JP6632892B2 - 鞄錠 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ランドセル等鞄の施錠と開(解)錠操作が共に簡単な鞄錠に関する。
従来、この種の鞄錠の一例としては、特許文献1,2に記載されたものがある。これらは鞄の蓋部材に配設される掛止板と、鞄本体に配設される錠本体とを具備し、掛止板の横長の嵌合孔を掛止部材に嵌めるように掛止板を錠本体の押圧面に押し当てると、この錠本体の押当面上に突出した制止片が掛止板の押当面によって押し込まれる。これにより、回動制限片と制止板の係止状態が解除され、掛止部材が掛止板の横長の嵌合孔に対して直交して係止する施錠位置に回動して係止され、施錠されるようになっている。
したがって、掛止板の嵌合孔を掛止部材に嵌めるだけの操作で簡単に施錠できる。
実公平4−28376号公報 特開2007−71013号公報
しかしながら、このような従来の鞄錠では、開錠操作が簡単ではない、という課題がある。すなわち、施錠時には、掛止部材が掛止板の横長の嵌合孔に対し直交する縦向きの施錠で係止している。そこで、開錠する場合には、まず、掛止部材を指先で摘んでトーションばねのばね力に抗して90度回動させることにより、掛止部材を横向きに傾動させ、横長の掛止板の嵌合孔に一致させる。
これにより、掛止部材と掛止板の嵌合孔との係止状態が解除されるので、この掛止板を掛止部材から取り外すことにより開錠することができる。
しかし、ランドセルの場合、そのユーザである小学生等の子供の指力は大人に比して非力であるので、掛止部材を指先で摘んでトーションばねのばね力に抗して90度回動させることは必ずしも容易ではなく、その操作も煩雑である。
また、掛止板と掛止部材が共に外部に露出しているので、これら掛止板と掛止部材との嵌合部の間隙等に、掛止部材の回動時等で子供の指先等が挟まる危険性がある。
さらに、掛止板を掛止部材から取り外す際に、この掛止板を取り付けているランドセルの蓋部材であるYベロを持って勢いよく開蓋する場合には、この金属製の掛止板が子供の顔面等に当たる虞もある。
本発明の実施形態は、施錠と開(解)錠が簡単かつ確実で安全性の高い鞄錠を提供することにある。
実施形態は、鞄の開閉端部の一端部に固着される固着部と係止孔とを有する係止金具およびこの係止金具が固着されるフック本体を備えたフック装置と、このフック装置を施錠する錠本体とを具備している。
錠本体は、鞄の開閉端部の他端部に配設され係止金具が押し当てられる押当面を有する本体ケースと、この本体ケースに配設され係止金具の係止孔内を係脱可能に挿通してこの係止孔に係止する施錠位置とこの係止孔との係止状態が解除される開錠位置とに回動可能に構成されかつ施錠位置に回動するように付勢される捻りと、この捻りの回動軸に外嵌固定されストッパ用係止部とレバー用係止部とを有するカムロータと、本体ケースの押当面に出没可能に突設され、その突出時にストッパ用係止部に係脱可能に係止して捻りを開錠位置に保持する一方、没入時にストッパ用係止部との係止状態を解除して捻りの施錠位置への回動を可能にするストッパと、捻りが施錠位置にある場合に押圧されたときにレバー用係止部を押圧してカムロータを回動させることによりストッパ用係止部とストッパとの係止状態を解除して捻りが開錠位置に回動するようにカムロータを回動させるレバーとを具備している。
本実施形態によれば、施錠時に単にレバーを押圧することにより簡単かつ迅速に開錠することができる。
