JP6623339B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換器に関し、詳しくは、扁平に形成された熱交換用チューブを複数積層することにより構成される熱交換器に関する。
従来、この種の熱交換器としては、ステンレスやアルミニウムの薄板に折り曲げ加工や孔開け加工などを施して形成したチューブ部材を向かい合うように配置した熱交換用チューブを複数積層したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この熱交換器の熱交換用チューブは、外形が扁平な長方形状で、その長手方向の両端部に熱交換媒体の流出入口としての2つの貫通孔が形成されている。そして、複数の熱交換用チューブを積層して構成された熱交換器に対して熱交換用チューブの2つの流出入口の一方から熱交換媒体を供給し、他方から熱交換媒体を排出している。この熱交換器では、空気を熱交換用チューブの長手方向とは垂直となる方向に供給し、供給された空気が隣接する熱交換用チューブの間の隙間を通る際に熱交換媒体と熱交換されて加温または冷却される。
特開2014−020672号公報
こうした扁平な熱交換用チューブを積層して構成される熱交換器では、熱交換用チューブを積層する際に僅かなズレなどにより積層体に撓みが生じる場合がある。この積層体の撓みは、ロウ付けするために積層体を積層方向に加圧したときに大きくなったり、輸送中の振動や衝撃などにより大きくなる。積層体の撓みを抑止するために、積層体の側面に取り付けるサイドプレートの断面が「コ」字状となるように両側部を折り曲げて一対の保持部を形成し、積層体の熱交換用チューブの端部を一対の保持部で保持するようにサイドプレートを取り付けることも考えられるが、熱交換器における通風面積はサイドプレートの保持部の分だけ小さくなってしまう。
本発明の熱交換器では、熱交換用チューブの積層体の撓みを抑止すると共に通風面積の低下を抑制することを主目的とする。
本発明の熱交換器は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の熱交換器は、
扁平な熱交換用チューブを複数積層したチューブ積層体と、前記チューブ積層体の両側面に配置される一対の側部材と、前記チューブ積層体の両積層端に配置される一対のエンド部材と、を備える熱交換器であって、
前記熱交換用チューブは、前記チューブ積層体の両側面を形成する両側端部に第1係合部が形成されており、
前記一対の側部材は、前記チューブ積層体を構成する各熱交換用チューブの前記第1係合部に係合する第2係合部が形成されている、
ことを特徴とする。
この本発明の熱交換器では、扁平な熱交換用チューブのチューブ積層体の両側面を形成する両側端部には第1係合部が形成されており、チューブ積層体の両側面に配置される一対の側部材には、チューブ積層体を構成する各熱交換用チューブの第1係合部に係合する第2係合部が形成されている。熱交換用チューブの両速端部の第1係合部が一対の側部材の第2係合部に係合するから、チューブ積層体がその積層方向とは直交する方向に撓むのを抑止することができる。熱交換用チューブの両速端部の第1係合部および一対の側部材の第2係合部は、チューブ積層体の撓みを抑止する程度であればよいから、小さい段差により形成することができる。この結果、熱交換器の通風面積の低下を抑制することができ、熱交換効率のよい熱交換器とすることができる。
こうした本発明の熱交換器において、前記第1係合部は凸形状に形成されており、前記第2係合部は内側に凹の溝形状に形成されているものとしてもよいし、前記第1係合部は凹形状に形成されており、前記第2係合部は内側に凸のリブ形状に形成されているものとしてもよい。即ち、第1係合部を凸形状に形成したときには、この凸形状と嵌合可能とするために、第2係合部は内側に凹の溝形状に形成し、第1係合部を凹係合に形成したときには、この凹形状と嵌合可能とするために、第2係合部は内側に凸のリブ形状に形成するのである。これにより、チューブ積層体がその積層方向とは直交する2方向のいずれかに撓むのをより確実に抑止することができる。また、第1係合部および第2係合部の部分で通風面積が小さくなるものの、それ以外の部分では側部材の板厚だけしか通風面積は小さくならないので、熱交換器の通風面積の低下を抑制することができ、熱交換効率のよい熱交換器とすることができる。
