JP6636833B2 - アクチュエータ、絞り装置、光学機器及び電子機器 - Google Patents

アクチュエータ、絞り装置、光学機器及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、主に、アクチュエータ、絞り装置、光学機器及び電子機器に関する。
円筒状の永久磁石と同軸に回転する回転軸に、当該回転軸の軸と垂直に伸びるアームを取り付け、永久磁石に巻回されたコイルに通電することで永久磁石を回転させ、アームを所定の方向に回転させるアクチュエータが知られている。このようなアクチュエータのアームは、コイルに通電されていない非通電状態では、付勢部材により所定の方向に付勢されて、初期位置を維持している。例えば、特許文献1に開示された絞り装置のアクチュエータは、コイルに通電されていない非通電状態では、バネによって羽根を付勢して、地板の開口を閉じている。コイルに通電されると、発生した磁界により永久磁石が回転してバネの付勢力に抗する力が働き、地板の開口を開くように羽根が移動する。
特許文献1に開示された絞り装置は、特許文献1の図3に示すように、コイルが巻回されたボビンケースと、ボビンケースから突出した回転軸と、地板を介して当該回転軸の先端部と係合して回動するアームと、アームの両端部に設けられた係合ピンと、各係合ピンに係合する羽根と、から構成されている。付勢力を発生させるバネは、アームの回転軸回りに取り付けられている。
特開2003−330059号公報
特許文献1に開示された絞り装置では、バネは、ボビンケース、地板、アームを介して回転軸に取り付けられており、バネを取り付けるためには、ボビンケース、地板、アームのそれぞれの厚みが必要になる。したがって、回転軸の軸方向の長さが長くなり、アクチュエータが大型化していた。また、アクチュエータが大型化することにより、アクチュエータが組み込まれた絞り装置、当該絞り装置が取り付けられる光学機器、電子機器が大型化していた。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、付勢部材をコイルの巻回された空間内に配置することで、コンパクトで薄いアクチュエータ、絞り装置、光学機器及び電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るアクチュエータは、
柱状に形成され、周方向において分極された永久磁石と、
前記永久磁石と同軸に取り付けられ、前記永久磁石の一端部から突出する回転軸と、
前記回転軸の軸と略垂直に延伸する延伸部と、前記延伸部の先端部に設けられ駆動対象に連結される連結部と、を含むアームと、
前記回転軸と前記アームの延伸部と前記永久磁石とを囲むように巻回され、一方の方向に通電されて磁界を発生し、前記永久磁石を回転させることで前記アームを所定の方向に回転させるコイルと、
前記コイルで囲まれた空間内に配置され、前記アームを前記所定の方向と反対方向に付勢する付勢部材と、
を備える。
前記付勢部材は、前記回転軸に取り付けられるバネ部材であってもよい。
前記付勢部材は、前記永久磁石の周方向に巻回されて前記永久磁石に取り付けられるバネ部材であってもよい。
本発明の第2の観点に係る絞り装置は、
前記アクチュエータにより駆動される絞り装置であって、
開口を備える地板と、
前記開口を開閉する絞り羽根と、を備え、
前記絞り羽根は、前記連結部に連結され、前記回転軸が回転することで、前記開口を開閉する。
本発明の第3の観点に係る光学機器は、前記アクチュエータを含む。
本発明の第4の観点に係る電子機器は、前記アクチュエータを含む。
本発明によれば、付勢部材をコイルの巻回された空間内に配置することで、コンパクトで薄いアクチュエータ、絞り装置、光学機器及び電子機器を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るアクチュエータを備えるカメラの概念図である。 アクチュエータを備える絞り装置の分解斜視図である。 絞り装置の絞り羽根が開閉途中である状態を模式的に示す上面図である。 図3に示す絞り装置のP−P’線の断面を模式的に示した図である。 絞り装置の外観を示す図であり、(a)は側面図、(b)は、上面図、(c)は下面図である。 絞り装置の絞り羽根が開口を全閉の状態にした場合を模式的に示す上面図である。 絞り装置の絞り羽根が開口を全開の状態にした場合を模式的に示す上面図である。 絞り装置の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るアクチュエータ20について、図面を参照しながら説明する。全図を通じて以下に示す図において、同一の要素には同一の符号を付す。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係るアクチュエータ20は、カメラ100に搭載される。カメラ100は、例えば、監視用カメラ、車載用カメラである。アクチュエータ20を備える絞り装置1を搭載するカメラ100を、図1に示す。
