JP6626329B2 - 分割品の不良原因特定方法および分割品のトレーサビリティシステム - Google Patents
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Description
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得し、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得し、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を選出し、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出し、その抽出データを基に不良の原因を特定するようにしたことを特徴とする分割品の不良原因特定方法。
前記ワーク形状変形工程における変形率を基に、変形前のワークの各位置と変形後のワークの各位置との関連付けを行うようにした前項1に記載の分割品の不良原因特定方法。
引抜工程におけるワークの位置毎の引抜力に関する情報が、前記処理条件データに含まれる前項1〜4のいずれか1項に記載の分割品の不良原因特定方法。
切断工程におけるワークの位置毎の切断力に関する情報が、前記処理条件データに含まれる前項1〜5のいずれか1項に記載の分割品の不良原因特定方法。
熱処理工程におけるワークの位置毎の温度条件に関する情報が、前記処理条件データに含まれる前項1〜6のいずれか1項に記載の分割品の不良原因特定方法。
搬送装置におけるワークと接触する部材に関する情報が、前記処理条件データに含まれる前項1〜7のいずれか1項に記載の分割品の不良原因特定方法。
前記総合検査値を基に各分割品の良否を判定するようにした前項1〜8のいずれか1項に記載の分割品の不良原因特定方法。
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得する手段と、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得する手段と、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を選出する手段と、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出する手段とを備え、
前記処理条件を抽出手段によって抽出されたデータを基に不良の原因を特定できるように構成されていることを特徴とする分割品のトレーサビリティシステム。
図1はこの発明の実施形態である分割品の不良原因特定方法が採用された円筒体製造過程の各工程を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態において製造される円筒体(管状体)は例えば、電子写真システムを構成する複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等において、感光ドラム、転写ローラ、その他の各部に利用されるものである。
(分割品に対する検査)を行うようにしている。そして、製品検査で各種の検査項目毎に良否が判定されて、その判定結果に基づき、各円筒体の合否を判定し、不合格品が取り除かれて、合格品の円筒体が出荷されるようになっている。また後に詳述するように、製品検査で不良と判定された場合には、追跡調査によってその不良の原因を特定するようにしている。
図2Aおよび図2Bは長寸円筒体および短寸円筒体の製造過程における加工前搬送工程および熱処理工程を説明するための図、図2Cは加工前搬送工程に採用されたコンベアを示す概略側面図である。なお図2Aおよび図2Bにおいて、ワーク(素管)W1上に記載された破線は、後工程の切断工程における素管W1の切断位置に対応する位置を示している(以下の図3A、図3B、図4Aおよび図4Bにおいても同じ)。
図2Aおよび図2Bに示すように、熱処理工程は、加熱処理と、その加熱処理後の放熱処理とを含んでいる。加熱処理では、加熱炉2に所定数の素管W1毎にまとめて加熱するバッチ方式で行う場合と、加熱炉2に素管W1を順次通過させつつ加熱する連続方式で行う場合とがある。炉内の温度は、場所によって異なるため、バッチ処理の場合には、素管のどの位置がどの温度領域に配置されているかによって、素管の部位(位置)毎に温度条件が変動する一方、連続処理の場合、素管のどの位置がどの温度領域を、どの程度の速度で通過するかによって、素管の部位(位置)毎に温度条件が変動する。
図3Aおよび図3Bに示すように口付工程における口付加工は後の引抜加工を行うために事前に必要な加工であり、熱処理された素管W1の先端(一端)を縮径加工して口付加工部W0を形成するものであり、この加工によって素管材料に負荷がかかることとなる。
図3Aおよび図3Bに示すように引抜加工においては、素管W1の口付加工部W0をクランプした状態で、引抜ダイス3内を通過させることにより、縮径させつつ引き延ばすように加工する。この引抜加工においては、素管W1を引っ張る際の圧力(引込力)を計測することによって、素管材料に加わる負荷による良否を簡易的に評価することができる。
図3Dおよび図3Eに示すように加工後搬送工程で使用されるコンベア4は、搬送方向に沿って配置されており、回転ベルト上にV受け具41が、回転方向(搬送方向)に沿って所定の間隔おきに複数取り付けられている。そして引抜加工された素管W1を搬送する際には、複数のV受け具41のうち、前後に並んで配置され、かつ素管W1に対応する2つのV受け具41が上昇して素管W1を下側から支持し、その支持された状態で、回転ベルトが回転することによって、素管W1が搬送されるようになっている。この搬送時に素管W1は、水平に配置され、かつ長さ方向が搬送方向に対し一致するように配置されている。
