JP6627275B2 - 校正治具及び校正用マーカ配置方法 - Google Patents

校正治具及び校正用マーカ配置方法 Download PDF

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Description

本発明は、校正治具及び校正用マーカ配置方法に関する。
車載カメラの映像を利用した画像処理による安全運転支援システムとして、車線逸脱警報(LDW)システム、駐車支援システム等が知られている。このようなシステムでは、走行環境における車両の状況を正しく把握するために、車両に対するカメラの取り付け位置及び姿勢を高精度に検知することが望ましい。
車載カメラの位置及び姿勢を検知するための校正方法として、車両位置を基準に設定した基準座標系における既知の3次元位置に校正用マーカを配置し、基準座標系から画像座標系への投影モデルに基づいてカメラパラメータを推定する方法が知られている。この校正方法では、校正用マーカの3次元位置と、画像から観測される校正用マーカの位置との残差を最小にするモデルを求めることで、車載カメラの位置及び姿勢を表すカメラパラメータが推定される。
この場合、校正用マーカは、車両とは独立して個別に配置されるため、車両位置を基準として所定の相対位置に校正用マーカを高精度に配置することが重要となる。校正用マーカを配置する従来の配置方法は、以下の2つに分類することができる。
(1)車両と校正用マーカとの間の幾何学的配置関係を計測する方法
(2)校正用マーカに対して車両を高精度に位置合わせする方法
上記(1)の配置方法として、校正指標測定装置を用いて校正指標の現在位置情報を測定し、記憶されている校正指標の位置情報を現在位置情報に基づいて修正する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、上記(1)の配置方法として、作業者がメジャー等を用いて車両と校正用マーカとの距離を計測する方法も知られている。
上記(2)の配置方法として、製造工程において車両を高精度に所定の位置へ移動させる設備を用いて、車両を位置合わせする方法が知られている。
特開2010−173481号公報
従来の校正用マーカ配置方法では、配置精度を向上させるために大規模な装置が用いられることが多く、校正用マーカを簡単に短時間で配置する方法は知られていない。
1つの側面において、本発明は、簡単な構成で車両に対して高精度に校正用マーカを配置することを目的とする。
1つの案では、校正治具は、基準治具と複数の校正用マーカとを含む。基準治具は、車両の前方又は後方から、車両の両側に位置する2個の車輪に接触させて配置される。複数の校正用マーカは、車両に搭載される撮像装置の校正に用いられ、基準治具に対して複数の相対位置それぞれに配置される。
1つの実施形態によれば、簡単な構成で車両に対して高精度に校正用マーカを配置することができる。
校正治具の構成図である。 校正用マーカ配置方法のフローチャートである。 カメラパラメータを示す図である。 車両の平面図である。 校正治具の第1の具体例を示す図である。 校正治具の第2の具体例を示す図である。 校正治具の第3の具体例を示す図である。 校正治具の第4の具体例を示す図である。 校正治具の平面図である。 校正治具の第5の具体例を示す図である。 車載カメラと校正治具の第5の具体例におけるマーカ配置治具との関係を示す図である。 校正治具の第4の具体例における2個のマーカ配置治具を結ぶ直線を示す図である。 車載カメラと校正治具の第4の具体例におけるマーカ配置治具との関係を示す図である。 校正治具の第4の具体例におけるたわみを示す図である。 校正治具の第6の具体例を示す図である。 校正治具の第6の具体例におけるたわみを示す図である。 校正治具の第7の具体例を示す図である。 校正治具の第8の具体例を示す図である。 校正方法のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
上記(1)の配置方法のうち、校正指標測定装置を用いる方法では、車両の製造工程において大規模な校正指標測定装置が設備側に設置されるが、このような校正指標測定装置を、市販品取付工場を含む自動車ディーラの店舗に設置することは困難である。また、メジャーによる計測は計測誤差が大きく、校正用マーカを高精度に配置することが困難であるとともに、作業者が複数の校正用マーカの位置を個別に計測するため、計測時間が長くなる。
上記(2)の配置方法では、製造工程において車両を移動させる大規模な装置が設備側に設置されるが、このような装置を、市販品取付工場を含む自動車ディーラの店舗に設置することは困難である。
図1は、実施形態の校正治具101の構成例を示している。図1の校正治具101は、基準治具111とM個(Mは2以上の整数)の校正用マーカ112−1〜112−Mとを含む。校正用マーカ112−1〜校正用マーカ112−Mは、車両に搭載される撮像装置の校正に用いられる。撮像装置としては、例えば、車載カメラが用いられる。
図2は、図1の校正治具を用いた校正用マーカ配置方法の例を示すフローチャートである。まず、作業者は、校正用マーカ112−1〜校正用マーカ112−Mを、基準治具111に対してM個の相対位置それぞれに配置する(ステップ201)。次に、作業者は、車両の前方又は後方から、車両の両側に位置する2個の車輪に基準治具111を接触させて配置する(ステップ202)。
図1の校正治具を用いることで、簡単な構成で車両に対して高精度に校正用マーカを配置することができる。
図3は、車載カメラの位置及び姿勢を表すカメラパラメータの例を示している。この例では、車両301の前面の中央位置から地面に対する垂線と地面との交点を原点302とするXYZ座標系において、車両301に搭載された車載カメラ303の位置及び姿勢(高さ)が記述される。X軸は、地面を表すXY平面内において車両301の左右方向の直線を表し、Y軸は、XY平面内において車両301の前後方向の直線を表し、Z軸は、地面に対して垂直な方向の直線を表す。
車載カメラ303の位置は、高さ311、横オフセット312、及び前後オフセット313の3個のパラメータで記述される。高さ311は、XY平面から車載カメラ303までのZ軸方向の距離を表し、横オフセット312は、YZ平面から車載カメラ303までのX軸方向の距離を表し、前後オフセット313は、XZ平面から車載カメラ303までのY軸方向の距離を表す。
