JP6632499B2 - ガスボンベ固定具 - Google Patents
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Description
かかるガスボンベは、2本一組で設置されることが多い。使用している側のガスボンベのガスがなくなった場合、使用していなかった側のガスボンベに切り換え、ガスがなくなったガスボンベを交換するというサイクルで運用するためである。
この異音発生を防止するため、チェーンの代わりに合成繊維製の幅広ベルトを使用するものもある(特開2005−083545号公報)。
また、前記端部支持具は、上側及び下側横桟にスライド可能に設けられている。
また、このガスボンベ固定具では、前側支持部が、後側支持具に取付手段で着脱自在に取り付けられるので、ガスボンベの交換作業が容易になる。
さらに、このガスボンベ固定具では、下側横桟には下側横桟が固定される壁面である基礎部分と上側横桟が固定される壁面である外壁との段差を吸収する段差吸収部が設けられているで、基礎部分の段差、すなわち基礎部分とその上に構成される外壁とでは、基礎部分の方が若干凹むことで生じる段差を吸収することができるというメリットがある。
さらに、本発明に係るガスボンベ固定具は、上側横桟と下側横桟にそれぞれ設けられた後側支持具を頂面同士で連結する縦桟を有しているので、上側横桟と下側横桟とは上下方向で均一になり、その結果、ガスボンベGBを固定する固定手段も上下方向で均一になる。
このガスボンベGBは、一般的には成形された鋼板又はアルミニウムを溶接して形作られている。かかるガスボンベGBは、円筒形状の本体GB1と、この本体GB1の下端に設けられる自立のためのスカートGB2と、本体GB1の上端のネックGB3と、このネック(図示省略)を覆うように本体GB1に取り付けられるプロテクターGB3を有している。このガスボンベGBは、容量の違いによって、高さが約520mmの10kg型、高さが約990mmの20kg型、高さが約1410〜1440mmの50kg型とがある。
前記支柱本体210AL、210ARは、固定するガスボンベGBより背高に設定されている。また、この支柱本体210AL、210ARは、凹字形状の長尺物であって、対抗した面に取付用開口211が等間隔で形開設されている。この取付用開口211は、後述する上側横桟300AU、下側横桟300AL等を取り付けるためのものである。
なお、この支柱本体210AL、210ARは1本物であっても、複数を連結させる物であってもかまわない。
さらに、前記筋交い230AL、230ARは、ガスボンベ固定具100A全体の強度を高めるものである。
なお、この支柱本体210AL、210ARにあっては、3/4に相当する位置より上側にも取付用開口211が形成されている。この取付用開口211は、後述するプレート取付横桟600Aを取り付けるためのものである。
すなわち、略凹字形状の下端辺に相当する正面辺が2本のガスボンベGBの正面側に、略凹字形状の右側辺に相当する右側面辺が右側のガスボンベGBの右側面側に、略凹字形状の左側辺に相当する左側面辺が左側のガスボンベGBの左側面側にそれぞれ接触することになる。
なお、上記の右側、左側の意は、2本の直立したガスボンベGBを正面側から向かって見た場合のものである。
特にナット520Aには、工具を使用することなく手で着脱ができる蝶ナットを使用するとよい。
ボルト510Aは、ねじ部が正面側に向かって突出するように上側横桟300AU及び下側横桟300ALに取り付けられている。
向かって右側のガスボンベGBを交換するのであれば、右側のガスボンベGBをガバナー等から取り外しておく。次に、上側枠体部400AU及び下側枠体部400ALを上側横桟300AU及び下側横桟300ALに取り付けている取付手段500Aのうち、向かって右側の取付手段500Aのナット520Aを外す。これにより、上側枠体部400AU及び下側枠体部400ALは、上側横桟300AU及び下側横桟300ALに対して左側の取付手段500Aのみによって取り付けられていることになる。従って、上側枠体部400AU及び下側枠体部400ALは、左側の取付手段500Aを中心として下側に垂れ下がった状態になる。向かって右側のガスボンベGBを上側枠体部400AU及び下側枠体部400ALと右側の支柱200ARとの間の隙間から取り除き、新たなガスボンベGBと交換する。
