JP6636820B2 - 巻締装置 - Google Patents

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Description

本発明は、缶に対して蓋を巻き締める巻締装置に関する。
従来、缶に対して蓋を巻き締める巻締装置として、図9に示すように、缶Cに対する蓋Fの巻き締めを行う巻締ユニット120と、所定の缶搬送経路Rに沿って缶Cを搬送し巻締ユニット120に缶Cを供給する缶供給ユニット130とを備える巻締装置が知られている(例えば特許文献1を参照)。
巻締ユニット120は、図9や図10に示すように、その外周に形成された複数のポケット121a内に缶Cを収容し、円弧状缶搬送経路Wに沿って缶Cを搬送するシーミングターレット121と、複数のポケット121a毎に設置された缶支持部122と、複数のポケット121a毎に缶支持部122の上方に設置されたシーミングチャック123と、缶Cの上部および蓋Fの外周部を押圧して缶Cに対して蓋Fを巻き締めるシーミングロール(図示しない)とを備えている。
従来の巻締装置では、図9に示すように、直線状の缶搬送経路Rが、円弧状缶搬送経路Wに対して接線状に接続され、円弧状缶搬送経路Wと缶搬送経路Rとの間の接点であるチャッキングポイントPにおいて、図10に示すように、缶Cを支持する下方の缶支持部122を上昇させることで、上方のシーミングチャック123を蓋Fの上部凹部内に嵌合させる所謂チャッキングが行われる。
そして、缶支持部122およびシーミングチャック123によってチャッキングされた缶Cおよび蓋Fは、シーミングターレット121によって円弧状缶搬送経路Wに沿って搬送されつつ、缶支持部122およびシーミングチャック123の回転に伴って自転し、この自転する缶Cおよび蓋Fにシーミングロールが押し当てられることにより、缶Cの上部に対して蓋Fが巻き締められる。
特開平5−147720号公報
ところが、従来の巻締装置では、上述したチャッキングについて、以下に記載する制約および課題がある。
まず、このような巻締装置では、円弧状缶搬送経路Wにおいて、缶Cに対する蓋Fの巻き締めを実行するにあたって充分な距離(時間)を確保するために、チャッキングポイントPにおいてチャッキングを完了させることが望ましい。
そのため、チャッキングポイントPの手前側において缶Cを支持する缶支持部122の上昇を開始させるのが一般的であるが、缶Cを支持する缶支持部122の上昇を開始させるには、図10に示すように、シーミングチャック123と蓋Fとの干渉を回避するために、シーミングチャック123(および缶支持部122)の中心軸と缶Cおよび蓋Fの中心軸とが所定間隔以下まで接近している必要があり、その結果、チャッキングポイントPに近接した缶搬送経路R上の所定位置Rp以降でないと、缶支持部122の上昇を開始させることができないという制約が生じることになる。
そして、上述した制約の結果として、所定位置RpからチャッキングポイントPまでの短い区間で缶支持部122の上昇を完了することが要求されることから、缶支持部122の上昇速度を速く設計する必要があり、缶支持部122の上昇速度を速く設計すると、チャッキング時に缶Cに掛かる衝撃が大きくなってしまうという問題が生じる。この問題は、毎分1500缶等の製造速度の速い巻締装置において、特に顕著になる。
また、チャッキング時に缶Cに掛かる衝撃を小さく抑える策として、缶支持部122を上昇させる速度を速く設計し、缶支持部122を高速で上昇させた後、缶Cおよび蓋Fをチャッキングする直前に、上昇する缶支持部122を急減速することも考えられる。しかしながら、この場合、缶支持部122の駆動設備に高い性能が要求されることから、缶支持部122の駆動設備が大掛かりなものになり、装置コストおよびメンテナンスコストが増大してしまうという問題が生じる。
なお、上記では、シーミングチャック123を上下方向に固定し、缶支持部122を上昇させる例を基に問題点を説明したが、反対に、缶支持部122を上下方向に固定し、シーミングチャック123を下降させる例においても、上記と同様の問題がある。
