JP6629852B2 - 電磁波のアライメントを用いた無線エネルギー伝送 - Google Patents

電磁波のアライメントを用いた無線エネルギー伝送 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2014年10月31日に出願された「DISTANCE WIRELESS CHARGING USING CHARGING STATIONS」と題する、同時係属中の米国仮出願第62/073,448号、2014年11月28日に出願された「WIRELESS POWER TRANSFER AS APPLIED TO SOLAR PANELS」と題する、同時係属中の米国仮出願第62/085,450号、2015年3月6日に出願された「WIRELESS POWER TRANSFER USING ELECTROMAGNETIC WAVES ALIGNMENT」と題する、同時係属中の米国仮出願第62/129,325号、および2015年3月20日に出願された「WIRELESS POWER TRANSMISSION」と題する、同時係属中の米国仮出願第62/136,142号の優先権を主張する実用出願であり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、概して、無線エネルギー伝送に関し、より詳細には、電磁波のアライメントを用いたエネルギーの無線伝送のための効率的なシステムおよび方法に関する。
ポータブルデバイスの処理および接続性ケイパビリティの向上により、これらのデバイスのエネルギー消費が対応して増加する結果をもたらしている。さらには、ポータブルデバイスが蓄積可能なエネルギーの量に関して実際の物理的な制限があり、したがって、これらのデバイスを頻繁に充電することが必要となる。ポータブルデバイスに電力供給することに対するケーブル接続式の解決手段は、電力ケーブルとデバイスの間のコネクタが標準化されていないこと、充電ケーブルの重量および信頼性、動作環境上の制限(例えば、水中または危険な場所)、ならびにケーブル接続式の解決手段が可動性に課す一般的な制約に一部起因して、制限される。
ポータブルデバイスのワイヤレス充電は、従来、誘導性結合または容量性結合などの近接場技術によって、近距離(例えば、センチメートルのオーダ)に制限されている。レーザまたはマイクロ波ビームを用いる遠方場技術は、特に人間が含まれる環境において、危険なほどの高い電力レベルを伴う。レーザおよびマイクロ波ビームは、また、典型的には見通し内の適用に限定される。
ポータブルデバイスのケイパビリティ向上は、デバイスの大規模かつ高密度な展開によって集合的に情報共有することが可能な、モノのインターネット(IoT)環境を可能にする助けにもなっている。一方、従来の解決手段は、デバイスが可動性を必要とし、著しく異なる電力消費要件を有するIoT環境において、デバイスに効率的に電力供給する能力に制限がある。同様に、無線周波数識別(RFID)タグの使用の増加によって、ケーブル接続すること、危険なほど高レベルの電力を使用すること、またはRFIDタグを充電するために使用される充電ステーションの配置に過度の制約を課すことなく、モバイル環境でデバイスに電力供給する効率的な方法が必要とされる。
理解されるように、本明細書で開示される実施形態は、少なくとも下記を含む。一実施形態では、無線エネルギー伝送のためのシステムは、エネルギービーム入射に対する通電可能デバイスのデバイス応答を判断するように構成される追跡モジュールであって、エネルギービームが、1つまたは複数の電磁(EM)波を含む、追跡モジュールを含む。第1のビームフォーミングモジュールは、通電可能デバイスに電力供給するために、1つまたは複数のEM波のうちの第1のEM波を方向付けるように構成される。第2のビームフォーミングモジュールは、第1のビームフォーミングモジュールと物理的に分離しており、通電可能デバイスに電力供給するために、1つまたは複数のEM波のうちの第2のEM波を方向付けるように構成され、第1のEM波は、第2のEM波の第2の基本周波数と等しい第1の基本周波数を有する。位相アライメントモジュールは、デバイスにおいて、第1のEM波の第1の位相を、第2のEM波の第2の位相とアライメントするように構成される。処理モジュールは、追跡モジュール、第1のビームフォーミングモジュール、第2のビームフォーミングモジュール、および位相アライメントモジュールのうちの少なくとも1つと通信して、デバイス応答に従って、通電可能デバイスによって受信される受信電力レベルを最大化するように構成される。受信電力レベルは、第1のEM波を含む第1のエネルギービームおよび第2のEM波を含む第2のエネルギービームから形成されるエネルギービームの送信電力レベルに比例する。
無線エネルギー伝送のためのシステムの代替的な実施形態は、以下の特徴のうちの1つ、またはそれらの任意の組み合わせを含む。周波数管理モジュールは、無線注入同期(WIL)を使用して、第1の基本周波数と等しくなるように、第2の基本周波数をアライメントするように構成される。極性アライメントモジュールは、第1のEM波の第1の極性を、第2のEM波の第2の極性とアライメントするように構成される。第1のエネルギービームおよび第2のエネルギービームのそれぞれは、狭角ビームである。第1のエネルギービームおよび第2のエネルギービームのそれぞれは、第1の基本周波数および第2の基本周波数それぞれに合理的に関連している複数の周波数をさらに含む。処理モジュールは、受信信号強度指標(RSSI)を通電可能デバイスから受信するように構成され、処理モジュールは、RSSI値を最大化するように、追跡モジュール、第1のビームフォーミングモジュール、第2のビームフォーミングモジュール、および位相アライメントモジュールのうちの1つまたは複数を調整するように構成される。処理モジュールは、テレメトリデータを通電可能デバイスから受信するように構成される。処理モジュールは、第1のビームフォーミングモジュールと通信するように構成され、第2の処理モジュールは、第2のビームフォーミングモジュールと通信するように構成され、処理モジュールは、第2の処理モジュールと通信するように構成される。
別の実施形態では、無線エネルギー伝送のための方法は、複数のエネルギービームを形成することであって、各エネルギービームが、エネルギービームのうちの別のエネルギービームの別のEM波の基本周波数と同一の基本周波数を有する、1つまたは複数の電磁(EM)波を含むことを含む。複数のエネルギービーム入射に対する、通電可能デバイスのデバイス応答が追跡される。複数のエネルギービームのそれぞれについての1つまたは複数のEM波が、通電可能デバイスに電力供給するために、方向付けられる。エネルギービームのうちの少なくとも1つについての1つまたは複数のEM波のそれぞれの位相が、エネルギービームの別のEM波の別の位相にアライメントされる。通電可能デバイスによって受信される受信電力レベルは、エネルギービームのうちの少なくとも1つについて最適化すること、1つまたは複数のEM波を方向付けること、および1つまたは複数のEM波の位相をアライメントすることによって、デバイス応答に従って最大化される。
無線エネルギー伝送のための方法の代替的な実施形態は、以下の特徴のうちの1つ、またはそれらの任意の組み合わせを含む。無線注入同期(WIL)を使用して、各エネルギービームについての各EM波の同一の基本周波数を互いに同期させる。WILは、共振回路のバイアス電流を変更するために、電界効果トランジスタ(FET)の基板電圧を変調することを含む。エネルギービームのうちの少なくとも1つについての1つまたは複数のEM波のそれぞれの極性を、エネルギービームのうちの別のエネルギービームの別のEM波の別の極性にアライメントする。デバイス応答は、通電可能デバイスから後方散乱されたEM波を、受信信号強度指標(RSSI)として受信することを含む。エネルギービームのうちの少なくとも1つについてのEM波のそれぞれの極性を、エネルギービームのうちの別のエネルギービームのEM波にアライメントする。通電可能デバイスからテレメトリデータを受信して、エネルギービームのそれぞれの送信電力レベルを調整する。
別の実施形態では、無線通信のための方法は、複数のエネルギービームを形成することであって、各エネルギービームが、1つまたは複数の電磁(EM)波を含むことを含む。エネルギービームのうちの少なくとも1つについてのEM波のそれぞれの基本周波数が、エネルギービームのうちの別のエネルギービームのEM波の基本周波数に、無線注入同期(WIL)で整合される。複数のエネルギービーム入射に対する、複数の通電可能デバイスのそれぞれについてのデバイス応答が追跡される。複数のエネルギービームのそれぞれについての1つまたは複数のEM波は、少なくとも1つの通電可能デバイスに電力供給するために、方向付けられる。エネルギービームのうちの少なくとも1つについてのEM波のそれぞれの位相が、エネルギービームのうちの別のエネルギービームの別のEM波の別の位相にアライメントされる。通電可能デバイスのそれぞれによって受信される受信電力レベルは、エネルギービームのうちの少なくとも1つについてのEM波のそれぞれの位相をアライメントすることを最適化することによって、それぞれのデバイス応答に従って最大化される。
無線通信のための方法の代替的な実施形態は、以下の特徴のうちの1つ、またはそれらの任意の組み合わせを含む。電力アクセスポイントにおいて、通電可能デバイスのうちの少なくとも1つからテレメトリデータを受信することであって、電力アクセスポイントは、デバイス応答のうちの1つを追跡すること、複数のエネルギービームのうちの1つを形成すること、およびエネルギービームのうちの少なくとも2つについてのEM波のそれぞれの位相をアライメントすることのうちの少なくとも1つが可能である。エネルギービームのうちの少なくとも1つについての1つまたは複数のEM波のそれぞれの極性を、エネルギービームのうちの別のエネルギービームの別のEM波の別の極性にアライメントする。少なくとも1つのエネルギービームは、時分割で通電可能デバイスのうちの1つ以上に方向付けられる。少なくとも1つのエネルギービームは、複数の通電可能デバイスのうちの1つの移転に応じて、新たな通電可能デバイスに方向付けられる。
本発明は、添付図面によって、例として説明され、限定はされない。添付図面では、同様の参照符号は、類似の要素を示す。図面中の要素は、簡潔かつ明確にするために説明され、必ずしも縮尺通りに描かれていない。
無線エネルギー伝送のためのシステムの実施形態の概略図である。 複数の通電可能デバイスを含む、無線エネルギー伝送のためのシステムの概略図である。 複数のエネルギービームが通電可能デバイスの変化に適合するように再構成される、図2のシステムの概略図である。 エネルギービームのサブセットが、複数の通電可能デバイス間で時分割される、図3のシステムの概略図である。 電力アクセスポイントの機能ブロック図である。 電力アクセスポイントの概略図である。 電力アクセスポイントの通信部の概略図である。 無線注入同期用の直交信号を通信する1組の電力アクセスポイントの概略図である。 注入同期周波数からの基本周波数のオフセットのグラフである。 無線注入同期用回路の概略図である。 通電可能デバイスの概略図である。 受信機コントローラの概略図である。 無線エネルギー伝送のための方法のフローチャート表現である。
