JP6634328B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、表示装置に関する。
例えば、偏光フィルタと、再帰反射プリズムと、位相差板と、を備えた結像装置が提案されている。この結像装置では、表示画像を表す実像は、表示画像を表す表示光の出射点と、偏光フィルタについて面対称の位置に結像される。ところで、再帰反射プリズムは、平坦な表面と、凹凸を有する裏面とを有している。ディスプレイから反射されハーフミラーで反射し再帰反射プリズムに入射した光のうち、裏面に到達した光は再帰反射されるが、表面で反射された光は、再帰反射された光とは異なる位置に結像する。また、位相差板の表面においても、再帰反射された光とは異なる位置に結像する。このため、再帰反射された光による実像とは別に、いわゆるゴーストが視認され、表示品位の劣化を招く恐れがある。加えて、ディスプレイから出射されハーフミラーを介さず、直接反射プリズムの表面で反射される光も、実像の表示に寄与しないため、表示品位の劣化を招く恐れがある。
特開2011−253128号公報
本実施形態の目的は、表示品位の劣化を抑制することが可能な表示装置を提供することにある。
本実施形態によれば、
表示光を出射する表示部と、第1直線偏光を透過する透過軸を有し、前記透過軸に直交する第2直線偏光を反射する偏光素子と、前記偏光素子で反射された反射光を再帰反射する再帰反射体を備えた光学素子と、を備え、前記光学素子は、湾曲形状であって、凹状の第1部分と、前記第1部分に接続された凸状の第2部分と、を備えた、表示装置が提供される。
図1は、本実施形態の表示装置1の一構成例を示す図である。 図2は、表示装置1を構成する各構成の機能を説明するための図である。 図3は、図1に示した表示パネルPNLの一構成例を示す図である。 図4は、図3に示した表示パネルPNLの一構成例を示す断面図である。 図5は、図1に示した光学素子20の一構成例を示す平面図である。 図6は、図5に示した再帰反射体23の一構成例を示す斜視図である。 図7は、図5に示したA−B線で切断した光学素子20の構造を示す断面図である。 図8は、本実施形態に適用可能な光学素子20の構成例を示す断面図である。 図9は、本実施形態に適用可能な光学素子20の構成例を示す断面図である。 図10は、本実施形態に適用可能な光学素子20の構成例を示す断面図である。 図11は、光学素子20と、表示部DSP及び偏光素子10との相対的な位置関係を説明するための断面図である。 図12は、光学素子20と、表示部DSP及び偏光素子10との相対的な位置関係を説明するための斜視図である。 図13は、ゴーストの一種である2次像の発生メカニズムを説明するための図である。 図14は、ゴーストの一種である鏡像の発生メカニズムを説明するための図である。 図15は、本実施形態の光学素子20によるゴーストを改善するメカニズムを説明するための図である。 図16は、光学素子20の一実施例を示す図である。 図17は、本実施形態の表示装置1の他の構成例を示す斜視図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、本実施形態の表示装置1の一構成例を示す図である。なお、図中の第1方向D1、第2方向D2、及び、第3方向D3は、互いに直交しているが、これらの方向は互いに90度以外の角度で交差していても良い。
表示装置1は、表示部DSP、偏光素子10、位相差板RA、光学素子20などを備えている。
表示部DSPは、表示光を出射するものであれば、その構成は特に限定されるものではない。一例では、表示部DSPは、円偏光である表示光を出射するように構成され、表示パネルPNL及び位相差板RBを備えている。表示パネルPNLは、一例としては、一対の基板間に液晶層を保持した液晶表示パネルである。但し、表示パネルPNLは、有機エレクトロルミネッセンス素子等を有する自発光型の表示パネル、電気泳動素子等を有する電子ペーパ型の表示パネル、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)を適用した表示パネル、或いはエレクトロクロミズムを適用した表示パネルなどであっても良い。液晶表示パネルは、光源装置からの光を選択的に透過させることで画像を表示する透過型であっても良いし、外光あるいは光源装置からの光を選択的に反射させることで画像を表示させる反射型であっても良いし、透過型及び反射型の双方の表示機能を備えた半透過型であっても良い。表示パネルPNLの表示面DPは、図示した例では、第2方向D2及び第3方向D3によって規定される平面と平行である。
表示パネルPNLは、表示画像I0を表す表示光を出射する。表示光は、例えば直線偏光である。位相差板RBは、表示パネルPNLの表示面DPと略平行に対向している。位相差板RBは、表示パネルPNLの表示面DPに接着されていても良い。このような位相差板RBは、例えば、透過光に約λ/4の位相差を付与するλ/4板である。ここで、λは、透過光の波長である。詳細については省略するが、位相差板RBは、その遅相軸が直線偏光の偏光面に対して45°の角度で交差するように配置される。このような表示部DSPにおいては、表示パネルPNLから出射された表示光(直線偏光)は、位相差板RBを透過することで円偏光に変換される。本実施形態における円偏光とは、楕円偏光も含む。
