JP6634183B1 - 土壌改質システム及び土壌改質方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】改質対象の土壌の重量や含水比に応じた適量の改質材を使用しながら、改質不良な土壌の発生を抑制できる、土壌改質システム及び土壌改質方法を提供する。【解決手段】第一ベルトコンベア10A、ホッパーフィーダ20、第二ベルトコンベア10B、改質機30、第三ベルトコンベア10Cを有する土壌改質システム200であり、撮像機54、画像処理装置60、第四ベルトコンベア10D、戻し装置70、第一制御盤90をさらに有し、撮像機54は改質処理された土壌を撮像し、画像処理装置60は改質処理された土壌の改質良否を判定し、第四ベルトコンベア10Dは第三ベルトコンベア10Cから第一ベルトコンベア10Aに土壌を戻し、戻し装置70は改質処理された土壌を第四ベルトコンベア10Dに払い出し、第一制御盤90は画像処理装置60から送信される不良信号に基づいて戻し装置70を駆動する。【選択図】図1

Description

本発明は、土壌改質システム及び土壌改質方法に関する。
除染に伴い発生した土壌や廃棄物等は、その最終処分までの間、中間貯蔵施設において安全かつ集中的に貯蔵される。中間貯蔵施設には、処分土置場・運搬施設建屋、処分土受入・分別処理施設建屋、中間貯蔵処分場など、様々な作業場が存在しており、処分土受入・分別処理施設建屋にて分別処理及び改質処理された土壌は、ダンプトラック等にて中間貯蔵処分場まで運搬された後、埋立貯蔵される。
上記する除染に伴い発生した土壌は、大型土のう袋に収納された状態で中間貯蔵施設に搬送されてくる。土のう袋内には、土砂等の不燃物の他に植物根等の有機物である可燃物も混在していることから、搬入された土のう袋が破袋機にて破袋された後、例えば一次分別(粗分別)によって可燃物や大きな石等が除去される。土壌から可燃物を除去した後、土壌に対して改質材を混合する改質処理を行い、さらに二次分別(例えば、20mm程度の篩目を有する回転式篩機による篩分け等)が行われることにより、草木や土のう袋等の可燃物が十分に除去され、改質処理がなされた土壌が中間貯蔵処分場に搬送されて埋立貯蔵されることになる。
ここで、土壌(残土)に一定比率の土質改良材を添加し、均質な改良土を製造することのできる、均質な改良土の製造方法が提案されている。具体的には、残土及び土質改良材を残土に対する土質改良材の添加比率が一定になるように秤量機により計量し、残土及び土質改良材を同一コンベア上で混合機能又は混合・解砕機能を有する装置に供給し、分級処理を施す。計量は残土ホッパーから切り出された残土について直接行ない、土質改良材貯留タンクからの抜き出し量を計量しつつ添加量を調整して、その添加比率を一定に保持する方法である(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−254393号公報
上記するように、改質材により改質処理された土壌は中間貯蔵処分場に搬送されることになるが、改質が十分になされていない土壌を処分場に埋立貯蔵するのは望ましくない。そこで、改質処理の際に多量の改質材を適用することにより改質不良を防止する方策が考えられるが、石灰系固化材や石膏系固化材といった改質材は比較的高価であることから、改質対象の土壌の重量や含水比に応じた適量の改質材を使用しながら、改質不良な土壌の発生を抑制できるシステムや方法の開発が望まれる。
本発明は、改質対象の土壌の重量や含水比に応じた適量の改質材を使用しながら、改質不良な土壌の発生を抑制できる、土壌改質システム及び土壌改質方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による土壌改質システムの一態様は、
土壌の搬送方向の上流側から順に、第一ベルトコンベアと、ホッパーフィーダと、第二ベルトコンベアと、改質機と、第三ベルトコンベアと、を有する土壌改質システムであって、
前記土壌改質システムは、撮像機と、画像処理装置と、第四ベルトコンベアと、戻し装置と、第一制御盤とをさらに有し、
前記撮像機は、前記第三ベルトコンベアの途中位置に配設されて、前記改質機にて改質処理された土壌を撮像し、
前記画像処理装置は、前記撮像機による画像データを受信して、前記改質処理された土壌の改質良否を判定し、
前記第四ベルトコンベアは、前記第三ベルトコンベアの下方に配設されて、該第三ベルトコンベアから前記第一ベルトコンベアに土壌を戻し、
前記戻し装置は、前記第三ベルトコンベアにおける前記撮像機よりも前記搬送方向の下流側に配設されて、該第三ベルトコンベアにて搬送される前記改質処理された土壌を前記第四ベルトコンベアに払い出し、
前記第一制御盤は、前記画像処理装置から送信される、前記改質処理された土壌が改質不良である旨の不良信号に基づいて、前記戻し装置を駆動することを特徴とする。
本態様によれば、改質機にて改質処理された土壌の改質良否を画像処理装置にて判定し、改質処理された土壌が改質不良であると判定された際に戻し装置を駆動し、当該改質不良であると判定された土壌を改質機の上流側にあるベルトコンベア(第一ベルトコンベア)に戻し、改質機にて再度改質処理を行うことにより、改質対象の土壌の重量や含水比に応じた適量の改質材を使用しながら、改質不良な土壌の発生を効果的に抑制することができる。尚、再度改質処理された土壌が画像処理装置にて依然として改質不良であると判定された場合は、戻し装置にて土壌が再度第一ベルトコンベアに戻され、改質機にて再度の改質処理が行われる。
ここで、撮像機としては、レーザー光を照射し、レーザー光が土壌にて反射された反射光をイメージセンサにより結像することにより、土壌の形状を検出する機器等を適用できる。画像処理装置は、撮像機による画像データを受信し、画像データに対して、例えば予め設定されている土壌の改質良否の閾値を適用すること等により、土壌の改質良否を判定する。
また、本態様のシステムにおいては、改質機の上方に改質材計量槽が配設され、改質材計量槽の上方に改質材が収容されるサイロが配設されており、サイロから改質材計量槽に改質材が提供され、制御盤にて設定された添加量に関する添加量データを改質材計量槽が受信し、当該添加量の改質材を改質機に供給するようになっている。
改質材は、一種の中性固化材からなり、従って、一組のサイロと改質材計量槽を備えるシステムであってもよいし、改質材が二種類の材料(凝集材と中性固化材)からなり、各材料に固有の二組のサイロと改質材計量槽を備えるシステムであってもよい。後者の場合は、改質機による土壌と改質材の混合に当たり、例えば、はじめに凝集材(A材)を土壌に添加して所定時間混合した後、中性固化材(B材)を土壌に添加して所定時間混合する等の方法により、二種類の中性固化材(改質材)による土壌改質が行われる。尚、凝集材は、高分子系材料であり、土壌中の水分を吸収する作用を有する。
尚、本態様の土壌改質システムは、土壌が収容された大型土のう袋を受け入れる受け入れベルトコンベア、破袋機、一次分別機(例えば、100mm程度の篩目を有する振動篩機)等をさらに備え、一次分別機にて分別されたアンダー材である土壌が第一ベルトコンベア上を搬送され、第二ベルトコンベアを経て改質機に搬送されてもよい。また、第三ベルトコンベアの下流側には二次分別機(例えば、20mm程度の篩目を有する回転式篩機)が配設され、改質良好な土壌は二次分別機にて可燃物が十分に除去された後、二次分別機にて分別されたアンダー材である土壌が中間貯蔵処分場に搬送されて、埋立貯蔵されることになる。
また、本発明による土壌改質システムの他の態様において、前記戻し装置は、
回動軸を中心に回動自在であって、前記第三ベルトコンベアにて搬送される前記改質処理された土壌が衝突する衝突面が平面視V字状もしくはU字状を呈する回動部材と、
前記回動部材を回動させるアクチュエータと、を有し、
前記アクチュエータは、前記第一制御盤から駆動指令信号を受信した際に駆動して前記回動部材を回動させ、前記衝突面を前記改質処理された土壌に対向させることを特徴とする。
本態様によれば、戻し装置が、回動軸を中心に回動する回動部材を有し、回動部材が、平面視V字状もしくはU字状を呈して改質処理された土壌が衝突する衝突面を備えていることにより、常時は第三ベルトコンベア上における土壌の搬送を妨げないように回動部材が上方に持ち上げられ、第一制御盤から駆動指令信号を受信した際に回動部材が回動して下がり、衝突面を搬送される土壌に対向させることができる。衝突面が平面視V字状もしくはU字状を呈することにより、この衝突面の形状に沿って土壌を左右側方に効果的に払い出すことができる。左右側方に払い出された土壌は、第三ベルトコンベアの下方に配設されている第四ベルトコンベア上に落下し、第四ベルトコンベアを介して、第一ベルトコンベアに戻される。
