JP6637451B2 - デジタル表示式メジャー - Google Patents

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Description

本発明は、巻尺テープで測定した値をデジタル表示することができるメジャーに関する。
測定した値をデジタル表示するメジャーは、測定した値を見誤ることが少なく、測定の誤りを防止することができる。このようなメジャーとして、様々なものが提案されている。
特許文献1には、ケース部と、一端部が上記ケース部の内部に固定された巻尺テープと、上記巻尺テープを収納方向へ付勢しうる付勢部材と、上記巻尺テープが引き出された場合に上記巻尺テープの他端部を保持しうる保持部と、上記巻尺テープの測定値を取得しう
る測定値取得手段と、上記測定値取得手段により取得した測定値を表示しうるデジタル表示部とを有するデジタル表示式メジャーであって、上記測定値取得手段は、上記巻尺テープの一方の面部に固定されると共に所定の磁気パターンが記録された磁気テープと、上記磁気パターンの磁気信号を取得しうる磁気センサー部と、上記磁気センサー部により得られた磁気信号を処理する信号処理部とを有し、上記巻尺テープを被測定物に巻回して上記巻尺テープの他端部を上記保持部に保持させた後に上記付勢部材の付勢力により上記巻尺テープを被測定物の周縁に密接させて、上記測定値取得手段により取得された測定値を上記デジタル表示部に表示させて巻回された被測定物の周長を測定しうるものが記載されている。
また、特許文献2には、表面に測長用検出マークが付され、被測定物の長さに対応して引き出し移動可能にケース本体の巻枠に巻き付け収納された測尺と、この測尺に投光して反射する光量を受光し、電気信号に変換する光電変換素子とを備え、測尺の移動量を測尺に付した測長用検出マークを光学的に検出して計測するようにしたものが提案されている。
実登第3143409号公報 特開昭61−230012号公報
しかし、特許文献1に記載のものは、磁気材料は柔軟性がないため繰り返しの巻き取りにて磁気部分の劣化が早く耐久性に難があるし、周長の測定に特化した形態であるため、測定対象が限られる。また、特許文献2に記載のものは、巻尺テープは金属製で湾曲しているため直線的にしか測定できず、このため周長を測れることができない他、巻尺テープが金属製であるため重く、また厚さが薄く固いので危険な感じを与え、身体の測定などは不向きである。
また、上述した従来のものは、巻尺テープは汚染されたとしても交換が難しい他、測定した値はメジャー本体に表示されるだけのものであり、この数値を読み間違えるおそれがある他、取得した値を他の機器に直接転送することはできない。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、巻尺テープが柔軟で身体の周長等を測定するのに適し、測定した値をデジタル表示すると共に他の装置に転送することができるデジタル表示式メジャーを提供することを目的とする。
前記課題を解決する請求項1に記載の発明は、ケースと、このケースに回転可能に配置されたドラムと、一方の面に測定目盛が付され、他方の面に検出マークが規則的に付され、前記ドラムに巻き取られて収納された巻尺テープと、前記ケースに配置され、前記検出マークを検出するマーク検出手段と、前記マーク検出手段による前記検出マークの検出結果から前記ケースから引き出された前記巻尺テープの寸法を出力する演算手段と、前記ケースの表面に表示部が表示され前記演算手段の演算結果を表示するデジタル表示部と を備えるメジャーにおいて、前記巻尺テープを被測定物の外形に沿って変形が可能な非金属素材で形成される素材で形成すると共に、前記ドラムに接続部材を介して交換可能に配置し、
更に、前記ケースには前記演算手段が出力した値を外部装置にむけて出力する無線出力手段を備え、前記検出マークは、前記巻尺テープの両側縁部に、規則的に付された濃色のマークを連続的に2列に並べて構成され、更に、巻尺テープの先端部には、前記演算手段をリセットするためのリセットマークが配置されており、前記マーク検出手段は、2列の前記検出マークをそれぞれ異なる位相位置で読み取る光学的検出器と、前記リセットマークを検出するリセット検出器とを備え、前記演算手段は、前記リセット検出器が前記リセットマークを検出したとき、出力値をリセットすることを特徴とする。
