JP6624910B2 - 埋設式ガス栓用の化粧板 - Google Patents
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Description
揺動レバー(41)は、プラグ筒(30)の基端部近傍に位置させた支持軸(41a)を揺動支点として深さ方向に揺動自在であり、同図に示すように、直立開放姿勢とした開閉蓋(42)をケース体(43)内へ押し込むと、揺動レバー(41)の操作部(41b)が奥へ押されると同時に、押圧端部(41c)がソケット(40)の進退筒(44)を解除方向に押す。これにより、ソケット(40)のロック状態が解除され、ソケット(40)はプラグ筒(30)から取り外される。
また、化粧板(51)を外周縁全域が床板(5)に密着する態様で取り付けると、化粧板(51)を取り外す際に、外周縁と床板(5)との間に無理矢理マイナスドライバー等の工具を差し込むこととなるので、床板(5)に疵を付けてしまう問題がある。そこで、化粧板(51)の外周縁の対向位置に、工具差込用の溝部(53)(53)が形成されている。化粧板(51)を取り外す際に、溝部(53)と床板(5)の表面との間にできる隙間(54)に工具を差し込んで引き上げることができる。
しかしながら、このものでは、隙間(54)に埃等が詰まって化粧板(51)を取り外すための工具を差し込む隙間(54)が詰まってしまうという問題が生じる。
前記表プレートの平面部の裏面に添設される平板であって、中央に、前記第1開口部と略同形同大の第2開口部が形成されている裏プレートとからなり、
前記表プレートと裏プレートは、共に鋼板のプレス成型品で、溶接により一体化されると共に、前記第1開口部と前記第2開口部で前記窓部が構成され、
前記窓部の周縁に沿って、化粧板取り外し用の工具挿入口が形成されている』ことを特徴とする。
化粧板を構成する表プレートと裏プレートは共に鋼板のプレス成型により製造されているから、亜鉛のダイカスト製品である従来の化粧板に比べて、強度を維持したまま薄肉に成型することができる。
表プレートの平面部の裏面には、裏プレートが溶接等により添設固定されていることから、第1、第2開口部で形成される窓部の周縁は表プレートと裏プレートの二重構造となっており、この構成の化粧板を、床板又は壁板に取り付けると、表プレートの外周縁の全域が床板又は壁板の表面に隙間なく添設されると共に、前記窓部の周縁に沿って化粧板取り外し用の工具挿入口が開放する構造となる。
これにより、窓部の内側からマイナスドライバー等の工具を工具挿入口に差し込んで、窓部の周縁を工具で強制的に引き上げれば、前記化粧板を床板又は壁板から取り外すことができる。
なお、窓部の周縁は、表プレートと裏プレートの二重構造であるから、工具で引き上げるには十分な強度を有する構成となっている。
窓部の周縁は、上記したように、表プレートと裏プレートの二重構造となっているが、第2開口部の周縁には内方に開放する切欠が形成されているから、切欠形成域は表プレートのみの一重構造となっており、裏プレートの肉厚分の段差が生じることとなる。この段差が生じている部分には、窓部の内方に開放する隙間が形成される態様となり、この隙間を工具挿入口として機能させることができる。
前記工具挿入口は、前記ソケット取り外し装置の上面に、前記窓部の内方側に開放するように形成される凹部である』ものでは、前記開口の裏側に、ガス栓本体と共にソケット取り外し装置がセットされ、ソケット取り外し装置の上面に、前記窓部の内方に開放するように凹部が形成された構成となっている。このものでは、裏プレートの第2開口部の周縁と前記凹部とで形成される隙間が工具挿入口として機能することとなり、この隙間に窓部の内側からマイナスドライバー等の工具を差し込んで、前記化粧板を床板又は壁板から取り外すことができる。
前記裏プレートには、前記ソケット取り外し装置に設けられる係合爪に係合させる係合片が、第2開口部の周縁から裏側へ切り起こし形成され、
前記切欠は、前記係合片の切り起こしによって第2開口部の周縁に形成される空所である』ものが望ましい。
このものでは、裏プレートの第2開口部の周縁から切込みを入れると共に、切込みで囲まれた範囲を、その基端部で裏側に起立させることにより、ソケット取り外し装置の係合爪に係合させるための係合片が切り起こし形成されると同時に、係合片を起立させた跡に第2開口部の周縁に形成される空所を前記切欠として利用することができる。
前記ケース体の前記開放端部は、前記窓部と同形同大又はそれより小さく形成され、
前記工具挿入口は、前記閉塞蓋を直立開放姿勢としたときに内方に開放する前記窓部の周縁に沿った範囲に形成されている』ものが望ましい。