本実施形態に係る鞄錠のフック装置の分解斜視図。 本実施形態に係る鞄錠の錠本体の分解斜視図。 図1で示す鞄錠を装着したランドセルの底部斜視図。 図1で示す錠本体の一部省略斜視図。 (a)は図3等で示すフック装置の外観正面図、(b)は同(a)の側面図、(c)は同(a)の背面図。 図3等で示す錠本体の本体ケースの正面図。 図2等で示すフック装置を錠本体から取り外した状態を示す斜視図。 図5等で示す本体ケース内に配設される捻り、カムロータ、レバー、ストッパ、アンダーベース等の組付け状態を示す施錠時の斜視図。 (a)は図7等で示す捻り、ストッパおよびカムロータ等の開錠時の作用を示す要部正面図、(b)は同(a)の側面図、(c)はこれら同(a),(b)で示す捻りが係止金具の係止孔に対して開錠位置にあることを示す当該係止金具の背面図。 (a)は図7等で示す捻り、ストッパおよびカムロータ等の施錠時の作用を示す要部正面図、(b)は同(a)の側面図、(c)はこれら同(a),(b)で示す捻りが係止金具の係止孔に対して係止して施錠状態にあることを示す当該係止金具の背面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の図面中、同一または相当部分には同一符号を付している。
図1(a),(b)は実施形態に係る鞄錠の分解斜視図、図2はこの鞄錠を装着した鞄の一例としてのランドセルの底部斜視図である。
図2に示すように鞄錠1は、鞄の一例であるランドセル2等に装着される。ランドセル2は、合成樹脂製や、天然または人工の皮革製等の鞄本体2aとこの鞄本体2aの底部2bと反対側で開口する図示省略の開口部を閉じる蓋部材2cを有する。蓋部材2cはランドセル2の開閉端部の一端部であり、その他端部は鞄本体2aの底部2bをなす。
鞄本体2aは、ランドセル2を小学生等のユーザが背負うときに使用する左右一対の肩ベルト2d,2e、ユーザが背負ったときにユーザの背中に接する背板2f、左右一対の肩ベルト2d,2eの下端側に配設された金属製のリング2g,2hを支持する回動可能の支持具であるダルマ座2i,2j等を配設しており、剛性を有する底部2bに錠本体3を固着している。また、蓋部材2cの先端部にはほぼY字状のYベロ2kを固着し、このYベロ2kの先端部にはフック装置4を固着している。
図1(a),図4(a)〜(c)で示すように、フック装置4は、鉄やその合金等により長方形の平板に形成された係止金具4aを有する。この係止金具4aは、横に長い2つの長方形の係止孔4b,4cをその長手方向に所要の間隔を置いて形成している。係止金具4aはその一端部(図1(a)では左端部)を、Yベロ2kの先端部を固着するための固着部4dに形成している。この固着部4dは扁平角筒状のフックトップベース4eを図示省略のリベットにより取り付けるための複数の下孔4f,4fを形成している。なお、リベットを取付ねじに代えてもよい。
フックトップベース4eは、その図1(a)中下部のベロ挿入部内に、Yベロ2kの先端部を挿入する一方、図中上端の矩形凹部内にフックトップ4gを嵌合させる。このフックトップ4gと上記Yベロ2kの挿入端部とをフックトップベース4eに取付ねじにより共締めすることにより固着している。
フックトップベース4eは皮革製等のYベロ2kの外観上見苦しい切断端部の上面を被覆して隠蔽することにより美的外観の向上を図っている。フックトップベース4eにはフックトップベース4eとYベロ2kの挿入端部とを共締めすることによりこれらを結合しており、その結合強度を補強している。係止金具4aはその幅方向両端に、図1(a)中上方へ立ち上がる左右一対の側壁4i,4iを形成している。
係止金具4aは、その一対の側壁4i,4iを、扁平角筒状のフック本体4jの一端部(図1では下端部)に形成した図示省略の嵌合孔に挿入して位置決めし、複数のリベット4r,4rと図示省略の複数の取付ねじによりフック本体4jに取り付けられる。
フック本体4jは、その図1中上端部上に、例えばW等所要のマークを表示したほぼ円板状のマークプレート4kと、このマークプレート4kの外周縁部をフック本体4j側に押え付けて固定するマークカバー4lを嵌入させる大小上下2段の円形状の嵌合凹部4mをそれぞれ形成している。これら嵌合凹部4mの内側周面には、マークプレート4kとマークカバー4lの外側周面にそれぞれ形成された複数の係止舌片4n,4n,…が嵌入されて取り付けられる、図示省略の嵌合孔が形成されている。マークプレート4kとマークカバー4lは、所要の弾性部材により形成される。