また、上記では、缶Cの上部に蓋Fを置いた状態で、缶支持部122およびシーミングチャック123を接近させてチャッキングを行う例を基に問題点を説明したが、シーミングチャック123によって蓋Fを保持しておき、缶支持部122によって支持された缶Cに対して、蓋Fを保持したシーミングチャック123を相対的に接近させる例においても、缶Cと蓋Fとの干渉を回避するために、缶Cの中心軸と蓋Fの中心軸とが所定間隔以下まで接近していないと、缶支持部122およびシーミングチャック123を相対的に接近させることができないことから、やはり上記と同様の問題がある。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、缶および蓋の良好なチャッキングを実現しつつ、装置コストおよびメンテナンスコストを低減させる巻締装置を提供することを目的とするものである。
本発明の巻締装置は、缶に対して蓋を巻き締める巻締装置であって、缶に対する蓋の巻き締めを行う巻締ユニットと、所定の缶搬送経路に沿って缶を搬送し前記巻締ユニットに缶を供給する缶供給ユニットとを備え、前記巻締ユニットは、その外周に形成された複数のポケット内に缶を収容して、円弧状缶搬送経路に沿って缶を搬送するシーミングターレットと、前記複数のポケット毎に設置された缶支持部と、前記複数のポケット毎に前記缶支持部の上方に設置されたシーミングチャックとを備え、前記缶搬送経路は、前記シーミングターレットに缶を受け渡すアプローチ領域を有し、前記アプローチ領域は、前記シーミングターレットから遠ざかる方向に湾曲する上流側湾曲部と、前記上流側湾曲部よりも下流側に形成され、前記シーミングターレットに近づく方向に湾曲する下流側湾曲部とを有していることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明によれば、缶供給ユニットによる缶搬送経路のアプローチ領域に、シーミングターレットから遠ざかる方向に湾曲する上流側湾曲部と、シーミングターレットに近づく方向に湾曲する下流側湾曲部とを設けることにより、円弧状缶搬送経路と缶搬送経路との間の接点であるチャッキングポイントよりも手前側において、シーミングチャックの中心軸と缶の中心軸との間の距離を早い段階で縮め、シーミングチャックと缶支持部との相対的な接近を開始するタイミングを早めることが可能になるため、シーミングチャックと缶支持部とを接近させる速度や加速度を低減しつつも、缶および蓋のチャッキングを良好に行うことができる。
そして、シーミングチャックと缶支持部とを接近させる速度を低減することにより、チャッキング時において缶に掛かる衝撃を小さく抑えることができるとともに、シーミングチャックと缶支持部とを接近させる加速度を低減することにより、装置構成の簡素化および低コスト化、メンテナンスコストの低減、装置の長寿命化を実現することができる。
また、シーミングチャックの中心軸と缶の中心軸との間の距離を早い段階で縮めるための手段として、上述した上流側湾曲部および下流側湾曲部の設置を採用することにより、缶供給ユニットによる缶搬送経路の設計変更を最小限に留めることが可能であるため、缶供給ユニットの周辺設備の配置や構造に設計変更を加える必要がない。
さらに、チャッキングポイントの手前に、シーミングターレットに近づく方向に湾曲する下流側湾曲部を設けることにより、チャッキングポイント付近において缶に掛かる遠心力が急激に変化することを抑制するため、円滑な缶の搬送を実現することができる。
本請求項2に係る発明によれば、上流側湾曲部の下流端と下流側湾曲部の上流端とが直接接続されていることにより、上流側湾曲部の下流端と下流側湾曲部の上流端との間に直線部等の他部を介在させた場合と比較して、缶搬送経路の横幅を低減することができる。
本請求項3に係る発明によれば、上流側湾曲部および下流側湾曲部が、その全域に亘って曲率が連続的に変化するように形成されていることにより、上流側湾曲部および下流側湾曲部を搬送される缶に掛かる遠心力が不連続になることを回避するため、缶に掛かる遠心力が急激に変化した場合に生じがちな、缶内の内容液の揺れ、缶のフラつき、缶搬送ガイドに対する缶の過度な接触等を防止することができる。
本請求項4に係る発明によれば、上流側湾曲部が、上流側湾曲部の上流端を原点とする第1クロソイド曲線部と、第1クロソイド曲線部の下流に形成され、上流側湾曲部の下流端を原点とする第2クロソイド曲線部とから成り、下流側湾曲部が、下流側湾曲部の上流端を原点とする第3クロソイド曲線部から成ることにより、上流側湾曲部および下流側湾曲部を搬送される缶に掛かる遠心力の変化を連続的にすることができるばかりでなく、クロソイド曲線はその計算が容易であることから、実施態様に応じた上流側湾曲部および下流側湾曲部の設計変更を容易に行うことができる。
