JP6631914B2 - 動物の足くくり罠 - Google Patents

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Description

本発明は、猪、鹿などの比較的大型の野生動物を捕獲するための動物用罠に関し、特に、動物の足をワイヤで確実に捕獲する動物の足くくり罠に関する。
従来から、ワイヤを使った動物の足くくり罠は多数存在した。多くのものは、野生動物が足で踏みつける踏み板1と、踏み板の周囲に回動自在に連結された半円弧状の一対の作動体(ワイヤ保持フレーム)28と、一対の作動体28の外周井に装着される輪差部22を有したワイヤ19と、このワイヤに縮径力を付勢するばね装置20とを備えている(図9、図13)。この種の野生動物の足くくり罠では、野生動物が踏み板1を踏むと、一対の作動体(ワイヤ保持フレーム)28が上方へ回動し、ワイヤ19が上方へ抜け出て縮み込み、野性動物の足をくくり、野生動物を捕獲することができる。また、その多くのものは、地面に穴を掘り、罠を設置する。例えば、以下の特許文献1、特許文献2、特許文献3記載の動物の足くくり罠がある。
特許文献1に記載の動物の足くくり罠は、踏み板の上面に一対の半円弧状の作動体を互いに対向させて載置するとともに、各作動体の対面側端部を支点ピンを介して踏み板に回動可能に連結してなる作動装置を設け、作動装置を枠体内に上下動可能に嵌合させるとともに、該作動装置の各作動体の回動端部を前記枠体の内面に設けた受け桟に載置して前記踏み板を枠体内で下動可能に懸垂支持し、ワイヤの一端部に拡縮可能なループ部を有するとともに、ワイヤの中間部に前記ループ部の径を縮小付勢するばね装置を有する捕獲ワイヤを設け、該捕獲ワイヤのループ部を前記各作動体の外周に懸回してリング状に保形したことを特徴とする野生動物用罠である。この罠は、地面に穴を掘り、設置する。
特許文献2に記載の動物の足くくり罠は、踏み板と、該踏み板の一対の対向する外縁領域にそれぞれ両端部が回動自在に取り付けられ、踏み板の外縁に沿って延在し、全体として枠状に構成されるとともに各々がそれぞれ半枠状に構成された一対の作動部材と、踏み板がその内部に上下動可能に収容されるとともに前記一対の作動部材がその上縁部に支持される枠体と、該枠体の上縁部に沿って配置された前記一対の作動部材により全体としてループ状に保持される捕獲ワイヤと、該捕獲ワイヤの前記ループ状に保持された部分を縮径する方向に付勢する付勢手段とを具備し、前記枠体の前記上縁部には、前記一対の外縁領域に対応した位置にそれぞれ切り欠き部が設けられ、前記一対の作動部材の両端部の回動中心が共に前記切り欠き部上に配置されるとともに、前記一対の作動部材が前記切り欠き部の両側の切り欠き縁上にそれぞれ支持されることを特徴とする動物捕獲用罠である。この罠も、地面に穴を掘り、設置する。
特許文献3に記載の動物の足くくり罠は、基台と、回動自在に基台上に固定された一対のU字状ワイヤ保持枠と、U字状ワイヤ保持枠内において一端が回動自在に基台上に固定されほぼ水平になるよう上向きに付勢された踏み板と、回動により一対のU字状ワイヤ保持枠を規制及び解放することのできるロック手段とからなることを特徴とする動物捕獲用罠装置である。
実用新案登録第3127832号公報 実用新案登録第3154195号公報 実用新案登録第3165716号公報
しかし、特許文献1、特許文献2、特許文献3にそれぞれ記載された動物の足くくり罠を含む従来の動物の足くくり罠の場合、踏み板(基台)1の中央付近を基点30に回動自在な一対の作動体(作動部材、U字状ワイヤ保持枠)28を対向して設置し、動物の足が踏み板(基台)1を踏むと、一対の作動体(作動部材、U字状ワイヤ保持枠)28が対向したまま上方に移動し、それによって作動体(作動部材、U字状ワイヤ保持枠)28の外周囲に装着されていたワイヤ19のループ部(輪差部)22が空中上方へと解き放たれ、ワイヤ19に設置されたばね21の力により縮径するワイヤ19のループ部(輪差部)22が踏み板(基台)1を踏んだ動物の足を捕獲する構造になっている(図9、図13)。