本明細書で説明するシステムおよび方法の実施形態は、例えば、RFIDタグ、スマートフォン、およびゲームコントローラを含む複数の通電可能デバイスに、エネルギー源から効率的にエネルギーを伝送する(例えば、電力供給する)ために提供される。一実施形態では、複数の通電可能デバイスは、複数のエネルギービーム内の電磁(EM)波の方向、周波数、および位相をアライメントすることによって、最大5メートルの距離から電力供給される。別の実施形態では、エネルギーは、5メートルより遠くのデバイスに伝送される。デバイスは、デバイス動作用のエネルギーを提供するために放出されたEM波を受信することが可能であるとき、通電可能であると考えられる。いくつかの実施形態では、デバイスが、受信したエネルギーの少なくとも一部を蓄積することとなるが、デバイスは、受信したエネルギーを蓄積する必要はない。
通電可能デバイスのそれぞれにおいて受信されたエネルギーは、通電可能デバイスのうちの少なくとも1つと、エネルギービーム送信機(例えば、電力アクセスポイント)のうちの1つとの間の通信によって、最適化される。このエネルギーの効率的な伝送によって、多様な通電可能デバイス(および/または複数の同種のデバイス)が、互いに通信し、最小限の空間的制約または各デバイスの移動についての制限を伴って電力供給され続ける、IoTシステムの実現が可能となる。
図1を参照すると、無線エネルギー伝送のためのシステムの実施形態10は、例えば、携帯電話14a、タブレット14b、スマートウォッチ14c、ステレオ14d、およびコンピュータ14eを含むIoT12に、エネルギー(例えば、「電力」)を提供する。通電可能デバイス14a〜14e(全体として14)は、単なる例示であり、IoT12を含む可能性のあるデバイスを制限するように考えられるべきではない。一例では、デバイス14の全ては、同じ種類のものである。別の例では、デバイス14は、RFIDタグなどの低出力デバイスである。別の例では、デバイス14は、電動車椅子などの高出力デバイスである。様々な実施形態が、IoT12を、互いに関連付けられる必要も、互いに通信する必要もない1つまたは複数のデバイス14と置き換える。
IoT12のデバイス14は、複数の電力アクセスポイント16a、16b、および16c(全体として16)からエネルギーを受信する。各電力アクセスポイント16a、16b、および16cは、それぞれのエネルギービーム18a、18b、および18c(全体として18)を放射し、そこでは、エネルギービームのそれぞれが、少なくとも1つのEM波を有する。少なくとも2つのエネルギービームのEM波のそれぞれは、1つのデバイスによって受信されるエネルギーを最適化するために、デバイス14のうちの1つの受信位置に方向付けられる(例えば、焦点を合わせる)。受信位置に焦点を合わせた各エネルギービームの各EM波の周波数および位相の両方をさらにアライメントすることによって、コヒーレントエネルギーバブル20aが形成される。別の実施形態では、各エネルギービームの各EM波の周波数、位相、および極性をアライメントすることで、エネルギーバブル20aが形成される。極性のアライメントを含むことで、コヒーレントエネルギーバブル20a内のエネルギーがさらに増加し、したがって、その中に位置するデバイスについての受信電力レベルがさらに増加する。
様々な実施形態において、エネルギービームは、狭角ビームである。本開示の文脈内で使用される「狭角ビーム」という用語は、ペンシルビームおよびファンビームを含む。ペンシルビームは、狭い(ビーム長と比較して)円錐形または円筒形の断面を有する。ファンビームは、方位方向に狭い幅を有し、仰角方向に比較的広い幅を有する。
各EM波の周波数をアライメントすることは、例えば、マスタによって生成される、別の基準周波数と「等しく」なるように、各EM波の基本周波数をアライメントする(例えば、一致させる)ことを意味する。基本周波数は、振動によって生じる最も低い周波数であり、その高調波とは異なる。EM波の基本周波数が、制御方法または回路(例えば、WIL)を通じて、別の周波数と等しくなるようにアライメントされるとき、基本周波数が、「同期」されると考えられる。EM波の基本周波数が同期されないとき、それは、「自走」であると考えられる。2つ以上のEM波がそれぞれ、それらのそれぞれの基本周波数に合理的に関連する複数の周波数を含む、様々な実施形態では、別のマスタ周波数に同期する基本周波数は、1つのEM波の基本周波数成分および合理的に関連する周波数成分を、別のEM波の基本周波数成分および合理的に関連する周波数成分それぞれに効果的に同期させることになる。
周波数、位相、または極性それぞれが、「実質的に等しい」か、または合理的な製造および環境許容誤差もしくは相互の範囲内にあるとき、基本周波数の周波数、位相、または極性は、別の基本周波数の周波数、位相、または極性それぞれと「等しい」と考えられる。1つの非限定的な実施形態では、製造および環境許容誤差の組み合わせによる、それぞれの周波数、位相、または極性のうちの1つまたは複数における2パーセントのアライメント誤差が、合理的である。
説明を明確にするため、図1のコヒーレントエネルギーバブル20aは、IoT12環境に近接して示され、3つのエネルギービーム18によって形成される。実際には、各コヒーレントエネルギーバブルは、少なくとも2つのエネルギービームによって形成され、1つのデバイスによる受信電力を最大化するために、デバイス14のうちの1つにおける一点に(例えば、受信アンテナ)に焦点を合わせる。一実施形態では、1つ以上のコヒーレントエネルギーバブルが形成され、各コヒーレントエネルギーバブルは、異なるデバイス上に焦点を合わせる。別の実施形態では、少なくとも1つのコヒーレントエネルギーバブルが、数個のデバイス間で時分割される。
通電可能デバイス14に十分なエネルギーレベルを送信するための電力アクセスポイント16の範囲22は、デバイス14が受信する必要がある要求電力、コヒーレントエネルギーバブルを形成するのに使用されるエネルギービーム18の数、エネルギービーム18のそれぞれの電力の(例えば、生物の安全動作レベルに基づくFCCの制限に起因する)制限、およびエネルギーが送信される送信媒体の吸収特性に一部依存する。一実施形態では、5メートルの範囲22が、エネルギービームごとに100mWの送信電力を使用して達成される。他の実施形態では、範囲22は、コヒーレントエネルギーバブルを形成するために、追加的なエネルギービーム18を結合することによって5メートルより大きい。
一実施形態では、エネルギービーム18のそれぞれによって供給されるエネルギーは、通信媒体24を通じた通信によって調整される。通信媒体24は、パス28を介してIoT12内の1つまたは複数のデバイス14を、パス26a、26b、および26c(全体として26)それぞれを介して、電力アクセスポイント16a、16b、および16cの1つまたは複数に接続する。様々な実施形態では、通信媒体24は、バックプレーンなどの物理構造である。他の実施形態では、通信媒体は、エネルギービーム18によって使用される同一の媒体である。一例では、通信媒体は、大気(例えば、地上環境)である。別の例では、通信媒体は、軌道高度または宇宙空間にあるものとして、少なくとも部分的に真空である。別の例では、通信媒体は、淡水または塩水のいずれかである。別の実施形態では、通信媒体は、家の屋根材であり、電力アクセスポイントは、家の外装上のソーラパネルからエネルギーを収集し、デバイス14は、家の中のさらなる配電用の屋根材を通じてエネルギーを受信する。
様々な実施形態では、各エネルギービーム18内の各EM波は、各デバイスによって受信されるエネルギーを増加させるために、単一の基本周波数にアライメントされる。様々な実施形態では、通信媒体24が、送信周波数と比較して著しいエネルギー吸収特性を有し、1つ以上の周波数が、各ビーム内で使用され、その場合に、ビーム内の各周波数は、基本周波数に合理的に関連する。
様々な実施形態では、デバイス14と電力アクセスポイント16との間の通信は、マスタとして動作する1つもしくは複数のデバイスによって、マスタとして動作する1つもしくは複数の電力アクセスポイントによって、またはマスタのないシナリオ(例えば、反復解法が得られる)において、制御される。デバイス14と電力アクセスポイント16との間の通信は、電力アクセスポイント16からデバイス14への電力の伝送を最適化(例えば、最大化)するために使用される。例えば、ビーム18のそれぞれは、それぞれのデバイスから電力アクセスポイント16のうちの少なくとも1つへ通信されるものとして、それぞれのデバイスにおける受信エネルギーレベルを最大化するために、1つまたは複数のデバイスに向けて方向付けられる(例えば、誘導される)。同様に、エネルギービーム18のそれぞれについての位相は、それぞれのデバイスにおける受信エネルギーレベルを最大化するために、電力アクセスポイント16によって調整される。いくつかの実施形態では、エネルギービーム18のそれぞれの極性もまた、それぞれのデバイスにおける受信エネルギーを最大化するためにアライメントされる。パス26および28を介し、媒体24を通じた通信は、例えば、IEEE802.3のイーサネット標準のうちの1つもしくは複数、IEEE802.11のWiFi(登録商標)標準のうちの1つもしくは複数、Bluetooth(登録商標)標準のうちの1つもしくは複数、IEEE802.15.4のZigBee(登録商標)標準のうちの1つもしくは複数、独自仕様通信プロトコル、任意の有線もしくは無線通信プロトコル、または前述したものの任意の組み合わせの使用を含む。
デバイスに電力供給するためにエネルギービーム18の周波数、位相、方向をアライメントすることの利点が、以下の例としての実施形態を用いてさらに例証される。本実施形態は、単一の通電可能デバイスから6つの電力アクセスポイントへの平均距離が5メートルである、部屋を仮定する。本開示の利点がない場合に、デバイスは、各電力アクセスポイントから「Prx」ワットの電力を受信するものとする。デバイスにおいて受信される電力は、以下の等式によって定義される。ここで、「Ptx」は、ワットでの送信電力であり、「Gtx」は、送信アンテナ線形利得であり、「Grx」は、受信アンテナ線形利得であり、「λ」は、EM波のメートルでの波長であり、「R」は、送信機(例えば、電力アクセスポイント内の)と受信機(例えば、デバイス内の)との間の、メートルでの距離である。
rx=[Ptx*Gtx*Grx*λ2]/[4πR]2