車載カメラ303の姿勢は、ヨー角321、ロール角322、及びピッチ角323の3個のパラメータで記述される。ヨー角321は、車載カメラ303のZ軸周りの回転角を表し、ロール角322は、車載カメラ303のY軸周りの回転角を表し、ピッチ角323は、車載カメラ303のX軸周りの回転角を表す。
車両301は、車輪331及び車輪332の2個の前輪と、車輪333及び車輪334の2個の後輪とを有する。車載カメラ303が車両301の前方(Y軸の正の向き)を撮影するフロントカメラである場合、車載カメラ303は、車両301の前面に取り付けられることが多い。一方、車載カメラ303が車両301の後方(Y軸の負の向き)を撮影するバックカメラである場合、車載カメラ303は、車両301の背面に取り付けられることが多い。
図4は、車両301の平面図の例を示している。「路面上を走行する」という基本機能を実現するために、車輪331〜車輪334は、以下の幾何学的関係を満たすように、車両301に対して高精度に取り付けられている。
(a)車輪331の中心と車輪332の中心とを結ぶ直線402は、車両中心線401と直交する。
(b)車輪333の中心と車輪334の中心とを結ぶ直線403は、車両中心線401と直交する。
(c)直線403は、直線402と平行である。
図3のY軸は、XY平面内において、車輪331及び車輪332から等距離の点と、車輪333及び車輪334から等距離の点とを通り、図4の車両中心線401は、Z軸と直交しY軸に平行な直線である。
ここで、発明者らは、校正用マーカ112−1〜校正用マーカ112−Mを配置する際の基準位置として、車輪331〜車輪334に着目した。車輪331〜車輪334が車両301に対して高精度に取り付けられているという事実を利用して、校正治具101を2個の前輪又は2個の後輪に接触させて配置することで、車輪位置を基準として所定の相対位置を設定することができる。これにより、校正用マーカ112−1〜校正用マーカ112−Mを車両301に対して高精度に配置することが可能になる。
図5は、校正治具101の第1の具体例を示している。図5の校正治具は、基準治具501と、基準治具501上に配置されたマーカ配置治具502−1〜502−3とを含む。基準治具501は、例えば、平面形状の剛体部材であり、直線部分504を含む。マーカ配置治具502−1〜マーカ配置治具502−3は、例えば、円錐形状の剛体部材である。車輪511及び車輪512は、車両301の2個の前輪又は2個の後輪に相当する。
マーカ配置治具502−1には、校正用マーカ503−1〜校正用マーカ503−3が配置され、マーカ配置治具502−2には、校正用マーカ503−4〜校正用マーカ503−6が配置される。マーカ配置治具502−3には、校正用マーカ503−7〜校正用マーカ503−9が配置される。
校正用マーカ503−1〜校正用マーカ503−9を含む校正治具全体を剛体部材で作製することで、校正用マーカ503−1〜校正用マーカ503−9を基準治具501に対して所定の相対位置に配置できる。したがって、作業者は、基準治具501の直線部分504を車輪511及び車輪512に当てるだけの簡単な作業によって、車両301を基準とする所定位置に校正用マーカ503−1〜校正用マーカ503−9を配置することができる。
このような校正治具によれば、車両301と校正用マーカとの間の幾何学的配置関係を計測する装置は不要であり、校正用マーカに対して車両301を高精度に位置合わせする装置も不要である。また、作業者がメジャー等を用いて車両301と校正用マーカとの距離を計測する必要もないため、校正作業を短時間で行うことができる。
マーカ配置治具の個数は3個でなくてもよく、各マーカ配置治具に配置される校正用マーカの個数は3個でなくてもよい。
図6は、校正治具101の第2の具体例を示している。図6の校正治具は、基準治具601、接合治具602−1〜接合治具602−3、及びマーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3を含む。基準治具601、接合治具602−1〜接合治具602−3、及びマーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3は、剛体の直線部材である。剛体の直線部材としては、例えば、鋼管パイプ等の金属製の部材を用いることができる。
接合治具602−1は、基準治具601を含む基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、接合治具602−1の一方の端部は、連結部材604−1を介して基準治具601の中央部と連結される。
接合治具602−2は、基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、接合治具602−2の一方の端部は、連結部材604−2を介して基準治具601の一方の端部と連結される。
接合治具602−3は、基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、接合治具602−3の一方の端部は、連結部材604−3を介して基準治具601の他方の端部と連結される。したがって、接合治具602−1〜接合治具602−3は、互いに平行に配置される。
マーカ配置治具603−1は、基準平面に対して垂直な方向に配置され、マーカ配置治具603−1の一方の端部は、連結部材604−4を介して接合治具602−1の他方の端部と連結される。接合治具602−1の他方の端部は、接合治具602−1上で基準治具601とは反対側に位置する。
マーカ配置治具603−2は、基準平面に対して垂直な方向に配置され、マーカ配置治具603−2の一方の端部は、連結部材604−5を介して接合治具602−2の他方の端部と連結される。接合治具602−2の他方の端部は、接合治具602−2上で基準治具601とは反対側に位置する。
マーカ配置治具603−3は、基準平面に対して垂直な方向に配置され、マーカ配置治具603−3の一方の端部は、連結部材604−6を介して接合治具602−3の他方の端部と連結される。接合治具602−3の他方の端部は、接合治具602−3上で基準治具601とは反対側に位置する。
マーカ配置治具603−1には、校正用マーカ605−1〜校正用マーカ605−3が配置され、マーカ配置治具603−2には、校正用マーカ605−4〜校正用マーカ605−6が配置される。マーカ配置治具603−3には、校正用マーカ605−7〜校正用マーカ605−9が配置される。
連結部材604−1〜連結部材604−6は、例えば、少なくとも2方向に直線部材を接続可能なジョイントであり、3方向ジョイント又は5方向ジョイントであってもよい。基準治具601は、2本の直線部材を連結部材604−1により連結した直線部材であってもよい。
