JP6628417B2 - 異なる移動体種別の端末同士を関連付けるプログラム、装置及び方法 - Google Patents

異なる移動体種別の端末同士を関連付けるプログラム、装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6628417B2
JP6628417B2 JP2017002358A JP2017002358A JP6628417B2 JP 6628417 B2 JP6628417 B2 JP 6628417B2 JP 2017002358 A JP2017002358 A JP 2017002358A JP 2017002358 A JP2017002358 A JP 2017002358A JP 6628417 B2 JP6628417 B2 JP 6628417B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stay
mobile terminal
time
comparison
mobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017002358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018112851A (ja
Inventor
直 小林
直 小林
石川 雄一
雄一 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2017002358A priority Critical patent/JP6628417B2/ja
Publication of JP2018112851A publication Critical patent/JP2018112851A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6628417B2 publication Critical patent/JP6628417B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両に搭載された車両端末の位置情報と、ユーザに所持された携帯端末との位置情報とを用いて、車両とユーザとを関連付ける技術に関する。
従来、車両に搭乗しているユーザ数を推定する技術がある(例えば特許文献1参照)。この技術によれば、車両設備の空調装置を用いて、車内外の温度と空調の使用状態とに基づいて、乗員数を推定することができる。
また、車両後席に搭乗しているユーザのシートベルトの装着状態を、運転手に通知する技術もある(例えば特許文献2参照)。この技術によれば、車両に乗車しているユーザを、シートベルトの装着状態から判定している。このように、自動車の内装設備(座席シート、ハンドル、ミラー等)の位置状態や使用状態を用いることもできる。
更に、自動車を運転する運転手の健康状態に基づいて、危険運転を予測する技術もある(例えば特許文献3参照)。この技術によれば、生体センサを用いて運転手の健康状態を監視し、運転車両の事故の危険性を予測し提示することができる。
更に、ユーザに所持された携帯端末の位置情報から、自動車による移動を発見する技術もある(例えば特許文献4参照)。この技術によれば、移動端末の移動時の緯度経度と、タクシーの緯度経度とから距離を算出し、タクシーに登場しているユーザを推定することができる。
車両(自家用車)と、その車両を所有又は搭乗するユーザとを関連付けることができれば、そのユーザに向けて様々なサービスを提供することができる。一般に、車両に搭乗するユーザは限られているが、両者を関連付けることは難しい。
特開2000−177357号公報 特開2009−173173号公報 特開2016−018314号公報 特願2009−100887号公報
特許文献1〜3に記載の技術によれば、全ての車両の車内設備装置に、専用機能を搭載する必要がある。
また、特許文献4に記載の技術によれば、移動時の位置情報を用いて、タクシーとユーザの携帯端末とを関連付けている。しかしながら、移動時には、車両端末及び携帯端末それぞれの測位誤差の問題がある。また、移動時の道路上では、多数の車両が複数の車線で並走し、渋滞やビル影が連続する。そのために、多数のタクシーと多数のユーザの移動端末との中から関連付ける必要があり、計算量の負荷が非常に高いという問題もある。現実的に、移動時に、多数のタクシーと多数のユーザの携帯端末とを正しく関連付けることは、非常に難しい。
図1は、車両とユーザとの関連付けが不明な概念図である。
図1によれば、車両それぞれに搭載された車両端末A〜Cと、ユーザそれぞれに所持された携帯端末a〜eとが、広域無線通信網(携帯電話網)の基地局と通信することができる。この場合、広域無線通信網の通信設備装置は、車両端末及び携帯端末それぞれの位置情報を取得することができる。しかしながら、車両を所有又は搭乗しているユーザを特定することまではできない。