この例としての実施形態では、送信アンテナは、約6dBの利得で、(単一のダイポールアンテナによって提供されるものとして)垂直方向がヌルの、方位全方向性パターンを提供する。受信アンテナは、単位利得で、3つの物理的次元全てにおいて全方位性パターンを有する。送信機は、0.125メートルの波長で2.4GHzで動作し、0.5Wの電力を送信する。この例としての実施形態は、したがって、各電力アクセスポイントから、デバイスにおいて8μWの受信電力、または6つの非コヒーレント電力アクセスポイントから、48μWの合計電力「Ptotal」を提供する。
ここで、6個の電力アクセスポイントのそれぞれが単一の周波数に一致され、デバイスにおいて同相到着である、修正された実施形態を参照すると、デバイスにおいて受信される電力は、以下の等式によって与えられる。
total=[(Prx10.5+(Prx20.5+(Prx30.5+(Prx40.5+(Prx50.5+(Prx60.52
一致された周波数および位相を有する、修正された実施形態は、デバイスに288μWの合計電力を提供する。一致された周波数および位相を有する、別の修正された実施形態では、フェーズドアレイアンテナが、各エネルギービームをデバイスに対して方向付ける6つの素子と共に使用され、合計受信電力は、以下の等式で与えられる。
total=N2*[(Prx10.5+(Prx20.5+(Prx30.5+(Prx40.5+(Prx50.5+(Prx60.52
6素子のフェーズドアレイ送信機、ならびにデバイスにおいて一致した周波数および位相についての合計受信電力は、したがって、10.36mWであり、これは、方向付けされず(例えば、全方向)、周波数および位相において一致されていないエネルギービームを用いて受信される電力の216倍の改善である。
図2、図3、および図4は、3つの実施形態を示し、そこでは、エネルギービーム18は、複数のデバイスの位置変更を追跡するコヒーレントエネルギーバブルを形成するように再構成される。図1および図2を参照すると、図2の実施形態30は、コヒーレントエネルギーバブル20aを形成するためにエネルギービーム18a、18b、および18cそれぞれを送信する、図1の3つの電力アクセスポイント16a、16b、および16cを含む。4つめの電力アクセスポイント16dは、コヒーレントエネルギーバブル20aに向かってエネルギービーム18dを送信する。図1の前述の説明と同様に、エネルギーバブル20aは、通電可能デバイスの受信アンテナと完全に一致する。各エネルギービーム18a、18b、18c、および18dのエネルギーは、コヒーレントエネルギーバブル20aにおいて受信される同じ必要合計エネルギーに対し、図1の同じビーム18a、18b、および18cのそれぞれについてのエネルギーよりも低い。一実施形態では、エネルギービーム18a、18b、18c、および18dのうちの少なくとも1つのエネルギーは、互いのエネルギービームとは異なり、同じ合計エネルギーが、コヒーレントエネルギーバブル20aにおいて受信される。別の実施形態では、エネルギービーム18a、18b、18c、および18dの合計エネルギーは、コヒーレントエネルギーバブル20aからエネルギーを受信するデバイスの要件に合致させるために、増加または減少される。
図2は、また、コヒーレントエネルギーバブル20bに向けてエネルギービーム18eおよび18fそれぞれを送信する電力アクセスポイント16eおよび16fによって形成される、第2のコヒーレントエネルギーバブル20bの位置を示す。コヒーレントエネルギーバブル20aおよび20bを形成するためのエネルギービーム18の割り当ては、1つまたは複数のデバイス14と1つまたは複数の電力アクセスポイント16との間の通信に基づく。一実施形態では、コヒーレントエネルギーバブル20aおよび20bに関連付けられるそれぞれのデバイスは、マスタとして動作する電力アクセスポイント16aに、それらのエネルギー要件を通信する。電力アクセスポイント16aは、残りの電力アクセスポイントと通信し、コヒーレントエネルギービーム20aおよび20bに関連付けられるそれぞれのデバイスに向けて、それぞれのエネルギービームを方向付ける。具体的には、エネルギービーム18dは、それぞれのデバイスの短期的なエネルギー要件、それぞれのデバイスへの距離、または他の要因に基づいて、コヒーレントエネルギーバブル20bではなく、コヒーレントエネルギーバブル20aに向けて方向付けられる。コヒーレントエネルギーバブル20aに関連付けられるデバイスが、エネルギーを蓄積するケイパビリティを含む一例では、コヒーレントエネルギーバブル20aに関連付けられるデバイスが十分に充電されているとき、エネルギービーム18dは、コヒーレントエネルギーバブル20bに向かって方向を変えることになる。
様々な実施形態によれば、リーダ選択アルゴリズムなどの選択アルゴリズム、ランダムまたは疑似ランダム選択、電力アクセスポイントのサブセットのどれが、RSSIによる測定などで、デバイスのうちの特定の1つに最も近いかについての決定、電力アクセスポイントのサブセットのどれが、電力アクセスポイントのサブセットの重心に最も近いかについての決定、およびマスタを決定するための他の技術のうちの1つまたは複数に従って、電力アクセスポイントのサブセットのうちの1つが、電力アクセスポイントのサブセットのうちのマスタとして選択される。いくつかの実施形態では、電力アクセスポイントのサブセットのうちの1つが特定のデバイスに最も近くなるように、マスタ電力アクセスポイントを選択することによって、電力アクセスポイントのうちの新たな1つをマスタとして選択する必要性を判断する可能性が低下する。他の実施形態では、電力アクセスポイントのサブセットのうちの1つが、電力アクセスポイントのサブセットの重心に最も近くなるように、マスタ電力アクセスポイントを選択することによって、電力アクセスポイントのサブセットが共通の基本周波数を使用する(例えば、基本周波数を同期させる)ことを可能にする信号を無線送信する、中心位置が提供される。
電力アクセスポイントの第1のサブセットが、デバイスのうちのそれぞれの第1のデバイスに電力供給することが可能であり、電力アクセスポイントの第2のサブセットが、デバイスのうちのそれぞれの第2のデバイスに電力供給することが可能である、いくつかの実施形態では、電力アクセスポイントの第1のサブセットおよび電力アクセスポイントの第2のサブセットのそれぞれが、それぞれのマスタ電力アクセスポイントを選択する。マスタ電力アクセスポイントは、それぞれのサブセット内の他の電力アクセスポイント(例えば、スレーブ)に信号を送信して、スレーブ電力アクセスポイントのそれぞれの基本周波数をマスタ電力アクセスポイントの周波数に同期させる。その際、サブセット内の各電力アクセスポイントは、互いに一致された、同期した基本周波数で動作する。いくつかの実施形態では、電力アクセスポイントの第1のサブセットおよび電力アクセスポイントの第2のサブセットは、独立して動作し、それぞれの同期した基本周波数を使用することを含む。他の実施形態では、電力アクセスポイントの全てが、単一のマスタ電力アクセスポイントを選択することによって、単一の同期した基本周波数で動作するように構成される。
電力アクセスポイントの第1のサブセットおよび電力アクセスポイントの第2のサブセットがそれぞれの同期した基本周波数を使用して動作する、いくつかの実施形態では、同期した基本周波数のそれぞれが、同一周波数帯、例えば、産業科学医療用(ISM)バンドのうちの1つにある。さらなる実施形態では、電力アクセスポイントの第1のサブセットのそれぞれの同期した基本周波数、および電力アクセスポイントの第2のサブセットのそれぞれの同期した基本周波数は、選択的に、複数チャネルのうちの異なるチャネルなど、帯域のうちの異なる部分にある。
電力アクセスポイントの第1のサブセットおよび電力アクセスポイントの第2のサブセットが、それぞれの同期した基本周波数を使用して動作する、様々な実施形態では、電力アクセスポイントの第1のサブセットのそれぞれの同期した基本周波数および電力アクセスポイントの第2のサブセットのそれぞれの同期した基本周波数が、ISMバンドのうちの異なる帯域など、異なる帯域にある。
電力アクセスポイントの第1のサブセットおよび電力アクセスポイントの第2のサブセットが、それぞれの同期した基本周波数を使用して動作する、いくつかの実施形態では、電力アクセスポイントの第1のサブセットのそれぞれの同期した基本周波数および電力アクセスポイントの第2のサブセットのそれぞれの同期した基本周波数が、選択的に、デバイスそれぞれの平均RSSIを最大化することなどによって、デバイスそれぞれの電力供給における干渉を最小化するように選択される。
ここで、図3を参照すると、コヒーレントエネルギーバブル20bに関連付けられるデバイスが移転され、20cと示されるコヒーレントエネルギーバブルが対応して移転する、実施形態40が示される。別の実施形態では、コヒーレントエネルギーバブル20bは、非アクティブ化されたデバイス(またはスリープモードにあり、したがってこれ以上電力を必要としないデバイス)と関連付けられ、コヒーレントエネルギーバブル20cは、新たにアクティブ化されたデバイスに対応付けられる。電力アクセスポイント16aがマスタである、図2における実施形態30の例としての通信プロトコルを用いて続けると、コヒーレントエネルギーバブル20cに関連付けられたデバイスは、電力アクセスポイント16aに通信し、電力アクセスポイント16aは、次いで、エネルギービーム18aの方向を変える。電力アクセスポイント16aは、また、電力アクセスポイント16eおよび16fと通信し、それぞれのエネルギービーム18eおよび18fの方向を変え、したがって、コヒーレントエネルギーバブル20cを形成する。一例では、コヒーレントエネルギーバブル20aにおける合計電力が、エネルギービーム18aの方向変更によって変化されないように、電力アクセスポイント16aは、また、電力アクセスポイント16b、16c、および16dのうちの少なくとも1つと通信し、それらのそれぞれの送信エネルギーを増加させる。
図4は、コヒーレントエネルギーバブル20bおよび20cに関連付けられるデバイス両方が、受信されるべきエネルギーを必要とする、実施形態50を示す。実施形態50では、エネルギーを必要とする様々なデバイスの数およびエネルギー需要には不十分な数の電力アクセスポイントが存在する。この例では、コヒーレントエネルギーバブル20aに関連付けられたデバイスは、4つのエネルギービームを必要とする。それに応じて、電力アクセスポイント16eおよび16fは、それらのエネルギービームを時分割方式で共有して、エネルギービーム18eおよび18fを伴うコヒーレントエネルギーバブル20bを形成し、エネルギービーム18g、18hを伴うコヒーレントエネルギーバブル20cを形成する。エネルギービームがコヒーレントエネルギーバブル20bおよび20cの間で共有される時間の割合は、例えば、それぞれのデバイスのエネルギー要件を満たすように、または、それぞれのデバイスの充電率の均衡を保つように、調整される。