この場合、対向した一対の作動体(作動部材、U字状ワイヤ保持枠)28は、踏み板の中央付近を基点30にして、作動体の先端29は踏み板1の両側端側から上方に上がり、踏み板1の中央付近まで立ち上がる。従って、ワイヤ19のループ部(輪差部)22による動物の足の捕獲位置は比較的低い位置になってしまう。このため、一度捕獲した動物が激しく動くことにより、ループ部(輪差部)から動物の足が抜け出てしまい、動物が逃げ出してしまうことがある。
また、多くの足くくり罠は、地面に穴を掘り、穴の中に罠を設置するものであり、設置に穴を掘る時間と手間がかかる。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、一度捕獲した動物が激しく動くことにより、ワイヤのループ部(輪差部)から動物の足が抜け出て動物が逃げ出してしまうことを防止し、より確実に動物を捕獲することのできる動物の足くくり罠を提供することにある。また、地面に穴を掘ることなく、より簡単且つ短時間で地上に設置することのできる動物の足くくり罠を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、以下の手段・構成をとるものである。即ち、請求項1に係る発明(第1の手段)は、動物が足で踏みつけるための踏み板と、動物の足を捕獲するための輪差部(ループ部)が一端に形成されたワイヤと、ワイヤの輪差部に縮径力を付勢するためにワイヤに設置された付勢手段と、ワイヤの輪差部を装着するためのワイヤ保持フレーム一対を具備した動物の足くくり罠において、一対のワイヤ保持フレームを側面視略X字状をなすように交差させて配し、両ワイヤ保持フレームの交点を回動可能に連結し、一対のワイヤ保持フレームのうち1個のワイヤ保持フレームの下端部を踏み板に回動可能に連結し、他のワイヤ保持フレームの下端部には移動用フレームを回動可能に連結し、移動用フレームを踏み板の下面に配置して、移動用フレームが踏み板の下面を自由に滑動できるようにし、一対のワイヤ保持フレームを側面視略直線状にした状態でワイヤ保持フレームの外周囲にワイヤの輪差部を装着し、ワイヤに設置された付勢手段によりワイヤの輪差部に縮径力を付勢して、動物の足が踏み板を踏むことにより、側面視略直線状のワイヤ保持フレームが、側面視略X字状となるように移動し、それによって、ワイヤの輪差部がワイヤ保持フレームから上方へと抜け出て縮まり、動物の足を締め付けて捕獲することを特徴とする動物の足くくり罠である。
請求項2に係る発明(第2の手段)は、ワイヤ保持フレームが正面視略逆U字状であることを特徴とする請求項1(第1の手段)記載の動物の足くくり罠である。
請求項3に係る発明(第3の手段)は、移動用フレームが正面視略上向きコ字状のフレームであることを特徴とする請求項1(第1の手段)又は請求項2(第2の手段)のいずれか記載の動物の足くくり罠である。
請求項4に係る発明(第4の手段)は、踏み板が矩形状をしていることを特徴とする請求項1(第1の手段)から請求項3(第3の手段)のいずれか記載の動物の足くくり罠である。
請求項5に係る発明(第5の手段)は、一対のワイヤ保持フレームのうち1個のワイヤ保持フレームの下端部が踏み板の長手方向の一端に回動可能に連結していることを特徴とする請求項1(第1の手段)から請求項4(第4の手段)のいずれか記載の動物の足くくり罠である。
本発明に係る動物の足くくり罠を動物の通り道等に設置する場合、最初に、正面視略逆U字状の一対のワイヤ保持フレームを側面視略直線状にし、次に、ワイヤの一端にある輪差部をワイヤ保持フレームに装着し、最後に、ワイヤに設置された付勢手段により(例えば、ワイヤに設置されたばね装置のばねを所定位置まで圧縮して)輪差部に縮径力を付勢した状態にする。この状態では、一対のワイヤ保持フレームの円弧状部分は踏み板の長手方向の両端の枠外に位置することになる。そこで、この一対のワイヤ保持フレームの各円弧状部分の下に高さ1センチメートルから数センチメートル程度の設置台を置き、踏み板を地面から設置台の高さ程度浮かせて地面に設置する(図1、図10)。