カメラ100は、レンズ101と、レンズ101から入射する光の光軸A上に配置される絞り装置1と、固体撮像素子102と、を備える。カメラ100は、被写体からの光をレンズ101により集光し、集光した光の光量を絞り装置1により適切な光量に調整して、固体撮像素子102に結像する。絞り装置1には、アクチュエータ20が組み込まれている。
固体撮像素子102は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)で構成される。固体撮像素子102は、入射した光を電気信号に変換する。変換された電気信号はA/D(Analog/Digital)変換回路(図示せず)によってデジタル信号に変換され、画像処理回路103に入力される。画像処置回路103は、入力信号にもとづいて画像データを作成し、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のメモリ104に記憶する。記憶された画像データは、ディスプレイ等の表示部に表示される。また、カメラ100は、コントローラ105によって、全体の動作を制御される。コントローラ105は、例えば、プロセッサから構成され、記憶部(図示せず)に記憶された制御プログラムを実行し、カメラ100の動作を制御する。
本実施の形態における絞り装置1は、レンズ101の絞りを自動で調整して適正絞りを決定するオートアイリスを適用しており、露光量検出部106を備える。露光量検出部106は、固体撮像素子102で電気信号に変換され、A/D変換回路によってデジタル信号に変換された信号を検知して、映像の輝度レベルを検出する。コントローラ105は、検出された輝度レベルと適切な絞り値に基づき、絞り装置1の絞りの開口面積を計算する。そして、コントローラ105は、計算された絞りの開口面積に基づいて、開口面積を変更するように、絞り装置1のアクチュエータ20を制御する。
本実施の形態では、オートアイリスを備える絞り装置1を適用して説明するが、本発明はこのような絞り装置1に限定されず、手動により絞りを調整する絞り装置にも適用される。
次に、図2を参照して本実施の形態に係るアクチュエータ20を備える絞り装置1の構成を説明する。以下に示す図において、ヨーク28が配置される側を「上」とし、カバー部材50が配置される側を「下」とし、絞り装置1の奥行き方向を「後」とし、手前方向を「前」とし、これらの上下前後方向により画定される右方向を「右」とし、左方向を「左」として説明する。これらの方向は説明のために用いるのであって、本発明を限定する趣旨ではない。
絞り装置1は、地板10と、アクチュエータ20と、第1の絞り羽根30と、第2の絞り羽根40と、カバー部材50と、を備える。
地板10は、各部品を取り付ける部材であり、例えば、樹脂から形成された板状体である。地板10には、地板10の長手方向の一方の端部から所定の間隔を隔てて形成された円形の開口11と、他方の端部に形成された凹部12を含む。
開口11は、レンズ101から入射した光を通過させる。
凹部12は、アクチュエータ20を受け入れる。また、凹部12には、底部に一対の円弧状の第1の長孔13、14が形成されている。第1の長孔13、14には、後述するアーム24の連結部24b、24cが挿入される。
アクチュエータ20は、第1の絞り羽根30と、第2の絞り羽根40を駆動する駆動装置であり、地板10の上面に形成された凹部12に搭載される。アクチュエータ20として、例えば、ガルバノメータ、ステッピングモータを適用する。
第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40は、アクチュエータ20により駆動されて開口11を通過する入射光の光量を調整する部材であり、地板10の下方に上下に重ねられて配置される。第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40は、例えば、樹脂からなるシート状の部材である。
第1の絞り羽根30の基部には、第1の絞り羽根30の短手方向に沿って長孔状の係合孔31が形成されている。係合孔31には、後述するアーム24の連結部24bが地板10の第1の長孔13を介して挿入される。また、第1の絞り羽根30の基部と反対側には、V字形に切り欠いた切欠部32が形成されている。
第2の絞り羽根40の基部には、第2の絞り羽根40の短手方向に沿って長孔状の係合孔41が形成されている。係合孔41には、後述するアーム24の連結部24cが地板10の第1の長孔14を介して挿入される。また、第2の絞り羽根40の基部と反対側には、V字形に切り欠いた切欠部42が形成されている。
