本発明の一態様に係る通信方法は、インカメラとアウトカメラとを有する端末の通信方法であって、前記アウトカメラを備える前記端末の側面と、地面とがなす角度が所定の値よりも大きい場合、前記アウトカメラを用いて、使用者の前方に位置する第1機器であって可視光を発する第1機器と可視光通信を行うことにより、第1情報を取得し、取得した前記第1情報に関連する情報を前記端末の表示部に表示し、記アウトカメラを備える前記端末の側面と、前記地面とがなす角度が所定の値よりも小さい場合、前記インカメラを用いて、前記使用者の上方に位置する第2機器であって可視光を発する第2機器と可視光通信を行うことにより、第2情報を取得し、取得した前記第2情報に関連する情報を前記端末の表示部に表示する。
本発明の一態様に係る通信方法は、第1撮像部であるインカメラと第2撮像部であるアウトカメラとを有する端末の通信方法であって、前記インカメラと前記アウトカメラとを前記端末の向きに応じて切り替える切り替えステップと、前記切り替えステップにおいて切り替えられた前記インカメラまたは前記アウトカメラを用いて、可視光通信を行う可視光通信ステップと、を含むとしてもよい。
例えば、第1撮像部であるインカメラと第2撮像部であるアウトカメラとを有する端末の通信方法であって、前記インカメラと前記アウトカメラとを所定時間ごとに切り替える切り替えステップと、前記切り替えステップにおいて切り替えられた前記インカメラまたは前記アウトカメラを用いて、可視光通信を行う可視光通信ステップと、を含む。
例えば、前記可視光通信ステップでは、前記端末の向きが地面に対して略垂直の場合、前記切り替えステップにおいて切り替えられた前記アウトカメラを用いて、使用者の前方に位置する第1機器であって可視光を発する第1機器と可視光通信を行うことにより、前記第1機器が設置されている商品棚の商品情報を取得し、取得した前記商品情報を前記端末の表示部に表示し、前記可視光通信ステップでは、前記端末の向きが地面に対して略水平の場合、前記切り替えステップにおいて切り替えられた前記インカメラを用いて、前記使用者の上方に位置する第2機器であって可視光を発する第2機器と可視光通信を行うことにより、前記第2機器が設置されている位置情報を取得し、取得した前記位置情報を前記使用者の現在位置として前記使用者が存在するエリアの地図情報とともに前記端末の表示部に表示する。
例えば、前記端末は、腕時計に実装され、前記インカメラは、前記腕時計の時間を表示する表示部を有する前記腕時計の前面に搭載され、前記アウトカメラは、前記腕時計の側面に搭載され、前記可視光通信ステップでは、前記腕時計の前記表示部が地面に対して略水平の場合、前記インカメラを用いて、前記使用者の上方に位置する第2機器であって可視光を発する第2機器と可視光通信を行うことにより、前記第2機器が設置されている位置情報を取得し、かつ、前記アウトカメラを用いて、前記使用者の前方に位置する第1機器であって可視光を発する第1機器と可視光通信を行うことにより、前記第1機器が設置されている商品棚の商品情報を取得し、前記使用者の選択により、取得した前記位置情報を前記使用者の現在位置として前記使用者が存在するエリアの地図情報とともに前記端末の表示部に表示し、または、取得した前記商品情報を前記端末の表示部に表示する。
例えば、前記可視光通信ステップでは、可視光を発する機器と可視光通信を行うことにより取得した前記機器に一意に与えられた識別子を、サーバに問い合わせることで、前記識別子に対応付けられた前記機器に関する情報を取得し、前記可視光通信ステップでは、さらに、前記サーバに問い合わせて前記識別子に対応付けられた情報がない場合には、前記機器に関する情報がない旨を示すエラー通知を、前記端末の表示部に表示する。
例えば、さらに、前記端末の表示部に表示した前記商品情報を変更する変更ステップを含み、前記変更ステップでは、前記使用者が前記表示部に対してフリック操作することにより、前記表示部に表示される商品情報が変更される。
例えば、さらに、前記端末の表示部に表示した前記地図情報を変更する変更ステップを含み、前記変更ステップでは、前記使用者が前記表示部に対してフリック操作することにより、前記表示部に表示される地図情報が変更される。
例えば、前記可視光通信ステップでは、前記端末の表示部に前記地図情報が表示された後、前記切り替えステップにおいて切り替えられた前記アウトカメラを用いて、前記第1機器が設置されている商品棚の商品情報を取得する場合、前記地図情報に付与されたオフセットを初期化し、前記可視光通信ステップでは、前記端末の表示部に前記商品情報が表示された後、前記切り替えステップにおいて切り替えられた前記インカメラを用いて、前記位置情報を前記使用者の現在位置として取得する場合、前記商品情報に付与されたオフセットを初期化する。
例えば、さらに、前記使用者の視線を検知する視線検知ステップを含み、前記切り替えステップにおいて、前記端末の向きが地面に対して略垂直の場合、前記アウトカメラに切り替え、前記視線検知ステップにおいて、前記インカメラを用いて前記使用者の視線を検知し、前記可視光通信ステップでは、前記切り替えステップにおいて切り替えられた前記アウトカメラを用いて、前記使用者の前方に位置する第1機器であって可視光を発する第1機器と可視光通信を行うことにより、前記第1機器が設置されている第1商品棚の商品情報を取得し、前記検知ステップで検知された前記使用者の視線の先にある第2商品棚が前記第1商品棚と異なる場合には、前記第1商品棚の商品情報に代えて前記第2商品棚の商品情報を表示する。
例えば、前記端末は、複数の露光ラインを有するイメージセンサを備え、前記通信方法は、さらに、前記イメージセンサの各露光ラインの露光を順次異なる時刻で開始し、かつ、前記各露光ラインの露光時間が、隣接する露光ラインとの間で、部分的に時間的な重なりを持つように、1/480秒以下の露光時間で被写体の撮影を行うことにより画像データを取得する画像取得ステップと、前記画像データに現れる、前記各露光ラインに対応する輝線パターンを復調することにより、前記被写体の識別情報を取得する可視光通信ステップと、前記被写体の識別情報に関連付けられているサービス情報を前記端末の使用者に提示するサービス提示ステップと、を含む。
例えば、前記通信方法は、さらに、依頼者から情報の配信の依頼を受け付ける処理を行う依頼受け付けステップと、前記可視光で得たデータに対応する情報として、前記依頼者より依頼された前記情報を配信する配信ステップと、前記情報の配信に応じて、前記依頼者に課金するための情報処理を行う課金ステップとを含む。
また、本発明の一態様に係る通信装置は、第1撮像部であるインカメラと第2撮像部であるアウトカメラとを有する通信装置であって、前記インカメラと前記アウトカメラとを前記端末の向きに応じて切り替える切り替え部と、前記切り替えステップにおいて切り替えられた前記インカメラまたは前記アウトカメラを用いて、可視光通信を行う可視光通信部と、を備える。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
また、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
本実施の形態では、可視光通信の受光部切り替えを行う通信装置について説明する。
本実施の形態における通信装置は例えばスマートフォンのような携帯端末に搭載することを想定している。
以下、本実施の形態における通信装置を搭載した携帯端末を使用するときのシーンについて説明する。
図1は、実施の形態1における携帯端末の使用風景を示したイメージ図である。図2は、実施の形態1における携帯端末の概観の一例を示す図である。
使用者が使用する本通信装置は、天井に設置されたシーリングライトA1101と可視光通信することで、シーリングライトA1101の発するIDを受信したり、使用者の正面に設置されたベースライトA1103と可視光通信することで、ベースライトA1103の発するIDを受信したりする。
本通信装置は、可視光を受光する受光部(撮像部)を複数有し、上記シーリングライトA1101およびベースライトA1103のように配置位置の異なる複数の機器と可視光通信して複数のIDを受信するときに、複数の受光部のうち受光に最適な受光部を携帯端末の姿勢に応じて選択することに特徴がある。
本実施の形態では、本通信装置は、第1撮像部であるインカメラと第2撮像部であるアウトカメラとを有する。より具体的には、例えば、図2に示すように、本通信装置が搭載される携帯端末A1201は前面にインカメラA1202(第1撮像部)を、背面にアウトカメラA1203(第2撮像部)を、前面にタッチパネル部A1204を備える。本通信装置は、インカメラA1202(第1撮像部)とアウトカメラA1203(第2撮像部)とを通信装置が搭載される端末(携帯端末)の向きに応じて切り替え、切り替えられたインカメラA1202(第1撮像部)またはアウトカメラA1203(第2撮像部)を用いて、可視光通信を行う。
以下、本通信装置が搭載される携帯端末の向きに応じて撮像部を切り替えて可視光通信を行うシーンについて説明する。
図3は、実施の形態1における携帯端末を水平に持ったときのイメージ図である。図4は、実施の形態1における携帯端末を垂直に持ったときのイメージ図である。
例えば図3に示すように、使用者により携帯端末A1201の表示面が天井と向かい合うように(地面と略平行に)持たれた場合、携帯端末A1201は自身に内蔵された加速度センサによって携帯端末A1201が天井(地面)に対して水平であることを判定し、インカメラA1202を稼動する。このとき、電力消費を抑えるためにアウトカメラA1203の稼動を中断させるとよい。
シーリングライトA1101は点灯している状況において、特定のパターンによって点灯の光量を変更すること(発光パターン)で可視光通信を行う。例えば領域A1301に示すように、稼動中のインカメラA1202がシーリングライトA1101の発光を検知すると、撮像することで可視光通信を行う。つまり、携帯端末A1201は、シーリングライトA1101と可視光通信することでシーリングライトA1101の発光パターンに関連付けられたIDを取得し、IDの種別に応じて動作(振る舞い)を変更する。
また、例えば図4に示すように、使用者により携帯端末A1201が地面に対して垂直になるように持たれた場合、携帯端末A1201は、自身に内蔵された加速度センサによって携帯端末A1201が天井のシーリングライトには向けられておらず、壁や棚A1102などに設置されたベースライトA1103に向けられているものと判定し、アウトカメラA1203を稼動する。このとき、電力消費を抑えるためにインカメラA1202の稼動を中断させるとよい。
ベースライトA1103は点灯している状況において、特定のパターンによって点灯の光量を変更すること(発光パターン)で可視光通信を行う。稼働中のアウトカメラA1203がベースライトA1103の発光を検知すると、撮像することで可視光通信を行う。つまり、携帯端末A1201は、ベースライトA1103と可視光通信することでベースライトA1103の発光パターンに関連付けられたIDを取得し、IDの種別に応じて振る舞いを変更する。