なお、表示部DSPにおいて、表示パネルPNLからの出射光が円偏光である場合には、位相差板RBは省略される。また、表示部DSPは、表示パネルに代えて、プロジェクタから出射された出射光が投影されるスクリーンを備えていても良いし、照明装置によって照明される表示媒体(ポスターなど)を備えていても良い。また、表示部DSPは、直線偏光である表示光を出射するように構成されても良く、表示パネルPNLからの出射光が直線偏光である場合には、位相差板RBは省略される。
偏光素子10は、第1直線偏光を透過する透過軸を有し、透過軸に直交する第2直線偏光を反射する。例えば、第1直線偏光は入射面に平行なP波であり、第2直線偏光は入射面に垂直なS波である。このような偏光素子10は、例えばワイヤグリッド偏光フィルタや、輝度上昇フィルムを適用した反射型偏光フィルムや、この反射型偏光フィルムと吸収型偏光板とを重ねた多層体などによって構成されている。吸収型偏光板とは、透過軸と平行な直線偏光を透過し、透過軸に直交する直線偏光を吸収する偏光板である。偏光素子10が上記の多層体によって構成される場合、吸収型偏光板は、反射型偏光フィルムの上(すなわち位相差板RAと対向する側とは反対側)に配置され、しかも、反射型偏光フィルムの透過軸と平行な透過軸を有する。
偏光素子10は、光学素子20と対向する内面10Aを有している。内面10Aは、図示した例では、第1方向D1及び第3方向D3によって規定される平面と平行であり、表示面DPと直交する。
位相差板RAは、偏光素子10と光学素子20との間に位置し、偏光素子10の内面10Aに沿って配置され、内面10Aと略平行に延在している。位相差板RAは、偏光素子10の内面10Aに接着されていても良い。このような位相差板RAは、例えば、透過光に約λ/4の位相差を付与するλ/4板である。詳細については省略するが、位相差板RAは、その遅相軸が直線偏光の偏光面に対して45°の角度で交差するように配置される。なお、上記の位相差板RA及びRBは、位相差値や波長分散性が異なる複数の位相差フィルムの積層体であっても良い。例えば、位相差板RA及びRBは、波長依存性を緩和するなどの目的で、λ/2板及びλ/4板を組み合わせて構成しても良い。
光学素子20は、表示部DSP及び位相差板RAと対向している。本実施形態における光学素子20は、入射光を再帰反射する再帰反射体を備えた再帰反射素子である。再帰反射体の詳細については後述するが、光学素子20は、複数の再帰反射体によって構成される再帰反射面20Aを備えている。光学素子20は、湾曲形状であり、第1方向D1に沿って、第1部分CC及び第2部分CVを備えている。第1部分CCは凹状に形成され、第2部分CVは凸状に形成されている。光学素子20において、第1方向D1に沿った位置関係に着目すると、第1部分CCは、第2部分CVよりも表示部DSPと近接する側に位置している。また、光学素子20において、第2方向D2に沿った位置関係に着目すると、第1部分CCは、第2部分CVよりも偏光素子10及び位相差板RAから離間する側に位置している。図示したように、第1方向D1及び第2方向D2で規定される断面においては、光学素子20は、略S字状の断面を有している。本実施形態における「凹状」及び「凸状」の定義は、後述する。
図中において、I1は、表示部DSPに表示される表示画像I0の実像に相当し、偏光素子10について表示画像I0と面対称の位置に結像される。実像I1を構成する光は、光学素子20によって再帰反射された後に偏光素子10を透過した直線偏光である。
次に、図1及び図2を参照して、表示部DSPにおける表示画像I0を実像I1として結像させるための各構成の機能について説明する。
まず、表示部DSPにおいて、表示パネルPNLは、表示画像I0の表示光に相当する第1直線偏光を出射する。ここでの第1直線偏光は、偏光素子10の透過軸と平行な偏光面を有するものであって、偏光素子10を透過する直線偏光に相当する。この第1直線偏光は、位相差板RBを透過し、第1円偏光に変換される。ここでの第1円偏光とは、光の進行方向と対向する方向から見て右回りに回転する軌跡を描くものである。これにより、表示部DSPは、第1円偏光である表示光を出射する。
続いて、第1円偏光である表示光は、位相差板RAを透過し、第2直線偏光に変換される。ここでの第2直線偏光は、偏光素子10の透過軸に垂直な偏光面を有するものである。この第2直線偏光は、偏光素子10によって反射された後、再び、位相差板RAを透過し、第2円偏光に変換される。ここでの第2円偏光とは、光の進行方向と対向する方向から見て左回りに回転する軌跡を描くものである。つまり、第2円偏光は、第1円偏光とは逆回りの円偏光である。
続いて、第2円偏光は、光学素子20に入射する。光学素子20の入射光は、再帰反射面20Aによって再帰反射される。このとき、再帰反射された反射光は、第2円偏光である。そして、この第2円偏光は、再び、位相差板RAを透過し、第1直線偏光に変換される。この第1直線偏光は、偏光素子10を透過し、表示画像I0を表す実像I1として結像される。観察者は、偏光素子10を透過した第1直線偏光の進行方向と対向する方向から空中に浮かぶ実像I1を観察することができる。
次に、各構成の具体例について以下に説明する。