フック本体4jは、その左右両側面(図1(a)では前面と背面)に、水平方向外側方へ突出する所要の波形状のガイド壁4o,4oを形成している。
そして、図1(b)や図3,図5等で示すように、錠本体3は鞄本体2aの底部2bの外面に固着される本体ケースの一例である硬質樹脂製等のトップベース5を備えている。トップベース5は、その長手方向ほぼ中央部外面(図1(b)では上面)に、図4(a)〜(c)に示すように係止金具4aの図中下面が押し当てられる押当面5aを形成しており、この押当面5aのほぼ中央部上には、上記係止金具4aの係止孔4b,4cが嵌合される嵌合突部6を一体に突設している。
嵌合突部6は、平面形状が上記係止金具4aの係止孔4b,4c内を挿通し得る形状と大きさに形成され、その突出高さは係止金具4a本体の板厚による高さよりも若干高くなるように形成されている。すなわち、嵌合突部6が係止孔4b,4c内に挿通されたときに、嵌合突部6の上面が係止孔4b,4cの上面よりも若干上方へ突出する高さに形成されている。
嵌合突部6は、その頂端(図1(b)中上端)中央部に、トップベース5の厚さ方向に貫通する平面円形の軸孔6aを形成している。
トップベース5は、嵌合突部6の一側(図1(b)では右側、図5では下側)にて、押当面5a上に、ストッパの一例であるストッパ軸7を出没可能に挿通させるストッパ用挿通孔5cを形成している。すなわち、ストッパ軸7は、その上端部を押圧面5a上で上下方向で出没する出没端部7aに形成している。
図1(b)に示すように、ストッパ軸7はその軸方向中間部に係止用フランジ7bを突設し、この係止用フランジ7bの下面に、コイル状のストッパばね7dの図1中上端部内に嵌入される嵌合突部7cを一体に形成している。ストッパばね7dは、その図1中下端を後述するアンダーベース11の内底面上に載置固定され、ストッパ軸7の図1中上端部である出没端部7aを常時上方(押圧面5a側)に付勢し、押圧面5aのストッパ用挿通孔5cを挿通して、この押圧面5aよりも図1中上方へ突出するように付勢している。
さらに、トップベース5は、押当面5aの幅方向両端にて、それぞれ図中上方へ突出する波形の左右一対の押当ガイド8a,8bを一体に突設している。これら左右一対の波形の押当ガイド8a,8bは、その内側で上記フック装置4の左右一対の波形のガイド壁4o,4oに嵌合する。また、トップベース5は、その図1中左端部に平面形状が長円形の有蓋無底円筒状の磁石収容室5bを形成している。
また、トップベース5は、その長手方向両端部(図1(b),図3では左右両端部)に、このトップベース5をランドセル2の底部2b外面に固定する一対のダルマ座2i,2j(図2参照)の軸がランドセル2の内底部側へ貫通する左右一対の挿通孔9a,9bを穿設している。このダルマ座2i,2jの軸はランドセル2の内底部側で図示しないかしめにより堅く締結、固定される。
図1(b)に示すようにトップベース5は、押当面5aの裏面側(図1(b)では下面側)に、有蓋無底角筒状の機械室10を一体に形成し、トップベース5の押当面5aの裏面を機械室10の天面10aに形成している。この天面10aの反対側(図1(b)では下面側)は開口しており、この開口端には例えば板金等により平板に形成されたアンダーベース11が配設されている。さらに、このアンダーベース11の下面には鉄製のほぼ平板状のスティールベース12が固定されて、閉じられている。
そして、嵌合突部6上には、その平面形状と大きさがほぼ同一の捻り13が同心状に配設される。捻り13は例えば亜鉛合金ダイカスト等の金属により横長の直方体に形成され、係止金具4aの係止孔4b,4cが挿通可能の形状と大きさに形成されている。