図4Aおよび図4Bに示すように切断工程においては、素管W1の先端部における口付加工部W0と、後端部における終端部WEとを切除するとともに、残りの中間部を製品長さに合わせて複数の円筒体W2…に分割するように切断する。例えば本実施形態においては、3本の長寸の円筒体W2に分割する場合と、5本の短寸の円筒体W2に分割する場合とがある。長寸の円筒体W2は長さが250mmであり、短寸の円筒体W2は150mmである。後に詳述するが本実施形態においては、長寸の円筒体W2はAタイプと称され、短寸の円筒体W2はBタイプと称される。参考までに長寸のAタイプの円筒体Wは、引抜前の寸法が200mm相当であり、短寸のBタイプの円筒体Wは、引抜前の寸法が120mm相当である。
図4A〜図5Bに示すように洗浄工程は、例えば前工程の加工によって残存する油等を除去するために行うものであり、複数の円筒体W2を縦向き状態でパレット55上に前後左右に所定間隔おきに配置し、そのパレット55を洗浄槽5内の洗浄液に浸漬することによって行う。この洗浄時において、洗浄槽5内の温度分布は均一でない場合が多く、パレット55上の円筒体W2の位置によっては温度が異なり、その温度差に伴って洗浄性も異なる。従って洗浄温度を基に、洗浄性の良否を評価することができる。
図1に示すように製品検査においては、項目別の検査と、後に詳述する総合検査とがある。項目別の検査(項目別検査)は主として円筒体W2の変形曲がりの検査(変形検査)と、円筒体W2の外観品質の検査(外観検査)とが並行して行われる。なお本実施形態においては、最終的な検査結果の判定(合否判定)は総合検査を基に行うようにしている。
本実施形態においては、上記の各工程を経て得られた円筒体W2のうち、製品検査で合格した円筒体W2が出荷される。
表1Bに示すように検査(項目別検査)においては、円筒体の全体的な曲がり変形の有無を判定する「変形1(曲がり)」、円筒体の端部の変形の有無を判定する「変形2(端部変形)」、円筒体の左側部(先端部)のキズ(スリキズ)の有無を判定する「外観1(スリキズ左)」、円筒体の中間部のキズ(スリキズ)の有無を判定する「外観2(スリキズ中)」、円筒体全体の変色の有無を判定する「外観3(全体変色)」、円筒体の部分的な変色の有無を反映する「外観4(部分変色)」、円筒体のスジキズの有無を判定する「外観5(スジ)」の各種検査が行われる。これらの検査は上記の検査装置によって自動的に行われるものである。さらに各検査の検査結果は既述した通り、検査指数で表示されており、最良の場合が「100」となり、曲がり量が多くなるに従って、その値(検査指数)が次第に小さくなる。具体的に例えば円筒体(A21−1)における変形1(曲がり)の検査においては、検査装置によって実際に測定された曲がり量(実測値)が「4」であり、基準値「100」からその曲がり量「4」を差し引いた値「96」が変形1(曲がり)の検査結果(検査指数)となる。さらに変形2(端部変形)の検査においては、実測の端部変形量の「5」を基準値の「100」から差し引いた値「95」が変形2の検査指数となる。同様に外観1〜5の検査においては、実測値の「24」「2」「1」「1」「3」を基準値の「100」からそれぞれ差し引いた値「76」「98」「99」「99」「97」が外観1〜5の検査指数となる。
次に検査結果において不良と判定された円筒体を基に、その不良原因の特定方法の具体例について説明する。
次に表1Bの「外観2(スリキズ中)」の検査で不良と判定された場合の不良原因の特定方法について説明する。この検査で不良判定された製品単位番号は「A10−3」「A91−3」「A92−3」「A93−3」「A94−3」「A132−3」「B01−4」「B01−5」である。これに対応する不良対応の製品単位部位を表1Aおよび表1Bから抽出したものを表3Aに示し、それ以外の素管単位部位を抽出したものを表3Bに示す。
次に表1Bの「外観3(全体変色)」の検査で不良と判定された場合の不良原因の特定方法について説明する。この検査で不良と判定された製品(円筒体)の製品番号は「A131−2」「A132−3」「A133−1」「A134−1」である。これに対応する不良対応の製品単位部位を表1Aおよび表1Bから抽出したものを表4Aに示し、それ以外の製品単位部位を抽出したものを表4Bに示す。
次に表1Bの「外観4(部分変色)」の検査で不良と判定された場合の不良原因の特定方法について説明する。この検査で不良判定された製品番号は「B01−1」「B01−2」「B01−3」「B01−5」である。これに対応する不良対応の製品単位部位を表1Aおよび表1Bから抽出したものを表5Aに示し、それ以外の製品単位部位を抽出したものを表5Bに示す。
次に表1Bの「外観5(スジ)」の検査で不良と判定された場合の不良原因の特定方法について説明する。この検査で不良判定された製品番号は「A10−3」「A131−2」「A132−3」「B01−3」である。これに対応する不良対応の製品単位部位を表1Aおよび表1Bから抽出したものを表6Aに示し、それ以外の製品単位部位を抽出したものを表6Bに示す。
次に表1Bの「変形1(曲がり)」の検査で不良と判定された場合の不良原因の特定方法について説明する。この検査で不良判定された製品番号は「A26−1」「A51−1」「A133−1」である。これに対応する不良対応の製品単位部位を表1Aおよび表1Bから抽出したものを表7Aに示し、それ以外の製品単位部位を抽出したものを表7Bに示す。
次に表1Bの「変形2(端部変形)」の検査で不良と判定された場合の不良原因の特定方法について説明する。この検査で不良判定された製品番号は「A91−2」「A94−3」「A132−3」「A133−1」である。これに対応する不良対応の製品単位部位を表1Aおよび表1Bから抽出したものを表8Aに示し、それ以外の製品単位部位を抽出したものを表8Bに示す。
本実施形態においては、上記項目別検査で得られた項目別検査値(項目別検査指数)を基に、総合検査値(総合品質指数)を算出し、その総合品質指数を基に円筒体(分割品)の合否を判定するようにしている。表9Aは項目別検査と総合検査との対比関係を示す表である。