これに対し、本願の発明者らは、車両に搭載された車両端末と、ユーザに所持された携帯端末とを、移動状態ではなく、滞在状態について関連付けることができないか?と考えた。即ち、車両とユーザとを少なくとも滞在状態で関連付けることができれば、移動状態で推定すべき車両とユーザとの関連付ける計算量も大幅に軽減することができるのではないか?と考えた。また、車両端末及び携帯端末の位置情報を用いる際に、各端末が自らGPSで測位することに限られず、広域無線通信網に対する通信ログの基地局測位によって、車両とユーザとを関連付けることができれば、ネットワーク上の特別な負荷も発生しない。
そこで、本発明は、位置情報のみから、異なる移動体種別の端末同士を関連付けることができるプログラム、装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、第1の移動体種別の第1の移動端末と、第2の移動体種別の第2の移動端末とを関連付けるようにコンピュータを機能させるプログラムであって、
滞在比較時間差と滞在比較距離とを予め設定した選定条件設定手段と、
第1の移動端末毎及び第2の移動端末毎それぞれについて、時系列の位置情報から滞在状態を判定し、該滞在状態の滞在時刻及び滞在位置を推定する滞在推定手段と、
第1の移動端末の滞在時刻と第2の移動端末の滞在時刻とが滞在比較時間差以内となり、且つ、第1の移動端末の滞在位置と第2の移動端末の滞在位置とが滞在比較距離以内となる、第1の移動端末と第2の移動端末とを関連付ける第1の滞在選定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
本発明のプログラムにおける他の実施形態によれば、
滞在推定手段は、第1の移動端末毎及び第2の移動端末毎それぞれについて、複数の滞在位置をクラスタリングし、クラスタ毎の重心を滞在位置とする
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明のプログラムにおける他の実施形態によれば、
同一の第1の移動端末に関連付けられた複数の第2の移動端末の中で、滞在時刻が滞在比較時間差以内となり、且つ、滞在位置が滞在比較距離以内となる第2の移動端末同士を、当該第1の移動端末に更に絞り込んで関連付ける第2の滞在選定手段と
して更にコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明のプログラムにおける他の実施形態によれば、
選定条件設定手段は、選定回数を予め設定しており、
第1の滞在選定手段及び/又は第2の滞在選定手段は、単位日時間あたり選定回数以上一致した第1の移動端末及び第2の移動端末のみを関連付ける
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明のプログラムにおける他の実施形態によれば、
同一の第1の移動端末に関連付けられた1つ以上の第2の移動端末を、1世帯所持のものとするようにコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明のプログラムにおける他の実施形態によれば、
滞在推定手段は、滞在状態以外を移動状態と推定し、
選定条件設定手段は、移動比較時間差及び移動比較速度差を予め設定しており、
移動状態における第1の移動端末の移動時刻と第2の移動端末の移動時刻とが移動比較時間差以内となり、且つ、第1の移動端末の移動速度と第2の移動端末の移動速度とが移動比較速度差以内となる、第1の移動端末及び第2の移動端末に更に絞り込んで関連付ける第1の移動選定手段と
して更にコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明のプログラムにおける他の実施形態によれば、
選定条件設定手段は、移動比較距離を予め設定しており、
第1の移動端末の移動位置と第2の移動端末の移動位置との間の距離が、移動比較距離以内となる、第1の移動端末及び第2の移動端末を更に絞り込んで関連付ける第2の移動選定手段と
して更にコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明のプログラムにおける他の実施形態によれば、
第1の移動端末は、車両に搭載された車両端末であり、
第2の移動端末は、ユーザに所持された携帯端末である
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明のプログラムにおける他の実施形態によれば、
選定条件設定手段は、運転者回数を予め設定しており、
車両端末に対して、単位日時間あたり運転者回数以上一致した携帯端末を、運転者所持のものとして関連付ける