また、本発明による土壌改質システムの他の態様において、前記第三ベルトコンベアの側方には、前記第四ベルトコンベアに通じるシュートが配設されており、
前記戻し装置により、前記第三ベルトコンベアの側方に払い出された前記土壌が前記シュートを介して前記第四ベルトコンベアに送り出されることを特徴とする。
本態様によれば、第三ベルトコンベアの側方において第四ベルトコンベアに通じるシュートが配設されていることにより、回動部材の衝突面によって左右側方に払い出された土壌を、第四ベルトコンベア外に散逸させることなく、第四ベルトコンベアの上に安定的に送り出すことができる。
また、本発明による土壌改質システムの他の態様において、前記画像処理装置は、受信した前記画像データに基づいて前記改質処理された土壌の基準面を作成するとともに、該基準面よりも上方に突出する突出領域の突出高さと突出している面積に関する閾値を格納し、
前記突出高さと前記突出している面積の少なくとも一方が前記閾値を超える場合に改質不良と判定することを特徴とする。
本態様によれば、画像処理装置において、受信した画像データに基づいて改質処理された土壌の基準面(もしくは基準線)を作成し、この基準面(もしくは基準線)よりも上方に突出する突出領域の突出高さや突出している面積をこれらに関する閾値と比較することにより、改質良否を精度よく判定することができる。
いずれの判断基準とも、基準面から突出した団粒状の土塊は、十分に改質処理がなされていない結果によるものであるとの理由に基づいている。ここで、「基準面」は、土壌の高さデータ(画像データ)を様々な抽出サイズ(1乃至256画素)にて平面化することにより形成することができる。基準面の作成方法の一例を挙げると、まず、画像データにおける土壌の外形ライン(凹凸ライン)上に、所定の間隔を置いて複数のポイントを設定し、各ポイントを通る補間ライン(第一の補間ライン)を作成することにより、画像データにおける当初の凹凸を相対的になだらかにする。そして、作成された第一の補間ラインに対して、さらに所定の間隔を置いて複数のポイントを設定し、各ポイントを通る第二の補間ラインを作成することにより、第一の補間ラインよりもさらにラインの凹凸をなだらかにする。この操作を所定回数繰り返すことにより、平面もしくは可及的に平面に近い曲面からなる基準面を作成することができる。基準面の作成方法は、その他にも様々な方法がある。
改良不良の一つの判定方法は、基準面よりも上方に突出する突出領域の突出高さがその閾値を超える場合を改良不良とするものである。また、改良不良の他の一つの判定方法は、基準面よりも上方に突出する突出領域の突出している面積がその閾値を超える場合を改良不良とするものである。また、改良不良のさらに他の一つの判定方法は、上記二つの判断方法を適用して突出高さと突出している面積の双方がそれらの閾値を超える場合を改良不良とするものである。また、改良不良のさらに他の一つの判定方法は、土壌の処理を一バッチごとに行うバッチ式土壌改質システムにおいて、上記二つの判断方法を適用して突出高さと突出している面積の双方がそれらの閾値を超える場合が、一バッチの中で所定回数以上存在する場合を改良不良とするものである。
また、本発明による土壌改質システムの他の態様において、前記改質機は、前記土壌と改質材を混合し、
前記改質機の上方には、前記改質材の添加量を計量して該改質機に計量後の該改質材を添加する改質材計量槽が配設されており、
前記第二ベルトコンベアの途中位置において、搬送される前記土壌の含水比を計測する水分計と、
前記改質機に収容された前記土壌の重量を計測する重量計と、
第二制御盤と、を有し、
前記水分計による前記含水比の計測が連続的もしくは間欠的に実行され、計測された複数の含水比データが前記第二制御盤に送信されるようになっており、
前記第二制御盤には一バッチ分の土壌重量が格納されており、
前記第二制御盤により、前記重量計から送信された前記土壌の重量データが前記一バッチ分の土壌重量となった際に、前記第二ベルトコンベアの稼働が停止されて前記改質機への土壌の搬入が停止され、
前記第二制御盤により、受信した前記複数の含水比データから平均含水比が算定され、前記一バッチ分の土壌重量と前記平均含水比とに基づいて前記改質材の添加量が設定され、前記改質材計量槽に対して設定された該添加量が送信されることを特徴とする。
本態様によれば、バッチ式の土壌改質システムとすることにより、連続式の土壌改質システムにおいて懸念される、土壌に対する改質材の混合不良の発生を抑制することができる。ここで、連続式の土壌改質システムとは、一次分別の際のアンダー材である土壌をベルトコンベアにて搬送し、土壌の含水比と重量と体積を連続的に計測し、これらの計測データに基づいて改質材の添加量を判定し、判定された添加量の改質材を土壌に対して連続的に添加し、改質機にて土壌と改質材を混合(ミキシング)する土壌改質システムのことである。この連続式の土壌改質システムでは、連続式故に土壌に対する改質材の混合不良が生じ易く、改質不良土壌の発生リスクの懸念を内包する。
また、本態様では、改質機に収容される土壌を一バッチ分の土壌に規定し、一バッチ分の土壌重量を計測するとともに、第二ベルトコンベア上を搬送される土壌の含水比の計測を連続的もしくは間欠的に実行した後、制御盤にて複数の含水比データから平均含水比を算定し、一バッチ分の土壌重量と平均含水比とに基づいて改質材の添加量を設定することにより、改質材の添加量を精度よく設定することができる。
ここで、「含水比の計測が間欠的に実行され」とは、含水比の計測を例えば1秒間隔や2秒間隔等で行うことを意味している。また、「重量計」としては、例えば改質機に装備されるロードセル等が挙げられる。また、「水分計」としては、マイクロ波水分計や近赤外線水分計、RI(Radio Isotope)水分計などが適用できる。
本態様では、第二制御盤による制御により、重量計から送信された土壌の重量データが一バッチ分の土壌重量となった際に、第二ベルトコンベアの稼働が停止されて改質機への土壌の搬入が停止される。そのため、改質対象である一バッチ分の土壌重量が精度よく特定されることとなり、平均含水比を適用することと相俟って、改質材の添加量を精度よく設定することが可能になる。
また、本発明による土壌改質方法の一態様は、
土壌を搬送方向の上流側から、第一ベルトコンベア、ホッパーフィーダ、第二ベルトコンベア、改質機、第三ベルトコンベアの順に搬送し、該改質機にて該土壌を改質処理する、土壌改質方法であって、
前記第三ベルトコンベアの途中位置において、前記改質機にて改質処理された土壌を撮像し、画像データを画像処理して前記改質処理された土壌の改質良否を判定する、良否判定工程と、
前記良否判定工程において、前記改質処理された土壌が改質不良であると判定された際に、前記第三ベルトコンベアの途中位置に配設されている戻し装置を駆動して、前記改質処理された土壌を、前記第三ベルトコンベアから前記第一ベルトコンベアに戻す、戻し工程と、
前記第一ベルトコンベアに戻した前記改質処理された土壌を、前記改質機に搬送して再度の改質処理を行う再改質工程と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、良否判定工程において改質処理された土壌の改質良否を判定し、改質不良と判定された際には、戻し工程において戻し装置を駆動して改質処理された土壌を第一ベルトコンベアに戻し、再改質工程において戻された土壌を改質機に搬送して再度の改質処理を行うことにより、改質対象の土壌の重量や含水比に応じた適量の改質材を使用しながら、改質不良な土壌の発生を効果的に抑制することができる。
本発明の土壌改質システム及び土壌改質方法によれば、改質対象の土壌の重量や含水比に応じた適量の改質材を使用しながら、改質不良な土壌の発生を効果的に抑制することができる。
