JP6627146B2 - ケーブル保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル保持具に関する。
従来、各種機器や装置などにおいては、ケーブルを挿通させて保持するケーブル保持具が用いられている。
特許文献1には、一つのケーブル(コード)を弾性材料からなるスリーブの貫通孔に挿通させた上で、貫通孔の内径が小さくなるように締め付ける構造を備えたケーブル保持具が開示されている。
また、非特許文献1には、複数のケーブルをスリーブの複数の貫通孔に個別に挿通させた上で、スリーブの各貫通孔の内径が小さくなるように締め付ける構造を備えたケーブル保持具が開示されている。複数のケーブルが複数の貫通孔に個別に挿通されることで、複数のケーブル同士が絡み合ったりすることを抑制できる。
特公平3−28884号公報
「キャプコンOA-Wシリーズ マルチタイプ」、[online]、[平成27年12月2日検索]、インターネット〈URL: http://www.ohm.jp/parts/capcon/oa-w_mu/index.html〉
しかしながら、上記従来のケーブル保持具では、ケーブルの両端にケーブルの径寸法よりも大きなコネクタが取り付けられている場合に、複数のケーブルをスリーブの各貫通孔に挿通させることができない、という問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、ケーブルの両端にコネクタが取り付けられていても、複数のケーブルを挿通させて保持することが可能なケーブル保持具を提供することを目的とする。
本発明の一態様によるケーブル保持具は、環状部と、前記環状部の軸方向から見て前記環状部の径方向において前記環状部の内側に配された状態で前記環状部に着脱自在に固定される内側配置部と、を備え、前記環状部の内周縁及び前記内側配置部の外周縁の少なくとも一方に、周方向に間隔をあけて配列された複数の溝部が形成され、前記環状部の軸方向から見て前記径方向において前記環状部の外側に配された状態で前記環状部に着脱自在に固定される外側環状部を備え、前記環状部の外周縁及び前記外側環状部の内周縁の少なくとも一方に、周方向に間隔をあけて配列された複数の溝部が形成されていることを特徴とする。
上記構成のケーブル保持具では、環状部の内周縁及び内側配置部の外周縁の一方に形成された複数の溝部と、径方向において複数の溝部に対向する環状部の内周縁及び内側配置部の外周縁の他方とによって、複数のケーブルを個別に挿通させるための複数の挿通孔を形成することができる。これら複数の挿通孔は互いに間隔をあけて配されるため、複数のケーブルが複数の挿通孔に個別に挿通された状態では、複数のケーブルを互いに間隔をあけた状態で個別に保持することができる。これにより、複数のケーブル同士が絡み合うことを効果的に抑制できる。
複数のケーブルを上記構成のケーブル保持具に挿通させて保持するためには、環状部の内側に複数のケーブルを挿通させた後に、複数のケーブルが複数の溝部に個別に入るように、内側配置部を環状部に固定すればよい。ここで、環状部の内側の領域(内側領域)は、前述したケーブル用の挿通孔よりも十分に大きいため、複数のケーブルを環状部の内側に挿通させる際に、ケーブルの端部に取り付けられたコネクタを環状部の内側領域に通すことが可能となる。したがって、ケーブルの両端にコネクタが取り付けられていても、複数のケーブルを挿通させて保持することができる。
また、上記構成において、環状部の内周縁及び環状部の外周縁の両方に溝部が形成され、環状部の溝部と環状部の溝部とが対向して配されるように、環状部と環状部との相対的な位置を設定した場合には、環状部及び環状部の二つの溝部によってケーブルを挿通させる挿通孔を形成することができる。このため、環状部及び環状部の一方のみに溝部を形成する場合と比較して、径方向における各溝部の深さ寸法、及び、周方向における各溝部の幅寸法を小さく設定することが可能となる。したがって、環状部及び環状部の一方のみに溝部を形成する場合と比較して、より多くの溝部を環状部や環状部に形成することができる。すなわち、より多くのケーブルを保持することが可能となる。
上記構成によれば、より多くのケーブルを互いに間隔をあけた状態で保持することができる。
また、前記ケーブル保持具では、前記環状部及び前記内側配置部が、互いに軸方向にずれて位置した状態で固定されてもよい。
また、本発明の一態様によるケーブル保持具は、環状部と、前記環状部の軸方向から見て前記環状部の径方向において前記環状部の内側に配された状態で前記環状部に着脱自在に固定される内側配置部と、を備え、前記環状部の内周縁及び前記内側配置部の外周縁の少なくとも一方に、周方向に間隔をあけて配列された複数の溝部が形成され、前記環状部及び前記内側配置部は、互いに軸方向にずれて位置した状態で固定されているを特徴とする。
上記構成によれば、環状部や内側配置部を単純な板状とすることができるため、環状部や内側配置部を低コストで製造することが可能となる。すなわち、ケーブル保持具の製造コスト削減をさらに図ることができる。