このように、直線部材と連結部材とを組み合わせることで、校正作業を行う現場で校正治具を組み立てることが可能になる。
また、基準治具601の中央部に接合治具602−1を連結することで、校正治具の形状を左右対称にすることができる。この場合、車両301の前面の中央位置611から紐612を垂らし、接合治具602−1の位置を紐612の真下に合わせることで、簡単に接合治具602−1をY軸上(車両中心線401の真下)に配置することができる。これにより、校正治具の横位置を短時間で調整することが可能になる。中央位置611は、エンブレムプレートの中心であってもよい。
さらに、図6の校正治具では、接合治具602−1から接合治具602−3までの距離は、接合治具602−1から接合治具602−2までの距離と同じであり、接合治具602−3の長さは、接合治具602−2の長さと同じである。接合治具602−2及び接合治具602−3をこのように配置することで、マーカ配置治具603−2及びマーカ配置治具603−3は、Y軸又は車両中心線401から等距離に配置されるとともに、基準治具601からも等距離に配置される。
これにより、車載カメラ303の画像内において、校正用マーカ605−1〜校正用マーカ605−9が偏りなく分布するため、車載カメラ303の位置及び姿勢に影響されることなく、安定した精度でパラメータを推定することができる。
図7は、校正治具101の第3の具体例を示している。図7の校正治具は、図6の校正治具において、連結部材604−1〜連結部材604−3を連結部材701−1〜連結部材701−3に置き換えた構成を有する。
接合治具602−1〜接合治具602−3は、基準平面内において基準治具601と所定の角度αを成す方向に、連結部材701−1〜連結部材701−3を介して基準治具601と連結されて配置される。したがって、接合治具602−1〜接合治具602−3は、互いに平行に配置される。
図6又は図7の校正治具において、接合治具602−1〜接合治具602−3の長さは同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。図6及び図7の校正治具の場合、接合治具602−1の長さは、接合治具602−2及び接合治具602−3の長さよりも短い。
図8は、校正治具101の第4の具体例を示している。図8の校正治具は、図6の校正治具において、接合治具602−2及び接合治具602−3を接合治具801−1及び接合治具801−2に置き換えた構成を有する。この場合、両側の接合治具801−1及び接合治具801−2の長さは、中央の接合治具602−1の長さよりも短い。接合治具801−1及び接合治具801−2の長さは、車輪331及び車輪332に対するオーバーハング802の長さ以下であってもよい。
図9は、図8の校正治具の平面図の例を示している。中央のマーカ配置治具603−1は、車両301の前面前方に配置され、両側のマーカ配置治具603−2及びマーカ配置治具603−3は、マーカ配置治具603−1よりも車両301に近い位置に配置される。
このとき、基準治具601の長さを車両301の幅よりも大きくすることで、マーカ配置治具603−2からマーカ配置治具603−3までの横方向の距離を、車両301の幅よりも広くすることができる。したがって、車載カメラ303により撮影できる範囲内で、マーカ配置治具603−2及びマーカ配置治具603−3をオーバーハング802の内側に配置することも可能である。
校正作業を行う現場では、車両301の周囲の作業空間が狭い範囲に限られている場合が多い。このような狭い作業空間であっても、図8の校正治具を用いれば、車両301の前面又は背面からの奥行長を短縮して、校正治具の配置領域を確保することが可能になる。
ところで、車載カメラ303の6個のパラメータを同時に推定するためには、中央の接合治具602−1の長さは、両側の接合治具602−2及び接合治具602−3の長さとは異なっていることが好ましい。その理由について、図10〜図13を参照しながら説明する。
図10は、校正治具101の第5の具体例を示している。図10の校正治具は、図6の校正治具において、接合治具602−2及び接合治具602−3を接合治具1001−1及び接合治具1001−2に置き換えた構成を有する。この場合、両側の接合治具1001−1及び接合治具1001−2の長さは、中央の接合治具602−1の長さと同じであり、マーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3は、直線1002上に配置されている。
図11は、図10の校正治具を用いた場合の車載カメラ303とマーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3との関係の例を示している。マーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3が地面1101上の直線1002を軸として回転することによって、これらのマーカ配置治具の位置は、位置1103−1〜位置1103−3のように変化する。
このとき、車載カメラ303の位置1102−1とマーカ配置治具の位置1103−1との相対的な関係は、車載カメラ303の位置1102−2とマーカ配置治具の位置1103−2との相対的な関係と同じである。同様に、車載カメラ303の位置1102−2とマーカ配置治具の位置1103−2との相対的な関係は、車載カメラ303の位置1102−3とマーカ配置治具の位置1103−3との相対的な関係と同じである。このように、車載カメラ303とマーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3とが直線1002の周りに回転しても、相対的な関係は変化しない。
したがって、画像から得られる車載カメラ303とマーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3との関係を満たすような、車載カメラ303の高さ及びピッチ角の解は無数に存在し、高さ及びピッチ角を推定することが困難になる。
図12は、図8の校正治具においてマーカ配置治具603−2とマーカ配置治具603−3とを結ぶ直線を示している。この場合、両側の接合治具801−1及び接合治具801−2の長さは、中央の接合治具602−1の長さよりも短く、マーカ配置治具603−2及びマーカ配置治具603−3は、直線1201上に配置されている。