本発明によれば、ケースのドラムから被測定物の外形に沿って変形が可能な非金属素材
で形成された巻尺テープを引き出すと、マーク検出手段は巻尺テープに付された検出マークを検出し、演算手段がケースから引き出された巻尺テープの寸法を演算して、その結果がデジタル表示部に表示されるとともに、無線出力手段から外部装置に出力される。
よって、巻尺テープが被測定物の形状に沿って配置でき、安全で正確な測定を行うことができるとともに、測定値が表示手段で表示され、測定目盛を正確に読み取る他、外部装置に出力でき、測定結果を正確に記録したり有効に利用したりできる。
また、本発明によれば、マーク検出手段は、規則的に付された濃色のマークを連続的に2列に並べて形成した検出マークを異なる位相位置で読み取る他、リセット検出器は、リセットマークを読み取り、演算手段はリセット検出手段の出力に基づいて出力値をリセットする。
よって、演算手段は、マーク検出手段が異なる位相位置で読み取った2列の検出マークに基づいて、巻尺テープの引出、巻き戻しの両方向の動作に対応して測定寸法を演算することができる他、リセットマークを検出したとき演算手段をリセットして使用に伴う演算手段の誤差の発生、累積を防止することができる。
同じく請求項2に記載の発明は、前記巻尺テープは天然繊維又は合成繊維からなる布で形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、巻尺テープは、天然繊維又は合成繊維からなる布で形成されている。
よって、巻尺テープを被測定物の測定面に沿わせることができる他、被測定物を傷つけるおそれがなく、人体を測定する場合であっても安心して測定を行うことができる。
同じく請求項3に記載の発明は、前記巻尺テープの基端は前記ドラムに接続部材を介して交換可能に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、巻尺テープはドラムに接続部材を介して交換可能に配置されている。
よって、巻尺テープが破損したり汚染されたりした場合、容易に新たなものと交換できる。
同じく請求項4に記載の発明は、前記マーク検出手段は、前記ケースに開閉可能に形成された蓋部材に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、マーク検出手段は、開閉可能な蓋部材によりケースに取付けられている。よって、ケースを開状態として巻尺テープの交換やセンサーの清掃を行うことができる。
本発明に係るデジタル表示式メジャーによれば、巻尺テープが柔軟で身体の周長等を測定するのに適し、測定した値をデジタル表示すると共に他の装置に転送することができる。
即ち、請求項1に係るデジタル表示式メジャーによれば、ケースのドラムから被測定物の外形に沿って変形が可能な非金属素材で形成された巻尺テープを引き出し、測定目盛を用い測長を行うと、マーク検出手段は巻尺テープに付された検出マークを検出し、演算手段がケースから引き出された巻尺テープの寸法を演算して、その結果がデジタル表示部に
表示されるとともに、無線出力手段から外部装置に出力されるので、巻尺テープが被測定物の形状に沿って配置でき、安全で正確な測定を行うことができるとともに、測定値が表示手段で表示され正確に読み取る他、外部装置に出力でき、測定結果を正確に記録したり有効に利用したりできる。
また、請求項1に係るデジタル表示式メジャーによれば、マーク検出手段は、規則的に付された濃色のマークを連続的に2列に並べて形成した検出マークを異なる位相位置で読み取る他、リセット検出器は、リセットマークを読み取り、演算手段はリセット検出手段の出力に基づいて出力値をリセットするので、演算手段は、マーク検出手段が異なる位相位置で読み取った2列の検出マークに基づいて、巻尺テープの引出、巻き戻しの両方向の動作に対応して測定寸法を演算することができる他、リセットマークを検出したとき演算手段をリセットして使用に伴う演算手段の誤差の発生、累積を防止することができる。