さらに、前記ケーブル保持具では、前記環状部及び前記内側配置部が、前記環状部の内周縁と前記内側配置部の外周縁とが前記径方向において互いに対向している状態で、相互に固定されてもよい。
上記構成によれば、各ケーブルが軸方向の同じ位置において環状部の内周縁側及び内側配置部の外周縁側から支持される。これにより、各ケーブルを安定して保持できると共に、ケーブルの保護も図ることができる。
また、上記構成によれば、環状部の内側に内側配置部が挿入されるため、ケーブル保持具の外観を凹凸が小さい外観とすることができる。すなわち、ケーブル保持具の外観意匠向上を図ることができる。
また、前記ケーブル保持具では、前記環状部の内周縁、及び、前記環状部の内周縁に対応する前記内側配置部の外周縁が、前記環状部の軸方向から見て円形状に形成されてもよい。
上記構成によれば、複数のケーブルがケーブル保持具において円形状に配列されるため、複数のケーブルが直線状に配列される場合と比較して、複数のケーブルをケーブル保持具においてコンパクトに配置することができる。
また、前記ケーブル保持具では、前記環状部の内周縁、及び、前記環状部の内周縁に対応する前記内側配置部の外周縁が、前記環状部の軸方向から見て多角形状に形成されてもよい。
本発明によれば、ケーブルの両端にコネクタが取り付けられていても、複数のケーブルを個別に挿通させて保持することができる。
本発明の第一実施形態に係るケーブル保持具が複数のケーブルを保持した状態を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るケーブル保持具が複数のケーブルを保持した状態を示す上面図である。 本発明の第一実施形態に係るケーブル保持具の分解斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るケーブル保持具を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るケーブル保持具を示す分解斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るケーブル保持具が複数のケーブルを保持した状態を示す上面図である。
〔第一実施形態〕
以下、図1〜3を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
本実施形態に係るケーブル保持具は、各種機器や装置などに用いられる。図1〜3に示すように、本実施形態のケーブル保持具1Aは、環状部2Aと、内側配置部3Aと、外側環状部4Aと、を備える。
内側配置部3Aは、図2のように環状部2Aの軸方向から見て環状部2Aの径方向において環状部2Aの内側に配された状態で、環状部2Aに対して着脱自在に固定される。内側配置部3Aの外周縁は、軸方向から見て環状部2Aの内周縁に相似する形状に形成されている。軸方向から見た内側配置部3Aの外周縁の大きさは、環状部2Aの内周縁と同等以下とされている。内側配置部3Aの外周縁の大きさが環状部2Aの内周縁よりも小さい場合には、内側配置部3Aを環状部2Aに固定した状態において、環状部2Aの内周縁と内側配置部3Aの外周縁との間に隙間が生じる。隙間の寸法は、少なくともケーブル保持具1Aによって保持されるケーブル5の径寸法よりも小さければよい。
本実施形態において、環状部2Aの内周縁、及び、これに対応する内側配置部3Aの外周縁は、軸方向から見て円形状に形成されている。また、環状部2Aの外周縁は、環状部2Aの内周縁に相似する円形状に形成されている。すなわち、本実施形態の環状部2Aは円環部であり、内側配置部3Aは円形部である。内側配置部3Aの径寸法(外径寸法)は、環状部2Aの内径寸法以下とされている。
本実施形態では、上記した内側配置部3Aの外周縁及び環状部2Aの内周縁の両方に、周方向に間隔をあけて配列された複数の溝部6,7が形成されている。
内側配置部3Aの外周縁に形成される溝部7(以下、第二溝部7と呼ぶ。)の数は、環状部2Aの内周縁に形成される溝部6(以下、第一溝部6と呼ぶ。)の数と同数である。また、内側配置部3Aを環状部2Aに固定した状態においては、径方向において第一溝部6と、第二溝部7とが対向する。径方向において相互に対向する第一溝部6及び第二溝部7は、ケーブルを環状部2Aと内側配置部3Aとの間においてこれらの軸方向に挿通させる挿通孔11(以下、第一挿通孔11と呼ぶ。)を構成する。すなわち、内側配置部3Aを環状部2Aに固定することで、複数のケーブル5を個別に挿通させるための複数の第一挿通孔11が形成される。複数の第一挿通孔11は、互いに間隔をあけて配されている。
環状部2Aの内周縁や内側配置部3Aの外周縁の周方向における各溝部6,7の幅寸法は、ケーブル5の径寸法以上に設定されているとよい。また、環状部2Aや内側配置部3Aの径方向における各溝部6,7の深さ寸法は、例えばケーブル5の径寸法よりも大きく設定されてもよいが、ケーブル5の径寸法以下に設定されるとよい。この場合には、ケーブル5を溝部6,7に容易に入り込ませることができる。
