JP5915268B2 - パラメータ算出方法、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

パラメータ算出方法、情報処理装置及びプログラム Download PDF

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Description

本技術は、車載カメラのキャリブレーション技術に関する。
近年、車両にカメラを搭載し、当該カメラで撮影した画像を処理して、運転者に対して様々な画像等を提示することが行われている。しかしながら、車両に対する車載カメラの取り付け位置及び角度を正しく求めることができないと、正しい処理結果を運転者に提示できない。一方、車両に対する車載カメラの取り付け位置及び角度を求めるための手間が多くかかるようでは、実際の作業コストが多くなってしまう。
なお、車両に対する車載カメラの取り付け位置及び角度を求める方法としては、車両周辺にマーカ(すなわち校正治具)を配置し、車載カメラが撮影した画像上でのマーカの位置や形状を基に推定する手法がよく用いられている。例えば、車両後方の路上の特定位置に帯状のターゲットバー(マーカ)を配置し、カメラ映像を表示するディスプレイ画像上でターゲットバーがその中に入るようにウインドウ枠を移動させ、その移動量からカメラパラメータを算出する。しかしカメラに対するマーカの設置位置を基にカメラパラメータを推定する手法では、車両に対してマーカを厳密に配置することになるので、マーカの設置作業に多くの工数が費やされるという問題がある。このようにマーカを厳密に配置することを求める技術はその他にも存在している。
また、マーカ形状を工夫することで設置作業の工数を削減すると共にキャリブレーションの精度を向上させる手法も存在している。マーカに車両の幅及び後輪からの距離を一定に保つためのスケールを追加することで、車両とマーカの相対位置を厳密に保つのを目的とするものであるが、実際に使う画像特徴を有する部分に比べてマーカ全体が巨大になるため、高価且つ可搬性が悪く、様々な作業場所で実施することが困難になるという欠点がある。
なお、駐車時に車両の後退走行を補助するバックモニタも提案されている。具体的には、路面上の基準位置に車幅相当の間隔をあけて一対のマーカを設置する。そして、車両を基準位置から移動させながら複数の位置にて車載カメラで一対のマーカが含まれる路面の画像を撮影し、この画像においてマーカの表示座標位置を認識し、マーカを含む画像が撮影された位置の、基準位置からの距離が短い順に並べて、これらの表示位置座標を結んだラインを新たな車線幅とすることが開示されている。しかし、この技術はカメラパラメータを算出するものではない。
特開2001−245326号公報 特開2005−16979号公報 特開2006−165973号公報 特開2010−239408号公報
従って、本技術の目的は、一側面によれば、車載カメラのキャリブレーションを簡単に行うための技術を提供することである。
本技術に係るパラメータ算出方法は、(A)車両の周辺に配置され且つ所定の間隔を有する2つのマーカを前記車両に搭載されたカメラにて撮影し、撮影された第1の画像における上記2つのマーカの第1の座標値を取得する第1の取得処理と、(B)車両を直線上で移動させた後、上記2つのマーカを前記カメラにて撮影し、撮影された第2の画像における上記2つのマーカの第2の座標値を取得する第2の取得処理と、(C)カメラの座標系において移動前後の上記2つのマーカの間隔が所定の間隔であり且つ上記2つのマーカの移動距離が等しいという条件に基づき、第1の座標値及び第2の座標値とを用いて、カメラのパラメータを算出する算出処理とを含む。
一側面によれば、車載カメラのキャリブレーションを簡単に行うことができるようになる。
図1は、第1の実施の形態に係る装置構成例を示す図である。 図2Aは、車両座標系を説明するための図である。 図2Bは、車両座標系を説明するための図である。 図3は、カメラ座標系を説明するための図である。 図4Aは、カメラの設置パラメータを説明するための図である。 図4Bは、カメラの設置パラメータを説明するための図である。 図4Cは、カメラの設置パラメータを説明するための図である。 図4Dは、カメラの設置パラメータを説明するための図である。 図4Eは、カメラの設置パラメータを説明するための図である。 図5は、第1のマーカの一例を示す図である。 図6は、第1の実施の形態におけるメインの処理フローを示す図である。 図7は、マーカの配置について説明するための図である。 図8Aは、マーカの配置方法について説明するための図である。 図8Bは、マーカの配置方法について説明するための図である。 図9は、移動前に撮影された画像の一例を示す図である。 図10は、移動前に撮影された画像から座標位置を取得する場面を説明するための図である。 図11は、車両とマーカの関係を説明するための図である。 図12は、移動後に撮影された画像の一例を示す図である。 図13は、移動後に撮影された画像から座標位置を取得する場面を説明するための図である。 図14は、車両座標系における位置関係の一例を示す図である。 図15は、パラメータ算出処理の処理フローを示す図である。 図16は、カメラ座標系における位置関係を示す図である。 図17は、カメラ座標系における位置関係を示す図である。 図18は、仮の車両座標系における位置関係を示す図である。 図19は、車両座標系における位置関係を示す図である。 図20は、第3のマーカの一例を示す図である。 図21は、第2の実施の形態に係る装置構成例を示す図である。 図22は、第2の実施の形態におけるメインの処理フローを示す図である。 図23は、車両座標系における位置関係を示す図である。 図24Aは、サイドカメラで撮影された移動前の画像の一例を示す図である。 図24Bは、サイドカメラで撮影された移動前の画像から座標位置を取得する場面を説明するための図である。 図25は、サイドカメラで撮影された移動後の画像の一例を示す図である。 図26は、サイドカメラで撮影された移動後の画像から座標位置を取得する場面を説明するための図である。 図27は、カメラ座標系における位置関係を示す図である。 図28は、第2パラメータ算出処理の処理フローを示す図である。 図29は、仮の車両座標系における位置関係を示す図である。 図30は、車両座標系における位置関係を示す図である。 図31は、コンピュータの機能ブロック図である。
[実施の形態1]
図1に本実施の形態に係る装置構成例を示す。車両1には、カメラ3が搭載されており、このカメラ3には、車載装置5が接続されている。車載装置5は、画像格納部51と、マーカ座標取得部52と、表示部53と、入力部54と、データ格納部55と、パラメータ算出部56とを有する。画像格納部51は、カメラ3で撮影された画像を一時保管する。マーカ座標取得部52は、画像格納部51に格納されている所定タイミングの画像からマーカの座標値を自動的に抽出する処理を実施する場合もある。また、マーカ座標取得部52は、画像を表示部53に表示させてタッチパネルなどのポインティングデバイスである入力部54からマーカの位置の指定を受け付けることで、マーカの座標値を取得する場合もある。マーカ座標取得部52は、取得した座標値をデータ格納部55に格納し、パラメータ算出部56に処理を指示する。データ格納部55は、さらに、予めカメラ3について画像の座標値毎に視線ベクトルを得るためのデータを格納している。そして、パラメータ算出部56は、データ格納部55に格納されているデータを用いて処理を行い、カメラ3の設置パラメータ(例えば車両座標系における位置及び角度)を算出し、データ格納部55に格納する。
車両1、カメラ3及び車載装置5などを用いた、カメラの設置パラメータのキャリブレーション手順を説明する前に、座標系について説明しておく。車両座標系は車両を基準として周辺物体の位置座標を表現するための座標系であり、車両の移動に伴い移動する。車両座標系の原点や軸はどのように設定してもよいが、ここでは図2Aに示すように平面図における車両の中心且つ路面上の点を原点Oとし、図2A及び図2Bに示すように、車両の進行方向をY軸、垂直上をZ軸、右手系を構成する方向にX軸をとるものとする。