次に、IDの種類に応じた動作(振る舞い)の例について説明する。
図5は、実施の形態1における携帯端末が提示する店内マップの一例を示す図である。
携帯端末A1201は、図3に示すように携帯端末A1201が天井(地面)に対して水平であると判定した場合、インカメラA1202を用いて可視光通信することで取得した発光パターンに関連付けられたIDをサーバに送信する。サーバは、そのIDに対応付けられた位置情報を検索し、携帯端末A1201に検索した位置情報を通知する。
携帯端末A1201は、サーバから位置情報を取得すると、取得した位置情報を使用者の現在位置として、使用者のいる位置を示すマップ(地図情報)、例えば図5に示すような店内のマップを使用者に提示する。
このようにして、携帯端末A1201の向きが天井(地面)に対して略水平の場合、インカメラA1202を用いて、使用者の上方に位置し可視光を発するシーリングライトA1101(第2機器)と可視光通信を行うことにより、シーリングライトA1101(第2機器)が設置されている位置情報を取得する。携帯端末A1201は、取得した当該位置情報を使用者の現在位置として使用者が存在するエリアの地図情報とともに携帯端末A1201の表示部に表示する。
なお、携帯端末A1201の表示部に表示された地図情報はフリック操作により変更可能である。例えば、使用者が携帯端末A1201の表示部に対してフリック操作することにより、当該表示部に表示される地図情報のオフセット位置が変更される。
図6は、実施の形態1における携帯端末が提示する商品UIのイメージ図である。図7は、実施の形態1における携帯端末の提示する商品UIが操作されたるときのイメージ図である。
また、携帯端末A1201は、図4に示すように携帯端末A1201が地面に対して垂直になるように判定した場合、インカメラA1202を用いて可視光通信することで取得したIDをサーバに送信する。サーバは、そのIDに関連付けられた商品棚の商品種別及び在庫をデータベースから検索し、検索した商品種別及び在庫から、商品の在庫量を示す画像を生成する。ここで、サーバは例えば図6に示すように商品棚に陳列されている商品の画像に在庫の商品の画像を重畳した画像を生成する。そして、サーバは、生成された画像を携帯端末A1201に送信する。
携帯端末A1201は、サーバから受信した画像、即ち商品の在庫量を示す画像を表示部で提示する。
このようにして、携帯端末A1201の向きが地面に対して略垂直の場合、アウトカメラA1203を用いて、使用者の前方に位置し可視光を発するベースライトA1103(第1機器)と可視光通信を行うことにより、ベースライトA1103(第1機器)が設置されている商品棚の商品情報を取得する。携帯端末A1201は、取得した前記商品情報を携帯端末A1201の表示部に表示する。
なお、携帯端末A1201の表示部に表示された商品の在庫量を示す画像はフリック操作により変更可能である。例えば、使用者が携帯端末A1201の表示部に対してフリック操作することにより、当該表示部に表示される商品の在庫量を示す画像のオフセットが変更されたり、表示部に表示される商品の在庫量を示す画像が変更されたりと、表示部に表示される商品情報が変更される。
また、サーバは、携帯端末A1201に生成した画像(画像データ)を送る際、携帯端末A1201に複数の画像(複数の画像データ)を送信するとしてもよい。例えばサーバは、例えば図7に示すように、在庫量が少ない棚の画像A1701と在庫量が多い棚の画像A1703とを順に送信し、携帯端末A1201は在庫量が少ない棚の画像A1701を表示しているとする。携帯端末A1201は、フリック操作など使用者の画面操作にあわせて、在庫量が少ない棚の画像A1701から、画像A1702のようなスクロール途中経過を示す画像A1702を経て、在庫量が多い棚の画像A1703を順に表示する。このようにして、使用者は、より直感的で分かりやすい商品在庫の確認が可能となる。
図8は、実施の形態1における使用者が携帯端末を右から左に振りかざす動作を示す図である。
携帯端末A1201は、上記のように、受信したIDによって提示内容を切り替えることができることから、例えば図8に示すように、使用者が視認した棚A1801および棚A1802の商品情報を切り替えることができる。つまり、使用者が携帯端末A1201を棚A1801から棚A1802に向けた場合、携帯端末A1201はベースライトA1803から受信したIDとベースライトA1804から受信したIDとをそれぞれ順に受信する。そのため、携帯端末A1201は、ベースライトA1803から受信したIDとベースライトA1804から受信したIDとに対応する商品情報を順に表示することができる。
以上のようにして、携帯端末A1201は、自身の姿勢に応じて選択した機器と可視光通信して取得したIDに対応する情報を使用者に提示することができる。
なお、本通信端末が搭載される端末としては、前面と背面にそれぞれ撮像部が配置される携帯端末A1201に限らない、腕時計であってもよい。以下、本通信端末が搭載される端末が腕時計(腕時計型デバイス)である場合の例を、図9を用いて説明する。
図9は、実施の形態1におけるウォッチ型デバイスの使用風景を示したイメージ図である。
図9に示す腕時計型デバイスA1901は、上面部分に設置される受光部A1902と、側面部に設置される受光部A1903とを備える。受光部A1902は、上記のインカメラA1202(第1撮像部)に対応し、受光部A1903は、上記のアウトカメラA1203(第2撮像部)に対応する。
また、腕時計型デバイスA1901は、加速度センサを備えている。
腕時計型デバイスA1901は、図9に示すように例えば上面部が地面と水平な方向を向いている場合、受光部A1902と受光部A1903とを稼動させ、シーリングライトA1904から発せられた光を受光部A1902によって受光し、ベースライトA1905から発せられた光を受光部A1903によって受光する。
より具体的には、腕時計型デバイスA1901は、受光部A1902を用いて、使用者の上方に位置し可視光を発するシーリングライトA1904(第2機器)と可視光通信を行うことにより、シーリングライトA1904(第2機器)が設置されている位置情報を取得する。また、腕時計型デバイスA1901は、受光部A1903を用いて、使用者の前方に位置し可視光を発するベースライトA1905(第1機器)と可視光通信を行うことにより、ベースライトA1905(第1機器)が設置されている商品棚の商品情報を取得する。そして、使用者の選択により、取得した位置情報を使用者の現在位置として使用者が存在するエリアの地図情報とともに表示部に表示し、または、取得した商品情報を表示部に表示する。
なお、腕時計型デバイスA1901は、受光部A1902と受光部A1903とを所定時間ごとに切り替え、切り替えられた受光部A1902または受光部A1903を用いて、可視光通信を行うとしてもよい。
以上のようにして本通信装置を搭載した携帯端末または腕時計は使用される。
続いて、本通信装置の構成について説明する。
図10は、実施の形態1における通信システムの全体構成を示す図である。
本実施の形態における通信システムの最小構成要素として、携帯端末A11001と、照明機器A11002と、照明機器A11003と、サーバ装置A11015とを備える。
[照明機器A11002の構成]
照明機器A11002は、ID格納部A11004と、エンコード部A11005と、照度パターン格納部A11006と、発光部A11007とを備える。照明機器A11002は、図1に示すシーリングライトA1101や図9に示すシーリングライトA1904など第2機器に対応する。
ID格納部A11004は、メモリ領域であり、例えばMACアドレスのような、個体を一意に決定可能な識別子がそれぞれ予め書き込まれているものである。
エンコード部A11005は、照明機器A11002に電力が供給されると、ID格納部A11004からIDを読み込み、当IDを照明の照度パターン、即ち各タイミングにおける照明の照度に変換し、当照度パターンを照度パターン格納部A11006に格納する。
発光部A11007は、上記の起動フェーズが完了すると、照度パターン格納部A11006で示されるパターンに基づき、照度を高速に更新しながら発光制御を行う。これにより、照明機器A11002はIDに基づいた照度制御(可視光通信)を行う。
[照明機器A11003の構成]
同様に、照明機器A11003は、ID格納部A11008と、エンコード部A11009と、照度パターン格納部A11010と、発光部A11011とを備える。照明機器A11003は、図1に示すベースライトA1103や図9に示すベースライトA1905などの第1機器に対応する。
ID格納部A11008は、メモリ領域であり、例えばMACアドレスのような、個体を一意に決定可能な識別子がそれぞれ予め書き込まれているものである。
エンコード部A11009は、照明機器A11003に電力が供給されると、ID格納部A11008からIDを読み込み、当IDを照明の照度パターン、即ち各タイミングにおける照明の照度に変換し、当照度パターンを照度パターン格納部A11010に格納する。
発光部A11011は、上記の起動フェーズが完了すると、照度パターン格納部A11010で示されるパターンに基づき、照度を高速に更新しながら発光制御を行う。これにより、照明機器A11003はIDに基づいた照度制御を行う(可視光通信)。
[携帯端末A11001の構成]
続いて、携帯端末A11001の構成について説明する。
また、携帯端末A11001は、受光制御部A11012と、ID格納部A11013と、DB管理部A11014と、商品情報格納部A11016と、地図情報格納部A11017と、表示部A11018と、状態管理部A11019と、UI部A11020とを備える。携帯端末A11001は、図2に示す携帯端末A1201や図9に示す腕時計型デバイスなどの端末に対応する。
[受光制御部A11012]
受光制御部A11012は、発光部A11007及び発光部A11011の照度パターンを検知すると、検知したパターンをIDに変換し、ID格納部A11013へ格納する。本実施の形態の場合、発光部A11007又は発光部A11011の照度パターンを検知したものであるから、ID格納部A11013に格納されるIDはID格納部A11004またはID格納部A11008のいずれかに格納されているIDと等しくなる。
[商品情報格納部A11016]
続いて、商品情報格納部A11016について説明する。
図11は、実施の形態1における商品情報格納部が格納する情報の構造の一例を示す図である。図12は、実施の形態1における携帯端末の提示する商品UIのレイアウトイメージの一例を示す図である。
商品情報格納部A11016は、例えば図11に示すように、有効フラグA11101と、棚外観A11102と、棚内観A11103と、商品種別情報A11104と、商品在庫情報A11105とを含む情報を格納する。
有効フラグA11101は、商品在庫情報をレンダリングするか否かを示したものであり、TRUE又はFALSEのいずれかの値をとる。この値がTRUEの時に、商品在庫情報のレンダリング処理が表示部A11018によって行われる。
