JP6634594B2 - 集塵装置 - Google Patents

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本発明は、塵埃旋回分離手段を備えた集塵装置に関するものである。
従来のこの種の集塵装置は、掃除機に広く活用され、気流吸込部、および気流吹出部を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられ、前記気流吸込部から本体ケース内に吸い込んだ気流を、前記気流吹出部から本体ケース外に排出するファンと、このファンによって前記気流吸込部を介して本体ケース内に吸い込まれた気流を旋回させ、この吸い込み気流中に含まれる塵埃を分離する塵埃旋回分離手段とを備えている。
また、前記塵埃旋回分離手段は、一端側に気流入口、他端側に気流出口を有する旋回筒と、この旋回筒内の前記気流入口と気流出口との間に設けた旋回手段と、この旋回手段と前記気流出口間の外周壁に設けた塵埃排出口とを有する構成となっている(これに類似する先行文献としては、例えば下記特許文献1を参照)。
特開2015−62879号公報
上記従来例においては、ファンを駆動すると、先ず、気流吸込部から本体ケース内に気流が吸い込まれ、次に、この気流が塵埃旋回分離手段によって旋回され、これによって、この吸い込み気流中に含まれている塵埃が分離され、前記塵埃旋回分離手段を構成する旋回筒の塵埃排出口から、隣接するゴミ箱へと排出される。
気流に含まれる塵埃には、布団や衣服、その他布製品から発生する繊維状の塵埃(以下、ホコリという)が含まれている。長期間ホコリを吸込み続けると、ダマ状のホコリが塵埃排出口からゴミ箱へ捕集できずに、塵埃旋回分離手段の下流へと飛散していってしまうことがあった。
そこで、本発明は、塵埃旋回分離手段の内部で成長したダマ状のホコリが剥がれたとしても、塵埃旋回分離手段の下流への飛散を抑制することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するためにダマ状のホコリが飛散するメカニズムを確認したところ、以下のことが明らかになった。
すなわち、本集塵装置を一般家庭において、長期連続運転を続けると、衣服や布団、その他布製品から発生する繊維状の塵埃(以下、ホコリという)が、塵埃旋回分離手段の内部(具体的には旋回筒の内壁、旋回手段の表面、塵埃排出口の端部、流出壁表面や端部)に付着し、堆積していくことが分かった。付着したホコリは部分的に凝集して成長していき、ある程度の大きさまで成長すると気流によって引き離される。引き離される瞬間は旋回していないため、遠心力が働いておらず、気流の流れと同じ方向へ飛散する。その後、一部は気流出口から下流側へ飛散し、フィルターの表面に付着するものがあることが分かった。
そして、塵埃旋回分離手段からダマ状ホコリが飛散することを抑制する塵埃旋回分離手段の構成を見出した。
つまり、本発明は、気流吸込部および気流吹出部を有する本体ケースと、前記本体ケース内に設けられ、前記気流吸込部から本体ケース内に吸い込んだ気流を前記気流吹出部から本体ケース外に排出するファンと、前記ファンによって前記気流吸込部を介して本体ケース内に吸い込まれた気流の進行方向を一方向になるように旋回させ、前記吸い込み気流中に含まれる塵埃を分離する塵埃旋回分離手段とを備えた集塵装置であって、前記塵埃旋回分離手段は、一端側に気流入口と他端側に気流出口とを有する旋回筒と、前記旋回筒の側面で前記気流出口側に設けた塵埃排出口と、前記旋回筒内で前記気流入口側から延設した旋回中心と、前記旋回中心の周りに設けた螺旋状の旋回手段とを有し、前記気流入口は、前記旋回中心の側面と前記旋回手段と前記旋回筒の側面が囲む開口であって、前記気流出口は、前記旋回筒よりも小径の開口であって、かつ前記旋回筒内に突出した流出壁を有し、前記流出壁の突出の長さは、前記旋回の中心軸の長さ方向において塵埃排出口の長さよりも長く、前記旋回中心の外径は、前記旋回手段を設けた部分において前記流出壁の前記旋回手段側にある端部における内径と等しく、さらに前記旋回中心の前記気流出口側は、前記旋回手段より前記気流出口側へ向けて断面積が徐々に小さくなるテーパ部を有したものである。これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、気流吸込部および気流吹出部を有する本体ケースと、前記本体ケース内に設けられ、前記気流吸込部から本体ケース内に吸い込んだ気流を前記気流吹出部から本体ケース外に排出するファンと、前記ファンによって前記気流吸込部を介して本体ケース内に吸い込まれた気流の進行方向を一方向になるように旋回させ、前記吸い込み気流中に含まれる塵埃を分離する塵埃旋回分離手段とを備えた集塵装置であって、前記塵埃旋回分離手段は、一端側に気流入口と他端側に気流出口とを有する旋回筒と、前記旋回筒の側面で前記気流出口側に設けた塵埃排出口と、前記旋回筒内で前記気流入口側から延設した旋回中心と、前記旋回中心の周りに設けた螺旋状の旋回手段とを有し、前記気流入口は、前記旋回中心の側面と前記旋回手段と前記旋回筒の側面が囲む開口であって、前記気流出口は、前記旋回筒よりも小径の開口であって、かつ前記旋回筒内に突出した流出壁を有し、前記流出壁の突出の長さは、前記旋回の中心軸の長さ方向において塵埃排出口の長さよりも長く、前記旋回中心の外径は、前記旋回手段を設けた部分において前記流出壁の前記旋回手段側にある端部における内径と等しく、さらに前記旋回中心の前記気流出口側は、前記旋回手段より前記気流出口側へ向けて断面積が徐々に小さくなるテーパ部を有したことで、塵埃旋回分離手段の内部で成長したダマ状ホコリが剥がれたとしても、塵埃旋回分離手段の下流への飛散を抑制することができる。
本発明の実施の形態1にかかる集塵装置の斜視図 同集塵装置の縦断面図 同集塵装置の塵埃旋回分離手段を示す斜視図 同集塵装置の塵埃旋回分離手段の横断面図 同集塵装置の塵埃旋回分離手段内部を見えるようにした斜視図 各実施例を示す図
本発明の請求項1記載の集塵装置は、気流吸込部および気流吹出部を有する本体ケースと、前記本体ケース内に設けられ、前記気流吸込部から本体ケース内に吸い込んだ気流を前記気流吹出部から本体ケース外に排出するファンと、前記ファンによって前記気流吸込部を介して本体ケース内に吸い込まれた気流の進行方向を一方向になるように旋回させ、前記吸い込み気流中に含まれる塵埃を分離する塵埃旋回分離手段とを備えた集塵装置であって、前記塵埃旋回分離手段は、一端側に気流入口と他端側に気流出口とを有する旋回筒と、前記旋回筒の側面で前記気流出口側に設けた塵埃排出口と、前記旋回筒内で前記気流入口側から延設した旋回中心と、前記旋回中心の周りに設けた螺旋状の旋回手段とを有し、前記気流入口は、前記旋回中心の側面と前記旋回手段と前記旋回筒の側面が囲む開口であって、前記気流出口は、前記旋回筒よりも小径の開口であって、かつ前記旋回筒内に突出した流出壁を有し、前記流出壁の突出の長さは、前記旋回の中心軸の長さ方向において塵埃排出口の長さよりも長く、前記旋回中心の外径は、前記旋回手段を設けた部分において前記流出壁の前記旋回手段側にある端部における内径と等しく、さらに前記旋回中心の前記気流出口側は、前記旋回手段より前記気流出口側へ向けて断面積が徐々に小さくなるテーパ部を有する構成とした。
これにより、塵埃旋回分離手段の内部、具体的には旋回筒の内壁、旋回手段の表面、塵埃排出口の端部、流出壁表面や端部に付着したホコリがあ程度の大きさまで成長すると、塵埃旋回分離手段内部の気流によって付着部分から剥がされ、ダマ状のホコリとなって気流に流された後、塵埃排出口への排出を促進し、塵埃旋回分離手段の下流へ飛散することを抑制することができる。