図13は、図8の校正治具を用いた場合の車載カメラ303とマーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3との関係の例を示している。マーカ配置治具603−2及びマーカ配置治具603−3が地面1101上の直線1201を軸として回転することによって、これらのマーカ配置治具の位置は、位置1302−1〜位置1302−3のように変化する。これに伴って、マーカ配置治具603−1の位置は、位置1303−1〜位置1303−3のように変化する。
このとき、車載カメラ303の位置1301−1とマーカ配置治具の位置1302−1及び1303−1との相対的な関係は、車載カメラ303の位置1301−2とマーカ配置治具の位置1302−2及び1303−2との相対的な関係と同じである。同様に、車載カメラ303の位置1301−2とマーカ配置治具の位置1302−2及び1303−2との相対的な関係は、車載カメラ303の位置1301−3とマーカ配置治具の位置1302−3及び1303−3との相対的な関係と同じである。
しかし、位置1303−1は、マーカ配置治具603−1が空中に浮いていることを示しており、現実にはあり得ない位置である。また、位置1303−3は、マーカ配置治具603−1の下部が地中に埋まっていることを示しており、現実にはあり得ない位置である。したがって、位置1301−1、位置1302−1、及び位置1303−1の組み合わせと、位置1301−3、位置1302−3、及び位置1303−3の組み合わせは、車載カメラ303の高さ及びピッチ角の解から除外される。
この場合、位置1301−2、位置1302−2、及び位置1303−2の組み合わせが正しい解として選択され、車載カメラ303の高さ及びピッチ角を推定することが可能になる。
同様に、図8の校正治具の代わりに図6又は図7の校正治具を用いた場合も、車載カメラ303の高さ及びピッチ角の複数の解のうち、現実にはあり得ない解を除外して、高さ及びピッチ角を推定することが可能になる。
このように、図6〜図8に示した校正治具を用いることで、簡単な構成で車両301に対して高精度に校正用マーカを配置することができ、車載カメラ303の6個のパラメータを高精度かつ効率的に推定することが可能になる。
マーカ配置治具の個数は3個でなくてもよく、各マーカ配置治具に配置される校正用マーカの個数は3個でなくてもよい。校正治具の構成を簡略化し、校正作業を短時間で終了するためには、できるだけ少数の校正用マーカによりすべてのパラメータを推定することが望ましい。
そこで、図6〜図8の校正治具において、マーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3は連結部材604−4〜連結部材604−6を介して接合治具に連結されていることに着目する。各マーカ配置治具は、各接合治具に対して微小な傾きで連結されていると考えられ、各マーカ配置治具の姿勢の不確定性は、2軸周りの回転を表す2自由度で表現することができる。この場合、L本のマーカ配置治具の姿勢の不確定性は、2L自由度で表現することができる。
例えば、3本のマーカ配置治具の場合は、マーカ配置治具の自由度は6自由度であり、車載カメラ303の6個のパラメータも6自由度に対応する。したがって、車載カメラ303と3本のマーカ配置治具とを合わせて、合計12自由度で表現することができる。
車載カメラ303の画像内において、1個の校正用マーカの位置から2自由度の情報が得られるため、少なくとも6個の校正用マーカが存在すれば、12自由度の情報が得られ、車載カメラ303の6個のパラメータを特定することができる。したがって、マーカ配置治具1本あたり、少なくとも2個の校正用マーカを配置すれば十分である。
なお、マーカ配置治具の姿勢の不確定性が存在しない場合は、3個の校正用マーカで足りるため、マーカ配置治具1本あたり1個の校正用マーカを配置すれば十分である。
図14は、図8の校正治具に発生するたわみの例を示している。基準治具601と接合治具602−1との連結部を中心に発生するたわみ1401−1によって、マーカ配置治具603−1上に配置された校正用マーカの位置に誤差が生じることがある。同様に、たわみ1401−2及びたわみ1401−3によって、マーカ配置治具603−2及びマーカ配置治具603−3上に配置された校正用マーカの位置に誤差が生じることがある。そこで、たわみ1401−1〜たわみ1401−3を削減するために、直線部材を追加することが好ましい。
図15は、校正治具101の第6の具体例を示している。図15の校正治具は、図8の校正治具に対して、直線部材1501−1、直線部材1501−2、及び連結部材1502を追加した構成を有する。
直線部材1501−1は、基準平面内において基準治具601と平行に配置される。直線部材1501−1の一方の端部は、連結部材1502を介して接合治具602−1と連結され、直線部材1501−1の他方の端部は、連結部材604−5を介して接合治具801−1と連結される。
直線部材1501−2は、基準平面内において基準治具601と平行に配置される。直線部材1501−2の一方の端部は、連結部材1502を介して接合治具602−1と連結され、直線部材1501−2の他方の端部は、連結部材604−6を介して接合治具801−2と連結される。
基準治具601、接合治具801−1、接合治具801−2、直線部材1501−1、及び直線部材1501−2と、接合治具602−1の一部は、“日”の字形状に配置される。これにより、少なくともたわみ1401−2及びたわみ1401−3は削減され、マーカ配置治具603−2及びマーカ配置治具603−3上に配置された校正用マーカの車両301に対する相対位置の精度が向上する。
図16は、図15の校正治具に発生するたわみの例を示している。直線部材1501−1及び直線部材1501−2を追加した場合であっても、接合治具602−1の連結部材1502よりも先の部分に発生するたわみ1601によって、マーカ配置治具603−1上に配置された校正用マーカの位置に誤差が生じることがある。そこで、たわみ1601を削減するために、さらに直線部材を追加することが好ましい。
図17は、校正治具101の第7の具体例を示している。図16の校正治具は、図15の校正治具に対して、直線部材1701−1、直線部材1701−2、直線部材1702−1、直線部材1702−2、連結部材1703−1、及び連結部材1703−2を追加した構成を有する。
