JP6634680B2 - 車両用の制御装置及び車両の自己診断方法 - Google Patents

車両用の制御装置及び車両の自己診断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6634680B2
JP6634680B2 JP2015025131A JP2015025131A JP6634680B2 JP 6634680 B2 JP6634680 B2 JP 6634680B2 JP 2015025131 A JP2015025131 A JP 2015025131A JP 2015025131 A JP2015025131 A JP 2015025131A JP 6634680 B2 JP6634680 B2 JP 6634680B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
count
control device
counter
time
diagnosis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015025131A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016148271A (ja
Inventor
正雄 岡田
正雄 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2015025131A priority Critical patent/JP6634680B2/ja
Publication of JP2016148271A publication Critical patent/JP2016148271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6634680B2 publication Critical patent/JP6634680B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、車両用の制御装置及び車両の自己診断方法に関し、より詳細には、ドライビングサイクルを1カウントずつカウントして、自己診断による異常診断を運転者に正確に警告できる車両用の制御装置及び車両の自己診断方法に関する。
車両に搭載されている制御装置においては、車両の各所をドライビングサイクルごとに診断する自己診断機能を設けることが義務付けられている。なお、自己診断機能は、車両のボディ、シャーシ、パワートレイン、ネットワークに大分類されており、例えば、パワートレインにおいては、燃料系、吸気系、燃焼系、排気ガス制御、速度制御、コンピュータ系、トランスミッション系に中分類されており、さらに、診断の内容ごとに小分類されている。
この自己診断機能により異常があると診断された場合には、インストルメントパネルに配置された警告灯(M.I.L)を点灯(点滅も含む)させて運転者にその異常を警告している。なお、警告灯を点灯又は点滅させるタイミングは、診断内容により複数の種類が用意されている。例えば、回路の断線やショートなどの物理的な故障の診断に関しては、異常と診断されたときに直ぐに警告灯を点灯する。また、センサの特性や性能の低下などの劣化診断及び性能診断に関しては、複数回の連続したドライビングサイクルで異常と診断されたときに警告灯を点灯する。
自己診断機能を行うタイミングとしてカウントされているドライビングサイクルにおいては、エンジンを制御するエンジン用制御装置で、エンジン始動後に一定時間が経過した時点でカウントされている(例えば、特許文献1(段落〔0028〕、図2)参照)。
変速機を制御する変速機用制御装置や、エンジンに設けられた排気ガス浄化装置を制御する浄化用制御装置などのその他の制御装置においては、エンジン用制御装置と車載用ネットワークを介して相互に通信可能に接続されており、エンジン用制御装置との間でエンジン用制御装置がカウントした基準カウント数を送受信している。なお、車載用ネットワークとしては、ローカルインターコネクトネットワーク(LIN)、コントローラエリアネットワーク(CAN)、フレックスレイ(FlexRay)を例示できる。
しかし、新品の制御装置に交換した場合や、制御装置のプログラムをリプログラミングした場合など、エンジン用制御装置から受信した基準カウント数と自身のカウントしているカウント数とが大きく乖離した状況、あるいは通信途絶により受信した基準カウント数が前回受信した基準カウント数から大きく増加した状況が生じた場合に、エンジン用制御装置から受信した基準カウント数に自身のカウントしているカウント数を同期させてしまうと、カウント数が一気に飛んでしまう。
そのような場合に、センサの特性や性能の低下などの劣化診断及び性能診断においては、連続した複数回のドライビングサイクルで異常が診断されたと判断される、あるいは、一旦、異常がないと診断されたと判断されてしまうため、運転者に正確に自己診断機能の診断結果が警告されないおそれがある。結果、交換する必要のない装置を交換する誤交換が生じたり、点検又は交換する必要のある装置の点検又は交換が行われずに、警告灯による警告に伴って車両の稼働率が低下したりする。
