JP2019032382A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートに含まれる水分量に偏りがある場合であっても、シートの搬送不良及び転写不良を防ぐこと。
【解決手段】画像形成装置100は、トナー像が形成される感光ドラム1と、感光ドラム1に形成されたトナー像をシート3に転写する転写ローラ2と、画像を形成するシート3の水分量を検出する電流検出部21と、電流検出部21により検出したシート3の搬送方向の後端の水分量が増加することに応じて感光ドラム1からシート3が剥離しやすくなるように画像形成条件を変更するCPU23と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式の複写機やプリンター等の画像形成装置に関する。
電子写真方式の複写機やプリンター等の画像形成装置において、使用する転写材等のシートの含水率は、トナー像の転写性及び定着性等の画像形成品質に大きな影響を与える。
特許文献1は、転写装置と転写材供給装置との間に転写材の抵抗値を測定するセンサを設置し、このセンサの出力に応じて転写装置の転写条件を調整する画像形成装置を開示している。
ここで、転写材等のシートのシート面における含水率は、シート面において一様ではなく、外気の水分量が高い場合に、内側よりも外気に触れている外周の方が高くなる。この含水率の高いシートの外周部分には、定着器でトナーを定着させる際の加熱によって水分が蒸発し、カールを生じる。そして、外周部分にカールを生じたシートは、このカールの大きさがある程度以上になった場合において、搬送方向の先端にカールを生じた場合には搬送不良を生じ、搬送方向の後端にカールを生じた場合には両面記録時の2面目でトナーの転写不良を生じる。
特開昭55−028081号公報
しかしながら、特許文献1においては、シートのシート面における水分量の偏りを考慮していないため、水分量の偏りでカールを生じることによる搬送不良及び転写不良を防ぐことができないという課題を有する。
本発明の目的は、シートに含まれる水分量に偏りがある場合であっても、シートの搬送不良及び転写不良を防ぐことができる画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、現像剤像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された現像剤像を記録材に転写する転写手段と、画像を形成する記録材の水分量を検出する検出手段と、前記検出手段により検出した記録材の搬送方向の後端の前記水分量が増加することに応じて前記像担持体から記録材が剥離しやすくなるように画像形成条件を変更する制御手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、現像剤像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された現像剤像を記録材に転写する転写手段と、現像剤像を記録材に転写するときに、記録材の搬送方向の後端において前記転写手段に流れる電流値が大きいほど前記転写手段に印加する転写バイアスを弱める制御手段と、を有することを特徴とする。
更に、本発明に係る画像形成装置は、記録材を搬送する搬送手段と、現像剤像が形成される像担持体と、転写バイアスが印加された際に、前記像担持体に形成された現像剤像を記録材に転写する転写手段と、前記転写手段にバイアスが印加されたときに記録材を介して前記転写手段から前記像担持体に流れる転写電流を検出する電流検出手段と、記録材の搬送方向の後端における前記転写電流に基づいて画像形成条件を変更する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、シートに含まれる水分量に偏りがある場合であっても、シートの搬送不良及び転写不良を防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の模式図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の要部の模式図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るカールを生じたシートの斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の動作を示すフロー図である。 