JP6623805B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置に関する。
従来より、熱可塑性樹脂の射出成形により放射器基体を成形し、この放射器基体に金属を無電解メッキして電波反射層を形成することを特徴とする一次放射器の製造方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−23603号公報
ところで、従来の一次放射器は、電波反射層を形成する部分を特に限っておらず、電波の放射に関与する貫通孔の外の部分(放射器基体の外表面)にも電波反射層が形成されている。
このため、放射器基体の外表面に形成される電波反射層によって電波が反射され、通信信号と干渉し、通信品質が低下するおそれがある。
そこで、通信品質を改善した無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の無線通信装置は、板状の第1本体部であって、前記第1本体部の搭載面から前記第1本体部の内部に伸延する導波管を有する、第1本体部と、前記第1本体部の前記搭載面に載置される板状で絶縁体製の第2本体部であって、第1面と、前記第1面とは反対側に設けられ、前記搭載面に当接する第2面と、前記第1面に設けられる第1開口部と、前記第2面に設けられ、前記導波管に連通する第2開口部と、前記第1開口部と前記第2開口部との間を接続し、前記第1開口部に向かって拡がる角錐状の貫通孔とを有する第2本体部と、前記貫通孔の内表面に設けられ、ホーンアンテナを構築する金属層と、前記第1本体部と前記第2本体部との間に設けられる配線と、前記導波管の内部に設けられるとともに前記配線に接続され、前記導波管の内部を伝搬する電波と、前記配線を伝送される信号との変換を行う変換部と、前記第2本体部の前記第1面及び前記第2面に設けられる、電波吸収層とを含む。
通信品質を改善した無線通信装置を提供することができる。
無線通信装置100を示す斜視図である。 図1に示す無線通信装置100の斜視分解図である。 図3は、図1におけるA−A矢視断面を示す図である。 図2の一部を拡大して示す図である。 2つの無線通信装置100を送信機と受信機として用いて通信を行った場合の電界分布を示す図である。 実施の形態2の無線通信装置200の断面を示す図である。
以下、本発明の無線通信装置を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1は、無線通信装置100を示す斜視図である。図2は、図1に示す無線通信装置100の斜視分解図である。図3は、図1におけるA−A矢視断面を示す図である。図4は、図2の一部を拡大して示す図である。
図1乃至図3では、図示するように直交座標系であるXYZ座標系を定義する。また、以下では、説明の便宜上、XY平面で見ることを平面視と称す。
無線通信装置100は、本体部110、本体部120、配線基板130、通信用チップ140、及びホーンアンテナ150を含む。無線通信装置100は、高周波信号を送信又は受信する装置である。ここで、高周波信号とは、例えば、GHzオーダーの信号であり、一例として、300GHzであることとする。所謂ミリ波、サブミリ波、あるいはテラヘルツ波のオーダーである。ミリ波、サブミリ波、及びテラヘルツ波は、超高周波である。無線通信装置100は、通信装置、レーダー装置、又はイメージング装置等に利用することができる。
本体部110は、銅製、又は、アルミニウムの表面に金めっきを施した金属製の板状の部材である。ここでは、一例として、本体部110と本体部120の平面視でのサイズは等しく、一例として、X軸方向が約10mm〜約50mm、Y軸方向が約10mm〜約50mmである。また、本体部110と本体部120の合計のZ軸方向の厚さは、約5mm〜約10mmである。本体部110は、一例として、グランド電位に保持される。
本体部110は、第1本体部の一例である。本体部110は、Z軸正方向側に搭載面110Aを有する。また、本体部110は、XY面における略中央に、導波管111を有する。導波管111は、平面視で長方形であり、Y軸方向の辺の長さは、X軸方向の辺の長さの略2倍である。
