JP6621392B2 - 釣糸ガイド及び当該釣糸ガイドを備える釣竿 - Google Patents

釣糸ガイド及び当該釣糸ガイドを備える釣竿 Download PDF

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Description

本発明は、釣糸ガイド及び当該釣糸ガイドを備える釣竿に関する。
釣竿は、一般に、リールから繰り出され又はリールに巻き取られる釣糸を竿体に沿って案内するために、竿体の外周面に取り付けられた複数の釣糸ガイドを有する。従来の釣糸ガイドは、一般に、貫通孔が形成された平板状のフレームと、当該貫通孔に取り付けられた環状のガイドリングと、を備えている。
釣糸は、ガイドリングのガイド孔に挿通されるので、キャスティング時や巻き取り時に、ガイドリングの内周面が釣糸と接触する。このとき、ガイドリングから釣糸に対して作用する当該ガイドリングに垂直な方向の圧力によりラインブレイクが発生する(釣糸が切れる)ことがある。
釣糸に対して垂直方向に加えられる圧力を小さくすることによりラインブレイクを抑制することを狙ったガイドリングが国際公開第2014/119522号(以下「‘522公報」という。)に開示されている。この522公報に開示されているガイドリングは、その軸線を含む切断面の断面視において最大幅Wとなる位置よりも内周側にある第1の曲面2と、当該第1の曲面2の一方の端部C’から外周4側に延びる第2の曲面2’を有するように構成されている。当該第1の曲面2は、当該ガイドリングの軸線方向の中央部側(内側)の曲面(曲率半径はR1)と当該軸線方向の端部側(外側)の曲面(曲率半径はR2)とを有しており、この曲率半径R1が曲率半径R2よりも大きくなるように構成されている。この‘522公報のガイドリングにおいては、R1をR2よりも大きくすることにより、釣糸が摺動可能な領域を大きくでき、これによって、釣糸がガイドリングの内周面を摺動するときに釣糸に加わるガイドリングの内周面に垂直な方向の圧力が大きくなるのを抑制できるため、釣糸の摩耗を抑制でき、釣糸が切断されにくくなるとされている(‘522公報の段落[0021])。
国際公開第2014/119522号
‘522公報のガイドリングは、第1の曲面2のうち軸線方向外側の曲面の曲率半径R2が、隣接して設けられる第1の曲面2の軸線方向内側の曲面の曲率半径R1及び第2の曲面2’の曲率半径R3のいずれよりも小さくなるように形成されているので、当該ガイドリングの内周面において、第1の曲面2のうち軸線方向外側の曲面が、他の曲面よりも尖ったピーク曲面となる。釣糸がガイドリング内周面のうちピーク曲面(‘522公報のガイドリングにおいては第1の曲面2のうち軸線方向外側の曲面)に当接すると、釣糸に対してガイドリング内周面に垂直な方向の大きな圧力が作用してしまう。‘522公報のガイドリングにおいては、竿体に対して傾斜して設けられると、このピーク曲面(第1の曲面2のうち軸線方向外側の曲面)が釣糸と接触しやすくなる。
本発明の目的の一つは、ガイドリングが竿体に対して傾斜して設けられた場合であっても、当該ガイドリングの内周面から釣糸に当該内周面の垂直方向に加えられる圧力を抑制できるようにすることである。本発明のこれ以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
本発明の一実施形態に係る釣糸ガイドは、貫通孔が形成されたガイド本体と、前記ガイド本体の前記貫通孔に取り付けられたガイドリングと、を備える。当該ガイドリングは、前記ガイド本体と接する外周面と、前記外周面よりも径方向内側にある内周面と、を有する。よって、本発明の一実施形態におけるガイドリングは、外周面を介してガイド本体に取り付けられ、その内周面により画定されるガイド孔に釣糸を案内できるように構成される。当該内周面は、前記ガイドリングの軸線を含む切断面の断面視において、第1の曲率半径R1を有する第1の曲面と、前記第1の曲面に前記軸線の方向の外側において隣接しており第2の曲率半径R2を有する第2の曲面と、前記第2の曲面の一方の端部から前記外周面まで延びており第3の曲率半径R3を有する第3の曲面とを有し、前記第1の曲率半径R1が前記第2の曲率半径R2よりも大きく、前記第2の曲率半径R2が前記第3の曲率半径R3よりも大きくなるように構成される。