また、捻り13は、その図1(b)中の下面中央部に中実円柱状の回動軸13aを同心状に一体に突設している。この回動軸13aは、嵌合突部6の軸孔6a内を挿通して捻り13が嵌合突部6の頂端上で回動可能に配置される。
捻り13の回動軸13aは、嵌合突部6の軸孔6a内を挿通して機械室10内に延伸し、この延伸部の上部を横長矩形の角柱部13bに形成している。この角柱部13bの下方には円柱部13cを形成している。この角柱部13bはカムロータ14のほぼ中央部の角孔14a内に嵌入して堅く嵌合されることにより、カムロータ14を回動軸13aに堅く結合している。
カムロータ14は、例えば硬質樹脂等により平面が円形の円板に形成されたロータ本体14bを有する。このロータ本体14bは、その図1(b)中上面の外周部に、外方に突出する円弧状のストッパ用係止部14cと矩形状のレバー用係止部14dとを軸方向に上下2段で形成している。カムロータ14の背面(図1(b)では下面)側では、トーションばね15が配設されている。トーションばね15は、例えばコイルばねにより構成され、そのコイル部を回動軸13aの下部円柱部外周に外嵌し、そのコイル両端を所要角度で直線状にそれぞれ延伸させ、さらに、これらの延伸端を鉤状に屈曲して左右一対の係止端部に一体に連成している。
トーションばね15は、その鉤状の係止端部の一方をカムロータ14の一端に係止させる一方、他方の係止端部を、トップベース5内に突設された図示省略の小円柱状の係止ポストに係止させて固定している。すなわち、トーションばね15は、図5,図6および図8(a)〜(c)で示す開(解)錠位置と、図7,図9で示す施錠位置間を捻り13が可逆的に回動し得るように弾性的に支持し、かつ捻り13を常時施錠位置に付勢する。
そして、図1(b)に示すようにトップベース5は、その一側面(図1(b)では右側面)に、ほぼU字状のレバー16と、コイルばねの復帰ばね17とを挿入し、機械室10に連通する矩形状の側面開口5dを形成している。
図7〜図9(c)に示すように、U字状のレバー16は、その2股分岐端部16a,16bの一方、例えば16bの先端部に小径円柱状の嵌合凸部16cを突設し、この嵌合凸部16cをコイル状の復帰ばね17の一端部内に嵌入している。U字状のレバー16は、その2股分岐端部16a,16bと復帰ばね17を機械室10内に挿入するが、これら2股分岐端部16a,16bの長手方向反対側の外端部16dを機械室10の側面開口5dよりも所要長外方へ突出させている。この復帰ばね17の他端は機械室10内の図示しない固定壁に固定される。
図2に示すように、レバー16は、ランドセル2の背板2f側に配設される。すなわち、ランドセル2をユーザが背負ったときに、その背中に当接する背板2f側に配設される。
機械室10は、その図1(b)中開口下端にアンダーベース11を配設し、このアンダーベース11の内底面上に、図7でも示すようにU字状のレバー16の挿入方向を案内する挿入路18を形成している。挿入路18はU字状のレバー16の2股分岐端部16a,16bの各外側面に摺動可能に摺接する左右一対の挿入ガイド壁18a,18bをアンダーベース11上に立設している。
アンダーベース11は、回動軸13aの図1中下端部を挿通させる挿通孔18cを形成している。
図1(b)に示すように、鉄またはその合金製等のスティールベース12は、アンダーベース11の下面に、図示省略の取付ねじ等により固定される一方、そのほぼ中央部上に、回動軸13aの円柱状下端部を挿通させて回転可能に支持するボス部12aを一体に突設している。図中、符号12bは、回動軸13aの終端部のかしめ部に外嵌されてボス部12aに回動可能に取り付けるためのワッシャである。
また、スティールベース12は、その一端部(図1(b)では左端部)に、複数、例えば2個一対の永久磁石19,19を固定可能に載置させて上記トップベース5の磁石収容室5bの底部をなす磁石載置部12cを形成している。すなわち、磁石載置部12cはアンダーベース11の図1中左端よりも外側方へ延在してアンダーベース11の左端部を介さずにトップベース5の磁石収容室5bの底部に直接形成されている。