棚外観A11102は、描画する棚の外観を示したものであり、棚の実寸による高さ・幅が格納される。これらの実寸情報に基づいて、棚が画面内に治まるように表示部A11018はレンダリング処理を行う。例えば、表示部A11018は、図12のようなレイアウトで棚の外枠をレンダリングする。
棚内観A11103は、棚の数と、棚全体に対する各棚の高さ割合とを示したものである。表示部A11018は、これらの情報に基づいて、図12に示すような間隔で棚の内板をレンダリングする。
商品種別情報A11104は、商品のバリエーション数と各商品の画像データ本体とについての情報を格納する。例えば、サーバ装置A11015から受信する画像データのフォーマットをPNGデータとした場合、商品種別情報A11104に対応する商品種画像データにはPNGデータそのものが配置される。そして、表示部A11018はレンダリング直前にPNGデータを図示しないキャッシュ領域に展開し、本キャッシュ領域の内容をレンダリングし、商品の画像を使用者に提示する。
商品在庫情報A11105は、商品の在庫数及びその在庫をレンダリングすべき商品の種別、座標の情報を格納する。図11における座標の情報のうちx座標は「商品棚の左から何番目か」、y座標は「商品棚のうち上から何番目の棚か」、z座標は「奥へと並ぶ棚のうち、手前から何番目の棚か」をそれぞれ示す。表示部A11018は、これらの座標情報と整合するような座標に、商品種別番号で示される商品画像をレンダリング処理を行う。
[地図情報格納部A11017]
続いて、地図情報格納部A11017について説明する。
図13は、実施の形態1における地図情報格納部A11017が格納する情報の構造の一例を示す図である。
地図情報格納部A11017は、例えば図13に示すように、有効フラグA11301と、地図画像のデータ長A11302と、地図画像A11303とを含む情報を格納する。
有効フラグA11301は、地図情報をレンダリングするか否かを示したものであり、TRUE又はFALSEのいずれかの値をとる。この値がTRUEの時に、地図情報のレンダリング処理が表示部A11018によって行われる。
地図画像A11303は、地図の画像データ本体の情報を格納する。例えば、サーバ装置A11015から受信する画像データのフォーマットをPNGデータとした場合、地図画像A11303にはPNGデータそのものが格納される。
地図画像のデータ長A11302は、地図画像A11303のデータ長を示す。例えば、サーバ装置A11015から受信する画像データのフォーマットをPNGデータとした場合、表示部A11018はレンダリング直前にPNGデータを図示しないキャッシュ領域に展開し、本キャッシュ領域の内容をレンダリングし、商品の画像を使用者に提示する。
[状態管理部A11019]
続いて、状態管理部A11019について説明する。
図14は、実施の形態1における状態管理部が管理する情報の構造の一例を示す図である。
状態管理部A11019は、図14に示すように、異常フラグA11601、前フレーム描画種別A11602と、表示棚奥行きA11603と、地図オフセットXA11604と、地図オフセットYA11605と、前回取得IDA11606とを含む情報を管理する。
前回取得IDA11606は、初期値を無効値とする。本実施の形態では、無効値=−1としている。
異常フラグA11601は、TRUEまたはFALSEの値を格納する。状態管理部A11019は、例えば、サーバ装置A11015へ送出したIDがいずれの照明機器(照明機器A11002、照明機器A11003)にも関連しない無効なIDであった場合に、異常フラグA11601をTRUEに設定する。また、例えば異常フラグA11601がTRUEであった場合、表示部A11018は受信に失敗した旨使用者(ユーザ)に提示する。
表示棚奥行きA11603、地図オフセットXA11604、地図オフセットYA11605で管理される値は、使用者がタッチパネル部A1204を操作した際に、UI部A11020によって更新される。
[DB管理部A11014]
続いて、DB管理部A11014について説明する。
DB管理部A11014は、ID格納部A11013からIDを読み込むと、サーバ装置A11015に対して問い合わせを行い、記録されたIDの照合を行う。
DB管理部A11014は、照合の結果、読み込んだIDが例えば天井に設置されたシーリングライトのIDであると照合できれば、図5に示すような地図情報すなわち該当するシーリングライトとその周辺の地図画像を送信するようサーバ装置A11015にリクエストを送る。DB管理部A11014は、リクエストの結果、図5に示すような地図画像(地図情法)を取得して地図情報格納部A11017に格納する。そして、DB管理部A11014は、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301をTRUEに設定すると共に、商品情報格納部A11016の有効フラグをFALSEに、異常フラグA11601をFALSEに設定する。
一方、DB管理部A11014は、照合の結果、読み込んだIDが例えば商品棚に設置されたいずれかのベースライトのIDであると照合できれば、サーバ装置A11015に対して図11に示す商品情報を送信するようリクエストを送る。DB管理部A11014は、リクエストの結果、取得した商品情報を商品情報格納部A11016へ格納する。そして、DB管理部A11014は、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301をFALSEに設定すると共に、商品情報格納部A11016の有効フラグをTRUEに、異常フラグA11601をFALSEに設定する。
なお、DB管理部A11014は、サーバ装置A11015へ送出したIDがいずれのシーリングライト・ベースライトにも関連しない無効なIDであった場合に、DB管理部A11014は地図情報格納部A11017の有効フラグA11301をFALSEに、商品情報格納部A11016の有効フラグをFALSEに、異常フラグA11601をTRUEに設定する。
[UI部A11020]
続いてUI部A11020について説明する。
UI部A11020は、タッチパネル部A1204と連動している。
UI部A11020は、例えば商品情報格納部A11016の有効フラグA11101がTRUEであり、使用者がタッチパネル部A1204に対してフリック操作をした場合、地図オフセットXA11604、地図オフセットYA11605で管理される値を更新する。ここで、UI部A11020は、例えば使用者によりタッチパネル部A1204が右方向にフリック操作されると、地図オフセットXA11604の値をフリック量にあわせて増加させ、タッチパネル部A1204が左方向にフリック操作されると地図オフセットXA11604の値を減少させる。また、例えば、UI部A11020は、使用者によりタッチパネル部A1204が上方向にフリック操作されると地図オフセットYA11605の値を減少させ、タッチパネル部A1204が下方向にフリック操作されると地図オフセットYA11605の値を増加させる。
一方、UI部A11020は、例えば地図情報格納部A11017の有効フラグA11301がTRUEの場合、表示棚奥行きA11603の値を更新する。ここで、UI部A11020は、例えば使用者によりタッチパネル部A1204が右方向にフリック操作されると表示棚奥行きA11603の値を増加させ、タッチパネル部A1204が左方向にフリック操作されると表示棚奥行きA11603の値を減少させる。
なお、UI部A11020は、表示棚奥行きA11603の値が商品在庫情報A11105の商品のz座標のうち最大の値より大きくなった場合には表示棚奥行きA11603の値を0に設定しなおす。また、UI部A11020は、表示棚奥行きA11603の値が0より小さくなった場合には表示棚奥行きA11603を(商品在庫情報A11105の商品のz座標のうち最大の値)に設定しなおす。
[表示部A11018]
表示部A11018は、上記の地図情報または商品情報をレンダリング処理して表示する。また、表示部A11018は、上述した処理を踏まえて表示内容を更新する。
表示部A11018は、表示内容を更新する処理(更新処理)を行う際、まず次に説明する表示更新前処理を実行する。
表示部A11018は、商品情報格納部A11016の有効フラグA11101がTRUEかつ前フレーム描画種別A11602が商品情報以外の場合、表示する棚の状態を一旦初期化する必要があると判断し、表示棚奥行きA11603の値を0に設定しなおす。
つまり、携帯端末A11001の表示部A11018に商品情報が表示された後、切り替えられた第1撮像部(例えばインカメラA1202)を用いて、位置情報を使用者の現在位置として取得する場合、商品情報に付与されたオフセットを初期化する。
同様に、表示部A11018は、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301がTRUEかつ前フレーム描画種別A11602が地図情報以外の場合、表示する地図の状態を一旦初期化する必要があると判断し、地図オフセットXA11604と地図オフセットYA11605との値を0に設定しなおす。つまり、携帯端末A11001の表示部A11018に地図情報が表示された後、切り替えられた第2撮像部(例えばアウトカメラA1203)を用いて、第1機器(照明機器A11003)が設置されている商品棚の商品情報を取得する場合、上記地図情報に付与されたオフセットを初期化する。
また、表示部A11018は、状態管理部A11019の前回取得IDとID格納部A11013とが異なる値を保持している場合、表示状態を初期化する必要があると判断し、地図オフセットXA11604と地図オフセットYA11605と表示棚奥行きA11603と0に設定しなおすとしてもよい。この場合、状態管理部A11019の前回取得IDにID格納部A11013の内容がコピーされる。
更に、表示更新前処理として、状態管理部A11019において、商品情報格納部A11016の有効フラグA11101がTRUEの場合は前フレーム描画種別A11602を「商品情報」に、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301がTRUEの場合は前フレーム描画種別A11602を「地図情報」に設定される。異常フラグA11601がTRUEの場合は前フレーム描画種別A11602を「異常」に設定される。
以上の表示更新前処理が完了し、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301と商品情報格納部A11016の有効フラグのうちいずれか一方がTRUEとなったとする。
この場合、表示部A11018は、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301がTRUEのとき、図5に示すような地図情報を表示するためのレンダリング処理を実行する。また、表示部A11018は、商品情報格納部A11016の有効フラグがTRUEのとき、図12に示すような商品在庫状況を表示するためのレンダリング処理を実行する。一方、表示部A11018は、異常フラグA11601がTRUEであるときは、不正なIDを受信した旨を示すように表示内容を更新する。