第1の実施形態に係る土壌改質システムの一例を、その構成要素であるバッチ式土壌改質システムを含めて示す模式図である。 第二制御盤のハードウェア構成の一例を、周辺機器とともに示す図である。 第二制御盤の機能構成の一例を示す図である。 第二制御盤による一つの制御例を示す図である。 図4Aに続いて、第二制御盤による一つの制御例を示す図である。 図4Bに続いて、第二制御盤による一つの制御例を示す図である。 第二制御盤による他の制御例を示す図である。 撮像機の構成と、撮像機による土壌の撮像方法を説明する図である。 画像処理装置のハードウェア構成の一例を、周辺機器とともに示す図である。 画像処理装置の機能構成の一例を示す図である。 画像処理装置における基準面の設定方法の一例を示す図である。 図9Aに続いて、画像処理装置における基準面の設定方法の一例を示す図である。 図9Bに続いて、画像処理装置における基準面の設定方法の一例を示す図である。 画像処理装置における改良良否の判定方法を説明する図である。 第一制御盤のハードウェア構成の一例を、周辺機器とともに示す図である。 第一制御盤の機能構成の一例を示す図である。 戻し装置の平面図であって、第三ベルトコンベア及び第四ベルトコンベアとともに示す図である。 図12AのB−B矢視図であって、回動部材により左右側方に払い出された土壌がシュートを介して第四ベルトコンベアに送り出されている状況を示す図である。 図12AのC−C矢視図であって、常時の回動部材と、第一制御盤から駆動指令信号を受信した際に回動して下りた状態の回動部材をともに示す図である。 第2の実施形態に係る土壌改質システムの一例を示す模式図である。 バッチ式土壌改質方法の一例のフローチャートである。 実施形態に係る土壌改質方法の一例のフローチャートである。
以下、実施形態に係る土壌改質システムと土壌改質方法について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[第1の実施形態に係る土壌改質システム]
はじめに、図1乃至図12を参照して、実施形態に係る土壌改質システムの一例について説明する。尚、図示例は、中間貯蔵施設に適用される土壌改質システムを説明したものであり、除染に伴い発生した土壌が大型土のう袋に収容された状態で中間貯蔵施設に搬入され、土壌を改質処理した後、ストックパイルにて仮置きするまでの一連の処理を実行するシステムを示している。
図1は、第1の実施形態に係る土壌改質システムの一例を、その構成要素であるバッチ式土壌改質システムを含めて示す模式図である。土壌改質システム200は、土壌の場内搬入から振動篩機VMによる一次分別(粗分別)までの上流側処理システム120と、その後に土壌に改質処理を実行するバッチ式土壌改質システム100と、改質良否を判定し、改質不良の場合にはバッチ式土壌改質システム100に土壌を戻して再改質処理を行う下流側処理システム140とを有する。
<上流側処理システム>
上流側処理システム120は、除染に伴い発生した土壌が大型土のう袋FPに収容された状態でダンプトラックDTにより搬送され、ラフタークレーンRC等の重機によりX1方向に荷下ろされる一時仮置き場を有する。この一次仮置き場には土のう袋積載機SMが装備されており、一次仮置き場にて仮置きされている大型土のう袋は、土のう袋積載機SMにより第一受け入れベルトコンベアUB1へX2方向に移載される。第一受け入れベルトコンベアUB1上を搬送された大型土のう袋FPは、次いで第二受け入れベルトコンベアUB2へX3方向に搬出される。尚、図示を省略するが、第一受け入れベルトコンベアUB1と第二受け入れベルトコンベアUB2のいずれか一方には、その途中位置に金属検出器が装備されており、危険金属が検出された際には、ベルトコンベアから危険金属を含む大型土のう袋FPを回収し、解袋して危険金属を除去した後、土壌を搬送ラインに戻す形態を備えていてもよい。
第二受け入れベルトコンベアUB2上を搬送された大型土のう袋FPは、次いで破袋機HMへX4方向に搬出され、破袋機HMにて大型土のう袋FPが破袋され、破袋された大型土のう袋FP(破袋片)と土壌が混在した状態で第三受け入れベルトコンベアUB3へX5方向に搬出され、第三受け入れベルトコンベアUB3上を搬送される。尚、図示を省略するが、第三受け入れベルトコンベアUB3の途中位置には、磁選機やベルト探傷装置等が装備されていてもよい。
第三受け入れベルトコンベアUB3を搬送された破袋片及び土壌は、振動篩機VMへX6方向に搬出される。振動篩機VMは一次分別機であり、例えば、100mm程度の篩目を有している。
振動篩機VMにて篩分けがなされ、篩を通過したアンダー材は第一ベルトコンベア10AへX7方向に搬出される。一方、篩を通過しないオーバー材は、オーバー材搬送ベルトコンベア(図示せず)を介して容器や石といった種類ごとの残渣ヤードに移載される。
以上が、上流側処理システム120の構成となる。次に、以下、バッチ式土壌改質システム100について説明する。
<バッチ式土壌改質システム>
図1に示すように、バッチ式土壌改質システム100は、土壌が投入されるホッパーフィーダ20と、土壌と改質材を混合する改質機30と、ホッパーフィーダ20から送り出された土壌を改質機30へ搬送する第二ベルトコンベア10Bと、改質材の添加量を計量して改質機30に計量後の改質材を添加する改質材計量槽45と、第二制御盤80とを有する。
第二ベルトコンベア10Bの途中位置であって改質機30に近接した位置には、第二ベルトコンベア10Bの下方において、搬送される土壌の含水比を計測する水分計52が装備されている。水分計52としては、マイクロ波水分計や近赤外線水分計、RI(Radio Isotope)水分計などが適用できる。中でも、RI水分計は、第二ベルトコンベア10B上を搬送される土壌に対して放射性同位元素から生じた高速中性子を照射し、土壌から発生した熱中性子を測定して土壌中の水素原子量を評価することにより、含水比を精度よく計測できることから好適である。
改質機30はその内部に複数のミキシングパドルを備え、改質機30の下方には重量計35(ロードセル)が装備されており、重量計35により、一バッチ分の土壌重量が計測されるようになっている。
改質機30の上方には改質材計量槽45が配設され、改質材計量槽45の上方には改質材が収容されるサイロ40が配設されている。サイロ40から改質材計量槽45に改質材が提供され、第二制御盤80により設定された添加量に関する添加量データを改質材計量槽45が受信し、当該添加量の改質材を改質機30に供給するようになっている。
バッチ式土壌改質システム100では、二種類の改質材(例えば、凝集材(A材)と中性固化材(B材))を土壌に順次添加して混合するようになっており、各材料に固有の二組のサイロ40A,40Bと改質材計量槽45A,45Bを備えている。
第一ベルトコンベア10Aからホッパーフィーダ20へX8方向に土壌が搬出されることにより、ホッパーフィーダ20内に徐々に土壌が収容されていく。
次に、図2及び図3を参照して、第二制御盤80の一例の構成について説明するとともに、図4A乃至図4Cと図5を参照して、第二制御盤80による各種機器の制御内容の一例について説明する。ここで、図2は、第二制御盤のハードウェア構成の一例を、周辺機器とともに示す図であり、図3は、第二制御盤の機能構成の一例を示す図である。また、図4A乃至図4Cは順に、第二制御盤による一つの制御例を示す図であり、図5は、第二制御盤による他の制御例を示す図である。
第二制御盤80はコンピュータにより構成され、接続バスにより相互に接続されているCPU(Central Processing Unit)81、主記憶装置82、補助記憶装置83、入出力インターフェイス84、及び通信インターフェイス85を備えている。主記憶装置82と補助記憶装置83は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体である。尚、上記の構成要素はそれぞれ個別に設けられてもよいし、一部の構成要素を設けないようにしてもよい。
CPU81は、MPU(Microprocessor)やプロセッサとも呼ばれ、CPU81は、単一のプロセッサであってもよいし、マルチプロセッサであってもよい。CPU81は、コンピュータからなる第二制御盤80全体の制御を行う中央演算処理装置である。CPU81は、例えば、補助記憶装置83に記憶されたプログラムを主記憶装置82の作業領域にて実行可能に展開し、プログラムの実行を通じて周辺機器の制御を行うことにより、所定の目的に合致した機能を提供する。
主記憶装置82は、CPU81が実行するコンピュータプログラムや、CPU81が処理するデータ等を記憶する。主記憶装置82は、例えば、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。補助記憶装置83は、各種のプログラム及び各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納し、外部記憶装置とも呼ばれる。補助記憶装置83には、例えば、OS(Operating System)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、例えば、通信インターフェイス85を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、ネットワークに接続するパーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバ、携帯端末等の情報処理装置や外部記憶装置等が含まれる。