次に、このように構成された鞄錠1の作用を説明する。
まず、鞄錠1の錠本体3が組み上げられた時点では、図6,図8(a)〜(c)に示すように、捻り13が横向きの開(解)錠位置に位置するように設定されている。
このとき、ストッパ軸7は、ストッパばね7dにより本体ケースであるトップベース5の押当面5a側の上方へ押し上げられ、この出没端部7aが押当面5aよりも上方へ所要長突出している。また、このとき、捻り13とカムロータ14は、トーションばね15のばね力により施錠位置へ回動するように付勢されている。
しかし、このカムロータ14のストッパ用係止部14cの施錠位置への回動方向(図8中、反時計方向)前端には、ストッパ軸7の係止用フランジ7bの外側面が当接している。このために、カムロータ14と捻り13の施錠位置への回動は強制的に阻止され、捻り13が開錠位置に保持されている。
(施錠)
このように捻り13が開錠位置に保持されているときに、図6に示すようにフック装置4をトップベース5の押当面5a上に押し当てると、まず、フック装置4の左右一対の波形のガイド壁4o,4oがトップベース5の左右一対の波形の押当ガイド8a,8b内に嵌合する。
このために、図8(c)に示すように、捻り13がフック装置4の係止金具4aの、例えば図中上方の係止孔4b内に挿入される。しかし、この状態では、捻り13が横向きの係止孔4bと同様に横向きの開錠位置にあるので、捻り13は係止孔4bとは係止していない。したがって、このときは未だ開錠状態にある。
そこで、小学生等のユーザが指先等によりフック装置4の上面等をトップベース5の押当面5a側へ軽く押圧すると、係止金具4aにおける係止孔4bの図中下方の平坦面が突出中のストッパ軸7の出没端部7aを押圧する。
すると、図9(b)に示すようにストッパ軸7の出没端部7aがストッパばね7dのばね力に抗してトップベース5の押当面5aのストッパ用挿通孔5cから、その内方の機械室10内へ没入する。
このために、ストッパ軸7の係止用フランジ7bがカムロータ14のストッパ用係止部14cの下面下方へ移動するので、この係止用フランジ7bとストッパ用係止部14cとの係止状態が解除される。
これにより、図9(a)に示すようにカムロータ14および捻り13がトーションばね15のばね力により、例えば90度回動し、図9(b),(c)に示すように、捻り13が縦向きの施錠位置に回動する。
このために、図9(c)に示すように縦向きの捻り13が、これに嵌合されている横向きの係止孔4bに係止される。その結果、フック装置4が錠本体3に施錠される。この施錠時にはフック装置4の金属製の係止金具4aの押当面の一部がトップベース5の磁石収容部5bの上面上に密着するので、この磁石収容部5b内の永久磁石19,19の磁気吸引力により吸引されて吸着される。これにより、フック装置4は錠本体3に捻り13と永久磁石19,19により2重に結合される。
そして、図9(a)に示すように、この施錠時には、ストッパ軸7の出没端部7aが係止金具4aの押当面により下方へ押圧されていると共に、ストッパ軸7の係止用フランジ7bの一部(図中上部)がカムロータ14のストッパ用係止部14cの下面によりストッパばね7dのばね力に抗して下方(図9(a)では図面の裏面側)へ弾圧されるので、ストッパ軸7の全体が下方へ押し下げられる。
このために、ストッパ軸7の上端の出没端部7aがトップベース5の押当面5aから、その内方へ没入した状態が保持される。捻り13の施錠位置はトーションばね15のばね力により保持される。
(開錠)
そして、図9(a),(b)に示すように、この施錠時に、トップベース5の側面開口5dから外方へ突出しているU字状のレバー16の外端部16dを、側面開口5dの内側へ押し込むと、U字状のレバー16の一方の2股分岐端部16aの先端がカムロータ14のレバー用係止部14dの一端(図中下端)に当接して図中左側(図7では上方)へ押し上げる。