導波管111のZ軸方向の途中では、X軸正方向側から配線基板130の凸部130Aが突出している。凸部130AのZ軸正方向側の表面には、変換部132が設けられている。変換部132は、配線131を介して通信用チップ140に接続されている。
本体部110には、配線基板130と通信用チップ140を収容するために、導波管111のX軸正方向側に連通する凹部112が設けられている。凹部112は、平面視で矩形状であり、凸部130Aに対応する凸状の部分112Aで導波管111と連通している。凹部112の内部には、配線基板130と通信用チップ140が配設されている。凹部112は、基板130が丁度収まるように、搭載面110Aから凹んでいる。なお、図1乃至図4では、説明の便宜上、凹部112と凸状の部分112Aとの深さを誇張して示すが、実際には配線基板130の厚さは数10μm程度であり、凹部112と凸状の部分112Aとの深さは、100μm程度である。
導波管111のうち、変換部132よりもZ軸方向において深い位置は、バックショート部を構築している。バックショート部のZ軸方向の長さは、無線通信装置100の通信周波数における波長の電気長の四分の一波長に対応する長さである。ここで、四分の一波長に対応する長さとは、厳密な四分の一波長だけに限らず、周囲の構成要素の誘電率等を考慮して、四分の一波長から少しずらした長さを含む意味である。
本体部120は、本体部110の搭載面110Aに搭載されている。本体部120は、絶縁体製の部材である。本体部120は、例えば、ポリカーボネート樹脂又はABS(アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Styrene)共重合合成樹脂)等のプラスティック製であり、フェライトなどの磁性材料を混合させてもよい。
また、ここでは、本体部120の平面視でのサイズは本体部110のサイズと等しい形態について説明するが、本体部120は、無線通信装置100を搭載する電子機器の筐体と一体化されていてもよい。電子機器は、例えば、スマートフォン端末機、タブレットコンピュータ、携帯電話端末機、携帯型ゲーム機等である。
本体部120は、第2本体部の一例である。本体部120は、Z軸正方向側の表面120Aと、Z軸負方向側の裏面120Bとを有する。表面120Aは、第1面の一例であり、裏面120Bは、第2面の一例である。
本体部120は、XY平面の略中央に、逆四角錐台型の凹部121と、凹部121の底(Z軸負方向側の端部)に連通する、孔部122とを有する。凹部121と孔部122は、表面120Aに設けられた矩形状の開口部120A1から、裏面120Bに設けられた矩形状の開口部120B1まで貫通する、角錐状の貫通孔を構築する。
開口部120A1は、第1開口部の一例であり、開口部120B1は、第2開口部の一例である。開口部120A1及び120B1は、一例として、ともに平面視で長方形であり、Y軸方向の辺の長さは、X軸方向の辺の長さの略2倍である。
このため、凹部121は、平面視で、Y軸方向の長さがX軸方向の長さの略2倍の長方形の形状を保持して、孔部122の上端からテーパ状に拡がりながら、逆角錐台状に形成されている。また、孔部122は、Z軸正方向側の端部からZ軸負方向側の端部まで、平面視で開口部120B1のサイズを有する直方体状の孔部である。
凹部121が逆四角錐台型であるため、開口部120A1は、開口部120B1よりも大きい。一例として、開口部120A1のサイズは、長辺の長さが1mm〜5mm程度である。
凹部121と孔部122のXY平面における位置は、本体部120を本体部110の上に搭載した状態で、導波管111と一致するように位置が合わせてある。
また、凹部121と孔部122の表面には、ホーンアンテナ150が設けられている。ホーンアンテナ150は、例えば、めっき処理等によって凹部121と孔部122の表面に形成される金属層によって構築される。
孔部122の平面視でのサイズは、導波管111の平面視でのサイズよりも、ホーンアンテナ150を構築するめっき層の厚さだけ大きく設定されている。このため、凹部121と孔部122の表面にホーンアンテナ150を設けた本体部120を本体部110の上に搭載した状態で、ホーンアンテナ150の内表面が、導波管111の内表面と面一となるように、位置合わせと寸法が設定されている。