直線部材1701−1は、基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、直線部材1701−1の一方の端部は、連結部材604−5を介して接合治具801−1と連結される。直線部材1701−2は、基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、直線部材1701−2の一方の端部は、連結部材604−6を介して接合治具801−2と連結される。
直線部材1702−1は、基準平面内において基準治具601と平行に配置される。直線部材1702−1の一方の端部は、連結部材604−4を介して接合治具602−1と連結され、直線部材1702−1の他方の端部は、連結部材1703−1を介して直線部材1701−1の他方の端部と連結される。
直線部材1702−2は、基準平面内において基準治具601と平行に配置される。直線部材1702−2の一方の端部は、連結部材604−4を介して接合治具602−1と連結され、直線部材1702−2の他方の端部は、連結部材1703−2を介して直線部材1701−2の他方の端部と連結される。
基準治具601、接合治具602−1、接合治具801−1、接合治具801−2、直線部材1501−1、直線部材1501−2、直線部材1701−1、直線部材1701−2、直線部材1702−1、及び直線部材1702−2は、“田”の字形状に配置される。これにより、たわみ1601も削減され、マーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3上に配置されたすべての校正用マーカの相対位置の精度が向上する。
図6〜図8、図15、又は図17の校正治具において、中央の接合治具602−1の長さは、車種毎に異なるオーバーハング長の影響を受ける。バス、トラック等の大型車のオーバーハング長は、一般的な乗用車のオーバーハング長よりも長くなるため、車種毎に、接合治具602−1の長さ(奥行長)が異なる校正治具が用いられる。このとき、大型車の校正治具では奥行長が長くなるため、運搬性が低下する。
そこで、小型車から大型車まで対応できる校正治具を提供するため、図15の“日”の字形状を基本形状として、N個(Nは1以上の整数)の基本形状を繋ぎ合わせることが考えられる。
図18は、校正治具101の第8の具体例を示している。図18の校正治具は、N個の基本形状を繋ぎ合わせた構成を有する。この校正治具は、基準治具601、直線部材1801−i(i=1〜N)、直線部材1802−i、直線部材1803−i、直線部材1804−i、直線部材1805−i、直線部材1806、及びマーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3を含む。
直線部材1801−i、直線部材1802−i、及び直線部材1803−iの長さは同じであり、直線部材1804−1〜直線部材1804−N及び直線部材1805−1〜直線部材1805−Nの長さは同じである。直線部材1801−1〜直線部材1801−Nの長さは同じであってもよく、異なっていてもよい。
直線部材1801−1は、基準治具601を含む基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、直線部材1801−1の一方の端部は、連結部材604−1を介して基準治具601の中央部と連結される。
直線部材1802−1は、基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、直線部材1802−1の一方の端部は、連結部材604−2を介して基準治具601の一方の端部と連結される。
直線部材1803−1は、基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、直線部材1803−1の一方の端部は、連結部材604−3を介して基準治具601の他方の端部と連結される。したがって、直線部材1801−1〜直線部材1803−1は、互いに平行に配置される。
直線部材1804−1は、基準平面内において基準治具601と平行に配置される。直線部材1804−1の一方の端部は、連結部材1811−1を介して直線部材1801−1の他方の端部と連結され、直線部材1804−1の他方の端部は、連結部材1812−1を介して直線部材1802−1の他方の端部と連結される。
直線部材1805−1は、基準平面内において基準治具601と平行に配置される。直線部材1805−1の一方の端部は、連結部材1811−1を介して直線部材1801−1の他方の端部と連結され、直線部材1805−1の他方の端部は、連結部材1813−1を介して直線部材1803−1の他方の端部と連結される。
直線部材1801−i(i=2〜N)は、基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、直線部材1801−iの一方の端部は、連結部材1811−(i−1)を介して直線部材1801−(i−1)の他方の端部と連結される。
直線部材1802−i(i=2〜N)は、基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、直線部材1802−iの一方の端部は、連結部材1812−(i−1)を介して直線部材1802−(i−1)の他方の端部と連結される。
直線部材1803−i(i=2〜N)は、基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、直線部材1803−iの一方の端部は、連結部材1813−(i−1)を介して直線部材1803−(i−1)の他方の端部と連結される。したがって、直線部材1801−i〜直線部材1803−iは、互いに平行に配置される。
直線部材1804−i(i=2〜N)は、基準平面内において基準治具601と平行に配置される。直線部材1804−iの一方の端部は、連結部材1811−iを介して直線部材1801−iの他方の端部と連結され、直線部材1804−iの他方の端部は、連結部材1812−iを介して直線部材1802−iの他方の端部と連結される。
直線部材1805−i(i=2〜N)は、基準平面内において基準治具601と平行に配置される。直線部材1805−iの一方の端部は、連結部材1811−iを介して直線部材1801−iの他方の端部と連結され、直線部材1805−iの他方の端部は、連結部材1813−iを介して直線部材1803−iの他方の端部と連結される。
直線部材1806は、基準平面内において基準治具601と直交する方向に配置され、直線部材1806の一方の端部は、連結部材1811−Nを介して直線部材1801−Nの他方の端部と連結される。