[通信システムの動作フロー]
続いて、本実施の形態の通信システムの動作フローについて説明する。
[照明機器の動作フロー]
図15は、実施の形態1における照明機器の動作を示すフローチャートである。
以下、照明機器A11002の動作フローについて図15を用いて説明する。
まず、照明機器A11002に電力が供給され、動作フローが開始するとする(SA11401)。
次に、エンコード部A11005は、ID格納部A11004からIDを読み込む(SA11402)。
次に、エンコード部A11005は、エンコード処理により当IDを照明の照度パターン、即ち各タイミングにおける照明の照度に変換する(SA11403)。
次に、エンコード部A11005は、当該照度パターンを第1の照度パターン格納部A11006に格納する(SA11404)。
次に、発光部A11007は、以上の起動フェーズが完了したため、照度パターン格納部A11006から照度パターンを読み込み(SA11405)、当照度パターンで示されるパターンに基づき、照度を高速に更新しながら発光制御を行う(SA11406)。
以上の動作フローにより、照明機器A11002はIDに基づいた照度制御(可視光通信)を行う。
次に、照明機器A11003についても説明する。
まず、照明機器A11003に電力が供給され、動作フローが開始するとする(SA11401)。エンコード部A11009は、ID格納部A11008からIDを読み込み(SA11402)、エンコード処理により当IDを照明の照度パターン、即ち各タイミングにおける照明の照度に変換し(SA11403)、当照度パターンを照度パターン格納部A11010に格納する(SA11404)。
以上の起動フェーズが完了すると、発光部A11011は照度パターン格納部A11010から照度パターンを読み込み(SA11405)、当照度パターンで示されるパターンに基づき、照度を高速に更新しながら発光制御を行う(SA11406)。
以上の動作フローにより、照明機器A11003はIDに基づいた照度制御を行う。
[携帯端末A11001の動作フロー]
続いて、携帯端末A11001のフローについて、図16を用いて説明する。
図16は、実施の形態1における携帯端末の動作を示すフローチャートである。
まず、受光制御部A11012は、最初にシャッター速度を高速な設定に切り替える(SA11500)。
次に、受光制御部A11012は、発光部A11007または発光部A11011の照度パターンを検知すると、デコード処理により検知したパターンをIDに変換し(SA11501)、ID格納部A11013へ格納する(SA11502)。
次に、DB管理部A11014は、ID格納部A11013からIDを読み込むと、サーバ装置A11015に対して問い合わせを行い(SA11503)、記録されたIDの照合を行う(SA11504、SA11506)。
SA11504において、DB管理部A11014は、照合の結果、読み込んだIDが天井に設置されたいずれかのシーリングライトのIDであれば(SA11504でYes)、シーリングライト関連の処理を実行する(SA11505)。
一方、SA11506において、DB管理部A11014は、照合の結果、IDが商品棚に設置されたいずれかのベースライトのIDであれば(SA11506でYes)、ベースライト関連の処理を実行する(SA11507)。
なお、DB管理部A11014は、サーバ装置A11015へ送出したIDがシーリングライトにもベースライトにも関連しない無効なIDであった場合には、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301をFALSEに、商品情報格納部A11016の有効フラグをFALSEに、異常フラグA11601をTRUEに設定する。表示部A11018は、照明機器に関する情報がない旨を示すエラー通知を表示する(SA11508)。つまり、携帯端末A11001は、可視光を発する照明機器と可視光通信を行うことにより取得した照明機器に一意に与えられた識別子を、サーバ装置A11015に問い合わせることで、識別子に対応付けられた照明機器に関する情報を取得する。しかし、携帯端末A11001は、サーバ装置A11015に問い合わせても当該識別子に対応付けられた情報がない場合には照明機器に関する情報がない旨を示すエラー通知を、表示部A11018に表示する。
[シーリングライト関連処理のフロー]
続いて、シーリングライト関連処理(SA11505)について説明する。
図17は、実施の形態1におけるシーリングライト関連処理を示すフローチャートである。
まず、DB管理部A11014は、図5に示すような、該当するシーリングライトとその周辺の地図画像を送信するようサーバ装置A11015にリクエストを送る(SA11701)。
次に、DB管理部A11014は、図5に示す地図画像を取得して地図情報格納部A11017に格納する(SA11702)。
次に、DB管理部A11014は、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301をTRUEに設定すると共に、商品情報格納部A11016の有効フラグをFALSEに設定する(SA11703)。
[ベースライト関連処理のフロー]
続いて、ベースライト関連処理(SA11507)について説明する。
図18は、実施の形態1におけるベースライト関連処理を示すフローチャートである。
まず、DB管理部A11014は、サーバ装置A11015に対して図11に示す商品情報をリクエストする(SA11801)。
次に、DB管理部A11014は、取得した商品情報を商品情報格納部A11016へ格納する(SA11802)。
次に、DB管理部A11014は、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301をFALSEに設定すると共に、商品情報格納部A11016の有効フラグをTRUEに設定する(SA11803)。
[UI部A11020の動作フロー]
続いてUI部A11020について図19を用いて説明する。
図19は、実施の形態1におけるUI関連処理を示すフローチャートである。
UI部A11020は、上述したようにタッチパネル部A1204と連動している。
SA119001において、UI部A11020は、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301がTRUEの場合(S11901でyes)、地図情報向けUI処理を実行する(S11902)。
一方、SA119003において、UI部A11020は、商品情報格納部A11016の有効フラグA11101がTRUEの場合(S11903でyes)、商品情報向けUI処理を実行する(S11904)。
[地図情報向けUI処理のフロー]
続いて、地図情報向けUI処理(S11802)について説明する。
図20は、実施の形態1における地図情報向けUI処理を示すフローチャートである。
まず、地図情報向けUI処理を開始すると(SA11902)、UI部A11020は、使用者によりタッチパネル部A1204が右方向にフリック操作されたか否かを判断する(SA12001)。
SA12001において、UI部A11020は、使用者によりタッチパネル部A1204が右方向にフリック操作されると(SA12001でyes)地図オフセットXA11604の値をフリック量にあわせて増加させる(SA12002)。
SA12003において、UI部A11020は、使用者によりタッチパネル部A1204が左方向にフリック操作されると(SA12003でyes)、地図オフセットXA11604の値を減少させる(SA12004)。
SA12005において、UI部A11020は、使用者によりタッチパネル部A1204が上方向にフリック操作されると(SA12005でyes)、地図オフセットYA11605の値を減少させる(SA12006)。
SA12007において、UI部A11020は、使用者によりタッチパネル部A1204が下方向にフリック操作されると(SA12007でyes)、地図オフセットYA11605の値を増加させる(SA12008)。
このように、使用者がタッチパネル部A1204に対してフリック操作をすると、UI部A11020によって地図オフセットXA11604および地図オフセットYA11605の値が更新される。
[商品情報向けUI処理のフロー]
続いて、商品情報向けUI処理(S11804)について説明する。
図21、実施の形態1における商品情報向けUI処理を示すフローチャートである。
まず、商品情報向けUI処理を開始すると(SA11904)、UI部A11020は、使用者によりタッチパネル部A1204が右方向にフリック操作されたか否かを判断する(SA12101)。
SA12101において、UI部A11020は、使用者によりタッチパネル部A1204が右方向にフリック操作されると(SA12101でyes)、表示棚奥行きA11603の値を増加させる(SA12102)。
SA12103において、UI部A11020は、使用者によりタッチパネル部A1204が左方向にフリック操作されると(SA12103でyes)、表示棚奥行きA11603の値を減少させる(SA12104)。
なお、SA12105において、UI部A11020は、表示棚奥行きA11603の値が商品在庫情報A11105の商品のz座標のうち最大の値より大きくなった場合は(SA12105でyes)、表示棚奥行きA11603を0に設定しなおす(SA12106)。
また、SA12107において、UI部A11020は、表示棚奥行きA11603の値が0より小さくなった場合は(SA12107でyes)、表示棚奥行きA11603の値を商品在庫情報A11105の商品のz座標のうち最大の値に設定しなおす(SA12108)。
このようにして、UI部A11020は、表示棚奥行きA11603を更新する。
[表示部A11018の処理フロー]
続いて、表示部A11018の処理フローについて説明する。
図22は、実施の形態1における表示処理全体を示すフローチャートである。図23は実施の形態1における表示更新前処理を示すフローチャートであり、図24は実施の形態1における表示更新処理を示すフローチャートである。
表示部A11018は、図22に示すように、表示処理を開始すると、表示更新処理を行う前に表示更新前処理を実行する(SA12201)。そして、表示部A11018は、表示更新前処理を実行後に表示更新処理を実行する(SA12202)。
ここで、表示更新前処理(SA12201)について図23を用いて詳細に説明する。
表示部A11018は、表示更新前処理を開始すると、図23に示すように、商品情報が有効か否かを確認する(SA12301)。
