pの分離性能および転写性能は良好となった。また、ヒーター190が駆動されなかったので、ヒーター190の消費電力量は0[Wh]となった。
比較例3では、実施例3と同一条件において、特許文献1と同様の制御方式を採用した。具体的には、本体電源オフ後の転写ベルト6の周辺温度を検知し続け、所定の温度以下となった200分後に20[W]でヒーター190の出力を開始し、転写ベルト6の周辺温度が一定になるように制御した。その結果、転写ベルト6の使用履歴(新品)が考慮されていないので、実施例3のようにヒーター190の出力が不要であるにもかかわらず、ヒーター190が駆動された分だけ実施例3(0[Wh])と比較してヒーター190の消費電力量(130[Wh])が大きくなった。
(実施例4)
実施例4では、実施例1に対して機外環境(20[℃]、50%)が低く、転写ベルト6の周辺温度(30[℃])が低い。このため、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗値(10.5[logΩ/□])が大きく、かつ、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗、転写ベルト6の使用履歴、機外環境、転写ベルト6の周辺温度などから推定される長期放置後の転写ベルト抵抗が基準値(9.51[logΩ/□])を下回らないと判断される。その結果、ヒーター190を駆動させなくても、本体電源オフから10時間経過後でも転写ベルト抵抗値(10.5[logΩ/□])は基準値Th以上に維持された。したがって、用紙Pの分離性能および転写性能は良好となった。また、ヒーター190が駆動されなかったので、ヒーター190の消費電力量は0[Wh]となった。
比較例4では、実施例4と同一条件において、特許文献1と同様の制御方式を採用した。具体的には、本体電源オフ後の転写ベルト6の周辺温度を検知し続け、所定の温度以下である本体電源オフ直後(待機時間:0分)に20[W]でヒーター190の出力を開始し、転写ベルト6の周辺温度が一定になるように制御した。その結果、画像形成装置100の機外環境(20[℃]、50%)が考慮されず、転写ベルト6の周辺温度のみに基づいてヒーター190を制御しているので、実施例4のようにヒーター190の出力が不要であるにもかかわらず、ヒーター190が駆動された分だけ実施例4(0[Wh])と比較してヒーター190の消費電力量(200[Wh])が大きくなった。
(実施例5)
実施例5では、実施例1に対して本体電源オフ直前のプリント履歴として1時間ジョブが無かったため、転写ベルト6の周辺温度(32[℃])が低く、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗値(9.7[logΩ/□])が小さくなる。このため、実施例5では、ヒーター190を開始するまでの待機時間が60分と実施例1(180分)よりも短く決定される。その結果、本体電源オフから10時間経過後でも転写ベルト抵抗値(10.2[logΩ/□])は、実施例1と同程度に、基準値Th(9.51[logΩ/□])以上に維持された。したがって、用紙Pの分離性能および転写性能は良好となった。また、ヒーター190の消費電力量は360[Wh]となり、ヒーター190が本体電源オフ後から60分間駆動されなかった分の消費電力量が抑えられた。
(実施例6)