本発明の熱交換器において、前記一対のエンド部材は、両端部に第3係合部が形成されており、前記一対の側部材は、両端部に前記第3係合部と係合する第4係合部が形成されているものとしてもよい。こうすれば、一対のエンドプレート部材の第3係合部と一対の側部材の第4係合部が係合することにより、一対のエンドプレートにより一対の側部材を保持することができる。この場合、前記第4係合部は端部が幅広となるように両側面が湾曲して形成された延出部であり、前記第3係合部は前記延出部の両側から延出して接触した状態で屈曲する一対の爪部であるものとしてもよいし、前記第3係合部は端部が幅広となるように両側面が湾曲して形成された延出部であり、前記第4係合部は前記延出部の両側から延出して接触した状態で屈曲する一対の爪部であるものとしてもよい。即ち、第3係合部を爪部として形成したときには第4係合部を延出部とし、第3係合部を延出部としたときには第4係合部を爪部として形成するのである。こうすれば、爪部をカシメるだけで一対のエンドプレートにより一対の側部材を強固に保持することができる。
実施例の熱交換器20の構成の概略を正面から模式的に示す構成図である。 実施例の熱交換器20の構成の概略を側面から模式的に示す構成図である。 図1におけるA−A面を模式的に示す断面図である。 熱交換用チューブ30Aの構成の概略を示す構成図である。 熱交換用チューブ30Bの構成の概略を示す構成図である。 図1におけるB−B面の断面図である。 図1におけるC−C面の断面図である。 熱交換器20を組み付ける前のエンドプレート50の構成の概略を示す構成図である。 サイドプレート60の構成の概略を示す構成図である。 図9におけるD−D面の断面図である。 変形例の熱交換用チューブ130A,130Bとサイドプレート160の構成を説明する説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例の熱交換器20の構成の概略を正面から模式的に示す構成図であり、図2は、実施例の熱交換器20の構成の概略を側面から模式的に示す構成図である。また、図3は、図1におけるA−A面を模式的に示す断面図である。実施例の熱交換器20は、空調装置や冷凍装置などの冷凍サイクルや発熱を伴って作動する機器の冷却装置などに用いられ、図1に示すように、2つのチューブ部材40により構成される熱交換用チューブ30A,30Bを交互に複数積層して構成される積層体22と、積層体22の配列方向(図中上下方向)の両側に配置されるエンドプレート50と、各熱交換用チューブ30A,30Bの長手方向(図中左右方向)の両側に配置されるサイドプレート60と、積層体22およびエンドプレート50に形成される熱交換媒体の流入用流路25および流出用流路26に取り付けられる供給管27および排出管28と、を備える。この熱交換器20は、流入用流路25から各熱交換用チューブ30A,30Bに形成された後述する連通流路46,47に供給されるハイドロフルオロカーボンや水などの熱交換媒体と隣接する熱交換用チューブ30A,30Bの間の隙間に流れる空気などの被熱交換媒体との熱交換により、熱交換媒体を加熱または冷却する又は被熱交換媒体を冷却または加熱する。図3中、供給管27および排出管28の上に記載された白抜き矢印は、熱交換媒体の供給や排出の方向を示しており、熱交換器20の左右に記載された白抜き矢印は、被熱交換媒体の流れる方向を示している。
図4は、熱交換用チューブ30Aの構成の概略を示す構成図である。図5は、熱交換用チューブ30Bの構成の概略を示す構成図である。図6は、図1におけるB−B面の断面図であり、図7は、図1におけるC−C面の断面図である。
熱交換用チューブ30Bは、図3および図4に示すように、熱交換用チューブ30Aの扁平面を水平にしたときに熱交換用チューブ30Aを鉛直軸回りに180度回転させたものと同一である。即ち、熱交換用チューブ30Bは、熱交換用チューブ30Aを180度回転させただけで、熱交換用チューブ30Aと同一となる。