(実施の形態1)
図1、図2において、集塵装置の一例として加湿空気清浄装置の本体ケース1は、下方に気流吸込部2、上方に気流吹出部3を有する箱状である。
本体ケース1内にはファン4が設けられ、このファン4を駆動すると、本体ケース1外の空気は、気流吸込部2から本体ケース1内に吸い込まれ、次に、塵埃旋回分離手段5を通過し、その後、フィルター6を通過する。
フィルター6を通過した気流の一部は加湿体7を通過し、他部は加湿体7の周りを通過し、次に、ファン4を通過し、その後、気流吹出部3から本体ケース1外へと吹き出される。
つまり、気流吸込部2から本体ケース1内に吸い込まれた気流に含まれる塵埃のうち、大きなものは塵埃旋回分離手段5で旋回されることで分離され、その後、塵埃回収箱8へと回収される。
また、気流吸込部2から本体ケース1内に吸い込まれた気流に含まれる塵埃のうち、小さなものは塵埃旋回分離手段5を通過し、その後、フィルター6で集塵される。
そして、塵埃が除去された気流の一部が加湿体7を通過することで加湿され、加湿体7の周りを通過した気流とともに、ファン4を通過し、その後、気流吹出部3から本体ケース1外へと吹き出される。
本実施の形態の塵埃旋回分離手段5は、図3、図4に示すように、水平方向に、円筒状の旋回筒9を複数並べた構成としている。
各旋回筒9は、図5に示すように、一端側(下端側)に気流入口10、他端側(上端側)に気流出口11を有する。
また、この旋回筒9内の気流入口10、気流出口11間には、螺旋状面12による旋回手段13が配置されている。
また、気流出口11は板状蓋体14に設けられた開口であり、この気流出口11には旋回筒9内部へ向かって円筒形状である流出壁15が配置されている。なお、気流出口11の内径と流出壁15の内径は同一である。
この塵埃旋回分離手段5を単独で図示したものが図5である。
旋回筒9の中心部には軸を同じにして旋回中心17を配置し、これは気流入口10の一端を兼ねており、また旋回手段13と接している。
図4に示すように、旋回中心17は、旋回手段13と接している部分では旋回筒9と平行に、つまり旋回中心17の断面形状は一定であるが、それより上部(気流の下流側)では旋回中心17の断面は徐々に縮小する形状となっている。すなわち、旋回中心17の気流出口11側は、旋回手段13より気流出口11側へ向けて断面積が徐々に小さくなるテーパ部18を備えている。本実施の形態では、テーパ部18は、気流出口11に向かって尖った円錐形状となっており、円錐の頂点は流出壁15の気流入口10側の端部と同じ高さ位置となっている。
さらに、図5において気流出口11を有する流出面19(図3では板状蓋体14)によって、旋回筒9の気流の下流側を蓋をするような構造となっており、この流出面19に接するように、旋回筒9の外周壁には、塵埃排出口20が配置されている。塵埃排出口20の開口は、図5に示すように、旋回筒9の旋回中心17方向(旋回筒9の高さ方向、図5のB)に比べて、円周に沿った方向が長い長方形状となっている。
気流入口10は、高さ方向の辺21を旋回筒9の外周壁と旋回中心17で構成している。
また、旋回中心17の外径φCと流出壁15の内径φDをほぼ同じとすることで、図4に示すように、気流入口10の正面から見た時に、気流入口10の高さ方向の辺21のうち旋回中心17側の高さ方向の辺21の位置と、流出壁15の端部25の位置が、旋回筒9の径方向で同じ位置または重なる位置となっていることが特徴である。
また、幅方向の辺27(旋回筒9の半径方向)は旋回手段13の螺旋状面12の始端29と終端30によって構成している。なお、旋回手段13の始端29と終端30は軸の長さ方向に見た場合、お互いが重ならず若干隙間が空くように構成されている。これは樹脂成型時に金型を抜きやすくするためである。
