JP6634809B2 - 情報処理装置、画像形成システムおよびプログラム - Google Patents
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Description
また特許文献2には、複写機にて多目的地紋によって複写された書類なのか原稿なのかを判断できるように、文字浮き上げ機能、複写禁止機能及び書類の追跡機能を融合することができる、複写禁止の情報を埋め込む方法が開示されている。
本発明は、描写物に応じて電子透かしとして埋め込むパターンの変更を行い、電子透かしに埋め込まれた情報を取得しやすくすることができる情報処理装置等を提供することを目的とする。
請求項2に記載の発明は、前記重畳部は、前記点状画像を構成する点の開始位置および間隔を変更することで位置を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記抽出部は、横罫線、縦罫線、四角形および円形の中から少なくとも1種類の描写物を抽出することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記点状画像は、矩形領域中において当該点状画像を構成する点を予め定められた格子の交点上に描画するとともに、同様の情報を有する矩形領域を別々の場所に複数個分散配置したものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、ユーザが第1の画像を作成する画像作成手段と、前記第1の画像に予め定められた情報を点状画像に変換したものを重畳した第2の画像を作成する情報処理手段と、前記第2の画像を記録材に形成する画像形成手段と、を備え、前記情報処理手段は、前記第1の画像を表すデータを取得する画像取得部と、前記第1の画像を構成する描写物の中から予め定められたものを抽出する抽出部と、予め定められた情報を点状画像に変換したものを、電子透かしとして前記第1の画像に重畳した第2の画像を作成する重畳部と、を備え、前記重畳部は、前記抽出部により抽出された前記描写物に応じ、前記第2の画像上において当該描写物に対して手書きで記入を行うと予想される予想記入位置を外した位置になるように、前記点状画像を構成する点の位置を変更して重畳することを特徴とする画像形成システムである。
請求項6に記載の発明は、コンピュータに、ユーザが作成した第1の画像を表すデータを取得する画像取得機能と、前記第1の画像を構成する描写物の中から予め定められたものを抽出する抽出機能と、予め定められた情報を点状画像に変換したものを、電子透かしとして前記第1の画像に重畳した第2の画像を作成する重畳機能と、を実現させ、前記重畳機能は、前記抽出機能により抽出された前記描写物に応じ、前記第2の画像上において当該描写物に対して手書きで記入を行うと予想される予想記入位置を外した位置になるように、前記点状画像を構成する点の位置を変更して重畳することを特徴とするプログラムである。
請求項2の発明によれば、印刷後に手書きで文字が記入されても点状画像を構成する点と重なりにくくなる処理がより容易になる。
請求項3の発明によれば、印刷後に手書きで文字が記入されたときに点状画像を構成する点と重なりにくくなる位置を予測することができる。
請求項4の発明によれば、印刷後の手書きに対する耐性が向上する。
請求項5の発明によれば、描写物に応じて電子透かしとして埋め込むパターンの変更を行い、電子透かしに埋め込まれた情報を取得しやすくする画像形成システムを提供することができる。また、印刷後に手書きで文字が記入されても点状画像を構成する点と重なりにくくなる。
請求項6の発明によれば、描写物に応じて電子透かしとして埋め込むパターンの変更を行い、電子透かしに埋め込まれた情報を取得しやすくする機能をコンピュータにより実現できる。また、印刷後に手書きで文字が記入されても点状画像を構成する点と重なりにくくなる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される学習業務支援システムの全体構成例を示したものである。
学習業務支援システム1は、画像形成システムの一例であり、例えば、大学教育における教員業務の負担軽減および学生の学習に対するモチべ−ションの向上を目指して導入される。
図2は、端末装置10のハードウェア構成例を示した図である。
図示するように、端末装置10は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)11と、記憶手段であるメインメモリ12及びHDD(Hard Disk Drive)13とを備える。ここで、CPU11は、OS(Operating System、基本ソフトウェア)やアプリケーションプログラム(応用ソフトウェア)等の各種ソフトウェアを実行する。また、メインメモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、HDD13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、端末装置10は、外部との通信を行うための通信インタフェース(以下、「通信I/F」と表記する)14と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構15と、キーボードやマウス等の入力デバイス16とを備える。