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明のプログラムにおける他の実施形態によれば、
第1の移動端末は、ユーザに所持された携帯端末であり、
第2の移動端末は、車両に搭載された車両端末である
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明によれば、第1の移動体種別の第1の移動端末と、第2の移動体種別の第2の移動端末とを関連付ける推定装置であって、
滞在比較時間差と滞在比較距離とを予め設定した選定条件設定手段と、
第1の移動端末毎及び第2の移動端末毎それぞれについて、時系列の位置情報から滞在状態を判定し、該滞在状態の滞在時刻及び滞在位置を推定する滞在推定手段と、
第1の移動端末の滞在時刻と第2の移動端末の滞在時刻とが滞在比較時間差以内となり、且つ、第1の移動端末の滞在位置と第2の移動端末の滞在位置とが滞在比較距離以内となる、第1の移動端末と第2の移動端末とを関連付ける第1の滞在選定手段と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1の移動体種別の第1の移動端末と、第2の移動体種別の第2の移動端末とを関連付ける装置の推定方法であって、
装置は、
滞在比較時間差と滞在比較距離とを予め設定しており、
第1の移動端末毎及び第2の移動端末毎それぞれについて、時系列の位置情報から滞在状態を判定し、該滞在状態の滞在時刻及び滞在位置を推定する第1のステップと、
第1の移動端末の滞在時刻と第2の移動端末の滞在時刻とが滞在比較時間差以内となり、且つ、第1の移動端末の滞在位置と第2の移動端末の滞在位置とが滞在比較距離以内となる、第1の移動端末と第2の移動端末とを関連付ける第2のステップと
を実行することを特徴とする。
本発明のプログラム、装置及び方法によれば、位置情報のみから、異なる移動体種別の端末同士を関連付けることができる。
車両とユーザとの関連付けが不明な概念図である。 本発明における推定装置の機能構成図である。 通信履歴蓄積部に蓄積された任意の端末の通信ログを表す説明図である。 滞在地を推定するためのクラスタリングを表す説明図である。 滞在状態について車両端末と携帯端末とを関連付ける説明図である。 移動状態について車両端末と携帯端末とを関連付ける説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図2は、本発明における推定装置の機能構成図である。
推定装置1は、第1の移動体種別の第1の移動端末と、第2の移動体種別の第2の移動端末とを関連付けることができる。例えば以下のような2つの実施形態を想定できる。
(第1の実施形態)
第1の移動体種別の第1の移動端末:車両に搭載された車両端末
第2の移動体種別の第2の移動端末:ユーザに所持された携帯端末
(第2の実施形態)
第1の移動体種別の第1の移動端末:ユーザに所持された携帯端末
第2の移動体種別の第2の移動端末:車両に搭載された車両端末
車両端末は、車両に搭載された装置(例えばナビゲーションシステム)であって、基地局を介して通信設備装置へ、位置情報を送信することができる。
携帯端末は、ユーザに常に所持された端末(例えばスマートフォンやタブレット)であって、基地局を介して通信設備装置へ、位置情報を送信することができる。
これら位置情報は、例えば端末のバックグラウンドで常時起動している基地局測位に基づいて発信される通信ログであってもよい。勿論、GPS(Global Positioning System)によって測位された緯度経度であってもよい。
以下では、位置情報として主に、基地局測位に基づいて発信される通信ログから取得可能な位置情報のみを利用した場合について説明する。
図2によれば、推定装置1は、通信履歴蓄積部10と、選定条件設定部11と、滞在推定部12と、第1の滞在選定部13と、第2の滞在選定部14と、第1の移動選定部15と、第2の移動選定部16とを有する。これら機能構成部は、装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。また、これら機能構成部の処理の流れは、装置の推定方法としても理解できる。
[通信履歴蓄積部10]
通信履歴蓄積部101は、端末毎に(車両端末毎に、携帯端末毎に)、時刻及び位置情報を対応付けた複数の通信ログを蓄積したものである。通信ログは、広域無線通信網の通信設備装置から取得したものである。
図3は、通信履歴蓄積部に蓄積された任意の端末の通信ログを表す説明図である。
通信ログとは、端末ID(IDentifier)毎に、時刻及び基地局IDを時系列順に並べたものである。
通信ログ[時刻,基地局ID]