言い換えると、螺旋形状を有する旋回手段13の幅方向と気流入口10の幅方向は同じである。この旋回手段13の幅は、螺旋形状の始端29から終端30まで同じ幅を有している。
ここで、この塵埃旋回分離手段5内の気流の流れについて説明する。図5に太矢印で示しているように、まず気流入口10から流入した気流は旋回筒9の内面と旋回手段13の螺旋状面12によって、旋回中心17を中心とする旋回流となる。この旋回流の進行方向は旋回筒9の中心軸の長さ方向で一方向(図5では上方向)となる。
次に、塵埃の分離機構について説明する。塵埃旋回分離手段5内に発生した旋回流により、気流中に含まれる塵埃のうち大きなもの(およそ10μm以上のもの)は、遠心力を受け、旋回筒9の外周壁側へと移動する。旋回を続けながら外周壁付近を下流側へ移動し、塵埃排出口20部分にくると、遠心力を受けている塵埃はさらに外側へ移動しようとするため、塵埃排出口20から旋回筒9の外側へ飛び出す。そして、隣接した塵埃回収箱8へ堆積する。
以下本実施の形態について、実施例により具体的にする。
図6に示す各実施例は、旋回筒9の直径をφJ、旋回筒9の軸の長さ方向の全長Hのうち、気流入口10が占める部分の距離をE、残りの距離をF(=H−E)、旋回中心17の外径をφC、流出壁15の内径をφD、流出壁15の長さをA、塵埃排出口20の開口で旋回筒9の軸の長さ方向の長さをB、旋回手段13の螺旋状面12の旋回角度をG、気流入口10における流入速度をV0、塵埃旋回分離手段の処理風量をQとして、これらをパラメータとして変更した実施例を作成し、ダマ状のホコリの飛散評価を行なったものである。ここでは、特にダマ状のホコリが流出させないという顕著な効果が確認できた実施例を実施例1とし、その他の実施例は比較例としている。
<ダマ状ホコリの飛散評価方法>
ダマ状のホコリの飛散評価方法は次の通りである。
集塵装置を一般家庭において、約1〜3ヶ月連続運転させ、塵埃旋回分離手段5の下流側にあるフィルター6の表面を観察し、ダマ状のホコリの有無を評価した。なおダマ状ホコリの定義として径が約2mm以上のホコリの塊とした。実際にはダマ状ホコリの大きさは径が2〜8mm程度のものが多かった。
<集塵効率の測定方法>
集塵効率の測定方法は以下の通りである。
ファン4により、塵埃旋回分離手段に所定の処理風量を流し、塵埃としてコットンリンタ(公益社団法人日本空気清浄協会から入手)を気流入口10より噴霧(噴霧量は0.2〜0.4g/min)させる。全噴霧量をMa[g]、塵埃旋回分離手段5と塵埃回収箱8の増加量ΔM[g]とすると集塵効率ηは式1で計算される。
η=ΔM/Ma×100 [%]・・・・・・・・(式1)
<比較例1>
本比較例は、従来技術の範疇で作成したものである。集塵効率は61%で、ダマ状ホコリの飛散は発生するものである。
<比較例2>
本比較例は、比較例1に比べて、流入速度を向上させたものである。本構成における旋回流を用いた集塵装置(いわゆるサイクロン)では、流入速度が速いほど、旋回流が早くなり、塵埃にはより強い遠心力が加わり、集塵効率が向上するものと考えられる。そこで、流入速度V0を大きくして、集塵効率を向上させて、ダマ状ホコリの飛散を抑制しようとしたものである。
<比較例3>
本比較例は、流入速度V0以外で集塵効率の向上に寄与するパラメータを全て、集塵効率が向上するように変化させ、ダマ状ホコリの飛散を抑制しようとしたものである。
距離Fを距離Eに比べて長くすることで、塵埃の旋回時間を稼ぐことができ、より旋回筒9の外周側へ移動させることができるので、集塵効率が向上する。
流出壁15の内径φDは、小さいほど、塵埃旋回分離手段5から外へ出る風路面積が縮小するため、下流側への塵埃の飛散を抑制することができ、集塵効率が向上する。
流出面19近傍では、気流は旋回筒9の中心側へ向かっており、この流れに乗って塵埃が流出壁15に寄る。そこで、流出壁15の長さAを長くするほど、流出壁15に寄って来た塵埃をブロックする性能が高まり、集塵効率を向上させることができる。