本発明の実施の形態1に係るiStdテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るシートの含水率と電流量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るシートの搬送方向における電流量の分布を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るシートのカールの大きさと含水率又は差との関係を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るシートの搬送方向における電流量の分布を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の動作を示すフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
<画像形成装置の構成>
本発明の実施の形態に係る画像形成装置100の構成について、図1から図3を参照しながら、詳細に説明する。
画像形成装置100は、感光ドラム1と、転写ローラ2と、レーザ書込み装置4と、帯電器5と、現像ユニット6と、レジストローラ7と、給送路8と、クリーニング装置9と、除電装置10と、剥離爪11と、を有している。また、画像形成装置100は、定着器12と、排出ローラ13と、排出トレー14と、供給路15と、搬送ローラ16と、転写バイアス電源20と、電流検出部21と、を有している。更に、画像形成装置100は、入力インターフェース22と、CPU23と、ROM24と、出力インターフェース25と、制御部26と、ユーザーインターフェース27と、制御部28と、含水率算出部29と、を有している。画像形成装置100は、ここでは電子写真方式の複写機を例示する。
像担持体としての感光ドラム1は、装置本体に回転自在に軸支されており、図示しない駆動部により駆動されて回転する。感光ドラム1には、レーザ書込み装置4により露光されることにより、静電潜像が形成される。
転写手段としての転写ローラ2は、感光ドラム1に従動回転して、感光ドラム1に形成されたトナー像をシート3に転写させる。転写ローラ2は、現像剤像としてのトナー像を転写させたシート3を定着器12に向けて搬送する。
レーザ書込み装置4は、レーザ光源、ポリゴンミラー及びレンズ等を備えている。レーザ書込み装置4は、スキャナ等の図示しない光学走査系により読み込まれた画像情報が図示しない画像処理手段から入力し、入力した画像情報に基づいて感光ドラム1を露光して感光ドラム1に静電潜像を形成する。
帯電器5は、帯電バイアスが印加されることにより、感光ドラム1を一様に帯電させる。
現像ユニット6は、トナーを収容し、収容しているトナーを用いて感光ドラム1に形成される静電潜像を現像する。
レジストローラ7は、給送されたシート3又は搬送ローラ16により搬送されてきたシート3を、トナー像の形成に同期した所定のタイミングで、給送路8を介して感光ドラム1と転写ローラ2との当接部分に供給する。
クリーニング装置9は、トナー画像の転写後に感光ドラム1の表面に残留したトナーを除去する。
除電装置10は、制御部28の制御により除電電圧(除電バイアス)が印加されることにより、感光ドラム1に残留した電荷を消去して、トナー画像の転写が終了したシート3を感光ドラム1から剥離させる。
剥離爪11は、トナー画像の転写が終了したシート3を感光ドラム1から剥離させる。
定着器12は、転写ローラ2から搬送されてきたシート3を加熱して、シート3に転写されているトナー像をシートに定着させる。定着器12は、トナー像を定着させたシート3を排出ローラ13に向けて搬送する。
排出ローラ13は、シート3の表面にのみ画像を形成する場合に、定着器12から搬送されてきたシート3を排出トレー14に排出する。排出ローラ13は、シート3の両面に画像を形成する場合に、定着器12から搬送されてきたシート3の搬送方向の前端が通過した後であって後端が通過する前に、シート3を保持した状態で逆回転するスイッチバックと呼ばれる動作を行う。排出ローラ13は、スイッチバックによりシート3を搬送ローラ16に向けて搬送する。
搬送ローラ16は、排出ローラ13から搬送されてきたシート3を供給路15を介して再びレジストローラ7に向けて搬送する。
転写バイアス電源20は、制御部26の制御により転写ローラ2に転写電圧(転写バイアス)を印加する。
検出手段としての電流検出部21は、転写ローラ2の反対側に設置されている。電流検出部21は、転写バイアス電源20から転写ローラ2に転写電圧が印加された際に、転写ローラ2と感光ドラム1との間でシート3が押圧されている状態で、感光ドラム1に流れるシート3の抵抗値に応じた電流を検出する。電流検出部21は、電流の検出値を入力インターフェース22に出力する。ここで、感光ドラム1に流れる電流は、シート3の抵抗値が低いほど大きくなる。また、シート3の抵抗値は、シート3に含まれる水分量である含水率によって変化し、含水率が高いほど低くなる。