補助記憶装置83は、例えば、主記憶装置82を補助する記憶領域として使用され、CPU81が実行するコンピュータプログラムや、CPU81が処理するデータ等を記憶する。補助記憶装置83は、不揮発性半導体メモリ(フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM))を含むシリコンディスク、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)装置、ソリッドステートドライブ装置等である。また、補助記憶装置83として、CDドライブ装置、DVDドライブ装置、BDドライブ装置といった着脱可能な記録媒体の駆動装置が例示される。着脱可能な記録媒体として、CD、DVD、BD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)メモリカード等が例示される。
通信インターフェイス85は、第二制御盤80に接続するネットワークとのインターフェイスである。通信インターフェイス85は、ネットワークを介して、水分計52から送信される含水比データを受信し、重量計35から送信される一バッチ分の土壌の重量データを受信する。また、通信インターフェイス85は、ネットワークを介して、重量計35から送信された土壌の重量データが一バッチ分の土壌重量となった際に、第二ベルトコンベアに対して駆動停止信号を送信する。その他、以下で説明するように、第一検知センサ25(図4A等参照)から送信される第一検知信号を受信し、第二検知センサ27(図4A等参照)から送信される第二検知信号を受信し、これらの受信信号に基づいて、ホッパーフィーダ20、第二ベルトコンベア10B、及び改質機30の駆動制御信号や駆動停止信号を各機器に送信する。より具体的には、第一検知信号に基づいて、土壌の搬送方向の下流側から順に、第三ベルトコンベア10C、改質機30、第二ベルトコンベア10B、ホッパーフィーダ20が順次駆動する。第三ベルトコンベア10Cや改質機30は、例えば駆動停止信号を受信するまで連続駆動し、第二ベルトコンベア10Bは、例えば改質機30における一バッチ分の重量計測が終了した段階で一端駆動停止し、次のバッチの重量計測のための駆動指令信号を受信した際に再駆動する。
ここで、ネットワークには、インターネット等の公衆ネットワーク、携帯電話網等の無線ネットワーク、VPN(Virtual Private Network)等の専用ネットワーク、LAN(Local
Area Network)等のネットワークが含まれる。
入出力インターフェイス84は、第二制御盤80に接続する機器との間でデータの入出力を行うインターフェイスである。入出力インターフェイス84には、例えば、キーボード、タッチパネルやマウス等のポインティングデバイス、マイクロフォン等の入力デバイス等が接続する。第二制御盤80は、入出力インターフェイス84を介し、入力デバイスを操作する操作者からの操作指示等を受け付ける。
また、入出力インターフェイス84には、例えば、液晶パネル(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELパネル(EL:Electroluminescence)等の表示デバイス、プリンタ、スピーカ等の出力デバイスが接続する。第二制御盤80は、入出力インターフェイス84を介し、CPU81により処理されるデータや情報、主記憶装置82、補助記憶装置83に記憶されるデータや情報を出力する。
CPU81によるプログラムの実行により、ホッパーフィーダ20、第二ベルトコンベア10B、改質機30、改質材計量槽45の各種動作が実行制御される。
また、図3に示すように、第二制御盤80は、CPU81によるプログラムの実行により、少なくとも、入出力部802、平均含水比算定部804、改質材添加量設定部806、駆動制御部808、及び格納部810の各種機能を提供する。尚、上記処理機能の少なくとも一部が、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等によって提供されてもよく、同様に、上記処理機能の少なくとも一部が、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、数値演算プロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用LSI(large scale integration)やその他のデジタル回路等であってもよい。
入出力部802は、水分計52から送信される含水比データや、重量計35から送信される一バッチ分の土壌の重量データを受信して受け付け、施工管理者等により操作パネル(図示せず)等を介して直接入力される各種データを受け付ける。また、入出力部802は、第一検知センサ25(図4A等参照)から送信される第一検知信号と、第二検知センサ27(図4A等参照)から送信される第二検知信号を受け付ける。
入出力部802により受け付けられた、含水比データや土壌の重量データ、第一検知信号や第二検知信号は、格納部810に格納される。一バッチ分の土壌の重量データに関しては、施工管理者等により直接入力にて入出力部802に受け付けられ、予め格納部810に格納される。また、水分計52から送信される含水比データは随時送信されてくることから、入出力部802にて受け付けられた含水比データは、都度、格納部810に格納される。
以下で詳説するが、入出力部802により受け付けられた含水比データと、含水比データと同時に受け付けられた第二検知信号は連関する一組のデータとして受け付けられ、双方のデータが同時に受け付けられた場合にのみ、その含水比データは平均含水比の算定に適用される。一方、含水比データを受け付けた際に第二検知信号が同時に受け付けされない場合は、当該含水比データは平均含水比の算定に適用されないものとし、格納部810には格納されない。
入出力部802が受け付けた含水比データは、第二制御盤80の有する表示モニタ(図示せず)に都度出力表示される。また、重量計35から送信される土壌の重量データも第二制御盤80の有する表示モニタに都度出力表示される。都度受信され、格納される土壌の重量データが、格納部810に対して施工管理者等により予め格納されている一バッチ分の土壌重量データに一致した際に、表示モニタには、改質機30に一バッチ分の土壌が搬入されたことを通知する点灯表示等が実行される。
ここで、図4Aに示すように、ホッパーフィーダ20には、第一ベルトコンベア10AからX8方向に土壌が搬入され、ホッパーフィーダ20内においてZ1方向に土壌Sの嵩が徐々に増していく。
ホッパーフィーダ20の上方位置には、第一検知センサ25が搭載されており、第二ベルトコンベア10Bのうち、改質機30の近傍位置であって水分計52に対応する位置には第二検知センサ27が搭載されている。第一検知センサ25と第二検知センサ27はいずれもフロースイッチにより形成され、フロースイッチ25,27はそれぞれ、感知板26,28を備えており、感知板26,28がホッパーフィーダ20や第二ベルトコンベア10Bにおいてそれぞれ所定レベルに位置するように設置されている。
ホッパーフィーダ20における感知板26の設置レベルは、一バッチ分以上の土壌が収容された際のレベル位置である。一方、第二ベルトコンベア10Bにおける感知板28の設置レベルは、第二ベルトコンベア10B上を土壌Sが搬送される際の土壌の所定高さのレベル位置である。
ホッパーフィーダ20において一バッチ分以上の土壌Sが収容された際に、フロースイッチ25の感知板26が土壌Sにて押しやられることにより、内部機構のカムがマイクロスイッチを作動させて接点出力し、ホッパーフィーダ20内に一バッチ分以上の土壌Sが収容されたことを示す第一検知信号が第二制御盤80に対してY1方向に送信される。
第二制御盤80において入出力部802が第一検知信号を受け付けると、CPU81により、シーケンス制御が実行される。このシーケンス制御は、補助記憶装置83に記憶されており、具体的には、第一検知信号の受け付けの後、第三ベルトコンベア10Cが駆動し、次いで第二ベルトコンベア10Bが駆動し、次いでホッパーフィーダ20が駆動し、次いで改質機30が駆動する制御である。
第二制御盤80において入出力部802が第一検知信号を受け付けると、駆動制御部808より、第三ベルトコンベア10Cの駆動モータ(アクチュエータの一例で、図示せず)に対してY2方向に駆動指令信号が送信され、無端状の第二ベルトコンベア10CがZ6方向に駆動する。