当該実施形態によれば、ガイドリングの内周面にピーク曲面が存在しないので、ピーク曲面から釣糸に対して内周面に垂直な方向の大きな圧力が加えられることを防止できる。本明細書において、ピーク曲面とは、ガイドリングの内周面の一部をなす曲面であって、その両隣りに隣接する曲面のいずれの曲率半径よりも小さい曲率半径を有する曲面を意味する。
本発明の一実施形態に係る釣糸ガイドは、釣り竿の竿体の表面に取り付けられたときに、前記ガイドリングの正面視において前記ガイドリングの前記内周面のうち前記竿体の前記表面からの距離が最も遠い遠位部が前記第2の曲面上にあるように構成される。この釣糸ガイドを竿体の表面(取付面)の下面側に取り付けると、巻き取り時にテンションがかかっている釣糸は、当該釣糸ガイドのガイドリングの内周面のうち、当該取り付け面からの距離が最も遠い遠位部に接触する。本発明の他の実施形態に係る釣糸ガイドは、釣り竿の竿体の表面に取り付けられたときに、前記ガイドリングの正面視において前記ガイドリングの前記内周面のうち前記竿体の前記表面からの距離が最も近い近位部が前記第2の曲面上にあるように構成される。この釣糸ガイドを竿体の表面(取付面)の上面側に取り付けると、巻き取り時に強いテンションがかかっている釣糸は、当該釣糸ガイドのガイドリングの内周面のうち、当該取り付け面からの距離が最も近い近位部に接触する。
これらの実施形態によれば、巻き取り時に強いテンションがかかっている釣糸を曲率半径が最も小さい第3の曲面に当接させないようにできる。これにより、ガイドリングの内周面から釣糸に対して当該内周面に垂直な方向の大きな圧力が加えられることを防止できる。
本発明の一態様に係る釣竿は、上述した態様の釣糸ガイドを少なくとも1つ備える。
本発明の実施形態によって、ガイドリングの内周面から釣糸に加えられる圧力を抑制することができる。よって、ガイドリングの内周面から釣糸に加えられる圧力を抑制することができる釣糸ガイド及び当該釣糸ガイドを備えた釣り竿が提供される。
本発明の一実施形態に係る釣竿の構成を模式的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る釣竿ガイドの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る釣竿ガイドの縦断面図である。この釣糸ガイドは、竿体の下面に取り付けられている。 図3の右側(釣竿1の穂先側)から見た本発明の一実施形態に係る釣竿ガイドの正面図である。 本発明の一実施形態に係る釣糸ガイドに備えられるガイドリングの断面を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る釣竿ガイドの縦断面図である。この釣糸ガイドは、竿体の上面に取り付けられている。 図6の右側(釣竿1の穂先側)から見た本発明の一実施形態に係る釣竿ガイドの正面図である。 本発明の一実施形態に係る釣糸ガイドに備えられるガイドリングの製造工程を説明する図である。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣糸ガイド10を備える本発明の一実施形態に係る釣竿1の外観図である。図示の実施形態において、釣竿1は、手元竿3と、複数(図1の例では3本)の中竿5と、穂先竿7と、を有する振り出し式の釣竿である。釣竿1の不使用時においては、中竿5及び穂先竿7が中空の手元竿3に収納される。
手元竿3、中竿5、及び穂先竿7は、例えば、炭素繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグシートを用いて形成され得る。また、手元竿3、中竿5、及び穂先竿7は、それぞれ穂先方向に先細りとなるテーパー形状を有する。中竿5及び穂先竿7の外周面には、リールRから繰り出される釣糸を釣竿1の穂先まで案内する複数の釣糸ガイド10が設けられている。図1には、リールRとしてスピニングリールが示されている。スピニングリールが使用される場合には、図示のように、釣糸ガイド10は通常各竿体の外周面のうち下側(下面)に設けられる。リールRとしては両軸受型リールを用いることもできる。この場合、釣糸ガイド10は通常各竿体の外周面のうち上側(上面)に設けられる。
本発明の一実施形態に係る釣糸ガイドを図2ないし図5を参照して説明する。図2は、本発明の一実施形態における釣糸ガイド10の正面図であり、図3は、釣糸ガイド10をそのガイドリングの軸線及び竿体5の長軸を通る平面で切断した断面図であり、図4は、図3の右側(釣竿1の穂先側)から見た本発明の一実施形態に係る釣竿ガイドの正面図であり、図5は、当該釣糸ガイド10に備えられているガイドリング12の断面を拡大して示す拡大断面図である。図4においては、竿体5の断面が切断された状態で示されているので、図4は、竿体5に着目すればX−X線を通る切断面で切断した断面図である。