熱交換用チューブ30A,30Bは、アルミニウムの板材の両面にアルミシリコン合金などのロウ材を配置して一体に圧延することによって板材とロウ材とを接合した厚さが0.2mmのいわゆるクラッド板材に対して、プレス加工や穴開け加工などを施したチューブ部材40を向かい合わせに接合することによって構成されている。チューブ部材40には、図4および図5に示すように、長手方向(図中左右方向)の中央に短手方向に直列に並ぶように2つの流出入口用貫通孔42a,42bが形成されており、この2つの流出入口用貫通孔42a,42bを連通するようにU字形状の2つの連通流路46,47が形成されている。また、2つの流出入口用貫通孔42a,42bの周囲のフランジ部44a,44bが形成されている。
フランジ部44a,44bは、熱交換用チューブ30A,30Bを積層したときに隣接するフランジ部44a,44bと接合するように形成されている。これにより、図7に示すように、隣接する熱交換用チューブ30A,30Bの間隔を所定間隔に保持すると共に、熱交換用チューブ30A,30Bの両端部近傍の流出入口用貫通孔42a,42bが積層方向に接続されて熱交換媒体の流入用流路25および流出用流路26を形成する。
連通流路46,47は、2つの流出入口用貫通孔42a,42bの中央を通る直線(図4,図5における上下方向の線)で鏡像対称となる一定幅の流路として形成されており、チューブ部材40の長手方向に沿った中央ラインを考えたときに、中央ラインで2つに区分けされるチューブ部材の図3における上側(図5における下側)で中央ラインから離れてチューブ部材40の縁近傍に縁に沿って流出入口用貫通孔42aからチューブ部材40の端部に至るように形成された第1流路部46a,47aと、中央ラインで2つに区分けされるチューブ部材の図4における下側(図5における上側)でチューブ部材の縁から離れて中央ライン近傍に中央ラインに沿って端部から流出入口用貫通孔42bに至るように形成された第2流路部46b,47bと、端部で第1流路部46a,47aと第2流路部46b,47bとを接続するように折り返す折り返し流路部46c,47cとにより構成されている。そして、第2流路46b,47bとチューブ部材40の縁(図4における下端、図5における上端)との間の流路が形成されていない端部ヒレ部48aの幅は、第1流路部46a,47aの幅(実施例では単に流路の幅)より広くなるように形成されており、第1流路部46a,47aと第2流路部46b,47bの間の流路が形成されていない中央ヒレ部48bの幅は、第2流路部46b,47bの幅(実施例では単に流路の幅)より広くなるように形成されている。このように連通流路46,47を形成することにより、熱交換用チューブ30A,30Bを交互に積層したときに、図6に示すように、熱交換用チューブ30A,30Bの間の隙間を、幅が略一定となるように且つ蛇行するように形成することができる。
また、熱交換用チューブ30A,30Bには、図4および図5における左右端の両側端部に、両側部49aによって外側に凸の矩形形状の第1係合部49が形成されている。
図8は、熱交換器20を組み付ける前のエンドプレート50の構成の概略を示す構成図である。エンドプレート50もクラッド板材により形成されており、その中央には供給管27または排出管28を取り付けるための貫通孔52が形成されている。エンドプレート50の図中左右端の両側端部には、延出するように4個の爪部54が形成されている。この4個の爪部54は、図1および図2に示すように、サイドプレート60より延出するから、図1および図2の上端のエンドプレート50では下側に、下端のエンドプレート50では上側に、折れ曲がるようにカシメることにより、サイドプレート60を強固に保持する。
図9は、サイドプレート60の構成の概略を示す構成図であり、図10は、図9におけるD−D面の断面図である。サイドプレート60は、図10に示すように、積層体22側から見て中央に、断面が「コ」形状となるように凹の溝形状の第2係合部62が形成されている。この第2係合部62は、その両側部62aの間隔が熱交換用チューブ30A,30Bの第1係合部49の両側部49aの間隔に対して若干のクリアランスをもって一致するように,且つ、その両側端部62の長さ(溝の深さ)が熱交換用チューブ30A,30Bの第1係合部49の両側部49aの長さに一致するように形成されている。このため、サイドプレート60の第2係合部62に熱交換用チューブ30A,30Bの第1係合部49はぴったりと嵌まり込む。このため、熱交換用チューブ30A,30Bは、サイドプレート60の第2係合部62によって位置決めが行なわれるから、積層体22の積層方向に対して直交する方向にズレることがない。