こうして地面に設置された本発明に係る動物の足くくり罠の踏み板を動物の足が踏むと、踏み板が設置台の高さ分降下する。踏み板が降下すると、側面視略直線状に設置された一対のワイヤ保持フレームは側面視略X字状になるように移動する。同時に、踏み板の下面を長手方向に自由に滑動する移動用フレームは踏み板の下面を長手方向の他端側に向かって滑動する。ワイヤ先端の輪差部(動物の足の捕獲部)は、付勢手段(例えば、ばね装置のばね)により縮径力を付勢された状態で一対のワイヤ保持フレームの外周囲に装着されているため、一対のワイヤ保持フレームが側面視略X字状の状態に立ち上がるのと共に上方に上がり、そのままワイヤ保持フレームから上方向に抜け出る。このように、ワイヤ先端の輪差部を装着する一対のワイヤ保持フレームが側面視略X字状となるように構成することにより、従来の動物の足くくり罠に比べ、動物の足が踏み板を踏んだ時により高い位置までワイヤの輪差部を上げることができる。こうして、従来の動物の足くくり罠に比べ、動物の足をより高い位置で捕獲することができる(図11)。このため、動物が罠から逃げ出すため激しく動いても、動物が足を輪差部から脱出させることが困難となり、動物をより確実に捕獲することができる。
本発明によれば、ワイヤ先端の輪差部(動物の足の捕獲部)は、ワイヤ保持フレームが側面視略X字状の状態になった時に上方向に抜け出ることにより、従来の動物の足くくり罠に比べ、ワイヤ先端の輪差部をより高い位置に跳ね上げることが可能となり、動物の足をより高い位置で捕獲することができる。これにより、動物が逃げ回るために激しく動いても、動物が足を輪差部から脱出させることが困難となり、動物をより確実に補足することができる。また、本発明によれば、地上に動物の足くくり罠を設置することができ、地面に穴を掘り、穴の中に罠を設置する時間と手間を省くことができる。
本発明の実施例にかかる平面図(一対のワイヤ保持フレームを側面視略直線状にした状態で、ワイヤ保持フレームにワイヤ輪差部を装着し、ばね装置のばねを所定位置まで圧縮して輪差部に縮径力を付勢した状態の平面図) ワイヤ保持フレームが側面視略直線状になった状態の側面図 ワイヤ保持フレームが側面視略X字状に移動した状態の側面図1 ワイヤ保持フレームが側面視略X字状に移動した状態の側面図2 ワイヤ保持フレームが側面視略直線状になった状態の斜視図 ワイヤ保持フレームが側面視略X字状に移動した状態の斜視図1 ワイヤ保持フレームが側面視略X字状に移動した状態の斜視図2 ワイヤ保持フレームが側面視略直線状になった状態の平面図 ワイヤ及びばね装置 ワイヤ保持フレームにワイヤ輪差部を装着し、ばね装置のばねを所定位置まで圧縮して輪差部に縮径力を付勢した状態を示す斜視図 踏み板を踏んだ動物の足をワイヤ輪差部が捕獲した状態を示す斜視図 ワイヤ保持フレーム及び移動用フレーム 従来の動物の足くくり罠
以下では、図面に基づき本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態を示す動物の足くくり罠の平面図である。正面視略逆U字状の形状をした一対のワイヤ保持フレーム4、5を側面視略直線状にした状態で、ワイヤ保持フレーム4、5にワイヤ19の輪差部22を装着し、ばね装置20のばね21を所定位置まで圧縮して輪差部22に縮径力を付勢した状態を示している。図10は、その斜視図である。この動物の足くくり罠は、動物が足で踏みつける矩形状の踏み板1と、一端に動物の足を捕獲するための輪差部22が形成されたワイヤ19と、輪差部22に縮径力を付勢するためにワイヤ19に設置された付勢手段であるばね装置20と、ワイヤ19を装着するための正面視略逆U字状の一対のワイヤ保持フレーム4、5を具備している。
