JP6631462B2 - 燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池およびその製造方法に関する。
固体高分子型燃料電池で用いられる電解質では加湿することで電解質中を水(H2O)がキャリヤとなってプロトン(H+)をアノードからカソードに移動させ、カソードでプロトン(H+)と酸素(O2)が反応して水(H2O)を生成する。このため、固体高分子型燃料電池は、電解質中に水が存在可能な温度域、すなわち100℃未満でしか使用できない。
このように燃料電池の動作温度が低いと電極で用いられるPt触媒の活性が低くなり、発電性能を維持するためにPt量の増加を招く。また、燃料電池を冷却するための大型のラジエータや、電解質膜を湿度コントロールするためのユニットも必要となる。これらの要因により固体高分子型燃料電池ではコストアップを避けることができない。このため、100℃以上の動作温度で電解質を加湿せずに発電する燃料電池が提案されている(例えば、非特許文献1、2参照)。
S. Y. Lee, A. Ogawa, M. Kanno, H. Nakamoto, T. Yasuda, and M. Watanabe, 'Nonhumidified intermediate temperature fuel cells using protic ionic liquids.', J Am Chem Soc. 2010, 132(28), 9764-9773 T. Kasuga, M. Oka and A. Obata, 'An Anhydrous Proton-Conducting Material Prepared by Hybridizing Zinc Phosphate Glass with Imidazole', Electrochem. Solid-State Lett. 2009, 12, B5
しかしながら、上記非特許文献1、2のように100℃以上の動作温度で電解質を加湿せずに燃料電池を動作させる場合には、100℃以上で電解質を加湿して燃料電池を動作させる場合に比べて、開回路電圧(OCV:Open Circuit Voltage)が低くなる。具体的には、電解質を加湿した場合には、OCVが0.9V以上となるのに対し、電解質を加湿しない場合には、OCVが0.9Vを下回る。
燃料電池の発電性能は「電圧」×「電流」で表され、この積が大きいほど発電性能が高くなる。OCVは「電流」ゼロにおける「電圧」であるため、発電時の「電圧」はOCV以上にはなり得ない。このため、発電時の「電圧」を高くするにはOCVを高くする必要がある。
本発明は上記点に鑑み、100℃以上の動作温度で電解質を加湿せずに運転する燃料電池のOCVを高くすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、アノード極(120)と、カソード極(130)と、これらに挟まれた電解質(110)とを備え、100℃以上の動作温度で電解質を加湿することなく運転する燃料電池の製造方法であって、カソード極は、少なくともPt触媒および疎水性バインダを含んだ触媒層(131)を有しており、燃料電池の運転前に、アノード極に水素を供給しながらカソード極に加湿空気を所定時間供給し、Pt触媒を酸化させる酸化処理を行う。
これにより、カソード極の触媒層に含まれるPt触媒の酸化度合を意図的に制御することができる。この結果、燃料電池を100℃以上で運転したときのOCVを効果的に向上させることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態の燃料電池の概念図である。 第1実施形態の燃料電池の室温でのOCVを示す図である。 100℃以上での加湿処理中のOCVを示す図である。 100℃以上での加湿処理後のOCVを示す図である。 図6の各段階における供給ガスを示す図である。 100℃以上で供給ガスを変化させた場合のOCVを示す図である。 供給ガスを切り替えた各段階でのPt触媒のXPSスペクトルを示す図である。 図7のXPSスペクトルから得たPtの価数別存在割合を示す図である。 第2実施形態の燃料電池の室温でのOCVを示す図である。 第2実施形態の燃料電池を室温から100℃以上に変化させた場合のOCVを示す図である。 第3実施形態の燃料電池の室温でのOCVを示す図である。 第3実施形態の燃料電池を室温から100℃に変化させた場合のOCVを示す図である。 第3実施形態の燃料電池を100℃→110℃→120℃に変化させた場合のOCVを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1に示す燃料電池セル100は、燃料ガス(水素)と酸化剤ガス(空気中の酸素)との電気化学反応を利用して電気エネルギーを出力する。燃料電池セル100を基本単位とし、複数枚積層したスタック構造として使用することができる。