図3は、図1に示した表示パネルPNLの一構成例を示す図である。ここでは、表示パネルPNLの一例として、アクティブマトリクス駆動方式の透過型液晶表示パネルについて説明する。すなわち、表示パネルPNLは、第1基板SUB1と、第1基板SUB1に対向した第2基板SUB2と、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に保持された液晶層LCと、を備えている。第1基板SUB1と第2基板SUB2とは、これらの間に所定のセルギャップを形成した状態で貼り合わせられている。表示パネルPNLは、画像を表示する表示エリアDAを備えている。表示エリアDAは、マトリクス状に配置された複数のサブピクセルPXを有している。
表示エリアDAは、サブピクセルPXとして、例えば赤色を表示する赤画素PXR、緑色を表示する緑画素PXG、及び、青色を表示する青画素PXBを有している。なお、表示エリアDAは、さらに、赤、緑、青とは異なる色のサブピクセル(例えば白色を表示する白画素)を有していても良い。カラー表示を実現するための主画素は、これらの複数の異なる色のサブピクセルPXによって構成されている。すなわち、ここでの主画素とは、カラー画像を構成する最小単位である。図示した例では、主画素は、赤画素PXR、緑画素PXG、及び、青画素PXBによって構成されている。
赤画素PXRは、赤色カラーフィルタを備え、光源装置からの白色光のうち主として赤色光を透過可能に構成されている。緑画素PXGは、緑色カラーフィルタを備え、光源装置からの白色光のうち主として緑色光を透過可能に構成されている。青画素PXBは、青色カラーフィルタを備え、光源装置からの白色光のうち主として青色光を透過可能に構成されている。なお、詳述しないが、カラーフィルタは、第1基板SUB1に形成されていても良いし、第2基板SUB2に形成されていても良い。
第1基板SUB1は、複数の走査線G、及び、走査線Gと交差する複数の信号線Sを備えている。各走査線Gは、表示エリアDAの外側に引き出され、走査線駆動部GDに接続されている。各信号線Sは、表示エリアDAの外側に引き出され、信号線駆動部SDに接続されている。走査線駆動部GD及び信号線駆動部SDは、コントローラCNTに接続されている。コントローラCNTは、映像信号に基づいて制御信号を生成して、走査線駆動部GD及び信号線駆動部SDを制御する。
各サブピクセルPXは、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CEなどを備えている。スイッチング素子SWは、走査線G及び信号線Sに電気的に接続されている。このようなスイッチング素子SWは、例えば薄膜トランジスタによって構成されている。画素電極PEは、スイッチング素子SWに電気的に接続されている。共通電極CEは、複数の画素電極PEとそれぞれ対向している。
なお、表示パネルPNLの詳細な構成については説明を省略するが、基板主面の法線に沿った縦電界を利用する表示モード、あるいは、基板主面の法線に対して斜め方向に傾斜した傾斜電界を利用する表示モードでは、画素電極PEが第1基板SUB1に備えられる一方で、共通電極CEが第2基板SUB2に備えられる。また、基板主面に沿った横電界を利用する表示モードでは、画素電極PE及び共通電極CEの双方が第1基板SUB1に備えられている。さらには、表示パネルPNLは、上記の縦電界、横電界、及び、傾斜電界を適宜組み合わせて利用する表示モードに対応した構成を有していても良い。
図4は、図3に示した表示パネルPNLの一構成例を示す断面図である。ここでは、横電界を利用する表示モードの一つであるFFS(Fringe Field Switching)モードを適用した表示パネルPNLの断面構造について簡単に説明する。
第1基板SUB1は、第1絶縁基板100、第1絶縁膜110、共通電極CE、第2絶縁膜120、画素電極PE1乃至PE3、第1配向膜AL1などを備えている。共通電極CEは、赤画素PXR、緑画素PXG、及び、青画素PXBに亘って延在している。赤画素PXRの画素電極PE1、緑画素PXGの画素電極PE2、青画素PXBの画素電極PE3のそれぞれは、共通電極CEと対向し、それぞれスリットSLAを有している。図示した例では、共通電極CEは第1絶縁膜110と第2絶縁膜120との間に位置し、画素電極PE1乃至PE3は第2絶縁膜120と第1配向膜AL1との間に位置している。なお、画素電極PE1乃至PE3が第1絶縁膜110と第2絶縁膜120との間に位置し、共通電極CEが第2絶縁膜120と第1配向膜AL1との間に位置していても良い。この場合、スリットSLAは、共通電極CEに形成される。
第2基板SUB2は、第2絶縁基板200、遮光層BM、カラーフィルタCFR、CFG、CFB、オーバーコート層OC、第2配向膜AL2などを備えている。カラーフィルタCFR、CFG、CFBは、それぞれ液晶層LCを挟んで画素電極PE1乃至PE3と対向している。カラーフィルタCFRは赤色のカラーフィルタであり、カラーフィルタCFGは緑色のカラーフィルタであり、カラーフィルタCFBは青色のカラーフィルタである。なお、図示した例では、カラーフィルタCFR、CFG、CFBは、第2基板SUB2に形成されたが、第1基板SUB1に形成されても良い。