電流検出部21は、感光ドラム1の回転に伴うシート3の移動に従って、少なくともシート3先端が転写ローラ2と感光ドラム1との間に突入してから、シート3後端が転写ローラ2と感光ドラム1との間を通過するまで、所定間隔で連続的に電流を検出する。所定間隔は、ここでは50msecを例示する。
入力インターフェース22は、電流検出部21から入力した電流の検出値をCPU23に出力する。
制御手段としてのCPU23は、ROM24に格納されている各種の制御プログラムを実行し、入力インターフェース22から入力する電流の検出値を含水率算出部29に出力する。CPU23は、含水率算出部29から入力する含水率分布データに基づいて、シート3の搬送方向の後端の水分量が増加することに応じて感光ドラム1からシート3が剥離しやすくなるように画像形成条件を変更する。CPU23は、変更した画像形成条件で画像を形成するための制御信号を出力インターフェース25に出力する。
ROM24は、各種の制御プログラムを予め記憶している。
出力インターフェース25は、CPU23から入力する制御信号を制御部26、ユーザーインターフェース27又は制御部28に出力する。
制御部26は、転写バイアス電源20から転写ローラ2に印加される転写電圧を制御する。制御部26は、出力インターフェース25から入力する制御信号に従って、転写バイアス電源20から転写ローラ2に印加される電圧の制御を変更する。
ユーザーインターフェース27は、出力インターフェース25から入力する制御信号に従って動作する。ユーザーインターフェース27は、表示装置である場合に、所定の情報を表示してオペレータ操作を促す。
制御部28は、除電装置10に印加される除電電圧を制御する。制御部28は、出力インターフェース25から入力する制御信号に従って、除電装置10に印加される除電電圧の制御を変更する。
含水率算出部29は、CPU23から入力する電流の検出値に基づいて、シート3のシート面の含水率分布を算出し、含水率分布データをCPU23に出力する。含水率分布データは、電流値が最大値の場合には含水率が最大値となり、電流値が最小値の場合には含水率が最小値となるデータである。また、含水率の最大値と最小値との差は、部分含水率差、即ち含水の不均一度となる。
<画像形成装置の動作>
一般に、記録材としてのシートでは、外周から含水が進み、図4に斜線で示した部分の含水率が高くなる。この際、B部分(後端部bからX方向に対して30mmの部分)とA部分(X方向に対して中央の30mmの部分)とでは含水率が異なり、B部分に大きなカールを生じる。なお、これは先端部aからX方向と反対方向に対して30mmの部分についても同様である。
転写紙等のシート3が図4のX方向に搬送される際に、aはシート3の搬送方向の先端部になり、bはシート3の搬送方向の後端部になる。この際、シート3に対するトナー像の転写時に、カールを生じた先端部a又は後端部bにおいてシート3の挙動等の転写条件が異なることにより、画像抜けやトナー飛び散り等の不具合を生じる場合がある。
シート3の第1の面としての一面目及び一面目の反対側の第2の面としての二面目に画像を形成する場合には、一面目に画像を形成したシート3をスイッチバックして搬送することにより二面目に画像を形成するため、先端部aと後端部bとは入れ替わる。この際、カールを生じたシート3の二面目に画像形成を行う際に、一面目の後端のカールしたB部分が二面目では先端となり、二面目の先端のカールしたB部分が感光ドラム1に巻きつく等の搬送不良を生じる。
本実施の形態に係る画像形成装置100は、上記のシート3にカールを生じることに伴う画像抜けやトナー飛び散り等の不具合、及び搬送不良を防ぐことができる。
以下に、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100の動作について、図5から図8を参照しながら、詳細に説明する。
画像形成装置100は、図示しない主電源スイッチがONされることにより動作を開始する。
まず、画像形成装置100は、コピー開始又はプリント開始等の信号を受信することによりJOB(ジョブ)を開始して印字動作等を開始する(S1)。
次に、画像形成装置100は、装置本体に備えられている図示しない環境検出部により温度及び湿度の使用環境を検出する(S2)。