図示のように、釣糸ガイド10は、ガイド本体11と、このガイド本体11に取り付けられる環状のガイドリング12と、を備える。このガイド本体11は、竿体3、竿体5、または竿体7のいずれかに取り付けられる足部13と、足部13に接続された板状のリング保持部14と、を備える。説明の便宜のために、以下の説明では、釣糸ガイド10が竿体5に取り付けられる場合を例に説明する。
本発明の一実施形態において、足部13は、竿体5の外周面に沿って伸びる細長い平板状の部材である。足部13は、例えばナイロン繊維から形成された巻糸(不図示)によって竿体5に巻き付けられる。図2には、1つの足部によって竿体に取り付けられるシングルフットタイプの釣糸ガイドが例示されているが、本発明を適用可能なガイドリングはこのシングルフットタイプのものには限られない。例えば、本発明は、ダブルフットタイプのガイドリングにも適用可能である。ダブルフットタイプの釣糸ガイドは、リング保持部から前側及び後側にそれぞれ延びる一組の足部を有し、この一組の足部によって竿体に固定される。また、本発明は、固定式の釣糸ガイド及び可動式の釣糸ガイド(遊動ガイドと呼ばれることもある。)のいずれにも適用することができる。
本発明の一実施形態において、リング保持部14は、足部13の上端から延伸している。このリング保持部14は、竿体5へ取り付けられたときに当該竿体5の後方(根元側)から前方(穂先側)に向かって傾斜するように構成されている。つまり、リング保持部14は、ガイドリング12が竿体5に取り付けられたときに、竿体5の前方に倒れた姿勢を取る。図示のように、リング保持部14には、リング保持部14を概ね竿体5の前後方向に貫く貫通孔が形成されている。この貫通孔は、リング保持部14の内周面14aによって画定される。ガイドリング12は、この貫通孔に嵌め込まれる。リング保持部14は、概ね平坦な板状の部材であるが、足部13との接続部分は、図3に示すように緩やかに湾曲している。つまり、リング保持部14は、ガイドリング12が嵌め込まれる貫通孔が形成された概ね平坦な平坦部と、足部13に接続される緩やかに湾曲した湾曲部と、を含む。
足部13及びリング保持部14は、プリプレグシートから一体に作製することができる。足部13及びリング保持部14を作製する際には、まず複数のプリプレグシートをプレス加工により貼り合わせて焼成及び硬化し、プリプレグ成形品が作製される。次にこのプリプレグ成形品から、足部13及びリング保持部14に相当する形状のフレームが切り出される。このようにして、足部13及びリング保持部14が一体となったフレームが得られる。プリプレグシートから釣糸ガイドを作製する工程の詳細については、例えば国際公開第2013/073597号に記載されている。ガイド本体11は、上記以外の任意の公知の手法を用いて作製できる。例えば、ガイド本体11は、金属や合成樹脂を用いた射出成形により形成され得る。
リング保持部14の貫通孔には、環状のガイドリング12が嵌め込まれる。ガイドリング12は、炭化珪素質焼結体、ジルコニア質焼結体、炭化ホウ素質焼結体、又はアルミナ(アルミニウムオキサイド)等の酸化物系セラミックスから形成される。本明細書で明示するガイドリング12の材質はあくまで例示であり、ガイドリング12は任意の種類のセラミックスから形成することができる。
ガイドリング12は、その周方向に環状に伸びるリング外周面12aと、このリング外周面12aと平行に伸びるリング内周面12bと、を有する。リング内周面12bは、リング外周面12aよりもガイドリング12の径方向の内側にある。釣糸Lは、この内周面12bによって画定されるガイド孔15を通過してリールRから釣竿1の穂先まで案内される。
本発明の一実施形態において、ガイドリング12は、その外周面12aがガイド本体14の内周面14aと当接するように、ガイド本体14に嵌め込まれる。ガイドリング12は、接着剤によりガイド本体14に接着されてもよい。