このものでは、ソケットは、表プレートの第1開口部と裏プレートの第2開口部とからなる化粧板の窓部と、ソケット取り外し装置のケース体の開放端部を介して、プラグ筒に接続され、直立開放姿勢の開閉蓋をケース体内に押込むことによって、揺動レバーが解除方向に揺動操作されて、ソケットがプラグ筒から取り外せる構成となっている。ソケット取り外し装置のケース体の開放端部の大きさは、前記窓部と一致させるかまたはそれより小さく形成されているから、ソケットが取り外される際に、ソケットの一部が、前記窓部の周縁に引っ掛かって、化粧板が不用意に脱落する不都合は生じない。
また、ケース体の開放端部と窓部との関係は上記したとおりであるから、前記工具挿入口は、ケース体の上面と表プレートの第1開口部の周縁との間、又は、ケース体の上面と裏プレートの第2開口部の周縁との間に生じる隙間であって、この隙間に、マイナスドライバー等の工具を差し込んで、化粧板をソケット取り外し装置から取り外すことができる。
この隙間は、開閉蓋を直立開放姿勢としたとき、窓部の周縁のうち、直立開放姿勢にある開閉蓋が近接又は接触せず、内方に開放している範囲に形成されるようにすることにより、前記隙間にマイナスドライバー等の工具を差し込んで化粧板を取り外す際に、前記開閉蓋が邪魔になることなく、スムーズに作業を行うことができる。
床板又は壁板に添設固定させた化粧板は、窓部に開放するように形成させた工具挿入口にマイナスドライバー等の工具を差し込んで取り外すことができるので、化粧板の取外し時に、床板又は壁板に工具による疵をつけることがなく、容易に取り外すことができる。
さらに、化粧板は、表プレートからなる外周縁全域を床板又は壁板に密着させて取り付けられるから、化粧板の外周から水滴等が浸入する不都合がなく、工具挿入口は外周化粧板の窓部内に設けてあり、開閉蓋により窓部が閉じる構造となっているので、工具挿入口に埃が詰まることはない。
ガス栓本体(3)は、ケーシング(31)の底壁(34)に形成された孔部(図示せず)から、プラグ筒(30)をケーシング(31)内に突出させた状態で、プラグ筒(30)の基端部が底壁(34)にネジ止めされて固定されている。
ソケット取り外し装置(2)は、ケーシング(31)内に固定される樹脂製のケース体(20)と、図示しないが、プラグ筒(30)の胴部基端部近傍に位置するようにケース体(20)の下方開放端近傍に揺動自在に軸支される略U字状の金属板製の揺動レバーと、これを揺動操作する操作部として機能する略矩形状の開閉蓋(22)とを備え、ケース体(20)は、相互に対向する箇所にそれぞれ貫通させたボルト挿通孔(28)(28)に、固定ボルト(29)(29)をそれぞれ挿通させると共に、ケーシング(31)の底壁(34)に設けたネジ孔(35)(35)に螺合させることにより固定される。
また、ケース体(20)には、プラグ筒(30)及びソケットが挿通可能な大きさの断面略半円形の筒部(27)が矩形凹み部(24)に開放するように形成されている。筒部(27)は、円弧状部分が矩形凹み部(24)の一方の短辺(24a)に近接すると共に、矩形凹み部(24)の他方の短辺(24b)に向かって開放するように形成されており、直立開放姿勢の開閉蓋(22)はケース体(20)内のうち、前記他方の短辺(24b)に沿った開放部分に収容される。
化粧板(1)の中央部には、ケース体(20)の矩形凹み部(24)に一致する大きさ形状の窓部(10)が開口しており、矩形凹み部(24)は上記したように、閉塞姿勢にある開閉蓋(22)がちょうど収容される大きさ形状に設定されていることから、化粧板(1)を、ソケット取り外し装置(2)のケース体(20)に取り付けると、ソケット取り外し装置(2)の開閉蓋(22)は、図3に示すように、化粧板(1)の窓部(10)を閉塞させる開閉蓋としても機能することとなる。
表プレート(11)の外周縁(11a)を床板(5)に密着させた状態にて、床板(5)から平面部(11c)の表面までの全高は、約3mmとなっている。
また、フランジ板(32)の厚みを0.8mmとしているので、床板(5)から表プレート(11)の裏面までの高さ2mmに対して、裏プレート(12)とフランジ板(32)を2mmの空間に収めることができる。よって、表プレートの外周縁(11a)は床板(5)から浮き上がることなく密着させることができる。
なお、化粧板(1)をソケット取り外し装置(2)のケース体(20)に取り付けた状態にて、図3に示すように、表プレート(11)の平面部(11c)の表面と閉塞状態にある開閉蓋(22)の表面とは面一となるように設定されている。
すなわち、図2に示すように、化粧板(1)の裏面にて、切欠(17)(17)の形成域は、表プレート(11)の平面部(11c)のみとなり、窓部(10)の周縁には、裏プレート(12)の肉厚に相当する段差が形成される態様となる。