一方、カメラ座標系はカメラを基準として被写体となる物体等の位置座標や視線ベクトルを表現するための座標系であり、カメラに固定されている。カメラ座標系はどのように設定してもよいが、図3に示すように、一般的にカメラの光学中心に原点Oを置き、カメラの水平方向をX軸、垂直上をY軸と置く。Z軸は右手系を構成した場合は光軸方向の逆方向を+とする。光軸方向には、物体が撮影される範囲である視体積31が存在する。
また、本実施の形態でキャリブレーションすべきカメラ3の設置パラメータは、カメラ3の設置位置(Tx,Ty,Tz)及び設置角度(Pan,Tilt,Rotate)である。その他のレンズディストーション(レンズ歪み)などのパラメータは既知であるものとする。図4Aに示すように、車両座標系とカメラ座標系とが一致する状態をカメラ配置の初期状態として、図4Bに示すように、カメラ3を光軸(Z軸)回りで角度Rotateだけ回転させられているものとする(RotZ(Rotate))。さらに、図4Cに示すように、カメラ3をX軸回りで角度(π/2−Tilt)だけ回転させられているものとする(RotX(π/2−Tilt))。例えば、角度Tiltだけ水平から見下ろす状態(俯角がTilt)が、カメラ3をX軸回りで角度(π/2−Tilt)だけ回転させることになる。また、図4Dに示すように、カメラ3をZ軸回りで角度Panだけ左又は右に振られているものとする(RotZ(Pan))。その後、図4Eに示すように、カメラ3を(Tx,Ty,Tz)に平行移動することで(Translate(Tx,Ty,Tz))、カメラ3が配置されているものとする。
このようなカメラの設置パラメータは車両1にどのようにカメラ3が設置されているかを記述したものであると同時に、カメラ座標系と車両座標系との間の座標変換を定義している。図4A乃至図4Eの関係より、カメラ座標系の点CCAMは車両座標系の点CCARに次式で変換することができる。
Figure 0005915268
なお、本実施の形態では、図5に示すような第1のマーカを使用する。第1のマーカは、2つのマーカ71及び72と、当該2つのマーカ71及び72の中心を結ぶ紐73とを含む。紐73は、2つのマーカ71及び72の中心の間隔W(例えば3m)を確保するために、マーカ71及び72の中心を結ぶようになっている。マーカ71及び72は、図5に示すように、円形で中心角90°毎に黒と白を塗り分けている。これは、画像処理によってマーカの中心を抽出し易くするためで、図示した模様以外の模様のマーカであっても良い。また、本実施の形態では、第2のマーカとしてマーカ71及び72と同様の1のマーカ74を用いる。
次に、本実施の形態に係るカメラ3の設置パラメータのキャリブレーション手順について、図6乃至図19を用いて説明する。
まず、作業者は、カメラ3が搭載されている車両1及び第1のマーカ及び第2のマーカを配置する作業を行う(図6:S1)。人間の作業であれば、図6の処理フローでは点線で示されている。本実施の形態では、図7に示すように、第1のマーカについては、カメラ3から撮影できる位置であってX軸に平行になるように配置することが好ましい。但し、平行でなくても問題ない。すなわち、移動前の位置と移動後の位置とで形成される平行四辺形があまりに細長くなることを避けることができればよい。但し、マーカ71及び72の間隔Wは正確に確保する。さらに、第2のマーカ74については、Y軸上の車両後端の直下の路面に厳密に配置する。
例えば図8A及び図8Bに示すように、後部ナンバープレートが車両左右中央81にある車種の場合、ナンバープレートの中央から、糸のついたおもり91をつり下げ、おもり91が位置する直下の路面に第2のマーカ74を配置する。これによって第2のマーカ74は、車両後端点82の直下に配置されるため、精度の良い配置が実現される。この第2のマーカ74の位置は、車両1の長さ及び幅から車両座標系において(Bx,By,0)であることが分かる。
なお、ナンバープレートが中央にない場合でも、車種により予めオフセット量は分かっているため、それに合わせた基準点を用いることで同様に精度の良い第2のマーカの配置が実現できる。なお車両の移動前であれば、カメラ3によって第2のマーカが撮影されなくても良い。
そして、カメラ3は、このような車両1の第1の位置において第1の画像を撮影して、画像格納部51に格納する(ステップS3)。例えば、作業者からの指示に応じて画像を画像格納部51に格納する。
そして、マーカ座標取得部52は、画像格納部51から第1の画像を読み出し、表示部53に表示させ、第1のマーカに含まれるマーカ71及び72の中心の座標値を取得し、データ格納部55に格納する(ステップS5)。このステップでは、上でも述べたように、画像処理を行って、第1の画像の中で第1のマーカに含まれるマーカ71及び72を抽出して当該マーカ71及び72の中心座標値を抽出する場合もある。また、表示部53に表示された画像の中で、作業者が入力部54によってマーカ71及び72の中心を指定することで、マーカ71及び72の中心座標値を取得する場合もある。
一例として、例えば図9に示すような第1の画像が得られたものとする。マーカ71及び72は全体が第1の画像に含まれているが、マーカ74は一部しか第1の画像に含まれない。この状態では、マーカ74の中心の座標値については得られない。例えば、図10に示すように、入力部54により、作業者が例えば十字マークを移動させてマーカ71の中心71aに十字マークの中心を一致させ、確定を指示すると、画像の中心を原点Oとする二次元画像座標系における座標値P1が得られる。作業者ではなく、マーカ座標取得部52が自動的に抽出するようにしても良い。同様に、入力部54により、作業者が例えば十字マークを移動させてマーカ72の中心72aに十字マークの中心を一致させ、確定を指示すると、画像の中心を原点Oとする二次元画像座標系における座標値P0が得られる。作業者ではなく、マーカ座標取得部52が自動的に抽出するようにしても良い。なお、本実施の形態では、第1の画像の水平方向右がX軸の正方向、垂直方向上がY軸の正方向を表している。
次に、作業者は、車両1を前方に移動させる(ステップS7)。例えば、数m移動させるが、この移動距離は厳密でなくても良い。また、移動方向は、車両座標系におけるY軸方向である。但し、通常の直進の範疇で運転すればよい。
そうすると、図11に示すように、車両1を中心に考えれば、マーカ71及び72並びに74が後方に相対的に移動したようになる。すなわち、カメラ3から見れば、マーカ71はマーカ171の位置に移動し、マーカ72はマーカ172の位置に移動し、マーカ74はマーカ174の位置に移動する。
そして、カメラ3は、このような車両1の第2の位置において第2の画像を撮影して、画像格納部51に格納する(ステップS9)。例えば、作業者からの指示に応じて画像を画像格納部51に格納する。
そして、マーカ座標取得部52は、画像格納部51から第2の画像を読み出し、表示部53に表示させ、第1のマーカに含まれるマーカ71及び72の中心の座標値と第2のマーカ74の中心の座標値とを取得し、データ格納部55に格納する(ステップS11)。このステップでは、上でも述べたように、画像処理を行って、第2の画像の中で第1のマーカに含まれるマーカ71及び72を抽出して当該マーカ71及び72の中心座標値を抽出し、第2の画像の中で第2のマーカ74を抽出して当該マーカ74の中心座標値を抽出する場合もある。また、表示部53に表示された画像の中で、作業者が入力部54によってマーカ71及び72の中心及びマーカ74の中心を指定することで、マーカ71及び72の中心座標値及びマーカ74の中心座標値を取得する場合もある。