次に、画像形成装置100は、ユーザーやサービスマン等の管理者の設定操作又はセンサ等によって、シート3の種別としての坪量及びシート3の搬送方向に直交する方向のサイズ(シート幅)を検出する(S3)。
次に、画像形成装置100のCPU23は、検出した使用環境と、検出したシート3の坪量及びサイズと、に基づいて基準電流値iStdを決定する(S4)。具体的には、CPU23は、図6に一例として示すiStdテーブルを参照して、検出した使用環境、シート3の坪量及びサイズに対応付けられている基準電流値iStdを求める。基準電流値iStdは、ここでは図8に示す値を例示する。
図6に示すiStdテーブルでは、温度と湿度とに基づいて使用環境として低温低湿、通常及び高温多湿の3つの区分を設ける。また、図6に示すiStdテーブルでは、シートの坪量に応じて3つの区分を設ける。更に、図6に示すiStdテーブルでは、シートのサイズに応じて2つの区分を設ける。つまり、図6に示すiStdテーブルでは、使用環境、シートの坪量及びシートのサイズに応じて、18の区分を設け、区分毎に基準電流値iStdを設定する。
次に、画像形成装置100は、給紙を開始する(S5)。
次に、画像形成装置100は、転写ローラ2と感光ドラム1との間にシート3を挟み込んでトナー像をシート3に転写する転写工程を開始する(S6)。
次に、電流検出部21は、転写ローラ2からシート3を介して感光ドラム1に流れる電流の電流値iAを検出する。また、CPU23は、電流検出部21により検出した電流値を含水率算出部29に出力すると共に、含水率算出部29から入力する含水率分布データに基づいて、含水率が最大となる電流値iAを決定する(S7)。
ここで、シート3を介して転写ローラ2から感光ドラム1に流入する電流(転写電流)は、図7に示すように、シート3の含水率が高いほど多くなる。従って、図8に一例として示す含水率分布データにおける電流値は、シート3の各部分の含水率に対応している。図8に示す含水率分布データにおいて、シート3の後端付近のB部分と先端付近とで高い電流値iMAXが検出され、シート3の中央のA部分で低い電流値iMINが検出される。これより、CPU23は、電流値iMAXを電流値iAと決定する。なお、電流値iMAXと電流値iMINとの差は、シート3の面内の含水率の差を示している。
次に、CPU23は、電流検出部21により検出した電流値iAから、基準値としての基準電流値iStdを減算して比較結果としての差分Δi(Δi=iA−iStd)を算出する(S8)。
次に、CPU23は、差分Δiが0以下であるか否かを判定する(S9)。
CPU23は、差分Δiが0以下の場合に(S9:Yes)、シート3が不具合のない含水状態であると判断して通常の画像形成条件のまま変更せずに(S10)、引き続き画像形成動作を行い、その後に動作を終了する。
一方、CPU23は、差分Δiが0より大きい場合に(S9:No)、差分Δiが0より大きく且つ所定値Y2未満であるか否かを判定する(S11)。
CPU23は、差分Δiが0より大きく且つ所定値Y2未満である場合に(S11:Yes)、シート3が制御可能な含水状態にあると判断し、両面印刷であるか否かを判定する(S12)。
CPU23は、両面印刷である場合に(S12:Yes)、制御部26及び制御部28の制御を変更することにより、感光ドラム1からシート3が剥離しやすくなるように二面目以降の画像形成条件を変更する(S13)。そして、CPU23は、変更した画像形成条件で引き続き画像形成動作を行った後に動作を終了する。
具体的には、CPU23は、シート3の搬送方向の先端の所定幅において、転写バイアス電源20から転写ローラ2に印加される電圧を、通常設定より20%〜30%程度弱めるように制御部26を制御することが望ましい。この際に、CPU23は、シート3の搬送方向の後端において転写ローラ2に流れる電流値、即ち差分Δiが大きいほど、転写バイアス電源20から転写ローラ2に印加される電圧を弱めるようにしてもよい。また、CPU23は、シート3の搬送方向の先端の所定幅において、除電装置に印加される除電電圧を通常設定より20%〜30%程度強めるように制御部28を制御することが望ましい。所定幅は、ここでは10mmを例示する。
これにより、二面目以降の画像形成を行う際に、シート3の感光ドラム1への巻き付きによる搬送不良を防ぐことができ、二面目以降のシート3について一面目の印刷動作では改善できなかった画像形成条件の最適化も可能となる。
このように電圧条件を変化させる理由は、転写電圧を下げたり除電電圧を上げることにより転写抜け等の画像不良を生じる可能性もあるが、シート3の搬送不良によりシート3に画像を形成できないことに比べてユーザーに対する被害は少ないためである。