表示部A11018は、商品情報格納部A11016の有効フラグA11101がTRUE(SA12301でyes)かつ前フレーム描画種別A11602が商品情報以外の場合(SA12302でno)、表示する棚の状態を初期化する必要があると判断し、表示棚奥行きA11603の値を0に設定しなおす(SA12303)。
次に、SA12304において、表示部A11018は、地図情報が有効か否かを確認する(SA12304)。
表示部A11018は、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301がTRUE(SA12304でyes)かつ前フレーム描画種別A11602が地図情報以外の場合(SA12305でno)、表示する地図の状態を初期化する必要があると判断し、地図オフセットXA11604および地図オフセットYA11605の値を0に設定しなおす(SA12306)。
次に、SA12307において、表示部A11018は、IDが更新されたか否かを確認する(SA12307)。
表示部A11018は、状態管理部A11019の前回取得IDとID格納部A11013のIDとが異なる値を保持している場合(SA12307でyes)、表示状態を初期化する必要があると判断し、地図オフセットXA11604、地図オフセットYA11605および表示棚奥行きA11603の値を0に設定しなおす(SA12308)。
次に、SA12309において、表示部A11018は、状態管理部A11019の前回取得IDにID格納部A11013の内容をコピーすることで旧IDを更新する(SA12309)。
次に、表示部A11018は、前フレーム描画種別を更新する(SA12310)。具体的には、表示部A11018は、商品情報格納部A11016の有効フラグA11101がTRUEの場合は前フレーム描画種別A11602を「商品情報」に、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301がTRUEの場合は前フレーム描画種別A11602を「地図情報」に設定する。また、表示部A11018は、異常フラグA11601がTRUEの場合は前フレーム描画種別A11602を「異常」に設定する。
続いて、表示更新処理(SA12202)について図24を用いて説明する。
表示部A11018は、表示更新処理を開始すると、図24に示すように、地図情報が有効か否かを確認する(SA12301)。
表示部A11018は、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301がTRUEの場合は(SA12401でyes)、地図オフセットXA11604の値と地図オフセットYA11606の値とを読み込み(SA12402)、各オフセットの値分だけずらしながら図5に示すような地図情報のレンダリング処理を実行する(SA12403)。
S12401において、表示部A11018は、地図情報の有効フラグが無効の場合、商品情報が有効か否かを確認する(SA12304)。
表示部A11018は、商品情報格納部A11016の有効フラグがTRUEの場合は(SA12404でyes)、表示棚奥行きA11603の値を読み込み(SA12404)、表示棚奥行きA11603で示される棚の画像を提示するように、図12に示すような商品在庫状況のレンダリング処理を実行する(SA12406)。
S12404において、表示部A11018は、商品情報の有効フラグが無効の場合(SA12404でno)で、さらに異常フラグA11601がTRUEの場合は、不正なIDを受信した旨を表示するように表示内容を更新する(SA12407)。
(実施の形態2)
本実施の形態では、受光制御部A11012の構成及びフローの詳細について説明する。その他の構成については実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
[受光制御部A11012の詳細構成]
まず、実施の形態2における受光制御部A11012の詳細構成について説明する。
図25は、実施の形態2における受光制御部の詳細構成を示す図である。
実施の形態2における受光制御部A11012は、図25に示すように、受光部A12501と、受光部A12502と、セレクタA12503と、加速度検知部A12504と、受光信号格納部A12505と、デコード部A12506と、閾値格納部A12507とを備える。
受光部A12501は、例えば実施の形態1のインカメラA1202(第1撮像部)に対応し、受光部A12502は、例えば実施の形態1のアウトカメラA1203(第2撮像部)に対応する。
セレクタA12503は、2つの受光部のどちらを稼動させるかを選択するためのセレクタである。
加速度検知部A12504は、携帯端末A11011の加速度を検知することで、セレクタA12503における選択処理に必要な情報を供給する。
受光信号格納部A12505は、セレクタA12503を経由して受光部A12501又は受光部A12502より得られた受光信号を格納する。
デコード部A12506は、受光信号格納部A12505から受光信号を読み取り、デコード処理を行ってIDを生成し、生成したIDをID格納部A11013に格納する。
閾値格納部A12507は、セレクタA12503が取得した加速度から、受光制御部A11012を搭載した携帯端末A11011が地面に対して水平か否かを判定するための第1の閾値と第2の閾値を予め格納する。
[受光制御部の処理]
続いて、実施の形態2における受光制御部A11012の処理フローについて説明する。
図26は、実施の形態2における受光制御部の照度パターン検知処理を示すフローチャートである。
まず、受光制御部A11012は、起動後(SA11501)、加速度検知部A12504より携帯端末A11011の背面方向に生じる加速度を検知する(SA12601)。
次に、受光制御部A11012は、取得した加速度と閾値格納部A12507に格納されている閾値とを比較し、受光部A12501(インカメラ)が上向きか否かを確認する(SA12602)。
SA12602において、受光制御部A11012は、加速度が第1の閾値よりも大きければ、受光部A12501(インカメラ)が地面に対して上向きであると判定し(SA12602でyes)、受光部A12501(インカメラ)に切り替える(SA12603)。受光制御部A11012は、加速度が第1の閾値よりも大きければ、より大きな加速度、即ち重力加速度が携帯端末A11011の背面方向に生じていることから、携帯端末A11011が地面に対して水平で、かつ受光部A12501(インカメラ)が地面に対して上向きであると判定できる。そして、受光制御部A11012は、受光部A12501に切り替えるまたはを稼動させる。
一方、SA12602において、受光制御部A11012は、加速度が第2の閾値以下であれ、受光部A12501(インカメラ)が地面に対して上向きではないと判定し(SA12602でno)、受光部A12502(アウトカメラ)に切り替える(SA12604)。受光制御部A11012は、加速度が第2の閾値以下であれば、重力加速度が携帯端末A11011の背面方向に大きく生じていないことから、携帯端末A11011が地面に対して水平ではなく、受光部A12502(アウトカメラ)が壁や棚に向けられていると判定する。そして、受光制御部A11012は、受光部A12502(アウトカメラ)に切り替えるまたはを稼動させる。
次に、受光制御部A11012は、静止画キャプチャを取得する(SA12605)。具体的には、受光制御部A11012は、上記の処理により、受光部A12501(インカメラ)又は受光部A12502(アウトカメラ)より撮影画像を取得する。
次に、受光制御部A11012は、撮影画像から照明の照度変化を取得、即ちデコード処理を実行する(SA12606)。
次に、受光制御部A11012は、デコード処理によって得られたIDをID格納部A11013に格納する(SA12607)。
以上のように、受光制御部A11012は、携帯端末A11011の姿勢に応じて受光部(撮像部)の選択を行うことができる。それにより、携帯端末を上から覗き込む(建物の見取り図を俯瞰する)照明機器に最適な受光部(インカメラ)の選択や、正面にある棚やその他被写体を水平方向に覗き込む照明機器に最適な受光部(アウトカメラ)の選択をすることができる。
(実施の形態3)
受光制御部A11012の構成及びフローの詳細は、実施の形態2で説明したものに限らない。本実施の形態では、実施の形態2と異なる受光制御部A11012の構成及びフローの詳細について説明する。その他の構成については実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
[受光制御部A11012の詳細構成]
まず、実施の形態3における受光制御部A11012の詳細構成について説明する。
図27は、実施の形態3における受光制御部の詳細構成を示す図である。
実施の形態3における受光制御部A11012は、第1の受光部A12701と、第2の受光部A12702と、セレクタA12703と、タイマ制御部A12704と、受光信号格納部A12705と、デコード部A12706と、閾値格納部A12707とを備える。
受光部A12701は、例えば実施の形態1のインカメラA1202(第1撮像部)に対応し、受光部A12702は、例えば実施の形態1のアウトカメラA1203(第2撮像部)に対応する。
セレクタA12703は、これら2つの受光部のどちらを稼動させるかを選択するためのセレクタである。
タイマ制御部A12704は、セレクタA12703における選択処理に必要な情報を供給する。
受光信号格納部A12705は、セレクタA12703を経由して第1の受光部A12701又は第2の受光部A12702より得られた受光信号を格納する。
デコード部A12706は、受光信号格納部A12705から受光信号を読み取り、デコード処理を行ってIDを生成し、生成したIDをID格納部A11013に格納する。
閾値格納部A12707は、セレクタA12703が第1の受光部A12701から受光を始めて第2の受光部A12702の受光への切り替えに要する時間の閾値1を予め格納する。閾値格納部A12507は、更にセレクタA12703が第2の受光部A12702から受光を始めて第1の受光部A12701の受光への切り替えに要する時間の閾値2を予め格納する。
[受光制御部の処理]
続いて、実施の形態3における受光制御部A11012の処理フローについて説明する。
図28は、実施の形態3における受光制御部の照度パターン検知処理を示すフローチャートである。
まず、受光制御部A11012は、起動後(SA11501)、タイマ制御部A12704が停止しているか確認する(SA12801)。
SA12801において、受光制御部A11012は、タイマ制御部A12704が稼動していなければ(SA12801のyes)、タイマ制御部A12704を稼動させるとともに、第1の受光部A12701を稼動させる(SA12802)。
次に、SA12803において、受光制御部A11012は、第1の受光部A12701が稼働中の場合(SA12803のyes)、第1の受光部A12701が稼動し始めてから第1の閾値の時間が経過していれば(SA12804のyes)、各受光部をバランスよく稼動させるため、第1の受光部A12701を停止すると共に、第2の受光部A12702を稼動させる(SA12806)。