いくつかの実施形態では、電力アクセスポイントのそれぞれが、それぞれの電力モードで動作することが可能である。様々な実施形態によれば、それぞれの電力モードは、オフ、スリープ、スタンバイ、アクティブ、およびその他の電力モードのうちの1つまたは複数を含む。以下は、それぞれの電力モードの動作または振る舞いの実施形態の、例としての説明である。電力アクセスポイントのうちの1つのそれぞれの電力モードがオフであるとき、電力アクセスポイントは、アクティブではなく、動作していない。
電力アクセスポイントのうちの1つのそれぞれの電力モードがスリープであるとき、電力アクセスポイントは、最も少ない量の電力を使用している。電力アクセスポイントのそれぞれの電力送信回路の電力増幅器は、スリープ解除中の他の無線デバイスへの干渉(例えば、スペクトル再生)を回避するためのペデスタルのように、かろうじてオン状態を保っている。電力アクセスポイントは、例えば、Bluetoothなどの通信インターフェース上の活動を周期的に待ち受けしており、他の電力アクセスポイントのうちの他の電力アクセスポイントまたはデバイスとの通信のために必要と判断される場合、それぞれの電力モードのうちの、より高い電力のモードへ移行することが可能である。
電力アクセスポイントのうちの1つのそれぞれの電力モードがスタンバイであるとき、電力アクセスポイントは、電力アクセスポイントのそれぞれの電力モードがスリープである場合よりも多くの量の電力を使用している。いくつかの実施形態および/または利用シナリオでは、電力アクセスポイントの電力増幅器は、通常電力の5パーセントより少ないなど、極めて低下された電力レベルで動作し続ける。他の実施形態または利用シナリオでは、電力アクセスポイントの電力増幅器は、決定された時間間隔後に、電力増幅器が必要とされない場合に、かろうじてオン状態に置かれる。さらなる実施形態または利用シナリオでは、電力アクセスポイントの1つまたは複数の他の通信インターフェースは、オフにされるか、または決定された時間間隔後に、他の通信インターフェースが必要とされない場合に、周期的に動作される。様々な実施形態または利用シナリオでは、電力アクセスポイントは、例えば、無線で電力供給することが必要と判断された場合に、それぞれの電力モードのうちのより高い電力のモードに移行することが可能であり、または、決定された期間後に、例えば、無線で電力供給する必要がないと判断された場合、それぞれの電力モードのうちのより低い電力のモードに移行することが可能である。
電力アクセスポイントのうちの1つのそれぞれの電力モードがアクティブであるとき、電力アクセスポイントは、完全に動作状態にある。電力アクセスポイントは、例えば、無線で電力供給する必要がないと、指定された期間判断された場合、それぞれの電力モードのうちのより低い電力のモードに遷移することが可能である。
それぞれの電力モードのうちの異なるモードにおける電力アクセスポイントの動作または振る舞いの多くの変形が、それぞれの電力モードの数と同様、考えられている。第1の例としての実施形態または利用シナリオでは、電力アクセスポイントの電力増幅器は、それぞれのスリープモードにおいて、全体的または周期的のいずれかで、オフにされる。第2の例としての実施形態では、オフ、スリープ、およびアクティブの3つそれぞれの電力モードだけがある。
図5は、例としての実施形態に従って、電力アクセスポイント60の機能ブロックを示す。電力アクセスポイント60は、ビームフォーミングおよび方向付けモジュール62、周波数同期モジュール64、追跡モジュール66、位相アライメントモジュール68、処理モジュール70、および電力管理モジュール72を含む。様々な実施形態は、図5に示す機能ブロックのうちの1つまたは複数を、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせで実装する。他の実施形態では、図5の機能ブロックのうちの2つ以上が、それらのそれぞれの機能を実装するために、ハードウェアまたはソフトウェアリソースを共有する。
いくつかの実施形態では、ビームフォーミングおよび方向付けモジュール62は、少なくとも8個のアンテナ素子を有するフェーズドアレイアンテナもしくは切換えビームアンテナ、または別の種類のアンテナを含む。各アンテナ素子は、全てのアンテナ素子の集団放射によって形成されるビームが、形成され、デバイスに向かって方向付けられることを可能にするために、調整可能な位相遅延を有する。
周波数同期モジュール64は、形成されたビームそれぞれの(アンテナ素子に対応する)EM波それぞれの周波数を、製造および環境誤差に関する合理的な許容誤差の範囲内にアライメントする。一例では、2パーセントの許容誤差が合理的であり、一方、一致していないシステム上で本開示により教示される利益を維持しつつ、2パーセントより大きいかまたは小さい許容誤差が依然として実現可能である。様々な実施形態では、注入同期(例えば、有線または無線)が、各エネルギービームの範囲内、および各エネルギービーム間でEM波の周波数をアライメントするために使用される。
追跡モジュールは、デバイス(または、図4に示されるように、時分割による複数デバイス)に向かってエネルギービームのそれぞれを誘導して、ビームフォーミングおよび方向付けモジュール62を支援するために、通電可能デバイスのうちの1つまたは複数の位置を判断する。様々な実施形態では、通電可能デバイスの位置を取得することは、ビームフォーミングおよび方向付けモジュール62からエネルギービームをスキャンすること、ならびにデバイスによって受信されるエネルギーが最大化されるスキャン方向を発見することを含む。他の実施形態では、通電可能デバイスの位置を取得することは、コンパスもしくはGPS信号、または他の技術を使用することを含む。
位相アライメントモジュール68は、ビームフォーミングおよび方向付けモジュール62によって放射される各電力ビームからの各EM波の位相をアライメントする。様々な実施形態では、位相アライメントモジュール68は、ビームフォーミングおよび方向付けモジュール62の同一の位相遅延素子を使用する。ビームフォーミングおよび方向付けモジュール62が、エネルギービームを狭いビームに成形し、エネルギービームをデバイスに向けて方向付ける一方、位相アライメントモジュール68は、多経路伝搬に一部起因する位相誤差、電力アクセスポイントおよびデバイス間の送信媒体からの歪み、デバイスの移動によってもたらされるドップラー誤差、または飛行時間型誤差を補償することなどによって、複数の電力アクセスポイントの位相アライメントを可能にする。
処理モジュール70は、他の電力アクセスポイントおよび1つまたは複数の通電可能デバイスと通信して、デバイスによって受信されるエネルギーを最大化する。様々な実施形態では、処理モジュール70は、マスタとして動作し、他の電力アクセスポイントと通信して1つまたは複数のデバイスへのエネルギーの配信を協調させる。他の実施形態では、処理モジュール70は、スレーブとして動作し、他の電力アクセスポイントから通信を受信して、電力アクセスポイント60の様々な前述した機能を制御する。別の実施形態では、処理モジュール70は、マスタなしモードで(例えば、優先投票によって、または問題解決手法の繰り返しによって)、他の電力アクセスポイントと通信および対話する。いくつかの実施形態では、処理モジュール70がマスタの場合、処理モジュールは、デバイスから受信信号強度指標(RSSI)を受信し、以前にデバイスから受信したRSSIとRSSIを比較し、ビームフォーミングおよび方向付けモジュール62ならびに追跡モジュール66のうちの1つを用いてビーム方向、ならびに、ビームフォーミングおよび方向付けモジュール62ならびに位相アライメントモジュール68のうちの1つを用いてエネルギービーム中の少なくとも1つのEM波の位相、のうちの1つまたは複数を調整する。他の実施形態では、各エネルギービームについての各EM波の極性もまた、デバイスによって受信されるRSSIレベルに基づいて、他のEM波の極性と同じになるようにアライメントされる。
電力管理モジュール72は、電力アクセスポイント60の他の機能による使用のための、電源からの電力を調節するために使用される。一実施形態では、電力を調節することは、電力アクセスポイント60に1つまたは複数の電源を提供するために、電源を整流すること、ブーストすること(例えば、電圧もしくは電流を増加させること)、またはバッキングすること(例えば、電圧もしくは電流を減少させること)のうちの少なくとも1つを含む。様々な実施形態では、電源は、建物内の電気取出口からのライン電力、発電機の出力、ソーラパネルの出力、およびバッテリのうちの1つである。本開示の範囲および思想の範囲内において、他の電源が想定される。
図6は、電力アクセスポイントの例としての実施形態80のさらなる詳細を示す。実施形態80は、エネルギービーム部82、無線注入同期(WIL)部84、および通信部86を含む。図5および図6を参照すると、WIL部84は、周波数同期モジュール64を実装する。エネルギービーム部82は、ビームフォーミングおよび方向付けモジュール62、ならびに位相アライメントモジュール68を実装する。通信部86は、追跡モジュール66、および処理モジュール70を実装する。他の実施形態では、図5の機能ブロックは、本開示の思想および範囲から逸脱することなく、図6に示されるものとは異なる部分に分類される。例えば、一実施形態では、追跡モジュール66は、エネルギービーム部82と統合される。
図6を参照すると、エネルギービーム部82は、エネルギービームアンテナ90を用いてエネルギービームを送信する。一例では、エネルギービームは、5.8GHzの基本周波数を有し、ISM無線バンドのうちの1つの中央にある。様々な実施形態では、基本周波数が、1つの他のISMバンドの中央にある(例えば、915MHz、2.45GHz、24.125GHz、および61.25GHz)。様々な実施形態では、デバイスから受信されるRSSIの指数移動平均が、干渉を検出するのに使用され、基本周波数が、干渉に応じて別のISMバンドに変更される。例えば、部屋を通って歩く人などの短期的効果は、短期的な干渉を表すだけとなる。一方、動かされた書類棚は、十分な期間にわたる干渉を引き起こし、基本周波数を別のISMバンドに変更することを必要とすることとなる。
エネルギービーム部82は、接続96によって移相器94に接続される発振器92(例えば、5.8GHzの発振器)を含む。移相器94は、発振器92によって生成されるEM波の位相を調整し、通電可能デバイスに到達する他のEM波との位相コヒーレンスを実現する。移相器94は、接続100によって送信電力増幅器(PA)98に接続する。送信PAは、接続102によってエネルギービームアンテナ90に接続する。送信PAは、移相器94からのEM波を増幅する。いくつかの実施形態では、送信PAの前に前置増幅器が置かれ、前置増幅器は、移相器94からのEM波を事前調節する。一例では、前置増幅器は、移相器94からのEM波を(例えば、歪みの逆で)事前調節し、送信PA98によってもたらされる歪みをヌルアウトする。