ガイドリング12は、図5に最も明確に表されているように、その軸線Aを含む切断面で切断したときの断面視において、その内周面12bがガイド孔15の中心に向かって凸に湾曲するように形成されている。この内周面12bは、図5に示すように、第1の曲率半径R1を有する第1の曲面12b1と、第1の曲面12b1の一方の端部(軸線Aの外側の端部)に接続されており第2の曲率半径R2を有する第2の曲面12b2と、第2の曲面12b2の一方の端部(軸線Aの外側の端部)から外周面12aの端部まで延びており第3の曲率半径R3を有する第3の曲面12b3と、を有する。本発明の一実施形態においては、ガイド孔15の中心を通り、リング保持部14と垂直な方向に延びる仮想線をガイドリング12の軸線Aとすることができる。
本発明の一実施形態において、第1の曲面12b1は、内周面12bの軸線A方向の中央にある点B’から、この点B’よりも軸線Aの外側にある点Dまで延びている。第2の曲面12b2は、点Dから、この点Dよりも軸線Aの外側にある点Cまで延びている。第3の曲面12b3は、点Cから外周面12aの一方の端部まで延びている。このように、点Dが第1の曲面12b1と第2の曲面12b2との境界であり、点Cが第2の曲面12b2と第3の曲面12b3との境界である。本発明の一実施形態において、点Cと点C’とを結ぶ仮想線は、ガイドリング12の幅が最も広くなる位置を表している。よって、点Dは、内周面12bの軸線A方向の中央にある点B’とガイドリング12の幅が最も広くなる位置にある点Cとの間にある。
図5には、外周面12aの軸線A方向の中央にある点Bと内周面12bの軸線A方向の中央にある点B’を結ぶ仮想線(「B−B’線」という。)が示されている。B−B’線は、ガイドリング12の径方向の厚みが最も厚い位置を表している。図5に示されているように、ガイドリング12は、B−B’線に対して対称となるように構成されてもよい。この場合、ガイドリング12の内周面12bは、B−B’仮想線に対して1の曲面12b1、第2の曲面12b2、及び第3の曲面12b3とそれぞれ対称な曲面12b1’、曲面12b2’、及び曲面12b3’を有する。本発明の一実施形態において、曲面12b1’は、第1の曲面12b1と同じ第1の曲率R1を有し、曲面12b2’は、第2の曲面12b2と同じ第2の曲率R2を有し、曲面12b3’は、第3の曲面12b3と同じ第3の曲率R3を有する。このように、曲面12b1’、曲面12b2’、及び曲面12b3’の曲率半径は、第1の曲面12b1、第2の曲面12b2、及び第3の曲面12b3とそれぞれ等しいので、本明細書において第1の曲面12b1、第2の曲面12b2、及び第3の曲面12b3に関して述べることは曲面12b1’、曲面12b2’、及び曲面12b3’にも当てはまる。
本発明の一実施形態におけるガイドリング12は、第1の曲面12b1の第1の曲率半径R1が第2の曲面12b2の第2の曲率半径R2よりも大きく、第2の曲面12b2の第2の曲率半径R2が第3の曲面12b3の第3の曲率半径R3よりも大きくなるように構成される。当該実施形態によれば、ガイドリング12の内周面12bにピーク曲面が存在しないので、ピーク曲面から釣糸Lに対して内周面に垂直な方向の大きな圧力が加えられることを防止できる。
曲率半径R1、R2、及びR3の具体的な数値は、ガイドリング12の寸法に応じて適宜変更される。ガイドリング12の厚み(B−B’線に沿った厚み)が1.0mm〜3.0mmの場合には、曲率半径R1は1.0〜5.0mm、曲率半径R2は0.2mm〜0.8mm、曲率半径R3は0.02〜0.15mmとすることができる。
釣糸ガイド10が竿体5の下面に設けられる場合(図1参照)には、釣糸Lは、図3及び図4に示すように、ガイドリング12のガイド孔15を通過するように配置される。巻き取り時には、釣糸Lにテンションがかかるので、図3に示すように釣糸Lが竿体5の軸方向と平行な方向に延びる。このとき、釣糸Lはガイドリング12の内周面12bとその上端付近で接する。より具体的には、釣糸Lは、当該ガイドリング12の正面視(図4)において、ガイドリング12の内周面12のうち竿体5の表面からの距離が最も遠い遠位部12p1を含む曲面で内周面12bと接する。
本発明の一実施形態においては、この遠位部12p1が第2の曲面12b2上にあるようにガイドリング10が構成される。この場合、釣糸Lは、巻き取り時にガイドリング12の内周面12bのうち第2の曲面12b2と接触する。この第2の曲面12b2の曲率半径R2は、当該第2の曲面12b2に隣接して設けられている第3の曲面12b3の曲率半径R3よりも大きい。よって、当該実施形態によれば、巻き取り時に強いテンションがかかっている釣糸Lを曲率半径が最も小さい第3の曲面12b3に当接させないようにできる。これにより、ガイドリング12の内周面12bから釣糸Lに対して当該内周面12bに垂直な方向の大きな圧力が加えられることを防止できる。