一方、第1の受光部A12701が停止中、即ち第2の受光部A12702が稼働中である場合(SA12803でno)、第2の受光部A12702が稼動してから第2の閾値の時間が経過していれば(SA12805のyes)、各受光部をバランスよく稼動させるため、第2の受光部A12702を停止すると共に、第1の受光部A12701を稼動させる(SA12807)。
次に、受光制御部A11012は、静止画キャプチャを取得する(SA12608)。具体的には、受光制御部A11012は、上記の処理により、稼動した第1の受光部A12501又は第2の受光部A12502より撮影画像を取得する。
次に、受光制御部A11012は、撮影画像から照明の照度変化を取得、即ちデコード処理を実行する(SA12609)。
次に、受光制御部A11012は、デコード処理によって得られたIDをID格納部A11013に格納する(SA12610)。
以上のように、受光制御部A11012は、所定時間ごとに受光部(撮像部)の選択を行うことで、例えば図9に示すような腕時計型デバイスを水平に構えた場合において、天井のシーリングライトA1904から得られるIDと、棚に設置されたベースライトA1905から得られるIDとをそれぞれバランスよく取得することが可能となる。
なお、本実施の形態では、受光制御部A11012は加速度検知部を更に有するとしてもよい。この場合、受光制御部A11012は、腕時計型デバイスの表示面が地面に水平でない、即ち使用者が腕時計型デバイスの表示面を見ていないと予想される場合は、第1の受光部A12501と第2の受光部A12502を停止し、消費電力の削減を図るようにしても良い。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態1をベースに、視線検出の技術を応用して、使用者(ユーザ)の意思をより的確に表示部A11018に反映させる場合の例について説明する。
図29は、実施の形態4における視線の動きを検出する携帯端末を使用する際のイメージ図である。
図29に示すように、使用者が携帯端末A12901を手に持って、棚A12903に携帯端末A12901の背面部分を向けている場合、携帯端末A12901の表示部には棚A12903の情報が表示される。本実施の形態では、この状態で使用者の視線が棚A12901の右側を向いた場合、携帯端末A12901は使用者の視線を画像認識処理によって検知することができる。そして、「使用者が見ているものは棚A12901ではなく、棚A12901の右隣に設置されている棚A12905である」と判定し、携帯端末A12901の表示部に棚A12905に関する情報を表示する。
このように、本実施の形態では、携帯端末A12901の正面に存在する照明に加え、使用者(ユーザ)の視線を考慮して表示する対象物を選択することで、より使用者の意図を反映させた情報確認が可能となる。
[携帯端末A12901の構成]
続いて、実施の形態25における携帯端末A12901の構成について、説明する。
図30は、実施の形態4における携帯端末の構成の一例を示す図である。なお、図30では、実施の形態1と重複している構成要素、すなわち図10に示す構成要素と同様の構成には同じ番号を使用する。
図30に示す携帯端末A12901は、受光制御部A13002と、ID格納部A11013と、DB管理部A13003と、商品情報格納部A11016と、地図情報格納部A11017と、表示部A11018と、状態管理部A11019と、UI部A11020と、視線情報格納部A13001とを備える。また、携帯端末A12901は、サーバ装置A13004に無線通信により接続されている。
受光制御部A13002は、発光部A11007及び発光部A11011の照度パターンを検知すると、検知したパターンをIDに変換し、ID格納部A11013へ格納する。本実施の形態の場合、受光制御部A13002は、発光部A11007又は発光部A11011の照度パターンを検知するため、ID格納部A11013に格納されるIDはID格納部A11004またはID格納部A11008のいずれかに格納されているIDと等しくなる。
更に、受光制御部A13002は、自身が内蔵している内受光機能により、使用者の視線が「正面・右・左」のどれに分類されるかを示す視線分類情報を検出し、検出した分類結果を視線情報格納部A13001に格納する。
その他の構成については、図10で説明したものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
[DB管理部A13003の動作フロー]
続いて、DB管理部A13003のフローについて説明する。本実施の形態では、実施の形態1における図18のSA11801が詳細化され、その他の動作は同様であるため、以下ではSA11801の詳細フローについて主に説明する。
図31は、実施の形態4におけるDB管理部の問い合わせ処理を示すフローチャートである。図32は、実施の形態4におけるサーバ装置のDBが管理する情報の構造の一例を示す図である。
まず、DB管理部A13003は、サーバ装置A11015に対して商品画像送信要求を行う処理を開始する(SA11801)。
すると、DB管理部A13003は、IDおよび視線分類情報をサーバ装置に問い合わせる(SA13201)。具体的には、DB管理部A13003は、ID格納部A11013からIDを読み込み、更に視線情報格納部A13001から視線分類情報を読み込む。また、DB管理部A13003は、サーバ装置A11015に対して商品情報をリクエストする。この時、ベースライトのIDをサーバ装置A11015に送出すると共に、視線情報格納部A13001に格納された視線分類情報もサーバ装置A11015に送出する。
次に、サーバ装置A11015は、保持するDBからIDを検索する(SA13202)。具体的には、サーバ装置A11015は、図32に示すようなDBを保持しており、受信したIDを保持するDBのA13102列から検索する。
SA13202において、サーバ装置A11015は、保持するDBに該当するIDが存在した場合(SA13203でyes)、IDおよび視線分類情報に対応するDBの行を検索し(SA13205)、視線分類情報に対応する棚識別子が存在するか確認する(SA13206)。具体的には、サーバ装置A11015は、保持するDBのA13102列に該当する行が検索された場合、その行から棚識別子を抽出する。この時、視線分類情報が正面の場合はA13101列を、視線分類情報が「左」の場合はA13103列を、視線分類情報が「右」の場合はA13104列を参照し、該当行の参照によって棚識別子を得る。
次に、サーバ装置A11015は、得られた棚識別子に対応する行を検索し(SA13208)、該当行の棚情報を通知する(SA13209)。具体的には、サーバ装置A11015は、得られた棚識別子をA13101列から検索し、該当行の棚情報A13105を携帯端末A12901のDB管理部A13003に通知する。例えば、IDの値が200、視線分類情報が「右」のものを受信した場合、IDが200のものを照明IDA13102から検索すると1行目に存在し、1行目の右隣の棚識別子A13104は101であるから、携帯端末A12901には棚識別子A13101が101である行における棚情報A13105、即ち棚情報2が送出される。
そして、携帯端末A12901のDB管理部A13003は、取得した商品情報を商品情報格納部A11016へ格納し、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301をFALSEに設定すると共に、商品情報格納部A11016の有効フラグをTRUEに、異常フラグA11601をFALSEに設定する。
なお、SA13206において、サーバ装置A11015は、受信したIDがA13102列から検出されたものの、IDと視線分類情報とから棚識別子を抽出できなかった場合(SA13206でno)、受信したIDが検索された行の棚情報A13105を携帯端末A12901のDB管理部A13003に通知する(SA13207)。
また、SA13203において、サーバ装置A11015は、受信したIDをA13102列から検出できなかった場合(SA13203でno)、該当ID無しの旨を携帯端末A12901のDB管理部A13003に通知する(SA13204)。ここで、例えばサーバ装置A11015へ送出したIDがいずれのシーリングライト・ベースライトにも関連しない無効なIDであった場合、DB管理部A13003は、地図情報格納部A11017の有効フラグA11301をFALSEに、商品情報格納部A11016の有効フラグをFALSEに、異常フラグA11601をTRUEに設定する。
以上のように、本実施の形態によれば、通信装置を搭載する携帯端末はさらに使用者の視線を検知することができる。より具体的には、携帯端末の向きが地面に対して略垂直の場合、アウトカメラに切り替え、アウトカメラで可視光を発する第1機器と可視光通信を行うとともに、インナーカメラを用いて使用者の視線を検知する。
それにより、アウトカメラを用いて、使用者の前方に位置し可視光を発する第1機器と可視光通信を行うことにより、第1機器が設置されている第1商品棚の商品情報を取得し、検知された使用者の視線の先にある第2商品棚が当該第1商品棚と異なる場合には、当該第1商品棚の商品情報に代えて第2商品棚の商品情報を表示することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態は、実施の形態4をベースにしたものであって、受光制御部A11012の構成を明確化したものである。
図33は、実施の形態5における受光制御部の詳細構成を示す図である。
実施の形態5における受光制御部A11012は、図33に示すように、受光部A12501と、受光部A12502と、セレクタA12503と、加速度検知部A12504と、受光信号格納部A12505と、デコード部A12506と、閾値格納部A12507と、視線検出部A13301とを備える。なお、図25と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
受光部A12501は、例えば実施の形態1のインカメラA1202(第1撮像部)に対応し、受光部A12502は、例えば実施の形態1のアウトカメラA1203(第2撮像部)に対応する。なお、本実施の形態において、受光部A12501はカメラデバイスのような映像撮像装置とする。
セレクタA12503は、2つの受光部のどちらを稼動させるかを選択するためのセレクタである。
加速度検知部A12504は、携帯端末A12901の加速度を検知することで、セレクタA12503における選択処理に必要な情報を供給する。
受光信号格納部A12505は、セレクタA12503を経由して受光部A12501又は受光部A12502より得られた受光信号を格納する。
デコード部A12506は、受光信号格納部A12505から受光信号を読み取り、デコード処理を行ってIDを生成し、生成したIDをID格納部A11013に格納する。