そうすると、例えば図12に示すような第2の画像が得られたものとする。移動後なので、マーカ71及び72もマーカ74も第2の画像に含まれている。例えば、図13に示すように、入力部54により、作業者が例えば十字マークを移動させてマーカ71の中心71aに十字マークの中心を一致させ、確定を指示すると、画像の中心を原点Oとする二次元画像座標系における座標値P3が得られる。作業者ではなく、マーカ座標取得部52が自動的に抽出するようにしても良い。同様に、入力部54により、作業者が例えば十字マークを移動させてマーカ72の中心72aに十字マークの中心を一致させ、確定を指示すると、画像の中心を原点Oとする二次元画像座標系における座標値P2が得られる。作業者ではなく、マーカ座標取得部52が自動的に抽出するようにしても良い。さらに、入力部54により、作業者が例えば十字マークを移動させてマーカ74の中心74aに十字マークの中心を一致させ、確定を指示すると、画像の中心を原点Oとする二次元画像座標系における座標値P4が得られる。作業者ではなく、マーカ座標取得部52が自動的に抽出するようにしても良い。なお、本実施の形態では、第2の画像の水平方向右がX軸の正方向、垂直方向上がY軸の正方向を表している。
このときのカメラ座標系の位置P0乃至P4に相当する、車両座標系におけるマーカ位置p0乃至p4の関係を図14に示す。p0−p1−p3−p2は平行四辺形であり、p0−p1間距離=p2−p3間距離=W(例えば3m)となる。なおp0−p2間距離=p1−p3間距離=S(移動距離)であるが、移動距離Sは未計測であり不明となる。また、p4の移動元の位置は測定されていない。但し、車両1を直線的に移動させているので、p4の移動元の位置を算出することは可能である。
そうすると、マーカ座標取得部52は、パラメータ算出部56に処理を指示し、パラメータ算出部56は、パラメータ算出処理を実施する(ステップS13)。パラメータ算出処理については、図15乃至図19を用いて説明する。
パラメータ算出部56は、ステップS5及びS11で得られた、マーカの座標値に対応する視線ベクトルを取得する(図15:ステップS21)。例えばデータ格納部55に、画像における各画素の座標値から視線ベクトルを得るためのデータが格納されており、当該データからp0乃至p4の各々に対する視線ベクトルv0乃至v4を取得する。画像におけるマーカの座標値と視線ベクトルとの関係はカメラに固有であり、カメラ3のレンズ歪みなどが考慮されている。
図16に示すように、カメラ座標系の原点から視線ベクトルv0乃至v4方向に伸びる直線が路面Rと交わる点を、以下カメラ座標系であることを明示するためp0 CAM乃至p4 CAMと表す。そして、pn CAMは以下のように表される。nは0乃至4の整数である。
Figure 0005915268
ここでknはカメラ座標系原点からマーカ位置までの距離に相当する。また、路面Rは、カメラ座標系の原点までの距離Hと面法線Nvを用いて以下のように表される。
Figure 0005915268
そして(2)式及び(3)式の関係によりpn CAMは以下のように表される。
Figure 0005915268
ここでNvは単位ベクトルなので、例えば2つの角度α及びβから、以下のように表現できる。
Figure 0005915268
このように、(4)式及び(5)式によりマーカ位置p0 CAM乃至p4 CAMは路面Rを定義する未知の3パラメータ(H,α,β)により一意に算出できる。
一方、図14及び図16に示したように、p0 CAM−p2 CAM−p3 CAM−p1 CAMは平行四辺形なので、以下の2条件を満たすならば、マーカ位置p0 CAM乃至p4 CAMは正しい位置関係にあると判断できる。
0 CAM−p1 CAM間距離=p2 CAM−p3 CAM間距離=W
0 CAM−p2 CAM間距離=p1 CAM−p3 CAM間距離
第1の条件は以下のような式で表される。
Figure 0005915268
また、第2の条件は以下のような式で表される。
Figure 0005915268
そして、パラメータ算出部56は、第1及び第2の条件を表す評価式を0又は極小化するH、α及びβを算出し、例えばデータ格納部55に格納する(ステップS23)。
評価式は(6)式及び(7)式をまとめた以下のような式である。
Figure 0005915268
ステップS23では、カメラ設置高Hと角度α及びβとを、妥当な範囲(例えば設計値+/−300mm。+/−90°)且つ妥当な刻み(例えば1mm。0.1°)で変化させて、全ての組み合わせにおいて(8)式の値が最小となる組み合わせを全探索することで、最適なH、α及びβを検出する。なお、最適なHは、カメラの設置パラメータTzそのものである。
また、パラメータ算出部56は、以下の計算のため、(5)式でNvを算出する(ステップS25)。Nvが得られれば、(4)式からpn CAMが得られる。
そして、パラメータ算出部56は、カメラ3の設置パラメータRotate及びTiltを算出し、データ格納部55に格納する(ステップS27)。
図17に示すように、カメラ座標系原点をOCAM、カメラ座標系原点から路面Rに下した垂線の交点座標をU、カメラ光軸と路面Rとの交点をQとすると、角Rotateは、直角三角形OCAM−U−Qの面法線Unit(Nv×ZCAM)(Unit()は()内を単位ベクトルにする関数。)とカメラ座標系のX軸であるXCAMが成す角度となり以下の式で算出される。
Figure 0005915268
また、角Tiltは、以下の式で算出される。
Figure 0005915268
ここでcr=cos(Rotate)であり、sr=sin(Rotate)である。
また、パラメータ算出部56は、以下の計算のためp0 CAM乃至p4 CAMを算出し、データ格納部55に格納する(ステップS29)。(4)式を用いれば、路面RのH及びNv及び視線ベクトルvnにより各pn CAMを算出できる。
さらに、パラメータ算出部56は、Tx=0、Ty=0及びPan=0として(1)式から、仮の車両座標系におけるp0 CAR*乃至p4 CAR*を算出し、さらに車両移動前の第2のマーカ74の位置であるp5 CAR*と車両1の移動方向vF CAR*を算出し、データ格納部55に格納する(ステップS31)。
図18に示すように、仮の車両座標系において、p0 CAR*の移動先がp2 CAR*であり、p4 CAR*の移動元がp5 CAR*となるので、p5 CAR*は以下のように算出される。
Figure 0005915268
また、仮の車両座標系におけるマーカ71及び72の移動方向は車両1の移動方向と一致するので、仮の車両座標系における車両1の移動方向vF CAR*は以下のように算出される。
Figure 0005915268
そうすると、パラメータ算出部56は、角度Panを移動方向vF CAR*及び車両座標系のY軸方向(0,1,0)から算出し、データ格納部55に格納する(ステップS33)。図19に示すように、vF CAR*は車両座標系における車両1の移動方向、すなわちY軸方向と一致するので、vF CAR*をY軸方向のベクトルYCAR=(0,1,0)に回転移動で一致させるための角度がPanである。よって、角度Panは以下の式で算出される。
Figure 0005915268
そして、パラメータ算出部56は、角度Panとp5 CAR*と車両移動前の第2のマーカの位置(Bx,By,0)から、カメラの設置パラメータTx及びTyを算出し、データ格納部55に格納する(ステップS35)。図19に示したように、p5 CAR*は、角度Panの回転を行ってTx及びTyで平行移動すると、車両移動前の第2のマーカの設置位置(Bx,By,0)と一致するので、以下のように表される。
Figure 0005915268
ここでcp=cos(Pan)であり、sp=sin(Pan)である。
このような処理を実施することによって、第1のマーカの配置及び車両1の移動距離については厳密性が問われず、第2のマーカについても比較的容易に配置できるため、全体的に簡易に車載カメラのキャリブレーションが可能になる。従って、作業効率が向上して、単位時間に多くの車両について車載カメラのキャリブレーションを行うことができる。
なお、バックカメラを一例に説明したが、バックカメラに限定されず、フロントカメラでも、車両をY軸に沿って後退させれば同様に処理できる。