図示するように、画像形成装置30は、CPU31と、RAM(Random Access Memory)32と、ROM(Read Only Memory)33と、HDD34と、操作パネル35と、画像読取部36と、画像形成部37と、通信インタフェース(以下、「通信I/F」と表記する)38とを備える。
RAM32は、CPU31の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM33は、CPU31が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD34は、画像読取部36が読み取った画像データや画像形成部37における画像形成にて用いる画像データ等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
操作パネル35は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う例えばタッチパネルである。
通信I/F38は、ネットワーク(不図示)を介して他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
図4は、学習業務支援システム1の概略動作について説明したフローチャートである。
まず教員が端末装置10を操作し、帳票の選択を行う(ステップ101)。この帳票のデータは、使用目的により複数種用意され、端末装置10に蓄積されている。教員は、ファイル名等から使用目的に合致する帳票を選択する。
図示する帳票C0は、レポート用紙であり、上部に配されるヘッダ部Hとヘッダ部Hの下部に配される余白部Yとからなる。ヘッダ部Hは、図示するように「採点結果」、「学籍番号」、「氏名」、「日時」、「科目」、「所属」、「担当教員」等の欄が予め定められた位置に設けられている。このヘッダ部Hについては、教員は、編集を行うことはできない。
図示する帳票C1は、余白部Yの部分に横罫線K1を新たに追加した例を示している。この帳票C1は、ユーザである教員が作成した第1の画像の一例であると把握することができる。
MISTCODEについては、後で詳述する。また予め定められた情報としては、例えば、帳票C2を特定するための情報を含む。具体的には、帳票C2の識別IDなどである。ただしこれに限られるものではなく、例えば、大学名、教科名などの他の情報を含んでいてもよい。
画像形成装置30の画像読取部36を使用して帳票C2をスキャンして画像を読み取らせる(ステップ110)。なおこのとき教員は、画像形成装置30の操作パネル35を操作し、読み取った画像のデータを授業支援ボックス20に転送する設定としておく。
図示するリストは、図中左側から「項番」、「集計処理結果」、「学籍番号」、「学籍番号(Image)」、「氏名(Image)」、「得点」、「得点(Image)」、「ファイル名」、「登録したファイル名」の各項目からなる。
このうち「集計処理結果」は、上記ステップ112において手書き文字を認識した際の結果であり、正常に認識できた場合は、「正常終了」となり、認識できなかったときは、「異常終了」となる。また「学籍番号」は、上記ステップ112において電子化された学籍番号である。さらに「学籍番号(Image)」および「氏名(Image)」は、上記ステップ113において抽出した学籍番号と氏名のイメージ画像である。そして同様に「得点」、「得点(Image)」は、それぞれ上記ステップ112において電子化された得点、および上記ステップ113において抽出した得点のイメージ画像である。
次にMISTCODEについて説明を行う。
図7(a)は、MISTCODEの画像の一部を拡大した図である。
MISTCODEの画像は、上述したように点状画像であり、図示するような小さなドット(点)を描画することで情報を埋め込む。
MISTCODEでは、ブロック中においてドットを予め定められた格子の交点上に描画する。図示する例ではこのドットは、18×18の格子の交点上に描画される。
このうち領域R1は、例えば、図中第1行目の領域として設定され、領域R2は、図中第1列目の領域として設定される。さらに領域R3は、例えば、図中第2行目の領域として設定され、領域R4は、図中第2列目の領域として設定される。この場合、領域R1内および領域R2内の格子の全ての交点上には、ドットが描画される。また領域R3内および領域R4内の格子の交点上に描画されたドットは、それぞれ領域R1内に描画されたドットおよび領域R2内に描画されたドットとともに画像の90度単位の回転および同期位置を検出するための情報として使用される。さらに領域R5については、上述した帳票C2の識別ID等に関する情報が含まれる領域となる。