また、各溝部6,7の幅寸法は、例えばケーブル5の径寸法との差が小さくなるように設定されているとよい。この場合には、第一挿通孔11に挿通されたケーブル5が環状部2Aの内周縁や内側配置部3Aの外周縁の周方向に移動することを好適に規制できる。すなわち、ケーブル5を好適に保持することができる。
また、軸方向から見た各第一挿通孔11の大きさや形状は、例えば図2のようにケーブル5をクランプせずに単純に保持するように設定されてもよいし、例えば、ケーブル5をクランプする(環状部2Aと内側配置部3Aとで挟み込む)ように設定されてもよい。ここで、「ケーブル5をクランプせずに単純に保持する」状態は、ケーブル5がケーブル保持具1Aに対して環状部2A、内側配置部3Aの周方向や径方向に移動することを規制するが、ケーブル5の軸方向への移動を許容することを意味する。
ケーブル5をクランプせずに単純に保持する場合、環状部2Aや内側配置部3Aの径方向における第一挿通孔11の寸法(径方向に対向する第一溝部6及び第二溝部7の深さ寸法を足し合わせた寸法)は、ケーブル5の径寸法以上となるように設定されるとよい。また、環状部2Aや内側配置部3Aの径方向における第一挿通孔11の寸法は、ケーブル5の径寸法との差が小さくなるように設定されるとよい。この場合には、第一挿通孔11に挿通されたケーブル5が環状部2Aや内側配置部3Aの径方向に移動することを好適に規制できる。すなわち、ケーブル5を好適に保持できる。
一方、ケーブル5をクランプする場合、環状部2Aや内側配置部3Aの径方向における第一挿通孔11の寸法は、ケーブル5の径寸法よりも小さく設定されるとよい。ただし、環状部2Aや内側配置部3Aの径方向における第一挿通孔11の寸法は、ケーブル5の径寸法との差が小さくなるように設定されるとよい。この場合には、クランプによるケーブル5の変形を抑制できる。すなわち、ケーブル5の保護を図ることができる。
複数の第一挿通孔11の形状や寸法は、図示例のように互いに同じであってもよいが、例えば互いに異なっていてもよい。
外側環状部4Aは、環状部2Aの軸方向から見て径方向において環状部2Aの外側に配された状態で、環状部2Aに対して着脱自在に固定される。外側環状部4Aの内周縁は、軸方向から見て環状部2Aの外周縁に相似する形状に形成されている。軸方向から見た外側環状部4Aの内周縁の大きさは、環状部2Aの外周縁と同等以上とされている。外側環状部4Aの内周縁の大きさが環状部2Aの外周縁よりも大きい場合には、外側環状部4Aを環状部2Aに固定した状態において、環状部2Aの外周縁と外側環状部4Aの内周縁との間に隙間が生じる。隙間の寸法は、少なくともケーブル保持具1Aによって保持されるケーブル5の径寸法よりも小さければよい。
本実施形態において、環状部2Aの外周縁、及び、これに対応する外側環状部4Aの内周縁は、軸方向から見て円形状に形成されている。また、外側環状部4Aの外周縁は、外側環状部4Aの内周縁に相似する円形状に形成されている。すなわち、本実施形態の外側環状部4Aは、環状部2Aよりも大きく形成された外側円環部となっている。外側環状部4Aの内径寸法は、環状部2Aの外径寸法以下とされている。
本実施形態では、上記した外側環状部4Aの内周縁に、周方向に間隔をあけて配列された複数の溝部8(以下、第三溝部8と呼ぶ。)が形成され、環状部2Aの外周縁には溝部が形成されていない。
第三溝部8は、環状部2Aの外周縁と共に、ケーブル5を環状部2Aと外側環状部4Aとの間においてこれらの軸方向に挿通させる挿通孔12(以下、第二挿通孔12と呼ぶ。)を構成する。すなわち、外側環状部4Aを環状部2Aに固定することで、複数のケーブル5を個別に挿通させるための複数の第二挿通孔12が形成される。複数の第二挿通孔12は、互いに間隔をあけて配されている。また、第二挿通孔12は、前述した第一挿通孔11に対して間隔をあけて配されている。
外側環状部4Aの周方向における各第三溝部8の幅寸法や、外側環状部4Aの径方向における各第三溝部8の深さ寸法は、前述した第一溝部6、第二溝部7と同様に設定されてよい。また、軸方向から見た第二挿通孔12の大きさや形状も、前述した第一挿通孔11と同様に設定されてよい。
複数の第二挿通孔12の形状や各寸法は、図示例のように互いに同じであってもよいが、例えば互いに異なっていてもよい。また、第二挿通孔12の形状や各寸法は、例えば第一挿通孔11と同じであってもよいし、例えば第一挿通孔11と異なっていてもよい。
以上のように構成される本実施形態のケーブル保持具1Aにおいて、環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aを形成する材料は任意であってよい。
例えばケーブル5を挿通孔11,12においてクランプせずに単純に保持する場合、環状部2A、内側配置部3A、外側環状部4Aは、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアセタール(POM)など、ケーブル5との間に生じる摩擦力が小さい材料によって構成されるとよい。また、例えばケーブル5を挿通孔11,12においてクランプする場合、環状部2A、内側配置部3A、外側環状部4Aは、例えば金属や滑り難い樹脂材料、ゴムなど、ケーブル5との間に生じる摩擦力が大きい材料によって構成されるとよい。
