JP6629050B2 - 反応炉 - Google Patents

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Description

本発明は、反応炉に関する。
従来の反応炉として、底壁面に設けられた気体供給部より気体を供給し、流動物の流動状態を形成するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。反応炉の底部には、複数のノズルが設けられ、各ノズルの向きの調整が行われることによって流動物の流動状態が形成されている。
特開平8−49827号公報
上述したような反応炉では、底部において反応炉の側面に沿って流動物が下降するダウンフローが生じる場合がある。このようなダウンフローが底壁面に設けられた気体供給部に衝突することにより、気体供給部に摩耗、損耗が生じる場合があった。
本発明は、底壁面に設けられた気体供給部の摩耗、損耗を抑制できる反応炉を提供することを目的とする。
本発明に係る反応炉は、底壁面に設けられた気体供給部より気体を供給し、流動物の流動状態を形成する反応炉において、反応炉の下部に設けられ、反応炉壁面を防護する防護材と、防護材が設けられた反応炉壁面から反応炉の内部に向けて突出した突出部と、を備え、突出部の上端面は水平方向に沿って延びている。
本発明に係る反応炉は、防護材が設けられた反応炉壁面から反応炉の内部に向けて突出した突出部を備えている。また、突出部の上端面は水平方向に沿って延びている。反応炉壁面に沿って下方へ流れる流動物のダウンフローは、底壁面に設けられた気体供給部と衝突する手前において、突出部の上端面と衝突する。これによって、流動物のダウンフローは、気体供給部の手前で拡散及び動圧低減する。以上により、底壁面に設けられた気体供給部の摩耗、損耗を抑制できる。
本発明に係る反応炉において、突出部における反応炉の内部へ向かう方向の厚みは反応炉壁面を防護する防護材の厚みよりも厚くてよい。これによって、流動物のダウンフローを拡散及び動圧低減するために、十分な広さの上端面を確保することができる。
本発明に係る反応炉において、突出部は防護材と一体的に構成されていてよい。これによって、成形型によって防護材を形成する際に同時に突出部を形成することができる。
本発明に係る反応炉において、突出部は底部から上端面に至るまで連続的に形成されていてよい。これによって、突出部の上端面で拡散したダウンフローが、突出部の下方へ回りこむ事を抑制できる。
本発明に係る反応炉において、上端面には、流動物が堆積することによって堆積部が形成され、突出部の上端面の高さは、堆積部が安息角にある時の上面を延長した仮想線が、最も反応炉壁面側に配置される気体供給部の上方を通過するように設定される。これによって、上端面で拡散した際に、堆積部が安息角にある時の上面に沿って斜め下方へ流れるダウンフローが、最も反応炉壁面側に配置される気体供給部に衝突することを抑制できる。従って、気体供給部の摩耗、損耗を抑制できる。
本発明によれば、底壁面に設けられた気体供給部の摩耗、損耗を抑制できる。
本発明の実施形態に係る気体ノズルの取付構造が適用される循環流動層ボイラの構成を示す図である。 図1の循環流動層ボイラにおける反応炉の下部を示す概略断面図である。 図2を上から見た概略断面図である。 図3に示すIV−IV線に沿った断面図である。 図3に示すV−V線に沿った断面図である。 図4及び図5における突出部周辺の拡大図である。 比較例に係る反応部の拡大図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照し、本実施形態の気体ノズルの取付構造が適用される循環流動層ボイラの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る気体ノズルの取付構造が適用される循環流動層ボイラの構成を示す図である。図1に示すように、循環流動層ボイラ2は、縦長の筒形状をなす流動層型の反応炉3を備えている。反応炉3の中間部には、燃料を投入する燃料投入口3aが設けられ、上部には燃焼ガスを排出するガス出口3bが設けられている。燃料投入装置5からこの反応炉3に供給される燃料は、燃料投入口3aを介して反応炉3の内部に投入される。
反応炉3のガス出口3bには固気分離装置として機能するサイクロン7が接続されている。サイクロン7の排出口7aはガスラインを介して後段のガス処理系に接続されている。また、サイクロン7の底部出口からはダウンカマーと称されるリターンライン9が下方に延びており、リターンライン9の下端は反応炉3の中間部側面に接続されている。