第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40とは、切欠部32と切欠部42とで光量調整するための開口(以下、「絞り開口」という。)を形成する。具体的には、第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40とは、アクチュエータ20によって互いに重なりあって前後に相対移動することで、切欠部32と切欠部42との距離を変更し、形成される絞り開口の開度を変更する。絞り開口が大きくなるとレンズ101から入射する光の量(入射光量)が増大し、絞り開口が小さくなると入射光量が減少する。
カバー部材50は、絞り装置1の最下層に配置され、地板10との間で羽根室を形成し、羽根室に第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40を収納して、地板10に取り付けられる。カバー部材50には、カバー部材50を地板10に取り付けたときに、地板10の開口11と対向する位置に開口51が形成されている。レンズ101から入射した光は、地板10の開口11、第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40とで形成される絞り開口、カバー部材50の開口51をこの順で通過して、固体撮像素子102に到達する。ただし、レンズ101から入射した光は、カバー部材50の開口51、第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40とで形成される絞り開口、地板10の開口11をこの順で通過して、固体撮像素子102に到達することもある。
カバー部材50には、カバー部材50を地板10に取り付けたときに、地板10の一対の円弧状の第1の長孔13、14と対応する位置に、一対の円弧状の第2の長孔52、53が形成されている。第2の長孔52、53には、第1の長孔13、14、係合孔31、41を介してアーム24の連結部24b、24cが挿入される。
次に、本実施の形態に係るアクチュエータ20について、図2〜5を参照して説明する。なお、図3において、第1の絞り羽根30と、第2の絞り羽根40と、開口11、51との重複関係を示すために、下方に配置される部材を点線で示した。
アクチュエータ20は、ベース部材21と、ベース部材21上に配置される永久磁石22と、永久磁石22に同軸に取り付けられる回転軸23と、回転軸23の軸と略垂直に伸びるアーム24と、ベース部材21と永久磁石22との間に配置されて、回転軸23に取り付けられたバネ25と、永久磁石22を収容する枠体26と、枠体26に巻回されたコイル27と、コイル27の周囲を囲むヨーク28とから構成される。
ベース部材21は、上面にアクチュエータ20の部品を搭載する樹脂性の部材であり、地板10の凹部12に挿入される。ベース部材21は、矩形状のベース本体21aと、ベース本体21aの各角部から突出する突出部21bとから構成される。ベース本体21aの長手方向の対向する辺の一対の突出部21bの間には、コイル27が巻回される。ベース本体21aの短手方向の対向する辺の一対の突出部21bの間では、アーム24の連結部24b、25cが、第1の絞り羽根30、第2の絞り羽根40を介して、突出部21bと当接することでアーム24の動きを規制する。
ベース部材21の上面には、上面から上方に向けて突出する第1の取付部21cが設けられている。第1の取付部21cには、後述するバネ25の延長部25bが取り付けられる。ベース部材21の上面の中央部付近には、回転軸23の軸端部を軸受する軸受部21dが設けられている。
永久磁石22は、円柱状に形成され、周方向において分極された磁石である。具体的には、永久磁石22は、周方向にN極とS極とが着磁されている。永久磁石22は、円柱形に限定されず、柱状のものであれば他の形状のものを適用することができ、例えば、四角柱であってもよい。
回転軸23は、永久磁石22を貫通し、永久磁石22に同軸に固定されている。回転軸23の上端部は、永久磁石22の上端部から突出し、回転軸23の下端部は、永久磁石22の下端部から突出している。永久磁石22の上端部から突出した回転軸23は、枠体26に設けられた軸受部26bで支持され、永久磁石22の下端部から突出した回転軸23は、ベース部材21に設けられた軸受部21dで支持される。
本実施の形態では、回転軸23は、永久磁石22を貫通するものとして説明したが、貫通するものに限定されない。本発明は、永久磁石22と同軸に回転できる回転軸23であればよく、例えば、永久磁石22の一端部に、当該一端部から突出した回転軸を取り付けるようにしてもよい。