踏み板1は、薄い板状のもので、形は矩形状をしている。踏み板1の長手方向の両端には、囲い2、3がある(図2から図4等)。囲い2、3は、踏み板1に対して垂直に形成された板状体となっている。囲い2、3は、動物の足が踏み板1を踏んだ時にその足が踏み板1の外へはみ出ないようにするためのものである。
ワイヤ保持フレーム4、5は、正面から視て略逆U字状をしている(図6から図8等)。言い換えると、ワイヤ保持フレーム4、5は、正面から視て、略U字状の円弧状部分6、7を上にした状態で使用される(図6から図8等)。一対のワイヤ保持フレーム4、5は、側面から視て略X字状をなすように交差させて配され、両ワイヤ保持フレーム4、5の交点10、11が回動可能に連結されている。交点10、11の連結は、ネジとナットとワッシャーを使用している(図7、図8等)。ワイヤ保持フレーム4、5の円弧状部分6、7の外面にはワイヤ19の輪差部22を装着しやすくするための溝(凹溝)8、9がある。この溝8、9は円弧状部分6、7に沿って円弧状に伸びている。図2から図4の溝8、9は、略V字状をなしている。
図5から図7は、一対のワイヤ保持フレーム4、5と踏み板1の関係を示す斜視図であり、一対のワイヤ保持フレーム4、5が側面視略直線状の状態(図5)から側面視略X字状の状態(図6、図7)になる過程を示している。一対のワイヤ保持フレーム4、5のうち1個のワイヤ保持フレーム4の下端部12は、踏み板1の長手方向の一端に回動可能に連結している。この連結は、継ぎ手(連結部材)25を使用している。この継ぎ手(連結部材)25は、正面視略上向きコ字状のフレームを踏み板1の下面に結合し、同フレームとワイヤ保持フレーム4をリベットで回動可能に連結している。この正面視略上向きコ字状のフレームは、図12に示されている移動用フレーム14と同じ形をしたものである。他のワイヤ保持フレーム5の下端部13には移動用フレーム14を回動可能に連結し、移動用フレーム14を踏み板1の下面に配置して、移動用フレーム14が踏み板1の下面を長手方向に一端から他端まで自由に滑動できるようにしている。他のワイヤ保持フレーム5の下端部13と移動用フレーム14の回動可能な連結も、リベットを使用している。ワイヤ保持フレーム4の下端部12と踏み板1の回動可能な連結点15、16、及び他のワイヤ保持フレーム5の下端部13と移動用フレーム14の回動可能な連結点17、18は、それぞれ図5から図7に示すとおりである。以上の構成をとることで、一対のワイヤ保持フレーム4、5は側面視略X字状の状態から側面視略直線状の状態に移行することができる。また、逆に、側面視略直線状の状態から側面視略X字状の状態に移行することができる。
一対のワイヤ保持フレーム4、5を側面視略直線状にした状態における踏み板1とワイヤ保持フレーム4、5の関係は、以下のとおりである(図8)。両者を上方から視ると、踏み板1は一対のワイヤ保持フレーム4、5の内側に収まる大きさの矩形状に構成される。言い換えると、一対のワイヤ保持フレーム4、5の円弧状部分6、7は、踏み板1の長手方向の両側端から外に出た状態にある。
図9に示すように、ワイヤ19は、先端に輪差部22を有すると共に、輪差部22が縮径する方向に付勢する付勢手段であるばね装置20を有している。ばね装置20は、ばね21と筒24とストッパ23で構成されるが、当業者に周知のものであり、特殊なものではない。
図1、図10に示すように、一対のワイヤ保持フレーム4、5を側面視略直線状にした状態でワイヤ保持フレーム4、5の外周囲にワイヤ19の一端に形成された輪差部22を装着し、ワイヤ19に設置されたばね装置20のばね21を所定位置まで圧縮して、その位置にストッパ23で固定し、輪差部22に縮径力を付勢する。
本発明の動物の足くくり罠の寸法(一対のワイヤ保持フレーム4、5を側面視略直線状にした状態の寸法)は、以下のとおりである。長手方向の長さが23cm程度、短手方向の長さが12cm程度、高さが1.7cm程度である。従って、非常にコンパクトで、可搬性に優れている。