図1に示すように、燃料電池セル100は、電解質膜110、アノード極120、カソード極130を備えている。アノード極120に水素が供給され、カソード極130に空気が供給されると、以下に示すように、水素と酸素とが電気化学反応して、電気エネルギーを出力する。
(アノード極側) H2→2H++2e-
(カソード極側) 2H++1/2O2+2e-→H2
この際、アノード極120では、水素が触媒反応によって電子(e-)とプロトン(H+)に電離され、プロトン(H+)は電解質膜110を移動する。一方、カソード極130では、アノード極120側から移動してきたプロトン(H+)、外部から流通してきた電子、および空気中の酸素(O2)が反応して、水が生成される。
本実施形態の燃料電池セル100は、100℃以上の動作温度で電解質膜110を加湿することなく発電が行われる。つまり、燃料電池セル100の運転中には、カソード極130に乾燥空気が供給されるようになっている。
電解質膜110は、金属イオン、オキソアニオン及びプロトン配位性分子を含んだプロトン伝導体で構成されている。プロトン伝導体は、オキソアニオン及びプロトン配位性分子の少なくとも何れかが金属イオンに配位して配位高分子を形成している。
プロトン伝導体に含まれる金属イオンは特に限定されるものではないが、オキソアニオン及び/又はプロトン配位性分子との配位結合の形成しやすさの観点から、高周期の遷移金属イオンや典型金属イオンが好ましい。中でも、コバルトイオン、銅イオン、亜鉛イオン、及びガリウムイオンが好ましい。本実施形態の電解質膜110では、金属イオンとして亜鉛イオンを用いている。
プロトン伝導体に含まれるオキソアニオンとしては、例えば、リン酸イオン、硫酸イオン等が挙げられるが、水素に対する化学的安定性からリン酸イオンが好ましい。本実施形態の電解質膜110では、オキソアニオンとしてリン酸イオンを用いている。
プロトン伝導体に含まれるプロトン配位性分子は、分子内にプロトンを配位するための配位点を好ましくは2つ以上持った分子である。イオン伝導性の観点から、プロトンの配位と放出とのバランスに優れた配位点を持ったイミダゾール、トリアゾール、ベンズイミダゾール、ベンズトリアゾール、及びこれらの誘導体が好ましい。本実施形態の電解質膜110では、プロトン配位性分子としてトリアゾールを用いている。
アノード極120は、電解質膜110のアノード側の面に密着して配置されたアノード側触媒層121と、アノード側触媒層121の外側に配置されたアノード側拡散層122によって構成されている。
カソード極130は、電解質膜110のカソード側の面に密着して配置されたカソード側触媒層131と、カソード側触媒層131の外側に配置されたカソード側拡散層132によって構成されている。
各触媒層121、131は、カーボン担体に電気化学反応を促進するPt触媒を担持させたPt担持カーボンで形成されている。各拡散層122、132は、カーボンクロス等で形成されている。
触媒層121、131のPt担持カーボンは、カーボン担体と、カーボン担体に担持されたPt粒子とからなる。本実施形態では、粒径2nm程度のPt粒子を用いている。カーボン担体は、カーボンブラックと呼ばれる炭素微粉末を用いることができる。カーボン担体の表面に、Pt粒子からなるPt触媒が担持されている。各触媒層121、131を構成するPt担持カーボンは、バインダによって接着されている。バインダは、プロトン伝導性を備えている。
本実施形態では、触媒層121、131のバインダとして疎水性バインダを用いている。疎水性バインダとしては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリイミド、フェノール樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリイミダゾール、ポリプロピレン等を用いることができる。本実施形態では、触媒層121、131のバインダとして、ポリフッ化ビニリデンを用いている。
ところで、「Viktoriia A. Saveleva, Vasiliki Papaefthimiou, Maria K. Daletou, Won H. Doh, Corinne Ulhaq-Bouillet, Morgane Diebold, Spyridon Zafeiratos, and Elena R. Savinova J. Phys. Chem. C, 2016, 120 (29), pp 15930・15940」において、カソード側のPt触媒の酸化度合が高いほど、燃料電池のOCVが高くなることが報告されている。この文献では、酸化されたPtのうち、Pt2+はOCVを向上させ、Pt4+はOCVを低下させることが報告されている。
このため、本実施形態では、燃料電池セル100の運転開始前にカソード側触媒層131のPt触媒の酸化処理を行う。カソード側触媒層131に疎水性バインダを用いる本実施形態では、Pt触媒の酸化処理として、カソード極130に加湿空気を所定時間供給する加湿処理を行う。この加湿処理を行うことで、カソード側触媒層131のPt触媒の酸化を促進することができる。