「時刻」とは、通信の接続開始時又は切断時のいずれであってもよい。尚、通信ログとして、端末の位置を推定するために付加的な、電波信号強度(RSSI)や往復遅延時間(RTD)等の無線品質情報を更に対応付けたものであってもよい。
<基地局IDに基づく緯度経度>
位置情報は、車両端末21及び携帯端末22がアクセスした基地局の緯度経度である。この通信ログは、携帯端末2が広域無線通信網にアクセスした際に、通信設備装置によって記録されるものである。そのために、携帯端末が自らの測位機能に基づく位置情報を、通信設備装置へ送信する必要もない。
<端末の測位機能(GPS)に基づく緯度経度>
位置情報は、車両端末21及び携帯端末22に搭載された測位機能によって計測されたものであってもよい。この通信ログは、車両端末21及び携帯端末22が自ら、その位置情報を、通信設備装置へ送信する必要がある。
図3によれば、基地局ID毎に、当該基地局の緯度経度を対応付けたものが記憶されている。例えば基地局001の位置情報は、緯度37.21度及び経度139.31であることが理解できる。
[選定条件設定部11]
選定条件設定部11は、例えば以下の選定条件を予め設定したものである。
滞在比較時間差:滞在時刻が近い端末同士を選定する
滞在比較距離 :滞在時の互いの位置が近い端末同士を選定する
移動比較時間差:移動時刻が近い端末同士を選定する
移動比較速度差:移動速度が同じ程度の端末同士を選定する
移動比較距離 :移動時の互いの位置が近い端末同士を選定する
選定回数 :1日あたり所定回数以上該当したもののみを選定する
運転者回数 :3ヶ月あたり所定回数以上該当したユーザを運転者と推定する
[滞在推定部12]
滞在推定部12は、車両端末毎及び携帯端末毎それぞれについて、時系列の位置情報から「滞在状態」を判定し、滞在状態の滞在時刻及び滞在位置を推定する。逆に、滞在状態以外を「移動状態」と推定する。
具体的には、滞在推定部12は、時系列の位置情報における所定時間(例えば30分)以上の滞留を抽出し、当該滞留の位置を「滞在地」と推定する。
図3によれば、滞在推定部12は、車両端末及び携帯端末それぞれについて、「時刻」「位置情報(緯度経度)」「移動滞在状態」「移動速度」が付与されている。移動速度は、直前の位置情報との間の距離差を、時間差で除算することによって算出されたものである。
他の実施形態として、滞在推定部12は、車両端末毎に又は携帯端末毎に、滞留する時間帯から「駐車場」「自宅」を推定するものであってもよい。例えば「自宅」を推定する場合、例えば以下の2つの方法があるが、その他の既存技術を用いてもよい。
(住所周辺の位置情報に基づく自宅推定)
滞在推定部12は、携帯端末を所持したユーザの住所を予め登録しておき、その住所を中心とする所定半径に含まれる位置情報を、「自宅」と推定する。
(滞留時間帯の傾向に基づく自宅推定)
滞在推定部12は、携帯端末を所持するユーザの滞留する時間帯の傾向から、自宅か否かを推定する。
例えば、時系列の位置情報について、「例えば半径100mの地域範囲に連続して6時間以上」している場合、その地域範囲を「自宅」と推定することができる。また、「その滞留している日が、1週間で6日以上続く」とする条件を更に加えて、その地域範囲を「自宅」と推定することも好ましい。
図4は、滞在地を推定するためのクラスタリングを表す説明図である。
滞在推定部12は、車両端末毎及び携帯端末毎それぞれについて、複数の滞在位置をクラスタリングし、クラスタ毎の重心(又は高密度位置)を滞在位置とするものであってもよい。具体的には、DBスキャンを用いることができる。
また、クラスタ別に、日毎の総滞在時間を算出し、以下のような日数又は割合を算出するものであってもよい。
日数Y=(滞在地が確認できた全日数Xの中で、所定滞在時間以上となった日数Y)
又は、
割合Y/X=(所定滞在時間以上となった日数Y)/(滞在地が確認できた全日数X)
ここで、日数Y又は割合Y/Xが最も高いクラスタを、「自宅」(又は駐車場)として推定する。
尚、日数又は割合が同一となった複数のクラスタがある場合、クラスタ別の総滞在時間の積算値を比較し、総滞在時間が最も長いクラスタを「自宅」として推定することも好ましい。例えばクラスタA、B、Cが存在する場合、以下のように表される。
<クラスタID> <割合Y/X> <総滞在時間の合計> <自宅推定>
A 90%(=9日/10日) 100時間 ★自宅
B 90%(=9日/10日) 80時間 自宅外
C 30%(=3日/10日) 30時間 自宅外
クラスタA,Bは、割合Y/Xが同じであるが、総滞在時間が長いクラスタAの重心を、「自宅」位置と推定する。
[第1の滞在選定部13]
第1の滞在選定部13は、「滞在状態」について、以下の両条件に合致する車両端末と携帯端末とを関連付ける。
(1)車両端末の滞在時刻と携帯端末の滞在時刻とが滞在比較時間差以内
(2)車両端末の滞在位置と携帯端末の滞在位置とが滞在比較距離以内