実施例6Aでは、実施例1と同一条件において、ヒーター190aの代わりに、駆動ローラー62の内部に設置されたヒーター190bを制御対象としている。ヒーター190bは転写ベルト6との距離がヒーター190aよりも近い。この際、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗、転写ベルト6の使用履歴、機外環境、転写ベルト6の周辺温度などに基づいてヒーター190bを開始するまでの待機時間が180分に決定される。また、長時間放置後の転写ベルト抵抗値と基準値Thとの差分から、ヒーター190bの出力レベルが30[W]に決定される。その結果、本体電源オフから10時間経過後でも転写ベルト抵抗値(9.6〜10.0[logΩ/□])は基準値Th(9.51[logΩ/□])以上に維持された。したがって、用紙Pの分離性能および転写性能は良好となった。なお、実施例6Aでは、ヒーター190bの出力中に転写ベルト6の回転が無い。そのため、駆動ローラー62の内部に設置されたヒーター190bでは、転写ベルト6を局所的に温めるので、転写ベルト6全体について抵抗むら(9.6〜10.0[logΩ/□])が生じるものの、画像濃度むらは目立たない程度であり、転写性能は実用上問題とならないレベルであった。また、ヒーター190の消費電力量は210[Wh]となり、ヒーター190が本体電源オフ後から180分間駆動されなかった分の消費電力量が抑えられた。
実施例6Bでは、実施例1と同一条件において、実施例6Bと同様、ヒーター190bを制御対象とする。ただし、実施例6Bでは、ヒーター190bを出力中に1時間毎に駆動ローラー62を回転させて転写ベルト6の位相をずらしている。この際、本体電源オフ時の転写ベルト抵抗、転写ベルト6の使用履歴、機外環境、転写ベルト6の周辺温度などに基づいてヒーター190bを開始するまでの待機時間が、実施例6Aと同様、180分に決定される。また、長時間放置後の転写ベルト抵抗値と基準値Thとの差分から、ヒーター190bの出力レベルが、実施例6Aと同様、30[W]に決定される。その結果、本体電源オフから10時間経過後でも転写ベルト抵抗値(10.0[logΩ/□])は基準値Th(9.51[logΩ/□])以上に維持された。したがって、用紙Pの分離性能および転写性能は良好となった。
また、実施例6Bでは、ヒーター190bを駆動中に転写ベルト6の回転が有るので、駆動ローラー62の内部に設置されたヒーター190bでは、転写ベルト6全体を均一に温めるので、転写ベルト6全体について抵抗むらが生じず、画像濃度むらがなく、転写性能は良好であった。また、ヒーター190の消費電力量は210[Wh]となり、ヒーター190が本体電源オフ後から180分間駆動されなかった分の消費電力量が抑えられた。
(実施例7)
実施例7では、実施例1と同一条件において、ヒーター190aの代わりに、反転搬送路93の下方に設置されたヒーター190cを制御対象としている。ヒーター190cは、転写ベルト6との距離がヒーター190aより遠いため、ヒーター190aを使用する場合よりも、ヒーター190cを駆動させてから転写ベルト6が温まり始めるまでに時間を要する。よって、ヒーター190cを開始するまでの待機時間が150分と実施例1(180分)よりも短く決定される。その結果、本体電源オフから10時間経過後でも転写ベルト抵抗値(10.0[logΩ/□])は、実施例1と同程度に、基準値Th(9.51[logΩ/□])以上に維持された。したがって、用紙Pの分離性能および転写性能は良好となった。また、ヒーター190の消費電力量は300[Wh]となり、ヒーター190が本体電源オフ後から150分間駆動されなかった分の消費電力量が抑えられた。
1 感光体ドラム
2 帯電装置
4 現像装置
5 転写搬送路
6 転写ベルト
7 クリーニング装置
9 給紙カセット
61 従動ローラー
62 駆動ローラー
63 バックアップローラー
90 給紙搬送路
91 ゲート
92 両面搬送路
93 反転搬送路
94 再給紙搬送路
100 画像形成装置
110 原稿読み取り部
120 操作表示部
130 画像処理部
135 画像書き込み部
140 画像形成部
150 搬送部
160 定着部
171 通信部
172 記憶部
180 パラメーター取得部
190,190a,190b,190c ヒーター
200 制御部
201 CPU
202 ROM
203 RAM
P 用紙
NP 転写ニップ部