アーム24は、永久磁石22の下端部から突出した回転軸23の軸に略垂直に延伸し、回転軸23の中心からそれぞれ反対方向に延伸する一対の延伸部24aと、延伸部24aの先端部から伸びて駆動対象と連結する一対の連結部24b、24cとから構成される。アーム24と回転軸23とは、一体成形された樹脂部材で構成されており、回転軸23が回転することによりアーム24も同期して回転する。
一方の延伸部24aの下面には、下面から下方に向けて突出する第2の取付部24dが設けられている。第2の取付部24dには、後述するバネ25の延長部25cが取り付けられる。
連結部24b、24cは、延伸部24aの先端から下方(地板10)に向けて傾斜して伸びる傾斜部と、地板10に垂直に伸びる連結ピン部とからなる。連結部24の連結ピン部が地板10の第1の長孔13、14を介して、第1の絞り羽根30の係合孔31と第2の絞り羽根40の係合孔41とに係合されて、連結部24b、24cと、第1の絞り羽根30、第2の絞り羽根40とが連結される。
連結部24b、24cは、傾斜部と連結ピン部とからなるとして説明したが、本発明はこのような構造に限定されない。連結部24b、24cは、傾斜部を備えず、延伸部24aと、延伸部24aから下方に垂直に伸びる連結ピン部のみから構成されてもよい。
アーム24は、図3に示すように、コイル27に通電されて永久磁石22が回転することで、回転軸23を中心に回転可能である。アーム24は、第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40とで形成される絞り開口が全開となる位置O−O’(以下、「全開位置」という。)と、絞り開口が全閉となる位置C−C’(以下、「全閉位置」という。)との間を、回転軸23を中心に回動する。
バネ25は、ベース部材21とアーム24との間に配置され、永久磁石22の下面から突出する回転軸23の軸回りに取り付けられる付勢部材である。バネ25は、アーム24を一方向に付勢して、アーム24を初期状態に保たせる。バネ25は、ねじりコイルバネ(トーションばね)であり、コイルの軸まわりにねじりモーメントを受けて使用されるばねである。なお、バネ25は弾性部材と言われることもある。
バネ25は、円筒状に巻回されたコイル本体25aと、コイル本体25aの上下の巻回端部からコイルの接線方向に異なる方向に伸びる一対の延長部25b、25cを備える。一方の延長部25bは、ベース部材21の第1の取付部21cに取り付けられ、他方の延長部25cは、アーム24の第2の取付部24dに取り付けられる。バネ25は、軸回りに一方向に付勢力が付与されており、この付勢力に抗する力が軸回りに働くことにより、一対の延長部25b、25cの間の間隔が狭くなるように変位する。本実施の形態では、一方の延長部25cが、アーム24の延伸部24aに、第2の取付部24dを介して取り付けられている。したがって、コイル27により発生する磁界により永久磁石22に回転するトルクが加わり、このトルクがバネ25の付勢力より大きいと、バネ25は、一対の延長部25b、25cの間の間隔が狭くなるように変位する。この変位により、アーム24に連結された第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40とがスライド移動する。
枠体26は、筒状の樹脂部材で形成されており、下方の端部が開口し、上方の端部は閉塞して形成されている。枠体26の筒状の中空部は、永久磁石22を収納する収納空間である。また、枠体26の外周には、コイル27が巻回される凹部26aが形成されている。
コイル27は、回転軸23と、アーム24の延伸部24aと、永久磁石22とを囲むように巻回される。具体的には、コイル27は、枠体26の凹部26aと、ベース部材21の長手方向の一対の突出部21bの間と、の回りに、回転軸23とアーム24の延伸部24aと永久磁石22とを囲むように、上下方向に巻回される。
コイル27に、電流供給源(図示せず)から、電流が供給されることで、永久磁石22を回転させる磁界が発生する。コイル27が発生する磁界は、コイル27に流れる電流の量によって定められる。電流量が大きいと強い磁界が発生して、永久磁石22の回転量を大きくし、電流量が小さいと弱い磁界が発生して、永久磁石22の回転量を小さくする。電流の向きは、本実施の形態では、一方向のみに流れる一方向通電を適用している。
ヨーク28は、円筒状の磁性材料から形成され、外部への磁力線の漏洩を抑制する。ヨーク28の円筒の内部空間に、永久磁石22、回転軸23、枠体26が収納される。アーム24の連結部24b、24cの連結ピン部、地板10の第1の長孔13、14は、ヨーク28の外周より外側に配置される。絞り装置1を側面から見ると、図4、図5(a)に示すように、アーム24の連結部24b、24cとバネ25は、ヨーク28の下部より露出する位置に配置される。