図5は、滞在状態について車両端末と携帯端末とを関連付ける説明図である。
図5(a)によれば、車両端末の滞在時刻と携帯端末の滞在時刻とが滞在比較時間差(例えば5分)以内となる、車両端末と携帯端末との間の滞在地間の距離が表されている。ここで、「滞在比較距離=300m以内」とした場合、以下のように関連付けられる。
車両端末A=携帯端末a,b,c
車両端末B=携帯端末d,e
車両端末C=携帯端末d,e
これは、同じ時間帯(滞在比較時間差以内)で、車両端末と携帯端末との滞在地間の距離が近い(滞在比較距離以内)場合、その車両端末が搭載された車両は、その携帯端末を所持するユーザが、所有又は搭乗する可能性が高いためである。
即ち、同一の車両端末に関連付けられた1つ以上の携帯端末を、1世帯所持のものと推定することもできる。
車両端末A=携帯端末a,b,c ->1世帯
[第2の滞在選定部14]
第2の滞在選定部14は、同一の車両端末に関連付けられた複数の携帯端末の中で、以下の両条件に合致する携帯端末同士を、更に絞り込んで関連付ける。
(1)携帯端末同士の滞在時刻が滞在比較時間差以内
(2)携帯端末同士の滞在位置が滞在比較距離以内
図5(b)によれば、携帯端末同士の滞在時刻が滞在比較時間差(例えば5分)以内となる、携帯端末同士の滞在地間の距離が表されている。ここで、「滞在比較距離=300m以内」とした場合、以下のように関連付けられる。
携帯端末a=携帯端末b=携帯端末c
携帯端末d=携帯端末e
これは、同じ時間帯(滞在比較時間差以内)で、携帯端末同士の滞在地間の距離が近い(滞在比較距離以内)場合、その携帯端末を所持するユーザ同士が互いに関連する可能性が高いためである。具体的には同一世帯である可能性も高い。
最終的に、図5(c)によれば、滞在状態について、以下のように関連付けられる。
車両端末A <-> 携帯端末a=携帯端末b=携帯端末c
車両端末B <-> 携帯端末d=携帯端末e
車両端末C <-> 携帯端末d=携帯端末e
尚、第1の滞在選定部13及び/又は第2の滞在選定部14は、単位日時間(例えば1日)あたり選定回数(例えば3回)以上一致した、車両端末及び携帯端末のみを関連付けることも好ましい。できる限り、車両とユーザ同士との強い関連性を導出するためである。
[第1の移動選定部15]
第1の移動選定部15は、「移動状態」について、以下の両条件に合致する車両端末及び携帯端末に更に絞り込んで関連付ける。
(1)車両端末の移動時刻と携帯端末の移動時刻とが移動比較時間差以内
(2)車両端末の移動速度と携帯端末の移動速度とが移動比較速度差以内
図6は、移動状態について車両端末と携帯端末とを関連付ける説明図である。
図6によれば、図5における車両端末Aと携帯端末a,b,cとの関連付けについて更に絞り込む。
図6(a)によれば、車両端末Aの「移動時刻」「移動速度」「移動位置」が表されている。
図6(b)によれば、携帯端末a,b,cそれぞれの「移動時刻」「移動速度」「移動位置」が表されている。
ここで、選定条件として、移動比較時間差=5分以内、移動比較速度差=30km/h以内と設定されているとする。
車両端末Aに対して、携帯端末aは、移動比較時間差=5分以内であり、且つ、移動比較速度差=30km以内である。
車両端末Aに対して、携帯端末bは、移動比較時間差=5分以内であるが、移動比較速度差=30km以内ではない。
車両端末Aに対して、携帯端末cは、移動比較時間差=5分以内ではない。
この場合、車両端末Aを搭載した車両に、携帯端末aを所持するユーザのみが搭乗しているものとして、関連付けられる。
[第2の移動選定部16]
第2の移動選定部16は、車両端末の移動位置と携帯端末の移動位置との間の距離が、移動比較距離以内となる、車両端末及び携帯端末を更に絞り込んで関連付ける。
ここで、選定条件として、移動比較距離=1km以内とする。
車両端末Aに対して、携帯端末aは、位置の差から移動比較距離=1km以内である。
この場合、車両端末Aの車両に、携帯端末aを所持するユーザが搭乗しているものとして、関連付けられる
このように、第1の滞在選定部13及び第2の滞在選定部14によって、「滞在状態」について車両端末と携帯端末とを関連付ける。その後、第1の移動選定部15及び第2の移動選定部16によって、「移動状態」について車両端末と携帯端末とを更に絞り込んで関連付けることができる。
<運転者を推定する実施形態>
選定条件設定部11は、「運転者回数」を予め設定しているとする。
この場合、第2の移動選定部16は、車両端末に対して、単位日時間(例えば3ヶ月)あたり運転者回数(例えば30回)以上一致した携帯端末を、運転者所持のものとして関連付ける。特に、第2の滞在選定部14によって同一世帯と判定された複数の携帯端末のユーザの中で、主に運転しているユーザを特定することができる。主要運転手としてのユーザに対して、運転に関する更なる情報を提供することもできる。