加湿処理は、カソード極130に正の電位がかかった状態で行う。つまり、アノード極120に水素を供給しながらカソード極130に加湿空気を供給し、燃料電池セル100に起電力が発生した状態とする。このとき、アノード極120およびカソード極130には電気負荷を接続せず、燃料電池セル100の出力電流値をゼロとし、カソード極130の電位がOCVの状態とする。また、本実施形態の加湿処理は、燃料電池セル100を100℃以上にした状態で行っている。
次に、加湿処理を行う前、加湿処理中、加湿処理を行った後の燃料電池セル100のOCVについて説明する。なお、本実施形態および後述する各実施形態で燃料電池セル100に供給される水素はアルゴンとの混合ガスであり、水素濃度3.8%としている。また、アノード極120およびカソード極130への供給ガスの流量は、60SCCMとしている。また、燃料電池セル100の温度調整は、燃料電池セル100を恒温槽に収納して行った。
まず、加湿処理を行う前の室温での燃料電池セル100のOCVを図2に基づいて説明する。図2における「1回目」と「2回目」はアノード極120およびカソード極130へのガスの供給が連続的に行われており、これらはOCVの連続的な変化を示している。
図2に示すように、燃料電池セル100の温度を室温としてアノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を供給した場合には、OCVが0.87V程度から徐々に上昇し、約13時間経過後に0.97Vまで上昇した。
次に、加湿処理中の燃料電池セル100のOCVを図3に基づいて説明する。図3は、アノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を供給した状態で、燃料電池セル100の温度を室温から120℃にした場合のOCVと、燃料電池セル100の温度を120℃としてカソード極130に加湿空気を供給した場合のOCVを示している。カソード極130への加湿空気の供給は、加湿空気の相対湿度を2.1%とした場合と、加湿空気の相対湿度を2.8%とした場合と、加湿空気の相対湿度を4.0%とした場合の3パターンで行った。
図3に示すように、室温でアノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を供給した状態で、室温から120℃にした場合は、OCVが0.9Vを下回った後、徐々に上昇したものの、0.86Vまでしか上昇しなかった。
次に、燃料電池セル100の温度を120℃としてアノード極120への供給ガスは水素のままで、カソード極130への供給ガスを乾燥空気から加湿空気に切り替えた。カソード極130への加湿空気の供給は2.5時間程度行った。図3に示すように、カソード極130への加湿空気を供給した場合は、加湿空気の相対湿度2.1%、2.8%、4.0%のそれぞれにおいて、OCVが0.85V程度まで上昇した。
次に、加湿処理を行った後の燃料電池セル100のOCVを図4に基づいて説明する。図4は、カソード極130に相対湿度4.0%の加湿空気を所定時間供給した後に、乾燥空気を供給した場合のOCVを示している。燃料電池セル100の温度は120℃のままとし、カソード極130への乾燥空気の供給は19時間程度行った。
図4に示すように、加湿処理を行った後、カソード極130に乾燥空気を供給した場合には、OCVが概ね0.9Vを上回っており、約19時間経過後には0.91Vまで上昇した。これは、加湿処理によってカソード側触媒層131のPt触媒の酸化度合が高くなったことに起因してOCVが高くなったものと考えられる。
次に、カソード側触媒層131のPt触媒の酸化度合と燃料電池セル100のOCVとの関係について説明する。ここでは、上述した加湿処理によるPt触媒の酸化処理を行った燃料電池セル100に対し、カソード極130に水素を供給してカソード側触媒層131のPt触媒を還元させた後で、再度カソード極130に乾燥空気を供給することを行った。
まず、アノード極120およびカソード極130への供給ガスの種類を変更した場合の燃料電池セル100のOCVについて図5、図6を用いて説明する。
図5に示す第1段階から第5段階の順にアノード極120およびカソード極130への供給ガスを変更した。第1段階では、燃料電池セル100で発電を行うため、アノード極120に水素、カソード極130に乾燥空気を供給した。第2段階では、供給ガスの入れ替えのため、アノード極120およびカソード極130に窒素を供給した。第3段階では、カソード側触媒層131のPt触媒を還元させるため、アノード極120に窒素、カソード極130に水素を供給した。第4段階では、供給ガスの入れ替えのため、アノード極120およびカソード極130に窒素を供給した。第5段階では、燃料電池セル100で発電を行うため、アノード極120に水素、カソード極130に乾燥空気を供給した。