すると、カムロータ14および捻り13がトーションばね15のばね力に抗して、図中時計方向に例えば90度回動する。このために、図8(a)〜(c)に示すように捻り13が横向きの開錠位置に回動し、係止金具4aの横向きの係止孔4bとの係止状態が解除され、開錠される。この後、U字状のレバー16は復帰ばね17のばね力によりU字状のレバー16の外端部16dが押し込み前の原位置に戻され、その外端部16dが機械室10の側面開口5dよりも若干外方へ突出した状態が保持される。
また、この開錠により、ストッパ軸7の係止用フランジ7bとカムロータ14のストッパ用係止部14cとの係止状態が解除され、この係止用フランジ7bがストッパ用係止部14cの回動方向(図中反時計方向)前端の前方に突出して係止し、このストッパ用係止部14cの反時計方向、すなわち、捻り13の施錠位置への回動を強制的に阻止する。これにより、開錠位置が保持される。
また、このとき、ストッパ軸7の出没端部7aがトップベース5の押当面5aよりも上方へ押し上げられるので、この押し上げられた出没端部7aが図9(c)で示すフック装置4の係止金具4aの上方の係止孔4bよりも、図中若干下方の押当面が上方へ押し上げられる。
これにより、フック装置4と錠本体3との係止状態が解除され、開錠されたことをユーザは知ることができる。
以上説明したようにこの実施形態によれば、錠本体3のトップベース5の押当面5a上にフック装置4を単に押し当てる簡単な一操作によりストッパ軸7の出没端部7aをストッパ用挿通孔5c内に没入させ、フック装置4を錠本体3に自動的に施錠することができる。
しかも、このとき、錠本体3のトップベース5の左右一対の波形の押当ガイド8a,8b同士間の間隙内に、フック装置4のフック本体4jの左右一対の波形のガイド壁4o,4oが嵌合するので、フック装置4の係止金具4aの係止孔4b,4cの一方が、錠本体3の捻り13上に高い精度で簡単かつ迅速に位置決めされ、その位置ずれを防止ないし低減できる。
そして、この施錠時に、U字状のレバー16の外端部16dを、機械室10の側面開口5dよりも、その内側へ単に押し込む簡単な操作により、この施錠を自動的に開錠することができる。
すなわち、この鞄錠1によれば、施錠と開(解)錠を共に自動的に行うことができる。
このために、従来、開錠する際はユーザの小学生等が手動で行っていたが、その必要が無い。その結果、簡単かつ迅速に開錠することができ、使い勝手の向上を図ることができる。
そして、フック装置4は、係止金具4aの外面(図1(a)では上面)をフック本体4jやマークプレート4k、マークカバー4lにより被覆したので、係止金具4aの上面を露出した従来錠では、小学生の指先等が係止金具4aの係止孔4b,4cと捻り13との間隙に挟まれて怪我をすることを未然に防止できる等、安全性の向上を図る。
また、マークプレート4kに所要のエンブレムを表示する等美的処理を施すことにより、美観の向上と商品価値の向上とを共に図ることができる。さらに、マークプレート4kとマークカバー4lを弾性部材により形成したので、開錠時、万一、これらマークプレート4kやマークカバー4lが小学生の顔面に衝当した場合でも、怪我を低減し安全性の向上を図ることができる。
また、施錠時には、係止金具4aと捻り13との係止による結合と、複数の永久磁石19,19の磁気吸引力による錠本体3のトップベース5の磁石収容部5bと係止金具4aの固着部との吸着による結合と、の2方法および2箇所により結合するので、その結合力の増強と安全性とを共に図ることができる。
このために、例えば小学生がランドセル2を背負ったまま激しく活動して、ランドセル2内の収容物が激しく動揺した場合でも、鞄錠1が不意に開錠して収容物が外部に放出される事態の発生を未然に防止または低減できる。