これらの材料は、少なくとも挿通孔11,12に挿通されたケーブル5が触れ得る環状部2A、内側配置部3A、外側環状部4Aの部位(内側配置部3Aや環状部2Aの外周縁、環状部2Aや外側環状部4Aの内周縁、各溝部6,7,8の内面)に適用されればよい。すなわち、ケーブル5が触れない環状部2A、内側配置部3A、外側環状部4Aの部位は、任意の材料によって構成されてよい。
上記した環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aを相互に固定する固定構造は任意であってよいが、本実施形態の固定構造は、環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aを一括して固定するように構成されている。以下、具体的に説明する。
環状部2A及び内側配置部3Aには、各々の外周縁から互いに逆向きに径方向に延びる一対の腕部15,16が形成されている。環状部2A及び内側配置部3Aの一対の腕部15,16は、それぞれ軸方向から見て外側環状部4Aと重なる位置まで延びている。環状部2A及び内側配置部3Aの一対の腕部15,16、並びに、外側環状部4Aのうち、これらが重なる部位には、軸方向に貫通する貫通孔17,18,19が形成されている。これらの貫通孔17,18,19には、ネジ止め用のネジ20が各々挿通される。
したがって、環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aを一括して固定する際には、例えば、貫通孔17,18,19に挿通されたネジ20の先端部に不図示のナットを螺着させればよい。また、例えば、貫通孔17,18,19にネジ20を挿通させた上で各種機器や装置などの壁に螺着させれば、環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aを相互に固定すると共に、ケーブル保持具1Aを各種機器や装置などの壁に取り付けることができる。
本実施形態において、上記した環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aは、厚さが一定の板状(例えば薄板状)に形成されている。このため、環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aを相互に固定した状態では、環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aが互いに軸方向にずれて位置する。
環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aを相互に固定した状態では、軸方向における外側環状部4A、環状部2A、内側配置部3Aの配列順が任意であってよい。本実施形態では、外側環状部4A、環状部2A、内側配置部3Aが軸方向にこの順番に配列されている。この場合、第一挿通孔11を構成する第一溝部6と第二溝部7とを軸方向において近くに配することができる。また、第二挿通孔12を構成する第三溝部8と環状部2Aの外周縁とを軸方向において近くに配することができる。このため、各挿通孔11,12に挿通されるケーブル5を好適に保持することができる。
また、本実施形態のケーブル保持具1Aでは、内側配置部3Aに、その中心部を軸方向に貫通する中心孔部21が形成されている。中心孔部21には、ケーブル5を挿通することができる。
また、内側配置部3Aの各腕部15及び環状部2Aのうち、径方向において外側環状部4Aよりも内側に位置する部位には、軸方向に貫通する孔部22,23が形成されている。これら孔部22,23は、例えばケーブル5を挿通させるために利用してもよいし、例えば環状部2Aと内側配置部3Aとをネジ止め等によって固定するために用いてもよい。
次に、本実施形態のケーブル保持具1Aに複数のケーブル5を保持させる方法(保持方法)の一例について説明する。
複数のケーブル5をケーブル保持具1Aに保持させるためには、はじめに、環状部2Aと内側配置部3Aとの間に保持される複数のケーブル5X(以下、第一ケーブル5Xと呼ぶ。)を、環状部2Aの内側に通す。ここで、環状部2Aの内側の領域(内側領域)は、環状部2Aの第一溝部6と内側配置部3Aの第二溝部7とからなる第一挿通孔11よりも十分に大きいため、仮に第一ケーブル5Xの両端に第一ケーブル5Xの径寸法よりも大きなコネクタ(不図示)が取り付けられていても、第一ケーブル5Xを環状部2Aの内側領域に通すことができる。
次いで、複数の第一ケーブル5Xが、それぞれ環状部2Aの各第一溝部6及びこれに対応する内側配置部3Aの各第二溝部7に入るように、内側配置部3Aを環状部2Aの内側に配する。これにより、複数の第一ケーブル5Xが、環状部2Aと内側配置部3Aとの間に形成される複数の第一挿通孔11に個別に挿通され、保持される。