いくつかの実施形態では、エネルギービーム部によって形成されるエネルギービームは、1つのEM波を含む。他の実施形態では、フェーズドアレイアンテナを有し、エネルギービームが複数のEM波によって形成され、そこでは、各EM波は、複数の移相器94のそれぞれの移相器、複数の送信電力増幅器98のそれぞれの送信電力増幅器、および複数のエネルギービームアンテナ90のそれぞれのエネルギービームアンテナによって調節される。複数のEM波のそれぞれが、単一の発振器92、WIL部84、および通信部86を共有する。
例えば、8素子のフェーズドアレイアンテナを有する実施形態では、発振器92の出力96は、8つの移相器94に同一のEM波を提供する。8つの移相器94のそれぞれの出力100は、それぞれの送信PA98によって増幅され、次いで、それぞれのエネルギービームアンテナ90によって放出される。8つのEM波のそれぞれの相対位相を調整することによって、それぞれのエネルギービームアンテナ90によって放出される8つのEM波は、デバイスに向かって誘導され得る狭いエネルギービームを形成する。8つのEM波のそれぞれの位相は、同じ8つのそれぞれの移相器94によってさらに修正されて、単一のエネルギービームを形成する8つのEM波の位相コヒーレンスを保証し、他のEM波は、デバイス上の他のエネルギービーム入射に含まれる。様々な実施形態では、エネルギービームの方向は、RSSIを最大化する最適なビーム方向を決定するためにデバイスからRSSIを受信する間に、固定の角速度で、円の中でエネルギービームの方向をスイープすることによって決定される。
WIL部84は、各エネルギービーム中のEM波のそれぞれの基本周波数を、同一周波数(例えば、製造および環境許容誤差の範囲内にある)を有するようにアライメントする。WIL部84は、各EM波の周波数を他のEM波とアライメントする(例えば、同期させる)ために、マスタモードまたはスレーブモードのいずれかで動作する。WIL部84は、通信部が、電力アクセスポイントおよびデバイスと通信するために、マスタまたはスレーブとして動作するかどうかとは独立して、周波数合わせを実行するためにマスタモードまたはスレーブモードで動作する。電力アクセスポイントは、通信部86のモードと同一のモード(例えば、マスタまたはスレーブ)で動作すると考えられる。
WIL部84がマスタとして動作するとき、発振器92は、基準クロックを提供する。基準クロックは、WILアンテナ110によって他の電力アクセスポイントに送信される。具体的には、発振器92の出力96は、バッファリングされ、ドライバ112によって運ばれる。モードスイッチ114は、ドライバ112の出力をマスタ端子116に接続する。マスタ端子116は、キャリア符号化器/復号器120に接続し、符号化モードで動作する。キャリア符号化器/復号器120の出力124は、周波数スケーラ122に接続する。周波数スケーラ122の出力126は、WILアンテナ110を動作させる。
一実施形態では、WIL部84が、マスタとして(例えば、マスタモードで)動作しているとき、キャリア符号化器/復号器120は、その入力116からその出力124へ、信号を変更なしに伝送する。別の実施形態では、WIL部84が、マスタとして動作しているとき、キャリア符号化器/復号器120は、疑似ランダム(PN)系列を符号化する。一例では、PN系列は、確実な周波数同期のために、クロック系列を符号化および復号するための同期ヘッダとして使用される。
WIL部84がマスタとして動作しているとき、周波数スケーラ122は、発振器92からの基本周波数を低下させ、エネルギービームについての周波数と干渉しない基準クロック周波数をWILアンテナに提供する。実施形態80では、発振器92は、基本周波数をもたらす。基本周波数は、0.5倍に縮小されて、2.9GHzの基準クロック周波数を作り出す。電力アクセスポイントの全てが周波数同期される前には、基本周波数付近のスペクトルは雑音が多くなるものであり、したがって、発振器92からの基本周波数を周波数スケールして、他の電力アクセスポイントとの周波数同期のための信頼できる基準クロック周波数を生成することが望ましい。他の実施形態では、発振器92は、WILに適した周波数(例えば、2.9GHz)で動作し、エネルギービーム部82は、発振器の周波数をスケールしてエネルギービームに適した周波数(例えば、5.8GHz)を生成する。
例としての実施形態を続けると、WIL部84がスレーブとして動作するとき、2.9GHzの基準クロックは、WILアンテナ110において受信され、周波数スケーラ122によってスケールアップされて、マスタモードで動作している電力アクセスポイントの基本周波数と等しい基本周波数を生成する。一実施形態では、キャリア符号化器/復号器120は、スレーブモードで動作しており、注入同期信号として周波数スケーラ122の出力124を使用して、端子118において注入同期周波数を生成する。別の実施形態では、キャリア符号化器/復号器120は、まず、周波数スケーラ122の出力124からのPN系列を復号し、次いで、端子118において注入同期周波数を生成する。生成された(または、復号された)基本周波数は、バッファリングされ、局部発振器(LO)ドライバ130によって運ばれる。
WIL部84がマスタモードで動作するとき、モードスイッチ132は、バイアスレベル144に接続される送信水晶基準142を、発振器の入力140に接続する。一実施形態では、発振器92は、送信水晶基準によって決定される周波数で、基本周波数を生成する。他の実施形態では、送信水晶基準は、周波数基準を提供する他のソース(例えば、電圧制御発振器、電流制御発振器、位相同期ループ、クロック分周回路、またはクロック逓倍回路)によって置き換えられる。WIL部84がスレーブモードで動作するとき、LOドライバ130は、生成された(または、復号された)基本周波数を、発振器92の入力140へ運ぶ。一実施形態では、WIL部84がスレーブモードで動作するとき、発振器92は、入力140から出力96へ、基本周波数を変更なしで渡すことになる。
通信部86は、スレーブモードでの動作時に、通信アンテナ150上で別の電力アクセスポイントまたはデバイスから通信を受信する。通信部86は、マスタモードでの動作時に、通信アンテナ150上で別の電力アクセスポイントまたはデバイスに通信を送信する。マスタモードまたはスレーブモードのいずれかにおいて、通信部86は、通信プロトコルの一部として、他の電力アクセスポイントへ情報を送信し、または他の電力アクセスポイントから情報を受信する。様々な実施形態では、マイクロプロセッサ152は、接続156によって通信モジュール154に接続され、通信モジュール154は、接続158によって通信アンテナ150に接続される。様々な実施形態では、マイクロプロセッサ152は、電力アクセスポイントのうちの1つについての、図5に示される機能モジュールのそれぞれを制御し、少なくとも1つの他の電力アクセスポイントまたはデバイスを方向付けるか、または少なくとも1つの他の電力アクセスポイントまたはデバイスから方向を受信するかのいずれかを行う。別の実施形態では、通信モジュール154は、エネルギービームを送信するのに使用される同一のエネルギービームアンテナ90上で、注入同期に使用されるWILアンテナ110上で、またはエネルギービームアンテナ90およびWILアンテナ110の両方の上で、のいずれかで、通信データを送信および受信する。
ここで、マイクロプロセッサ152の動作について、マスタモードで動作する電力アクセスポイントの実施形態80を用いて説明する。マイクロプロセッサ152は、デバイスにおいて受信電力を示すRSSIをデバイスから受信する。一例では、RSSIは、Bluetooth信号として通信アンテナにおいて受信され、通信モジュール154によってマイクロプロセッサ152のための信号に変換される。マイクロプロセッサ152は、受信したRSSIレベルを、以前に受信したRSSIレベルと比較し、他の電力アクセスポイントに通信して、受信したRSSIレベルを最大化するように、位相またはビーム方向のうちの少なくとも1つを調整する。デバイスは、ポーリング、割り込み、または連続のうちの少なくとも1つによって、新たなRSSIレベルを電力アクセスポイント80に通信する。マイクロプロセッサ152は、端子162でのマスタまたはスレーブモードのいずれかにおけるWIL部84の動作を、接続160で制御する。端子162は、モードスイッチ114およびモードスイッチ132の両方を制御する(明確にするため、端子162の例のみを図6に示す)。マイクロプロセッサ152は、また、符号化または復号のいずれかを行うためのキャリア符号化器/復号器120、および符号化または復号に使用されるプロトコルを、接続160で制御する。マイクロプロセッサ152は、また、周波数によって使用されるスケーリング因子(例えば、WIL部84が、マスタまたはスレーブとして動作しているとき、それぞれ2/3または3/2)を、接続160で制御する。マイクロプロセッサ152は、接続166でデジタルアナログ変換器(DAC)164を制御して接続168で移相器94の位相を調整し、接続172でDAC170を制御して接続174で送信PA98の増幅を調整する。様々な実施形態では、マイクロプロセッサ152は、熱センサ、状態指標、エネルギービームの極性を、デバイス上の別のエネルギービーム入射の極性と同じになるように調整する回路、デバイスに送信され、またはデバイスから受信されるテレメトリデータを含むが限定はされない、他の機能および要素を制御する。
図7は、通信部180の別の実施形態を示す。通信部180は、電力アクセスポイントの様々な機能を制御するため、ならびに他の電力アクセスポイントおよび少なくとも1つのデバイスと通信するための、マイクロプロセッサ182を含む。マイクロプロセッサ182は、接続186を介して通信インターフェース(I/F)回路184と通信する。一実施形態では、通信I/F回路184は、接続188を介して、アンテナでBluetooth通信を提供する。本開示の範囲内で、他の通信プロトコルが想定される。マイクロプロセッサ182は、接続192を介してランダムアクセスメモリ(RAM)190と、接続196を介して読み取り専用メモリ(ROM)194と通信する。RAM190およびROM194は、データおよびプログラムコードの組み合わせを記憶することが可能である。マイクロプロセッサは、接続200を介してI/F回路198とさらに通信する。一実施形態では、I/F回路198は、接続202を介して移相器を制御するDACである。
図8は、無線注入同期を実行するために互いに通信する2つの電力アクセスポイントを有する無線エネルギー伝送のためのシステム210を示す。他の実施形態では、1つの電力アクセスポイントがマスタであり、1つ以上の他の電力アクセスポイントがスレーブである。実施形態210について説明する動作は、マスタからスレーブのそれぞれに直交信号220をブロードキャストすることによって、スレーブとして動作する複数の電力アクセスポイントを有するシステムに拡張される。別の実施形態では、直交信号220は、マスタと各スレーブとの間の有線接続に置き換えられる。