次に、シーケンス制御に基づき、駆動制御部808より、改質機30の有するミキシングパドル32を回転する駆動モータ(アクチュエータの一例で、図示せず)に対してY3方向に駆動指令信号が送信され、改質機30の有するミキシングパドル32がZ5方向に回転駆動する。
次に、シーケンス制御に基づき、駆動制御部808より、第二ベルトコンベア10Bの駆動モータ(アクチュエータの一例で、図示せず)に対してY4方向に駆動指令信号が送信され、無端状の第二ベルトコンベア10BがZ4方向に駆動する。
次に、シーケンス制御に基づき、駆動制御部808より、ホッパーフィーダ20の駆動モータ(アクチュエータの一例で、図示せず)に対してY5方向に駆動指令信号が送信され、ホッパーフィーダ20がZ3方向に駆動する。
ホッパーフィーダ20から第二ベルトコンベア10Bに対して土壌Sが徐々に払い出され、一バッチ分の土壌が払い出された段階で、土壌からの感知板26に対する拘束が解除され、フロースイッチ25の有するマイクロスイッチの作動が停止される。この作動停止により、駆動制御部808からホッパーフィーダ20に対して土壌Sの払い出しを停止する駆動停止指令信号が送信され、ホッパーフィーダ20は、改質機30による一バッチ分の重量計測が終了した際に土壌Sの払い出しを停止する。
このように、ホッパーフィーダ20が第一検知センサ25を有し、第一検知センサ25から送信される第一検知信号に基づいて、第二制御盤80が一バッチ分の土壌Sを第二ベルトコンベア10Bに送り出す制御を実行することにより、精度よく一バッチ分の土壌Sの改質処理を行うことが可能になる。
図4Bに示すように、第二ベルトコンベア10B上で搬送される土壌Sは、第二ベルトコンベア10Bの下方位置に装備されている水分計52の上方に到達した際に、含水比が連続的もしくは間欠的に測定され、搬送される土壌Sに関して随時計測される含水比データが、都度、第二制御盤80に対してY6方向に送信される。例えば、一秒乃至二秒程度の間隔ごとの計測(間欠的な計測)により、複数の含水比を計測することができる。
また、第二ベルトコンベア10Bを挟んで、水分計52に対応する位置には第二検知センサ27が装備されており、土壌Sが通過した際にフロースイッチ27の感知板28が土壌Sにて押しやられることにより、内部機構のカムがマイクロスイッチを作動させて接点出力し、土壌Sが通過したことを示す第二検知信号が第二制御盤80に対してY7方向に送信される。
第二制御盤80では、入出力部802により受け付けられた含水比データと、含水比データと同時に受け付けられた第二検知信号は連関する一組のデータとして受け付けられ、双方のデータが同時に受け付けられた場合にのみ、その含水比データは平均含水比の算定に適用される。
改質機30の下端には重量計35が装備されており、図4Cに示すように、改質機30に一バッチ分の重量の土壌が収容された段階で、一バッチ分の土壌受け入れ信号が第二制御盤80へY8方向に送信される。第二制御盤80の入出力部802が一バッチ分の土壌受け入れ信号を受け付けると、駆動制御部808より、第二ベルトコンベア10Bに対して駆動停止信号を送信し、第二ベルトコンベア10Bの駆動による以後の土壌の供給が停止される。
図3に示すように、第二制御盤80の平均含水比算定部804では、第二検知信号が同時に受信された含水比データのみを集計してその合計値を算定し、合計値を含水比データ数にて除すことにより、平均含水比を算定する。
第二ベルトコンベア10B上を搬送される一バッチ分の土壌においては、箇所ごとに含水比に分布が生じ得るが、図示するように土壌の複数箇所における含水比を計測し、平均含水比を算定することにより、一バッチ分の土壌の含水比を精度よく特定することが可能になる。
平均含水比算定部804により算定された平均含水比は、格納部810に格納される。既述するように、この平均含水比の算定に用いられた含水比データは、同時に第二検知センサが送信されてきた含水比データのみである。
図3に示すように、第二制御盤80の改質材添加量設定部806では、格納部810に格納されている一バッチ分の土壌重量と、算定された平均含水比とに基づいて、改質材の添加量を設定する。改質材添加量設定部806により設定された改質材(例えば凝集材)あるA材の添加量に関する添加量データが、駆動制御部808から改質材計量槽45AへY8方向に送信される。A材用のサイロ40AからX11方向に供給されたA材のうち、改質材計量槽45Aでは添加量データに基づくA材の添加量が計量され、改質機30にX12方向に供給され、改質機30において一バッチ分の土壌SとともにA材が所定時間撹拌混合される。
次に、改質材添加量設定部806により設定された改質材であるB材(例えば中性固化材)の添加量に関する添加量データが、駆動制御部808から改質材計量槽45BへY9方向に送信される。B材用のサイロ40BからX11方向に供給されたB材のうち、改質材計量槽45Bでは添加量データに基づくB材の添加量が計量され、改質機30にX12方向に供給され、改質機30において一バッチ分の土壌SとともにB材が所定時間撹拌混合される。このように、二種類の改質材と土壌Sが撹拌混合されることにより、土壌Sが改質処理される。尚、一種類の改質材のみが土壌に添加される形態であってもよく、この場合は、システムは一組のサイロと改質材計量槽を備えることになる。
改質機30により、二種類の改質材とともに土壌Sが撹拌混合され、改質処理された土壌は、改質機30の底から第三ベルトコンベア10Cに対してX13方向に搬出され、第三ベルトコンベア10Cにより搬送される。
ここで、図5に示すように、第二ベルトコンベア10B上を搬送される土壌Sが、図4A,図4Bに示されるように連続的でなく、進行方向前方の土壌S1と進行方向後方の土壌S2の間に隙間Gが存在する態様で搬送される場合もあり得る。このような場合に、水分計52により隙間Gの含水比(含水比はゼロ)が測定され、この含水比が平均含水比の算定に用いられると、平均含水比は実際の値よりも低くなり、精度を欠くことになる。
しかしながら、バッチ式土壌改質システム100においては、水分計52に対応する位置に第二検知センサ27を装備し、第二検知センサ27による第二検知信号を同時受信した含水比データのみを平均含水比の算定に用いることにより、このような課題を解消して高い精度で平均含水比を算定することが可能となり、高精度な改質材の添加量の設定が実現される。
このように、土壌改質システム200がバッチ式の土壌改質システム100を備えることにより、連続式の土壌改質システムにおいて懸念される、土壌に対する改質材の混合不良の発生を抑制することができる。また、改質機30に収容される土壌を一バッチ分の土壌に規定し、一バッチ分の土壌重量を計測するとともに、第二ベルトコンベア10B上を搬送される土壌の含水比の計測を連続的もしくは間欠的に実行した後、第二制御盤80にて複数の含水比データから平均含水比を算定し、一バッチ分の土壌重量と平均含水比とに基づいて改質材の添加量を設定することにより、改質材の添加量を精度よく設定することができる。
以上が、バッチ式土壌改質システム100の構成となる。次に、以下、下流側処理システム140について説明する。
<下流側処理システム>
図1に戻り、下流側処理システム140は、第三ベルトコンベア10Cと、撮像機54と、画像処理装置60と、第四ベルトコンベア10Dと、戻し装置70と、第一制御盤90とを有する。
撮像機54は、第三ベルトコンベア10Cの途中位置の上方に配設されており、改質機30にて改質処理された土壌を撮像する。
図6に示すように、撮像機54は、筐体55の内部に、半導体レーザ発信機56と拡散レンズ57とを有し、半導体レーザ発信機56から発振された拡散レーザがレンズ57により帯状に広げられて、下方の第三ベルトコンベア10C上を搬送される土壌Sに照射される。
撮像機54は、筐体55の内部に、集光レンズ58とCMOS(Complementary MOS:相補型MOS)イメージセンサ59をさらに有し、土壌S表面の凹凸面にて反射した反射光を集光レンズ58により集光し、CMOSイメージセンサ59にて結像することにより、土壌Sの凹凸面の形状変化、高さ変化を検出するものである。
第三ベルトコンベア10CのZ6方向への移動に伴い移動する土壌Sに対し、連続的に撮像した幅Δb間隔の画像ごとに基準面を作成し、各画像での基準面から突出している高さや突出している面積が測定される。
撮像機54により撮像された画像データは、画像処理装置60に対して随時送信される。画像処理装置60は、撮像機54による画像データを受信して、バッチ式土壌改質システム100において改質処理された土壌の改質良否を判定する装置である。ここで、図7は、画像処理装置のハードウェア構成の一例を、周辺機器とともに示す図であり、図8は、画像処理装置の機能構成の一例を示す図である。