液晶層LCは、第1配向膜AL1と第2配向膜AL2との間に封入されている。
光源装置LSは、第1基板SUB1と対向している。光源装置LSとしては、種々の形態が適用可能であるが、詳細な構造については説明を省略する。
第1偏光板PL1を含む第1光学素子OD1は、第1絶縁基板100の外面に配置されている。第2偏光板PL2を含む第2光学素子OD2は、第2絶縁基板200の外面に配置されている。例えば、第1偏光板PL1の第1吸収軸及び第2偏光板PL2の第2吸収軸は、直交している。なお、図示した例では、第2光学素子OD2の表面が表示パネルPNLの表示面DPに相当する。
赤画素PXR、緑画素PXG、及び、青画素PXBによって構成された主画素は、ピッチP1で配列されている。
図5は、図1に示した光学素子20の一構成例を示す平面図である。ここでは、互いに直交する第1方向D1及び第3方向D3によって規定される平面での平面図を図示している。なお、光学素子20は、図1に示したように、S字状に湾曲させて設置されるものであるが、ここでは、光学素子20が第1方向D1に延伸された平板状の状態を図示している。
光学素子20は、複数の再帰反射体23によって構成されている。図示した平面図においては、再帰反射体23は、正三角形状のエッジEGを備えている。エッジEGは、第3方向D3に平行な辺EA、第1方向D1及び第3方向D3とそれぞれ交差する方向に延出した辺EB及びECを備えている。再帰反射体23は、一例では、互いに直交する3つの反射面23A、23B、23Cを備えている。辺EA、EB、ECの各々は、反射面23A、23B、23Cに含まれる。3つの反射面23A、23B、23Cの交点は、再帰反射体23の中心Oに相当する。一例では、再帰反射体23は、その中心Oが紙面の奥に向かって窪んでいる。再帰反射体23が3つの反射面23A、23B、23Cによって囲まれた凹部を備えている場合、エッジEGは再帰反射体23の頂部に相当し、中心Oは再帰反射体23の底部に相当する。但し、再帰反射体23が3つの反射面23A、23B、23Cによって囲まれた凸部を備えていても良く、この場合、エッジEGは再帰反射体23の底部に相当し、中心Oは再帰反射体23の頂部に相当する。
このような再帰反射体23は、第3方向D3に配列されている。また、再帰反射体23は、第1方向D1にピッチP2で配列されている。但し、第1方向D1及び第3方向D3にそれぞれ隣り合う再帰反射体23は、互いに180度反転した形状を有している。図中の再帰反射体231及び再帰反射体232は、第1方向D1に並んでいる。再帰反射体231及び再帰反射体232は、エッジE12に対して線対称の位置関係にある。
実像I1の解像度は、再帰反射体23のピッチP2に依存する。解像度の劣化を抑制するためには、ピッチP2は、図4に示した表示パネルPNLにおける画素のピッチP1よりも小さいことが望ましい。
図6は、図5に示した再帰反射体23の一構成例を示す斜視図である。ここでは、互いに直交するxyz座標系を適用して、再帰反射体23の形状について説明する。
再帰反射体23は、xyz座標系において、3つの反射面23A、23B、23Cを有している。これらの反射面23A乃至23Cは、いずれも同一形状であり、直角二等辺三角形である。また、これらの反射面23A乃至23Cは、互いに直交している。このような形状の反射面23A乃至23Cを有する再帰反射体23は、コーナーキューブ、あるいは、コーナーリフレクタなどと称される。
x軸上の点A(α,0,0)、y軸上の点B(0,α,0)、z軸上の点C(0,0,α)としたとき、反射面23Aは、x−y平面に形成され、原点O、点A、及び、点Bによって規定される。反射面23Bは、y−z平面に形成され、原点O、点B、及び、点Cによって規定される。反射面23Cは、x−z平面に形成され、原点O、点A、及び、点Cによって規定される。点A及び点Bを結ぶ線分、点B及び点Cを結ぶ線分、及び、点A及び点Cを結ぶ線分は、それぞれ図5に示したエッジEGの辺EA、EB、ECに相当する。なお、ここでの原点Oとは、図5に示した中心Oに相当する。
原点Oが再帰反射体23の底部に相当する場合、3つの点A、点B、及び、点Cによって規定される面は存在せず、3つの反射面23A乃至23Cによって囲まれた内側は、空気層である。原点Oが再帰反射体23の頂部に相当する場合、3つの点A、点B、及び、点Cによって規定される面が存在し、再帰反射体23は正四面体となる。
再帰反射体23では、入射光が3つの反射面23A乃至23Cでそれぞれ反射されることによって入射光とほぼ同一の光路に反射する再帰反射を実現している。但し、3つの点A、点B、及び、点Cの近傍は、再帰反射しない(3つの反射面で反射されない)非再帰反射部となりうる。なお、再帰反射体23の形状は、図示した例に限られるものではなく、非再帰反射部をカットした形状であっても良い。