また、流出面19を基準にして軸の長さ方向で、流出壁15の長さAより塵埃排出口20の長さBの方が短いことにより、塵埃排出口20の旋回手段13側端部は、流出壁15の旋回手段13側端部よりも、気流出口11側に配置されることで、塵埃排出口20から旋回筒9へ向かう気流が直接、気流出口11へ向かうことがなくなるため、集塵効率が向上する。
旋回角度Gは、角度が大きいほど、気流を旋回させる部分が長くなるため、旋回流がより確実に発生することとなり、塵埃が旋回筒9の外周側へ寄せられやすくなり、集塵効率が向上する。
<実施例1>
本実施例は、旋回中心17の外径φCと流出壁15の内径φDをほぼ同じとすることで、図4に示すように、気流入口10の正面から見た時に、気流入口10の高さ方向の辺21のうち旋回中心17側の辺26の位置と、流出壁15の端部25の位置が、旋回筒9の径方向で同じ位置となっていることが特徴である。本実施例の構成のみ、ダマ状のホコリの飛散を抑制することができた。
<実施例1と比較例1〜3との比較>
図6上の各例の旋回筒9の直径φJは全て同一で比較を行った。また、流出壁15の内径は場所によらず一定であり、気流出口11の内径と同じである。図6上のパラメータの数値で下線の引いてあるものは比較例1に対して変更していることを示す。
各パラメータを実施例1の通りにすると、ダマ状のホコリの飛散が見られず、下流のフィルター6の表面はきれいな状態を保っていた。この実施例1の特徴は、比較例1に比べて、旋回中心17の外径φCを大きくし、流出壁15の内径φDとほぼ同じ大きさとしたことである。
実施例1では、集塵効率も比較例1に比べ向上しているが、比較例3も同様に集塵効率は高い。ここで比較例3の特徴は旋回手段13の螺旋角度が396度であることである。これにより塵埃に十分遠心力が加わり、他の変更したパラメータの効果もあって集塵効率は向上した。しかし、ダマ状のホコリの飛散は改善されず、比較例1と同じように、下流のフィルター6の表面にダマ状のホコリが飛散した。つまり、ダマ状のホコリの飛散を改善するのに、単に集塵効率を向上させるだけでは効果が無いことが分かった。
また、実施例1では、旋回中心17の外径φCを大きくしたことで、気流入口10の面積が減少し、気流入口10における流入速度Vも大きくなっている。ここで、比較例2の特徴は、比較例1に比べて気流入口10における流入速度V0を大きくしたことであり、他のパラメータは比較例1と同じである。比較例2のように単に気流入口10における流入速度Vを大きくしただけではダマ状のホコリの飛散は改善されなかったため、実施例1では気流入口10における流入速度Vが大きくなっているが、これが起因しているとは考えにくい。
また、比較例1は気流入口10と気流出口11を直線で結ぶことが可能となっており、気流入口10から気流出口11へ向かって覗き込むと気流出口11が見える構造となっている。
実施例1では、旋回中心17の外径φCを気流出口11の内径(流出壁15の内径φD)とほぼ同じ大きさとすることで、気流入口10から気流出口11を直線で結ぶことは出来なくなっている。つまり、気流入口10から直接、気流出口11へ向かうことは不可能な構造となっている。しかし、比較例3においても前述の通り旋回手段13の旋回角度Gが396度あることで、気流入口10から直接、気流出口11へ向かうことは不可能な構造となっている。つまり、気流入口10から直接、気流出口11へ向かうことが不可能な構造に変えただけでは、ダマ状のホコリの飛散を抑制する効果はない。
また、実施例1では比較例1と比べて、流出壁15の長さAと塵埃排出口20の開口で旋回筒9の軸の長さ方向の長さBを変更している。すなわち、比較例1では実施例1に比べて、塵埃排出口20の開口で旋回筒9の軸の長さ方向の長さBが大きいが、実施例1では比較例1に比べて、流出壁15の長さAの方を大きくしている。このようにすると集塵効率が向上することができる。比較例3においても同様の構造とすることで、集塵効率を向上させることができる。しかし、比較例3ではダマ状のホコリの飛散は抑制出来なかった。