また、本体部120は、開口部120B1よりもX軸正方向側に、裏面120BからZ軸正方向側に凹んだ凹部123を有する。凹部123は、本体部110との間に、配線基板130と通信用チップ140を収容する空間を設けるために形成されている。凹部123のXY平面における位置は、本体部110の凹部112と合わせられている。
配線基板130は、本体部110の凹部112に収容されており、Z軸正方向側の面に、通信用チップ140が実装されている。配線基板130は、例えば、ポリイミド製のフィルム、セラミック製の薄板、又は液晶ポリマーを用いたフィルム製等のプリント基板であればよい。
配線基板130は、X軸負方向側の端部に、凸部130Aを有する。凸部130Aは、Y軸方向において、配線基板130の略中央に位置する。配線基板130のZ軸正方向側の面には、配線131と変換部132が設けられている。配線131は、通信用チップ140と変換部132とを接続する配線である。
変換部132は、配線131の先端の部分であり、凸部130Aの上に位置する。変換部132は、平面視で導波管111の内部に突出する部分である。このような配線131と変換部132は、例えば、銅等の金属製である。
変換部132は、高周波信号の伝搬モードを導波管111内を伝搬するモードから配線131を伝送されるモードに変換するために設けられている。
また、配線基板130は、配線131以外にも図示しない配線を有する。配線基板130に設けられる配線のうち、グランド電位に保持される配線は、例えば、本体部110に接続すればよい。例えば、配線基板130を導電性接着剤で本体部110に接着することにより、グランド電位に保持される配線を本体部110に接続すればよい。
通信用チップ140は、通信回路を内蔵するチップであり、例えば、MMIC(モノリシックマイクロ波集積回路(MMIC:Monolithic Microwave Integrated Circuit)チップを用いることができる。通信用チップ140は、高周波信号の処理を行うために設けられている。
ホーンアンテナ150は、凹部121と孔部122の表面に設けられている。ホーンアンテナ150は、例えば、めっき処理等によって凹部121と孔部122の表面に形成される金属層によって構築される。金属層の厚さは、略一定である。ホーンアンテナ150の内表面は、導波管111の内表面と面一である。
ホーンアンテナ150は、無線通信又はレーダー等の応用分野において、電磁波を放射するために使用されている。ホーンアンテナ150は、導波管111からテーパー状に広がっていく角錐台の形状をしている。ホーンアンテナ150と導波管111は、高周波信号の伝搬モードを導波管から平面伝送線路に変換する。
実施の形態1で取り扱うような超高周波帯では、表皮効果によって電流は、ほぼ表面にしか流れない。300GHzの周波数では、表皮深さは数μmとなるため、ホーンアンテナ150を構築する金属層の厚さは、数10μm程度あれば十分である。このように薄い金属皮膜でも十分にホーンアンテナ150として機能する。
以上のような無線通信装置100は、本体部120の表出する部分のうち、ホーンアンテナ150以外の部分は、絶縁体製である。このため、高周波信号を送受信する場合において、高周波信号が本体部120の表面で反射することを抑制することができる。このため、ホーンアンテナ150で送受信する高周波信号が反射波と干渉することが抑制される。
また、無線通信装置100は、通信用チップ140の上面側(Z軸正方向側)及び側面側を本体部120の凹部123で覆っているため、凹部123と通信用チップ140の上面(Z軸正方向側の面)とによって囲まれている空間内に導波管111から高周波信号が入り込んでも、凹部123の絶縁体製の表面で高周波信号が反射されることを抑制することができる。
仮に、本体部120が金属製である場合には、本体部120の表面で高周波信号が反射し、ホーンアンテナ150で送受信する高周波信号が反射波と干渉するおそれがある。また、金属製の本体部120を有する装置を2つ設けて、一方を送信機、他方を受信機として用いる場合に、高周波信号の電力が大きいと、送信機に反射される高周波信号の電力も大きくなるため、送信機内への信号のフィードバックが生じ、送信機の回路の破壊につながるおそれもある。さらに、高周波帯信号は直進性(指向性)が高いので、送信機と受信機が離れていても、反射・干渉の影響を受けやすい。