画像処理装置60はコンピュータにより構成され、接続バスにより相互に接続されているCPU61、主記憶装置62、補助記憶装置63、入出力インターフェイス64、及び通信インターフェイス65を備えており、基本的なハードウェア構成は第二制御盤80と同様であるが、周辺機器が撮像機54と第一制御盤90となる。尚、第一制御盤90については以下で詳説する。
また、図8に示すように、画像処理装置60は、CPU61によるプログラムの実行により、少なくとも、入出力部602、改良良否判定部604、及び格納部606の各種機能を提供する。
入出力部602は、撮像機54から送信される画像データを受け付ける。また、施工管理者等により操作パネル(図示せず)等を介して直接入力される各種データを受け付ける。この各種データには、土壌Sの改質良否の閾値である、基準面よりも上方あるいは下方に突出する突出領域の突出高さと突出している面積に関する閾値や、一バッチの中で突出高さと突出している面積の双方が閾値を充足しない回数に関する閾値等が含まれる。
入出力部602により受け付けられた、画像データや、土壌Sの改質良否に関する閾値は、格納部606に格納される。
改良良否判定部604では、画像データに基づいて土壌Sの基準面を設定する。ここで、図9A乃至図9Cはその順に、画像処理装置における基準面の設定方法の一例を示す図である。尚、図9A乃至図9Cに示す土壌表面の凹凸ライン(実線)は、図6に示す土壌表面の凹凸面を搬送方向であるZ6方向に直交する断面で見た凹凸ラインである。
基準面の設定は、土壌Sの高さデータ(画像データ)を様々な抽出サイズ(1乃至256画素)にて平面化することにより形成することができる。基準面の作成方法の一例として、まず、図9Aに示すように、画像データにおける土壌の凹凸ライン(外形ライン)上に、所定の間隔s1を置いて複数のポイントp1乃至p8を設定し、各ポイントp1乃至p8を通る補間ライン(第一の補間ラインで点線ライン)を作成することにより、画像データにおける当初の凹凸を相対的になだらかにする。
次に、図9Bに示すように、作成された第一の補間ラインに対して、さらに所定の間隔s2を置いて複数のポイントp9乃至p13を設定し、各ポイントp9乃至p13を通る第二の補間ライン(一点鎖線)を作成することにより、第一の補間ラインよりもさらにラインの凹凸をなだらかにする。
次に、図9Cに示すように、例えば、第二の補間ラインを水平線の位置に変換することにより基準面を作成する。その際、土壌の表面の凹凸ラインは変換に応じて処理する。尚、基準面の作成方法は、その他にも様々な方法があり、図示例の方法は一例に過ぎない。
改良良否判定部604では、基準面を設定した後、様々な要素が格納部606にて格納されている閾値を超える場合を改良不良であると判定する。その一つは、図9Dに示すように、基準面よりも上方に突出する突出領域の突出高さh1乃至h3が、格納部606に格納されている突出高さに関する閾値h0を超える場合を改良不良であると判定する。あるいは、基準面よりも例えば上方に突出する突出領域の突出している面積A1乃至A3が、格納部606に格納されている突出している面積に関する閾値A0を超える場合を改良不良であると判定する。あるいは、一バッチの土壌の中で、突出高さと突出している面積の双方がそれらの閾値h0、A0を超える場合が、所定回数(例えば一バッチの中で5回)以上存在する場合を改良不良と判定する。このように、改良良否判定部604における改良良否の判定方法には、様々な方法があり、施工管理者は、事前に精度のよい判定方法を特定しておくのが好ましい。
改良良否判定部604において、土壌Sが改良不良であると判定された場合、画像処理装置60より、改質処理された土壌Sが改質不良である旨の不良信号が第一制御盤90に送信される。第一制御盤90は、戻し装置70を駆動する駆動指令信号を戻し装置70に送信し、駆動した戻し装置70により改質処理された土壌Sを再度第一ベルトコンベア10Aに戻し、再改質処理を行う。
ここで、図10は、第一制御盤のハードウェア構成の一例を、周辺機器とともに示す図であり、図11は、第一制御盤の機能構成の一例を示す図である。第一制御盤90はコンピュータにより構成され、接続バスにより相互に接続されているCPU91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェイス94、及び通信インターフェイス95を備えており、基本的なハードウェア構成は第二制御盤80や画像処理装置60と同様であるが、周辺機器が画像処理装置60と戻し装置70となる。
CPU91によるプログラムの実行により、戻し装置70の動作が実行制御される。また、図11に示すように、第一御盤90は、CPU91によるプログラムの実行により、少なくとも、入出力部902、戻し装置駆動制御部904、及び格納部906の各種機能を提供する。
入出力部902は、画像処理装置60から送信される土壌Sが改質不良である旨の不良信号を受け付ける。
格納部906には、不良信号を受信しない場合に回動して持ち上げられている戻し装置70の回動角度(常時において、搬送される土壌Sと戻し装置70を構成する回動部材が衝突しない角度)が格納されている。
入出力部902に不良信号が受け付けられると、戻し装置駆動制御部904より、戻し装置70に対して戻し装置70を駆動する駆動指令信号が送信される。
ここで、図12Aは、戻し装置の平面図であって、第三ベルトコンベア及び第四ベルトコンベアとともに示す図であり、図12Bは、図12AのB−B矢視図であって、回動部材により左右側方に払い出された土壌がシュートを介して第四ベルトコンベアに送り出されている状況を示す図である。また、図12Cは、図12AのC−C矢視図であって、常時の回動部材と、第一制御盤から駆動指令信号を受信した際に回動して下りた状態の回動部材をともに示す図である。
戻し装置70は、第三ベルトコンベア10Cを跨ぐようにしてその上方に組み付けられている架構71と、架構71において第三ベルトコンベア10の搬送方向に直交する方向に延設する回動軸72と、回動軸72を中心に回動する回動部材73と、回動部材73を回動するシリンダ機構74(アクチュエータの一例)とを有する。
回動部材73は、第三ベルトコンベア10Cにて搬送される改質処理された土壌Sが衝突する衝突面73aを備えており、衝突面73aは平面視V字状もしくはU字状(図12AではV字状)を呈している。
回動部材73はさらに、架構71の左右側方にシュート75を備えている。図12Aに示すように、第三ベルトコンベア10C上をZ6方向に搬送されて衝突面73aに衝突され、衝突面73aの平面視形状に沿って左右側方にZ7方向に払い出された土壌は、シュート75をX17方向に流下し、第三ベルトコンベア10Cの下方に配設され、Z8方向に駆動している第四ベルトコンベア10Dに送り出されるようになっている。
図12Cの一点鎖線で示すように、常時においては、回動部材73は回動軸72を中心に、搬送される土壌Sと衝突面73aが衝突しない角度にシリンダ機構74にて持ち上げられている。一方、シリンダ機構74が、戻し装置駆動制御部904より駆動指令信号を受信すると、シリンダ機構74が駆動してロッド74aをZ9方向に伸長させ、回動部材73が回動軸72を中心にZ10方向に下げられることにより、衝突面73aと搬送される土壌Sが正対される。
図1に戻り、第四ベルトコンベア10Dを介して搬送された土壌は、第一ベルトコンベア10AにX18方向に戻され、第一ベルトコンベア10Aを介して再度バッチ式土壌改質システム100に搬送され、改質機30にて再改質処理が行われる。再改質処理された土壌は、下流側処理システム140に再度搬送され、改質良否が再度判定される。
図1に示すように、下流側処理システム140において、改質良と判定された土壌、もしくは、再改質処理の後に改質良と判定された土壌は、第三ベルトコンベア10Cから回転式篩機RMへX14方向に搬出される。回転式篩機RMは二次分別機であり、例えば、20mm程度の篩目を有している。
回転式篩機RMにて篩分けがなされ、篩を通過したアンダー材は第五ベルトコンベア10EへX15方向に搬出される。一方、篩を通過しないオーバー材は、オーバー材搬送ベルトコンベア(図示せず)を介して、石や金属等の不燃物、草木や根等の可燃物に分別処理される。
第五ベルトコンベア10EへX15方向に搬出されたアンダー材は、草木や土のう袋等の可燃物が十分に除去され、十分に改質処理がなされた土壌としてストックパイルSPへX16方向に搬出され、一次貯蔵される。ストックパイルSPにて一次貯蔵された土壌は、その後ダンプトラックに積み込まれ、中間貯蔵施設を構成する中間貯蔵処分場に搬送されて、埋立貯蔵されることになる。