特開2014−109231号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、ドライビングサイクルを1カウントずつカウントして、自己診断による異常診断を運転者に正確に警告できる車両用の制御装置及び車両の自己診断方法を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の車両用の制御装置は、内燃機関が始動してから予め設定された基準時間が経過するごとに基準カウント数をカウントする基準カウンタに接続された車両用の制御装置において、前記基準時間よりも短い時間に設定された同期時間ごとに前記基準カウンタから前記基準カウント数を受信して、受信した前記基準カウント数が予め設定されたカウント条件を満たし、且つそのカウント条件を満たした同一の前記基準カウント数の受信回数が予め設定された連続回数に達したときに、カウント数を一つ増加するカウンタと、このカウンタにより前記カウント数がカウントされるごとに車両の各所を診断する自己診断手段と、該自己診断手段で連続して予め設定された異常診断回数に渡って異常が診断された場合にはその異常を運転者に警告する警告手段と、を備えることを特徴とするものである。
また、上記の課題を解決するための本発明の車両の自己診断方法は、内燃機関が始動してから予め設定された基準時間が経過するごとに基準カウント数をカウントする基準カウンタに基づいて車両の各所を診断する自己診断方法において、前記基準時間よりも短い時間に設定された同期時間ごとに前記基準カウンタから送信された前記基準カウント数を受信するステップと、前記基準カウント数が予め設定されたカウント条件を満たすか否かを判定するステップと、前記カウント条件を満たした同一の前記基準カウント数の受信回数が予め設定された連続回数に達したか否かを判定するステップと、前記基準カウント数が前記カウント条件を満たし、且つその基準カウント数の受信回数が前記連続回数に達したときに、カウント数を一つ増加するステップと、前記カウント数が一つ増加するごとに車両の各所を診断するステップと、連続して予め設定された異常診断回数に渡って前記診断するステップで異常が診断された場合にはその異常を運転者に警告するステップと、を含むことを特徴とする方法である。
本発明の車両用の制御装置及び車両の自己診断方法によれば、基準カウンタのカウントした基準カウント数に対して、基準カウント数が予め設定されたカウント条件を満たし、且つその基準カウント数の受信回数が連続回数に達したときに、ドライビングサイクルのカウント数を一つ増加するので、カウント数の飛びを確実に回避できる。結果、ドライビングサイクルを1カウントずつカウントして、自己診断による異常診断を運転者に正確に警告できるので、交換する必要のない装置を交換する誤交換や、警告灯の点灯による警告に伴う車両の稼働率の低下を防止できる。
本発明の車両用の制御装置の実施形態を例示する説明図である。 図1の制御装置における、基準カウント数及びカウント数と、基準カウント数を受信した受信回数との関係を例示する説明図である。 本発明の車両の自己診断方法の実施形態を例示するフローチャートの一部であり、基準カウント数をカウントするフローチャートである。 本発明の車両の自己診断方法の実施形態を例示するフローチャートの一部であり、基準カウント数に基づいてドライビングサイクルをカウントするフローチャートである。
以下、本発明の車両用の制御装置及び車両の自己診断方法について説明する。本発明の車両用の制御装置としては、図1に示すように、エンジン20が始動してから予め設定された基準時間ΔTが経過するごとにドライビングサイクルをカウントする基準カウンタ46を有した機関制御装置41に車載ネットワーク40を介して接続された変速制御装置42や浄化制御装置43を例示でき、実施形態では変速制御装置42を例に説明する。
図1は、本発明の車両用の制御装置の一つである変速制御装置42の実施形態の構成を例示している。変速制御装置42は、フルードカップリング(流体継手)12のロックアップ制御、クラッチ(摩擦係合要素)13の断接制御、及び自動変速機14の変速制御を行うと共に、ドライビングサイクルごとにフルードカップリング12、クラッチ13、及び自動変速機14の各所の診断を行う制御装置である。
変速制御装置42を備えた車両10においては、エンジン20の動力が、クランク軸11を経由してフルードカップリング12に伝達され、フルードカップリング12からクラッチ13を経由して自動変速機14に伝達されている。そして、自動変速機14から推進軸15を介して差動装置16に伝達され、差動装置16より駆動軸17を介して駆動輪18に伝達されている。
エンジン20においては、車両の走行時などにおいて吸入空気が、外部から吸気通路21へ吸入されて、ターボチャージャ22のコンプレッサ23により圧縮されて高温になり、インタークーラー24で冷却されている。その後に、吸気スロットル25により流量が調節されて、インテークマニホールド26を経て筒内27に吸入されている。
そして、その吸入空気と、図示しない燃料噴射弁から筒内27に噴射された燃料とが混合されて燃焼して、排気ガスとなってエキゾーストマニホールド28を経由して排気通路29へ排出されている。