一方、CPU23は、片面印刷である場合に(S12:No)、制御部26及び制御部28の制御を変更することにより、次に搬送されてくる2枚目のシート3が感光ドラム1から剥離しやすくなるように画像形成条件を変更する(S14)。そして、CPU23は、変更した画像形成条件で引き続き画像形成動作を行った後に動作を終了する。これにより、二枚目以降のシート3については、一枚目の印刷動作では改善できなかった画像形成条件の最適化も可能となる。
また、CPU23は、差分Δiが所定値Y2以上(所定値以上)の場合に(S11:No)、シート3の後端の水分量が所定値以上であるために、シート3が画像形成不可な含水状態であると判断する。そして、CPU23は、画像形成動作を中止して、ユーザーインターフェース27にシート3が画像形成不可な含水状態である旨を表示等して、シート3の交換又は画像形成操作の中止をオペレータに促して(S15)、動作を終了する。
ステップS15の動作後に、オペレータの操作で画像形成条件を設定して、感光ドラム1に対する剥離爪の当接姿勢を変更すること等により、画像形成を続行するようにすることも可能である。このように、シート3が画像形成不可な含水状態であると判断した際に画像形成動作を中止することにより、シート3の搬送不良又はトナーの転写不良を生じることを未然に防ぐことができる。
図9において、図9(a)はシート3のB部分の含有率とシート3のカールの大きさとの関係を示しており、図9(b)はシート3のB部分の電流値iAと基準電流値iStdとの差分Δiと、カールの大きさと、の関係を示している。また、図9(a)に示す領域R1及び図9(b)に示す領域R2は、シート3の搬送不良を生じる領域を示している。
図9(a)より、カールによるシート3の搬送不良を生じるB部分の含水率の閾値はX1である。また、図9(b)より、カールによるシート3の搬送不良を生じる含水率X1に対応する差分Δiの閾値は所定値Y2になる。このように、予め実験による検証で求めた所定値Y2をROM24に格納しておき、ROM24に格納した所定値Y2を差分Δiに対する判断閾値として用いる。
このように、本実施の形態では、転写ローラ2をシート3の後端が通過する際の水分量に応じて画像形成条件を変更する。これにより、シートに含まれる水分量に偏りがある場合であっても、シートの搬送不良及び転写不良を防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、転写ローラ2からシート3を介して感光ドラム1に流れる電流によりシート3の含水率を検出することにより、シート3の含水率を簡易に検出することができる。
なお、本実施の形態において、シート3の種別及び使用環境に応じて設定された基準電流値を用いて画像形成条件を変更したが、シート3の種別及び使用環境のいずれか一方に応じて設定された基準電流値を用いて画像形成条件を変更してもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の構成は図1から図3と同一構成であるので、その説明を省略する。
<画像形成装置の動作>
図10において、図10(a)は上記実施の形態1の含水率分布データを示しており、図10(b)は本実施の形態の含水率分布データを示している。
上記実施の形態1では、シート3の一面目の電流値と基準電流値iStdとの差分Δiを用いて種々の制御を行った。しかしながら、同じ坪量やサイズのシート3であっても、その種類によって抵抗値は異なり、抵抗値の高いシート3は電流値が低く、抵抗値の低いシート3は電流値が高くなる。従って、上記実施の形態1では、基準電流値iStdを坪量やサイズ等から決定するため、図10(a)に示すように、実際は同じ含水率でもシート3の種類によって差分Δiが異なる。即ち、抵抗値が高い種類のシート3では、差分Δiが小さくなるために含水率が実際より低く見積もられ、抵抗値が低い種類のシート3では、差分Δiが大きくなるために含水率が実際より高く見積もられる。
そこで、本実施の形態では、画像形成条件を更に適切に設定することができる画像形成装置を提供する。
以下に、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100の動作について、図10及び図11を参照しながら、詳細に説明する。
画像形成装置100は、図示しない主電源スイッチがONされることにより動作を開始する。
まず、画像形成装置100は、コピー開始又はプリント開始等の信号を受信することによりJOBを開始して印字動作等を開始する(S21)。