さらに、レバー16をランドセル2の背板2f側、すなわち、小学生等のユーザの背中側に設けたので、ユーザはランドセル2を背負ったままの状態でレバー16を押圧操作して簡単に開錠できる。
なお、上記実施形態では、図8(c),図9(c)に示すように、係止金具4aの図中上方の係止孔4bに捻り13を係止させる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図中下方の係止孔4cに捻り13を係止させてもよい。
すなわち、収容物が多いためにランドセル2が膨張する場合には、Yベロ2が上方へ引張られるので、その分、フック装置4の係止金具4aが錠本体3に対し上方へずれ、下方の係止孔4cが捻り13に位置することがある。また、上記実施形態では、鞄としてランドセルを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、鞄本体と蓋部材を有する鞄に適用することができる。さらに、係止金具4aを鉄等の金属ではなく、樹脂により形成してもよい。この場合は永久磁石19は不要になる。
以上、本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…鞄錠、2…ランドセル、2a…鞄本体、2b…底部(開閉端部)、2c…蓋部材(開閉端部)、3…錠本体、4…フック装置、4a…係止金具、4b,4c…係止孔、4l…マークカバー、5…トップベース(本体ケース)、5a…押当面、7…ストッパ軸、7b…係止用フランジ、8a,8b…押当ガイド、13…捻り、14…カムロータ、14c…ストッパ用係止部、14d…レバー用係止部、16…U字状のレバー、19…永久磁石。

Claims (5)

  1. 鞄の開閉端部の一端部に固着される固着部と係止孔とを有する係止金具およびこの係止金具が固着されるフック本体を備えたフック装置と、
    前記鞄の開閉端部の他端部に配設され前記係止金具が押し当てられる押当面を有する本体ケース、この本体ケースに配設され前記係止金具の係止孔内を係脱可能に挿通してこの係止孔に係止する施錠位置とこの係止孔との係止状態が解除される開錠位置とに回動可能に構成されかつ施錠位置に回動するように付勢される捻り、この捻りの回動軸に外嵌固定されストッパ用係止部とレバー用係止部とを有するカムロータ、前記本体ケースの押当面に出没可能に突設されて突出方向に付勢され、その突出時に前記ストッパ用係止部に係脱可能に係止して前記捻りを前記開錠位置に保持する一方、没入時に前記ストッパ用係止部との係止状態を解除して前記捻りの施錠位置への回動を可能にするストッパおよび前記捻りが施錠位置にある場合に押圧されたときに前記レバー用係止部を押圧して前記カムロータを回動させることにより前記ストッパ用係止部と前記ストッパとの係止状態を解除して前記捻りが開錠位置に回動するようにカムロータを回動させるレバーを備えた錠本体と、
    を具備していることを特徴とする鞄錠。
  2. 前記係止金具は、その長手方向に前記係止孔を複数形成していることを特徴とする請求項1記載の鞄錠。
  3. 前記本体ケースは、前記係止金具を吸着する磁石を具備していることを特徴とする請求項1または2記載の鞄錠。
  4. 前記フック装置は、前記フック本体の前記係止金具の反対側を被覆するカバーを具備していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の鞄錠。
  5. 前記鞄がランドセルであり、このランドセルをユーザーが背負ったときのこのユーザーの背中側に、前記レバーが位置するように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の鞄錠。
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