その後、上側枠体部400AU及び下側枠体部400ALを元の位置に戻して向かって右側の取付手段500Aで上側枠体部400AU及び下側枠体部400ALを上側横桟300AU及び下側横桟300ALに再度取り付けし、ガバナー等を取り付ける。
その場合には、3本の支柱を並立させ、二対4本の横桟で3本の支柱を連結する。4本のガスボンベGBを固定する場合には、図1に示す上側横桟300AU及び下側横桟300ALと同等の横桟を4本使用する。また、3本のガスボンベGBを固定する場合には、図1に示す上側横桟300AU及び下側横桟300ALと同等のものを2本、長さが半分の短い横桟を2本使用する。
もちろん、固定すべきガスボンベGBの数に応じて、枠体部も上側横桟300AU及び下側横桟300ALと同様にする。
この第2の実施の形態に係るガスボンベ固定具100Bは、図6に示すように、横桟である上側横桟300BU及び下側横桟300BLのそれぞれの中央部に正面側に向かって突出形成された略台形状の中央凸部310BU、310BLと、各横桟300BU、300BLの左右両端に正面側に向かって突出形成された略台形状の側方凸部320BU、320BLとが形成されている。
中央凸部310BU、310BLの正面側の平坦部には、取付手段500Bを構成するボルト510Bが取り付けられている。このボルト510Bは、中央凸部310BU、310BLと左右の側方凸部320BU、320BLとの間入り込んだガスボンベGBの正面側より突出する程度の長さを有している。なお、取付手段500Bを構成するナット520Bにはこのボルト510Bに対応した蝶ナットを使用する。
なお、この第2の実施の形態にかかるガスボンベ固定具100Bが、第1の実施の形態に係るものと異なる点はこの部分のみであり、他の部分は共通している。
右側、左側いずれのガスボンベGBを交換するにしても、上側及び下側外枠部400BU、400BLの中央にあるナット520Bを緩める。すると、上側及び下側外枠部400BU、400BLはボルト510Bを中心として回転することができるようになる。上側及び下側外枠部400BU、400BLを回転させて直立状態とすることで上側及び下側外枠部400BU、400BLをガスボンベGBから外す。この状態でガスボンベGBを交換し、上側及び下側外枠部400BU、400BLを元の状態(水平状態)に戻す。そして、ナット520Bを締め付けて、2本のガスボンベGBを上側及び下側外枠部400BU、400BLで押さえ込む。
この第2の実施の形態に係るガスボンベ固定具100Bであると、ガスボンベGBの交換時に、ナット520Bをボルト510Bから完全に取り外す必要がないので、ナット520Bの紛失、上側及び下側外枠部400BU、400BLの落下等の問題は発生しない。
なお、下側横桟300CLは、上述した上側横桟300CUと同一のものとなっている。
このように構成された後側支持具710Uは、支持具ベース711Uの部分を上側横桟300CLに横方向から挿入し、適宜な位置(2本のガスボンベGBを固定する場合には中央位置)でボルト等によって固定される。
このように構成された端部支持具720Uは、支持具ベース721Uの部分を上側横桟300CLに横方向から挿入し、適宜な位置(2本のガスボンベGBを固定する場合には左右両端)でボルト等によって固定される。
なお、上述したように、後側支持具710U、端部支持具720Uは、上側横桟300CUにスライド可能となっているので、壁面Wに固定された状態の上側横桟300CLに取り付けることができる。このため、上側横桟300CLの壁面Wへの固定作業を阻害することがないというメリットを有している。
下側横桟300CLの特徴的な部分は、図8(B)に示すように、左右の両端部に壁面Wの段差を吸収する段差吸収部800が設けられている点である。
すなわち、上側横桟300CUが固定される壁面W1と、下側横桟300CLが固定される壁面W2とが面一ではなく、両壁面W1、W2の間に段差Gが存在することがある。これは、建築物の基礎部分と、この基礎部分の上に構成される外壁とでは、基礎部分の方が若干凹んだ位置に存在することがあるためである。
前記長孔812でのボルトによる固定位置を変更することで、前記段差Gを吸収するのである。