次に、画像形成装置100は、シート3の種別が変更されてから1枚目の画像形成動作であるか否かを判定する(S22)。シート3の種別が変更されてから1枚目であるか否かは、シート3を給紙するカセットが変更されてから1枚目であるか否かの判定、カセット開閉後1枚目であるか否かの判定、又は電源ON後1枚目であるか否かの判定等により判定する。
次に、画像形成装置100の電流検出部21は、シート3の種別が変更されてから1枚目の画像形成動作である場合に(S22:Yes)、シート3の一面目にトナー画像を転写する転写工程において、電流値を検出する(S23)。このように、シート3の種別が変更されてから1枚目の画像形成動作である場合にステップS23の動作に進むことにより、画像形成動作毎にステップS23の動作に進める場合に比べて、画像形成動作の処理負荷を軽減することができる。
また、CPU23は、電流検出部21により検出した電流値を含水率算出部29に出力すると共に、含水率算出部29から入力する含水率分布データに基づいて、含水率が最大となる電流値iAを決定する。
次に、電流検出部21は、二面目の転写工程において、乾燥状態のシート3の二面目の電流値i2を検出する(S24)。
次に、CPU23は、電流検出部21により検出した電流値i2を図示しないメモリに記憶する(S25)。この際、CPU23は、電流検出部21によりシート3の二面目の搬送方向に沿って複数回検出した電流値のうちの最小値を電流値i2としてもよい。これにより、シート3の面内において水分がより蒸発した部分の電流値を基準とすることができるため、更に精度良く含水率を求めることができ、より適切な画像形成条件を設定することができる。なお、CPU23は、電流検出部21によりシート3の二面目の任意の位置で検出した電流値をi2としてもよい。
次に、CPU23は、電流検出部21により検出した一面目の電流値iAから二面目の電流値i2を減算して差分Δi(Δi=iA−i2)を算出する。そして、CPU23は、算出した比較結果としての差分Δiが予め実験等で設定した閾値Iw以上であるか否かを判定する(S26)。ここで、閾値Iwは、二面目の電流値i2、又はシート3にトナー像を転写していない時に検出される電流値に基づいて決定することができる。この場合には、シート3の種類や転写ローラ2の抵抗の変動に応じた値に設定できるため、精度良く含水率を求め、より適切な画像形成条件を設定することができる。
このように、本実施の形態では、定着器12を通過した後の定着時の熱によりほぼ水分が蒸発した状態のシート3の二面目の電流値i2を、基準電流値とする。即ち、水分を含んだ状態の一面目の電流値iAと、同じ紙の乾燥状態である二面目の電流値i2と、の差分をΔiとすることで、差分Δiはシート3固有の抵抗値の影響を排除した含水率を表す電流値となる。これにより、実施の形態1に比べて精度よく含水率を検出することができる。
CPU23は、差分Δiが閾値Iw以上である場合に(S26:Yes)、シート3の含水状態が不具合を起こす可能性があると判断する。そして、CPU23は、制御部26及び制御部28の制御を変更することにより、次に搬送されてくる二枚目以降のシート3の画像形成条件を変更して引き続き画像形成動作を行い(S27)、その後に動作を終了する。
一方、CPU23は、差分Δiが閾値Iw未満である場合に(S26:No)、シート3が不具合のない含水状態であると判断して通常の画像形成条件のまま変更せずに(S28)、引き続き画像形成動作を行い、その後に動作を終了する。
また、CPU23は、シート3の種別が変更されてから1枚目の画像形成動作でない場合に(S22:No)、前回のJobから所定時間経過したか否かを判定する(S29)。この動作は、シート3の種類が変わらなくても、含水率が大きく変化した可能性があるか否かを判断するための動作である。
電流検出部21は、前回のJobから所定時間経過した場合に(S29:Yes)、含水率が大きく変化した可能性があるため、一面目の転写工程において電流値iAを検出する(S30)。このように前回のJobから所定時間経過した場合にステップS30の動作に進むことにより、前回のJobからの経過時間に関わらずステップS30の動作に進む場合に比べて、画像形成動作の処理負荷を軽減することができる。
次に、CPU23は、ステップS22においてシート3の種類が変わっていないと判定しているため、前回検出して記憶した二面目の電流値i2をメモリより読み出す(S31)。
次に、CPU23は、電流検出部21により検出した一面目の電流値iAから二面目の電流値i2を減算して差分Δi(Δi=iA−i2)を算出し、算出した差分Δiが予め実験等で設定した閾値Iw以上であるか否かを判定する(S32)。