また、請求項2に係るデジタル表示式メジャーによれば、巻尺テープは、天然繊維又は合成繊維からなる布で形成されているので、巻尺テープを被測定物の測定面に沿わせることができる他、被測定物を傷つけるおそれがなく、人体を測定する場合であっても安心して測定を行うことができる。
更に、請求項3に係るデジタル表示式メジャーによれば、巻尺テープはドラムに接続部材を介して交換可能に配置されているので、巻尺テープが破損したり汚染されたりした場合、容易に新たなものと交換できる。
そして、請求項4に係るデジタル表示式メジャーによれば、マーク検出手段は、開閉可能な蓋部材によりケースに取付けられ、ケースを開状態として巻尺テープの交換やセンサーの清掃を行うことができる。
本発明の実施形態に係るデジタル表示式メジャーを示すものであり、(a)はデジタル表示式メジャーの正面図、(b)は表示部を示す(a)中B方向から見た上面図、(c)は電池配置部及びドラムを示す(a)中のC−C線に相当する断面図である。 同デジタル表示式メジャーの巻尺テープを示すものであり、(a)測定目盛が付された側を示す模式図、(b)は測定マークが配置された側を示す模式図、(c)は検出マーク、リセットマークとマーク検出手段の各検出器を示す模式図である。 同デジタル表示式メジャーにおける検出手段の検出器による検出マークの検出状態を示すものであり、(a)は検出器を示す回路図、(b)は検出器の出力を示す波形図である。 同デジタル表示式メジャーにおける巻尺テープとドラムとの取付状態を示すものであり、(a)は接続部材とドラムとの接続状態を示す模式図、(b)は巻尺テープと接続部材との接続状態を示す模式図、(c)は巻尺テープ、接続部材及びドラムの接続状態を示す模式図である。 同デジタル表示式メジャーにおける蓋部材の開閉状態を示すものであり、(a)は蓋部材を開位置とした状態を示すデジタル表示式メジャーの正面図、(b)は(a)中のD−D線に相当する断面図、(c)は開位置にある蓋部材を示す(a)中のE−E線の相当する断面図、(d)は閉位置にある蓋部材を示す(a)中のE−E線の相当する断面図である。 同デジタル表示式メジャーの測定例を示すものであり、(a)、(b)、(d)はデジタル表示式メジャーのデジタル表示を示す写真、(c)、(e)は測定値を表示したパーソナルコンピュータの表示画面を示す図である。
本発明を実施するための形態に係るデジタル表示式メジャーについて説明する。図1は本発明の実施形態に係るデジタル表示式メジャーを示すものであり、(a)はデジタル表示式メジャーの正面図、(b)は表示部を示す(a)中B方向から見た上面図、(c)は電池配置部及びドラムを示す(a)中のC−C線に相当する断面図、図2は同デジタル表示式メジャーの巻尺テープを示すものであり、(a)測定目盛が付された側を示す模式図、(b)は測定マークが配置された側を示す模式図、(c)は検出マーク、リセットマークとマーク検出手段の各検出器を示す模式図である。
本発明の実施形態に係るデジタル表示式メジャー100は、ケース110内に巻尺テープ120と、この巻尺テープ120を巻き取ったドラム130と、マーク検出手段であるマーク検出器150と、デジタル表示部160と、回路基板部170と、巻尺テープ案内部材180と、電源部190とを備える。
ケース110は、台形状の輪郭を備えた所定の厚さ寸法を備える箱体であり合成樹脂で形成されるケース本体111を備える。ケース110は、検出器蓋部材112と、リセットマーク123とが形成されている。検出器蓋部材112には、マーク検出器150が取付けられてケース本体111に対して開閉とされる。電源部蓋部材113は電源部190の電池191、192を交換するために開閉される。巻尺テープ120の先端は、ケース110の先細り部101から取り出される。
この例では、ケース110の先細り部101の内部には、ローラ201、202が配置されて巻尺テープ120を案内する。なお、図1においてドラム130からの巻尺テープ120の引出位置を、巻尺テープ120がドラム130に大きな直径で巻とられた状態を符号120F、巻尺テープ120が引き出さされドラム130に小さな直径で巻き取られた状態を符号120Eで示した。