W1:素管(ワーク)
W2:円筒体(分割品)
Claims (14)
- 複数の工程において順次処理されたワークを分割して複数の分割品を製造するとともに、各分割品に対し検査を行って良否を判定するようにした分割品の不良原因特定方法において、
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得し、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得し、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を算出し、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出し、その抽出データを基に不良の原因を特定する一方、
前記複数の工程には、ワークの形状を変形させるワーク形状変形工程を含み、
前記ワーク形状変形工程における変形率を基に、変形前のワークの各位置と変形後のワークの各位置との関連付けを行うようにしたことを特徴とする分割品の不良原因特定方法。 - 前記ワーク形状変形工程は、ワークに対し引抜加工、押出加工、圧延加工および引張加工のうち少なくとも1つの加工を行う工程である請求項1に記載の分割品の不良原因特定方法。
- 複数の工程において順次処理されたワークを分割して複数の分割品を製造するとともに、各分割品に対し検査を行って良否を判定するようにした分割品の不良原因特定方法において、
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得し、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得し、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を算出し、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出し、その抽出データを基に不良の原因を特定する一方、
ワークは、長尺な管状品である素管によって構成されていることを特徴とする分割品の不良原因特定方法。 - 複数の工程において順次処理されたワークを分割して複数の分割品を製造するとともに、各分割品に対し検査を行って良否を判定するようにした分割品の不良原因特定方法において、
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得し、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得し、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を算出し、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出し、その抽出データを基に不良の原因を特定する一方、
前記複数の工程には、ワークに対し引抜加工を行う引抜工程を含み、
引抜工程におけるワークの位置毎の引抜力に関する情報が、前記処理条件データに含まれることを特徴とする分割品の不良原因特定方法。 - 複数の工程において順次処理されたワークを分割して複数の分割品を製造するとともに、各分割品に対し検査を行って良否を判定するようにした分割品の不良原因特定方法において、
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得し、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得し、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を算出し、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出し、その抽出データを基に不良の原因を特定する一方、
前記複数の工程には、ワークに対し引抜加工を行う引抜工程を含み、
前記複数の工程には、ワークに対し切断加工を行ってワークを分割する切断工程を含み、
切断工程におけるワークの位置毎の切断力に関する情報が、前記処理条件データに含まれることを特徴とする分割品の不良原因特定方法。 - 複数の工程において順次処理されたワークを分割して複数の分割品を製造するとともに、各分割品に対し検査を行って良否を判定するようにした分割品の不良原因特定方法において、
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得し、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得し、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を算出し、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出し、その抽出データを基に不良の原因を特定する一方、
前記複数の工程には、ワークに対し熱処理を施す熱処理工程を含み、
熱処理工程におけるワークの位置毎の温度条件に関する情報が、前記処理条件データに含まれることを特徴とする分割品の不良原因特定方法。 - 複数の工程において順次処理されたワークを分割して複数の分割品を製造するとともに、各分割品に対し検査を行って良否を判定するようにした分割品の不良原因特定方法において、
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得し、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得し、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を算出し、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出し、その抽出データを基に不良の原因を特定する一方、