図7は、図5に示したA−B線で切断した光学素子20の構造を示す断面図である。ここでは、再帰反射体231及び232のそれぞれの中心O1及びO2が底部に相当する光学素子20の断面図を示している。光学素子20は、入射光を再帰反射する再帰反射面20Aを有している。再帰反射面20Aは、図示したような凹凸面であり、図1に示した表示装置1においては、位相差板RA及び表示部DSPを向く側に位置する凹部及び凸部を有している。図示した例では、光学素子20は、ベース21、及び、金属薄膜22を備えている。ベース21は、例えば樹脂材料によって形成されている。ベース21の表面21Aは、再帰反射面20Aを象った凹凸面であり、光学素子20の裏面20B(図示した例ではベース21の裏面)は、平坦面である。金属薄膜22は、ベース21の表面21Aを覆っている。金属薄膜22は、ほぼ均一の膜厚を有している。金属薄膜22は、例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金などの光反射性を呈する材料によって形成されている。このような金属薄膜22は、再帰反射面20Aを形成している。なお、金属薄膜22は、その腐食を防止するための表面処理が施されても良いし、シリコン窒化物(SiN)などの無機系材料によってコーティングされても良い。また、ベース21が光反射性を呈する材料によって形成されている場合には、金属薄膜22を省略し、ベース21の表面21Aが再帰反射面20Aを形成していても良い。再帰反射面20Aにおける透過率はほぼゼロであり、再帰反射面20Aに入射した入射光のほとんどは、光学素子20の裏面20Bに到達することはない。つまり、光学素子20に入射した入射光のほとんどは、ベース21を透過することなく、再帰反射面20Aで再帰反射される。
図中の点線で示した水平面Hは、エッジE12と交差し、第1方向D1及び第3方向D3によって規定される平面と平行な面である。再帰反射体231及び232のそれぞれの中心O1及びO2は、水平面Hよりも裏面20Bに近接する側に位置している。水平面Hと再帰反射面20Aとで形成される断面は、直角三角形であり、水平面Hが斜辺に相当する。水平面Hと反射面A1のなす角度θαは、水平面Hと反射面A2とのなす角度θαと等しく、一例では、角度θαは約54.7°である。
一例では、表示パネルPNLにおける画素のピッチP1が200μmである場合、光学素子20における再帰反射体のピッチP2は180μmであり、ピッチP2はピッチP1よりも小さい。また、再帰反射面20Aは、水平面Hの法線方向に相当する第2方向D2に沿って深さdを有している。一例では、深さdは73.5μmである。なお、金属薄膜22の膜厚tは150nmであり、深さdと比べて十分に小さい。このため、金属薄膜22が形成された際に、再帰反射面20Aを象ったベース21の表面21Aが金属薄膜22によって埋まる、あるいは、再帰反射面20Aを崩すことはない。
図8乃至図10は、本実施形態に適用可能な光学素子20の構成例を示す断面図である。
図8の(a)は、ベース21の表面が再帰反射面20Aを形成する構成例に相当する。再帰反射面20Aは、ベース21と空気層との界面に相当する。光学素子20に入射する入射光は、図中に矢印で示したように、ベース21を透過することなく再帰反射面20Aにて反射される。図8の(b)に示した構成例は、(a)に示した構成例と比較して、ベース21の表面21Aを覆う金属薄膜22が再帰反射面20Aを形成する点で相違している。
図9の(a)は、ベース21の裏面が再帰反射面20Aを形成する構成例に相当する。ベース21の表面21Aは、平坦面である。再帰反射面20Aは、ベース21と空気層との界面に相当する。光学素子20に入射する入射光は、図中に矢印で示したように、ベース21を透過した後に再帰反射面20Aにて反射される。図9の(b)に示した構成例は、(a)に示した構成例と比較して、ベース21の裏面21Bを覆う金属薄膜22が再帰反射面20Aを形成する点で相違している。
図10の(a)は、ベース21とカバー部材24との間の界面が再帰反射面20Aを形成する構成例に相当する。ベース21及びカバー部材24は、屈折率の異なる材料によって形成され、少なくともカバー部材24は、光透過性を有している。光学素子20に入射する入射光は、図中に矢印で示したように、カバー部材24を透過した後に再帰反射面20Aにて反射される。図10の(b)に示した構成例は、(a)に示した構成例と比較して、ベース21とカバー部材24との間に位置する金属薄膜22が再帰反射面20Aを形成する点で相違している。
次に、本実施形態で適用される光学素子20の第1部分CC及び第2部分CVと、表示部DSP及び偏光素子10との相対的な位置関係について説明する。
図11は、光学素子20と、表示部DSP及び偏光素子10との相対的な位置関係を説明するための断面図である。なお、図中においては、位相差板などの図示を省略している。
光学素子20は、第1方向D1に沿って第1端部201及び第2端部202を備えている。第1端部201は、第2端部202よりも表示部DSPと近接する側に位置している。光学素子20において、第1部分CCと第2部分CVとの接続部CNは、第1端部201と第2端部202との間に位置している。あるいは、第1部分CCは第1端部201と接続部CNとの間に位置し、第2部分CVは接続部CNと第2端部202との間に位置している。第1端部201から第2端部202までの第1方向D1に沿った長さをLとしたとき、第1端部201から接続部CNまでの第1方向D1に沿った長さL1は、L/2より長い。また、接続部CNから第2端部202までの第1方向D1に沿った長さL2は、L/2より短い。なお、光学素子20が第1方向D1に延伸された平板状の状態では、光学素子20の第1方向D1に沿った全長は、長さLよりも長い。