反応炉3は、その内部に燃焼室4を有した火炉として構成されている。燃焼室4では、後述する反応炉3の底部から導入される燃焼・流動用の気体(例えば、空気)により、燃料投入口3aから投入された燃料を含む固形物(以降の説明において「流動物」と称する場合がある)が流動し、燃料は流動しながら約800〜900℃で燃焼する。サイクロン7には、燃焼室4で発生した燃焼ガスが固体粒子を同伴しながら導入される。サイクロン7は、遠心分離作用により固体粒子と気体とを分離し、分離された固体粒子をリターンライン9を介して燃焼室4に戻すと共に、固体粒子が除かれた燃焼ガスを排出口7aからガスラインを通じて後段のガス処理系に送出する。
この燃焼室4では、燃焼灰が発生し底部に溜まる。このため、反応炉3では、底部の排出口3dから燃焼灰が定期的に外部に排出されている。
上記のガス処理系は、サイクロン7の排出口7aにガスラインを介して接続されたガス熱交換装置13と、このガス熱交換装置13の排出口13aにガスラインを介して接続されたバグフィルタ(集塵器)15とを備えている。ガス熱交換装置13には、排ガスの流路を横切るように水を流動させるボイラチューブ13bが設けられている。サイクロン7から送られた高温の排ガスがこのボイラチューブ13bに接触することで、排ガスの熱がチューブ内の水に回収され、発生した高温の水蒸気がボイラチューブ13bを通じて発電用のタービンに送られる。バグフィルタ15は、この可燃性ガスに未だ同伴している飛灰等微粒子を除去する。バグフィルタ15の排出口15aから排出された清浄なガスはガスライン及びポンプ17を経由して煙突19から外部に排出される。
続いて、図2及び図3を参照し、本実施形態に係る気体ノズルの取付構造が適用される循環流動層ボイラの反応炉の下部について詳細に説明する。図2は、図1の循環流動層ボイラにおける反応炉の下部を示す概略断面図であり、図3は、図2を上から見た概略断面図である。図2及び図3に示すように、反応炉3は、長手方向に対向する側壁面3f,3gと、短手方向に対向する側壁面3h,3kと、底壁面3eと、を備えている。なお、これらの壁面をまとめて「反応炉壁面」と称する場合がある。また、底壁面3eには、燃焼灰を排出するように下方へ延びる排出口3dが複数設けられている。
図2に示すように、反応炉3の底壁面3eの下側には、風箱21が設けられている。また、底壁面3eの上側には複数の気体配管23が立設され、燃焼室4に向かって延在している。複数の気体配管23のそれぞれの上端には複数の気体ノズル25が連結されている。風箱21には、燃焼・流動用の気体を導入する供給路27が設けられている。供給路27から導入された燃焼・流動用の気体は、風箱21、気体配管23及び気体ノズル25を介して、燃焼室4内全体に均一となるように送り込まれる。
反応炉3の下部には、反応炉壁面を防護する防護材29が設けられる。具体的には、底壁面3eの上側には防護材29Aが設けられ、排出口の表面を覆うように防護材29Bが設けられ、側壁面3f,3gの内部側の表面を覆うように防護材29C,29Dが設けられ、側壁面3h,3kの内部側の表面を覆うように防護材29E,29Fが設けられる。
気体配管23は、反応炉3の底壁面3eに立設され、防護材29Aを上方へ向かって延びている。気体配管23の周囲は、防護材29Aに覆われている。気体配管23の上端に連結されている気体ノズル25は、一部または全部が防護材29Aに覆われることなく露出し、燃焼室4に向かって突出している。気体ノズル25は、排出口3dへ近づくに従って、一段低い位置に配置されるように、階段状に配置される。これに伴い、防護材29Aも階段状に形成される(図4及び図5も参照)。気体ノズル25における気体を燃焼室4内へ送り込む噴出口は、排出口3dに向かうように配置されている。反応炉3の運転時において、気体ノズル25から送り込まれる気体は、矢印で示す向きに流れる。なお、矢印で示す方向は、気体ノズル25が気体を噴出する方向である「噴出方向D1」と称する場合がある。ただし、排出口3dと短手方向に隣り合う領域については、噴出方向(すなわち、排出口3dへ向かう方向)が噴出方向D1と垂直になる。なお、本実施形態では、噴出方向D1は、気体配管23の軸線と直交する方向に設定されているが、傾斜する方向へ設定されていてもよい。
図3に示すように、反応炉3の底壁面3eには、複数(例えば数千本)の気体ノズル25が並んで配置されている。反応炉3の運転時には、それぞれの気体ノズル25の噴出口から噴出した気体は、排出口3dに向かって噴出方向D1に流れる。
次に、図4〜図6を参照して、本実施形態に係る反応炉3の構成について詳細に説明する。図4は、図3に示すIV−IV線に沿った断面図である。図5は、図3に示すV−V線に沿った断面図である。図6(a)は図5に示す突出部の拡大図、図6(b)は図4に示す突出部の拡大図である。