エキゾーストマニホールド28から排気通路29へ排気された後に、ターボチャージャ22のタービン30を駆動した排気ガスは、排気通路29の上流から下流に向って順に配置された、酸化触媒31、捕集装置32、尿素水噴射弁33、及びSCR触媒34を通過して、各装置で浄化されて大気へと放出されている。また、排気ガスの一部は、EGR通路35に設けられたEGRクーラー36で冷却された後に、EGRバルブ37により吸気通路21に供給されて吸入空気に混合されている。
また、この車両10においては、車載ネットワーク40を経由して相互に通信可能に接続された機関制御装置41、変速制御装置42、及び浄化制御装置43のそれぞれにより各装置の組み込まれた電子機器が電子制御されている。
車載ネットワーク40は、ライン型構造で接続される各制御装置に平等な送受信を可能とするマルチマスター方式のコントロールエリアネットワーク(CAN)で構成されている。なお、車載ネットワーク40は、ローカルインターコネクトネットワーク(LIN)や、フレックスレイ(FlexRay)を用いてもよい。
機関制御装置41は、図示しない燃料噴射弁、吸気スロットル25、及びEGRバルブ37を制御すると共に、ドライビングサイクルごとにそれらの電子機器や各種センサを診断している。なお、センサとしては、エンジン回転数センサ44、MAFセンサ、水温センサ、吸気温度センサなどを例示できる。
また、この機関制御装置41は、エンジン回転数センサ44と接続されており、エンジン20が始動したから予め設定した基準時間ΔTをカウントするタイマ45と、タイマ45で基準時間ΔTが経過するごとにドライビングサイクルをカウントする基準カウンタ46とを有している。なお、この基準カウンタ46でカウントされた基準カウント数DCにおいては、予め設定された同期時間Δtごとに車載ネットワーク40を経由して変速制御装置42及び浄化制御装置43に送信されている。
変速制御装置42は、フルードカップリング12のロックアップ制御、クラッチ13の断接制御、及び自動変速機14の変速制御を行うと共に、自己診断手段48によりドライビングサイクルごとにそれらに設けられた電子機器や各種センサを診断している。なお、この自己診断手段48としては、変速制御装置42に記憶されたプログラムを例示できる。また、電子機器としては、ロックアップクラッチを駆動するアクチュエータ、クラッチ13を駆動するアクチュエータ、及び自動変速機14の各変速段を選択するアクチュエータなどを例示できる。また、センサとしては、油温センサ、車速センサ、Gセンサなどを例示できる。
また、変速制御装置42は、車載ネットワーク40を介して機関制御装置41の基準カウンタ46と接続されており、その基準カウンタ46のカウントした基準カウント数DCに基づいてドライビングサイクルをカウントするカウンタ47を有している。
浄化制御装置43は、尿素水噴射弁33の噴射制御を行うと共に、ドライビングサイクルごとに酸化触媒31、捕集装置32、及びSCR触媒34の浄化状況、尿素水噴射弁33などの電子機器、並びに各種センサを診断している。なお、センサとしては、NOxセンサ、排気温度センサなどを例示できる。また、この浄化制御装置43も変速制御装置42と同様にカウンタを備えているがここでは省略する。
また、各制御装置は、警告手段としてインストルメントパネルに配置された警告灯49に接続されており、各自己診断機能により異常があると診断された場合には、その警告灯49を点灯(点滅も含む)させて運転者にその異常を警告している。警告灯49は、回路の断線やショートなどの物理的な故障の診断に関しては、異常と診断されたときに直ぐに点灯され、特性や性能の低下などの劣化診断及び性能診断に関しては、連続して予め設定された異常診断回数nで異常と診断されたときに点灯されている。異常診断回数nとしては、例えば、3回を例示できる。
機関制御装置41の基準カウンタ46でカウントした基準カウント数DCに変速制御装置42のカウンタ47を同期すると、変速制御装置42を新品に交換した場合、あるいは記憶されているプログラムをリプログラミングした場合には、基準カウント数DCとカウンタ47のカウントしているカウント数DCとが大きく乖離した状況が生じるおそれがあり、カウント数DCの値が一気に飛んでしまう。
そこで、本発明の変速制御装置42においては、カウンタ47が、基準カウンタ46から受信した基準カウント数DCが予め設定されたカウント条件を満たし、且つそのカウント条件を満たした基準カウント数DCの受信回数m が予め設定された連続回数maに達したときに、カウント数DCを一つ増加するように構成される。
カウント条件においては、カウンタ47が基準カウント数DCに基づいてカウント数DCをカウントする際に、カウント数DCが一気に飛ばない条件とする。このカウント条件としては、基準カウント数DCにおける前回との差分が1以上、且つ異常診断回数n未満のときに成立する条件に設定されることが望ましい。このようにカウント条件を
設定することで、前回の基準カウント数DCX−1から基準カウント数DCに切り替わったときに、カウンタ47がカウント数DCをカウントでき、且つ、カウンタ47のカウント数DCの値が異常診断回数nを超えた値になることを回避できるので、カウンタ47のカウント数DCがリセットされた際に、カウント数DCが一気に飛ぶことなく、1カウントずつカウントすることができる。