このように、土壌改質システム200が下流側処理システム140を備えていることにより、改質機30にて改質処理された土壌の改質良否を画像処理装置60にて判定し、改質処理された土壌が改質不良であると判定された際に戻し装置70を駆動し、改質不良であると判定された土壌を改質機30の上流側にある第一ベルトコンベア10Aに戻し、改質機30にて再度改質処理を行うことにより、改質対象の土壌の重量や含水比に応じた適量の改質材を使用しながら、改質不良な土壌の発生を効果的に抑制することができる。
[第2の実施形態に係る土壌改質システム]
次に、図13を参照して、第2の実施形態に係る土壌改質システムの一例について説明する。ここで、図13は、第2の実施形態に係る土壌改質システムの一例を示す模式図である。
図13に示す土壌改質システム300は、図1に示す上流側処理システム120に対して、振動式篩機VMと第一ベルトコンベア10Aの間に振り分けベルトコンベアFBが付加された上流側処理システム120Aを備え、振り分けベルトコンベアFBの左右に配設された二ラインのバッチ式土壌改質システム100(改質ライン)を備え、各バッチ式土壌改質システム100の下流側に二ラインの下流側処理システム140Aを備えたシステムである。尚、二ラインの下流側処理システム140Aは、共通する第一制御盤90により、駆動制御が実行される。
振動式篩機VMから振り分けベルトコンベアFBへX7方向に土壌が搬出された後、振り分けベルトコンベアFBは、駆動モータ(アクチュエータの一例で、図示せず)を交互に正逆転させることにより、上流側処理システム120にて連続的に搬送されてきた土砂を、二ラインのバッチ式土壌改質システム100に交互に振り分け、同様に交互に正逆転される第一ベルトコンベア10AにX8'方向に搬出する。
図示する構成により、バッチ式土壌改質システム100を採用した故に連続式の土壌改質システムに比べて土壌改質効率が低下し得るといった課題を、二つの改質ライン100にて改質処理を交互に実行することで効果的に解消することができる。
また、上流側処理システム120において土壌が連続的に搬送される一方で、バッチ式土壌改質システム100においては断続的に土壌の改質処理が行われることから、上流側処理システム120とバッチ式土壌改質システム100では土壌搬送の連続性が担保し難くなる。しかしながら、土壌改質システム300によれば、二つの改質ライン100を設け、二つのホッパーフィーダ20に交互に土壌を振り分けるようにしたことにより、連続的に搬送されてくる土壌を二つのホッパーフィーダ20に交互に、従って連続的に振り分けることができ、バッチ式に土壌改質を行いながらも、システム全体としての連続性が担保される。このように、二つのホッパーフィーダ20への土壌の振り分けは、ホッパーフィーダ20の上流側において第一ベルトコンベア10A上を土壌が連続的に搬送されてくることと、ホッパーフィーダ20の下流側において土壌が断続的にバッチ処理されることのバッファ作用を奏する処理でもある。
[実施形態に係る土壌改質方法]
次に、図14及び図15を参照して、実施形態に係る土壌改質方法の一例を、バッチ式土壌改質方法の一例とともに説明する。ここで、図14は、バッチ式土壌改質方法の一例のフローチャートであり、図15は、実施形態に係る土壌改質方法の一例のフローチャートである。
まず、図14において、上流側処理システム120を介して搬送されてきた、除染に伴い発生した土壌を第一ベルトコンベア10Aに搬出し、第一ベルトコンベア10Aにより土壌を搬送する(ステップS402)。ここで、上流側処理システム120では、除染に伴い発生した土壌を大型土のう袋FPに収容した状態で複数の受け入れベルトコンベアUB1乃至UB3に順次搬送し、破袋機HMにて大型土のう袋FPを破袋し、破袋した大型土のう袋FP(破袋片)と土壌が混在した状態で、振動篩機VMに搬出して一次分別することにより、振動篩機VMにて篩分けがなされ、篩を通過したアンダー材を第一ベルトコンベア10Aへ搬出する。
次に、第一ベルトコンベア10Aを介してホッパーフィーダ20にアンダー材である土壌を搬入する(ステップS404)。
ホッパーフィーダ20の上方位置には第一検知センサ25が搭載されており、一バッチ分以上の土壌Sがホッパーフィーダ20に収容された際に、第一検知センサ25によりこのことを検知する(ステップS406)。
一バッチ分以上の土壌Sが収容されたことを示す第一検知信号が第一検知センサ25から第二制御盤80に送信されると、第二制御盤80によりシーケンス制御が実行され、第二ベルトコンベア10B、ホッパーフィーダ20、改質機30が順に駆動する(ステップS408)。
第二ベルトコンベア10Bのうち、改質機30の近傍位置には水分計52が搭載されており、第二ベルトコンベア10B上を搬送される土壌Sの含水比を水分計52にて連続的もしくは間欠的に計測する(ステップS409、含水比計測工程)。
第二ベルトコンベア10Bのうち、水分計52に対応する位置には第二検知センサ27が搭載されており、第二ベルトコンベア10B上を土壌Sが通過した際には、水分計52が通過した土壌Sの含水比を計測するとともに、第二検知センサ27が通過した土壌Sが通過したことを検知する。一方、土壌Sが水分計52上を通過しない場合であっても、水分計52は含水比(ゼロ)を計測するが、第二検知センサ27は当然に土壌Sの通過を検知しない。
水分計52による含水比データと第二検知センサ27による第二検知信号(土壌Sが通過したことを検知した信号)は第二制御盤80に送信される。そこで、第二制御盤80により、第二検知センサ27が土壌Sの通過を検知したか否かを第二検知信号の受信の有無により判定する(ステップS410)。
第二制御盤80では、含水比データを受信し、含水比データと同時に第二検知信号を受信した場合のみ、これらを連関する一組のデータとして受け付け、受け付けた含水比データを平均含水比算定用の含水比データとして格納する(ステップS412)。
一方、含水比データと同時に第二検知信号を受信しない場合は、受け付けた含水比データを平均含水比算定用の含水比データとして格納しない。第二検知信号を受信しないことから、水分計により計測された含水比データは土壌の含水比を計測したものでなく、搬送される土壌間の隙間の含水比(ゼロ)を計測したものであることを示しているからである(ステップS414)。
改質機30の下方には重量計35が装備され、重量計35により、改質機30内の土壌の重量が計測されるようになっており、第二制御盤80では、重量計35から送信されてくる土壌の重量データが一バッチ分の土壌重量であると判定した(ステップS416、土壌搬入工程)際に、第二ベルトコンベア10Bに対して駆動停止信号を送信し、第二ベルトコンベア10Bの駆動による以後の土壌の供給を停止する(ステップS418)。
次に、第二制御盤80では、第二検知信号が同時に受信された含水比データのみを集計してその合計値を算定し、合計値を含水比データ数にて除すことにより、一バッチ分の土壌の平均含水比を算定する(ステップS420、平均含水比算定工程)。
次に、第二制御盤80では、一バッチ分の土壌重量と、算定された平均含水比とに基づいて、改質材の添加量を設定する(ステップS422、改質材添加量設定工程)。
第二制御盤80において設定された改質材の添加量に関する添加量データが、第二制御盤80から改質材計量槽45へ送信される。改質材計量槽45では、サイロ40から改質材が供給されるようになっており、改質材計量槽45では添加量データに基づいて改質材の添加量が計量され、計量された添加量の改質材を改質機30に供給し、改質機30において一バッチ分の土壌Sとともに改質材を所定時間撹拌混合することにより、土壌Sの改質処理を行う(ステップS424、土壌改質工程)。
以上のフローが、バッチ式土壌改質方法の一例となる。バッチ式土壌改質方法により改質処理が行われた土壌Sは、バッチ式土壌改質システム100の下流側にある第三ベルトコンベア10Cに搬出される。図15に示すように、第三ベルトコンベア10Cの途中位置の上方には撮像機54が配設され、改質機30にて改質処理された土壌を撮像する(ステップS426)。
撮像機54により撮像された画像データは、画像処理装置60に対して随時送信され、画像処理装置60は、撮像機54による画像データを受信して、バッチ式土壌改質システム100において改質処理された土壌の改質良否を判定する(ステップS428、良否判定工程)。画像処理装置60では、画像データに基づいて土壌Sの基準面を設定し、画像データのうち、基準面よりも上方に突出する突出領域の突出高さや突出している面積とそれらの閾値を比較し、閾値以下の場合には改質良であると判定し、閾値を超える場合には改質不良であると判定する。あるいは、一バッチの土壌の中で、突出高さと突出している面積の双方がそれらの閾値を超える場合が、所定回数以上存在する場合を改良不良と判定する。