サイドプレート60の両端部には、図9に示すように、湾曲部64により両端部65aが中央より拡幅して両側に延出する延出部65が形成されている。この延出部65の湾曲部64の幅は、エンドプレート50の端部の2個の爪部54の外側の幅より若干長くなるように形成されている。これにより、図1および図2に示すように、エンドプレート50の両端部の4個の爪部54が湾曲部64から外側に延出させて2つのエンドプレート50と2つのサイドプレート60との位置決めを行ない、爪部54をカシメることにより、サイドプレート60を強固に保持する。
実施例では、チューブ部材40を図4の熱交換用チューブ30Aと図5の熱交換用チューブ30Bとが交互に積層されるように積層配置して積層体22とし、その両積層端に一対のエンドプレート50を配置し、熱交換用チューブ30A,30Bの両端の第1係合部49が第2係合部62に嵌まり込むように、且つ、エンドプレート50の爪部54が湾曲部64から延出するように一対のサイドプレート60を取り付け、合計8個の爪部54をサイドプレート60側にカシメて、一対のエンドプレート50の貫通孔52に供給管27と排出管28とを取り付けて熱交換器20を組み付ける。そして、これをロウ材の融点より高く板材の融点より低い温度(例えば610℃や620℃など)で加熱することによって当接部を接合(ロウ付け)して熱交換器20を完成する。即ち、熱交換用チューブ30A、30Bを構成するチューブ部材40の向かい合わせの接触部や、隣接する熱交換用チューブ30A,30Bのフランジ部44a,44bの接触部、熱交換用チューブ30A、30Bとエンドプレート50やサイドプレート60との接触部、エンドプレート50とサイドプレート60との接触部、エンドプレート50と供給管27や排出管28との接触部を接合するのである。
こうして構成された熱交換器20では、ハイドロフルオロカーボンや水などの熱交換媒体は、供給管27から2つの流出入口用貫通孔42a,42bにより形成される流入用流路25に供給され、各熱交換用チューブ30A,30Bの連通流路46,47を流れて2つの流出入口用貫通孔42a,42bにより形成される流出用流路26に流出し、排出管28から排出される。一方、空気などの被熱交換媒体は、流出用流路26側から各熱交換用チューブ30A,30Bに供給され、各熱交換用チューブ30A,30Bの間の隙間を蛇行して流れて熱交換媒体と熱交換を行ない、流入用流路25側から排出される。このように、熱交換媒体と被熱交換媒体とを給排することにより、熱交換媒体の全体としての流れと被熱交換媒体の流れとを対向流とすることができる。
以上説明した実施例の熱交換器20では、熱交換用チューブ30A,30Bの両端部に第1係合部49を形成すると共に一対のサイドプレート60に第1係合部49が丁度嵌まるように溝状の第2係合部62を形成し、熱交換用チューブ30A,30Bの両端の第1係合部49が第2係合部62に嵌まり込むように一対のサイドプレート60を取り付ける。これにより、熱交換用チューブ30A,30Bが積層体22の積層方向に対して直交する方向にズレるのを抑止することができ、積層体22が撓むのを抑止することができる。第1係合部49の側部49aや第2係合部62の側部62aは、熱交換用チューブ30A,30Bが積層体22の積層方向に対して直交する方向にズレるのを抑止する最小限の長さにすることができるから、熱交換器20の通風面積の低下を抑制することができる。また、第1係合部49と第2係合部62の第2係合部分では通風面積が小さくなるものの、それ以外の部分ではサイドプレート60の板厚だけしか通風面積は小さくならないから、熱交換器20の通風面積の低下を抑制することができ、熱交換効率のよい熱交換器20とすることができる。