図6に示すように、第1段階では、加湿処理を行った後の燃料電池セル100によって、0.9V以上のOCVが得られた。第2段階では、OCVが0.8Vを下回った。第3段階では、カソード側触媒層131のPt触媒の還元処理が行われており、OCVが0Vを下回った。第4段階では、OCVが0V程度となった。第5段階では、OCVが0.7V程度までしか上昇しなかった。つまり、第3段階でカソード側触媒層131のPt触媒の還元処理を行った後は、還元処理を行う前(すなわち、第1段階)よりもOCVが低くなった。これは、還元処理を行うことによってPt触媒の酸化度合が低下したことに起因するものと考えられる。
次に、カソード側触媒層131のPt触媒の還元処理を行う前後のPt触媒の酸化度合を図7、図8を用いて説明する。ここでは、図5、図6で説明した第1段階、第3段階、第5段階の各段階におけるカソード側触媒層131のPt触媒の酸化度合を測定した。第1段階はPt触媒に加湿空気を供給した状態であり、第3段階はPt触媒に水素を供給した状態であり、第5段階はPt触媒に水素を供給し、さらに乾燥空気を供給した状態である。
図7は、XPS(X線光電分光法)によってカソード側触媒層131のPt触媒の酸化状態を分析した結果を示している。図7に示すように、XPSスペクトルでは、Pt4f5/2とPt4f7/2の2つのピークが現れる。これらのうちPt4f7/2のピークに着目すると、第1段階(加湿空気供給後)、第5段階(乾燥空気供給後)、第3段階(水素供給後)の順にピークエネルギー位置が高エネルギー側にシフトしており、酸化が進行していることを示している。
図8は、図7のPt4f7/2スペクトルから求めた第1段階、第3段階、第5段階の各段階におけるPtの価数別存在割合を示している。図8に示すように、第3段階(水素供給後)では、金属Ptが94.7at%であり、Pt2+が3.7at%であった。第5段階(乾燥空気供給後)では、金属Ptが87.3at%であり、Pt2+が11.8at%であった。第1段階(加湿空気供給後)では、金属Ptが82.0at%であり、Pt2+が16.4at%であった。また、Pt4+の存在割合は、各段階でほとんど変化しなかった。
図8に示すように、加湿空気供給後の第1段階でPt2+の存在割合が最も高くなっており、水素供給後の第3段階でPt2+の存在割合が大幅に低下している。乾燥空気供給後の第5段階でPt2+の存在割合が増加するものの、第1段階でのPt2+の存在割合よりも低くなっている。つまり、本実施形態の加湿処理を行うことで、カソード側触媒層131のPt触媒におけるPt2+の存在割合を大きくすることができる。
図8で示した各段階におけるPt2+の存在割合と、図6で示した各段階での燃料電池セル100のOCVから、カソード側触媒層131のPt触媒におけるPt2+の存在割合が高いほど、燃料電池セル100のOCVが高くなっていることがわかる。また、図8に示す結果から、本実施形態の燃料電池セル100においては、カソード側触媒層131のPt触媒におけるPt2+の存在割合が15at%以上である場合に、OCVを0.9V以上にする効果が得られるものと考えられる。このため、カソード側触媒層131のPt触媒におけるPt2+の存在割合が15at%以上とすることが望ましい。
以上説明した本実施形態では、動作温度が100℃以上で電解質膜110を加湿することなく運転する燃料電池において、カソード側触媒層131に疎水性バインダを用い、燃料電池セル100の運転前にカソード極130に対して加湿処理を行っている。これにより、カソード側触媒層131のPt触媒の酸化度合を意図的に制御する酸化処理を行うことができ、燃料電池セル100を100℃以上にして無加湿で運転したときのOCVを効果的に向上させることができる。
また、本実施形態では、加湿処理を100℃以上で行っている。これにより、カソード側触媒層131のPt触媒の酸化処理に要する時間を短くでき、加湿処理を効率的に行うことができる。
また、本実施形態では、相対湿度4.0%の加湿空気を用いた加湿処理を行うことで、燃料電池セル100のOCVを充分高くする効果を得ることができた。このため、加湿処理に用いる加湿空気の相対湿度は5%以下であればよい。
また、本実施形態では、加湿処理を2.5時間程度行うことで、燃料電池セル100のOCVを充分高くする効果を得ることができた。このため、加湿処理を行う時間は3時間以下であればよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態では、上記第1実施形態に対し、カソード側触媒層131で用いられるバインダの種類およびPt触媒の酸化処理の内容が異なっている。以下、上記第1実施形態と同様の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本第2実施形態の燃料電池セル100では、カソード極130のカソード側触媒層131において、親水性バインダを用いている。親水性バインダとしては、例えばSBR(スチレンブタジエンゴム)およびCMC(カルボキシメチルセルロース)の混合物、エチルセルロース、メチルセチロース、PVCA(塩化ビニル酢酸ビニルコポリマー)、PVP(ポリビニルピロリドン)、PVA(ポリビニルアルコール)等を用いることができる。本第2実施形態では、カソード極130のカソード側触媒層131のバインダとしてSBRおよびCMCの混合物を用いている。