支持体731Uは、2本のガスボンベGBの間に挿入されて、ガスボンベGBの前面側面を支持する。また、前側シャフト432Uは、ガスボンベGBの前面を支持する。
なお、下側横桟300CLの後側支持具710Lに取り付けられる前側支持具730Lは、上述した前側支持具730Uと同一構成になっている。
なお、前記取付手段740を構成するナットを蝶ナットとしておけば、特に工具等を必要としないというメリットがある。
図7に示すように、上下の前側支持具730U、730Lの取付手段740を緩めておく。この状態でガスボンベGBを上下の後側支持具710U、710Lと、上下の端部支持具720U、720Lとの間に位置させる。これで、上側横桟300CU及び下側横桟300CLをガスボンベGBの後面に接触させ、上下の後側支持具710U、710Lと上下の端部支持具720U、720LをガスボンベGBの後側側面に接触させる。
これで、ガスボンベGBは、後面、側面及び前面が上下にある固定手段700によって固定されることになる。
上述したように、このガスボンベ固定具100Cでは取付手段740のナットを緩めるだけで、ガスボンベGBの設置、取外しを行なうことができる。特に、ナットに蝶ナットを採用しておけば、スパナ等の工具を使わずともガスボンベGBを交換することができる。
この場合は、第1及び第2の実施の形態に係るガスボンベ固定具100A、100Bにおける支柱200AL、200AR、200BL、200BRに関する部材、すなわち支柱本体210AL、210AR、210BL、210BR、脚部220AL、220AR、220BL、220BR及び筋交い230AL、230AR、230BL、230BR、さらにはこれらを連結する連結部材が不要になるので、より低コストで提供することができるというメリットがある。
200AL 支柱
200AR 支柱
300AU 上側横桟
300AL 下側横桟
400AU 上側枠体部
400AL 下側枠体部
500A 取付手段
GB ガスボンベ
Claims (6)
- 直立状態の複数本のガスボンベを固定するガスボンベ固定具において、壁面に固定される複数の横桟と、この横桟に設けられて前記ガスボンベを固定する固定手段とを具備しており、前記横桟は基礎部分の壁面に固定される下側横桟と、基礎部分の上に構成される外壁である壁面に固定される上側横桟とを有しており、前記固定手段は、前記上側及び下側横桟の中央部分で手前側に突出した状態で設けられる後側支持具と、前記上側及び下側横桟の両端部で手前側に突出した状態で設けられる一対の端部支持具と、前記後側支持具に取付手段で着脱自在に取り付けられる前側支持具と、前記後側支持具を頂面同士で連結する縦桟とを有しており、前記後側支持具は隣接するガスボンベの間に嵌まり込んで両ガスボンベの側面を支持し、前記端部支持部は、ガスボンベの側面を支持し、前記前側支持具は隣接するガスボンベの間に嵌まり込んで両ガスボンベの側面及び前面を支持し、前記下側横桟には下側横桟が固定される壁面である基礎部分と上側横桟が固定される壁面である外壁との段差を吸収する段差吸収部が設けられていることを特徴とするガスボンベ固定具。
- 前記段差吸収部は、略L字形状のアングルと、このアングルを下側横桟に固定するボルトとを有しており、アングルの一面にはボルトに対応した長孔が、他の一面には基礎部分に固定される際に使用されるボルト孔とがそれぞれ開設されていることを特徴とする請求項1記載のガスボンベ固定具。
- 前記後側支持具は、上側及び下側横桟にスライド可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のガスボンベ固定具。
- 前記端部支持具は、上側及び下側横桟にスライド可能に設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のガスボンベ固定具。
- 前記取付手段は、ボルト及びこれに対応したナットであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のガスボンベ固定具。
- 前記ナットは、蝶ナットであることを特徴とする請求項5記載のガスボンベ固定具。
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