図6(c)によれば、車両端末Aに関連付けられた携帯端末a,b,cの中で、3ヶ月あたり、携帯端末aにおける過去の選定回数が65回となっている。即ち、選定条件としての運転者回数=30回以上となっているので、携帯端末aを所持するユーザが「主要運転手」と特定することができる。
以上、詳細に説明したように、本発明のプログラム、装置及び方法によれば、通信ログとして取得可能な位置情報のみから、異なる移動体種別の端末同士を関連付けることができる。
本発明によれば、車両に搭載された車両端末と、ユーザに所持された携帯端末とを、移動状態ではなく、滞在状態について関連付けることができる。即ち、車両とユーザとを少なくとも滞在状態で関連付けることができるので、移動状態で推定すべき車両とユーザとの関連付ける計算量も大幅に軽減することができる。また、車両端末及び携帯端末が自らGPSで測位することなく、広域無線通信網に対する通信ログ(例えば基地局測位)によって車両とユーザとを関連付けることができるので、ネットワーク上の特別な負荷も発生しない。
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 推定装置
10 通信履歴蓄積部
11 選定条件設定部
12 滞在推定部
13 第1の滞在選定部
14 第2の滞在選定部
15 第1の移動選定部
16 第2の移動選定部
21 車両端末
22 携帯端末

Claims (12)

  1. 第1の移動体種別の第1の移動端末と、第2の移動体種別の第2の移動端末とを関連付けるようにコンピュータを機能させるプログラムであって、
    滞在比較時間差と滞在比較距離とを予め設定した選定条件設定手段と、
    第1の移動端末毎及び第2の移動端末毎それぞれについて、時系列の位置情報から滞在状態を判定し、該滞在状態の滞在時刻及び滞在位置を推定する滞在推定手段と、
    第1の移動端末の滞在時刻と第2の移動端末の滞在時刻とが滞在比較時間差以内となり、且つ、第1の移動端末の滞在位置と第2の移動端末の滞在位置とが滞在比較距離以内となる、第1の移動端末と第2の移動端末とを関連付ける第1の滞在選定手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  2. 前記滞在推定手段は、第1の移動端末毎及び第2の移動端末毎それぞれについて、複数の滞在位置をクラスタリングし、クラスタ毎の重心を前記滞在位置とする
    ようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  3. 同一の第1の移動端末に関連付けられた複数の第2の移動端末の中で、滞在時刻が滞在比較時間差以内となり、且つ、滞在位置が滞在比較距離以内となる第2の移動端末同士を、当該第1の移動端末に更に絞り込んで関連付ける第2の滞在選定手段と
    して更にコンピュータを機能させることを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記選定条件設定手段は、選定回数を予め設定しており、
    第1の滞在選定手段及び/又は第2の滞在選定手段は、単位日時間あたり選定回数以上一致した第1の移動端末及び第2の移動端末のみを関連付ける
    ようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
  5. 同一の第1の移動端末に関連付けられた1つ以上の第2の移動端末を、1世帯所持のものとする
    ようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
  6. 前記滞在推定手段は、滞在状態以外を移動状態と推定し、
    前記選定条件設定手段は、移動比較時間差及び移動比較速度差を予め設定しており、
    移動状態における第1の移動端末の移動時刻と第2の移動端末の移動時刻とが移動比較時間差以内となり、且つ、第1の移動端末の移動速度と第2の移動端末の移動速度とが移動比較速度差以内となる、第1の移動端末及び第2の移動端末に更に絞り込んで関連付ける第1の移動選定手段と
    して更にコンピュータを機能させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のプログラム。
  7. 前記選定条件設定手段は、移動比較距離を予め設定しており、
    第1の移動端末の移動位置と第2の移動端末の移動位置との間の距離が、移動比較距離以内となる、第1の移動端末及び第2の移動端末を更に絞り込んで関連付ける第2の移動選定手段と
    して更にコンピュータを機能させることを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