本第2実施形態では、燃料電池セル100の運転開始前に、カソード側触媒層131のPt触媒の酸化処理として、アノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を所定時間供給することを行っている。この酸化処理を行うことで、カソード側触媒層131に含まれるPt触媒の酸化を促進することができる。
本第2実施形態におけるPt触媒の酸化処理は、アノード極120に水素を供給しながらカソード極130に乾燥空気を供給し、カソード極130に正の電位がかかった状態とすることで行われる。このとき、アノード極120およびカソード極130には電気負荷を接続せず、燃料電池セル100の出力電流値をゼロとし、カソード極130の電位がOCVの状態とする。また、本実施形態の酸化処理は、燃料電池セル100を100℃以上にした状態で行っている。
次に、本第2実施形態の燃料電池セル100で酸化処理を行った場合の燃料電池セル100のOCVについて説明する。図9は、燃料電池セル100の温度を室温としてアノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を供給した場合の燃料電池セル100のOCVを示し、図10は、供給ガスを変更せずに燃料電池セル100の温度を室温から120℃にした場合の燃料電池セル100のOCVを示している。なお、図10における「1回目」、「2回目」、「3回目」はガスの供給が連続的に行われており、これらはOCVの連続的な変化を示している。
図9に示すように、燃料電池セル100の温度を室温にしてアノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を供給した場合には、OCVが概ね0.9Vを上回っている。
図10に示すように、アノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を供給しながら、燃料電池セル100の温度を室温から120℃にした場合には、一旦OCVが0.83Vを下回った後、徐々に上昇する傾向を示した。そして、約29時間を経過した時点でOCVが0.9Vを上回り、約35時間経過後に0.91V程度まで上昇した。
以上説明した本第2実施形態によれば、動作温度が100℃以上で電解質膜110を加湿することなく運転する燃料電池において、カソード側触媒層131に親水性バインダを用い、燃料電池セル100の運転前にカソード極130に乾燥空気を所定時間供給する酸化処理を行っている。これにより、カソード側触媒層131のPt触媒の酸化度合を意図的に制御することができ、燃料電池セル100を100℃以上にして無加湿で運転したときのOCVを効果的に向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本第3実施形態では、上記第2実施形態に対し、カソード側触媒層131で用いられる親水性バインダの種類が異なっている。以下、上記各実施形態と同様の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本第3実施形態の燃料電池セル100では、カソード極130のカソード側触媒層131において、親水性バインダを用いている。本第3実施形態では、カソード側触媒層131のバインダとしてエチルセルロースを用いている。
本第3実施形態においても、上記第2実施形態と同様、燃料電池セル100の運転開始前に、カソード側触媒層131のPt触媒の酸化処理として、アノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を所定時間供給することを行っている。
次に、本第3実施形態の燃料電池セル100で酸化処理を行った場合の燃料電池セル100のOCVについて説明する。図11は、燃料電池セル100の温度を室温としてアノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を供給した場合の燃料電池セル100のOCVを示し、図12は、供給ガスを変更せずに燃料電池セル100の温度を室温から100℃にした場合の燃料電池セル100のOCVを示している。図13は、供給ガスを変更せずに燃料電池セル100の温度を100℃→110℃→120℃に変化させた場合の燃料電池セル100のOCVを示している。
図11に示すように、燃料電池セル100の温度を室温としてアノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を供給した場合には、OCVが概ね0.9Vを上回っている。
図12に示すように、アノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を供給しながら、燃料電池セル100の温度を室温から100℃にした場合には、一旦OCVが0.925Vを下回った後、0.935V程度まで上昇した。