連続回数maにおいては、同期時間Δtごとに基準カウンタ46から送信された基準カウント数DCがより正確か否かを判断可能な回数に設定される。例えば、基準カウント数DCは、同期時間Δtごとに基準カウンタ46から車載ネットワーク40を経由して各制御装置に送信されているが、車載ネットワーク40の通信不良、各制御装置の受信不良により正しい値として受信できない場合が生じるおそれがある。そこで、基準カウント数DCの受信回数m が連続回数maに達したときに、その基準カウント数DCの値を正しい値とすることで、そのような通信不良や受信不良の影響を回避でき、より正確にドライビングサイクルYを1カウントずつカウントすることができる。なお、この連続回数maとしては、実験や試験により求めておき、例えば、2回以上、10回以下の値に設定される。10回を超えた値に設定されると、カウント数DCがカウントされる機会が減少し、自己診断の回数が低減してしまうため、10回以下が好ましい。
図2は、基準カウント数DC及びカウント数DCと、基準カウント数DCの受信回数m との関係の一例を示した図である。ここでは、カウンタ47でカウントされていたカウント数DCがリセットされた状態を示しており、初期値がゼロの状態からカウントが開始されている。また、例として、異常診断回数nを3回、連続回数maを5回に設定している。
受信回数mが6回目で、基準カウント数DCとして5カウントを受信しているが、前回の基準カウント数DCが2カウントのため、基準カウント数DCと前回の基準カウント数DCとの差分が異常診断回数n未満でないため、ここではカウンタ47はカウント数DCをカウントしない。
受信回数mが9回目で、基準カウント数DCとして6カウントを受信し、この基準カウント数DCは、前回の基準カウント数DCとの差分が異常診断回数n未満のため、カウント条件を満たしているが、受信回数が13回目で、基準カウント数DCとして7カウントを受信するので、基準カウント数DCの受信回数m 4となり、連続回数maに達していないため、ここではカウンタ47はカウント数DCをカウントしない。
受信回数mが17回目で、基準カウント数DCとして9カウントを受信し、この基準カウント数DCは、前回の基準カウント数DCとの差分が異常診断回数n未満のため、カウント条件を満たしている。また、この基準カウント数DCの受信回数m が21回目まで連続して受信しているため、基準カウント数DCの受信回数m 6となり、連続回数maに達したので、ここでカウンタ47はカウント数DCを一つ増加して、カウント数DCを1カウントとする。
この変速制御装置42によれば、基準カウンタ46のカウントした基準カウント数DCに対して、基準カウント数DCが予め設定されたカウント条件を満たし、且つその基準カウント数DCの受信回数m が連続回数maに達したときに、ドライビングサイクルYのカウント数DCを一つ増加するので、カウント数DCの飛びを確実に回避できる。結果、ドライビングサイクルYを1カウントずつカウントして、自己診断による異常診断を運転者に正確に警告できるので、カウント数DCの値が一気に飛ぶことによる問題を回避できる。
例えば、自己診断手段48で異常が診断された後に、カウント数DCの値が一気に飛び、その後に自己診断手段48で異常が診断されると、連続して異常診断回数nで異常と診断されたと誤判定して、警告灯49を点灯させてしまう問題や、自己診断手段48で異常が診断された後に、カウント数DCの値が一気に飛び、その後に自己診断手段48で異常が診断されないと、連続して異常診断回数nで異常と診断されていないと誤判定して、警告灯49を消灯させてしまう問題を回避できる。これにより、交換する必要のない装置を交換する誤交換や、交換する必要のある装置を交換できずに走行中に警告灯49の点灯による警告に伴う車両10の稼働率の低下を防止できる。
上記の変速制御装置42においては、カウンタ47が、カウントしたカウント数DCがリセットされた場合には、カウント数DCを予め設定された初期値にするように構成されることが望ましい。この初期値は、例えば、ゼロに設定される。
また、カウンタ47が、カウントしたカウント数DCがリセットされた場合には、カウント条件を満たした基準カウント数DCの受信回数m が連続回数maに達したときに、初期値にするように構成されることが望ましい。
このように、カウンタ47がカウントしたカウント数DCがリセットされた場合に、カウント数DCを初期値にすることで、カウント数DCがリセットされた場合、すなわち新品に交換された場合、記憶したプログラムをリプログラミングする場合、変速制御装置42への電力の供給が途絶した場合、車載ネットワーク40を経由した通信が途絶した場合などに確実にカウント数DCを初期値からカウントすることで、カウント数DCの飛びを確実に回避できる。
更に、カウント数DCを、カウント条件を満たした基準カウント数DCの受信回数m が連続回数maに達したときに初期値にすることで、カウント数DCYの飛びをより確実に回避できる。