改質良か否かの判定(ステップS430)において、改質良であると判定された場合は、画像処理装置60から第一制御盤90に対して、改質処理された土壌Sが改質良である旨の信号が送信され、土壌を第一ベルトコンベア10Aに戻す戻し装置70は駆動しない。すなわち、常時は、第三ベルトコンベア10C上における土壌Sの搬送を妨げないように、戻し装置70を構成する回動部材73は上方に持ち上げられている。そのため、搬送される改質良好な土壌Sは戻し装置70により第一ベルトコンベア10Aに戻されることなく、回転式篩機RMに搬出されて最終的な二次分別にかけられ、そのアンダー材が第五ベルトコンベア10Eに搬出され、第五ベルトコンベア10Eを経てストックパイルSPに搬送され、一時貯蔵される(ステップS432)。
一方、改質良か否かの判定(ステップS430)において、改質不良であると判定された場合は、画像処理装置60から第一制御盤90に対して、改質処理された土壌Sが改質不良である旨の不良信号が送信される。第一制御盤90は、戻し装置70を駆動する駆動指令信号を戻し装置70に送信し、駆動した戻し装置70により、改質処理された土壌Sが第四ベルトコンベア10Dを経て再度第一ベルトコンベア10Aに戻される(ステップS434、戻し工程)。戻された土壌Sは、バッチ式土壌改質システム100に搬送されることにより、図14に示す一連の処理が再度行われ、再改質処理される(再改質工程)。再改質処理の結果、ステップS430にて改質良と判定された段階で、再改質処理された土壌が二次分別にかけられ、そのアンダー材がストックパイルSPに搬送されて一時貯蔵される(ステップS432)。
このように、バッチ式土壌改質方法と実施形態に係る土壌改質方法(一連の改質処理方法)によれば、土壌に対する改質材の混合不良を生じさせることなく、改質対象の土壌の重量や含水比に応じた適量の改質材を精度よく設定しながら、土壌の改質処理を行うことができる。
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、また、本発明はここで示した構成に何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10A:第一ベルトコンベア
10B:第二ベルトコンベア
10C:第三ベルトコンベア
10D:第四ベルトコンベア
10E:第五ベルトコンベア
20:ホッパーフィーダ
25:第一検知センサ(フロースイッチ)
26:感知板
27:第二検知センサ(フロースイッチ)
28:感知板
30:改質機
35:重量計
40,40A,40B:サイロ
45,45A,45B:改質材計量槽
52:水分計
54:撮像機
60:画像処理装置
70:戻し装置
71:架構
72:回動軸
73:回動部材
73a:衝突面
74:アクチュエータ(シリンダ機構)
75:シュート
80:第二制御盤
90:第一制御盤
100:バッチ式土壌改質システム(改質ライン)
120、120A:上流側処理システム
140,140A:下流側処理システム
200、300:土壌改質システム
604:改良良否判定部
804:平均含水比算定部
806:改質材添加量設定部
904:戻し装置駆動制御部
FP:大型土のう袋
UB1〜UB3:受け入れベルトコンベア
FB:振り分けベルトコンベア
S:土壌
G:隙間
HM:破袋機
VM:振動式篩機
RM:回転式篩機
SP:ストックパイル

Claims (6)

  1. 土壌の搬送方向の上流側から順に、第一ベルトコンベアと、ホッパーフィーダと、第二ベルトコンベアと、改質機と、第三ベルトコンベアと、を有する土壌改質システムであって、
    前記土壌改質システムは、撮像機と、画像処理装置と、第四ベルトコンベアと、戻し装置と、第一制御盤とをさらに有し、
    前記撮像機は、前記第三ベルトコンベアの途中位置に配設されて、前記改質機にて改質処理された土壌を撮像し、
    前記画像処理装置は、前記撮像機による画像データを受信して、前記改質処理された土壌の改質良否を判定し、
    前記第四ベルトコンベアは、前記第三ベルトコンベアの下方に配設されて、該第三ベルトコンベアから前記第一ベルトコンベアに土壌を戻し、
    前記戻し装置は、前記第三ベルトコンベアにおける前記撮像機よりも前記搬送方向の下流側に配設されて、該第三ベルトコンベアにて搬送される前記改質処理された土壌を前記第四ベルトコンベアに払い出し、
    前記第一制御盤は、前記画像処理装置から送信される、前記改質処理された土壌が改質不良である旨の不良信号に基づいて、前記戻し装置を駆動することを特徴とする、土壌改質システム。
  2. 前記戻し装置は、
    回動軸を中心に回動自在であって、前記第三ベルトコンベアにて搬送される前記改質処理された土壌が衝突する衝突面が平面視V字状もしくはU字状を呈する回動部材と、
    前記回動部材を回動させるアクチュエータと、を有し、
    前記アクチュエータは、前記第一制御盤から駆動指令信号を受信した際に駆動して前記回動部材を回動させ、前記衝突面を前記改質処理された土壌に対向させることを特徴とする、請求項1に記載の土壌改質システム。
  3. 前記第三ベルトコンベアの側方には、前記第四ベルトコンベアに通じるシュートが配設されており、
    前記戻し装置により、前記第三ベルトコンベアの側方に払い出された前記土壌が前記シュートを介して前記第四ベルトコンベアに送り出されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の土壌改質システム。
  4. 前記画像処理装置は、受信した前記画像データに基づいて前記改質処理された土壌の基準面を作成するとともに、該基準面よりも上方に突出する突出領域の突出高さと突出している面積に関する閾値を格納し、
    前記突出高さと前記突出している面積の少なくとも一方が前記閾値を超える場合に改質不良と判定することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の土壌改質システム。
  5. 前記改質機は、前記土壌と改質材を混合し、
    前記改質機の上方には、前記改質材の添加量を計量して該改質機に計量後の該改質材を添加する改質材計量槽が配設されており、
    前記第二ベルトコンベアの途中位置において、搬送される前記土壌の含水比を計測する水分計と、
    前記改質機に収容された前記土壌の重量を計測する重量計と、
    第二制御盤と、を有し、
    前記水分計による前記含水比の計測が連続的もしくは間欠的に実行され、計測された複数の含水比データが前記第二制御盤に送信されるようになっており、
    前記第二制御盤には一バッチ分の土壌重量が格納されており、
    前記第二制御盤により、前記重量計から送信された前記土壌の重量データが前記一バッチ分の土壌重量となった際に、前記第二ベルトコンベアの稼働が停止されて前記改質機への土壌の搬入が停止され、
    前記第二制御盤により、受信した前記複数の含水比データから平均含水比が算定され、前記一バッチ分の土壌重量と前記平均含水比とに基づいて前記改質材の添加量が設定され、前記改質材計量槽に対して設定された該添加量が送信されることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の土壌改質システム。
  6. 土壌を搬送方向の上流側から、第一ベルトコンベア、ホッパーフィーダ、第二ベルトコンベア、改質機、第三ベルトコンベアの順に搬送し、該改質機にて該土壌を改質処理する、土壌改質方法であって、
    前記第三ベルトコンベアの途中位置において、前記改質機にて改質処理された土壌を撮像し、画像データを画像処理して前記改質処理された土壌の改質良否を判定する、良否判定工程と、
    前記良否判定工程において、前記改質処理された土壌が改質不良であると判定された際に、前記第三ベルトコンベアの途中位置に配設されている戻し装置を駆動して、前記改質処理された土壌を、前記第三ベルトコンベアから前記第一ベルトコンベアに戻す、戻し工程と、
    前記第一ベルトコンベアに戻した前記改質処理された土壌を、前記改質機に搬送して再度の改質処理を行う再改質工程と、を有することを特徴とする、土壌改質方法。
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