以上のように、実施例1では旋回筒9の直径φJに対して、旋回中心17の外径φCと流出壁15の内径φDをほぼ同じ大きさ、つまり、φC/φJ=φD/φJ=0.56〜0.62程度とすることが、ダマ状のホコリの飛散を抑制することに効果があることを見出確認した。この数値に幅があるのは旋回筒9の外径φJが68〜72mmでのバラツキを考慮し、さらに旋回中心17の外径φCと、流出壁15の内径(φD=流出壁15の旋回手段13側端部の内径)は、±1mm程度のバラツキを許容し、旋回中心17の外径φCが41mm、流出壁15の内径φDが42mmであることから計算した結果の最大幅である。
加えて実施例1では図4、図5からも分かるように旋回中心17における気流の下流側端部はテーパ部18を設け、徐々に断面積が縮小した円錐形状としている。実施例1の気流の流れについて流体解析法を用いて解析すると、気流出口11の中心付近では逆流(旋回手段13側へ向かう流れ)が発生していることが分かった。この逆流が旋回中心17の円錐形状部分に衝突し、旋回筒9の外周側へと広がる流れとなっている。この流れがダマ状のホコリが気流出口11側へ飛散することを抑制していると考えられる。
本発明に係る集塵装置は、布団や衣服、その他布製品から発生する繊維状の塵埃(ホコリ)が多い環境下での使用の際、塵埃旋回分離手段の内部に付着したホコリが徐々に成長しダマ状のホコリとなり、剥がれたとしても、塵埃旋回分離手段の下流への飛散を抑制することができる。
したがって、家庭や事務所などで活用される集塵装置として活用することが期待される。
1 本体ケース
2 気流吸込部
3 気流吹出部
4 ファン
5 塵埃旋回分離手段
6 フィルター
7 加湿体
8 塵埃回収箱
9 旋回筒
10 気流入口
11 気流出口
12 螺旋状面
13 旋回手段
14 板状蓋体
15 流出壁
17 旋回中心
18 テーパ部
19 流出面
20 塵埃排出口
21 高さ方向の辺
25 端部
27 幅方向の辺
29 始端
30 終端

Claims (1)

  1. 気流吸込部および気流吹出部を有する本体ケースと、
    前記本体ケース内に設けられ、前記気流吸込部から本体ケース内に吸い込んだ気流を前記気流吹出部から本体ケース外に排出するファンと、
    前記ファンによって前記気流吸込部を介して本体ケース内に吸い込まれた気流の進行方向を一方向になるように旋回させ、前記吸い込み気流中に含まれる塵埃を分離する塵埃旋回分離手段とを備えた集塵装置であって、
    前記塵埃旋回分離手段は、
    一端側に気流入口と他端側に気流出口とを有する旋回筒と、
    前記旋回筒の側面で前記気流出口側に設けた塵埃排出口と、
    前記旋回筒内で前記気流入口側から延設した旋回中心と、
    前記旋回中心の周りに設けた螺旋状の旋回手段とを有し、
    前記気流入口は、前記旋回中心の側面と前記旋回手段と前記旋回筒の側面が囲む開口であって、
    前記気流出口は、前記旋回筒よりも小径の開口であって、かつ前記旋回筒内に突出した流出壁を有し、
    前記流出壁の突出の長さは、前記旋回の中心軸の長さ方向において塵埃排出口の長さよりも長く、前記旋回中心の外径は、前記旋回手段を設けた部分において前記流出壁の前記旋回手段側にある端部における内径と等しく、
    さらに前記旋回中心の前記気流出口側は、前記旋回手段より前記気流出口側へ向けて断面積が徐々に小さくなるテーパ部を有したことを特徴とする集塵装置。
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