図8は、授業支援ボックス20の機能構成例について示したブロック図である。なお図8では、授業支援ボックス20が有する種々の機能のうち本実施の形態に関係するものを選択して図示している。
図示する授業支援ボックス20は、画像取得部21と、抽出部22と、重畳部23と、画像出力部24とを備える。
抽出部22が抽出する描写物は、例えば、図5(b)に示した横罫線K1である。また他にも垂直方向に延びる罫線である縦罫線、四角形、円形などを抽出する。
また重畳部23は、抽出された描写物以外の他の描写物に対しても、この描写物を避けるようにドットの開始位置および間隔を変更するようにしてもよい。
図9(a)は、描写物が横罫線K1であったときのドットの位置を変更する方法について説明した図である。また図9(a)は、図5(b)に示す帳票C1の余白部Yの箇所を拡大した図である。さらに図9(b)は、横罫線K1とドットとの位置関係を示した図である。
図示するように帳票C1の余白部Yには、横罫線K1が等間隔に描画されている。横罫線K1の線幅は、例えば、1mmであり、横罫線K1の間隔は、例えば、8mmである。またドット直径は、例えば、0.4mmである。
そしてドットの垂直方向(上下方向)の間隔は、横罫線K1の線幅が1mm、間隔が8mmであり、ドット直径が0.4mmであったときは、例えば、以下のようにして決定する。
まずMISTCODEのドットの間隔は、4mm〜6mmの間で決めるとする。そしてドット同士の垂直方向の間隔が、4.1mmより大きくないと、位置S1から2つ下側のドットが横罫線K1と重なる。そこで例えば、垂直方向の間隔を4.2mm〜6mmとする。MISTCODEの開始位置は、横罫線K1の下側1mmの位置S1であるので、位置S1の下に存在する罫線の下1mmの位置に重畳可能な間隔を算出すると、4.5mmとなる。さらに下の罫線に対しても同様かを判定し、重畳可能であれば間隔を4.5mmと決定する。
図10は、横罫線K1が1本である場合のドットの位置を変更する方法について説明した図である。
図10に図示する場合では、例えば、学生が横書きで文字を記入する場合、図示するように横罫線K1の上側に記入を行うのが一般的である。そして横罫線K1の下側に記入を行うことは少ない。なお図示する例では、「問1 理由を以下に述べよ。」の問題に対し、学生が解答として横罫線K1の上側にまず「あ」の文字を記入した場合を示している。
図示する例は、帳票C2「採点結果」の欄である。この場合例えば、教員が得点を記入する場合、図示するように四角形Lの中央付近に文字が位置するように記入を行うのが一般的である。なお図示する例では、2つの四角形Lの中央付近に教員が「1」および「0」の文字を記入した場合を示している。即ち、四角形Lの辺に隣接する部分は、教員が文字の記入を行った後も空白部として残ることが多い。そのためこの位置にドットを描画すれば、教員が文字を記入してもドットと手書き文字との重なりは生じにくい。
なおここで円形と言った場合、描写物の形状が楕円の場合も含む。そして描写物が円形Mである場合、特に円形Mが複数連続して配列する場合は、この円形Mは、マークシートのマーク欄である可能性がある。そして円形Mがマーク欄であった場合、円形Mの内側は、鉛筆等により塗りつぶされることになる。
描写物が斜線Nで描かれた場合は、この斜線Nに対し、記入が行われる位置については、特定が困難である。よって重畳部23は、描写物が斜線Nであったときは、斜線Nを単に避けるようにドットの開始位置および間隔を変更する。また1つのブロック内に描画されるドットの数が少ないブロックについて優先的に斜線Nの位置に割り当ててもよい。
複数の描写物が混在する場合、1つの描写物から決定したドットの開始位置および間隔が、他の描写物に対しては、有効ではなく、他の描写物とドットとが重なる場合が生じうる。よってこの場合、図示するように描写物の描かれる領域毎にドットの開始位置および間隔を変更し、描写物とドットとが重ならないようにすることが好ましい。
この場合、この太線Oに対してドットが重ならないようにドットの位置を変更することは困難である。よってこのような場合は、太線Oが描かれる領域には、ドットを配置しないようにし、太線Oが描かれる領域から避けた領域にドットを配置する。
なお帳票等の多くの領域に太線Oのような描写物が描かれる場合は、この描写物を避けてドットを配置できない場合や、ドットを配置できてもブロック数が少なくなってしまう場合がある。このようにドットを配置できない場合やブロック数が予め定められた規定数よりも少なくなる場合は、授業支援ボックス20から警告の情報を出力するようにしてもよい。この場合、例えば、端末装置10の表示機構15に警告メッセージが表示されるようにしてもよい。