閾値格納部A12507は、セレクタA12503が取得した加速度から、受光制御部A11012を搭載した携帯端末A12901が地面に対して水平か否かを判定するための第1の閾値と第2の閾値を予め格納する。
視線検出部A13301は、受光部A12501から映像信号を受け、使用者の視線位置を検出し、視線分類情報を視線情報格納部A13001に格納する。
(実施の形態6)
本実施の形態は、実施の形態4をベースにしたものであって、受光制御部A11012の構成を明確化したものである。
図34は、実施の形態6における受光制御部の詳細構成を示す図である。
実施の形態6における受光制御部A11012は、図34に示すように、受光部A12501と、受光部A12502と、セレクタA12503と、加速度検知部A12504と、受光信号格納部A12505と、デコード部A12506と、閾値格納部A12507と、撮像部A13401と、視線検出部A13402とを備える。なお、図25と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
受光部A12501は、本実施の形態において、受光部A12501は照度センサのようなセンサデバイスとする。受光部A12502は、例えば実施の形態1のアウトカメラA1203(第2撮像部)に対応する。
セレクタA12503は、これら2つの受光部のどちらを稼動させるかを選択するためのである。
加速度検知部A12504は、携帯端末A12901の加速度を検知することで、セレクタA12503における選択処理に必要な情報を供給する。
受光信号格納部A12505は、セレクタA12503を経由して受光部A12501又は受光部A12502より得られた受光信号を格納する。
デコード部A12506は、受光信号格納部A12505から受光信号を読み取り、デコード処理を行ってIDを生成し、生成したIDをID格納部A11013に格納する。
閾値格納部A12507は、セレクタA12503が取得した加速度から、受光制御部A11012を搭載した携帯端末A12901が地面に対して水平か否かを判定するための第1の閾値と第2の閾値を予め格納する。
撮像部A13401は、カメラデバイスのような映像撮像装置である。
視線検出部A13402は、撮像部A13401から映像信号を受け、使用者の視線位置を検出し、視線分類情報を視線情報格納部A13001に格納する。
以上のように、本実施の形態によれば、携帯端末の姿勢に応じて、使用者の現在位置及び意図をより反映した情報の提示が可能となる通信端末および通信方法を実現できる。
(実施の形態7)
以下、実施の形態7について説明する。
(発光部の輝度の観測)
1枚の画像を撮像するとき、全ての撮像素子を同一のタイミングで露光させるのではなく、撮像素子ごとに異なる時刻に露光を開始・終了する撮像方法を提案する。図35は、1列に並んだ撮像素子は同時に露光させ、列が近い順に露光開始時刻をずらして撮像する場合の例である。ここでは、同時に露光する撮像素子の露光ラインと呼び、その撮像素子に対応する画像上の画素のラインを輝線と呼ぶ。
この撮像方法を用いて、点滅している光源を撮像素子の全面に写して撮像した場合、図36のように、撮像画像上に露光ラインに沿った輝線(画素値の明暗の線)が生じる。この輝線のパターンを認識することで、撮像フレームレートを上回る速度の光源輝度変化を推定することができる。これにより、信号を光源輝度の変化として送信することで、撮像フレームレート以上の速度での通信を行うことができる。光源が2種類の輝度値をとることで信号を表現する場合、低い方の輝度値をロー(LO),高い方の輝度値をハイ(HI)と呼ぶ。ローは光源が光っていない状態でも良いし、ハイよりも弱く光っていても良い。
この方法によって、撮像フレームレートを超える速度で情報の伝送を行う。
一枚の撮像画像中に、露光時間が重ならない露光ラインが20ラインあり、撮像のフレームレートが30fpsのときは、1.67ミリ秒周期の輝度変化を認識できる。露光時間が重ならない露光ラインが1000ラインある場合は、3万分の1秒(約33マイクロ秒)周期の輝度変化を認識できる。なお、露光時間は例えば10ミリ秒よりも短く設定される。
図36は、一つの露光ラインの露光が完了してから次の露光ラインの露光が開始される場合を示している。
この場合、1秒あたりのフレーム数(フレームレート)がf、1画像を構成する露光ライン数がlのとき、各露光ラインが一定以上の光を受光しているかどうかで情報を伝送すると、最大でflビット毎秒の速度で情報を伝送することができる。
なお、ラインごとではなく、画素ごとに時間差で露光を行う場合は、さらに高速で通信が可能である。
このとき、露光ラインあたりの画素数がm画素であり、各画素が一定以上の光を受光しているかどうかで情報を伝送する場合には、伝送速度は最大でflmビット毎秒となる。
図37のように、発光部の発光による各露光ラインの露光状態を複数のレベルで認識可能であれば、発光部の発光時間を各露光ラインの露光時間より短い単位の時間で制御することで、より多くの情報を伝送することができる。
露光状態をElv段階で認識可能である場合には、最大でflElvビット毎秒の速度で情報を伝送することができる。
また、各露光ラインの露光のタイミングと少しずつずらしたタイミングで発光部を発光させることで、発信の基本周期を認識することができる。
図38は、一つの露光ラインの露光が完了する前に次の露光ラインの露光が開始される場合を示している。即ち、隣接する露光ラインの露光時間が、部分的に時間的な重なりを持つ構成となっている。このような構成により、(1)一つの露光ラインの露光時間の終了を待って次の露光ラインの露光を開始する場合に比べ、所定の時間内におけるサンプル数を多くすることができる。所定時間内におけるサンプル数が多くなることにより、被写体である光送信機が発生する光信号をより適切に検出することが可能となる。即ち、光信号を検出する際のエラー率を低減することが可能となる。更に、(2)一つの露光ラインの露光時間の終了を待って次の露光ラインの露光を開始する場合に比べ、各露光ラインの露光時間を長くすることができるため、被写体が暗い場合であっても、より明るい画像を取得することが可能となる。即ち、S/N比を向上させることが可能となる。なお、全ての露光ラインにおいて、隣接する露光ラインの露光時間が、部分的に時間的な重なりを持つ構成となる必要はなく、一部の露光ラインについて部分的に時間的な重なりを持たない構成とすることも可能である。一部の露光ラインについて部分的に時間的な重なりを持たないように構成するにより、撮像画面上における露光時間の重なりによる中間色の発生を抑制でき、より適切に輝線を検出することが可能となる。
この場合は、各露光ラインの明るさから露光時間を算出し、発光部の発光の状態を認識する。
なお、各露光ラインの明るさを、輝度が閾値以上であるかどうかの2値で判別する場合には、発光していない状態を認識するために、発光部は発光していない状態を各ラインの露光時間以上の時間継続しなければならない。
図39は、各露光ラインの露光開始時刻が等しい場合に、露光時間の違いによる影響を示している。7500aは前の露光ラインの露光終了時刻と次の露光ラインの露光開始時刻とが等しい場合であり、7500bはそれより露光時間を長くとった場合である。7500bのように、隣接する露光ラインの露光時間が、部分的に時間的な重なりを持つ構成とすることにより、露光時間を長くとることが可能となる。即ち、撮像素子に入射する光が増大し、明るい画像を得ることができる。また、同一の明るさの画像を撮像するための撮像感度を低く抑えられることで、ノイズの少ない画像が得られるため、通信エラーが抑制される。
図40は、露光時間が等しい場合に、各露光ラインの露光開始時刻の違いによる影響を示している。7501aは前の露光ラインの露光終了時刻と次の露光ラインの露光開始時刻とが等しい場合であり、7501bは前の露光ラインの露光終了より早く次の露光ラインの露光を開始する場合である。7501bのように、隣接する露光ラインの露光時間が、部分的に時間的な重なりを持つ構成とすることにより、時間あたりに露光できるラインを増やすことが可能となる。これにより、より解像度が高くなり、多くの情報量が得られる。サンプル間隔(=露光開始時刻の差)が密になることで、より正確に光源輝度の変化を推定することができ、エラー率が低減でき、更に、より短い時間における光源輝度の変化を認識することができる。露光時間に重なりを持たせることで、隣接する露光ラインの露光量の差を利用して、露光時間よりも短い光源の点滅を認識することができる。
図39、図40で説明したように、隣接する露光ラインの露光時間が、部分的に時間的な重なりをもつように、各露光ラインを順次露光する構成において、露光時間を通常撮影モードよりも短く設定することにより発生する輝線パターンを信号伝送に用いることにより通信速度を飛躍的に向上させることが可能になる。ここで、可視光通信時における露光時間を1/480秒以下に設定することにより適切な輝線パターンを発生させることが可能となる。ここで、露光時間は、フレーム周波数=fとすると、露光時間<1/8×fと設定する必要がある。撮影の際に発生するブランキングは、最大で1フレームの半分の大きさになる。即ち、ブランキング時間は、撮影時間の半分以下であるため、実際の撮影時間は、最も短い時間で1/2fとなる。更に、1/2fの時間内において、4値の情報を受ける必要があるため、少なくとも露光時間は、1/(2f×4)よりも短くする必要が生じる。通常フレームレートは、60フレーム/秒以下であることから、1/480秒以下の露光時間に設定することにより、適切な輝線パターンを画像データに発生させ、高速の信号伝送を行うことが可能となる。
図41は、各露光ラインの露光時間が重なっていない場合、露光時間が短い場合の利点を示している。露光時間が長い場合は、光源は7502aのように2値の輝度変化をしていたとしても、撮像画像では7502eのように中間色の部分ができ、光源の輝度変化を認識することが難しくなる傾向がある。しかし、7502dのように、一つの露光ラインの露光終了後、次の露光ラインの露光開始まで所定の露光しない空き時間(所定の待ち時間)tD2を設ける構成とすることにより、光源の輝度変化を認識しやすくすることが可能となる。即ち、7502fのような、より適切な輝線パターンを検出することが可能となる。7502dのように、所定の露光しない空き時間を設ける構成は、露光時間tEを各露光ラインの露光開始時刻の時間差tDよりも小さくすることにより実現することが可能となる。通常撮影モードが、隣接する露光ラインの露光時間が、部分的に時間的な重なりを持つ構成である場合において、露光時間を通常撮影モード時よりも、所定の露光しない空き時間が生じるまで短く設定することにより、実現することができる。また、通常撮影モードが、前の露光ラインの露光終了時刻と次の露光ラインの露光開始時刻とが等しい場合であっても、所定の露光しない時間が生じるまで露光時間を短く設定することにより、実現することができる。また、7502gのように、各露光ラインの露光開始時刻の間隔tDを大きくすることによっても、一つの露光ラインの露光終了後、次の露光ラインの露光開始まで所定の露光しない空き時間(所定の待ち時間)tD2を設ける構成をとることができる。この構成では、露光時間を長くすることができるため、明るい画像を撮像することができ、ノイズが少なくなることからエラー耐性が高い。一方で、この構成では、一定時間内に露光できる露光ラインが少なくなるため、7502hのように、サンプル数が少なくなるという欠点があるため、状況によって使い分けることが望ましい。例えば、撮像対象が明るい場合には前者の構成を用い、暗い場合には後者の構成を用いることで、光源輝度変化の推定誤差を低減することができる。