さらに、車載装置5を用いる例を示したが、必ずしも車載の装置でなく、カメラ3から画像を得ることができ、さらに算出されたカメラの設置パラメータを、当該設置パラメータを用いる装置に入力できる他の情報処理装置であってもよい。
[実施の形態2]
本実施の形態では、バックカメラに加えてサイドカメラを搭載する場合を取り扱う。このため、第1及び第2のマーカに加えて、サイドカメラ用の第3のマーカを導入する。第3のマーカは、第1のマーカと同様に、図20に示すように、2つのマーカ75及び76と、当該2つのマーカ75及び76の中心を結ぶ紐77とを含む。紐77は、2つのマーカ75及び76の中心の間隔W2(例えば0.8m)を確保するために、マーカ75及び76を結ぶようになっている。マーカ75及び76は、マーカ71及び72と同様に、円形で中心角90°毎に黒と白を塗り分けている。これは、画像処理によってマーカの中心を抽出し易くするためで、図示した模様以外の模様のマーカであっても良い。紐77が短いのは、サイドカメラの撮影範囲や設置面積の問題からで、長さは任意である。
本実施の形態では、カメラを2台用いることになる。図21に示すように、図1に示した車載装置5の構成自体は同様であるが、バックカメラであるカメラ3aに加えてサイドカメラ3bが車載装置5に接続されており、カメラ3a及び3bで撮影された画像は画像格納部51に格納される。マーカ座標取得部52及びパラメータ算出部56の処理内容は、以下のように変更される。
次に、図22乃至図30を用いて本実施の形態に係るカメラの設置パラメータのキャリブレーション手順について説明する。
まず、作業者は、カメラ3a及び3bが搭載されている車両1及び第1のマーカ、第2のマーカ及び第3のマーカを配置する作業を行う(図22:S41)。本実施の形態でも、人間の作業であれば、処理フローでは点線で示されている。第1のマーカ及び第2のマーカについては、第1の実施の形態と同様に配置する。また、第3のマーカについても、図23に示すように、カメラ3bから撮影できる位置であってX軸に平行になるように配置することが好ましい。但し、平行でなくても問題ない。また、マーカ75及び76の間隔W2は正確に確保する。
そして、バックカメラであるカメラ3aは、このような車両1の第1の位置において、第1の画像を撮影して、画像格納部51に格納し、サイドカメラであるカメラ3bは、第2の画像を撮影して、画像格納部51に格納する(ステップS43)。例えば、作業者からの指示に応じて画像を撮影して画像格納部51に格納する。
そして、マーカ座標取得部52は、画像格納部51から第1の画像を読み出し、表示部53に表示させ、第1のマーカに含まれるマーカ71及び72の中心の座標値を取得し、データ格納部55に格納する。また、マーカ座標取得部52は、画像格納部51から第2の画像を読み出し、表示部53に表示させ、第3のマーカに含まれるマーカ76及び77の中心座標値と第1のマーカのマーカ71の中心座標値を取得し、データ格納部55に格納する(ステップS45)。このステップでは、上でも述べたように、画像処理を行って、第1の画像の中で第1のマーカに含まれるマーカ71及び72を抽出して当該マーカ71及び72の中心座標値を抽出する場合もある。また、表示部53に表示された第1の画像の中で、作業者が入力部54によってマーカ71及び72の中心を指定することで、マーカ71及び72の中心座標値を取得する場合もある。第1の画像については、図9及び図10を用いて説明したように処理される。
第2の画像についても同様に、画像処理を行って、第2の画像の中で第3のマーカに含まれるマーカ75及び76並びに第1のマーカに含まれるマーカ71を抽出して当該マーカ75及び76の中心座標値及びマーカ71の中心座標値を抽出する場合もある。また、表示部53に表示された第2の画像の中で、作業者が入力部54によってマーカ75及び76の中心及びマーカ71の中心を指定することで、マーカ75及び76の中心座標値及びマーカ71の中心座標値を取得する場合もある。
また、例えば図23に示すような第2の画像が得られたものとする。マーカ75及び76に加えて、第1のマーカのマーカ71も第2の画像に含まれている。例えば、図24A及び図24Bに示すように、入力部54により、作業者が例えば十字マークを移動させてマーカ75の中心75aに十字マークの中心を一致させ、確定を指示すると、画像の中心を原点Oとする二次元画像座標系における座標値P7が得られる。作業者ではなく、マーカ座標取得部52が自動的に抽出するようにしても良い。同様に、入力部54により、作業者が例えば十字マークを移動させてマーカ76の中心76aに十字マークの中心を一致させ、確定を指示すると、画像の中心を原点Oとする二次元画像座標系における座標値P6が得られる。作業者ではなく、マーカ座標取得部52が自動的に抽出するようにしても良い。さらに、本実施の形態では、入力部54により、作業者が例えば十字マークを移動させてマーカ71の中心に十字マークの中心を一致させ、確定を指示すると、画像の中心を原点Oとする二次元画像座標系における座標値P10が得られる。作業者ではなく、マーカ座標取得部52が自動的に抽出するようにしても良い。なお、本実施の形態では、第2の画像の水平方向右がX軸の正方向、垂直方向上がY軸の正方向を表している。
次に、作業者は、車両1を前方に移動させる(ステップS47)。例えば、数m移動させるが、この移動距離は厳密でなくても良い。また、移動方向は、車両座標系におけるY軸方向である。但し、通常の直進の範疇で運転すればよい。
そうすると、図23に示すように、車両1を中心に考えれば、マーカ71及び72並びに74が後方に相対的に移動したようになる。すなわち、カメラ3aから見れば、マーカ71はマーカ171の位置に移動し、マーカ72はマーカ172の位置に移動し、マーカ74はマーカ174の位置に移動する。同様に、マーカ75及び76が後方に相対的に移動したようになる。すなわち、カメラ3bから見れば、マーカ75はマーカ175の位置に移動し、マーカ76はマーカ176の位置に移動する。
そして、バックカメラであるカメラ3aは、このような車両1の第2の位置において、第1の画像を撮影して、画像格納部51に格納し、サイドカメラであるカメラ3bは、第2の画像を撮影して、画像格納部51に格納する(ステップS49)。例えば、作業者からの指示に応じて画像を撮影して画像格納部51に格納する。
そして、マーカ座標取得部52は、画像格納部51から第1の画像を読み出し、表示部53に表示させ、第1のマーカに含まれるマーカ71及び72の中心の座標値と第2のマーカ74の中心の座標値とを取得し、データ格納部55に格納する。また、マーカ座標取得部52は、画像格納部51から第2の画像を読み出し、表示部53に表示させ、第3のマーカに含まれるマーカ76及び77の中心座標値を取得し、データ格納部55に格納する(ステップS51)。このステップでは、上でも述べたように、画像処理を行って、第1の画像の中で第1のマーカに含まれるマーカ71及び72を抽出して当該マーカ71及び72の中心座標値を抽出し、第1の画像の中で第2のマーカ74を抽出して当該マーカ74の中心座標値を抽出する場合もある。また、表示部53に表示された画像の中で、作業者が入力部54によってマーカ71及び72の中心及びマーカ74の中心を指定することで、マーカ71及び72の中心座標値及びマーカ74の中心座標値を取得する場合もある。第1の画像については、図12及び図13を用いて説明したように処理される。
さらに、第2の画像についても、画像処理を行って、第2の画像の中で第3のマーカに含まれるマーカ75及び76を抽出して当該マーカ75及び76の中心座標値を抽出する場合もある。また、表示部53に表示された第2の画像の中で、作業者が入力部54によってマーカ75及び76の中心を指定することで、マーカ75及び76の中心座標値を取得する場合もある。