図6および図8を参照すると、システム210は、マスタモードで動作するWIL部を有する電力アクセスポイント212と、スレーブモードで動作するWIL部を有する電力アクセスポイント214とを含む。電力アクセスポイント212は、直交信号220を電力アクセスポイント214に通信して、WIL法を使用することによって、電力アクセスポイント214が電力アクセスポイント212と同一の基本周波数を有するようにする。例えば、電力アクセスポイント214の基本周波数は、電力アクセスポイント212の基本周波数に同期される。本文脈における「直交信号」という用語は、エネルギービームと干渉することがない信号である。
電力アクセスポイント212は、エネルギービーム部222を含み、エネルギービーム部222は、移相器226を動作させる発振器224を含む。移相器226は、電力増幅器228を動作させる。電力増幅器228は、エネルギービームアンテナ230を動作させる。電力アクセスポイント212は、マスタモードで動作するWIL部232をさらに含み、発振器224によって動作するキャリア符号化器234を含む。キャリア符号化器234は、一実施形態では発振器224からのクロックに基づいて、RN系列、または別の決定論的な系列を符号化する。別の実施形態では、キャリア符号化器234は、発振器224からのクロックを通じて渡す。キャリア符号化器234は、周波数スケーラ236を動作させ、周波数スケーラ236は、アンテナ238から直交信号220を送信する。周波数スケーラ236は、「n」で割った「m」の因数によって、発振器からの周波数をスケールする。一例では、m/nの因数は、3/2と等しい。
電力アクセスポイント214は、エネルギービーム部242を含み、エネルギービーム部242は、移相器246を動作させる発振器244を含む。移相器246は、電力増幅器248を動作させる。電力増幅器248は、エネルギービームアンテナ250を動作させる。電力アクセスポイント214は、スレーブモードで動作するWIL部252をさらに含み、図6で説明されたようにWILから派生する、復号されたクロックで発振器244を動作させるキャリア復号器254を含む。キャリア復号器254は、一実施形態では周波数スケーラ256から受信する、PN系列を復号する。別の実施形態では、キャリア復号器254は、周波数スケーラ256の出力によって決定された周波数で、注入同期クロックを生成する。周波数スケーラ256は、「m」で割った「n」の因数によって、WILアンテナ258によって受信された直交信号220の周波数をスケールする。一例では、n/mの因数は、2/3と等しい。
図9は、自走基本周波数264をもつ自走基本周波数スペクトル262を有する実施形態260のプロットを示す。自走基本周波数264は、周波数オフセット268による所望の注入同期周波数266からのオフセットである。一例では、所望の注入同期周波数266は、スレーブモードで動作中の図6のキャリア符号化器/復号器120の出力118である。WILの使用によって、少ない電力消費で安定した高周波数同期が可能となる。注入同期を実行するために必要なエネルギー量は、周波数オフセット268に比例し、したがって、図6の周波数スケーラ122が、WILアンテナ110での受信周波数を、マスタとして動作している電力アクセスポイントの基本周波数により近い周波数にスケールした後で、注入同期を実行することが望ましい。典型的には、注入同期周波数266の振幅は、受信基本周波数264の振幅より数桁大きい。
図10は、図9に示される注入同期を実行するためのWIL回路の、例としての実施形態270を示す。実施形態270は、バイアスタップ274を有するインダクタ272で形成される、共振LCタンク回路を含む。インダクタ272は、キャパシタ276と並列に接続される。インダクタ272およびキャパシタ276の値は、実施形態270が、所望の注入同期周波数に近い周波数で共振するように選択される。実施形態270は、ドレイン282、ゲート284、ソース286、および本体接続288を有する第1のトランジスタ280を含む。第2のトランジスタ290は、第1のトランジスタ280に交差結合される。第2のトランジスタ290は、ドレイン284、ゲート282、ソース296、および本体接続298を有する。第1のトランジスタ280のソース286と、第2のトランジスタ290のソース296とは、接地電位300にそれぞれ接続される。一実施形態では、図6のキャリア符号化器/復号器120によって受信される、受信基本周波数264は、本体接続298に適用され、それによって、第2のトランジスタ290がオフにされ、第1のトランジスタ280がオンにされる。出力302は、キャパシタ304を通じて第2のトランジスタのドレイン284に連結され、その結果、受信基本周波数に同期する周波数を有する、出力302における注入同期クロックを生じ、その周波数は、マスタモードの電力アクセスポイントの基本周波数と実質的に同一である。
WILを実行するため、または少なくとも2つの電力アクセスポイントのそれぞれの基本周波数を同期させるための他の回路および方法が、本開示の範囲および思想から逸脱することなく想定される。例えば、発振器92(図6)は、一実施形態ではデジタル領域で実装され、別の実施形態ではアナログ領域で実装される。いくつかの実施形態では、WILは、少なくとも2つのEM波の周波数を同期させるために使用される。別の実施形態では、WILは、少なくとも2つのEM波の位相を同期させるために使用される。別の実施形態では、WILは、少なくとも2つのEM波の周波数および位相の両方を同期させるために使用される。様々な実施形態では、WILは、高Q水晶源(例えば、10,000よりも大きいQ値を有する)を使用してGaN発振器の注入同期を実行する。別の実施形態では、各電力アクセスポイントの基本周波数は、位相同期ループ(PLL)で同期され、そこでは、PLLは、マスタ電力アクセスポイントから得られ、場合によっては、マスタ電力アクセスポイントから無線送信されてもよいクロックなどの、共通の基準クロックを共有する。
図11は、無線伝送を通じてエネルギーを受信するように構成される通電可能デバイスの、例としての実施形態310を示す。図1、図6、および図10を参照して、実施形態310は、エネルギービームアンテナ312においてコヒーレントエネルギーバブル20を形成する複数の電力アクセスポイントから、エネルギーを受信する。受信したエネルギーは、接続316によりエネルギービームアンテナ312に接続される帯域通過フィルタ(BPF)214によってフィルタリングされる。BPF214は、基本周波数の中心(例えば、5.8GHz)にある。BPF214のフィルタリングされた出力320は、接続324によってRF信号をRF−DC変換器322に提供するために、20dBカプラ318で分割される。カプリングされた出力332は、実施形態310に電力供給するのに必要なエネルギーを過度に除去することなく、信頼できる測定に対し十分大きいという程度までは、本開示の範囲内において、他のレベルのカプリングが想定される。
RF−DC変換器322は、接続328によって、DC電力をマイクロプロセッサ326に供給する。20dBカプラ318もまた、接続332によって信号をRSSI330に供給する。アナログデジタル変換器(ADC)334は、RSSI330によって出力されるアナログ信号336を変換して、マイクロプロセッサ326にデジタル信号338を提供する。マイクロプロセッサ326は、RSSIレベルおよび様々なテレマティック情報(例えば、温度センサ情報)を含む情報を、接続342によって通信モジュール340に通信する。通信モジュール340は、接続346を介して通信アンテナ344で情報を送信する。一実施形態では、通信モジュール340は、Bluetoothプロトコルを使用する。送信されたRSSIレベルは、マスタとして動作している電力アクセスポイントによって受信され、デバイスにおいて受信される電力を最適化するために、それぞれの電力アクセスポイントからのエネルギービームを調整するフィードバックを提供する。様々な実施形態では、テレマティック情報もまた、マスタとして動作している電力アクセスポイントと共有され、いくつかの実施形態では、IoT環境の他のデバイスに中継される。他の実施形態では、テレマティック情報は、中央サーバまたはRFIDリーダに送信される。
図12は、通電可能デバイスの別の実施形態によって使用される受信機コントローラ350の実施形態を示す。受信機コントローラ350は、通電可能デバイスの様々な機能を制御するため、およびマスタとして動作している電力アクセスポイントと通信するための、マイクロプロセッサ352を含む。マイクロプロセッサ352は、接続356を介して、通信インターフェース(I/F)回路354と通信する。一実施形態では、通信I/F回路354は、接続358を介して、アンテナでBluetooth通信を提供する。本開示の範囲内で、他の通信プロトコルが想定される。マイクロプロセッサ352は、接続362を介してランダムアクセスメモリ(RAM)360と、接続356を介して読み取り専用メモリ(ROM)364と通信する。RAM360およびROM364は、データおよびプログラムコードの組み合わせを記憶することが可能である。マイクロプロセッサは、接続370を介してI/F回路368とさらに通信する。一実施形態では、I/F回路368は、RSSIであり、RSSIは、接続372において受信される、コヒーレントエネルギーバブル20から受信されるエネルギーレベルを測定する。図11および図12を参照して、いくつかの実施形態では、マイクロプロセッサ326は、マイクロプロセッサ352、RAM360、およびROM364を含み、通信I/F回路354は、通信モジュール340および通信アンテナ344を含み、I/F回路368は、ADC334を含む。
図13は、本開示の様々な実施形態による、無線エネルギー伝送のための方法についての、例としての実施形態380のフローチャートである。382において、1つまたは複数のEM波を有する複数のエネルギービームが形成される。384において、各エネルギービームの各EM波の基本周波数が同期される。386において、エネルギービーム入射に対する、通電可能デバイスのデバイス応答の追跡が開始される。388において、各エネルギービームについてのEM波が、通電可能デバイスに電力供給するように方向付けられる。390において、各エネルギービームの各EM波の位相がアライメントされる。392において、通電可能デバイスにおけるエネルギーレベルが、デバイス応答に従って、最大化される。
追加的な例としての実施形態
以下は、例としての実施形態であり、「EC」(例の組み合わせ)として少なくともいくつかの明示的に列挙されたものを含み、本明細書で述べた概念による多様な実施形態の種類の追加的な説明を提供する。これらの例は、相互に排他的、網羅的、また限定的であることを意味しない。本発明は、これらの例としての実施形態に限定されず、全ての考えられる修正および変形を、発行された特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内に包含する。追加的な例としての実施形態における「無線電力送信機」および「受信機」への参照は、「電力アクセスポイント」および「通電可能デバイス」とそれぞれ等価である。
EC1.