ヨーク28とアーム24との配置を上述のような配置にすることで、駆動対象と連結する部分である連結ピン部の移動を容易にすることができるとともに、少ない部品点数で、第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40との移動制御を容易に行うことができる。
永久磁石22の上面の着磁面に対向して、ホール素子29が配置されている。ホール素子29は、ホール効果を利用した磁気センサで、永久磁石22の回転角度を検出する。ホール効果は、半導体に電流を流して、半導体表面に対し垂直な磁界を加えたとき、電流方向及び磁界方向それぞれに垂直な方向に電圧が発生する効果である。ホール素子29は、ホール効果による起電力を測定して磁界の強さ変化を測定することができる。永久磁石22が回転することにより変化する磁束密度に応じた電圧を測定することで、永久磁石22の回転角度を測定し、永久磁石22の回転角度の変化から、第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40の位置を検出することができる。
ホール素子29により第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40の位置を検出することで、絞り開口の開度を測定することができる。コントローラ105は、露光量検出部106で検出された露光量を適切な露光量に制御するために、測定された絞り開口の開度を適切な開度とするように、アクチュエータ20を制御する。
このような構成を備える絞り装置1の動作について、図3、図5〜7を参照して説明する。図3と同様に、図6、7においても、第1の絞り羽根30と、第2の絞り羽根40と、開口11、51との重複関係を示すために、下方に配置される部材を点線で示した。
コイル27に通電されていない状態(以下、「初期状態」という。)のとき、図6に示すように、バネ25は、図面の時計回り方向への付勢力をアーム24に与える。この付勢力により、第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40は、開口11、51を閉じる位置に配置されている。
具体的には、アーム24の連結部24bは、地板10の第1の長孔13を介して第1の絞り羽根30の係合孔31に挿入され、アーム24の連結部24cは、地板10の第1の長孔14を介して第2の絞り羽根40の係合孔41に挿入されている。アーム24は、時計回り方向に回転されて停止した位置である全閉位置Cに配置され、連結部24bと連結部24cの連結ピン部は、それぞれ、ベース部材21の突出部21bにより位置決めされている。
第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40とは、この位置で上下方向に重なり、図5(b)、(c)に示すように、地板10の開口11と、カバー部材50の開口51を閉じた状態にしている。
初期状態から、撮影モードになると、コントローラ105は、アクチュエータ20に制御信号を送信して、永久磁石22を回転させて開口11、51を所定の開度の状態にする。そして、露光量検出部106が映像の輝度レベルを検出する。コントローラ105は、検出された輝度レベルに基づき適切な絞り値にするために、絞りの開口面積を計算する。また、コントローラ105は、ホール素子29により検出された永久磁石22の回転角度に基づいて、アーム24の位置を算出する。そして、コントロー105は、現在のアーム24の位置と適切な絞りの開口面積とに基づいて、アクチュエータ20に制御信号を送信して、永久磁石22を回転させる。
具体的には、アクチュエータ20は、コントローラ105からの制御信号に応じて、コイル27に通電される電流の量を制御する。コイル27に、電源から一方向に電流が供給されて通電されると、永久磁石22を、図6において反時計回りに回転させる磁界が発生する。コイル27により発生する磁界の大きさが、バネ25の付勢力より大きくなると、バネ25の延長部25b、25cは、互いの間隔を狭める方向に変位する。そして、図3に示すようにアーム24は、全開位置O−O’と全閉位置C−C’との中間位置まで移動する。
アーム24が、中間位置まで移動すると、第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40とは、互いにスライド移動し、切欠部32と切欠部42とで絞り開口60を形成する。アーム24が中間位置まで移動して形成された絞り開口60は、開口11と開口51を部分的に開口する。絞り開口60は、コントローラ105で算出された開口面積に対応する面積の開口であり、絞り開口60の開度に応じて入射光量が制御される。
露光量検出部106により検出された映像の輝度レベルに基づき、コントローラ105によりさらに広い絞り開口面積が計算されると、コイル27に、さらに強い電流が供給される。バネ25の延長部25b、25cは、コイル27により発生するトルクにより、さらに互いの間隔を狭める方向に変位し、図7に示すようにアーム24は、全開位置O−O’まで移動する。