また、仮に、本体部120が金属製である場合には、凹部123の表面で高周波信号が多重反射され、不要なモードによる共振が生じる場合が有り得る。特に、ホーンアンテナ150及び導波管111のサイズに比べて凹部123が大きいと、金属製の凹部123の内部で共振が生じ、通信用チップ140の回路動作に影響し、設計通りの性能が得られない原因なる可能性がある。
これに対して、無線通信装置100は、本体部120が絶縁体製であるため、上述したように、ホーンアンテナ150で送受信する高周波信号が反射波と干渉することを抑制でき、凹部123の表面で高周波信号が反射されることを抑制することができる。
このような反射は、マイクロ波帯では問題になりにくい場合があるが、ミリ波、サブミリ波、あるいはテラヘルツ波のように波長が短くなると、本体部120の表面に小さな面積の金属部があるだけで、電波伝搬に影響が生じる。
この点において、実施の形態1では、本体部120が絶縁体製であるため、ミリ波、サブミリ波、あるいはテラヘルツ波を利用しても、ホーンアンテナ150で送受信する高周波信号が反射波と干渉することを抑制でき、凹部123の表面で高周波信号が反射されることを抑制することができる。
また、凹部123と通信用チップ140の上面とによって囲まれている空間内で不要な共振の発生を抑制できるため、通信用チップ140の正常な動作を確保でき、無線通信装置100を正常に動作させることができる。
図5は、2つの無線通信装置100を送信機と受信機として用いて通信を行った場合の電界分布を示す図である。図5(A)には2つの無線通信装置100を用いた場合のシミュレーション結果を示し、図5(B)には、比較用に金属製の本体部120を有する無線通信装置を用いた場合のシミュレーション結果を示す。
図5(A)、(B)では、電界強度が高い部分ほど黒く示し、電界強度が低い部分ほど白く示す。なお、Port1が送信機のホーンアンテナ150であり、Port2が受信機のホーンアンテナ150である。
図5(A)と図5(B)を比べて分かるように、図5(A)の方がPort1とPort2の間に定在波が少なく、図5(B)の方がPort1とPort2の間に定在波が多く発生している。
従って、図5(A)の方が、受信機(Port2)側の本体部120の外表面における高周波信号が反射が抑制されていることが分かる。
以上、実施の形態1によれば、絶縁体製の本体部120を用いることにより、通信品質を改善した無線通信装置100を提供することができる。
なお、本体部120の表面に凹凸を設けることによって、電波の反射をさらに抑制してもよい。
また、以上では、本体部110が金属製である形態について説明した。本体部110が金属製である場合には、基板130のグランド電位に保持される配線を本体部110に接続することができるとともに、本体部110を放熱板として用いることができる。
しかしながら、本体部110を絶縁体製にしてもよい。この場合は、導波管111の内表面に、金属めっき層を設ければよい。この場合に、本体部110を電子機器の筐体と一体化してもよい。なお、基板130のグランド電位に保持される配線については、無線通信装置100を搭載する電子機器等のグランド電位の配線に接続すればよい。
また、本体部110と120のZ軸方向における境界は、図1乃至3に示す位置よりもさらにZ軸正方向側であってもよく、Z軸負方向側であってもよい。
また、本体部110に凹部112が設けられていなくてもよい。この場合は、搭載面110Aに配線基板130を搭載し、凹部123で配線基板130及び通信用チップ140を収容するようにすればよい。
また、以上では、導波管111が本体部110の搭載面110AからZ軸負方向側に伸延する直方体状の空間である形態について説明したが、導波管111の構成は、上述の構成とは異なっていてもよい。
また、以上では、開口部120A1及び120B1が、ともに平面視で長方形であり、Y軸方向の辺の長さは、X軸方向の辺の長さの略2倍である形態について説明した。しかしながら、開口部120A1及び120B1の平面視での形状は、上述のような形状に限らず、例えば、正方形のダイアゴナルホーンアンテナ、又は、円形のコニカルホーンアンテナであってもよい。また、ひだ状のコルゲート構造を取り付けてもよい。
<実施の形態2>