複数の無線電力送信機のうちの特定の1つから、複数の無線電力送信機のうちの他の送信機へ、基準クロック信号を無線送信することであって、無線電力送信機のそれぞれが、それぞれの基準クロック生成器を含むことと、
無線電力送信機のうちの他の送信機のそれぞれにおいて、無線送信された基準クロック信号を受信することと、
無線電力送信機のうちの他の送信機のそれぞれにおいて、受信した無線送信された基準クロック信号に従って、それぞれの基準クロック生成器の周波数を同期させることと、
無線電力送信機のそれぞれにおいて、それぞれの基準クロック生成器の周波数に従って、それぞれの無線電力信号を受信機に送信することと、を含む方法。
EC2.
同期させることは、注入同期である、EC1の方法。
EC3.
無線電力送信機のうちの他の送信機のそれぞれにおいて、注入同期を実行するために、受信した無線送信された基準クロック信号の関数を、それぞれの基準クロック生成器のそれぞれの電界効果トランジスタ(FET)の基板ポートに適用することをさらに含む、EC2の方法。
EC4.
FETは、GaN FETである、EC3の方法。
EC5.
無線電力送信機のうちの他の送信機のそれぞれにおいて、受信した無線送信された基準クロック信号を、整数または有理数により周波数逓倍することによって、受信した無線送信された基準クロック信号の関数を導出することをさらに含む、EC3の方法。
EC6.
それぞれの基準クロック生成器のそれぞれが、それぞれの発振器を含む、EC2の方法。
EC7.
無線電力送信機のうちの他の送信機のそれぞれにおいて、受信した無線送信された基準クロック信号から、それぞれの所望のクロックを導出することをさらに含む、EC6の方法。
EC8.
それぞれの所望のクロックは、それぞれの発振器の自走周波数の周波数としてプラスマイナス2パーセント以内である、EC7の方法。
EC9.
導出することは、受信した無線送信された基準クロック信号を、整数または有理数により周波数逓倍することを含む、EC7の方法。
EC10.
それぞれの基準クロック生成器のそれぞれは、それぞれの位相同期ループ(PLL)を含む、EC1の方法。
EC11.
同期させることは、少なくとも部分的に、PLLによって実行される、EC10の方法。
EC12.
特定の無線電力送信機のそれぞれの基準クロック生成器から基準クロック信号を提供することをさらに含む、EC1の方法。
EC13.
無線電力送信機のそれぞれは、それぞれの無線電力信号を共通周波数で送信することが可能である、EC1の方法。
EC14.
共通周波数は、特定の無線電力送信機のそれぞれの基準クロック生成器の周波数である、EC13の方法。
EC15.
無線電力送信機のうちの少なくともいくつかは、それぞれの無線電力信号の全てが、受信機において位相が揃っているように、送信のそれぞれの位相を調整することをさらに含む、EC1の方法。
EC16.
無線電力送信機のうちの少なくともいくつかは、受信機からそれぞれの位相フィードバックを受信することと、それぞれの位相フィードバックを使用してそれぞれの位相の調整を制御することと、をさらに含む、EC15の方法。
EC17.
無線電力送信機のうちの少なくとも1つは、無線電力送信機のうちの1つまたは複数について、それぞれの位相フィードバックの生成を協調させるために、受信機と通信することをさらに含む、EC16の方法。
EC18.
無線電力送信機のうちの少なくとも1つは、特定の無線電力送信機である、EC17の方法。
EC19.
無線電力送信機のうちの少なくともいくつかは、それぞれの無線電力信号が受信機に向かって方向付けられるように、送信のそれぞれの方向を調整することをさらに含む、EC1の方法。
EC20.
無線電力送信機のうちの少なくともいくつかは、受信機からそれぞれの方向フィードバックを受信することと、それぞれの方向フィードバックを使用してそれぞれの方向の調整を制御することと、をさらに含む、EC19の方法。
EC21.
無線電力送信機のうちの少なくとも1つは、無線電力送信機のうちの1つまたは複数について、それぞれの方向フィードバックの生成を協調させるために、受信機と通信することをさらに含む、EC20の方法。
EC22.
無線電力送信機のうちの少なくとも1つは、特定の無線電力送信機である、EC21の方法。
EC23.
特定の無線送信器のそれぞれの基準クロック生成器を、マスタモードで動作させることをさらに含む、EC1の方法。
EC24.
無線送信機のうちの他の送信機のそれぞれの基準クロック生成器を、スレーブモードで動作させることをさらに含む、EC23の方法。
EC25.
基準クロック生成器のうちの特定の1つから、基準クロック生成器のうちのその他の基準クロック生成器へ、基準クロック信号を無線送信することと、
基準クロック生成器のうちの他の基準クロック生成器のそれぞれにおいて、無線送信された基準クロック信号を受信することと、
基準クロック生成器のうちの他の基準クロック生成器のそれぞれにおいて、受信した無線送信された基準クロック信号に従って、基準クロック生成器を同期させることと、を含む、2つ以上の基準信号生成器を同期させる方法。
EC26.
同期させることは、注入同期である、EC25の方法。
EC27.
基準クロック生成器のそれぞれは、それぞれの位相同期ループ(PLL)を含む、EC25の方法。
EC28.
基準クロック生成器のそれぞれは、それぞれの発振器を含む、EC1の方法。
EC29.
2つ以上の送信機を備え、送信機のそれぞれは、それぞれの基準クロック生成器、それぞれのコントローラ、およびそれぞれのアンテナを含む送信機を含み、
送信機のうちの特定の1つは、基準クロック信号を、送信機のうちの他の送信機に無線送信するように構成され、
送信機のうちの他の送信機のそれぞれは、送信された基準クロック信号を無線受信するように構成され、
送信機のうちの他の送信機のそれぞれは、受信した基準クロック信号を使用して、送信機のそれぞれの基準クロック生成器を同期させるように構成される、システム。
EC30.
同期させることは、注入同期である、EC29のシステム。
EC31.
送信機のうちの他の送信機のそれぞれにおいて、注入同期は、受信した基準クロック信号の関数を、それぞれの基準クロック生成器のFETの基板ポートに適用することを含む、EC30のシステム。
EC32.
FETは、GaN FETである、EC31のシステム。
EC33.
関数は、整数または有理数による周波数逓倍である、EC31のシステム。
EC34.
それぞれの基準クロック生成器のそれぞれは、それぞれの位相同期ループ(PLL)を含む、EC29のシステム。
EC35.
送信機のうちの他の送信機のそれぞれは、PLLによって、送信機のそれぞれの基準クロック生成器を同期させるように構成される、EC34のシステム。
EC36.
それぞれの基準クロック生成器のそれぞれは、それぞれの発振器を含む、EC29のシステム。
EC37.
送信機は、無線電力送信機である、EC29のシステム。
EC38.
送信機は、送信機のそれぞれの基準クロック生成器の動作周波数に従って、それぞれのアンテナによって送信するように構成される、EC29のシステム。
EC39.
送信機は、送信機のそれぞれの基準クロック生成器の動作周波数に従って、それぞれのアンテナによって電力を無線送信するように構成される、EC29のシステム。
EC40.
基準クロック信号は、特定の送信機のそれぞれの基準クロック生成器の動作周波数に対して、周波数において直交である、EC38またはEC39のいずれかのシステム。
EC41.
基準クロック信号の周波数は、特定の送信機のそれぞれの基準クロック生成器の動作周波数の整数除数である、EC40のシステム。
EC42.
それぞれのアンテナは、指向性アンテナである、EC29のシステム。
EC43.
それぞれのアンテナは、フェーズドアレイアンテナである、EC42のシステム。
EC44.
それぞれのアンテナは、切換えビームアンテナである、EC42のシステム。
EC45.
それぞれのアンテナは、ビームフォーミングを使用する、EC42のシステム。
EC46.
送信機のそれぞれは、それぞれの電力管理回路およびそれぞれの電力送信回路のうちの1つまたは複数をさらに含む、EC29のシステム。
EC47.
それぞれの電力管理回路は、壁ソケットから電力を受信することが可能である、EC46のシステム。
EC48.
それぞれの電力送信回路は、それぞれの電力管理回路とそれぞれのアンテナとの間に連結される、EC46のシステム。
EC49.
それぞれのコントローラは、マイクロプロセッサである、EC29のシステム。
EC50.
それぞれのコントローラは、関連する送信機の動作を制御することが可能である、EC29のシステム。
EC51.
送信機のそれぞれは、それぞれの通信インターフェースをさらに含む、EC29のシステム。
EC52.
それぞれのコントローラは、それぞれの通信インターフェースにより、送信機間で通信することが可能である、EC49のシステム。
EC53.
それぞれのコントローラは、システムを制御するために協調するように構成される、EC29のシステム。
EC54.
送信機のそれぞれは、それぞれの無線電力信号を受信機に送信するように構成され、
それぞれのコントローラが、
送信機のうちの1つの存在を検出することと、
受信機の存在を検出することと、
送信機のうちのマスタ送信機を選択することであって、特定の送信機がマスタ送信機であることと、
マスタ送信機が、基準クロック信号を送信機のうちの他の送信機に無線送信することを可能にすることと、
送信機のうちの他の送信機が、送信された基準クロック信号を無線受信することを可能にすることと、
送信機のうちの他の送信機が、受信した基準クロック信号を使用して、送信機のそれぞれの基準クロック生成器を同期させることを可能にすることと、
受信機に電力を無線送信するために、送信機のうちの1つまたは複数を割り当てることと、
1つまたは複数の送信機のそれぞれにおいて、受信機に対するそれぞれの方位を判断することと、
1つまたは複数の送信機のそれぞれにおいて、それぞれの方位に従って、それぞれのアンテナを方向付けることと、
1つまたは複数の送信機のうちの少なくともいくつかのそれぞれにおいて、受信機において1つまたは複数の送信機のそれぞれの無線電力信号の全ての位相を揃えるように、それぞれの無線電力信号のそれぞれの送信位相を判断することと、
1つまたは複数の送信機のうちの少なくともいくつかのそれぞれにおいて、それぞれの無線電力信号の位相をそれぞれの送信位相に設定することと、
1つまたは複数の送信機のそれぞれが、受信機に電力を無線送信することを可能にすることと、
受信機において見られるそれぞれの無線電力信号のRSSIをモニタリングすることと、
モニタリングされるRSSIに従って、システムのパラメータを調整することと、
周期的に、および/またはモニタリングされるRSSIに従って、および/またはシステムの他の変化に従って、上記のうちの任意の1つまたは複数を繰り返すことと、
システムの正常性をモニタリングすることと、
送信機間でハートビートを通信することと、
送信機のうちの1つがシステムを離れるかどうかを判断することと、
受信機のうちの1つがシステムを離れるかどうかを判断することと、
新たな送信機がシステムに入るかどうかを判断することと、
新たな受信機がシステムに入るかどうかを判断することと、
他のシステム活動と、のうちの1つまたは複数を含むそれぞれの動作を、個々におよび/または協調して実行するように構成される、EC53のシステム。
EC55.