以上のように構成された動物の足くくり罠を罠として動物の通り道等に設置する手順は、以下のとおりである。
最初に、一対のワイヤ保持フレーム4、5を側面視略直線状の状態にする。次に、ワイヤ19の先端にある輪差部22を側面視略直線状の状態にある一対のワイヤ保持フレーム4、5の円弧状部分6、7の溝8、9にはめ込み、一対のワイヤ保持フレーム4、5の外周囲に装着する。その後、ばね装置20のばね21によってワイヤ19の先端にある輪差部22に縮径力を付勢する。
その後、動物の足くくり罠を動物の通り道と思われる場所に置く。この時、一対のワイヤ保持フレーム4、5の円弧状部分6、7の下に設置台26を置き、踏み板1が地上から浮いている状態にする(図1、図10)。設置台26は、高さが1センチから数センチ程度のものであれば、何でもよく、例えば、罠を設置する場所に落ちている適当な木の枝や石を使用してもよい。その後、土や木の葉等を動物の足くくり罠の上に置き、罠の存在がわからないように隠し、ワイヤ19の他端部を当業者には周知の固定具を用いて樹木等の固定物に固定する。ワイヤ19の他端部を樹木等の固定物に固定することで、輪差部22により足が緊縛された動物を逃がすことなく係留することができる。これで動物の足くくり罠の設置作業が完了する。以上のように、罠を仕掛けるに際して、穴を掘って土中に埋める必要はなく、仕掛けのための作業は極めて容易である。
次に、図1、図10、図11を参照して、上述のように構成される本実施例の動物の足くくり罠の作動について説明する。
図1、図10は、本発明の実施形態を示す動物の足くくり罠を仕掛けた状態を示す。この状態にある踏み板1を動物の足27が踏むと、図11に示すように、踏み板1が1センチから数センチ程度下方へ押し下げられることにより、それまで側面視略直線状に維持されていた一対のワイヤ保持フレーム4、5は、側面視略X字状へと変化する。具体的には、踏み板1の一端に回動可能に連結されているワイヤ保持フレーム4が上方へと移動を始め、他のワイヤ保持フレーム5の下端部13に回動可能に連結されている移動用フレーム14は踏み板1の下面を長手方向の他端に向けて移動し、それに伴い同ワイヤ保持フレーム5も上方へと移動を始める。こうして、一対のワイヤ保持フレーム4、5は、側面から視て略X字状へと変化する(図3、図6の状態)。
ワイヤ19先端にある輪差部22には、ワイヤ19に設置されたばね装置20のばね21により常にその大きさが小さくなるように圧縮力が付勢されている。従って、一旦一対のワイヤ保持フレーム4、5がX字状に変化を始めると、一対のワイヤ保持フレーム4、5には、図2から図4、又は図5から図7に示すように、ワイヤ19先端にある輪差部22から、一対のワイヤ保持フレーム4、5が側面視略X字状になる方向に移動する力が付加される。
これにより、ワイヤ19先端にある輪差部22は、一対のワイヤ保持フレーム4、5と共に上方へと移動し、最終的にワイヤ保持フレーム4、5から上方へと抜け出る。そして、ワイヤ19先端にある輪差部22は、図11に示すように、ばね装置20のばね21により絞り込まれ、踏み板1を踏んだ動物の足27部を瞬時にくくり付ける。
本発明に係る動物の足くくり罠は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る。
例えば、上記実施形態においては、ワイヤ保持フレーム4、5の円弧状部分6、7の溝8、9は、略V字状に構成されているが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。ワイヤ保持フレーム4、5の円弧状部分6、7に溝8、9を設ける理由は、ワイヤ19の輪差部22を装着しやすくするためであるので、この目的を達成できれば溝8、9の形状に限定はなく、例えば溝8、9はコ字状又は円弧状に構成されてもよい。