  8. 第1の移動端末は、車両に搭載された車両端末であり、
    第2の移動端末は、ユーザに所持された携帯端末である
    ようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のプログラム。

  9. 前記選定条件設定手段は、運転者回数を予め設定しており、
    車両端末に対して、単位日時間あたり運転者回数以上一致した携帯端末を、運転者所持のものとして関連付ける
    ようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
  10. 第1の移動端末は、ユーザに所持された携帯端末であり、
    第2の移動端末は、車両に搭載された車両端末である
    ようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のプログラム。
  11. 第1の移動体種別の第1の移動端末と、第2の移動体種別の第2の移動端末とを関連付ける推定装置であって、
    滞在比較時間差と滞在比較距離とを予め設定した選定条件設定手段と、
    第1の移動端末毎及び第2の移動端末毎それぞれについて、時系列の位置情報から滞在状態を判定し、該滞在状態の滞在時刻及び滞在位置を推定する滞在推定手段と、
    第1の移動端末の滞在時刻と第2の移動端末の滞在時刻とが滞在比較時間差以内となり、且つ、第1の移動端末の滞在位置と第2の移動端末の滞在位置とが滞在比較距離以内となる、第1の移動端末と第2の移動端末とを関連付ける第1の滞在選定手段と
    を有することを特徴とする推定装置。
  12. 第1の移動体種別の第1の移動端末と、第2の移動体種別の第2の移動端末とを関連付ける装置の推定方法であって、
    前記装置は、
    滞在比較時間差と滞在比較距離とを予め設定しており、
    第1の移動端末毎及び第2の移動端末毎それぞれについて、時系列の位置情報から滞在状態を判定し、該滞在状態の滞在時刻及び滞在位置を推定する第1のステップと、
    第1の移動端末の滞在時刻と第2の移動端末の滞在時刻とが滞在比較時間差以内となり、且つ、第1の移動端末の滞在位置と第2の移動端末の滞在位置とが滞在比較距離以内となる、第1の移動端末と第2の移動端末とを関連付ける第2のステップと
    を実行することを特徴とする装置の推定方法。
JP2017002358A 2017-01-11 2017-01-11 異なる移動体種別の端末同士を関連付けるプログラム、装置及び方法 Active JP6628417B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017002358A JP6628417B2 (ja) 2017-01-11 2017-01-11 異なる移動体種別の端末同士を関連付けるプログラム、装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017002358A JP6628417B2 (ja) 2017-01-11 2017-01-11 異なる移動体種別の端末同士を関連付けるプログラム、装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018112851A JP2018112851A (ja) 2018-07-19
JP6628417B2 true JP6628417B2 (ja) 2020-01-08

Family

ID=62911194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017002358A Active JP6628417B2 (ja) 2017-01-11 2017-01-11 異なる移動体種別の端末同士を関連付けるプログラム、装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6628417B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5432534B2 (ja) * 2009-01-23 2014-03-05 日産自動車株式会社 位置情報通知システム及び位置情報通知方法、並びに、情報センタ装置及び車載装置
WO2010119926A1 (ja) * 2009-04-17 2010-10-21 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ タクシー利用者抽出装置、タクシー利用者抽出方法、移動手段利用者抽出装置、及び移動手段利用者抽出方法
JP5305201B2 (ja) * 2009-07-23 2013-10-02 シャープ株式会社 位置測定装置及び位置情報サービスシステム