そうすると、例えば図25に示すような第2の画像が得られたものとする。この例では、マーカ75及び76に加えてマーカ71も第2の画像に含まれている。しかし、マーカ71については、かなり離れているので中心座標値を特定できるほどの大きさはない。このためマーカ71については処理しない。例えば、図26に示すように、入力部54により、作業者が例えば十字マークを移動させてマーカ75の中心75aに十字マークの中心を一致させ、確定を指示すると、画像の中心を原点Oとする二次元画像座標系における座標値P9が得られる。作業者ではなく、マーカ座標取得部52が自動的に抽出するようにしても良い。同様に、入力部54により、作業者が例えば十字マークを移動させてマーカ76の中心76aに十字マークの中心を一致させ、確定を指示すると、画像の中心を原点Oとする二次元画像座標系における座標値P8が得られる。作業者ではなく、マーカ座標取得部52が自動的に抽出するようにしても良い。なお、本実施の形態では、第2の画像の水平方向右がX軸の正方向、垂直方向上がY軸の正方向を表している。
このときのカメラ座標系の位置P6乃至P10に相当する、車両座標系におけるマーカ位置p6乃至p10の関係を図27に示す。p6−p8−p9−p7は平行四辺形であり、p6−p7間距離=p8−p9間距離=W2(例えば0.8m)となる。なおp6−p8間距離=p7−p9間距離=S(移動距離)であるが、移動距離Sは未計測であり不明となる。また、p10の移動先の位置は測定されていない。但し、p10=p1である。
その後、パラメータ算出部56は、マーカ座標取得部52からの指示に応じて、バックカメラ(カメラ3a)についてのパラメータ算出処理を実施する(ステップS53)。第1の実施の形態におけるパラメータ算出処理と同様の処理を行えばよいので、このステップの処理についての説明は省略する。
そして、パラメータ算出部56は、サイドカメラ(カメラ3b)についての第2パラメータ算出処理を実施する(ステップS55)。第2パラメータ算出処理については、図28乃至図30を用いて説明する。
パラメータ算出部56は、ステップS45及びS51で得られた、マーカの座標値に対応する視線ベクトルを取得する(図28:ステップS61)。本ステップはステップS21と同様であるから説明を省略する。
また、カメラ座標系の原点から視線ベクトルv6乃至v10方向に伸びる直線が路面Rと交わる点を、以下カメラ座標系であることを明示するためp6 CAM乃至p10 CAMと表す。そして、pn CAMは(4)式で表される。
また、路面Rは、カメラ座標系の原点までの距離H及び面法線Nvの代わりに距離H2及び面法線Nv2を用いて(3)式のように表される。
さらに、Nv2は単位ベクトルなので、角度α及びβの代わりに2つの角度α2及びβ2から、(5)式のように表される。
第1の実施の形態と同様に、(4)式及び(5)式によりマーカ位置p6 CAM乃至p10 CAMは路面Rを定義する未知の3パラメータ(H2,α2,β2)により一意に算出できる。
一方、図27に示したように、p6 CAM−p8 CAM−p9 CAM−p7 CAMは平行四辺形なので、以下の2条件を満たすならば、マーカ位置p6 CAM乃至p10 CAMは正しい位置関係にあると判断できる。
6 CAM−p7 CAM間距離=p8 CAM−p9 CAM間距離=W2
6 CAM−p8 CAM間距離=p7 CAM−p9 CAM間距離
第1の条件は以下のような式で表される。
Figure 0005915268
また、第2の条件は以下のような式で表される。
Figure 0005915268
そして、パラメータ算出部56は、第1及び第2の条件を表す評価式を0又は極小化するH2、α2及びβ2を算出し、例えばデータ格納部55に格納する(ステップS63)。
評価式は(15)式及び(16)式をまとめた以下のような式である。
Figure 0005915268
ステップS63では、カメラ設置高H2と角度α2及びβ2とを、妥当な範囲(例えば設計値+/−300mm。+/−90°)且つ妥当な刻み(例えば1mm。0.1°)で変化させて、全ての組み合わせにおいて(17)式の値が最小となる組み合わせを全探索することで、最適なH2、α2及びβ2を検出する。なお、最適なH2は、カメラの設置パラメータTz2そのものである。
また、パラメータ算出部56は、以下の計算のため、(5)式でNv2を算出する(ステップS65)。Nv2が得られれば、(4)式からpn CAMが得られる。
そして、パラメータ算出部56は、カメラの設置パラメータRotate2及びTilt2を算出し、データ格納部55に格納する(ステップS67)。なお、図17に示したように、角Rotate2は、Nvの代わりにNv2を用いて(9)式で算出される。同様に、角Tilt2は、Nvの代わりにNv2を用いて(10)式で算出される。なお、cr=cos(Rotate2)であり、sr=sin(Rotate2)である。
また、パラメータ算出部56は、以下の計算のためp6 CAM乃至p10 CAMを算出し、データ格納部55に格納する(ステップS69)。(4)式を用いれば、路面RのH2及びNv2及び視線ベクトルvnにより各pn CAMを算出できる。
さらに、パラメータ算出部56は、Tx2=0、Ty2=0及びPan2=0として(1)式から、仮の車両座標系におけるp6 CAR*乃至p10 CAR*を算出し、さらに車両1の移動方向vF2 CAR*を算出し、データ格納部55に格納する(ステップS71)。
サイドカメラであるカメラ3bの場合には、図29に示すように、仮の車両座標系において、p7 CAR*の移動先がp9 CAR*であり、p6 CAR*の移動先がp8 CAR*である。p10 CAR*は、p1 CARに対応するので後で用いられる。
なお、仮の車両座標系におけるマーカ75及び76の移動方向は車両1の移動方向と一致するので、仮の車両座標系における車両1の移動方向vF2 CAR*は以下のように算出される。但し、vF CAR*をそのまま使用する場合もある。
Figure 0005915268
そうすると、パラメータ算出部56は、角度Pan2を移動方向vF2 CAR*及び車両座標系のY軸方向(0,1,0)から算出し、データ格納部55に格納する(ステップS73)。図30に示すように、vF2 CAR*は車両座標系における車両1の移動方向、すなわちY軸方向と一致する。従って、vF2 CAR*をY軸方向のベクトルYCAR=(0,1,0)に回転移動で一致させるための角度がPan2であるため、角度Pan2は、vF CAR*の代わりにvF2 CAR*を用いて(13)式で算出される。
また、パラメータ算出部56は、p1 CAMと(1)式から、p1 CARを算出し、データ格納部55に格納する(ステップS74)。
そして、パラメータ算出部56は、角度Pan2とp10 CAR*とp1 CARの位置から、カメラ3bの設置パラメータTx2及びTy2を算出し、データ格納部55に格納する(ステップS75)。図30に示したように、p10 CAR*は、角度Pan2の回転を行ってTx2及びTy2で平行移動すると、p1 CARと一致するので、以下のように表される。
Figure 0005915268
ここでcp=cos(Pan2)であり、sp=sin(Pan2)である。
このような処理を実施することによって、第1及び第3のマーカの配置及び車両1の移動距離については厳密性が問われず、第2のマーカについても比較的容易に配置できるため、全体的に簡易に車載カメラのキャリブレーションが可能になる。従って、作業効率が向上して、単位時間に多くの車両について車載カメラのキャリブレーションを行うことができる。
第1の実施の形態と同様、バックカメラを一例に説明したが、バックカメラに限定されず、フロントカメラでも、車両をY軸に沿って後退させれば同様に処理できる。
さらに、車載装置5を用いる例を示したが、必ずしも車載の装置でなく、カメラ3から画像を得ることができ、さらに算出されたカメラの設置パラメータを、当該パラメータを用いる装置に入力できる他の装置であってもよい。