CPU23は、差分Δiが閾値Iw以上である場合に(S32:Yes)、シート3の含水状態が不具合を起こす可能性があると判断する。そして、CPU23は、制御部26及び制御部28の制御を変更することにより、次に搬送されてくる二枚目以降のシート3の画像形成条件を変更して引き続き画像形成動作を行い(S33)、その後に動作を終了する。
一方、CPU23は、差分Δiが閾値Iw未満である場合に(S32:No)、シート3の含水率が大きく変化した可能性はないと判断して通常の画像形成条件のまま変更せずに(S34)、引き続き画像形成動作を行い、その後に動作を終了する。
また、CPU23は、前回のJobから所定時間経過していない場合に(S29:No)、シート3の含水率が大きく変化した可能性はないと判断して通常の画像形成条件のまま変更せずに(S35)、引き続き画像形成動作を行い、その後に動作を終了する。
ここで、本実施の形態において、二面目の電流値i2を検出する必要があるが、これは含水率を検出する毎に毎回行う必要はなく、シート3の種類が変更された場合にのみ行えば良い。その理由は、二面目の電流値i2はシート3固有の抵抗値を表すものであり、シート3の種類によって異なるが、シート3の種類が同じであれば製造ロット差等の影響はほぼ無いためである。
このように、本実施の形態では、電流検出部21により検出した転写ローラ2をシート3の後端が通過する際の水分量に応じて画像形成条件を変更する。これにより、シートに含まれる水分量に偏りがある場合であっても、シートの搬送不良及び転写不良を防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、転写ローラ2からシート3を介して感光ドラム1に流れる電流によりシート3の含水率を検出することにより、シート3の含水率を簡易に検出することができる。
なお、本実施の形態において、Δiの閾値Iwは、シート3の2面目の電流値i2の検出結果、又はシート3にトナー像を転写していない時に検出される電流値に基づいて決定するようにしてもよい。これにより、シート3の種別や、転写ローラ2の抵抗の変動に応じた閾値設定ができるため、更に精度良く含水率を求めることができ、より適切な画像形成条件を設定することができる。
また、ステップS29の動作において、前回のJobの実行時の温度及び湿度と今回のJobの実行時の温度及び湿度との差が所定値以上であるか否かを判定するようにしてもよい。CPU23は、温度及び湿度の差が所定値以上の場合にステップS30の動作を行い、温度及び湿度の差が所定値未満の場合にステップS35の動作を行う。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
具体的には、上記実施の形態1及び実施の形態2において、転写ローラ2からシート3を介して感光ドラム1に流れる電流により含水率を検出したが、シート3の含水率と相関関係にある検出値により含水率を検出することができる。
1 感光ドラム
2 転写ローラ
3 シート
4 レーザ書込み装置
5 帯電器
6 現像ユニット
7 レジストローラ
8 給送路
9 クリーニング装置
10 除電装置
11 剥離爪
12 定着器
13 排出ローラ
14 排出トレ-
15 供給路
16 搬送ローラ
20 転写バイアス電源
21 電流検出部
22 入力インターフェース
23 CPU
24 ROM
25 出力インターフェース
26 制御部
27 ユーザーインターフェース
28 制御部
29 含水率算出部
100 画像形成装置

Claims (16)

  1. 現像剤像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に形成された現像剤像を記録材に転写する転写手段と、
    画像を形成する記録材の水分量を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出した記録材の搬送方向の後端の前記水分量が増加することに応じて前記像担持体から記録材が剥離しやすくなるように画像形成条件を変更する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記後端の前記水分量が増加するのに応じて前記転写手段に印加する転写バイアスを弱める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置