JP6593670B2 (ja) * 2014-09-19 2019-10-23 株式会社テクトム 情報処理装置
CN105871944B (zh) * 2015-01-19 2020-04-14 阿里巴巴集团控股有限公司 业务对象信息分享方法及装置
JP6430873B2 (ja) * 2015-03-25 2018-11-28 株式会社Nttドコモ 位置解析装置
JP2016205885A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 本田技研工業株式会社 車両行動提案装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018112851A (ja) 2018-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9227595B2 (en) Methods, systems and apparatus for providing notification that a vehicle has been accessed
CN106828370B (zh) 针对特定用户个性化车辆舒适性设置
EP3139131B1 (en) Methods and systems for driver assistance
US9501875B2 (en) Methods, systems and apparatus for determining whether any vehicle events specified in notification preferences have occurred
CN103491505B (zh) 具有地理围栏的附件控制
US20170101054A1 (en) Inter-vehicle communication for roadside assistance
US20140282093A1 (en) Methods and systems for facilitating stops for vehicles en route to a common destination
WO2018016248A1 (ja) 情報推定システム、情報推定方法及びプログラム
US20140278027A1 (en) Methods and systems for associating vehicles en route to a common destination
CN110942332B (zh) 信息处理装置以及信息处理方法
CN106488404B (zh) 个人装置位置的有效追踪
US20150024702A1 (en) Service of an emergency event based on proximity
US9241249B2 (en) Methods, systems and apparatus for providing notification at an automotive head unit that a wireless communication device is outside a vehicle
JP2011509001A (ja) モバイルネットワークを介したテレマティクスサービスの提供
CN102880448A (zh) 执行车辆远程启动的方法
US20200062117A1 (en) Auto-configurable vehicle-user interface
US10818173B2 (en) Information sharing and user experience enhancement by context-aware vehicles
CN104385880B (zh) 一种车载空气净化器及其智能控制方法及其系统
US10685563B2 (en) Apparatus, systems, and methods for detecting, alerting, and responding to an emergency vehicle
CN111391776A (zh) 用于检测车辆乘员的方法和系统
JP6965669B2 (ja) 空調制御システム
US10755567B2 (en) Determining vehicle parked location
JP6628417B2 (ja) 異なる移動体種別の端末同士を関連付けるプログラム、装置及び方法
JP2020144587A (ja) 車両位置分析装置及び車両位置分析方法
JP2020135821A (ja) 車両位置分析装置及び車両位置分析方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6628417

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150