図6は、実施の形態2の無線通信装置200の断面を示す図である。図6に示す断面は、図3に示す断面に対応する。また、図6では、図示するように直交座標系であるXYZ座標系を定義する。また、以下では、説明の便宜上、XY平面で見ることを平面視と称する。
無線通信装置200は、本体部110、本体部220、配線基板130、通信用チップ140、及びホーンアンテナ150を含む。無線通信装置200は、実施の形態1の無線通信装置100の本体部120を本体部220に置き換えた構成を有する。以下、実施の形態1の無線通信装置100と同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
本体部220は、本体部110の搭載面110Aに搭載されている。本体部220は、実施の形態1の本体部120と同様に、絶縁体製の部材である。本体部220は、第2本体部の一例である。
本体部220は、実施の形態1の本体部120に対して、表面120Aに誘電体層261を設けるとともに、裏面120Bと凹部123の内表面とに誘電体層262を設けた構成を有する。その他の構成は、実施の形態1の本体部120と同様である。
誘電体層261は、無線通信装置200の外側において、高周波信号の反射を吸収し、反射を抑制するとともに高周波信号の干渉を抑制するために設けられている。また、誘電体層262は、通信用チップ140が載置される空間(凹部123と通信用チップ140の上面とに囲まれる空間)において、高周波信号の反射を吸収し、多重反射による共振の発生を抑制するために設けられている。誘電体層261及び262は、電波吸収層の一例である。
誘電体層261及び262の層厚は、無線通信装置200の通信周波数における波長の電気長の四分の一波長に対応する厚さに設定されている。誘電体層261及び262の内部で反射される反射波が打ち消し合うことによって、誘電体層261及び262の内部で高周波信号が効率的に吸収されるためである。
また、誘電体層261の比誘電率をε1、本体部120の比誘電率をε2、誘電体層262の比誘電率をε3とすると、ε1<ε2、かつ、ε3<ε2の関係が成り立つように、本体部120と誘電体層261及び262との材料の組成が設定されている。
これは、ε1<ε2、かつ、ε3<ε2の関係が成り立たせることにより、高周波信号が反射を抑制するためである。
このような本体部220に対して、ホーンアンテナ150は、凹部121と孔部122の表面に設けられている。また、ホーンアンテナ150は、誘電体層261のうち、凹部121の逆角錐台の斜面に位置する部分と、誘電体262のうち孔部122の延長上に位置する部分とにも形成されている。
以上、実施の形態2によれば、絶縁体製の本体部220と誘電体層261及び262を用いることにより、通信品質を改善した無線通信装置200を提供することができる。
誘電体層261は、無線通信装置200の外側における高周波信号の干渉を抑制し、誘電体層262は、通信用チップ140が載置される空間における共振の発生を抑制する。
従って、実施の形態2によれば、通信品質をさらに改善した無線通信装置200を提供することができる。
なお、誘電体層261及び262は、複数の誘電体層を積層した構成であってもよい。
以上、本発明の例示的な実施の形態の無線通信装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
板状の第1本体部であって、前記第1本体部の搭載面から前記第1本体部の内部に伸延する導波管を有する、第1本体部と、
前記第1本体部の前記搭載面に載置される板状で絶縁体製の第2本体部であって、第1面と、前記第1面とは反対側に設けられ、前記搭載面に当接する第2面と、前記第1面に設けられる第1開口部と、前記第2面に設けられ、前記導波管に連通する第2開口部と、前記第1開口部と前記第2開口部との間を接続し、前記第1開口部に向かって拡がる角錐状の貫通孔とを有する第2本体部と、
前記貫通孔の内表面に設けられ、ホーンアンテナを構築する金属層と、
前記第1本体部と前記第2本体部との間に設けられる配線と、
前記導波管の内部に設けられるとともに前記配線に接続され、前記導波管の内部を伝搬する電波と、前記配線を伝送される信号との変換を行う変換部と
を含む、無線通信装置。
(付記2)
前記第1本体部の前記搭載面から凹む凹部、又は、前記第2本体部の前記第2面から凹む凹部の内部に収容され、前記配線に接続される配線を有する配線基板と、