巻尺テープ120は、伸びが少なく柔軟かつ被測定物の外形に沿って変形が可能な非金属素材で形成される。即ち、巻尺テープ120は、天然繊維、合成繊維、ガラス繊維等からなる繊維製巻尺で構成することができる。即ち、巻尺テープ120としてはJIS規格(JIS B 7522:2005)で規定されている繊維製巻尺をそのまま使用できる。更に、巻尺テープ120の先端には長方形状の引手140が取付けられている。本実施形態では、巻尺テープ120と引手140とは口革と称する樹脂製のフィルムで接続している。
図2(a)に示すように、巻尺テープ120の一方の面120Aには、測定目盛121が印刷されている。この例では測定目盛121はセンチメートル表記による数値と、0.5cm刻みの目盛が付されているが、実際にはmm単位の表示とする(図6参照)。測定に際しては、巻尺テープ120と引手140との接続箇所を測定位置に配置し、ケース110の先細り部101で読み取る測定目盛121を読み取る。人体の周長等を測定するときには、巻尺テープ120と引手140の基部を交差させ、引手140の基部が位置する測定目盛121の値を読み取る。後述するように、これらの値は液晶表示部161に表示される。
また、巻尺テープ120の他方の面120Bには、両縁部にそれぞれ検出マーク122A、122Bが印刷されている。検出マーク122A及び検出マーク122Bは幅wの黒色の長方形マークをピッチpで連続して構成される。この例では、長方形の幅wを2mm、ピッチpを4mmとしている。また、本実施形態では検出マーク122A及び122Bは同じ位相で配置されている。また、他方の面にはリセットマーク123が印刷されている。検出マーク122A、検出マーク122B及びリセットマーク123はマーク検出器150で検出される。マーク検出器150には、反射型検出器151A、反射型検出器1
51B及びリセット検出器152を備える。
検出マーク122Aはマーク検出器150の反射型検出器151Aで検出し、検出マーク122Bは反射型検出器151bで検出する。図2(c)に示すように、本例では、反射型検出器151Aと反射型検出器151Bは巻尺テープ120の移動方向に検出マーク122A、122Bの幅寸法の半分(w/2=1mm)だけ位置をずらして配置している。これにより、1mm単位での計測と、巻尺テープ120の引出方向と巻き戻し方向とを区別して検出する。なお、検出マーク122A、検出マーク122Bにおけるマークの寸法w及びピッチpは測定する単位により適宜変更できる。
図3は同デジタル表示式メジャーにおけるマーク検出手段の検出器による検出マークの検出状態を示すものであり、(a)は検出器を示す回路図、(b)は検出器の出力を示す波形図である。反射型検出器151A、151Bは同一の構成を備えるので、図3では反射型検出器151として説明する。また検出マーク122A、122Bを検出マーク122として説明する。反射型検出器151は、図3(a)に示すように、発光素子151Eと受光素子151Rとから構成されている。発光素子151Eは発光ダイオード、受光素子151Rはフォトトランジスタで構成することができる。
反射型検出器151は検出マーク122の白色部分(巻尺テープ120の地色)を検出すると例えば「H信号」を出力し、黒色長方形を検出すると例えば「L信号」を出力する。図3(b)に示すように、反射型検出器151Aは、検出マーク122Aを検出してA相の信号を、光学検出器である反射型検出器151Bは検出マーク122Bを検出してB相の信号を出力する。ここで、反射型検出器151Aと反射型検出器151Bとは、w/2(2mm)だけずらして配置されているから、巻尺テープ120が引き出されると、A相の信号と、B相の信号とは位相がずれて検出される。これに基づいて1mmピッチでの計測ができる。また、巻尺テープ120の移動方向を検出することができる。なお、検出マーク122A及び検出マーク122Bの位相をずらして配置し、反射型検出器151A及び反射型検出器151Bを同じ位置に配置することができる。
巻尺テープ120において、検出マーク122A、122Bが形成された他方の面120Bには、リセットマーク123が配置されている。このリセットマーク123は口皮を巻尺テープ120の地色と異なる色とすることで実現することができる。マーク検出器150には、このリセットマーク123を検出するリセット検出器152を備える。