その後、上記と同様にして、環状部2Aと外側環状部4Aとの間に形成される複数の第二挿通孔12に、複数のケーブル5Y(以下、第二ケーブル5Yと呼ぶ。)を保持させる。
すなわち、はじめに、複数の第二ケーブル5Yを外側環状部4Aの内側に通す。ここで、外側環状部4Aの内側の領域(内側領域)は、外側環状部4Aの第三溝部8と環状部2Aの外周縁とからなる第二挿通孔12よりも十分に大きいため、仮に第二ケーブル5Yの両端に第二ケーブル5Yの径寸法よりも大きなコネクタ(不図示)が取り付けられていても、第二ケーブル5Yを外側環状部4Aの内側領域に通すことができる。
複数の第二ケーブル5Yを外側環状部4Aの内側に通した後には、複数の第二ケーブル5Yが、それぞれ外側環状部4Aの各第三溝部8に入るように、環状部2Aを外側環状部4Aの内側に配する。これにより、複数の第二ケーブル5Yが、環状部2Aと外側環状部4Aとの間に形成される複数の第二挿通孔12に個別に挿通され、保持される。また、環状部2Aを外側環状部4Aの内側に配する際には、環状部2Aと内側配置部3Aとの間に保持された複数の第一ケーブル5Xを外側環状部4Aの内側に通す。
最後に、環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aをネジ止め等により相互に固定することで、複数のケーブル5がケーブル保持具1Aに保持される。
上記した保持方法においては、例えば、内側配置部3Aの中心孔部21や環状部2A及び内側配置部3Aの孔部22,23に別のケーブル5Z(以下、第三ケーブル5Zと呼ぶ。)を挿通させてもよい。第三ケーブル5Zは、例えば、環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aを相互に固定した後、または、内側配置部3Aを環状部2Aの内側に配するまでの間に、内側配置部3Aの中心孔部21や、環状部2A及び内側配置部3Aの孔部22,23に挿通されてもよい。
以上説明したように、本実施形態のケーブル保持具1Aは、複数のケーブル5を個別に挿通させるための複数の挿通孔11,12が互いに間隔をあけて配されている。このため、複数のケーブル5が複数の挿通孔11,12に個別に挿通された状態では、複数のケーブル5を互いに間隔をあけた状態で個別に保持することができる。これにより、複数のケーブル5同士が絡み合うことを効果的に抑制できる。
また、例えば、複数のケーブル5が基台と基台に対して回転する回転部とを接続する構成において、複数のケーブル5同士が絞られることも抑制できる。例えば、複数のケーブル5が間隔をあけずに保持される場合には、回転部が基台に対して回転した際に、複数のケーブル5が捻じれるように絡み合い、絞られてしまう。これに対し、本実施形態のケーブル保持具1Aでは、複数のケーブル5が互いに間隔をあけて配されるため、回転部が基台に対して回転しても、複数のケーブル5が絞られることを抑制できる。
また、本実施形態のケーブル保持具1Aでは、互いに着脱自在に固定される環状部2Aと内側配置部3Aとの間に複数のケーブル5を保持する。また、互いに着脱自在に固定される環状部2Aと外側環状部4Aとの間に複数のケーブル5を保持する。このため、上記した保持方法で説明したように、両端にコネクタが取り付けられたケーブル5であっても、複数の挿通孔11,12に個別に挿通させて保持することができる。
また、各種機器や装置などのメンテナンスにおいて、コネクタ付のケーブル5を容易に交換することも可能となる。
また、本実施形態のケーブル保持具1Aによれば、従来と比較して部品点数が少ないため、効率よく複数のケーブル5を挿通させて保持できる。また、ケーブル保持具1Aの製造コスト削減も図ることができる。
また、本実施形態のケーブル保持具1Aによれば、これに保持された複数のケーブル5が周方向に整然と配列されるため、ケーブル5の種類を容易に見分けることも可能となる。したがって、ケーブル保持具1Aに対する複数のケーブル5の取り付けや交換などの作業性を向上でき、複数のケーブル5の配線ミスを効果的に抑制できる。
さらに、本実施形態のケーブル保持具1Aによれば、軸方向から見て、環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aのうち複数の挿通孔11,12が形成される部分が互いに重ならない。このため、例えば図2に示すように、環状部2A、内側配置部3A、外側環状部4Aに、複数の挿通孔11,12(溝部6,7,8)に個別に対応する複数の識別記号を設けることができる。図2において、「A1」〜「A8」は複数の第一挿通孔11に個別に対応する複数の識別記号であり、環状部2Aに形成されている。また、「B1」〜「B14」は複数の第二挿通孔12に個別に対応する複数の識別記号であり、外側環状部4Aに形成されている。これら複数の識別記号によって、ケーブル5の種類をさらに容易に見分けることが可能となる。
さらに、本実施形態のケーブル保持具1Aによれば、環状部2Aと内側配置部3Aとの間に形成される複数の第一挿通孔11が、環状部2Aの第一溝部6及び内側配置部3Aの第二溝部7によって構成されている。