マーカ配置治具603−1は、基準平面に対して垂直な方向に配置され、マーカ配置治具603−1の一方の端部は、連結部材1814を介して直線部材1806の他方の端部と連結される。
マーカ配置治具603−2は、基準平面に対して垂直な方向に配置され、マーカ配置治具603−2の一方の端部は、連結部材1812−Nを介して直線部材1802−Nの他方の端部と連結される。
マーカ配置治具603−3は、基準平面に対して垂直な方向に配置され、マーカ配置治具603−3の一方の端部は、連結部材1813−Nを介して直線部材1803−Nの他方の端部と連結される。
このような校正治具によれば、基本形状の個数Nを車種に応じて増減することで、オーバーハング長の異なる様々な車種に対して対応することができる。また、校正治具の奥行長が長くなる場合であっても、校正治具をコンパクトな部材に分解できるため、運搬性が向上する。
図19は、図1、図5〜図8、図10、図15、図17、又は図18の校正治具を用いた校正方法の例を示すフローチャートである。例えば、自動車メーカの製造工場又は自動車ディーラの店舗における車載カメラ303の取り付け時に、図19の校正方法を使用して校正作業が行われる。
まず、作業者は、校正治具を組み立て(ステップ1901)、車両301の両側に位置する2個の車輪に基準治具が接触するように、校正治具を配置する(ステップ1902)。車載カメラ303がフロントカメラである場合、作業者は、車両301の2個の前輪に基準治具が接触するように、車両301の前方から校正治具を配置する。一方、車載カメラ303がバックカメラである場合、作業者は、車両301の2個の後輪に基準治具が接触するように、車両301の後方から校正治具を配置する。
このとき、作業者は、基準治具501の直線部分504の中央、又は基準治具601の中央を校正治具の基準点として用いて、校正治具の横位置を調整してもよい。作業者は、例えば、エンブレムプレートの中心から紐を垂らして、校正治具の基準点を紐の真下に合わせることで、校正治具の基準点が車両中心線401の真下に位置するように、横位置を調整することができる。
次に、作業者は、車載カメラ303を操作して、校正治具上に配置された複数の校正用マーカを撮影し(ステップ1903)、コンピュータを用いて、撮影した画像内における各校正用マーカの位置(2次元座標)を特定する(ステップ1904)。このとき、作業者は、画像内の校正用マーカの位置を計測してもよく、画像認識により校正用マーカの位置を自動的に取得してもよい。
次に、作業者は、コンピュータを用いて、画像内における複数の校正用マーカの位置、及び3次元空間におけるそれらの校正用マーカの位置から、車載カメラ303の6個のパラメータを推定する(ステップ1905)。
図3の例では、XYZ座標系の原点302は、車両301の前面の中央位置から地面に対する垂線と地面との交点に設定されている。一方、ステップ1902において、校正治具は、車両301の両側の車輪に接触させて配置される。校正治具の基準点が車両中心線401の真下に位置する場合、その基準点のX座標及びZ座標は0になるが、Y座標は0にはならない。
この場合、車両301の設計データを参照することで、校正治具が接触している両側の車輪の中心同士を結ぶ直線から車両301の前面又は背面までの距離を求め、求めた距離に基づいて校正治具の基準点のY座標を決定することができる。そして、基準点のX座標、Y座標、及びZ座標と校正治具の設計データとから、3次元空間における各校正用マーカの位置を求めることができる。
取り付けられた車載カメラ303の位置及び姿勢は、車両301の走行中に振動等により変化する可能性がある。したがって、車載カメラ303の保守作業を行う際に、再度、校正作業を行うことが好ましい。
図1、図5〜図8、図10、図15、図17、又は図18の校正治具の構成は一例に過ぎず、校正治具の用途や条件に応じて、一部の構成要素を省略又は変更してもよい。例えば、図5の校正治具において、マーカ配置治具502−2及びマーカ配置治具502−3を省略して、マーカ配置治具502−1に2個以上の校正用マーカを配置してもよい。マーカ配置治具502−1〜マーカ配置治具502−3の形状は、円柱、角柱等であってもよい。
図6〜図8、図10、図15、図17、又は図18の校正治具において、マーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3の各々に1個又は2個の校正用マーカを配置してもよい。マーカ配置治具の本数を1本に減らして、単一のマーカ配置治具に2個以上の校正用マーカを配置してもよい。
図7の校正治具において、マーカ配置治具603−1〜マーカ配置治具603−3を、基準平面と所定の角度βを成す方向に、接合治具602−1〜接合治具602−3と連結して配置してもよい。
図2及び図19のフローチャートは一例に過ぎず、校正治具の構成や条件に応じて一部の作業を省略又は変更してもよい。例えば、図19の校正方法において、校正治具の組み立てが不要な場合は、ステップ1901の作業を省略することができる。
図19のステップ1902において、作業者は、校正治具の基準点が車両中心線401の真下以外の位置に一致するように、横位置を調整してもよい。また、ステップ1905において、作業者は、車載カメラ303の6個のパラメータ全部を推定する必要はなく、一部のパラメータのみを推定してもよい。例えば、車線逸脱警報システムにおいて車載カメラ303が使用される場合は、車載カメラ303の前後オフセット313の推定を省略することができる。
図3のXYZ座標系は一例に過ぎず、校正治具の構成や条件に応じて別の座標系を用いてもよい。例えば、原点302の位置は、車両301の前面の中央位置から地面に対する垂線上でなくてもよく、地面上でなくてもよい。
開示の実施形態とその利点について詳しく説明したが、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
図1乃至図19を参照しながら説明した実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
車両の前方又は後方から前記車両の両側に位置する2個の車輪に接触させて配置される基準治具と、
前記車両に搭載される撮像装置の校正に用いられ、前記基準治具に対して複数の相対位置それぞれに配置される複数の校正用マーカと、
を備えることを特徴とする校正治具。
(付記2)