リセット検出器152は、反射型検出器151Aと152Bと同様に発光素子と受光素子とを備え、反射型検出器151Aと反射型検出器151Bの間に配置されている。このリセットマーク123及びリセット検出器152の配置位置は、巻尺テープ120がケース110に収納され、巻尺テープ120の引出長が「0」であり、測定目盛121よる測定値が「0」であるときリセットマーク123がリセット検出器152で検出されるものとする。
デジタル表示式メジャー100において、巻尺テープ120の出し入れで発生する摩耗や測定対象物との摩耗によって、巻尺テープ120の測定目盛121が薄れる可能性や、測定対象によっては巻尺テープを洗剤や消毒剤等で清掃するため拭取ることがあり、この場合も測定目盛121の濃さが薄れることある。また、逆に検出マーク122A、122Bの地色が汚れて反射しないこともあり、その結果正しく受光が行われず、その部分が測定の誤差になる。
このような場合、巻尺テープ120を交換する。交換用の巻尺テープとしては一般的な繊維製巻尺に検出マーク122A、122B、リセットマーク123を付したものを使用
できる。図1に示すように、ドラム130は、軸部131と、巻戻部132と、フランジ部133とを備える。軸部131は、ドラム130を、回転軸Oを中心として回転可能に保持する。また、巻戻部132は、ゼンマイによる巻き戻し力を発生する。フランジ部133は、巻尺テープ120のずれを防止する。
巻尺テープ120の基端は接続部材210を介してドラム130の巻戻部132のゼンマイ135の端部に接続されている。接続部材210は、樹脂製、又は巻尺テープ120や指を損傷しない素材で形成される。図4(a)に示すように、接続部材210には、ゼンマイ135の端部の凸部136を嵌め込んで接合するT字状の孔部211と、巻尺テープ120の基端部120Eを巻掛けて固定する三角孔212及びスリット213と、が形成されている。また接続部材210は、柔軟性を備えるものであり、巻尺テープ120と共にドラム130に巻き付け可能とする。
これにより、巻尺テープ120が破損したり汚染されたりしたとき、新たな巻尺テープ120を簡単に交換できる。接続部材210は柔軟性があるので、巻尺テープや指を損傷することがない。即ち、使用者は鋼であるゼンマイで巻尺テープ120や指を損傷することなく、巻尺テープを簡単に取り外し、取付けることができる。また、接続部材210を使用することで、ゼンマイ135のマーク検出器150に接触することがないようにでき、マーク検出器150を損傷することがない。
デジタル表示部160は、表示手段として例えば4桁表示の液晶表示部161と、デジタル表示式メジャー100のオンオフスイッチ162、電波出力オンオフスイッチ163を備える。液晶表示部161には、巻尺テープ120の引出寸法が小数点以下1桁のcm単位で表示される。
回路基板部170は、マーク検出器150からの出力に基づいて巻尺テープ120の引出長寸法を演算する。この演算手法は公知である。また、回路基板部170には、液晶表示部161の駆動手段と、演算した引出長寸法を出力する無線出力手段として無線出力回路164を備える。本実施形態では、無線出力手段は、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)の規格により電波を出力する。なお、他の規格により外部装置に測定値を送出することができる。この例では無線出力回路164は、デジタル表示部160に隣接して配置されている。
ここで、巻尺テープ案内部材180は、巻尺テープ120とマーク検出器150との間に配置される。巻尺テープ案内部材180は、基部181に2つの案内ローラ182、183が転動可能に配置され、巻尺テープ120の検出マーク122A、検出マーク122B、リセットマーク123がマーク検出器150で安定して検出可能な位置に巻尺テープ120を案内する。