前記配線基板に実装される、通信用の集積回路と
をさらに含む、付記1記載の無線通信装置。
(付記3)
前記第2本体部の前記第1面及び前記第2面に設けられる、電波吸収層をさらに含む、付記1又は2記載の無線通信装置。
(付記4)
前記電波吸収層は誘電体製であり、前記電波吸収層の誘電率は、前記第2本体部の誘電率よりも低い、付記3記載の無線通信装置。
(付記5)
前記電波吸収層の厚さは、通信周波数における波長の電気長の四分の一波長に対応する厚さである、付記3又は4記載の無線通信装置。
(付記6)
前記電波吸収層は、複数の誘電体層を積層した構成を有する、付記3乃至5のいずれか一項記載の無線通信装置。
(付記7)
前記第1本体部は、前記導波管に対応する穴部を有する絶縁体製の部材と、前記穴部の内表面に形成され、前記導波管を構築する金属層とを有する、付記1乃至6のいずれか一項記載の無線通信装置。
100、200 無線通信装置
110 本体部
110A 搭載面
111 導波管
112 凹部
120、220 本体部
120A 表面
120A1 開口部
120B 裏面
120B1 開口部
121 凹部
122 孔部
130 配線基板
140 通信用チップ
150 ホーンアンテナ
120 本体部
261、262 誘電体層

Claims (6)

  1. 板状の第1本体部であって、前記第1本体部の搭載面から前記第1本体部の内部に伸延する導波管を有する、第1本体部と、
    前記第1本体部の前記搭載面に載置される板状で絶縁体製の第2本体部であって、第1面と、前記第1面とは反対側に設けられ、前記搭載面に当接する第2面と、前記第1面に設けられる第1開口部と、前記第2面に設けられ、前記導波管に連通する第2開口部と、前記第1開口部と前記第2開口部との間を接続し、前記第1開口部に向かって拡がる角錐状の貫通孔とを有する第2本体部と、
    前記貫通孔の内表面に設けられ、ホーンアンテナを構築する金属層と、
    前記第1本体部と前記第2本体部との間に設けられる配線と、
    前記導波管の内部に設けられるとともに前記配線に接続され、前記導波管の内部を伝搬する電波と、前記配線を伝送される信号との変換を行う変換部と
    前記第2本体部の前記第1面及び前記第2面に設けられる、電波吸収層と
    を含む、無線通信装置。
  2. 板状の第1本体部であって、前記第1本体部の搭載面から前記第1本体部の内部に伸延する導波管を有する、第1本体部と、
    前記第1本体部の前記搭載面に載置される板状で絶縁体製の第2本体部であって、第1面と、前記第1面とは反対側に設けられ、前記搭載面に当接する第2面と、前記第1面に設けられる第1開口部と、前記第2面に設けられ、前記導波管に連通する第2開口部と、前記第1開口部と前記第2開口部との間を接続し、前記第1開口部に向かって拡がる角錐状の貫通孔とを有する第2本体部と、
    前記貫通孔の内表面に設けられ、ホーンアンテナを構築する金属層と、
    前記第1本体部と前記第2本体部との間に設けられる配線と、
    前記導波管の内部に設けられるとともに前記配線に接続され、前記導波管の内部を伝搬する電波と、前記配線を伝送される信号との変換を行う変換部と
    を含
    前記第2本体部の表出する部分のうち、前記金属層が設けられる前記貫通孔の内表面以外の部分は、絶縁体が表出する、無線通信装置。
  3. 前記第2本体部の前記第1面及び前記第2面に設けられる、電波吸収層をさらに含む、請求項記載の無線通信装置。
  4. 前記電波吸収層は誘電体製であり、前記電波吸収層の誘電率は、前記第2本体部の誘電率よりも低い、請求項1又は3記載の無線通信装置。
  5. 前記電波吸収層の厚さは、通信周波数における波長の電気長の四分の一波長に対応する厚さである、請求項1、、及びのいずれか一項記載の無線通信装置。
  6. 前記第1本体部の前記搭載面から凹む凹部、又は、前記第2本体部の前記第2面から凹む凹部の内部に収容され、前記配線に接続される配線を有する配線基板と、
    前記配線基板に実装される、通信用の集積回路と
    をさらに含む、請求項1乃至5のいずれか一項記載の無線通信装置。
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