図4及び図6(b)には側壁面3fのみ図示されているが、当該側壁面3fと長手方向に対向する側壁面3gも同様な構成を有するため説明を省略する。本実施形態において、反応炉3の下部における側壁面3fは、鉛直方向に真っ直ぐに延びている。従って、防護材29Cも側壁面3fに沿って鉛直方向に真っ直ぐに延びている。
図4及び図6(b)に示すように、反応炉3は、防護材29Cが設けられた側壁面3fから反応炉3の内部に向けて突出した突出部31を備えている。突出部31は、防護材29Cの反応炉3の内側の側面29Caから突出している。突出部31は防護材29Cと同材料の防護材によって構成されている。また、突出部31は防護材29Cと一体的に構成されている。従って、突出部31と防護材29Cとの間には切れ目等がなく、同一部材として構成されている。防護材29C及び突出部31を形成する際は、同一の成形型にて防護材29Cと突出部31が同時に形成される。なお、成形型の材質は限定されず、金属製であっても木製であってもよい。突出部31の上端面31aは水平方向に沿って延びている。当該上端面31a上には、流動物が堆積することで堆積部Tが形成される。堆積部Tは、防護材29Cの側面29Caから上端面31aの先端へ向かって下方へ傾斜するように形成される。上端面31aは、水平方向と平行に延びることが好ましいが、堆積した流動物が落下しない範囲で水平方向に対して傾斜していてもよい。
突出部31の反応炉3の内側の側端面31bは、鉛直方向に真っ直ぐに延びている。突出部31の側端面31bは、最も側壁面3f側に配置される気体ノズル25Aよりも側壁面3f側に配置される。側端面31bは、上端面31aと下側の防護材29Aの上面との間の全域に亘って鉛直方向に真っ直ぐに延びており、中途位置に窪み等が設けられることなく連続的に延びている。すなわち、突出部31は底部(ここでは、防護材29Aの最上段における上面29Aa)から上端面31aに至るまで同一の厚さにて連続的に形成されている。突出部31における反応炉3の内部へ向かう方向(ここでは水平方向)の厚みt2は側壁面3fを防護する防護材29Cの厚みt1よりも厚い。ただし、突出部31の厚みt2は、防護材29Cの厚みt1より薄くてもよい。この場合、突出部31を形成するための材料の量を低減することができる。
上端面31aの高さ位置について説明する。上端面31aは、少なくとも、最も側壁面3f側に配置される気体ノズル25Aの上端部よりも上側へ配置される。また、上端面31aの高さは、堆積部Tが安息角θにある時に上面を延長した仮想線L1が、最も側壁面3f側に配置される気体ノズル25Aの上方を通過するように設定される。これにより、上端面31aの高さは、仮想線L1上に気体ノズル25Aが存在しないように設定される。図6(b)に示すように、上端面31aの高さが気体ノズル25Aの上端部よりも一定以上に設定されることで、仮想線L1は、気体ノズル25Aと交わることなく、当該気体ノズル25Aの上方を通過する。仮想線L1は、気体ノズル25Aよりも反応炉3の内側において気体ノズル25又は防護材29Aと交わる。なお、堆積部Tの安息角θは、運転開始後、直ちに形成され、その後、持続的に形成される。安息角θは、流動物の種類や、上端面31aの大きさ等によって変動があるため、特に限定されないが、45°前後の角度となる程度となる場合がある。なお、反応炉3には、図1に示す燃料投入口3a及びリターンライン9、その他、バーナ、エアノズル等の構成要素が設けられている。上端面31aの高さは、これらの構成要素と干渉しないように、当該構成要素よりも下方に設定される。また、上端面31aの高さは、高すぎることによって、当該上端面31aで一度拡散させたダウンフローが再び側端面31bに沿って下方へ流れない程度の高さに設定される。
次に、図5及び図6(a)を参照して、側壁面3k,3h側の構成について説明する。なお、図6(a)には側壁面3kの拡大図が図示されているが、当該側壁面3kと短手方向に対向する側壁面3hも同様な構成を有するため説明を省略する。本実施形態において、反応炉3の下部における側壁面3kは、鉛直方向に対して傾斜するように延びている。従って、防護材29Fも側壁面3kに沿って鉛直方向に真っ直ぐに延びている。なお、側壁面3k及び防護材29Fは、下方へ向かうに従って反応炉3の内部側へ向かうように傾斜している。