以上のように、本実施形態に係るデジタル表示式メジャーは、液晶表示部161にデジタル表示を行うため、測定目盛の読み間違いが少なくなる上に、ブルートゥース(登録商標)でパーソナルコンピュータや、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等のデジタル記録媒体に送信ができるので、記録ミスがなくなり、測定や記録の作業が確実で早くできる。なお、引き出す量を測るだけなら巻尺テープを使用することなくワイヤー等を使用することもできるが、巻尺テープを利用することで、アナログ表示である寸法目盛とデジタル表示部での数値表示による数値を比較でき、信頼性が向上する。
デジタル表示式メジャー100による測定中に、ほこりなどの汚れが付着することが考えられる。ほこり等が巻尺テープ120に付着すると測定目盛121A、121B及びリセットマーク123で正常な反射が生じず測定の誤差になる。また、マーク検出器150
の反射型検出器151A、反射型検出器151B、リセット検出器152が汚れ、正しく発光受光ができない場合には、測定エラーになってしまう。この場合には、マーク検出器150を清掃する必要がある。
本実施形態では、マーク検出器150は、検出器蓋部材112に取付けられている。図5は同デジタル表示式メジャーにおける蓋部材の開閉状態を示すものであり、(a)は蓋部材を開位置とした状態を示すデジタル表示式メジャーの正面図、(b)は(a)中のD−D線に相当する断面図、(c)は開位置にある蓋部材を示す(a)中のE−E線の相当する断面図、(d)は閉位置にある蓋部材を示す(a)中のE−E線の相当する断面図である。
図5(a)に示すように、検出器蓋部材112は、長方形をなす開口の一つの長辺をヒンジ部として開閉可能である。検出器蓋部材112には、ロック機構を備える。閉状態(図5(d))からロック機構を外して開状態(図5(c))にすると、マーク検出器150の反射型検出器151A、反射型検出器151B及びリセット検出器152が露出する。これにより、巻尺テープ120の交換やセンサーの清掃を行う際には、このセンサー固定蓋を開放することにより、センサーの状態を観察しながら清掃することができ、巻尺テープの交換でセンサーを傷つけることはない。
ここで、ケース110の形状について説明する。上述したように、ケース110は台形状であり先細り部101から巻尺テープ120が取り出される。使用中の巻尺テープ120とマーク検出器150とは測定目盛121A、121Bを良好に読み取ることができる一定の距離を保った状態とする必要がある。また、その上で巻尺テープ120の出し入れもスムーズでなければならない。巻尺テープ120を一定の位置に導くだけでなくスムーズに出し入れするには、できるだけ直線的な通り道を考慮することで摩耗も少なくなり巻尺テープ120への負担が少なくなり、更にそしてマーク検出器150を清掃可能な場所に配置するという要請もある。以上の事情により、デジタル表示式メジャー100のケース110を上述した台形状とした。これにより、巻尺テープ120の測定目盛121の視認性やデジタル表示式メジャー100の保持性も良好なものとなった。
次にデジタル表示式メジャー100を使用して測定を行いつつパーソナルコンピュータ等に測定値を転送する場合について説明する。この場合、パーソナルコンピュータにはデジタル表示式メジャー100の値を取得するためのアプリケーションソフトウエアがインストールされている。図6は同デジタル表示式メジャーの測定例を示すものであり、(a)、(b)、(d)はデジタル表示式メジャーのデジタル表示を示す写真、(c)、(e)は測定値を表示したパーソナルコンピュータの表示画面を示す図である。
図6(a)に示すように、引手140をデジタル表示式メジャー100から引きださいない状態において、デジタル表示式メジャー100の液晶表示部161、「0.0cm」を表示している。そして、図6(b)に示すように、測定をするに際して引手140を測定端部の位置に移動する。これにより、巻尺テープ120は引き出され、巻尺テープ120の測定目盛121で引出長「20cm」が読み取る。
この状態で、液晶表示部161には、「20.0cm」と表示される。そして、デジタル表示式メジャー100の回路基板部170からブルートゥース(登録商標)でパーソナルコンピュータにこの値が伝送され、図6(c)に示すように、パーソナルコンピュータのアプリケーション表示画面220にも「20.0」が表示される。