  3. 前記像担持体を除電する除電手段をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記後端の前記水分量が増加するのに応じて前記除電手段に印加する除電バイアスを強める、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置
  4. 前記制御手段は、
    前記後端の前記水分量と、記録材の種別又は使用環境と、に応じて画像形成条件を変更する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記後端の前記水分量と、記録材の種別又は使用環境に応じて設定された基準値と、の比較結果に応じて画像形成条件を変更する、
    ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記転写手段は、
    記録材の第1の面及び前記第1の面の反対側の第2の面に現像剤像を転写し、
    前記制御手段は、
    前記第1の面の前記後端の前記水分量と前記第2の面の前記水分量との比較結果に応じて画像形成条件を変更する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記検出手段により前記第2の面において前記搬送方向に沿って複数回検出した前記水分量のうちの最小値を、前記第1の面の前記水分量と比較する、
    ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、
    記録材の種別が変更されたことを検出した際に、前記後端の前記水分量が増加することに応じて前記像担持体から記録材が剥離しやすくなるように画像形成条件を変更する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記検出手段は、
    前回のジョブから所定時間経過した場合に、前記後端の前記水分量の検出を行う、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、
    前記後端の前記水分量が所定値以上の場合に、画像形成動作を中止する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、
    前記転写手段により記録材の片面にのみ画像を形成する場合に、次の記録材が搬送される際に画像形成条件を変更する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、
    前記転写手段により記録材の第1の面に現像剤像を転写した後に前記第1の面の反対側の第2の面に現像剤像を転写する場合に、前記第2の面に現像剤像を転写する際に画像形成条件を変更する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記検出手段は、
    前記転写手段と前記像担持体との間を記録材が通過する際に前記転写手段から前記像担持体に流れる電流を前記水分量として検出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御手段は、
    前記検出手段により検出した電流値と、前記転写手段により記録材に現像剤像を転写していないときに前記検出手段により検出した電流値と、に基づいて画像形成条件を変更する、
    ことを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
  15. 現像剤像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に形成された現像剤像を記録材に転写する転写手段と、
    現像剤像を記録材に転写するときに、記録材の搬送方向の後端において前記転写手段に流れる電流値が大きいほど前記転写手段に印加する転写バイアスを弱める制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  16. 記録材を搬送する搬送手段と、
    現像剤像が形成される像担持体と、
    転写バイアスが印加された際に、前記像担持体に形成された現像剤像を記録材に転写する転写手段と、
    前記転写手段にバイアスが印加されたときに記録材を介して前記転写手段から前記像担持体に流れる転写電流を検出する電流検出手段と、
    記録材の搬送方向の後端における前記転写電流に基づいて画像形成条件を変更する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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