また、光学素子20において、第1端部201から偏光素子10までの第2方向D2に沿った距離DT1は、第2端部202から偏光素子10までの第2方向D2に沿った距離DT2よりも長い。接続部CNから偏光素子10までの第2方向D2に沿った距離DT3は、距離DT1より短く、距離DT2よりも長い。第1部分CCと偏光素子10との間の第2方向D2に沿った距離は、第1方向D1に沿って第1端部201から接続部CNに向かうしたがって短くなる。第1端部201の近傍においては距離の変化は小さく、第1端部201から離れるにしたがって、徐々に距離DT1よりも短くなる。一方で、接続部CNの近傍においては距離の変化は大きく、接続部CNに近づくにしたがって、急激に距離DT3に近づく。第2部分CVと偏光素子10との間の第2方向D2に沿った距離は、第1方向D1に沿って接続部CNから第2端部202に向かうしたがって短くなる。接続部CNの近傍においては距離の変化は大きく、接続部CNから離れるにしたがって、急激に距離DT3よりも短くなる。一方で、第2端部202の近傍においては距離の変化は小さく、第2端部202に近づくにしたがって、徐々に距離DT2に近づく。
本実施形態における一観点では、凹状の第1部分CCとは、第1端部201と接続部CNとを繋ぐ仮想の面V1よりも表示部DSP及び偏光素子10から離間する側に窪んだ形状を意味する。また、凸状の第2部分CVとは、第2端部202と接続部CNとを繋ぐ仮想の面V2よりも表示部DSP及び偏光素子10に近接する側に突出した形状を意味する。
図12は、光学素子20と、表示部DSP及び偏光素子10との相対的な位置関係を説明するための斜視図である。なお、図中においては、位相差板などの図示を省略し、表示部DSP及び偏光素子10を点線で示している。
光学素子20において、第1端部201、第2端部202、及び、接続部CNは、それぞれ第3方向D3に沿って延出している。接続部CNは、図5を参照して説明した再帰反射体23のエッジEGのうちの一辺EAと平行な方向(つまり、第3方向D3)に延出している。
第1部分CC及び第2部分CVは、例えば、楕円面、放物面、球面、非球面などの曲面である。本実施形態における他の観点では、凹状の第1部分CCとは、接続部CNを通り第1方向D1及び第3方向D3と平行な仮想の面V3よりも偏光素子10から離間する側に窪んだ形状を意味する。また、凸状の第2部分CVとは、面V3よりも偏光素子10に近接する側に突出した形状を意味する。
ここで、平板状の光学素子20が適用された表示装置におけるゴーストのメカニズムについて説明する。
図13は、ゴーストの一種である2次像の発生メカニズムを説明するための図である。ここでは、平板状の光学素子20が、表示部DSPの表示面DP及び偏光素子10の主面の双方に対して交差する方向に配置された場合を例に説明する。
まず、本来表示すべき実像(1次像)I1について簡単に説明する。表示部DSPの表示光は、図中に太線の矢印で示した通り、偏光素子10で反射された後に、光学素子20に入射する。光学素子20は、入射光を再帰反射するため、入射光と略同一の光路を通る反射光が偏光素子10を透過する。実像I1は、このような光路を通った偏光素子10の透過光が空中に結像することによって観察可能となる。
続いて、2次像I2について以下に説明する。表示部DSPの表示光のうち、一部の光は、図中の細線の矢印で示した通り、偏光素子10に向かうことなく、直接光学素子20に入射する。このような入射光の一部は、光学素子20の法線に対する入射角が比較的大きいため、光学素子20に含まれる平坦面(例えば図9に示したベース21の表面21Aや図10に示したカバー部材24の表面など)等において正反射される。光学素子20にて正反射された反射光は、偏光素子10で反射された後に、再び光学素子20に入射する。光学素子20は、このような入射光を再帰反射し、入射光と略同一の光路を通る反射光が偏光素子10を透過する。2次像I2は、このような光路を通った偏光素子10の透過光が空中に結像することによって発生する。このため、実像I1を観察する際、その観察位置に応じて、実像I1の他に2次像I2も同時に観察される場合があり、表示品位の低下を招くおそれがある。
図14は、ゴーストの一種である鏡映像の発生メカニズムを説明するための図である。ここでは、平板状の光学素子20が表示部DSPの表示面DPと略平行に配置され、偏光素子10の代わりにハーフミラーHMを設置した場合を例に説明する。ここでは、実像I1の説明については省略する。
以下、鏡像I3について説明する。表示部DSPの表示光のうち、一部の光は、図中の矢印で示した通り、ハーフミラーHMに向かうことなく、直接光学素子20に入射する。このような入射光の一部は、光学素子20において正反射される。光学素子20にて正反射された反射光は、ハーフミラーHMを透過する。そのため、観察者から観察した場合、表示部DSPから出射された光が、光学素子20に対して面対象の位置I3から出射されたように見える。位置I3に見える像と空中像が観察者から見て重なると、表示品位を低下させる恐れがある。
図15は、本実施形態の光学素子20によるゴーストを改善するメカニズムを説明するための図である。なお、ここでは、位相差板等の図示を省略している。