更にこの状態から図6(d)に示すように、巻尺テープ120を引き出したとする。すると、巻尺テープ120の測定目盛121で引出長「55.4cm」が読み取る。この状
態で、液晶表示部161には、「55.4cm」と表示される。そして、デジタル表示式メジャー100の回路基板部170からブルートゥース(登録商標)でパーソナルコンピュータにこの値が伝送され、図6(e)に示すように、パーソナルコンピュータのアプリケーション表示画面220にも「20.0」の下段に「55.4」が表示される。
なお、この例は単純に数値を表示しただけであるが、アプリケーションにより、他の表示、例えば測定物を画像表示しつつ測定した寸法を表示することや、取得した測定値を統計処理して表示すること等ができる。
本発明に係るデジタル表示式メジャーは、健康診断での腹囲測定、身体の各部分測定。 (胸囲、ウエスト、ヒップ、頭囲、腕、足、身長等)、服のオーダー採寸と記録、及び裁断処理へのデータ活用、既製服の採寸と記録。データベース化(通信販売等)、荷物の採寸と記録。データの活用(物流)、工場工程内での生産物の検査測定と記録、社内規格化、・その他、長さおけるデジタル数値を希望又は必要とする測定作業に利用でき産業上の利用可能性がある。
100:デジタル表示式メジャー
101:先細り部
110:ケース
111:ケース本体
112:検出器蓋部材
113:電源部蓋部材
120:巻尺テープ
120A:一方の面
120B:他方の面
120E:基端部
121A、121B:測定目盛
123:リセットマーク
130:ドラム
131:軸部
132:巻戻部
133:フランジ部
135:ゼンマイ
136:凸部
140:引手
150:マーク検出器
151:反射型検出器
151A、151B:反射型検出器
151E:発光素子
151R:受光素子
152:リセット検出器
160:デジタル表示部
161:液晶表示部
164:無線出力回路
170:回路基板部
210:接続部材

Claims (4)

  1. ケースと、
    このケースに回転可能に配置されたドラムと、
    一方の面に測定目盛が付され、他方の面に検出マークが規則的に付され、前記ドラムに巻き取られて収納された巻尺テープと、
    前記ケースに配置され、前記検出マークを検出するマーク検出手段と、
    前記マーク検出手段による前記検出マークの検出結果から前記ケースから引き出された前記巻尺テープの寸法を出力する演算手段と、
    前記ケースの表面に表示部が表示され前記演算手段の演算結果を表示するデジタル表示部と、
    を備えるメジャーにおいて、
    前記巻尺テープを被測定物の外形に沿って変形が可能な非金属素材で形成される素材で形成すると共に、前記ドラムに接続部材を介して交換可能に配置し、
    更に、前記ケースには前記演算手段が出力した値を外部装置にむけて出力する無線出力手段を備え、
    前記検出マークは、前記巻尺テープの両側縁部に、規則的に付された濃色のマークを連続的に2列に並べて構成され、
    更に、巻尺テープの先端部には、前記演算手段をリセットするためのリセットマークが配置されており、
    前記マーク検出手段は、2列の前記検出マークをそれぞれ異なる位相位置で読み取る光学的検出器と、前記リセットマークを検出するリセット検出器とを備え、
    前記演算手段は、前記リセット検出器が前記リセットマークを検出したとき、出力値をリセットすることを特徴とするデジタル表示式メジャー。
  2. 前記巻尺テープは天然繊維又は合成繊維からなる布で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のデジタル表示式メジャー。
  3. 前記巻尺テープの基端は前記ドラムに接続部材を介して交換可能に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のデジタル表示式メジャー。
  4. 前記マーク検出手段は、前記ケースに開閉可能に形成された蓋部材に配置されていることを特徴とする請求項1記載のデジタル表示式メジャー。
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