なお、全ての露光ラインにおいて、隣接する露光ラインの露光時間が、部分的に時間的な重なりを持つ構成となる必要はなく、一部の露光ラインについて部分的に時間的な重なりを持たない構成とすることも可能である。また、全ての露光ラインにおいて、一つの露光ラインの露光終了後、次の露光ラインの露光開始まで所定の露光しない空き時間(所定の待ち時間)を設ける構成となる必要はなく、一部の露光ラインについて部分的に時間的な重なりを持つ構成とすることも可能である。このような構成とすることにより、それぞれの構成における利点を生かすことが可能となる。また、通常のフレームレート(30fps、60fps)にて撮影を行う通常撮影モードと、可視光通信を行う1/480秒以下の露光時間にて撮影を行う可視光通信モードとにおいて、同一の読み出し方法または回路にて信号の読み出しを行ってもよい。同一の読み出し方法または回路にて信号を読み出すことにより、通常撮影モードと、可視光通信モードとに対して、それぞれ別の回路を用いる必要がなくなり、回路規模を小さくすることが可能となる。
図42は、光源輝度の最小変化時間tSと、露光時間tEと、各露光ラインの露光開始時刻の時間差tDと、撮像画像との関係を示している。tE+tD<tSとした場合は、必ず一つ以上の露光ラインが露光の開始から終了まで光源が変化しない状態で撮像するため、7503dのように輝度がはっきりとした画像が得られ、光源の輝度変化を認識しやすい。2tE>tSとした場合は、光源の輝度変化とは異なるパターンの輝線が得られる場合があり、撮像画像から光源の輝度変化を認識することが難しくなる。
図43は、光源輝度の遷移時間tTと、各露光ラインの露光開始時刻の時間差tDとの関係を示している。tTに比べてtDが大きいほど、中間色になる露光ラインが少なくなり、光源輝度の推定が容易になる。tD>tTのとき中間色の露光ラインは連続で2ライン以下になり、望ましい。tTは、光源がLEDの場合は1マイクロ秒以下、光源が有機ELの場合は5マイクロ秒程度となるため、tDを5マイクロ秒以上とすることで、光源輝度の推定を容易にすることができる。
図44は、光源輝度の高周波ノイズtHTと、露光時間tEとの関係を示している。tHTに比べてtEが大きいほど、撮像画像は高周波ノイズの影響が少なくなり、光源輝度の推定が容易になる。tEがtHTの整数倍のときは高周波ノイズの影響がなくなり、光源輝度の推定が最も容易になる。光源輝度の推定には、tE>tHTであることが望ましい。高周波ノイズの主な原因はスイッチング電源回路に由来し、多くの電灯用のスイッチング電源ではtHTは20マイクロ秒以下であるため、tEを20マイクロ秒以上とすることで、光源輝度の推定を容易に行うことができる。
図45は、tHTが20マイクロ秒の場合の、露光時間tEと高周波ノイズの大きさとの関係を表すグラフである。tHTは光源によってばらつきがあることを考慮すると、グラフより、tEは、ノイズ量が極大をとるときの値と等しくなる値である、15マイクロ秒以上、または、35マイクロ秒以上、または、54マイクロ秒以上、または、74マイクロ秒以上として定めると効率が良いことが確認できる。高周波ノイズ低減の観点からはtEは大きいほうが望ましいが、前述のとおり、tEが小さいほど中間色部分が発生しづらくなるという点で光源輝度の推定が容易になるという性質もある。そのため、光源輝度の変化の周期が15〜35マイクロ秒のときはtEは15マイクロ秒以上、光源輝度の変化の周期が35〜54マイクロ秒のときはtEは35マイクロ秒以上、光源輝度の変化の周期が54〜74マイクロ秒のときはtEは54マイクロ秒以上、光源輝度の変化の周期が74マイクロ秒以上のときはtEは74マイクロ秒以上として設定すると良い。
図46は、露光時間tEと認識成功率との関係を示す。露光時間tEは光源の輝度が一定である時間に対して相対的な意味を持つため、光源輝度が変化する周期tSを露光時間tEで割った値(相対露光時間)を横軸としている。グラフより、認識成功率をほぼ100%としたい場合は、相対露光時間を1.2以下にすれば良いことがわかる。例えば、送信信号を1kHzとする場合は露光時間を約0.83ミリ秒以下とすれば良い。同様に、認識成功率を95%以上としたい場合は相対露光時間を1.25以下に、認識成功率を80%以上としたい場合は相対露光時間を1.4以下にすれば良いということがわかる。また、相対露光時間が1.5付近で認識成功率が急激に下がり、1.6でほぼ0%となるため、相対露光時間が1.5を超えないように設定すべきであることがわかる。また、認識率が7507cで0になった後、7507dや、7507e、7507fで、再度上昇していることがわかる。そのため、露光時間を長くして明るい画像を撮像したい場合などは、相対露光時間が1.9から2.2、2.4から2.6、2.8から3.0となる露光時間を利用すれば良い。例えば、図48の中間モードとして、これらの露光時間を使うと良い。
図47のように、撮像装置によっては、露光を行わない時間(ブランキング)が存在することがある。
ブランキングが存在する場合には、その時間の発光部の輝度は観察できない。
発光部が同じ信号を2回以上繰り返して送信する、または、誤り訂正符号を付加することで、ブランキングによる伝送損失を防ぐことができる。
発光部は、同じ信号が常にブランキングの間に送信されることを防ぐために、画像を撮像する周期と互いに素となる周期、または、画像を撮像する周期より短い周期で信号を送信する。
(実施の形態8)
図49は、既に説明した実施の形態に記載の受信方法を用いたサービス提供システムを示す図である。
まず、サーバex8002を管理する企業A ex8000に対して、他の企業Bや個人ex8001が、携帯端末への情報の配信を依頼する。例えば、サイネージと可視光通信した携帯端末に対して、詳細な広告情報や、クーポン情報、または、地図情報などの配信を依頼する。サーバを管理する企業A ex8000は、任意のID情報に対応させて携帯端末へ配信する情報を管理する。携帯端末ex8003は、可視光通信により被写体ex8004からID情報を取得し、取得したID情報をサーバex8002へ送信する。サーバex8002は、ID情報に対応する情報を携帯端末へ送信するとともに、ID情報に対応する情報を送信した回数をカウントする。サーバを管理する企業A ex8000は、カウントした回数に応じた料金を、依頼した企業Bや個人ex8001に対して課金する。例えば、カウント数が大きい程、課金する額を大きくする。
図50は、サービス提供のフローを示すフローチャートである。
Step ex8000において、サーバを管理する企業Aが、他企業Bより情報配信の依頼を受ける。次に、Step ex8001において、企業Aが管理するサーバにおいて、配信依頼を受けた情報を、特定のID情報と関連付ける。Step ex8002では、携帯端末が、可視光通信により、被写体から特定のID情報を受信し、企業Aが管理するサーバへ送信する。可視光通信方法の詳細については、他の実施の形態において既に説明しているため省略する。サーバは、携帯端末から送信された特定のID情報に対応する情報を携帯端末に対して送信する。Step ex8003では、サーバにおいて、情報配信した回数をカウントする。最後に、Step ex8004において、情報配信したカウント数に応じた料金を企業Bに対して課金する。このように、カウント数に応じて、課金を行うことにより、情報配信の宣伝効果に応じた適切な料金を企業Bに課金することが可能となる。
図51は、他の例におけるサービス提供を示すフローチャートである。図50と重複するステップについては説明を省略する。
Step ex8008において、情報配信の開始から所定時間が経過したか否か判断する。所定時間内と判断されれば、Step ex8011において、企業Bに対しての課金は行わない。一方、所定期間が経過していると判断された場合には、Step ex8009において、情報を配信した回数をカウントする。そして、Step ex8010において、情報配信したカウントに応じた料金を企業Bに対して課金する。このように、所定期間内は無料で情報配信を行うことから、企業Bは宣伝効果などを確認した上で、課金サービスを受けることができる。
図52は、他の例におけるサービス提供を示すフローチャートである。図51と重複するステップについては説明を省略する。
Step ex8014において、情報を配信した回数をカウントする。Step ex8015において、情報配信開始から所定期間が経過していないと判断された場合には、Step ex8016において課金は行わない。一方、所定期間が経過していると判断された場合には、Step ex8017において、情報を配信した回数が所定値以上か否か判断を行う。情報を配信した回数が所定値に満たない場合には、カウント数をリセットし、再度、情報を配信した回数をカウントする。この場合、情報を配信した回数が所定値未満だった、所定期間については企業Bに対して課金は行わない。Step ex8017において、カウント数が所定値以上であれば、Step ex8018においてカウント数を一度リセットし、再度カウントを再開する。Step ex8019において、カウント数に応じた料金を企業Bに対して課金する。このように、無料で配信を行った期間内におけるカウント数が少なかった場合に、再度、無料配信の期間を設けることで、企業Bは適切なタイミングで課金サービスを受けることができる。また、企業Aもカウント数が少なかった場合に、情報内容を分析し、例えば、季節と対応しない情報になっているような場合に、情報内容を変更するように企業Bに対し提案することが可能となる。なお、再度、無料の情報配信期間を設ける場合には、初回の所定の期間よりも短い期間としてもよい。初回の所定の期間よりも短くすることにより、企業Aに対する負担を小さくすることができる。また、一定期間を空けて、無料の配信期間を再度設ける構成としてもよい。例えば、季節の影響を受ける情報であれば、季節が変わるまで一定期間を空けて、再度、無料の配信期間を設けることができる。
なお、情報の配信回数によらず、データ量に応じて、課金料金を変更するとしてもよい。一定のデータ量の配信は無料として、所定のデータ量以上は、課金する構成としてもよい。また、データ量が大きくなるにつれて、課金料金も大きくしてもよい。また、情報を特定のID情報に対応付けて管理する際に、管理料を課金してもよい。管理料として課金することにより、情報配信を依頼した時点で、料金を決定することが可能となる。