図中の(A)は、光学素子20のうち表示部DSPに近接した側に位置する第1部分CCを示している。表示部DSPの表示光のうち、一部の光は、図中の矢印で示した通り、偏光素子10に向かうことなく、直接第1部分CCに入射する。このような入射光の一部は、第1部分CCにおいて正反射される。第1部分CCのうち、表示部DSPに近接した領域で正反射された反射光は、表示部DSPから離間した領域に再び入射する。このように、表示光が第1部分CCに直接入射した場合、第1部分CCが凹状に形成されているため、入射光は第1部分CCにおいて複数回正反射される。光学素子20において、正反射される反射光の反射率は、10%未満である。このため、光学素子20において2回にわたって正反射された場合の反射光の反射率は1%未満となり、ほとんど表示に寄与しなくなる。なお、仮に、2回目の反射光が偏光素子10に到達しても、偏光素子10において反射され、反射光は、表示部DSP、偏光素子10、及び、光学素子20で囲まれた内部に閉じ込められ、偏光素子10を透過しない。このため、実像I1を観察する際、光学素子20で正反射された反射光によるゴーストの発生を抑制することができ、表示品位の劣化を抑制することができる。
図中の(B)は、光学素子20のうち表示部DSPから離間した側に位置する第2部分CVを示している。表示部DSPの表示光のうち、一部の光は、図中の矢印で示した通り、偏光素子10に向かうことなく、直接第2部分CVに入射する。第2部分CVにて正反射された反射光は、偏光素子10で反射された後に、再び第2部分CVに入射する。第2部分CVがこのような入射光を再び正反射した場合には、(A)を参照して説明したのと同様に、光学素子20における2回目の反射となり、その反射率は極めて低く、ほとんど表示に寄与しない。また、第2部分CVは、図中に点線で示したように、偏光素子10で反射された反射光を再帰反射する場合もあり得る。この場合、再帰反射された反射光は、偏光素子10を透過して結像するが、第2部分CVが凸状に形成されているため、像が歪み、その視認性を低下させることができる。このため、実像I1を観察する際、ゴーストの発生を抑制することができ、表示品位の劣化を抑制することができる。
上記の通り、本実施形態によれば、光学素子20は、表示部DSPの表示光のうち、偏光素子10にて反射された反射光を再帰反射し、偏光素子10について表示部DSPと面対称の位置に結像することができる。また、光学素子20において、表示部DSPと近接する側に位置する凹状の第1部分CC及び表示部DSPから離間した側に位置する凸状の第2部分CVが設けられたことにより、光学素子20における不所望な反射に起因したゴーストの発生を抑制することができる。したがって、再帰反射された光が結像することで観察される実像I1の表示品位の劣化を抑制することが可能となる。
また、偏光素子10を介して光学素子20に向かう外光は、第1直線偏光に変換された後に、再帰反射面20Aで反射される前後で、それぞれλ/4板である位相差板RAを透過する。このため、外光は、第2直線偏光に変換され、偏光素子10を透過することができない。つまり、外光によるゴーストの発生を抑制することが可能となる。
また、光学素子20における第1部分CCと第2部分CVとの接続部CNは、再帰反射体23のエッジEGのうちの一辺と平行な方向に延出している。このため、単一シート状の光学素子20を湾曲させた際、曲面の母線がエッジEGの一辺と平行となり、接続部CNの近傍に位置する再帰反射体23の不所望な変形を抑制することができ、光の利用効率の低下や不所望な反射に起因したゴーストの発生を抑制することができる。
また、偏光素子10は、第1直線偏光を透過し、第2直線偏光を反射する反射型であり、表示部DSPと偏光素子10との間、及び、偏光素子10と光学素子20との間には、位相差板RAが配置されている。このため、偏光素子10及び位相差板RAをハーフミラーに置換した場合と比較して、表示部DSPから出射された表示光を効率よく光学素子20に向けて反射することができる。したがって、表示に寄与する表示光の利用効率を向上させることができる。また、表示部DSPの輝度を低減することができ、消費電力を低減することが可能となる。
なお、再帰反射面20Aで反射される前後で、それぞれλ/4板である位相差板RAは、光学素子20に接着されても良いが、湾曲した光学素子20の影響を受けないように、偏光素子10の内面10Aに沿って配置されることが望ましい。
光学素子20の表面における不所望な反射は、上記の通り、ゴーストの原因となり得る。このため、光学素子20の表面には、モスアイシートや誘電体多層膜などの反射防止膜を配置することが望ましい。
本実施形態の偏光素子10及び位相差板RAは、ビームスプリッターに置換することができる。ビームスプリッターは、入射光の一部を反射させるとともに、入射光の他の一部を透過する機能を有している。一例では、ビームスプリッターは、入射光に対する反射率及び透過率がほぼ同等のハーフミラーであっても良いし、偏光ビームスプリッターなどであっても良い。ビームスプリッターにおける反射率及び透過率は、任意に設定可能である。
次に、本実施形態に係る光学素子20の一実施例について説明する。