図13に示すように、アノード極120に水素を供給し、カソード極130に乾燥空気を供給しながら、100℃→110℃→120℃に変化させた場合には、OCVが徐々に低下した。具体的には、100℃から110℃に変化させると、OCVが0.935V程度から0.915V程度まで低下したところで安定した。110℃から120℃に変化させると、OCVが0.915V程度から0.9V以下まで低下し、その後も低下傾向を示した。これは、親水性バインダとして用いたエチルセルロースが熱分解し始めたことに起因するものと考えられる。
以上説明した本第3実施形態によれば、動作温度が100℃以上で電解質膜110を加湿することなく運転する燃料電池において、カソード側触媒層131に親水性バインダを用い、燃料電池セル100の運転前にカソード極130に乾燥空気を所定時間供給する酸化処理を行っている。これにより、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができた。
また、本第3実施形態のように、カソード側触媒層131の親水性バインダとしてエチルセルロースを用いた場合には、酸化処理を行う際の燃料電池セル100の温度を100〜110℃とすることが望ましい。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
例えば、上記各実施形態では、電解質膜110として配位高分子を用いた例について説明したが、電解質膜110の種類はこれに限定されるものではなく、電解質膜110は燃料電池セル100を100℃以上で運転可能なものであればよい。
また、上記第1実施形態では、カソード側触媒層131に疎水性バインダを用いた構成において、カソード極130に加湿空気を供給する加湿処理を100℃以上で行うようにしたが、加湿処理に要する時間が長くなるが加湿処理を100℃未満で行ってもよい。
また、上記各実施形態では、燃料電池セル100の温度を室温としてアノード極120に水素を供給し、カソード極130に空気を供給した後、燃料電池セル100の100℃以上にするように構成したが、室温でのガスの供給を省略してもよい。
また、上記各実施形態では、カソード触媒層131のPt触媒として粒径2nm程度のPt粒子を用いたが、Pt粒子の粒径はこれに限定されるものではない。例えば、カソード触媒層131のPt触媒の粒径を大きくした場合には、カソード側触媒層131のPt触媒におけるPt2+の存在割合が15at%未満であっても、OCVを0.9V以上にする効果が得られるものと考えられる。
また、上記各実施形態では、カソード触媒層131において、Pt触媒をカーボン担体に担持させるように構成したが、Pt触媒を担持させる担体としてカーボン以外の材料を用いてもよい。
100 燃料電池セル
110 電解質膜
120 アノード極
130 カソード極
131 カソード側触媒層

Claims (7)

  1. アノード極(120)と、カソード極(130)と、これらに挟まれた電解質(110)とを備え、100℃以上の動作温度で前記電解質を加湿することなく運転する燃料電池の製造方法であって、
    前記カソード極は、少なくともPt触媒および疎水性バインダを含んだ触媒層(131)を有しており、
    前記燃料電池の運転前に、前記アノード極に水素を供給しながら前記カソード極に加湿空気を所定時間供給し、前記Pt触媒を酸化させる酸化処理を行う燃料電池の製造方法。
  2. 前記酸化処理は、前記燃料電池の温度を100℃以上にして行われる請求項1に記載の燃料電池の製造方法。
  3. 前記酸化処理の後、前記Pt触媒におけるPt2+の存在割合が15at%以上となっている請求項1または2に記載の燃料電池の製造方法。
  4. アノード極(120)と、カソード極(130)と、これらに挟まれた電解質(110)とを備え、100℃以上の動作温度で前記電解質を加湿することなく運転する燃料電池であって、
    前記カソード極は、少なくともPt触媒および疎水性バインダを含んだ触媒層(131)を有しており、
    前記Pt触媒におけるPt2+の存在割合が15at%以上である燃料電池。
  5. アノード極(120)と、カソード極(130)と、これらに挟まれた電解質(110)とを備え、100℃以上の動作温度で前記電解質を加湿することなく運転する燃料電池の製造方法であって、
    前記カソード極は、少なくともPt触媒および親水性バインダを含んだ触媒層(131)を有しており、
    前記燃料電池の運転前に、前記燃料電池の温度を100℃以上にして前記アノード極に水素を供給しながら前記カソード極に乾燥空気を所定時間供給し、前記Pt触媒を酸化させる酸化処理を行う燃料電池の製造方法。
  6. 前記親水性バインダは、スチレンブタジエンゴムおよびカルボキシメチルセルロースの混合物である請求項5に記載の燃料電池の製造方法。
  7. 前記親水性バインダは、エチルセルロースである請求項5に記載の燃料電池の製造方法。
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