JP6631777B2 - 車両用制御装置 - Google Patents
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Description
そこで、特許文献1では、車載通信機に間欠的に通電するとともに、曜日や時間帯に基づいてこの車載通信機への通電周期を変更する技術が提案されている。例えば、車両の使用機会が少ない深夜では通電周期を長くすることで、車載通信機の暗電流を低減させ、電力消費を抑えることができる。
また、好ましくは、前記起動制御部は、少なくとも前記車両位置に基づいて前記通電周期を連続的に変更設定するとよい。
例えば自宅の駐車場のような駐車時間が比較的長く車載機器の使用頻度が少ない場所では、通電周期を長くすることで車載通信機の暗電流を低減させることができる。また、車両用制御装置による車載機器の使用頻度が多い場所では、通電周期を短くすることで、車載通信機の起動間隔を短縮し、車両用制御装置による車載機器の作動応答性を高めることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用制御装置1の概略構成図であり、以下、図面に基づいて車両用制御装置1の構成を説明する。
本実施形態の車両用制御装置1は、車両2に搭載された車載通信機3と、例えばスマートフォンのような携帯端末4(外部通信機、使用者設定部)を備えて構成されている。
携帯端末4は、搭載されたアプリケーションによって、車両2の各種情報(車両情報)を取得及び表示できるとともに、車両2に搭載された機器(車載機器6)に対して作動指示信号を出力する機能を有している。
車両情報は、車載機器6の作動情報、車載バッテリ7の充電率、車内温度、車両位置等の車両2に関連する情報である。
車載通信機3は、サーバー5と通信を行なう通信部10と、車載機器6の作動制御を行なう車載機器作動制御部11とを備えている。
起動制御部12は、車載通信機3と一体となって構成されている。起動制御部12は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央演算処理装置(CPU)及び時計等を含んで構成されており、車載バッテリ7から車載通信機3、即ち通信部10及び車載機器作動制御部11への電力供給を制御して、通信部10及び車載機器作動制御部11の起動及び停止を制御する。
車載通信機3は、車両2の電源オン時においては車載バッテリ7から電力を供給されており、車載機器6やその他車両情報を取得して、携帯端末4に送信させるとともに、携帯端末4からの車載機器6の操作指示信号(制御信号)に基づいて、車載機器6の作動制御が可能となっている。
そして、車両2の電源オフ状態では、車載通信機3は通電周期Ts毎に、携帯端末4への車両情報の送信と、携帯端末4からの操作指示信号に基づく車載機器6の起動停止を含む作動制御が可能となっている。
本実施形態の車両用制御装置1では、起動制御部12において、通電周期Tsを車両位置と車両使用者に基づいて設定する。
車両位置は、現在の車両位置であるが、車両2の電源オフ直前、あるいは前回の起動時においてGPS装置8から入力した直近の車両位置情報を使用すればよい。
起動制御部12は、図2や図3に示すようなテーブルをあらかじめ記憶しており、車両2の電源オフ時に車両位置と車両使用者とに基づいて通電周期Tsを設定する。
起動制御部12は、通電周期Tsについて、基準値Tsbをあらかじめ記憶している。通電周期Tsの基準値Tsbは、例えば1分程度にすればよい。
車両使用者がAであり車両位置がAの会社である場合には、通電周期Tsは基準値Tsbより短く設定される。これは、Aの会社において就業中に車両2を充電している状態を想定しており、社内で車載バッテリ7がどのくらい充電されたかを頻繁に確認することができるようにするためである。
車両使用者がAであり車両位置が自宅である場合には、通電周期Tsは基準値Tsbより短く設定される。これについては、自宅駐車後に、車両情報(その日の走行距離、燃費、走行ルート等)を車両2から携帯端末4によって入手することができるようにするためである。
車両使用者がBであり車両位置が買い物先である場合には、通電周期Tsは基準値Tsbより短く設定される。これは、買い物先で買った食料品等を車内に残して更なる買い物のために車両2を離れた状態を想定しており、車内の食料品等が劣化しないように、必要に応じて車外からすぐに空調装置を作動できるようにするためである。
車両使用者がCであり車両位置がAの会社である場合には、通電周期Tsは基準値のままとする。これは、車両使用者CがAの会社に行く機会はほとんどなく、通電周期Tsを変更する必要性がないためである。