図16は、光学素子20の一実施例を示す図である。ここでは、光学素子20の第1部分CC及び第2部分CVがそれぞれ楕円面EL1及びEL2である場合について、互いに直交するXY座標系を適用して、光学素子20の形状を楕円曲線でモデル化した例を説明する。
光学素子20の第1端部201を原点とする。すなわち、第1端部201の位置は、(X,Y)=(0,0)と表される。接続部CNの位置は、(X,Y)=(a1,b1)と表される。第2端部202の位置は、(X,Y)=((a1+a2),(b1+b2))と表される。第1部分CCにおいて、楕円面EL1は、図中の式(1)で表すことができる。第2部分CVにおいて、楕円面EL2は、図中の式(2)で表すことができる。
一例では、(a1+a2)に相当する光学素子20のX軸に沿った長さLは、200mmであり、a1に相当する長さは150mmであり、a2に相当する長さは50mmである。
(b1+b2)に相当する光学素子20のY軸に沿った高さHは、100mmであり、b1に相当する長さは60mmであり、b2に相当する長さは40mmである。
次に、本実施形態の他の構成例について説明する。なお、上記の構成例と同一の構成については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
図17は、本実施形態の表示装置1の他の構成例を示す斜視図である。図示した構成例は、上記の構成例と比較して、表示部DSPの正面のみならず、側面側にも再帰反射体を備えた光学素子31及び32を備えた点で相違している。すなわち、光学素子20は、上記の構成例で説明したように、表示部DSPと向かう位置に配置されている。光学素子31は、光学素子20の第1端部201及び第2端部202を繋ぐS字状の第3端部203に沿って配置されている。光学素子32は、光学素子20の第1端部201及び第2端部202を繋ぐS字状の第4端部204に沿って配置されている。
このような構成例によれば、表示部DSPから出射された表示光のうち、偏光素子10で反射された反射光が光学素子20から逸れた側方に到達しても、光学素子31及び32によって再帰反射されるため、偏光素子10を透過した後に表示に寄与する。このため、表示に寄与する表示光の利用効率を向上させることができ、実像I1を高輝度化することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示品位の劣化を抑制することが可能な表示装置を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…表示装置 DSP…表示部 PNL…表示パネル RB…位相差板
10…偏光素子 RA…位相差板
20…光学素子 20A…再帰反射面 CC…第1部分(凹部) CV…第2部分(凸部) CN…接続部 21…ベース、22…金属薄膜 23…再帰反射体 24…カバー部材

Claims (7)

  1. 表示光を出射する表示部と、
    前記表示部から出射された前記表示光が入射され、第1直線偏光を透過する透過軸を有し、前記透過軸に直交する第2直線偏光を反射する偏光素子と、
    前記偏光素子で反射された反射光を再帰反射する再帰反射体を備えた光学素子と、を備え、
    前記光学素子は、湾曲形状であって、前記偏光素子の内面に対向し、前記偏光素子の内面に対して凹状の第1部分と、前記第1部分に接続され前記偏光素子の内面に対して凸状の第2部分と、を備えた、表示装置。
  2. 前記第1部分は、前記第2部分よりも前記表示部と近接する側に位置している、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記光学素子は、前記偏光素子の内面と平行な第1方向に沿って第1端部及び第2端部を備え、
    前記第1端部は、前記第2端部よりも前記表示部と近接する側に位置し、
    前記第1端部から前記第2端部までの第1方向に沿った長さをLとしたとき、前記第1端部から前記第1部分と前記第2部分との接続部までの第1方向に沿った長さは、L/2より長い、請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記偏光素子の内面に垂直な方向を第2方向とし、前記第1端部から前記偏光素子までの第2方向に沿った第1距離は、前記第2端部から前記偏光素子までの第2方向に沿った第2距離よりも長く、
    前記接続部から前記偏光素子までの第2方向に沿った第3距離は、前記第1距離より短く、前記第2距離よりも長い、請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記再帰反射体は、平面視で三角形状のエッジを備え、
    前記接続部は、前記エッジの一辺と平行な方向に延出している、請求項3または4に記載の表示装置。
  6. 前記第1部分及び前記第2部分は、楕円面である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. さらに、透過光に位相差を付与する位相差板を備え、
    前記位相差板は、前記偏光素子の内面に沿って配置されている、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
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