本請求項5に係る発明によれば、第1クロソイド曲線部、第2クロソイド曲線部、および、第3クロソイド曲線部は、その曲率の変化率が等しく設定されていることにより、缶に掛かる遠心力に起因した缶のフラつき等をより一層抑制することができる。
本請求項6に係る発明によれば、下流側湾曲部の下流端と円弧状缶搬送経路とは、その曲率が同一であることにより、チャッキングポイントにおける遠心力の変化を抑制し、円滑に缶を搬送することができる。
本請求項7に係る発明によれば、缶に対して側方から接して搬送方向に沿って案内する缶搬送ガイドによって、缶搬送経路のアプローチ領域が規定されることにより、缶搬送ガイドの形状を調整することで、アプローチ領域に上流側湾曲部や下流側湾曲部を形成することが可能であるため、装置コストの増大を抑えることができるとともに、装置構成の設計が容易になる。
本発明の一実施形態に係る巻締装置を示す説明図。 巻締ユニットを示す説明図。 缶搬送経路を概略的に示す説明図。 缶搬送経路のアプローチ領域を説明する説明図。 シーミングチャックと缶との距離関係を示すグラフ。 蓋へのシーミングチャックの挿入深さを模式的に示すグラフ。 缶支持部の変位および速度を示すグラフ。 缶支持部の速度および加速度を示すグラフ。 従来の巻締装置を示す説明図。 従来の巻締装置におけるチャッキングを説明する説明図。
以下に、本発明の一実施形態に係る巻締装置10について、図面に基づいて説明する。
巻締装置10は、缶Cに対する蓋Fの巻き締めを行うものであり、図1に示すように、缶Cに対する蓋Fの巻き締めを行う巻締ユニット20と、巻締ユニット20に缶Cを供給する缶供給ユニット30と、缶Cの上部に蓋Fを供給する蓋供給ユニット40と、巻締ユニット20によって巻き締めされた蓋F付き缶Cを外部に搬出する搬出ユニット50と、上記各部を制御する制御部とを備えている。
以下に、巻締装置10の各構成要素について、図面に基づいて説明する。
まず、巻締ユニット20は、図1や図2に示すように、缶Cおよび蓋Fを周方向に沿って搬送するシーミングターレット21と、その上部に缶Cを載置可能な缶支持部22と、缶Cに対して蓋Fを固定するシーミングチャック23と、缶Cの上部および蓋Fの外周部を押圧して缶Cに対して蓋Fを巻き締めるシーミングロール24とを有している。
シーミングターレット21は、上下軸を中心として回転可能に設けられ、図1に示すように、その外周に設けられた複数のポケット21aに缶Cおよび蓋Fを収容し、円弧状缶搬送経路Wに沿って缶Cおよび蓋Fを搬送するように構成されている。
缶支持部22とシーミングチャック23とシーミングロール24とは、シーミングターレット21の各ポケット21a毎に設置されている。
各ポケット21aに収容された缶Cおよび蓋Fは、図2に示すように、下方の缶支持部22と上方のシーミングチャック23とで上下方向に挟み込まれて固定された状態で、缶支持部22およびシーミングチャック23の回転に伴って自転し、この自転する缶Cおよび蓋Fにシーミングロール24が押し当てられることにより、缶Cの上部に対して蓋Fが巻き締められる。
缶供給ユニット30は、所定の缶搬送経路Rに沿って巻締め前の缶Cを搬送するものであり、図1に示すように、シーミングターレット21側に向けて延びる缶滑りプレート31と、缶Cに個別に係合して搬送する缶搬送アタッチメント32と、缶Cの側方から接して缶Cを搬送方向に沿って案内する第1缶搬送ガイド33および第2缶搬送ガイド34とを有している。
本実施形態では、第2缶搬送ガイド34は、搬出ユニット50による蓋F付き缶Cの排出時に、蓋F付き缶Cを案内するガイドとしても機能する。なお、搬出ユニット50における案内ガイドは別体としても良い。
缶供給ユニット30の缶搬送経路Rの詳細については、後述する。
蓋供給ユニット40は、図1に示すように、蓋Fを搬送する蓋搬送ターレット41と、蓋搬送ターレット41に蓋Fを1枚ずつ供給する蓋供給ホッパー42と、蓋Fを案内する蓋搬送ガイド43とを有している。
蓋搬送ターレット41は、上下軸を中心として回転可能に設けられ、その外周に設けられた複数のポケット41aに蓋Fを収容して、蓋Fを周方向に搬送するように構成されている。