車両使用者がCであり車両位置が自宅である場合には、通電周期Tsは基準値Tsbより短く設定される。これについても、車両使用者Cが、車内が高温あるいは低温である状態を嫌い、車両用制御装置1で空調装置を使用する可能性が高いためである。
図3に示すように、車両使用者がAであり車両位置がAの会社である場合には、通電周期Tsは基準値Tsbより長く設定される。これは、Aが会社から帰宅する時刻が夜間の遅い時間帯であることから、車両用制御装置1により空調装置を作動させて車室内を冷やしておく必要性が低いためである。
車両使用者がAであり車両位置が自宅である場合には、図2の実施例と同様に、通電周期Tsは基準値Tsbより短く設定される。
車両使用者がBであり車両位置が買い物先である場合には、通電周期Tsは基準値Tsbより短く設定される。これは、広い駐車場においてBが駐車した位置を忘れてしまう虞のある場合に、車両用制御装置1によって車両位置を確認することを想定している。
車両使用者がCであり車両位置がAの会社である場合には、図2と同様に、通電周期Tsは基準値Tsbのままとする。
車両使用者がCであり車両位置が自宅である場合には、図2と同様に、通電周期Tsは基準値Tsbより短く設定される。
以上のように、上記実施形態では、車両用制御装置1における車載通信機3の通電周期Tsを変更設定できるようになっている。通電周期Tsを長く設定することで、電源オフ状態における車載通信機3の暗電流を低減させることができ、車載バッテリ7の電力消費を抑えることができる。一方、通電周期Tsを短くすることで、サーバー5と車載通信機3との通信間隔を短くすることができるので、車両情報を携帯端末4へ迅速に送信できるとともに、携帯端末4からの車載機器6の作動指示に対して車載機器6をレスポンスよく応答させることが可能となり、車両用制御装置1の使用性を向上させることができる。
また、車両使用者に基づいて通電周期Tsを変更設定できるので、車両使用者によって異なる車両用制御装置1の使用状況を反映させて、車両用制御装置1の使用性を確保するとともに暗電流を低減させることができる。
また、車両使用者や車両位置の他に、更に時間帯に基づいて通電周期Tsが設定されるようにしてもよい。例えば、車両位置が自宅にある場合には、深夜時間帯では車両用制御装置1を使用する機会が少なくなるので、通電周期Tsをより長く設定することで、車載通信機3の暗電流を更に低減させることができる。
2 車両
3 車載通信機
4 携帯端末(外部通信機、使用者設定部)
6 車載機器
8 GPS装置(位置検出部)
10 通信部
11 車載機器作動制御部
12 起動制御部
13 作動履歴記憶部(履歴記憶部)
Claims (3)
- 外部通信機から送信された制御信号に基づいて車載機器を作動制御する車載通信機を備えた車両用制御装置であって、
車両位置を検出する位置検出部と、
車両の使用者を設定する使用者設定部と、
前記車両位置及び前記使用者に基づいて、前記車両の電源オフ状態で前記車載通信機の通電周期を変更設定する起動制御部と、
を備えたことを特徴とする車両用制御装置。 - 前記起動制御部は、更に車両位置に対応した前記車載機器の作動履歴を記憶する履歴記憶部を有し、当該記憶された作動履歴に基づいて、前記車両位置に対応した前記車両の電源オフ状態での前記通電周期を設定することを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
- 前記起動制御部は、少なくとも前記車両位置に基づいて前記通電周期を連続的に変更設定することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用制御装置。
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JP2015146814A JP6631777B2 (ja) | 2015-07-24 | 2015-07-24 | 車両用制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015146814A JP6631777B2 (ja) | 2015-07-24 | 2015-07-24 | 車両用制御装置 |
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ID=57950003
Family Applications (1)
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