以上本技術の実施の形態を説明したが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば、図1及び図21の機能ブロック図は一例であって、必ずしも実際のプログラムモジュール構成とは一致しない。また、フローチャートについても、処理結果が変わらない限り、ステップの順番を入れ替えたり、並列実行するようにしても良い。
なお、本実施の形態の車載装置5は、コンピュータ装置であって、図31に示すように、RAM(Random Access Memory)2501とプロセッサ2503とROM(Read Only Memory)2507と1又は複数のカメラ2515と表示部2505と入力部2506とに接続されている表示制御部2504とがバス2519で接続されている。本実施の形態における処理を実施するための制御プログラム(及び存在している場合にはオペレーティング・システム(OS:Operating System))は、ROM2507に格納されており、プロセッサ2503により実行される際にはROM2507からRAM2501に読み出される。また、プロセッサ2503は、場合によっては、表示制御部2507を制御して、表示部2505にカメラ2515が撮影した画像などを表示させる動作を行わせる。また、入力部2506からの入力に応じて、プロセッサ2503は処理を行う。さらに、処理途中のデータについては、RAM2501に格納される。なお、プロセッサ2503は、ROM2507を含む場合もある、さらに、RAM2501を含む場合もある。本技術の実施の形態では、上で述べた処理を実施するための制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスクに格納されて頒布され、ROMライタによってROM2507に書き込まれる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたプロセッサ2503、RAM2501、ROM2507などのハードウエアと制御プログラム(場合によってはOSも)とが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
以上述べた本実施の形態をまとめると以下のようになる。
本実施の形態に係るパラメータ算出方法は、(A)車両の周辺に配置され且つ所定の間隔を有する2つのマーカを前記車両に搭載されたカメラにて撮影し、撮影された第1の画像における上記2つのマーカの第1の座標値を取得する第1の取得処理と、(B)車両を直線上で移動させた後、上記2つのマーカを前記カメラにて撮影し、撮影された第2の画像における上記2つのマーカの第2の座標値を取得する第2の取得処理と、(C)カメラの座標系において移動前後の上記2つのマーカの間隔が所定の間隔であり且つ上記2つのマーカの移動距離が等しいという条件に基づき、第1の座標値及び第2の座標値とを用いて、カメラのパラメータを算出する算出処理とを含む。
上で述べたような条件を基にカメラのパラメータを算出することができるので、上記2つのマーカの厳密な位置測定が不要となり、作業効率が向上する。すなわち、上記2つのマーカの配置については、主に所定の間隔が確保されており且つカメラから撮影可能な位置に配置されるという条件を満たせばよいので、容易に作業を行うことができる。移動距離についても厳密に決められた距離移動させるということではなく、直線上で移動させることができればよいので、この点についても容易に作業を行うことができる。
また、上で述べた算出処理が、上記条件と、カメラによって撮影された画像における座標値から得られる視線ベクトルとカメラの座標系において移動前後の上記2つのマーカが配置される平面とカメラの座標系における位置との関係と、第1の座標値及び第2の座標値とから、当該平面のパラメータを特定する特定処理を含むようにしても良い。このようにすれば、カメラの設置高が得られるようになる。なお、視線ベクトルは、カメラ固有のデータであり、様々な態様にて画像の座標値との対応付けから得られる。
さらに、上で述べた算出処理が、平面のパラメータとカメラの座標系の各軸方向とから、カメラの傾き角度(例えば俯角)及びカメラの光軸回りの回転角度を算出する角度算出処理をさらに含むようにしても良い。
また、上で述べた算出処理が、車両の座標系における原点で平面のパラメータに含まれる高さにカメラが設置されており、カメラの傾き角度及びカメラの光軸回りの回転角度が角度算出処理で算出された角度であり且つカメラのパン角度(例えば左右の振り角)が0である状態において、上記2つのマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置を算出する処理と、上記2つのマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置から得られる移動方向が、車両の座標系における所定の軸(例えば進行方向の平行な軸)に一致するように、カメラのパン角度を算出する処理とをさらに含むようにしても良い。
また、上で述べた第2の取得処理において、第2の画像において、車両の座標系において既知の位置に配置された第2のマーカの第3の座標値を取得するようにしても良い。この場合、上で述べた算出処理が、第3の座標値から得られる、上記状態における第2のマーカの位置と、上記2つのマーカのいずれかのマーカの移動方向及び移動量とから、上記状態における第2のマーカの移動前の位置を算出する処理と、車両の座標系において既知の位置と第2のマーカの移動前の位置とが一致するように、カメラのパン角度を用いてカメラの位置を算出する処理とをさらに含むようにしても良い。第2のマーカについては、正確な位置決めが必要であるが、1つのマーカだけであれば比較的容易に配置することができる。
なお、上で述べた特定処理が、上記条件を表す評価式に基づき上記条件を満たす平面のパラメータを探索する処理を含むようにしても良い。総当たりで探索しても良いし、様々な最適化手法を用いて探索するようにしても良い。
さらに、上で述べたパラメータ算出方法は、(D)車両の周辺に配置され且つ所定の第2の間隔を有する2つの第3のマーカを車両に搭載された第2のカメラにて撮影し、撮影された第3の画像における上記2つの第3のマーカの第3の座標値と上記2つのマーカのうち特定のマーカの第4の座標値とを取得する第3の取得処理と、(E)車両を直線上で移動させた後、上記2つの第3のマーカを第2のカメラにて撮影し、撮影された第4の画像における上記2つの第3のマーカの第5の座標値を取得する第4の取得処理と、(F)第2のカメラの座標系において移動前後の上記2つの第3のマーカの間隔が所定の第2の間隔であり且つ上記2つの第3のマーカの移動距離が等しいという第2の条件に基づき、第3の座標値、第4の座標値及び第5の座標値とを用いて、第2のカメラのパラメータを算出する第2算出処理とをさらに含むようにしても良い。このように追加のカメラが存在している場合でも対処できる。
また、上で述べた第2算出処理が、カメラのパラメータと上記2つのマーカのうち特定のマーカの第1の座標値とから、車両の座標系における前記特定のマーカの位置を算出する位置算出処理と、第2の条件と、第2のカメラによって撮影された画像における座標値から得られる視線ベクトルと第2のカメラの座標系において移動前後の上記2つの第3のマーカが配置される第2の平面と第2のカメラの座標系における位置との関係と、第3の座標値及び第5の座標値とから、当該第2の平面のパラメータを特定する処理と、第2の平面のパラメータと第2のカメラの座標系の各軸方向とから、第2のカメラの傾き角度及び第2のカメラの光軸回りの回転角度を算出する第3算出処理と、車両の座標系における原点で第2の平面のパラメータに含まれる第2の高さに第2のカメラが設置されており、第2のカメラの傾き角度及び第2のカメラの光軸回りの回転角度が第3算出処理で算出された角度であり且つ第2のカメラのパン角度が0である第2の状態において、上記2つの第3のマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置を算出する処理と、上記2つの第3のマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置から得られる移動方向が、車両の座標系における所定の軸に一致するように、第2のカメラのパン角度を算出する処理と、第4の座標値から得られる、第2の状態における特定のマーカの位置と、位置算出処理において算出された特定のマーカの位置とが一致するように、第2のカメラのパン角度を用いて第2のカメラの位置を算出する処理とを含む。第2のカメラについては、第1のカメラについての処理結果を活用できるので、マーカの数を削減できる。