それぞれのコントローラのそれぞれは、それぞれのマイクロプロセッサと、マイクロプロセッサがそれぞれの動作を実行することを可能にする命令を含むそれぞれの非一時的コンピュータ可読媒体と、を含む、EC54のシステム。
EC56.
非一時的コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)である、EC55のシステム。
EC57.
非一時的コンピュータ可読媒体は、フラッシュメモリを含む、EC55のシステム。
EC58.
特定の送信機は、連続的に、特定の送信機および送信機のうちの他の送信機の同期が望ましい期間の間、基準クロック信号を送信機のうちの他の送信機に無線送信するように構成される、EC29のシステム。
EC59.
送信機のうちの他の送信機のそれぞれは、受信した基準クロック信号を連続的に使用して、送信機のそれぞれの基準クロック生成器を同期させるように構成される、EC58のシステム。
当業者によって理解されるように、本発明の態様は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として具現化されてもよい。したがって、本発明の態様は、完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、または、全て概して、本明細書において「回路」、「モジュール」、もしくは「システム」と呼ばれ得るソフトウェアおよびハードウェア態様を組み合わせる実施形態の形式を取ってもよい。さらに、本発明の態様は、その上で具現化されるコンピュータ可読プログラムコードを有する、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体において具現化されるコンピュータプログラム製品の形式を取ってもよい。
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせが利用されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、もしくはデバイス、または前述したものの任意の適当な組み合わせであってもよいが、限定はされない。コンピュータ可読記憶媒体の、より具体的な例(非網羅的なリスト)は、以下、1つまたは複数の配線を有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM、またはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または前述したものの任意の適当な組み合わせを含むものとする。本文書の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、または命令実行システム、装置、もしくはデバイスと併せて、使用するプログラムを含み、または記憶することが可能な、任意の有形媒体であってもよい。
コンピュータ可読信号媒体は、例えば、ベースバンドにおいて、または搬送波の一部として、コンピュータ可読プログラムコードが具現化された伝搬データ信号を含んでもよい。そのような伝搬信号は、電磁気、光学、またはそれらの任意の適当な組み合わせを含むが限定はされない、多様な形式のいずれかを取ってもよい。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなく、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、または命令実行システム、装置、もしくはデバイスと併せて、使用するプログラムを通信し、伝搬し、または移送することが可能な、任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。
コンピュータ可読媒体上に具現化されるプログラムコードは、無線、有線配線、光ファイバケーブル、RFなど、または前述したものの任意の適当な組み合わせを含むが限定はされない、任意の適当な媒体を使用して送信されてもよい。
本発明の態様のための動作を実現するコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および、「C」プログラミング言語または類似のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。プログラムコードは、ユーザのコンピュータ上で完全に、ユーザのコンピュータ上で部分的に、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、ユーザのコンピュータ上で部分的におよびリモートコンピュータで部分的に、またはリモートコンピュータもしくはサーバ上で完全に、実行してもよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、または広域ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを通じて、ユーザのコンピュータに接続されてもよい。あるいは、接続は、(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)外部コンピュータに対して行われてもよい。
本発明の態様は、本発明の実施形態による、方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャート図および/またはブロック図を参照して、以下で説明される。フローチャート図および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図および/またはブロック図におけるブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装され得ると理解されたい。コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行する命令が、フローチャートおよび/またはブロック図のブロックにおいて指定される機能/動作を実装する手段を作り出すように、これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または機械を製造するための他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されてもよい。
コンピュータ可読媒体に記憶される命令が、フローチャートおよび/またはブロック図のブロックにおいて指定される機能/動作を実装する命令を含む製品を製造するように、これらのコンピュータプログラム命令は、また、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイスが特定の方法で機能するように指示することが可能な、コンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。
コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行する命令が、フローチャートおよび/またはブロック図のブロックにおいて指定された機能/動作を実装するためのプロセスを提供するように、コンピュータプログラム命令は、また、コンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイス上で実行されるべき一連の動作ステップに、コンピュータ実装プロセスを生成させるように、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイス上にロードされてもよい。
図面中のフローチャートおよびブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品の考えられる実装の構造、機能性、および動作を例示する。この点に関して、フローチャートまたはブロック図内の各ブロックは、指定された論理機能を実装する1つまたは複数の実行可能命令を含む、モジュール、セグメント、またはコードの一部を表してもよい。いくつかの代替的な実装では、ブロック内に記載された機能は、図中に記載された順番を離れて発生してもよいことにも留意されたい。例えば、連続して示された2つのブロックが、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、または、ブロックが、必要とされる機能性次第で、逆の順番で実行されることがあってもよい。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図のブロックの組み合わせが、指定された機能もしくは動作を実行する専用ハードウェアベースシステム、または専用ハードウェアおよびコンピュータ命令の組み合わせによって実装され得ることにも留意されたい。
本発明は、具体的な実施形態を参照して、本明細書で説明されるが、以下の特許請求の範囲に示される本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更が行われることが可能である。したがって、明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味にみなされるべきであり、そのような修正の全てが、本発明の範囲内に含まれると意図される。具体的な実施形態に関連して本明細書で説明される任意の利益、利点、または問題に対する解決手段は、任意のまたは全ての請求項の重要な、必要な、または必須の特徴または要素として解釈されることを意図するものではない。
別段の記述がない限り、「第1の」および「第2の」などの用語は、そのような用語が説明する要素間を任意に区別するために使用される。したがって、これらの用語は、そのような要素の一時の、または他の優先順位付けを示すことを必ずしも意図するものではない。

Claims (9)

  1. 複数のエネルギービームを形成することであって、各エネルギービームが、前記エネルギービームのうちの別のエネルギービームの別のEM波の基本周波数と同一の基本周波数を有する、1つまたは複数の電磁(EM)波を含むことと、
    前記複数のエネルギービーム入射に対する、通電可能デバイスのデバイス応答を追跡することと、
    前記通電可能デバイスに電力供給するために、前記複数のエネルギービームのそれぞれについての前記1つまたは複数のEM波を方向付けることと、
    前記エネルギービームのうちの少なくとも1つについての前記1つまたは複数のEM波のそれぞれの位相を、前記エネルギービームのうちの別のエネルギービームのEM波の別の位相にアライメントすることと、
    前記エネルギービームのうちの少なくとも1つについて最適化すること、前記1つまたは複数のEM波を前記方向付けること、および前記1つまたは複数のEM波の前記位相を前記アライメントすることによって、前記デバイス応答に従って、前記通電可能デバイスによって受信される受信電力レベルを最大化することと、を含み、
    無線注入同期(WIL)を使用して、各エネルギービームについての各EM波の同一の基本周波数を互いに同期させることをさらに含み、
    WILは、共振回路のバイアス電流を変更するために、電界効果トランジスタ(FET)の基板電圧を変調することを含む、無線エネルギー伝送のための方法。
  2. 前記エネルギービームのうちの前記少なくとも1つについての前記1つまたは複数のEM波のそれぞれの極性を、前記エネルギービームのうちの前記別のエネルギービームの前記別のEM波の別の極性にアライメントすることをさらに含む、請求項に記載の方法。
  3. 前記デバイス応答は、前記通電可能デバイスから後方散乱されたEM波を、受信信号強度指標(RSSI)として受信することを含む、請求項に記載の方法。
  4. 前記エネルギービームのうちの前記少なくとも1つについての前記EM波のそれぞれの極性を、前記エネルギービームのうちの別のエネルギービームの前記EM波にアライメントすることをさらに含む、請求項に記載の方法。
  5. 前記通電可能デバイスからテレメトリデータを受信して、前記エネルギービームのそれぞれの送信電力レベルを調整することをさらに含む、請求項に記載の方法。
  6. 複数のエネルギービームを形成することであって、各エネルギービームが、1つまたは複数の電磁(EM)波を含むことと、
    前記エネルギービームのうちの少なくとも1つについての前記EM波のそれぞれの基本周波数を、前記エネルギービームのうちの別のエネルギービームの前記EM波の基本周波数に、無線注入同期(WIL)で整合させることと、
    前記複数のエネルギービーム入射に対する、複数の通電可能デバイスのそれぞれについてのデバイス応答を追跡することと、
    少なくとも1つの通電可能デバイスに電力供給するために、前記複数のエネルギービームのそれぞれについての前記1つまたは複数のEM波を方向付けることと、
    前記エネルギービームのうちの前記少なくとも1つについての前記EM波のそれぞれの位相を、前記エネルギービームのうちの前記別のエネルギービームの別のEM波の別の位相にアライメントすることと、
    前記エネルギービームのうちの少なくとも1つについての前記EM波のそれぞれの前記位相を前記アライメントすることを最適化することによって、前記通電可能デバイスのそれぞれによって受信される受信電力レベルを、それぞれのデバイス応答に従って最大化することと、を含み、
    電力アクセスポイントにおいて、前記通電可能デバイスのうちの少なくとも1つからテレメトリデータを受信することをさらに含み、前記電力アクセスポイントは、前記デバイス応答のうちの1つを追跡すること、前記複数のエネルギービームのうちの1つを前記形成すること、および前記エネルギービームのうちの少なくとも2つについての前記EM波のそれぞれの前記位相を前記アライメントすることのうちの少なくとも1つが可能である、無線通信のための方法。
  7. 前記エネルギービームのうちの前記少なくとも1つについての前記1つまたは複数のEM波のそれぞれの極性を、前記エネルギービームのうちの前記別のエネルギービームの前記別のEM波の別の極性にアライメントすることをさらに含む、請求項に記載の方法。
  8. 前記少なくとも1つのエネルギービームは、時分割で前記通電可能デバイスのうちの1つ以上に方向付けられる、請求項に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つのエネルギービームは、前記複数の通電可能デバイスのうちの1つの移転に応じて、新たな通電可能デバイスに方向付けられる、請求項に記載の方法。
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