この変速制御装置42における自己診断方法のドライビングサイクルのカウント方法について、図3及び図4のフローチャートを参照しながら説明する。図3は、機関制御装置41におけるカウント方法を示し、図4は、変速制御装置42におけるカウント方法を示しており、図3及び図4は各々進行しているものとする。ここでは、変数Xの初期値をゼロ、タイマ45のカウントする時間tの初期値をゼロ、受信回数mの初期値をゼロとする。
図3に示すように、まず、ステップS10では、機関制御装置41が、エンジン回転数センサ44の検出値であるエンジン回転数Neが予め設定された判定値Na以上か否かを判定する。判定値Naは、エンジン20が始動しているか否かを判定できる値であればよく、例えば、アイドル回転数に設定される。このステップS10でエンジン回転数Neが判定値Na未満の場合には、スタートへ戻る。一方、ステップS10でエンジン回転数Neが判定値Na以上の場合にはステップS20へ進む。
次いで、ステップS20では、タイマ45のカウント時間tに同期時間Δtを加算する、つまりカウント時間tが同期時間Δt分、進む。次いで、ステップS30では、機関制御装置41が、カウント時間tが基準時間ΔT以上か否かを判定する。このステップS30で、カウント時間tが基準時間ΔT未満の場合には、ステップS70へ進み、基準カウンタ46がカウントしていた基準カウント数DCを送信する。一方、このステップS30で、カウント時間tが基準時間ΔT以上の場合には、ステップS40へ進む。
次いで、ステップS40では、機関制御装置41が、カウント時間tをリセットする。
次いで、ステップS50では、機関制御装置41が、変数Xに1を加算する。次いで、ステップS60では、基準カウンタ46が、基準カウント数DCをカウントする。次いで、ステップS70では、機関制御装置41が、車載ネットワーク40を介して基準カウント数DCを各制御装置へ送信して、スタートへと戻る。
図4に示すように、まず、ステップS80では、変速制御装置42が、基準カウント数DCを受信する。なお、ステップS80では、ステップS70で機関制御装置41から送信された基準カウント数DCを受信できない場合もある。例えば、図2においては、受信回数mが1回目のときに基準カウント数DCは2カウントになっている。
次いで、ステップS90では、変速制御装置42が、受信した基準カウント数DCと前回の基準カウント数DCX−1との差分が1以上、且つ、異常診断回数n未満か否かを判定する。このステップS90で基準カウント数DCと前回の基準カウント数DCX−1との差分が1未満、又は異常診断回数n以上の場合には、スタートへ戻る。一方、このステップS90で基準カウント数DCと前回の基準カウント数DCX−1との差分が1以上、且つ、異常診断回数n未満の場合にはステップS100へ進む。
次いで、ステップS100では、変速制御装置42が、基準カウント数DCを受信した受信回数m に1を加算する。
次いで、ステップS110では、変速制御装置42が、受信回数m が連続回数ma以上か否かを判定する。このステップS110で、受信回数m が連続回数ma未満の場合には、スタートへ戻る。一方、ステップS110で、受信回数m が連続回数ma以上の場合には、ステップS120へ進む。
次いで、ステップS120では、カウンタ47が、カウント数DCに1を加算して、スタートへと戻る。そして、この自己診断方法においては、上記のステップS120で、変速制御装置42におけるドライビングサイクルがカウントされると、変速制御装置42は、車両10の各所を診断するステップ、つまり、ロックアップクラッチを駆動するアクチュエータ、クラッチ13を駆動するアクチュエータ、及び自動変速機14の各変速段を選択するアクチュエータなどや、油温センサ、車速センサ、Gセンサなどを診断するステップを実施する。
次いで、変速制御装置42は、連続して異常診断回数nに渡って異常が診断された場合には、警告灯49を点灯してその異常を運転者に警告するステップを実施する。
以上のように、自己診断方法において、基準カウンタ46から送信された基準カウント数DCを受信するステップS80と、基準カウント数DCがカウント条件を満たすか否かを判定するステップS90と、カウント条件を満たした基準カウント数DCの受信回数m が連続回数maに達したか否かを判定するステップS110とを行って、基準カウント数DCがカウント条件を満たし、且つその基準カウント数DCの受信回数m が連続回数maに達したときに、カウンタ47のカウント数DCを一つ増加するステップS120とを行うことで、カウント数DCの飛びを確実に回避して、自己診断による異常診断を運転者に正確に警告できるので、交換する必要のない装置を交換する誤交換や、警告灯の点灯による警告に伴う車両の稼働率の低下を防止できる。
特に、この自己診断方法においては、アイドルストップした後に、エンジン20を図示しないスタータで始動させる際に、スタータを駆動する電力を確保するために、一旦変速制御装置42の通電を停止する場合に好適である。スタータの駆動には一時的にそれに供給される電力消費が大きくなることで、機関制御装置41以外の制御装置の通電を停止する状況が生じる場合がある。通電が停止された変速制御装置42においては、カウンタ47のカウントしていたカウント数DCがリセットされるが、上記のようにドライビングサイクルをカウントすることで、カウント数DCの飛びを回避できる。