一方、釣糸ガイド10が竿体5の上面に設けられる場合には、釣糸Lは、図6及び図7に示すように、釣糸Lはガイドリング12の内周面12bとその下端付近で接する。より具体的には、釣糸Lは、当該ガイドリング12の正面視(図7)において、ガイドリング12の内周面12のうち竿体5の表面からの距離が最も近い近位部12p2を含む曲面で内周面12bと接する。
本発明の一実施形態においては、この近位部12p2が第2の曲面12b2上にあるようにガイドリング10が構成される。この場合、釣糸Lは、巻き取り時にガイドリング12の内周面12bのうち第2の曲面12b2と接触する。よって、当該実施形態においても、巻き取り時に強いテンションがかかっている釣糸Lを曲率半径が最も小さい第3の曲面12b3に当接させないようにできる。これにより、ガイドリング12の内周面12bから釣糸Lに対して当該内周面12bに垂直な方向の大きな圧力が加えられることを防止できる。
次に、図8を参照して釣糸ガイド10のガイドリング12の製造方法を説明する。まず、図8(a)に示すように、所定量秤量したセラミックスの原料粉末を環状に成形し、この成形品を焼成することにより焼結体20を制作する。この環状の焼結体20は、その内周面が当該環状の焼結体20の中心に向かって凸に湾曲するように成形されている。
続いて、この焼結体20の軸線方向の端面にバレル加工を施し、図8(a)に点線Dで示す位置まで焼結体20の軸線方向の端面を削る。このバレル加工により、図8(b)に示すように、焼結体20よりも軸線方向の寸法が若干小さくなった焼結体21が得られる。
続いて、この焼結体21の径方向の端面にセンターレス加工を施し、図8(b)に点線Eで示す位置まで当該焼結体の径方向の端面を削ることにより、焼結体21よりも径方向の寸法が若干小さくなった焼結体22が得られる。このセンターレス加工により、図8(c)に示すように、ガイドリング12の外表面12aに相当する外表面22aが露出する。
続いて、この焼結体22にショットブラスト加工を施し、外表面22aの軸線方向の両端にあるエッジを除去する。このショットブラスト加工により、図8(d)に示すように、第2の曲面12b2及び第3の曲面12b3が形成される。最後に必要に応じて、バリ取りや寸法を微調整するための研磨加工を行い、ガイドリング12が得られる。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
1 釣竿
3、5、7 竿体
10 釣糸ガイド
11 ガイド本体
12 ガイドリング
12a 外周面
12b 内周面
12b1 第1の曲面
12b2 第2の曲面
12b3 第3の曲面
13 足部
14 リング保持部
L 釣糸

Claims (4)

  1. 貫通孔が形成されたガイド本体と、前記ガイド本体の前記貫通孔に取り付けられたガイドリングと、を備えた釣糸ガイドであって、
    前記ガイドリングは、前記ガイド本体と接する外周面と、前記外周面よりも径方向内側にある内周面と、を有し、
    前記内周面は、前記ガイドリングの軸線を含む切断面の断面視において、第1の曲率半径R1を有する第1の曲面と、前記第1の曲面に前記軸線の方向の外側において隣接しており第2の曲率半径R2を有する第2の曲面と、前記第2の曲面の一方の端部から前記外周面まで延びており第3の曲率半径R3を有する第3の曲面とを有し、前記第1の曲率半径R1が前記第2の曲率半径R2よりも大きく、前記第2の曲率半径R2が前記第3の曲率半径R3よりも大きくなるように構成される、釣糸ガイド。
  2. 前記釣糸ガイドが釣り竿の竿体の表面に取り付けられたときに、前記ガイドリングの正面視において前記ガイドリングの前記内周面のうち前記竿体の前記表面からの距離が最も遠い遠位部が前記第2の曲面上にあるように構成される、請求項1に記載の釣糸ガイド。
  3. 前記釣糸ガイドが釣り竿の竿体の表面に取り付けられたときに、前記ガイドリングの正面視において前記ガイドリングの前記内周面のうち前記竿体の前記表面からの距離が最も近い近位部が前記第2の曲面上にあるように構成される、請求項1に記載の釣糸ガイド。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の釣糸ガイドを少なくとも1つ備える釣竿。
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