なお、上で述べたような処理をコンピュータに実施させるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROMなどの光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ(例えばROM)、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は記憶装置に格納される。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
車両の周辺に配置され且つ所定の間隔を有する2つのマーカを前記車両に搭載されたカメラにて撮影し、撮影された第1の画像における前記2つのマーカの第1の座標値を取得する第1の取得処理と、
前記車両を直線上で移動させた後、前記2つのマーカを前記カメラにて撮影し、撮影された第2の画像における前記2つのマーカの第2の座標値を取得する第2の取得処理と、
前記カメラの座標系において移動前後の前記2つのマーカの間隔が前記所定の間隔であり且つ前記2つのマーカの移動距離が等しいという条件に基づき、前記第1の座標値及び前記第2の座標値とを用いて、前記カメラのパラメータを算出する算出処理と、
を含み、コンピュータにより実行されるパラメータ算出方法。
(付記2)
前記算出処理が、
前記条件と、前記カメラによって撮影された画像における座標値から得られる視線ベクトルと前記カメラの座標系において移動前後の前記2つのマーカが配置される平面と前記カメラの座標系における位置との関係と、前記第1の座標値及び前記第2の座標値とから、当該平面のパラメータを特定する特定処理
を含む付記1記載のパラメータ算出方法。
(付記3)
前記算出処理が、
前記平面のパラメータと前記カメラの座標系の各軸方向とから、前記カメラの傾き角度及び前記カメラの光軸回りの回転角度を算出する角度算出処理、
をさらに含む付記2記載のパラメータ算出方法。
(付記4)
前記算出処理が、
前記車両の座標系における原点で前記平面のパラメータに含まれる高さに前記カメラが設置されており、前記カメラの傾き角度及び前記カメラの光軸回りの回転角度が前記角度算出処理で算出された角度であり且つ前記カメラのパン角度が0である状態において、前記2つのマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置を算出する処理と、
前記2つのマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置から得られる移動方向が、前記車両の座標系における所定の軸に一致するように、前記カメラのパン角度を算出する処理と、
をさらに含む付記3記載のパラメータ算出方法。
(付記5)
前記第2の取得処理において、
前記第2の画像において、前記車両の座標系において既知の位置に配置された第2のマーカの第3の座標値を取得し、
前記算出処理が、
前記第3の座標値から得られる、前記状態における前記第2のマーカの位置と、前記2つのマーカのいずれかのマーカの移動方向及び移動量とから、前記状態における前記第2のマーカの移動前の位置を算出する処理と、
前記車両の座標系において既知の位置と前記第2のマーカの移動前の位置とが一致するように、前記カメラのパン角度を用いて前記カメラの位置を算出する処理と、
をさらに含む付記4記載のパラメータ算出方法。
(付記6)
前記特定処理が、
前記条件を表す評価式に基づき前記条件を満たす前記平面のパラメータを探索する処理
を含む付記1乃至5のいずれか1つ記載のパラメータ算出方法。
(付記7)
前記車両の周辺に配置され且つ所定の第2の間隔を有する2つの第3のマーカを前記車両に搭載された第2のカメラにて撮影し、撮影された第3の画像における前記2つの第3のマーカの第3の座標値と前記2つのマーカのうち前記特定のマーカの第4の座標値とを取得する第3の取得処理と、
前記車両を直線上で移動させた後、前記2つの第3のマーカを前記第2のカメラにて撮影し、撮影された第4の画像における前記2つの第3のマーカの第5の座標値を取得する第4の取得処理と、
前記第2のカメラの座標系において移動前後の前記2つの第3のマーカの間隔が前記所定の第2の間隔であり且つ前記2つの第3のマーカの移動距離が等しいという第2の条件に基づき、前記第3の座標値、前記第4の座標値及び前記第5の座標値とを用いて、前記第2のカメラのパラメータを算出する第2算出処理と、
をさらに含む付記1乃至6のいずれか1つ記載のパラメータ算出方法。
(付記8)
前記第2算出処理が、
前記カメラのパラメータと前記2つのマーカのうち特定のマーカの第1の座標値とから、前記車両の座標系における前記特定のマーカの位置を算出する位置算出処理と、
前記第2の条件と、前記第2のカメラによって撮影された画像における座標値から得られる視線ベクトルと前記第2のカメラの座標系において移動前後の前記2つの第3のマーカが配置される第2の平面と前記第2のカメラの座標系における位置との関係と、前記第3の座標値及び前記第5の座標値とから、当該第2の平面のパラメータを特定する処理と、
前記第2の平面のパラメータと前記第2のカメラの座標系の各軸方向とから、前記第2のカメラの傾き角度及び前記第2のカメラの光軸回りの回転角度を算出する第3算出処理と、
前記車両の座標系における原点で前記第2の平面のパラメータに含まれる第2の高さに前記第2のカメラが設置されており、前記第2のカメラの傾き角度及び前記第2のカメラの光軸回りの回転角度が前記第3算出処理で算出された角度であり且つ前記第2のカメラのパン角度が0である第2の状態において、前記2つの第3のマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置を算出する処理と、
前記2つの第3のマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置から得られる移動方向が、前記車両の座標系における所定の軸に一致するように、前記第2のカメラのパン角度を算出する処理と、
前記第4の座標値から得られる、前記第2の状態における前記特定のマーカの位置と、前記位置算出処理において算出された前記特定のマーカの位置とが一致するように、前記第2のカメラのパン角度を用いて前記第2のカメラの位置を算出する処理と、
を含む付記7記載のパラメータ算出方法。
(付記9)
車両の周辺に配置され且つ所定の間隔を有する2つのマーカを前記車両に搭載されたカメラにて撮影し、撮影された第1の画像における前記2つのマーカの第1の座標値を取得する第1の取得処理と、
前記車両を直線上で移動させた後、前記2つのマーカを前記カメラにて撮影し、撮影された第2の画像における前記2つのマーカの第2の座標値を取得する第2の取得処理と、
前記カメラの座標系において移動前後の前記2つのマーカの間隔が前記所定の間隔であり且つ前記2つのマーカの移動距離が等しいという条件に基づき、前記第1の座標値及び前記第2の座標値とを用いて、前記カメラのパラメータを算出する算出処理と、
を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記10)
車両の周辺に配置され且つ所定の間隔を有する2つのマーカを前記車両に搭載されたカメラにて撮影し、撮影された第1の画像における前記2つのマーカの第1の座標値を取得し、前記車両を直線上で移動させた後、前記2つのマーカを前記カメラにて撮影し、撮影された第2の画像における前記2つのマーカの第2の座標値を取得する取得部と、