なお、上記の実施形態においては、変速制御装置42を例に説明したが、その他の制御装置、例えば、浄化制御装置43も同様に基準カウント数DCに基づいて浄化制御装置43が有したカウンタでドライビングサイクルをカウントするように構成してもよい。
10 車両
14 自動変速機
20 エンジン
40 車載ネットワーク
41 機関制御装置
42 変速制御装置
43 浄化制御装置
44 エンジン回転数センサ
45 タイマ
46 基準カウンタ
47 カウンタ
48 自己診断手段
49 警告灯
DC 基準カウント数
DCX−1 前回の基準カウント数
DC カウント数
m 受信回数
ma 連続回数
n 異常診断回数
ΔT 基準時間
Δt 同期時間

Claims (5)

  1. 内燃機関が始動してから予め設定された基準時間が経過するごとに基準カウント数をカウントする基準カウンタに接続された車両用の制御装置において、
    前記基準時間よりも短い時間に設定された同期時間ごとに前記基準カウンタから前記基準カウント数を受信して、受信した前記基準カウント数が予め設定されたカウント条件を満たし、且つそのカウント条件を満たした同一の前記基準カウント数の受信回数が予め設定された連続回数に達したときに、カウント数を一つ増加するカウンタと、このカウンタにより前記カウント数がカウントされるごとに車両の各所を診断する自己診断手段と、該自己診断手段で連続して予め設定された異常診断回数に渡って異常が診断された場合にはその異常を運転者に警告する警告手段と、を備えることを特徴とする車両用の制御装置。
  2. 前記カウント条件を、前記基準カウント数における前回との差分が1以上、且つ、前記
    異常診断回数未満のときに成立する条件に設定した請求項1に記載の車両用の制御装置。
  3. 前記カウンタを、カウントした前記カウント数がリセットされた場合には、該カウント
    数を予め設定された初期値にする構成にした請求項1又は2に記載の車両用の制御装置。
  4. 前記カウンタを、カウントした前記カウント数がリセットされた場合には、前記カウン
    ト条件を満たした前記基準カウント数の受信回数が予め設定された連続回数に達したとき
    に、前記初期値にする構成にした請求項3に記載の車両用の制御装置。
  5. 内燃機関が始動してから予め設定された基準時間が経過するごとに基準カウント数をカウントする基準カウンタに基づいて車両の各所を診断する自己診断方法において、
    前記基準時間よりも短い時間に設定された同期時間ごとに前記基準カウンタから送信された前記基準カウント数を受信するステップと、
    前記基準カウント数が予め設定されたカウント条件を満たすか否かを判定するステップと、
    前記カウント条件を満たした同一の前記基準カウント数の受信回数が予め設定された連続回数に達したか否かを判定するステップと、
    前記基準カウント数が前記カウント条件を満たし、且つその基準カウント数の受信回数が前記連続回数に達したときに、カウント数を一つ増加するステップと、
    前記カウント数が一つ増加するごとに車両の各所を診断するステップと、
    連続して予め設定された異常診断回数に渡って前記診断するステップで異常が診断された場合にはその異常を運転者に警告するステップと、を含むことを特徴とする車両の自己診断方法。
JP2015025131A 2015-02-12 2015-02-12 車両用の制御装置及び車両の自己診断方法 Active JP6634680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015025131A JP6634680B2 (ja) 2015-02-12 2015-02-12 車両用の制御装置及び車両の自己診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015025131A JP6634680B2 (ja) 2015-02-12 2015-02-12 車両用の制御装置及び車両の自己診断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016148271A JP2016148271A (ja) 2016-08-18
JP6634680B2 true JP6634680B2 (ja) 2020-01-22

Family

ID=56691059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015025131A Active JP6634680B2 (ja) 2015-02-12 2015-02-12 車両用の制御装置及び車両の自己診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6634680B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5671141A (en) * 1993-04-05 1997-09-23 Ford Global Technologies, Inc. Computer program architecture for onboard vehicle diagnostic system