Claims (16)

  1. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体との間で転写ニップ部を形成する転写ベルトと、
    を備える画像形成装置において、
    前記画像形成装置の電源オフ後、前記転写ベルトを加熱する加熱部と、
    前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値を取得し、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の変化に関連するパラメーター値と、取得した前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値とに基づいて、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移を推定し、前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移に応じて、前記電源オフから前記加熱部の加熱を開始するまでの待機時間を変更し、前記低下推移における前記転写ベルトの電気抵抗値の収束値に応じて、前記加熱部の加熱量を変更する制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記電源オフからの経過時間に対する、前記パラメーター値に応じた前記電気抵抗値の低下推移を示す時間変化情報を予め保持し、前記電源オフする際またはオフ中に取得される前記パラメーター値に対する前記時間変化情報から、前記電源オフする際またはオフ中に取得される前記電気抵抗値が予め設定された基準値を下回る経過時間を推定し、前記基準値を下回ると推定される経過時間に基づいて前記待機時間を決定する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記電源オフからの経過時間に対する、前記パラメーター値に応じた前記電気抵抗値の低下推移を示す時間変化情報を予め保持し、前記電源オフする際またはオフ中に取得される前記パラメーター値に対する前記時間変化情報から、前記低下推移における前記電気抵抗値の収束値を推定し、前記収束値と予め設定された基準値との差分に基づいて前記加熱量を決定する、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記パラメーター値には、前記画像形成装置の電源オフ時の前記転写ベルトの使用履歴、前記画像形成装置の電源オフ時の前記画像形成装置の周囲の温湿度および前記転写ベルトの周辺温度の少なくとも1つが含まれる、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記使用履歴が多いほど前記待機時間を短く設定する、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記画像形成装置の周囲の湿度が高いほど前記待機時間を短く設定する、
    請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記周辺温度が低いほど前記待機時間を短く設定する、
    請求項4〜6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記使用履歴が多いほど前記加熱量を大きく設定する、
    請求項4〜7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記画像形成装置の周囲の湿度が高いほど前記加熱量を大きく設定する、
    請求項4〜8の何れか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記周辺温度が低いほど前記加熱量を大きく設定する、
    請求項4〜9の何れか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記電源オフ直前の前記画像形成装置でのプリント履歴に基づいて前記周辺温度を推定する、
    請求項4〜10の何れか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記加熱部の加熱中に前記転写ベルトを回転させる、
    請求項1〜11の何れか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、前記加熱部が加熱を開始してから前記転写ベルトの温度が上昇開始するまでのタイムラグを予め保持し、予め設定された基準値を下回ると推定される経過時間および前記タイムラグに基づいて、前記待機時間を決定する、
    請求項1〜12の何れか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、前記電源オフ時の前記電気抵抗値を取得してから所定時間経過後、または、予め設定された基準値を下回ると推定される経過時間での前記電気抵抗値を再度取得し、前記再度取得された電気抵抗値が所定値未満の場合には前記加熱部の加熱を開始する一方、前記再度取得された電気抵抗値が前記所定値以上の場合には前記待機時間を再変更する、
    請求項1〜11の何れか一項に記載の画像形成装置。
  15. 画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
    トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体との間で転写ニップ部を形成する転写ベルトと、
    前記画像形成装置の電源オフ後、前記転写ベルトを加熱する加熱部と、
    前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値を取得し、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の変化に関連するパラメーター値と、取得した前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値とに基づいて、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移を推定し、前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移に応じて、前記電源オフから前記加熱部の加熱を開始するまでの待機時間を変更し、前記低下推移における前記転写ベルトの電気抵抗値の収束値に応じて、前記加熱部の加熱量を変更する制御部と、
    を備える画像形成システム。
  16. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体との間で転写ニップ部を形成する転写ベルトと、
    を備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置の電源オフ後、前記転写ベルトを加熱し、
    前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値を取得し、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の変化に関連するパラメーター値と、取得した前記電源オフ時の前記転写ベルトの電気抵抗値とに基づいて、前記電源オフ後における前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移を推定し、前記転写ベルトの電気抵抗値の低下推移に応じて、前記電源オフから前記転写ベルトの加熱を開始するまでの待機時間を変更し、前記低下推移における前記転写ベルトの電気抵抗値の収束値に応じて、前記転写ベルトの加熱量を変更する、
    制御方法。
JP2015202055A 2015-10-13 2015-10-13 画像形成装置、画像形成システムおよびその制御方法 Active JP6638304B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015202055A JP6638304B2 (ja) 2015-10-13 2015-10-13 画像形成装置、画像形成システムおよびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015202055A JP6638304B2 (ja) 2015-10-13 2015-10-13 画像形成装置、画像形成システムおよびその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017075987A JP2017075987A (ja) 2017-04-20
JP6638304B2 true JP6638304B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=58551236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015202055A Active JP6638304B2 (ja) 2015-10-13 2015-10-13 画像形成装置、画像形成システムおよびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6638304B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018072744A (ja) 2016-11-04 2018-05-10 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017075987A (ja) 2017-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3184750B2 (ja) 画像形成装置
US9395647B2 (en) Image forming apparatus and method of controlling the same
JP4283764B2 (ja) 電源制御装置、発熱装置、定着装置、画像形成装置、電源制御方法および電源制御プログラム
US10241460B2 (en) Image forming apparatus
JP2009175679A (ja) 画像形成装置、および画像形成装置におけるウォームアップ時間制御方法
JP6638304B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよびその制御方法
JP5873815B2 (ja) 画像形成装置
JP6221976B2 (ja) 画像形成装置
JP2017068157A (ja) 画像形成装置
JP7146487B2 (ja) 画像形成装置
JP5942905B2 (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP5355155B2 (ja) 画像形成装置
JP5949092B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2001312124A (ja) 画像形成装置
JP6184213B2 (ja) 画像形成装置
JP2003270910A (ja) 画像形成装置の制御方法
JP2017207684A (ja) 画像形成装置
EP3318931B1 (en) Image forming apparatus
JP2016114816A (ja) 画像形成装置
JP6213398B2 (ja) 画像形成装置、清掃部材の移動制御方法
JP5971143B2 (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP3984901B2 (ja) 画像形成装置
JP2003316238A (ja) 画像形成装置
JP2008310006A (ja) 画像形成装置
JP2019032382A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190605

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190906

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6638304

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150