アーム24が全開位置O−O’まで移動すると、第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40とはさらにスライド移動し、アーム24の中間位置により形成される絞り開口60より大きい絞り開口60を形成する。アーム24が全開位置O−O’まで移動して形成された絞り開口60は、開口11、51を全開の状態とする。
このように、撮影状態のときには、アクチュエータ20は、露光量検出部106により検出された輝度に基づき、永久磁石22を回転させて、絞り開口60の開度を調整する。撮影状態が終了したときには、アクチュエータ20のコイル27への通電は終了し、バネ25とアーム24は初期状態に戻り、第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40とは開口11、51を閉じた状態とする。
本実施の形態によれば、コイル27で囲まれた空間内に、アーム24を所定の方向に付勢力する付勢部材を配置したので、アクチュエータ20を取り付ける板等の部材を介して付勢部材を取り付ける必要がなく、アクチュエータ20の回転軸方向の長さを短くすることができる。したがって、アクチュエータ20の薄型化、小型化を図ることができる。
本実施の形態によれば、アクチュエータ20の小型化を図ることができるので、アクチュエータ20が取り付けられる絞り装置、当該絞り装置を搭載する光学機器、電子機器も小型化を図ることができる。したがって、光学機器、電子機器での設置スペースを有効に活用することができる。
本実施の形態によれば、アクチュエータ20のアーム24を回転軸23と一体成形し、直接、駆動対象に連結させたので、絞り装置1の部品点数を減少させることができる。
本実施の形態によれば、アーム24と一体構造で形成された回転軸23に、付勢部材であるバネ25を直接取り付けたので、バネ25の付勢力を直接的に制御することができる。
本実施の形態によれば、付勢部材としてバネ25を適用したので、簡易な構成で、アクチュエータ20を薄型化することができる。
(変形例)
本実施の形態では、バネ25は、永久磁石22の下端部から突出した回転軸23の回りに取り付けられると説明したが、本発明はこのような取り付け位置に限定されない。例えば、図8に示すように、永久磁石22自体にバネ250を巻き付けることができる。
図8に示すアクチュエータ20は、上述の実施の形態に示したアクチュエータ20とは、バネ25の取り付け位置が異なるが、構成要素は同一である。したがって、アクチュエータ20の個別の構成の説明は省略する。
バネ250は、円筒状の永久磁石22の外周に配置される付勢部材である。バネ250は、円筒状に巻回されたコイル本体250aと、コイル本体250aの上下の巻回端部からコイルの接線方向に異なる方向に伸びる一対の延長部250b、250cを備える。
枠体26の上部には、延長部250bを挿入して取り付ける第3の取付部26cが設けられている。アーム24の延伸部24aの上面には、上面から上方に向かって突出する第4の取付部24eが形成されている。
バネ250は、軸回りに所定の方向に付勢力が付与されており、この付勢力に抗する力が軸回りに働くことにより、一対の延長部250bと250cとの間の間隔が狭くなるように変位する。本変形例では、一方の延長部250cが、アーム24の延伸部24aに、第4の取付部24eを介して取り付けられている。したがって、コイル27により発生する磁界により永久磁石22を回転させるトルクが加わり、このトルクがバネ250の付勢力より大きいと、バネ250は、一対の延長部250bと250cとの間の間隔が狭くなるように変位する。この変位により、アーム24に連結された第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40とがスライドして移動し、絞り開口60の開度が調整される。
本変形例によれば、バネ250を、永久磁石22の外周を巻回するように取り付けたので、回転軸23にバネ25を取り付ける場合と比較して、更に、回転軸23の軸方向の長さを短くすることができる。したがって、アクチュエータ20の更なる薄型化、小型化を図ることができる。
本実施の形態、及び変形例では、バネ25、250は、回転軸23の永久磁石22の下端部から突出した回転軸23の回り、または永久磁石22の外周に取り付けられることを例として説明したが、バネ25、250は、コイル27が巻回されることで形成された空間内に配置されればよい。
例えば、永久磁石22の上端部から突出した回転軸23の回りに取り付けてもよい。具体的には、上端部から突出した回転軸23にアーム24を取付け、アーム24と枠体26とにバネ25の延長部25b、25cを取り付けて、永久磁石22の上端部と枠体26の上部の閉塞部との間にバネ25を取付ける。このようなバネ25の配置にすることにより、回転軸23の軸方向の長さを短くすることができ、アクチュエータ20の更なる薄型化、小型化を達成することができる。