JP2002242720A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の制御装置
JP2006176049A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Toyota Motor Corp 異常検出装置およびそれを搭載した車両
JP4404911B2 (ja) * 2007-01-09 2010-01-27 ジヤトコ株式会社 自動変速機
JP4593654B2 (ja) * 2008-06-10 2010-12-08 ジヤトコ株式会社 有段自動変速機
JP2010011093A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Hitachi Ltd 分散システム
JP2010203841A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Hitachi Mobile Co Ltd 車両のデータ収集装置およびこれを用いた車両の診断方法
JP2012102650A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp 内燃機関の異常判定装置
JP5587374B2 (ja) * 2012-08-09 2014-09-10 本田技研工業株式会社 燃料タンクシステム
JP2014109231A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Bosch Corp 車両の内燃機関の制御に用いられる空気量演算補正方法及び電子制御ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016148271A (ja) 2016-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1582714B1 (en) Regeneration system and method for regenerating particulate filter
JP4412351B2 (ja) エンジン制御装置
EP1606503B1 (en) On board diagnostics (obd)
JP2007327392A (ja) Pmトラッパの故障検出システム
GB2414305A (en) Engine control based on exhaust back pressure
US9759117B2 (en) Diagnostic system for internal combustion engine
JP2008038813A (ja) 車両用エンジンの制御装置
EP3222832A1 (en) Device for diagnosing failure in exhaust pipe fuel injector
CN107687373B (zh) 发动机的失效保护装置
JP2010281239A (ja) 排気センサ管理装置および排気センサ管理方法
JP6395116B2 (ja) エンジンの失火判定装置
JP6634680B2 (ja) 車両用の制御装置及び車両の自己診断方法
CN112177735B (zh) 内燃机的控制装置
JP2017172433A (ja) エンジンの失火判定装置
US9670830B2 (en) Method and apparatus for monitoring a coolant system for an exhaust gas recirculation system
US20120124978A1 (en) Exhaust gas purification system
JP4635264B2 (ja) 異常判定装置
WO2018047554A1 (ja) 制御装置
JP6217662B2 (ja) 添加剤供給装置
JP2015028311A (ja) 内燃機関の診断装置
WO2019102707A1 (ja) 異常判定装置
KR102586924B1 (ko) 그을음 퇴적기울기 방식 필터재생방법 및 차량 필터보호 시스템
SE538738C2 (sv) Förfarande och system för diagnostisering av en förbränningsmotor
KR100581421B1 (ko) 디젤 연료분사장치의 자기진단 방법
JP2018017213A (ja) エンジンの診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190617

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20190731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6634680

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150