搬出ユニット50は、図1に示すように、蓋F付き缶Cを搬出するディスチャージターレット51と、ディスチャージターレット51から搬出された蓋F付き缶Cを外部に搬出する搬出コンベア52と、蓋F付き缶Cを案内する搬出ガイド53とを有している。
ディスチャージターレット51は、上下軸を中心として回転可能に設けられ、その外周に設けられた複数のポケット51aに蓋F付き缶Cを収容して、蓋F付き缶Cを周方向に搬送するように構成されている。
制御部は、PLC等から成るものであり、缶Cに対する蓋Fの巻き締めや缶Cや蓋Fの搬送等が円滑に行われるように、各種ターレットや各種コンベア等の速度やタイミング等を制御する。
つぎに、缶供給ユニット30による缶搬送経路Rについて、以下に説明する。
まず、缶搬送経路Rは、図1に示すように、巻締め前の缶Cを搬送するルートのことであり、本実施形態では、第1缶搬送ガイド33および第2缶搬送ガイド34によって規定される。
この缶搬送経路Rは、図3に示すように、シーミングターレット21側に向けて直線状に缶Cを搬送する上流側の直線搬送領域R1と、シーミングターレット21に缶Cを受け渡す下流側のアプローチ領域R2とを有している。
アプローチ領域R2は、図3に示すように、上流側の上流側湾曲部S1と下流側の下流側湾曲部S2とを有し、上流側湾曲部S1の下流端と下流側湾曲部S2の上流端とは、直接接続されている。
また、下流側湾曲部S2の下流端は、シーミングターレット21の円弧状缶搬送経路Wに直接接続されている。この下流側湾曲部S2の下流端および円弧状缶搬送経路Wの接続点は、缶Cおよび蓋Fを載せた缶支持部22を上方に移動させることで、シーミングチャック23を蓋Fの上部凹部内に嵌合させるチャッキングポイントPとして機能する。
以下に、上流側湾曲部S1および下流側湾曲部S2の具体的構成について説明する。
まず、図3に示すように、上流側湾曲部S1は、シーミングターレット21側に向けて延びつつ、シーミングターレット21から遠ざかる方向に湾曲し、下流側湾曲部S2は、シーミングターレット21側に向けて延びつつ、シーミングターレット21に近づく方向に湾曲している。
また、図4に示すように、上流側湾曲部S1および下流側湾曲部S2は、その曲率が連続的に変化するように形成され、上流側湾曲部S1の下流端および下流側湾曲部S2の上流端は、その曲率が0である。すなわち、アプローチ領域R2の全域に亘って、その曲率が連続的に変化するように形成されている。
また、下流側湾曲部S2の下流端と円弧状缶搬送経路Wとは、その曲率が同一である。
また、更に具体的には、図4に示すように、上流側湾曲部S1は、上流側湾曲部S1の上流端を原点とする第1クロソイド曲線部S1−1と、第1クロソイド曲線部S1−1の下流に形成され、上流側湾曲部S1の下流端を原点とする第2クロソイド曲線部S1−2とから構成されている。
また、下流側湾曲部S2は、下流側湾曲部S2の上流端を原点とする第3クロソイド曲線部S2−1から構成されている。
各クロソイド曲線部S1−1、S1−2、S2−1は、曲率の変化率が等しく設定されており、すなわち、図4に示すグラフにおける各クロソイド曲線部S1−1、S1−2、S2−1の傾きの大きさが同一に設定されている。
なお、クロソイド曲線とは、原点からの曲線長さに曲率が比例する曲線のことである。
また、本実施形態においては、上流側湾曲部S1および下流側湾曲部S2を缶搬送経路Rに設けることにより、図4に示すように、缶搬送経路Rが、搬送方向に向かってシーミングターレット21から遠ざかる側に約1.0mm程度オフセットし、すなわち、アプローチ領域R2の上流端と下流端とは、約1.0mm程度オフセットしている。このオフセット量Dは、実施形態に応じて設定すればよい。
なお、本実施形態では、缶搬送経路Rが上述したように構成されているが、缶搬送経路Rの具体的態様は、上記に限定されない。
例えば、上記では、曲率が連続的に変化する曲線として、クロソイド曲線を採用したが、シグモイド関数(累積正規分布関数、双曲線正接関数、逆正接関数、グーデルマン関数、等)等によって規定される曲線を用いてもよい。
また、上記では、各クロソイド曲線部S1−1、S1−2、S2−1の曲率の変化率が等しく設定されているものとして説明したが、各クロソイド曲線部S1−1、S1−2、S2−1の曲率の変化率を互いに異ならせてもよい。
また、上記では、上流側湾曲部S1および下流側湾曲部S2が、曲率が連続的に変化する曲線で構成されているものとして説明したが、上流側湾曲部S1および下流側湾曲部S2の具体的態様はこれに限定されず、例えば、各曲率が一定である曲線(すなわち、円弧)で構成してもよい。