また、実施例の熱交換器20では、エンドプレート50の両端部に4個の爪部54を形成すると共にサイドプレート60の両端部に湾曲部64により両端部65aが拡幅する延出部65を形成し、エンドプレート50の4個の爪部54がサイドプレート60の湾曲部64から延出してカシメる。これにより、2つのエンドプレート50と2つのサイドプレート60との位置決めを行なうことができ、2つのエンドプレート50により2つのサイドプレート60を強固に保持することができる。
実施例の熱交換器20では、チューブ部材40を、長手方向の中央に短手方向に直列に並ぶように2つの流出入口用貫通孔42a,42bを有するように、且つ、この2つの流出入口用貫通孔42a,42bを連通するU字形状の2つの連通流路46,47を有するように形成して熱交換用チューブ30A,30Bを構成する。これにより、長手方向に対して垂直方向に被熱交換媒体を給排したときに、矩形の熱交換用チューブの長手方向の両端部に2つの流出入口用貫通孔が形成されていると共にこの2つの流出入口用貫通孔を連通する連通流路が形成されているものに比して、流出入口用貫通孔の1つ分だけ被熱交換媒体の流路幅を広くすることができ、熱交換に有効な流路幅を広くすることができ、通風面積を大きくすることができる。この結果、熱交換効率を向上させることができる。また、2つの流出入口用貫通孔42a,42bは、被熱交換媒体の流れの方向に直列に並ぶように形成されているから、2つの流出入口用貫通孔42a,42bにより形成される2つの流路22,24のうち被熱交換媒体の流れの下流側を流入用流路25として熱交換媒体を供給し、被熱交換媒体の流れの上流側を流出用流路26として熱交換媒体を排出するようにすれば、熱交換媒体の全体としての流れと被熱交換媒体の流れとを対向流とすることができ、熱交換効率を更に向上させることができる。さらに、連通流路46,47を、2つの流出入口用貫通孔42a,42bの一方から他方にU字形状で鏡像対称な2つの流路として形成することにより、2つの流路46,47に略均等に熱交換媒体を供給することができ、2つの流路46,47で略均等に熱交換を行うことができる。これらの結果、熱交換効率を向上させることができる。このように鏡像対称としてチューブ部材40を形成するから、熱交換用チューブ30A,30Bの一方側のチューブ部材と他方側のチューブ部材とを形成する必要がなく、単一形状のチューブ部材40を形成すればよいことになる。これにより、部品点数を少なくすることができ、組み付け性を向上させることができる。
実施例の熱交換器20では、連通流路46,47の第1流路部46a,47aを、チューブ部材40の長手方向に沿った中央ラインを考えたときに、中央ラインで2つに区分けされるチューブ部材40の一方側で中央ラインから離れてチューブ部材40の縁近傍に縁に沿って流出入口用貫通孔42aからチューブ部材40の端部に至るように形成し、第2流路部46b,47bを中央ラインで2つに区分けされるチューブ部材40の他方側でチューブ部材40の縁から離れて中央ライン近傍に中央ラインに沿って端部から流出入口用貫通孔42bに至るように形成し、折り返し流路部46c,47cを第1流路部46a,47aと第2流路部46b,47bとを接続するように形成する。また、チューブ部材40の端部ヒレ部48aの幅を第1流路部46a,47aの幅より広くなるように形成すると共に中央ヒレ部48bの幅を第2流路部46b,47bの幅より広くなるように形成する。そして、熱交換用チューブ30A,30Bを交互に積層して熱交換器20を構成する。このため、熱交換用チューブ30A,30Bの間の隙間を、幅が略一定となるように且つ蛇行するように形成することができる。この結果、被熱交換媒体の圧損を抑制すると共に被熱交換媒体の流れに若干の乱れを生じさせ、熱交換効率を向上させることができる。
実施例の熱交換器20の製造方法では、向かい合わせることにより扁平な熱交換用チューブ30A,30Bを構成するチューブ部材40やエンドプレート50,サイドプレート60をクラッド板材を用いて形成し、熱交換用チューブ30A,30Bを交互に複数積層した状態となるようにチューブ部材40を複数積層して積層体22とし、この積層体22に一対のエンドプレート50と一対のサイドプレート60取り付けて組み付け、これをロウ材の融点より高く板材の融点より低い温度での炉に入れて当接部を接合(ロウ付け)して実施例の熱交換器20を完成する。このため、熱交換効率の高い実施例の熱交換器20をより簡易に製造することができる。