図17は、授業支援ボックス20の動作について説明したフローチャートである。
以下、図8および図17を主に用いて説明を行う。
そして重畳部23は、予め定められた描写物以外の描写物に対してドットが重ならないか否かを判断する(ステップ104−7)。
一方、重ならない場合(ステップ104−7でNo)、重畳部23は、ドットの位置を変更しない(ステップ104−9)。
また授業支援ボックス20は、独立した装置として説明していたが、これに限られるものではなく、例えば、端末装置10や画像形成装置30に授業支援ボックス20の機能を組み込むこともできる。またLAN等のネットワーク90に接続する形態に限られるものではなく、例えば、授業支援ボックス20をインターネットに接続させ、クラウドサービスとして上述した機能を提供してもよい。
さらに画像形成システムとして大学教育において使用される学習業務支援システム1について説明を行ったが、これに限られるものではなく、電子透かしとして上述のMISTCODE等が使用される場合であれば、ビジネスの現場等にも適用が可能である。
なお授業支援ボックス20が行う処理は、クラウドサーバ50のCPU11が各種ソフトウェアを実行することで実現される。
よってクラウドサーバ50が行う処理は、コンピュータに、ユーザが作成した第1の画像を表すデータを取得する画像取得機能と、第1の画像を構成する描写物の中から予め定められたものを抽出する抽出機能と、予め定められた情報を点状画像に変換したものを第1の画像に重畳した第2の画像を作成する重畳機能と、を実現させ、重畳機能は、抽出機能により抽出された描写物に応じ、点状画像を構成する点の位置を変更して重畳することを特徴とするプログラムとして捉えることもできる。
Claims (6)
- ユーザが作成した第1の画像を表すデータを取得する画像取得部と、
前記第1の画像を構成する描写物の中から予め定められたものを抽出する抽出部と、
予め定められた情報を点状画像に変換したものを、電子透かしとして前記第1の画像に重畳した第2の画像を作成する重畳部と、
を備え、
前記重畳部は、前記抽出部により抽出された前記描写物に応じ、前記第2の画像上において当該描写物に対して手書きで記入を行うと予想される予想記入位置を外した位置になるように、前記点状画像を構成する点の位置を変更して重畳することを特徴とする情報処理装置。 - 前記重畳部は、前記点状画像を構成する点の開始位置および間隔を変更することで位置を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記抽出部は、横罫線、縦罫線、四角形および円形の中から少なくとも1種類の描写物を抽出することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
- 前記点状画像は、矩形領域中において当該点状画像を構成する点を予め定められた格子の交点上に描画するとともに、同様の情報を有する矩形領域を別々の場所に複数個分散配置したものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
- ユーザが第1の画像を作成する画像作成手段と、
前記第1の画像に予め定められた情報を点状画像に変換したものを重畳した第2の画像を作成する情報処理手段と、
前記第2の画像を記録材に形成する画像形成手段と、
を備え、
前記情報処理手段は、
前記第1の画像を表すデータを取得する画像取得部と、
前記第1の画像を構成する描写物の中から予め定められたものを抽出する抽出部と、
予め定められた情報を点状画像に変換したものを、電子透かしとして前記第1の画像に重畳した第2の画像を作成する重畳部と、
を備え、
前記重畳部は、前記抽出部により抽出された前記描写物に応じ、前記第2の画像上において当該描写物に対して手書きで記入を行うと予想される予想記入位置を外した位置になるように、前記点状画像を構成する点の位置を変更して重畳することを特徴とする画像形成システム。 - コンピュータに、
ユーザが作成した第1の画像を表すデータを取得する画像取得機能と、
前記第1の画像を構成する描写物の中から予め定められたものを抽出する抽出機能と、
予め定められた情報を点状画像に変換したものを、電子透かしとして前記第1の画像に重畳した第2の画像を作成する重畳機能と、
を実現させ、
前記重畳機能は、前記抽出機能により抽出された前記描写物に応じ、前記第2の画像上において当該描写物に対して手書きで記入を行うと予想される予想記入位置を外した位置になるように、前記点状画像を構成する点の位置を変更して重畳することを特徴とするプログラム。
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