このため、環状部2A及び内側配置部3Aの一方のみに溝部6,7を形成する場合と比較して、径方向における各溝部6,7の深さ寸法、及び、周方向における各溝部6,7の幅寸法を小さく設定することが可能となる。したがって、環状部2A及び内側配置部3Aの一方のみに溝部6,7を形成する場合と比較して、より多くの溝部6,7を環状部2Aや内側配置部3Aに形成することができる。すなわち、より多くのケーブル5を保持することが可能となる。
また、本実施形態のケーブル保持具1Aによれば、環状部2A、内側配置部3A及び外側環状部4Aが軸方向にずれて位置する状態で相互に固定されている。このため、環状部2A、内側配置部3A、外側環状部4Aをそれぞれ単純な板状とすることができる。したがって、環状部2A、内側配置部3A、外側環状部4Aを低コストで製造することができる。すなわち、すなわち、ケーブル保持具1Aの製造コスト削減をさらに図ることができる。
また、本実施形態のケーブル保持具1Aによれば、環状部2Aと内側配置部3Aとの間に複数の第一ケーブル5Xを個別に保持することに加え、環状部2Aと外側環状部4Aとの間にも複数の第二ケーブル5Yを個別に保持することができる。このため、より多くのケーブル5を互いに間隔をあけた状態で保持することができる。
また、本実施形態のケーブル保持具1Aによれば、内側配置部3Aの外周縁、環状部2Aの内周縁及び外周縁、並びに、外側環状部4Aの内周縁が、軸方向から見て円形状に形成されている。このため、複数のケーブル5がケーブル保持具1Aにおいて円形状に配列される。したがって、複数のケーブル5が直線状に配列される場合と比較して、複数のケーブル5をケーブル保持具1Aにおいてコンパクトに配置することができる。
〔第二実施形態〕
次に、図4,5を参照して本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態において、第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図4,5に示すように、本実施形態のケーブル保持具1Bは、第一実施形態と同様に、環状部2B、内側配置部3B及び外側環状部4Bを備える。環状部2Bは、第一実施形態と同様に、円環状に形成され、複数の第一溝部6、及び、一対の腕部15を有する。内側配置部3Bは、第一実施形態と同様に、円形状に形成され、複数の第二溝部7、一対の腕部16を有する。また、外側環状部4Bは、第一実施形態と同様に、円環状に形成され、複数の第三溝部8を有する。
ただし、本実施形態のケーブル保持具1Bでは、環状部2B、内側配置部3B及び外側環状部4Bを相互に固定した状態において、環状部2Bの内周縁と内側配置部3Bの外周縁とが径方向において対向し、かつ、環状部2Bの外周縁と外側環状部4Bの内周縁とが径方向において対向する。以下、本実施形態のケーブル保持具1Bの構成について、具体的に説明する。
本実施形態では、軸方向における環状部2Bの厚さ寸法が、環状部2Bの腕部15の厚さ寸法よりも大きく設定されている。環状部2Bの一対の腕部15は、軸方向における環状部2Bの中途部において環状部2Bの外周縁から互いに逆向きに延びている。言い換えれば、本実施形態の環状部2Bは、環状部2Bの腕部15に対して軸方向の両側に突出するように形成されている。
また、本実施形態の環状部2Bには、一対の収容溝31が形成されている。一対の収容溝31には、内側配置部3Bの一対の腕部16がそれぞれ収容される。各収容溝31は、外側環状部4Bの径方向に延びて形成されている。各収容溝31は、少なくとも環状部2Bの内周縁に開口していればよいが、本実施形態では内側配置部3Bの腕部16が環状部2Bの腕部15にも重ねて配されるため)、環状部2Bの内周縁及び外周縁の両方に開口している。
環状部2Bの各収容溝31の深さ寸法は、少なくとも内側配置部3Bの腕部16が環状部2Bの収容溝31に収容された状態で内側配置部3Bが環状部2Bの内側に挿入されるように設定されればよい。本実施形態では、環状部2Bの各収容溝31の深さ寸法が、内側配置部3Bの腕部16の厚さ寸法と同等に設定されている。また、本実施形態では、環状部2Bの各収容溝31の底面が、環状部2Bの各腕部15のうち内側配置部3Bの腕部16が配される面と面一となるように形成されている。
各収容溝31の長手方向及び深さ方向に直交する幅寸法は、少なくともこれに対応する内側配置部3Bの腕部16の幅寸法以上に設定されればよいが、本実施形態では、内側配置部3Bの腕部16の幅寸法と同等に設定されている。これにより、内側配置部3Bの一対の腕部16を一対の収容溝31に各々収容するだけで、周方向において環状部2Bと内側配置部3Bとを相対的に位置決めすることができる。
本実施形態では、軸方向における内側配置部3Bの厚さ寸法が、内側配置部3Bの一対の腕部16の厚さ寸法よりも大きく、かつ、前述した環状部2Bの厚さ寸法と同等に設定されている。内側配置部3Bの一対の腕部16は、軸方向における内側配置部3Bの第一端部において環状部2Bの外周縁から互いに逆向きに延びている。言い換えれば、本実施形態の内側配置部3Bは、その軸方向の第二端部が内側配置部3Bの腕部16から環状部2Bに向けて突出するように形成されている。