また、上記では、上流側湾曲部S1の下流端および下流側湾曲部S2の上流端の曲率が連続しているものとして説明したが、上流側湾曲部S1の下流端および下流側湾曲部S2の上流端の曲率が不連続であってもよい。
また、上記では、上流側湾曲部S1の下流端と下流側湾曲部S2の上流端とが直接接続されているものとして説明したが、上流側湾曲部S1の下流端と下流側湾曲部S2の上流端との間に、直線部等の他部を介在させてもよい。
また、上記では、下流側湾曲部S2の下流端と円弧状缶搬送経路Wとが直接接続されているものとして説明したが、下流側湾曲部S2の下流端と円弧状缶搬送経路Wとの間に、直線部等の他部を介在させてもよい。
また、上記では、アプローチ領域R2の上流側が、直線状に缶Cを搬送する直線搬送領域R1であるものとして説明したが、アプローチ領域R2の上流側における缶Cの搬送態様は、缶Cを曲線状に搬送するもの等、如何なるものでもよい。
つぎに、本実施形態の巻締装置10を用いた巻締方法について、以下に説明する。
まず、シーミングターレット21に向けて、内容液を充填された缶Cが缶供給ユニット30によって搬送されるとともに、蓋Fが蓋供給ユニット40によって搬送され、チャッキングポイントPよりも上流側において、搬送途中の缶Cの上部に蓋Fが置かれる。なお、この時点では、缶Cは、巻締ユニット20の缶支持部22上に載っていない。
次に、缶Cおよび蓋Fは、缶供給ユニット30の缶搬送経路Rに沿って搬送され、アプローチ領域R2の途中において、シーミングターレット21のポケット21a内に徐々に入り込み、巻締ユニット20の缶支持部22の上に徐々に載せられる。
次に、アプローチ領域R2の途中において、缶支持部22が上昇し、これにより、缶Cおよび蓋Fが、缶支持部22の上方に対向して配置されたシーミングチャック23に向けて上昇を開始する。
次に、アプローチ領域R2の途中において、缶支持部22の上昇に伴って、蓋Fの上部凹部内にシーミングチャック23が徐々に入り込む。
次に、缶Cおよび蓋FがチャッキングポイントPに到達すると、缶支持部22の上昇に伴って、シーミングチャック23が蓋Fの上部凹部内に嵌合し、すなわち、チャッキングする。
最後に、缶Cおよび蓋Fがシーミングターレット21によって円弧状缶搬送経路Wに沿って搬送されつつ、巻締ユニット20によって缶Cに対する蓋Fの巻き締めが行われた後、巻き締め完了後の蓋F付き缶Cが搬出ユニット50によって外部に搬出される。
なお、本発明の巻締装置10を用いた巻締方法、特に、缶Cに対する蓋Fの供給方法・供給タイミングは、上記に限定されず、如何なるものでもよい。
例えば、シーミングチャック23に負圧吸引孔(図示しない)を形成し、チャッキングポイントPの上流側において負圧吸引孔によって蓋Fを吸引して保持しておき、チャッキングポイントPにおいて、缶支持部22によって上昇する缶Cの上部に蓋Fを供給するように構成してもよい。
また、チャッキングポイントPまたはチャッキングポイントPの直前において、缶支持部22の上昇に伴って上昇する缶Cによって蓋Fを掬い上げることで、缶Cの上部に蓋Fを供給するように構成してもよい。
次に、本実施形態の巻締装置10の効果について、以下に説明する。
なお、図5〜図8における比較例の測定結果は、図9に示すような、円弧状缶搬送経路Wに対して直線状の缶搬送経路Rが接線状に接続された例における測定結果を示している。
本実施形態(実施例)の巻締装置10では、缶搬送経路Rのアプローチ領域R2が、上流側湾曲部S1および下流側湾曲部S2を有していることにより、チャッキングポイントPの手前において、図5に示すように、より早い段階で缶C(および蓋F)とシーミングチャック23とを接近させ、図6に示すように、より早い段階でシーミングチャック23を蓋Fの上部凹部内に入り込ませることが可能になる。
これにより、図7、図8に示すように、缶Cおよび蓋Fとシーミングチャック23との間の相対的な速度・加速度(すなわち、本実施形態の場合、缶支持部22の上昇速度・加速度)を低減することができる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、上述した実施形態では、缶供給ユニットによる缶搬送経路が、缶を案内する缶搬送ガイドによって規定されるものとして説明したが、缶搬送経路を規定する具体的手段は如何なるものでもよい。