図5及び図6(a)に示すように、反応炉3は、防護材29Fが設けられた側壁面3kから反応炉3の内部に向けて突出した突出部32を備えている。突出部32は、防護材29Fの反応炉3の内側の側面29Faから突出している。突出部32は防護材29Fと同材料の防護材によって構成されている。また、突出部32は防護材29Fと一体的に構成されている。従って、突出部32と防護材29Fとの間には切れ目等がなく、同一部材として構成されている。防護材29F及び突出部32を形成する際は、同一の成形型にて防護材29Fと突出部32が同時に形成される。突出部32の上端面32aは水平方向に沿って延びている。当該上端面32a上には、流動物が堆積することで堆積部Tが形成される。堆積部Tは、防護材29Fの側面29Faから上端面32aの先端へ向かって下方へ傾斜するように形成される。上端面32aは、水平方向と平行に延びることが好ましいが、堆積した流動物が落下しない範囲で水平方向に対して傾斜していてもよい。
突出部32の反応炉3の内側の側端面32bは、鉛直方向に真っ直ぐに延びている。側端面32bと上端面32aとの間にはテーパー面32cが形成される。テーパー面32cを形成することにより、突出部32の端部を欠けにくくすることができる。突出部32の側端面32bは、最も側壁面3k側に配置される気体ノズル25Bよりも側壁面3k側に配置される。側端面32bは、テーパー面32cと下側の防護材29Aの上面との間の全域に亘って鉛直方向に真っ直ぐに延びており、中途位置に窪み等が設けられることなく連続的に延びている。すなわち、突出部32は底部(ここでは、防護材29Aの最上段における上面29Aa)からテーパー面32cに至るまで徐々に厚さが大きくなるように連続的に形成されている。突出部32における反応炉3の内部へ向かう方向(ここでは水平方向)の厚みt4は側壁面3kを防護する防護材29Fの厚みt3よりも厚い。ただし、ここでの厚みt4は、テーパー面32cが形成されていないと仮定した場合の、上端面32aの位置における厚みとして定義される。また、上端面32aの水平方向における広さt5も防護材29Fの厚みt3より広い。ただし、突出部32の厚みt4は、防護材29Fの厚みt3より薄くてもよい。この場合、突出部32を形成するための材料の量を低減することができる。
上端面32aの高さ位置について説明する。上端面32aは、少なくとも、最も側壁面3k側に配置される気体ノズル25Bの上端部よりも上側へ配置される。また、上端面32aの高さは、流動物の堆積部Tが安息角θにある時の上面を延長した仮想線L2上が、最も側壁面3k側に配置される気体ノズル25Bの上方を通過するように設定される。これにより、上端面32aの高さは、仮想線L2上に気体ノズル25Bが存在しないように設定される。図6(a)に示すように、上端面32aの高さが気体ノズル25Bの上端部よりも一定以上に設定されることで、仮想線L2は、気体ノズル25Bと交わることなく、当該気体ノズル25Bの上方を通過する。仮想線L2は、気体ノズル25Bよりも反応炉3の内側において気体ノズル25又は防護材29Aと交わる。なお、ここでの堆積部Tの安息角θは、突出部31で説明した安息角と同趣旨である。上端面32aの高さは、前述の反応炉3の構成要素と干渉しないように、当該構成要素よりも下方に設定される。また、上端面32aの高さは、高すぎることによって、当該上端面32aで一度拡散させたダウンフローが再び側端面32bに沿って下方へ流れない程度の高さに設定される。
次に、本実施形態に係る反応炉3の作用・効果について説明する。
まず、比較例に係る反応炉について、図7を参照して説明する。図7に示すように、反応炉は本実施形態のような突出部31,32が設けられていない。このような反応炉では、底部において反応炉の側面に沿って流動物が下降するダウンフローが生じた時に、当該ダウンフローFが底壁面に設けられた気体ノズルと衝突することによって、気体ノズルに摩耗、損耗が生じる場合があった。
これに対し、本実施形態に係る反応炉3は、防護材29が設けられた側壁面3f,3g,3h,3kから反応炉3の内部に向けて突出した突出部31,32を備えている。また、突出部31,32の上端面31a,32aは水平方向に沿って延びている。側壁面3f,3g,3h,3kに沿って下方へ流れる流動物のダウンフローFは、底壁面3eに設けられた気体ノズル25A,25Bと衝突する手前において、突出部31,32の上端面31a,32aと衝突する。これによって、流動物のダウンフローFは、気体ノズル25の手前で拡散及び動圧低減する(図6参照)。以上により、底壁面に設けられた気体ノズル25の摩耗、損耗を抑制できる。
本実施形態に係る反応炉3において、突出部31における反応炉3の内部へ向かう方向の厚みは側壁面3f,3gを防護する防護材29C,29Dの厚みよりも厚く、突出部32における反応炉3の内部へ向かう方向の厚みは側壁面3h,3kを防護する防護材29E,29Fの厚みよりも厚い。これによって、流動物のダウンフローFを拡散及び動圧低減するために、十分な広さの上端面31a,32aを確保することができる。