これにより、本実施形態の内側配置部3Bは、その一対の腕部16が環状部2Bの一対の収容溝31に各々収容されるように、かつ、内側配置部3Bが環状部2Bの内側に挿入されるようにして、環状部2Bに対して取り付けられる。
本実施形態では、軸方向における外側環状部4Bの厚さ寸法が、前述した環状部2Bや内側配置部3Bの厚さ寸法と同等に設定されている。
また、本実施形態の外側環状部4Bには、一対の収容溝32が形成されている。一対の収容溝32には、環状部2B及び内側配置部3Bの一対の腕部15,16がそれぞれ収容される。各収容溝32は、外側環状部4Bの径方向に延びて形成されている。各収容溝32は、少なくとも外側環状部4Bの内周縁に開口していればよいが、本実施形態では、外側環状部4Bの内周縁及び外周縁の両方に開口している。
外側環状部4Bの各収容溝32の深さ寸法は、少なくとも環状部2B及び内側配置部3Bの腕部15,16が外側環状部4Bの収容溝32に収容された状態で環状部2Bが外側環状部4Bの内側に挿入されるように設定されればよい。本実施形態では、外側環状部4Bの各収容溝32の深さ寸法が、環状部2B及び内側配置部3Bの腕部15,16の厚さ寸法を足し合わせた寸法と同等に設定されている。
各収容溝32の長手方向及び深さ方向に直交する幅寸法は、少なくともこれに対応する環状部2Bや内側配置部3Bの腕部15,16の幅寸法以上に設定されればよいが、本実施形態では、環状部2Bや内側配置部3Bの腕部15,16の幅寸法と同等に設定されている。これにより、環状部2B及び内側配置部3Bの一対の腕部15,16を一対の収容溝32に各々収容するだけで、周方向において環状部2B、内側配置部3B及び外側環状部4Bを相対的に位置決めすることができる。
そして、本実施形態の外側環状部4Bは、環状部2B及び内側配置部3Bの一対の腕部15,16が外側環状部4Bの一対の収容溝32に各々収容されるように、かつ、環状部2B及び内側配置部3Bが外側環状部4Bの内側に挿入されるようにして、環状部2Bに対して取り付けられる。
上記した本実施形態のケーブル保持具1Bに複数のケーブルを保持させる方法は、第一実施形態と同様である。
本実施形態のケーブル保持具1Bによれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態のケーブル保持具1Bによれば、環状部2Bの内周縁と内側配置部3Bの外周縁とが径方向において対向する。また、環状部2Bの外周縁と外側環状部4Bの内周縁とが径方向において対向する。このため、環状部2Bと内側配置部3Bとの間で保持される各第一ケーブル5X(図1,2参照)が、軸方向の同じ位置において環状部2Bの内周縁側及び内側配置部3Bの外周縁側から支持される。また、環状部2Bと外側環状部4Bとの間で保持される各第二ケーブル5Y(図1,2参照)が、軸方向の同じ位置において環状部2Bの外周縁側及び外側環状部4Bの内周縁側から支持される。したがって、各ケーブル5を安定して保持できると共に、ケーブル5の保護も図ることができる。
また、本実施形態のケーブル保持具1Bによれば、外側環状部4Bの内側に環状部2Bが挿入され、また、環状部2Bの内側に内側配置部3Bが挿入されるため、ケーブル保持具1Bの外観を凹凸が小さい外観とすることができる。特に本実施形態のケーブル保持具1Bでは、環状部2B、内側配置部3B及び外側環状部4Bの厚さ寸法が同等となっているため、ケーブル保持具1Bの外観を凹凸が無い外観とすることができる。したがって、ケーブル保持具1Bの外観意匠向上を図ることができる。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、上記した二つの実施形態の構成は、適宜組み合わされてもよい。具体的には、軸方向から見て一対の腕部15,16の一方側に位置する環状部、内側配置部及び外側環状部の部位(一方の円弧状の部位)が、第一実施形態のように軸方向において互いにずれて位置するように構成され、かつ、一対の腕部15,16の他方側に位置する環状部、内側配置部及び外側環状部の部位(他方の円弧状の部位)が、第二実施形態のように軸方向において互いに一致して位置するように構成されてもよい。
本発明のケーブル保持具において、環状部の内周縁、及び、これに対応する内側配置部の外周縁は、軸方向から見て任意の形状に形成されてよい。同様にして、環状部の外周縁、及び、これに対応する外側環状部の内周縁も、軸方向から見て任意の形状に形成されてよい。
例えば図6に示すように、環状部2Cの内周縁、及び、これに対応する内側配置部3Cの外周縁は、軸方向から見て多角形状に形成されてもよい。図6に例示するケーブル保持具1Cでは、環状部2Cの内周縁、及び、これに対応する内側配置部3Cの外周縁が、軸方向から見て長方形状に形成されている。図6では図示しないが、環状部2Cの外周縁、及び、これに対応する外側環状部の内周縁は、環状部2Cと内側配置部3Cとの関係と同様に、例えば軸方向から見て多角形状に形成されてもよい。