前記複数の相対位置は、前記車両の前面前方又は背面後方の第1の相対位置と、前記車両の左前方又は左後方の第2の相対位置と、前記車両の右前方又は右後方の第3の相対位置とを含み、前記複数の校正用マーカは、前記第1の相対位置に配置される第1の校正用マーカと、前記第2の相対位置に配置される第2の校正用マーカと、前記第3の相対位置に配置される第3の校正用マーカとを含むことを特徴とする付記1記載の校正治具。
(付記3)
前記基準治具から第1の相対位置までの距離は、前記基準治具から前記第2の相対位置までの距離とは異なるとともに、前記基準治具から前記第3の相対位置までの距離とも異なることを特徴とする付記2記載の校正治具。
(付記4)
前記基準治具は、前記2個の車輪に接触するための直線部分を含む部材であり、前記第1の校正用マーカ、前記第2の校正用マーカ、及び前記第3の校正用マーカは、前記直線部分を含む平面に対して垂直方向に配置されることを特徴とする付記2又は3記載の校正治具。
(付記5)
前記第1の校正用マーカが配置される前記第1の相対位置から前記平面に対する垂線と前記平面との交点は、前記平面内において前記2個の車輪から等距離の点を通り前記直線部分と直交する直線上に位置することを特徴とする付記4記載の校正治具。
(付記6)
前記基準治具は、前記2個の車輪に接触するための直線部材であり、
前記校正治具は、前記基準治具を含む平面内において前記基準治具と所定の角度を成す第1の方向に前記基準治具と連結されて配置される第1の直線部材、第2の直線部材、及び第3の直線部材と、前記平面と所定の角度を成す第2の方向に前記第1の直線部材と連結されて配置される第4の直線部材と、前記第2の方向に前記第2の直線部材と連結されて配置される第5の直線部材と、前記第2の方向に前記第3の直線部材と連結されて配置される第6の直線部材とをさらに備え、
前記第1の相対位置、前記第2の相対位置、及び前記第3の相対位置は、それぞれ、前記第4の直線部材、前記第5の直線部材、及び前記第6の直線部材上の位置であることを特徴とする付記2記載の校正治具。
(付記7)
前記第1の方向は、前記基準治具と直交する方向であり、前記第2の方向は、前記平面と直交する方向であり、
前記第1の直線部材は、前記平面内において前記2個の車輪から等距離の点を通るように配置され、
前記第2の直線部材及び前記第3の直線部材は、前記平面内において前記第1の直線部材の両側にそれぞれ配置されることを特徴とする付記6記載の校正治具。
(付記8)
前記第1の直線部材から前記第2の直線部材までの距離は、前記第1の直線部材から前記第3の直線部材までの距離と同じであることを特徴とする付記7記載の校正治具。
(付記9)
前記第2の直線部材の長さは、前記第3の直線部材の長さと同じであり、前記第1の直線部材の長さは、前記第2の直線部材及び前記第3の直線部材の長さとは異なることを特徴とする付記8記載の校正治具。
(付記10)
前記第1の直線部材の長さは、前記第2の直線部材及び前記第3の直線部材の長さよりも長いことを特徴とする付記9記載の校正治具。
(付記11)
前記第2の直線部材から前記第3の直線部材までの距離は、前記車両の幅よりも大きいことを特徴とする付記10記載の校正治具。
(付記12)
前記平面内において前記基準治具と平行な第3の方向に前記第1の直線部材及び前記第2の直線部材と連結されて配置される第7の直線部材と、前記第3の方向に前記第1の直線部材及び前記第3の直線部材と連結されて配置される第8の直線部材とをさらに備えることを特徴とする付記10又は11記載の校正治具。
(付記13)
前記第1の方向に前記第2の直線部材と連結されて配置される第9の直線部材と、前記第1の方向に前記第3の直線部材と連結されて配置される第10の直線部材と、前記第3の方向に前記第1の直線部材及び前記第9の直線部材と連結されて配置される第11の直線部材と、前記第3の方向に前記第1の直線部材及び前記第10の直線部材と連結されて配置される第12の直線部材とをさらに備えることを特徴とする付記12記載の校正治具。
(付記14)
前記第1の方向に前記第9の直線部材と連結されて配置される1本以上の第13の直線部材と、前記第1の方向に前記第3の直線部材と連結されて配置される1本以上の第14の直線部材と、前記第3の方向に前記第1の直線部材及び前記1本以上の第13の直線部材と連結されて配置される1本以上の第15の直線部材と、前記第3の方向に前記第1の直線部材及び前記1本以上の第14の直線部材と連結されて配置される1本以上の第16の直線部材とをさらに備えることを特徴とする付記13記載の校正治具。
(付記15)
前記第4の直線部材には第4の校正用マーカがさらに配置され、前記第5の直線部材には第5の校正用マーカがさらに配置され、前記第6の直線部材には第6の校正用マーカがさらに配置されることを特徴とする付記6乃至14のいずれか1項に記載の校正治具。
(付記16)
車両に搭載される撮像装置の校正に用いられる複数の校正用マーカを、基準治具に対して複数の相対位置それぞれに配置し、
前記車両の前方又は後方から、前記車両の両側に位置する2個の車輪に前記基準治具を接触させて配置する、
ことを特徴とする校正用マーカ配置方法。
(付記17)
前記複数の相対位置は、前記車両の前面前方又は背面後方の第1の相対位置と、前記車両の左前方又は左後方の第2の相対位置と、前記車両の右前方又は右後方の第3の相対位置とを含み、前記複数の校正用マーカは、前記第1の相対位置に配置される第1の校正用マーカと、前記第2の相対位置に配置される第2の校正用マーカと、前記第3の相対位置に配置される第3の校正用マーカとを含むことを特徴とする付記16記載の校正用マーカ配置方法。
(付記18)
前記基準治具から第1の相対位置までの距離は、前記基準治具から前記第2の相対位置までの距離とは異なるとともに、前記基準治具から前記第3の相対位置までの距離とも異なることを特徴とする付記17記載の校正用マーカ配置方法。
(付記19)
前記基準治具は、前記2個の車輪に接触するための直線部分を含む部材であり、前記第1の校正用マーカ、前記第2の校正用マーカ、及び前記第3の校正用マーカは、前記直線部分を含む平面に対して垂直方向に配置されることを特徴とする付記17又は18記載の校正用マーカ配置方法。
(付記20)
前記第1の校正用マーカが配置される前記第1の相対位置から前記平面に対する垂線と前記平面との交点は、前記平面内において前記2個の車輪から等距離の点を通り前記直線部分と直交する直線上に位置することを特徴とする付記19記載の校正用マーカ配置方法。
101 校正治具
111、501、601 基準治具
112−1〜112−M、503−1〜503−9、605−1〜605−9 校正用マーカ