前記複数の工程には、搬送装置によってワークを搬送する搬送工程を含み、
搬送装置におけるワークと接触する部材に関する情報が、前記処理条件データに含まれることを特徴とする分割品の不良原因特定方法。 - 分割品に対する検査は、分割品の表面におけるキズ、変色の有無、分割品の変形具合を評価するものである請求項1〜7のいずれか1項に記載の分割品の不良原因特定方法。
- 複数の工程において順次処理されたワークを分割して複数の分割品を製造するとともに、各分割品に対し検査を行って良否を判定するようにした分割品の不良原因特定方法において、
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得し、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得し、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を算出し、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出し、その抽出データを基に不良の原因を特定する一方、
分割品に対する検査は、各分割品に対し複数の項目別の検査をそれぞれ行って分割品毎に複数の項目別検査値を取得する項目別検査と、各分割品毎の複数の項目別検査値を総括して各分割品毎に総合検査値を取得する総合検査とを含み、
前記総合検査値を基に各分割品の良否を判定するとともに、
複数の工程のうち所定の工程において総合検査値と処理条件データとの相関関係を求め、前記所定の工程における処理条件データの中から前記相関関係を乱す処理条件データを見出し、その相関関係を乱す処理条件データを含む分割品を不良の分割品として、前記所定の工程以外の工程における処理条件データを基に不良の原因を特定するようにしたことを特徴とする分割品の不良原因特定方法。 - 項目別検査は、分割品の表面におけるキズや変色の有無を評価する外観検査と、分割品の変形具合を評価する変形検査とを含む請求項9に記載の分割品の不良原因特定方法。
- 不良の原因を取り除くように前記所定の工程以外の工程における処理条件の許容範囲を調整するようにした請求項9または10に記載の分割品の不良原因特定方法。
- 複数の工程において順次処理されたワークを分割して複数の分割品を製造するとともに、各分割品に対し検査を行って良否を判定するようにした分割品のトレーサビリティシステムにおいて、
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得する手段と、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得する手段と、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を算出する手段と、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出する手段とを備え、
前記処理条件を抽出手段によって抽出されたデータを基に不良の原因を特定できるように構成される一方、
前記複数の工程には、ワークの形状を変形させるワーク形状変形工程を含み、
前記ワーク形状変形工程における変形率を基に、変形前のワークの各位置と変形後のワークの各位置との関連付けを行うようにしたことを特徴とする分割品のトレーサビリティシステム。 - 複数の工程において順次処理されたワークを分割して複数の分割品を製造するとともに、各分割品に対し検査を行って良否を判定するようにした分割品のトレーサビリティシステムにおいて、
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得する手段と、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得する手段と、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を算出する手段と、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出する手段とを備え、
前記処理条件を抽出手段によって抽出されたデータを基に不良の原因を特定できるように構成される一方、
前記複数の工程には、ワークに対し熱処理を施す熱処理工程を含み、
熱処理工程におけるワークの位置毎の温度条件に関する情報が、前記処理条件データに含まれることを特徴とする分割品のトレーサビリティシステム。 - 複数の工程において順次処理されたワークを分割して複数の分割品を製造するとともに、各分割品に対し検査を行って良否を判定するようにした分割品のトレーサビリティシステムにおいて、
各分割品と、分割前のワークのうち各分割品を構成する各部位である各分割品単位部位とを関連付けた分割前後位置データを取得する手段と、
各工程おいて処理が実施された際の処理条件をワークの各位置毎に求めた処理条件データを取得する手段と、
前記分割前後位置データに基づいて、分割前のワークのうち、分割品に対する検査において不良と判定された分割品に対応する不良対応の分割品単位部位を算出する手段と、
その算出された不良対応の分割品単位部位に関するデータと、前記処理条件データとを照合して、不良対応の分割品単位部位に対する各工程毎の処理条件を抽出する手段とを備え、
前記処理条件を抽出手段によって抽出されたデータを基に不良の原因を特定できるように構成される一方、
前記複数の工程には、搬送装置によってワークを搬送する搬送工程を含み、
搬送装置におけるワークと接触する部材に関する情報が、前記処理条件データに含まれることを特徴とする分割品のトレーサビリティシステム。
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