また、上記実施形態においては、踏み板1の長手方向両端の囲い2、3は、踏み板1から垂直に上方に伸びた板状態に構成されているが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。踏み板1の長手方向両端に囲いを設ける理由は、踏み板1を踏んだ動物の足27が踏み板1から外に出ないようにするためであるので、この目的を達成できれば囲いの形状に限定はない。
また、上記実施形態においては、一対のワイヤ保持フレーム4、5のうち1個のワイヤ保持フレーム4の下端部12は、踏み板1の長手方向の一端に継ぎ手(連結部材)25を用いて回動可能に連結している。しかし、継ぎ手(連結部材)25を用いずに、踏み板1自体に直接ワイヤ保持フレーム4を連結できるように踏み板1を製造加工してもよい。
さらに、上記実施形態においては、ワイヤ保持フレーム4、5は正面視略逆U字状の形状をしているが、二股でワイヤを保持できる形状のフレームであれば、その形状に限定はない。
移動用フレームについても、上記実施形態では正面視略上向きコ字状の形状をしているが、動物の足27が踏み板1を踏むことにより側面視略直線状の一対のワイヤ保持フレーム4、5が側面視略X字状になるようにワイヤ保持フレーム5が移動できるものであれば、移動用フレームの形状に限定はない。
1 踏み板
2 囲い
3 囲い
4 ワイヤ保持フレーム
5 ワイヤ保持フレーム
6 円孤状部分
7 円孤状部分
8 溝
9 溝
10 交点
11 交点
12 下端部
13 下端部
14 移動用フレーム
15 連結点
16 連結点
17 連結点
18 連結点
19 ワイヤ
20 ばね装置
21 ばね
22 輪差部
23 ストッパ
24 筒
25 継ぎ手(連結部材)
26 設置台
27 動物の足
28 作動体
29 作動体の先端
30 基点

Claims (5)

  1. 踏み板と、
    動物の足を捕獲するための輪差部が一端に形成されたワイヤと、
    ワイヤの輪差部に縮径力を付勢するためにワイヤに設置された付勢手段と、
    ワイヤの輪差部を装着するためのワイヤ保持フレーム一対を具備した動物の足くくり罠において、
    一対のワイヤ保持フレームを側面視略X字状をなすように交差させて配し、両ワイヤ保持フレームの交点を回動可能に連結し、
    一対のワイヤ保持フレームのうち1個のワイヤ保持フレームの下端部を踏み板に回動可能に連結し、
    他のワイヤ保持フレームの下端部には移動用フレームを回動可能に連結し、移動用フレームを踏み板の下面に配置して、移動用フレームが踏み板の下面を自由に滑動できるようにし、
    一対のワイヤ保持フレームを側面視略直線状にした状態でワイヤ保持フレームの外周囲にワイヤの輪差部を装着し、
    ワイヤに設置された付勢手段によりワイヤの輪差部に縮径力を付勢して、
    動物の足が踏み板を踏むことにより、側面視略直線状のワイヤ保持フレームが、側面視略X字状となるように移動し、それによって、ワイヤの輪差部がワイヤ保持フレームから上方へと抜け出て縮まり、動物の足を締め付けて捕獲することを特徴とする動物の足くくり罠
  2. ワイヤ保持フレームが正面視略逆U字状であることを特徴とする請求項1記載の動物の足くくり罠
  3. 移動用フレームが正面視略上向きコ字状のフレームであることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか記載の動物の足くくり罠
  4. 踏み板が矩形状をしていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の動物の足くくり罠
  5. 一対のワイヤ保持フレームのうち1個のワイヤ保持フレームの下端部が踏み板の長手方向の一端に回動可能に連結していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の動物の足くくり罠
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