なお、他の係止片(15c)(15d)は、第2開口部(14)のうち、ケース体(20)の矩形凹み部(24)の他方の短辺(24b)に対応する側の短辺に開放するように切り起こし形成されている。
そして、ソケット取り外し装置(2)のケース体(20)に形成されている係合爪(25a)〜(25d)に、係止片(15a)〜(15d)をワンウェイ係合させると共に、細長孔(26)に挿入片(16)を挿入して位置決めすることにより、化粧板(1)をソケット取り外し装置(2)に取り付ける。
また、床板(5)から表プレート(11)の平面部(11c)までの高さは、上記したように、僅か3mm程度である上に、外周縁(11a)から平面部(11c)に至る間は、円弧状の傾斜面である立ち上がり部(11b)で形成されているから、バリアフリーの建物にも適用できる。
なお、上記実施の形態では、隙間(18)は、開閉蓋(22)を直立開放姿勢としたとき、窓部(10)の周縁のうち、開閉蓋(22)に接触または近接していない箇所に形成される構造としたから、化粧板(1)の取外し時に、開閉蓋(22)が邪魔になることなく、隙間(18)にマイナスドライバー等の工具を挿入させることができる。
また、上記実施の形態では、床板埋設式のガス栓の化粧板について説明したが、壁板にでも同様に設置可能であることは言うまでもない。
(10)・・・・・・・窓部
(11)・・・・・・・表プレート
(11a) ・・・・・・外周縁
(11b) ・・・・・・立ち上がり部
(11c) ・・・・・・平面部
(12)・・・・・・・裏プレート
(13)・・・・・・・第1開口部
(14)・・・・・・・第2開口部
(3) ・・・・・・・ガス栓本体
(30)・・・・・・・プラグ筒
(17)・・・・・・・切欠
(5) ・・・・・・・床板
(50)・・・・・・・開口
Claims (5)
- 床板又は壁板に形成された開口を閉塞するように前記床板又は壁板の表面に添設固定されると共に、前記開口の裏側に設置されるガス栓本体のプラグ筒に接続させるソケットが挿入可能な窓部を有する埋設式ガス栓用の化粧板において、
外周縁全域から表面に向かって突出する立ち上がり部と、前記立ち上がり部に連続し且つ中央に第1開口部が形成されている平面部とからなる表プレートと、
前記表プレートの平面部の裏面に添設される平板であって、中央に、前記第1開口部と略同形同大の第2開口部が形成されている裏プレートとからなり、
前記表プレートと裏プレートは、共に鋼板のプレス成型品で、溶接により一体化されると共に、前記第1開口部と前記第2開口部で前記窓部が構成され、
前記窓部の周縁に沿って、化粧板取り外し用の工具挿入口が形成されていることを特徴とする埋設式ガス栓用の化粧板。 - 請求項1に記載の埋設式ガス栓用の化粧板において、
前記工具挿入口は、前記裏プレートの第2開口部の周縁に形成した内方に開放する切欠であることを特徴とする埋設式ガス栓用の化粧板。 - 請求項1に記載の埋設式ガス栓用の化粧板において、
前記開口内に、前記ガス栓本体のプラグ筒に装着させるソケットを取り外すためのソケット取り外し装置が設けられ、
前記工具挿入口は、前記ソケット取り外し装置の上面に、前記窓部の内方側に開放するように形成される凹部であることを特徴とする埋設式ガス栓用の化粧板。 - 請求項2に記載の埋設式ガス栓用の化粧板において、
前記開口内に、前記ガス栓本体のプラグ筒に装着させるソケットを取り外すためのソケット取り外し装置が設けられ、
前記裏プレートには、前記ソケット取り外し装置に設けられる係合爪に係合させる係合片が、第2開口部の周縁から裏側へ切り起こし形成され、
前記切欠は、前記係合片の切り起こしによって第2開口部の周縁に形成される空所であることを特徴とする埋設式ガス栓用の化粧板。 - 請求項3又は4に記載の埋設式ガス栓用の化粧板において、
前記ソケット取り外し装置は、前記ガス栓本体のプラグ筒が収容され且つ開放端部側からソケットが差し込まれるケース体と、前記窓部を閉塞する閉塞姿勢と前記閉塞姿勢から90度回動させた直立開放姿勢との間で回動自在となるように前記ケース体に軸支されている開閉蓋と、前記直立開放姿勢にある開閉蓋を前記ケース体内に押込むことにより揺動操作されてソケットのロック状態を解除する揺動レバーとを備え、
前記ケース体の前記開放端部は、前記窓部と同形同大又はそれより小さく形成され、
前記工具挿入口は、前記閉塞蓋を直立開放姿勢としたときに内方に開放する前記窓部の周縁に沿った範囲に形成されていることを特徴とする埋設式ガス栓用の化粧板。
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