実施例の熱交換器20では、熱交換用チューブ30A,30Bの両端部に凸形状の第1係合部49を形成すると共に一対のサイドプレート60に凹の溝形状の第2係合部62を形成するものとしたが、一対のサイドプレートに第1係合部49の幅で積層体22の長さの矩形形状の貫通孔として第2係合部を形成し、第2係合部の貫通孔に積層体22の一側面の全ての第1係合部49を嵌め込むように一対のサイドプレートを取り付けるものとしてもよい。この場合、サイドプレートの剛性を確保するために、サイドプレートを剛性の高い材料(例えば、ステンレスやジュラルミンなど)により形成するのも好適である。
実施例の熱交換器20では、熱交換用チューブ30A,30Bの両端部に凸形状の第1係合部49を形成すると共に一対のサイドプレート60に凹の溝形状の第2係合部62を形成するものとしたが、図11に例示するように、熱交換用チューブ130A,130Bの両端部に凹形状の第1係合部149を形成すると共に一対のサイドプレート160に内側に凸のリブ形状の第2係合部162を形成するものとしてもよい。また、第1係合部と第2係合部は、係合して熱交換用チューブのズレを抑止することができればよいから、凹形状や凸形状に限定されるものではなく、如何なる形状としても構わない。
実施例の熱交換器20では、エンドプレート50の両端部に4個の爪部54を形成するものとしたが、爪部54は4個に限定されるものではなく、3個以下または5個以上形成するものとしてもよし、爪部54を形成しないものとしても構わない。また、サイドプレート60の両端部に湾曲部64により両端部65aが拡幅する延出部65を形成するものとしたが、サイドプレート60の延出部65には湾曲部64を形成しないものとしてもよいし、サイドプレート60に延出部65を形成しないものとしてもよい。
実施例の熱交換器20では、エンドプレート50の両端部に4個の爪部54を形成すると共にサイドプレート60の両端部に湾曲部64により両端部65aが拡幅する延出部65を形成するものとしたが、逆に、サイドプレート60の両端部に4個の爪部を形成すると共にエンドプレート50の両端部に延出部を形成するものとしてもよい。この場合も、爪部の数はいくつでもよい。
実施例の熱交換器20では、アルミニウムの板材の両面にアルミシリコン合金などのロウ材を接合した厚さが0.2mmのクラッド板材を用いてチューブ部材40を形成するものとしたが、0.2mmより薄いアルミニウムとアルミニウム合金によるクラッド板材や0.2mmより厚いアルミニウムとアルミニウム合金によるクラッド板材を用いてチューブ部材40を形成するものとしてもよい。また、ステンレスの板材の両面に銅やニッケルなどのロウ材を接合したクラッド板材やステンレスに板材の両面にメッキを施した板材を用いてチューブ部材を形成するものとしてもよい。さらに、銅の板材の両面にロウ材を接合したりメッキした板材を用いてチューブ部材を形成するものとしてもよい。あるいは、通常のアルミニウム板やステンレス板によりチューブ部材を形成するものとしても構わない。
本発明の熱交換器において、前記熱交換用チューブは、金属材料を用いて向かい合わせに接合することにより熱交換媒体の2つの流出入口と該2つの流出入口を連通する連通流路とを形成する一対のチューブ部材であって、前記2つの流出入口が前記被熱交換媒体の流れの方向に直列に並ぶように形成されており、且つ、前記連通流路が前記2つの流出入口の一方から他方にU字形状で鏡像対称な2つの流路として形成されている一対のチューブ部材により構成されているものとしてもよい。こうすれば、2つの流出入口を被熱交換媒体の流れの方向に対して垂直な方向に直列に並ぶように形成するものに比して、流出入口の1つ分だけ被熱交換媒体の流路幅を広くすることができ、熱交換に有効な流路幅を広くすることができ、通風面積を大きくすることができる。この結果、熱交換効率を向上させることができる。また、2つの流出入口は被熱交換媒体の流れの方向に直列に並ぶように形成されているから、2つの流出入口のうち被熱交換媒体の流れの下流側の一方に熱交換媒体を供給し、被熱交換媒体の流れの上流側の他方から熱交換媒体を排出するようにすれば、熱交換媒体の全体としての流れと被熱交換媒体の流れとを対向流とすることができ、熱交換効率を更に向上させることができる。さらに、2つの流出入口を連通する連通流路を、2つの流出入口の一方から他方にU字形状で鏡像対称な2つの流路として形成することにより、2つの流路に略均等に熱交換媒体を供給することができ、2つの流路で略均等に熱交換を行うことができる。これらの結果、熱交換効率を向上させることができる。