本実施形態に係る反応炉3において、突出部31は防護材29C,29Dと一体的に構成されている。これによって、成形型によって防護材29C,29Dを形成する際に同時に突出部31を形成することができる。また、突出部32は防護材29E,29Fと一体的に構成されている。これによって、成形型によって防護材29E,29Fを形成する際に同時に突出部32を形成することができる。また、突出部31,32を防護材29C,29D,29E,29Fと一体的に構成することで、構造上の強度を向上することができ、突出部31,32の脱落を防止できる。
本実施形態に係る反応炉3において、突出部31,32は底部から上端面31a,32aに至るまで連続的に形成されていている。例えば、突出部31,32が上下方向における一部にのみ形成されていた場合、一度上端面31a,32aで拡散したダウンフローFが、突出部31,32の下方へ回りこんで、防護材29に沿って下方へ向かう可能性がある。これに比して、突出部31,32は底部から上端面31a,32aに至るまで連続的に形成されていることで、突出部31,32の上端面31a,32aで拡散したダウンフローFが、突出部31,32の下方へ回りこむ事を抑制できる。
本実施形態に係る反応炉3において、突出部31,32の上端面31a,32aの高さは、堆積部Tが安息角θにある時の上面を延長した仮想線L1,L2が、最も側壁面3f,3g,3h,3k側に配置される気体ノズル25の上方を通過するように設定されている。これによって、上端面31a,32aで拡散した際に、堆積部Tが安息角θであるときの上面に沿って斜め下方へ流れるダウンフローFが、最も側壁面3f,3g,3h,3kに配置される気体ノズル25A,25Bに衝突することを抑制できる。従って、気体ノズル25A,25Bの摩耗、損耗を抑制できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態においては、四方の側壁面3f,3g,3h,3kの全てについて突出部が形成されていたが、少なくとも一つの側壁面に突出部が設けられていればよい。例えば、長手方向、又は短手方向に対向する一対の側壁面のみに突出部が形成されていてもよい。この場合、一部の側壁面のみに突出部を形成することで、突出部を形成するために用いる材料の量を低減できる。
また、側壁面の形状、及びそれを覆う防護材の形状は、上述の実施形態に限定されるものではない。
また、突出部の形状は、上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜変更してよい。例えば、突出部は底部から上端面に至るまで連続的に形成されていなくともよく、上下方向における一部だけに形成されていてもよい。この場合、突出部を形成するのに用いる材料の量を低減できる。
また、突出部は防護材と一体的に構成されていなくともよい。この場合、突出部は、防護材と異なる材料による別部材によって構成されていてもよい。この場合、突出部を形成するための材料や加工方法の自由度が向上する。
3…反応炉、3f,3g,3h,3k…側壁面、29…防護材、25…気体ノズル(気体供給部)、31,32…突出部、31a,32a…上端面。

Claims (4)

  1. 底壁面に設けられた気体供給部より気体を供給し、流動物の流動状態を形成する反応炉において、
    前記反応炉の下部に設けられ、反応炉壁面を防護する防護材と、
    前記防護材が設けられた前記反応炉壁面から前記反応炉の内部に向けて突出した突出部と、を備え、
    前記突出部の上端面は水平方向に沿って延びており、
    前記上端面には、前記流動物が堆積することによって堆積部が形成され、
    前記突出部の前記上端面の高さは、前記堆積部が安息角にある時の上面を延長した仮想線が、最も前記反応炉壁面側に配置される前記気体供給部の上方を通過するように設定される、反応炉。
  2. 前記突出部における前記反応炉の内部へ向かう方向の厚みは前記反応炉壁面を防護する前記防護材の厚みよりも厚い構成と、
    前記突出部が前記防護材と一体的に構成されている構成と、
    前記突出部が底部から前記上端面に至るまで連続的に形成されている構成と、の少なくとも一つの構成が採用される、請求項1に記載の反応炉。
  3. 前記突出部は、前記反応炉の下部に設けられた前記防護材の前記反応炉の内側の側面から突出し、前記上端面は、前記防護材の前記側面から延びている、請求項1又は2に記載の反応炉。
  4. 前記上端面の高さは、前記反応炉に燃料を投入する燃料投入口よりも下方に設定される、請求項1〜3の何れか一項に記載の反応炉。
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