301 車両
302 原点
303 車載カメラ
312 横オフセット
313 前後オフセット
321 ヨー角
322 ロール角
323 ピッチ角
331〜334、511、512 車輪
401 車両中心線
402、403、1002、1201 直線
502−1〜502−3、603−1〜603−3 マーカ配置治具
504 直線部分
602−1〜602−3、801−1、801−2、1001−1、1001−2 接合治具
604−1〜604−6、1502 連結部材
611 中央位置
612 紐
701−1〜701−3、1703−1、1703−2、1811−1〜1811−N、1812−1〜1812−N、1813−1〜1813−N、1814 連結部材
802 オーバーハング
1101 地面
1102−1〜1102−3、1103−1〜1103−3、1301−1〜1301−3、1302−1〜1302−3、1303−1〜1303−3 位置
1401−1〜1401−3、1601 たわみ
1501−1、1501−2、1701−1、1701−2、1702−1、1702−2、1801−1〜1801−N、1802−1〜1802−N、1803−1〜1803−N、1804−1〜1804−N、1805−1〜1805−N、1806 直線部材

Claims (11)

  1. 車両の両側に位置する2個の車輪に接触するための直線部分を含み、前記車両の前方又は後方から前記車両の両側に位置する2個の車輪に接触させて配置される基準治具と、
    前記基準治具に対して、前記車両の前面前方又は背面後方の第1の相対位置に、前記直線部分を含む平面に対して垂直方向に配置され、前記車両に搭載される撮像装置の校正に用いられる第1の校正用マーカと、
    前記基準治具に対して、前記車両の左前方又は左後方の第2の相対位置に、前記平面に対して垂直方向に配置され、前記撮像装置の校正に用いられる第2の校正用マーカと、
    前記基準治具に対して、前記車両の右前方又は右後方の第3の相対位置に、前記平面に対して垂直方向に配置され、前記撮像装置の校正に用いられる第3の校正用マーカと、
    を備えることを特徴とする校正治具。
  2. 前記基準治具から前記第1の相対位置までの距離は、前記基準治具から前記第2の相対位置までの距離とは異なるとともに、前記基準治具から前記第3の相対位置までの距離とも異なることを特徴とする請求項1記載の校正治具。
  3. 前記第1の校正用マーカが配置される前記第1の相対位置から前記平面に対する垂線と前記平面との交点は、前記平面内において前記2個の車輪から等距離の点を通り前記直線部分と直交する直線上に位置することを特徴とする請求項記載の校正治具。
  4. 車両の前方又は後方から前記車両の両側に位置する2個の車輪に接触させて配置される直線部材である基準治具と
    記基準治具を含む平面内において前記基準治具と所定の角度を成す第1の方向に前記基準治具と連結されて配置される第1の直線部材、第2の直線部材、及び第3の直線部材と、
    前記平面と所定の角度を成す第2の方向に前記第1の直線部材と連結されて配置される第4の直線部材と、
    前記第2の方向に前記第2の直線部材と連結されて配置される第5の直線部材と、
    前記第2の方向に前記第3の直線部材と連結されて配置される第6の直線部材と
    前記基準治具に対して、前記車両の前面前方又は背面後方の第1の相対位置に配置され、前記車両に搭載される撮像装置の校正に用いられる第1の校正用マーカと、
    前記基準治具に対して、前記車両の左前方又は左後方の第2の相対位置に配置され、前記撮像装置の校正に用いられる第2の校正用マーカと、
    前記基準治具に対して、前記車両の右前方又は右後方の第3の相対位置に配置され、前記撮像装置の校正に用いられる第3の校正用マーカとを備え、
    前記第1の相対位置、前記第2の相対位置、及び前記第3の相対位置は、それぞれ、前記第4の直線部材、前記第5の直線部材、及び前記第6の直線部材上の位置であることを特徴とする校正治具。
  5. 前記第1の方向は、前記基準治具と直交する方向であり、前記第2の方向は、前記平面と直交する方向であり、
    前記第1の直線部材は、前記平面内において前記2個の車輪から等距離の点を通るように配置され、
    前記第2の直線部材及び前記第3の直線部材は、前記平面内において前記第1の直線部材の両側にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項記載の校正治具。
  6. 前記第1の直線部材から前記第2の直線部材までの距離は、前記第1の直線部材から前記第3の直線部材までの距離と同じであることを特徴とする請求項記載の校正治具。
  7. 前記第2の直線部材の長さは、前記第3の直線部材の長さと同じであり、前記第1の直線部材の長さは、前記第2の直線部材及び前記第3の直線部材の長さとは異なることを特徴とする請求項記載の校正治具。
  8. 前記第1の直線部材の長さは、前記第2の直線部材及び前記第3の直線部材の長さよりも長いことを特徴とする請求項記載の校正治具。
  9. 前記第2の直線部材から前記第3の直線部材までの距離は、前記車両の幅よりも大きいことを特徴とする請求項記載の校正治具。
  10. 前記第4の直線部材には第4の校正用マーカがさらに配置され、前記第5の直線部材には第5の校正用マーカがさらに配置され、前記第6の直線部材には第6の校正用マーカがさらに配置されることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の校正治具。
  11. 車両に搭載される撮像装置の校正に用いられる第1の校正用マーカ、第2の校正用マーカ、及び第3の校正用マーカを、前記車両の両側に位置する2個の車輪に接触するための直線部分を含む基準治具に対して第1の相対位置、第2の相対位置、及び第3の相対位置に、前記直線部分を含む平面に対して垂直方向にそれぞれ配置し、
    前記車両の前方又は後方から、前記車両の両側に位置する2個の車輪に前記基準治具を接触させて配置し、
    前記第1の校正用マーカは、前記車両の前面前方又は背面後方の第1の相対位置に配置され、前記第2の校正用マーカは、前記車両の左前方又は左後方の第2の相対位置に配置され、前記第3の校正用マーカは、前記車両の右前方又は右後方の第3の相対位置に配置される、
    ことを特徴とする校正用マーカ配置方法。
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