本実施の形態では、バネ25、250の例として、ねじりコイルバネを用いて説明したが、他のバネ部材も適用することができる。例えば、圧縮バネにより、アーム24を所定の方向に付勢してもよい。
本実施の形態では、付勢部材の例として、バネ部材を用いて説明したが、コイル27が巻回されることで形成された空間内に配置される付勢部材であればバネ部材に限定されない。例えば、アーム24を空気圧等により所定の方向に付勢するプッシャーを用いてもよい。
本実施の形態では、第1の絞り羽根30と第2の絞り羽根40が開口11、51を閉じている状態を初期状態として説明したが、開口11、51が全開となっている状態を初期状態としてもよい。
本実施の形態では、アーム24は、一対の延伸部24aを備えるとして説明したが、延伸部24aは、回転軸23の中心から一方のみに伸びる部材であってもよい。
本実施の形態に係るアクチュエータ20は、監視カメラ、車載カメラに用いられる絞り装置に適用できると説明したが、本発明はこのような絞り装置に限定されない。一般的なデジタルカメラに使用してもよい。
本実施の形態に係るアクチュエータ20は、光学機器、電子機器などに取り付けられる装置である。光学機器の例としては、デジタルカメラなどの民生用カメラ、車載カメラ、監視カメラ、内視鏡などに搭載される医療用カメラ、動画撮影を行うカムコーダー(ムービーカメラ)、各種検査用カメラ、ロボット用カメラなどがある。電子機器の例としては、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどがある。
上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲とみなされる。
本発明は、例えば、光学機器、電子機器に搭載されるアクチュエータに利用される。
1 絞り装置
10 地板
11、51 開口
12 凹部
13、14 第1の長孔
20 アクチュエータ
21 ベース部材
21a ベース本体
21b 突出部
21c 第1の取付部
21d 軸受部
22 永久磁石
23 回転軸
24 アーム
24a 延伸部
24b、24c 連結部
24d 第2の取付部
24e 第4の取付部
25 バネ
25a コイル本体
25b、25c 延長部
26 枠体
26a 凹部
26b 軸受部
26c 第3の取付部
27 コイル
28 ヨーク
29 ホール素子
30 第1の絞り羽根
31、41 係合孔
32、42 切欠部
40 第2の絞り羽根
50 カバー部材
52、53 第2の長孔
60 絞り開口
100 カメラ
101 レンズ
102 固体撮像素子
103 画像処理回路
104 メモリ
105 コントローラ
106 露光量検出部
250 バネ
250a コイル本体
250b、250c 延長部

Claims (6)

  1. 柱状に形成され、周方向において分極された永久磁石と、
    前記永久磁石と同軸に取り付けられ、前記永久磁石の一端部から突出する回転軸と、
    前記回転軸の軸と略垂直に延伸する延伸部と、前記延伸部の先端部に設けられ駆動対象に連結される連結部と、を含むアームと、
    前記回転軸と前記アームの延伸部と前記永久磁石とを囲むように巻回され、一方の方向に通電されて磁界を発生し、前記永久磁石を回転させることで前記アームを所定の方向に回転させるコイルと、
    前記コイルで囲まれた空間内に配置され、前記アームを前記所定の方向と反対方向に付勢する付勢部材と、
    を備えるアクチュエータ。
  2. 前記付勢部材は、前記回転軸に取り付けられるバネ部材である、
    請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記付勢部材は、前記永久磁石の周方向に巻回されて前記永久磁石に取り付けられるバネ部材である、
    請求項1に記載のアクチュエータ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のアクチュエータにより駆動される絞り装置であって、
    開口を備える地板と、
    前記開口を開閉する絞り羽根と、を備え、
    前記絞り羽根は、前記連結部に連結され、前記回転軸が回転することで、前記開口を開閉する、
    絞り装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載のアクチュエータを含む、光学機器。
  6. 請求項1から3のいずれか1項に記載のアクチュエータを含む、電子機器。
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