この場合、前記チューブ部材は外形が矩形形状に形成されており、前記2つの流出入口は、前記チューブ部材の長手方向の中央に短手方向に直列に並ぶように形成されており、前記連通流路は、前記2つの流出入口の一方から前記チューブ部材の長手方向の端部に至る第1流路部と前記端部から前記2つの流出入口の他方に至る第2流路部と前記端部で前記第1流路部と前記第2流路部とを接続するように折り返す折り返し流路部とからなる2つの流路として形成されているものとしてもよい。更にこの場合、前記第1流路部は前記チューブ部材の縁に沿って形成されており、前記第2流路部は前記チューブ部材の中央に沿って形成されており、前記第1流路部と前記第2流路部との間は前記第2流路部の幅より広くなるように形成されており、前記第2流路部と前記チューブ部材の縁までの間は前記第1流路部の幅より広くなるように形成されているものとしてもよい。この場合、前記チューブ部材を、隣接する熱交換用チューブの一方の前記第2流路部が他方の前記第1流路部と前記第2流路部との間の部位と向き合うように複数積層してなるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、熱交換器の製造産業などに利用可能である。
20 熱交換器、22 積層体、25 流入用流路、26 流出用流路、27 供給管、28 排出管、30A,30B,130A,130B 熱交換用チューブ、40 チューブ部材、42a,42b 流出入口用貫通孔、44a,44b フランジ部、46,47 連通流路、46a,47a 第1流路部、46b,47b 第2流路部、46c,47c 折り返し流路部、48a 端部ヒレ部、48b 中央ヒレ部、49,149 第1係合部、49a 側部、50 エンドプレート、52 貫通孔、54 爪部、60,160 サイドプレート、62,162 第2係合部、62a 側部、64 湾曲部、65 延出部、65a 端部。

Claims (4)

  1. 扁平な熱交換用チューブを複数積層したチューブ積層体と、前記チューブ積層体の両側面に配置される一対の側部材と、前記チューブ積層体の両積層端に配置される一対のエンド部材と、を備える熱交換器であって、
    前記熱交換用チューブは、前記チューブ積層体の両側面を形成する両側端部に第1係合部が形成されており、
    前記一対の側部材は、同一形状の個別の部材として形成されていると共に、前記チューブ積層体を構成する各熱交換用チューブの前記第1係合部に係合する第2係合部が形成されており、
    前記第1係合部が凸形状に形成されていると共に前記第2係合部が内側に凹の溝形状に形成されているか、或いは、前記第1係合部が凹形状に形成されていると共に前記第2係合部が内側に凸のリブ形状に形成されている、
    熱交換器。
  2. 請求項1記載の熱交換器であって、
    前記一対のエンド部材は、両端部に第3係合部が形成されており、
    前記一対の側部材は、両端部に前記第3係合部と係合する第4係合部が形成されている、
    熱交換器。
  3. 請求項2記載の熱交換器であって、
    前記第4係合部は、端部が幅広となるように両側面が湾曲して形成された延出部であり、
    前記第3係合部は、前記延出部の両側から延出して接触した状態で屈曲する一対の爪部である、
    熱交換器。
  4. 請求項2記載の熱交換器であって、
    前記第3係合部は、端部が幅広となるように両側面が湾曲して形成された延出部であり、
    前記第4係合部は、前記延出部の両側から延出して接触した状態で屈曲する一対の爪部である、
    熱交換器。
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