JP6637122B2 - エレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置 - Google Patents
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Description
従来の塞ぎ部材の取り付けには、塞ぎ部材本体に加えて、取付用具、ボルト等の締結部品が必要で、その場で組み付けてボルト等で固定しなければならない。しかも、塞ぎ部材の向き(回転位置)の調整をした上で、ボルト等で締結することになる。
高層ビルともなると、すべての階の乗り場に塞ぎ部材を据え付けるのは、膨大な作業量が要求されることになる。
前記構造物に取り付けられるブラケットと、前記塞ぎ部材をその一端部を中心に旋回させる旋回軸と、前記ブラケットに固定され、前記旋回軸を支持する軸受部と、を備え、鉛直面および水平面に対して傾斜しかつ前記昇降路の壁面に向かって下り勾配に傾斜する平面内を旋回するように、前記塞ぎ部材は前記軸受部によって支持されることを特徴とするものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるエレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置が適用される昇降路のレイアウト図である。
図1において、参照番号10は、エレベータの昇降路を示している。エレベータ乗り場では、昇降路10に面した開口部に設置された三方枠11により乗り場出入口が形成されている。乗り場出入口には、乗り場敷居14が設置され、乗り場ドア12a、12bにより乗り場出入口は開閉される。乗り場敷居14は、乗り場側の壁面13と平行に延びるように、昇降路10に突き出るように配置されている。乗り場敷居14と壁面13との間には、隙間15が構造上できてしまう。乗り場敷居14は、昇降路10内から乗り場出入口に向かって左右方向に延びるようになっており、乗り場敷居の左右方向の端部14aは、自由端となって突き出ている。この端部14aと、端部14aが対向する乗り場側の壁面13と、の間には隙間入口15aが開口している。
本実施形態の引っ掛かり防止装置は、塞ぎ部材20の他、塞ぎ部材20の旋回軸28と、旋回軸28を支持する軸受部24と、取付用のブラケット22と、を有している。塞ぎ部材20には、柱状の部材が用いられている。塞ぎ部材20の端部には、連結溝29が切り欠かれており、二叉形状の継手部30が形成されている。継手部30には、軸穴31が形成されている。
図3に示されるように、引っ掛かり防止装置は、あらかじめ組み立てておき、組立体のまま乗り場敷居14の端部にボルト32を用いて締結される。
図4は、乗り場敷居14にブラケット22を固定した引っ掛かり防止装置を側面から示す図で、図5は、図4における引っ掛かり防止装置を上からみた平面図である。図6は、図4における引っ掛かり防止装置を横からみた側面図である。
次に、本発明の第2実施形態に係るエレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置について、図7乃至図9を参照しながら説明する。
第1実施形態による引っ掛かり防止装置では、塞ぎ部材20の旋回軸を一つだけ有していたが、この第2実施形態は、さらに別の回転軸を付加した実施形態である。
次に、本発明の第3実施形態に係るエレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置について、図10を参照しながら説明する。
この第3実施形態は、塞ぎ部材20の自由端側に入れ子状の延長部46を設けた実施の形態である。エレベータ乗り場によっては、乗り場敷居14と乗り場側の壁面13との間の距離が大きく、塞ぎ部材20を回したときに壁面13に届かない場合が想定される。
Claims (7)
- エレベータの昇降路内の構造物と昇降路の壁面との間にできる隙間に、ロープ類またはケーブルが回り込み、長尺物が前記構造物に引っ掛かることを防止する装置であって、
前記長尺物が回り込まないように、前記昇降路の壁面に先端部が当接して前記隙間の入口を塞ぐ塞ぎ部材と、
前記構造物に取り付けられるブラケットと、
前記塞ぎ部材をその一端部を中心に旋回させる旋回軸と、
前記ブラケットに固定され、前記旋回軸を支持する軸受部と、を備え、
鉛直面および水平面に対して傾斜しかつ前記昇降路の壁面に向かって下り勾配に傾斜する平面内を旋回するように、前記塞ぎ部材は前記軸受部によって支持される
ことを特徴とするエレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置。 - 前記塞ぎ部材は、乗り場敷居またはドアヘッダと昇降路の乗り場側の壁面との間にできる隙間において、前記乗り場敷居またはドアヘッダの端部側にある隙間入口を塞ぎ、前記塞ぎ部材の自由端が前記壁面に当接するまで前記平面上を旋回することを特徴とする請求項1に記載のエレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置。
- 前記軸受部そのものを回転可能に支持する、前記旋回軸と直交する回転軸を有することを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置。
- 前記軸受部は、前記塞ぎ部材の先端が前記壁面に当接した後に、前記塞ぎ部材が初期位置の方向に戻ることを防止する機能を有することを特徴とする請求項2に記載のエレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置。
- 前記軸受部の前記回転軸回りの回転後の回転位置を保持する位置保持手段を有することを特徴とする請求項3に記載のエレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置。
- 前記塞ぎ部材には、前記壁面に当接する入れ子状の延長部がスライド可能に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のエレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置。
- 前記塞ぎ部材は、前記延長部を突出する方向に付勢するばねと、突出後の前記延長部の位置を固定するロック手段を有することを特徴とする請求項6に記載のエレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置。
Priority Applications (1)
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JP2018130282A JP6637122B2 (ja) | 2018-07-09 | 2018-07-09 | エレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置 |
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JP2018130282A JP6637122B2 (ja) | 2018-07-09 | 2018-07-09 | エレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置 |
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JP2020007111A JP2020007111A (ja) | 2020-01-16 |
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JP2018130282A Active JP6637122B2 (ja) | 2018-07-09 | 2018-07-09 | エレベータのロープ類またはケーブルの引っ掛かり防止装置 |
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- 2018-07-09 JP JP2018130282A patent/JP6637122B2/ja active Active
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JP2020007111A (ja) | 2020-01-16 |
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