また、上述した実施形態では、巻締ユニットの缶蓋保持手段が、上下動可能な下方の缶支持部と上方のシーミングチャックとから構成されているものとして説明したが、缶蓋保持手段の具体的態様はこれに限定されず、例えば、下方の缶支持部を上下方向に固定し、上方のシーミングチャックを上下動可能に構成してもよく、また、下方の缶支持部および上方のシーミングチャックの両方を上下動可能に構成してもよい。
10 ・・・ 巻締装置
20 ・・・ 巻締ユニット
21 ・・・ シーミングターレット
21a ・・・ ポケット
22 ・・・ 缶支持部
23 ・・・ シーミングチャック
24 ・・・ シーミングロール
30 ・・・ 缶供給ユニット
31 ・・・ 缶滑りプレート
32 ・・・ 缶搬送アタッチメント
33 ・・・ 第1缶搬送ガイド
34 ・・・ 第2缶搬送ガイド
40 ・・・ 蓋供給ユニット
41 ・・・ 蓋搬送ターレット
41a ・・・ ポケット
42 ・・・ 蓋供給ホッパー
43 ・・・ 蓋搬送ガイド
50 ・・・ 搬出ユニット
51 ・・・ ディスチャージターレット
51a ・・・ ポケット
52 ・・・ 搬出コンベア
53 ・・・ 搬出ガイド
R ・・・ 缶搬送経路
R1 ・・・ 直線搬送領域
R2 ・・・ アプローチ領域
S1 ・・・ 上流側湾曲部
S1−1 ・・・ 第1クロソイド曲線部
S1−2 ・・・ 第2クロソイド曲線部
S2 ・・・ 下流側湾曲部
S2−1 ・・・ 第3クロソイド曲線部
W ・・・ 円弧状缶搬送経路
P ・・・ チャッキングポイント
C ・・・ 缶
F ・・・ 蓋

Claims (7)

  1. 缶に対して蓋を巻き締める巻締装置であって、
    缶に対する蓋の巻き締めを行う巻締ユニットと、所定の缶搬送経路に沿って缶を搬送し前記巻締ユニットに缶を供給する缶供給ユニットとを備え、
    前記巻締ユニットは、その外周に形成された複数のポケット内に缶を収容して、円弧状缶搬送経路に沿って缶を搬送するシーミングターレットと、前記複数のポケット毎に設置された缶支持部と、前記複数のポケット毎に前記缶支持部の上方に設置されたシーミングチャックとを備え、
    前記缶搬送経路は、前記シーミングターレットに缶を受け渡すアプローチ領域を有し、
    前記アプローチ領域は、前記シーミングターレットから遠ざかる方向に湾曲する上流側湾曲部と、前記上流側湾曲部よりも下流側に形成され、前記シーミングターレットに近づく方向に湾曲する下流側湾曲部とを有していることを特徴とする巻締装置。
  2. 前記上流側湾曲部の下流端と前記下流側湾曲部の上流端とは、直接接続されていることを特徴とする請求項1に記載の巻締装置。
  3. 前記上流側湾曲部および前記下流側湾曲部は、その曲率が連続的に変化するように形成され、
    前記上流側湾曲部の下流端および前記下流側湾曲部の上流端は、その曲率が0であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の巻締装置。
  4. 前記上流側湾曲部は、前記上流側湾曲部の上流端を原点とする第1クロソイド曲線部と、前記第1クロソイド曲線部の下流に形成され、前記上流側湾曲部の下流端を原点とする第2クロソイド曲線部とから成り、
    前記下流側湾曲部は、前記下流側湾曲部の上流端を原点とする第3クロソイド曲線部から成ることを特徴とする請求項3に記載の巻締装置。
  5. 前記第1クロソイド曲線部、前記第2クロソイド曲線部、および、前記第3クロソイド曲線部は、その曲率の変化率が等しく設定されていることを特徴とする請求項4に記載の巻締装置。
  6. 前記下流側湾曲部の下流端と前記円弧状缶搬送経路とは、その曲率が同一であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の巻締装置。
  7. 前記缶供給ユニットは、缶に対して側方から接して搬送方向に沿って案内する缶搬送ガイドを有し、
    前記缶搬送経路の前記アプローチ領域は、前記缶搬送ガイドによって規定されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の巻締装置。
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