前記カメラの座標系において移動前後の前記2つのマーカの間隔が前記所定の間隔であり且つ前記2つのマーカの移動距離が等しいという条件に基づき、前記第1の座標値及び前記第2の座標値とを用いて、前記カメラのパラメータを算出する算出部と、
を有する情報処理装置。
1 車両
3,3a,3b カメラ
5 車載装置
51 画像格納部
52 マーカ座標取得部
53 表示部
54 入力部
55 データ格納部
56 パラメータ算出部

Claims (10)

  1. 車両の周辺に配置され且つ所定の間隔を有する2つのマーカを前記車両に搭載されたカメラにて撮影し、撮影された第1の画像における前記2つのマーカの第1の座標値を取得する第1の取得処理と、
    前記車両を直線上で移動させた後、前記2つのマーカを前記カメラにて撮影し、撮影された第2の画像における前記2つのマーカの第2の座標値を取得する第2の取得処理と、
    前記カメラの座標系において移動前後の前記2つのマーカの間隔が前記所定の間隔であり且つ前記2つのマーカの移動距離が等しいという条件に基づき、前記第1の座標値及び前記第2の座標値用いて、前記カメラのパラメータを算出する算出処理と、
    を含み、コンピュータにより実行されるパラメータ算出方法。
  2. 前記算出処理が、
    前記条件と、前記カメラによって撮影された画像における座標値から得られる視線ベクトルと前記カメラの座標系において移動前後の前記2つのマーカが配置される平面と前記カメラの座標系における位置との関係と、前記第1の座標値及び前記第2の座標値とから、当該平面のパラメータを特定する特定処理
    を含む請求項1記載のパラメータ算出方法。
  3. 前記算出処理が、
    前記平面のパラメータと前記カメラの座標系の各軸方向とから、前記カメラの傾き角度及び前記カメラの光軸回りの回転角度を算出する角度算出処理、
    をさらに含む請求項2記載のパラメータ算出方法。
  4. 前記算出処理が、
    前記車両の座標系における原点で前記平面のパラメータに含まれる高さに前記カメラが設置されており、前記カメラの傾き角度及び前記カメラの光軸回りの回転角度が前記角度算出処理で算出された角度であり且つ前記カメラのパン角度が0である状態において、前記2つのマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置を算出する処理と、
    前記2つのマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置から得られる移動方向が、前記車両の座標系における所定の軸に一致するように、前記カメラのパン角度を算出する処理と、
    をさらに含む請求項3記載のパラメータ算出方法。
  5. 前記第2の取得処理において、
    前記第2の画像において、前記車両の座標系において既知の位置に配置された第2のマーカの第3の座標値を取得し、
    前記算出処理が、
    前記第3の座標値から得られる、前記状態における前記第2のマーカの位置と、前記2つのマーカのいずれかのマーカの移動方向及び移動量とから、前記状態における前記第2のマーカの移動前の位置を算出する処理と、
    前記車両の座標系において既知の位置と前記第2のマーカの移動前の位置とが一致するように、前記カメラのパン角度を用いて前記カメラの位置を算出する処理と、
    をさらに含む請求項4記載のパラメータ算出方法。
  6. 前記特定処理が、
    前記条件を表す評価式に基づき前記条件を満たす前記平面のパラメータを探索する処理
    を含む請求項乃至5のいずれか1つ記載のパラメータ算出方法。
  7. 前記車両の周辺に配置され且つ所定の第2の間隔を有する2つの第3のマーカを前記車両に搭載された第2のカメラにて撮影し、撮影された第3の画像における前記2つの第3のマーカの第3の座標値と前記2つのマーカのうち特定のマーカの第4の座標値とを取得する第3の取得処理と、
    前記車両を直線上で移動させた後、前記2つの第3のマーカを前記第2のカメラにて撮影し、撮影された第4の画像における前記2つの第3のマーカの第5の座標値を取得する第4の取得処理と、
    前記第2のカメラの座標系において移動前後の前記2つの第3のマーカの間隔が前記所定の第2の間隔であり且つ前記2つの第3のマーカの移動距離が等しいという第2の条件に基づき、前記第3の座標値、前記第4の座標値及び前記第5の座標値用いて、前記第2のカメラのパラメータを算出する第2算出処理と、
    をさらに含む請求項1乃至6のいずれか1つ記載のパラメータ算出方法。
  8. 前記第2算出処理が、
    前記カメラのパラメータと前記2つのマーカのうち前記特定のマーカの第の座標値とから、前記車両の座標系における前記特定のマーカの位置を算出する位置算出処理と、
    前記第2の条件と、前記第2のカメラによって撮影された画像における座標値から得られる視線ベクトルと前記第2のカメラの座標系において移動前後の前記2つの第3のマーカが配置される第2の平面と前記第2のカメラの座標系における位置との関係と、前記第3の座標値及び前記第5の座標値とから、当該第2の平面のパラメータを特定する処理と、
    前記第2の平面のパラメータと前記第2のカメラの座標系の各軸方向とから、前記第2のカメラの傾き角度及び前記第2のカメラの光軸回りの回転角度を算出する第3算出処理と、
    前記車両の座標系における原点で前記第2の平面のパラメータに含まれる第2の高さに前記第2のカメラが設置されており、前記第2のカメラの傾き角度及び前記第2のカメラの光軸回りの回転角度が前記第3算出処理で算出された角度であり且つ前記第2のカメラのパン角度が0である第2の状態において、前記2つの第3のマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置を算出する処理と、
    前記2つの第3のマーカのいずれかのマーカの移動前後の位置から得られる移動方向が、前記車両の座標系における所定の軸に一致するように、前記第2のカメラのパン角度を算出する処理と、
    前記第4の座標値から得られる、前記第2の状態における前記特定のマーカの位置と、前記位置算出処理において算出された前記特定のマーカの位置とが一致するように、前記第2のカメラのパン角度を用いて前記第2のカメラの位置を算出する処理と、
    を含む請求項7記載のパラメータ算出方法。
  9. 車両の周辺に配置され且つ所定の間隔を有する2つのマーカを前記車両に搭載されたカメラにて撮影し、撮影された第1の画像における前記2つのマーカの第1の座標値を取得する第1の取得処理と、
    前記車両を直線上で移動させた後、前記2つのマーカを前記カメラにて撮影し、撮影された第2の画像における前記2つのマーカの第2の座標値を取得する第2の取得処理と、
    前記カメラの座標系において移動前後の前記2つのマーカの間隔が前記所定の間隔であり且つ前記2つのマーカの移動距離が等しいという条件に基づき、前記第1の座標値及び前記第2の座標値用いて、前記カメラのパラメータを算出する算出処理と、
    を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 車両の周辺に配置され且つ所定の間隔を有する2つのマーカを前記車両に搭載されたカメラにて撮影し、撮影された第1の画像における前記2つのマーカの第1の座標値を取得し、前記車両を直線上で移動させた後、前記2つのマーカを前記カメラにて撮影し、撮影された第2の画像における前記2つのマーカの第2の座標値を取得する取得部と、
    前記カメラの座標系において移動前後の前記2つのマーカの間隔が前記所定の間隔であり且つ前記2つのマーカの移動距離が等しいという条件に基づき、前記第1の座標値及び前記第2の座標値用いて、前記カメラのパラメータを算出する算出部と、
    を有する情報処理装置。
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