上記した構成において、ケーブル5を挿通させるための溝部6,7は、例えば環状部2Cの内周縁や内側配置部3Cの外周縁をなす多角形状の角部に形成されてもよいが、図6に例示するケーブル保持具1Cでは、多角形状の辺(図6では長方形状の長辺)のみに形成されている。また、図6に例示するケーブル保持具1Cでは、溝部6,7が、同一の辺(長辺)に対してその長手方向に互いに間隔をあけて複数形成されている。
図6に例示するケーブル保持具1Cでは、一対の腕部16を含む内側配置部3Cが、環状部2Cの軸方向から見て、環状部2Cの内周縁よりも長辺が長い長方形状に形成されている。すなわち、内側配置部3Cの一対の腕部16は、軸方向から見て長方形状とされた内側配置部3Cの外周縁の短辺から突出し、環状部2Cの内周縁のうち長辺に沿って環状部2Cと重なる位置まで延びている。
上記したようなケーブル保持具によれば、内側配置部の外周縁、環状部の内周縁や外周縁、外側環状部の内周縁を直線状に形成できる。また、環状部、内側配置部、外側環状部を単純な形状に形成できる。したがって、環状部、内側配置部、外側環状部を容易に製造することが可能となる。
本発明のケーブル保持具では、少なくとも及び環状部の内周縁及び内側配置部の外周縁の一方に、複数の溝部が形成されていればよい。すなわち、複数の溝部は例えば環状部の内周縁のみに形成されてもよい。この場合には、内側配置部を環状部に固定することで、複数の溝部と内側配置部の外周縁とによって複数のケーブルを個別に挿通させる複数の第一挿通孔が構成される。
また、本発明のケーブル保持具では、少なくとも環状部の外周縁及び外側環状部の内周縁の一方に、複数の溝部が形成されていればよい。すなわち、複数の溝部は、例えば環状部の外周縁及び外側環状部の内周縁の両方に形成されてもよい。この場合には、径方向において環状部の溝部と外側環状部の溝部とが対向するように外側環状部を環状部に固定することで、環状部の複数の溝部と外側環状部の複数の溝部とによって複数のケーブルを個別に挿通させる複数の第二挿通孔が形成される。
また、本発明のケーブル保持具は、例えば、径寸法が互いに異なる外側環状部を複数備えてもよい。すなわち、径方向において環状部の外側には、複数の外側環状部が径方向に複数配列されてもよい。この場合には、上記実施形態と同様に、一の外側環状部の内周縁及び別の外側環状部の外周縁の少なくとも一方に、周方向に間隔をあけて配列された複数の溝部が形成されていればよい。
また、本発明のケーブル保持具は、例えば外側環状部を備えなくてもよい。
1A,1B,1C ケーブル保持具
2A,2B,2C 環状部
3A,3B,3C 内側配置部
4A,4B 外側環状部
5,5X,5Y,5Z ケーブル
6,7,8 溝部
11,12 挿通孔
15,16 腕部
31,32 収容溝

Claims (6)

  1. 環状部と、前記環状部の軸方向から見て前記環状部の径方向において前記環状部の内側に配された状態で前記環状部に着脱自在に固定される内側配置部と、を備え、
    前記環状部の内周縁及び前記内側配置部の外周縁の少なくとも一方に、周方向に間隔をあけて配列された複数の溝部が形成され
    前記環状部の軸方向から見て前記径方向において前記環状部の外側に配された状態で前記環状部に着脱自在に固定される外側環状部を備え、
    前記環状部の外周縁及び前記外側環状部の内周縁の少なくとも一方に、周方向に間隔をあけて配列された複数の溝部が形成されているケーブル保持具。
  2. 前記環状部及び前記内側配置部は、互いに軸方向にずれて位置した状態で固定されている請求項1に記載のケーブル保持具。
  3. 環状部と、前記環状部の軸方向から見て前記環状部の径方向において前記環状部の内側に配された状態で前記環状部に着脱自在に固定される内側配置部と、を備え、
    前記環状部の内周縁及び前記内側配置部の外周縁の少なくとも一方に、周方向に間隔をあけて配列された複数の溝部が形成され、
    前記環状部及び前記内側配置部は、互いに軸方向にずれて位置した状態で固定されているケーブル保持具。
  4. 前記環状部及び前記内側配置部は、前記環状部の内周縁と前記内側配置部の外周縁とが前記径方向において互いに対向している状態で、相互に固定されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のケーブル保持具。
  5. 前記環状部の内周縁、及び、前記環状部の内周縁に対応する前記内側配置部の外周縁が、前記環状部の軸方向から見て円形状に形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のケーブル保持具。
  6. 前記環状部の内周縁、及び、前記環状部の内周縁に対応する前記内側配置部の外周縁が、前記環状部の軸方向から見て多角形状に形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のケーブル保持具。
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