JP6620605B2 - 充電制御装置、移動体及び充電制御方法 - Google Patents

充電制御装置、移動体及び充電制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電池の充電制御装置、移動体及び充電制御方法に関する。
近年では、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池を用いた電気自動車やハイブリット自動車等が知られている。
また、二次電池は、満充電の状態で維持されると劣化の度合いが大きくなることが知られており、従来から二次電池の劣化を抑制する技術が知られている。具体的には、例えば、電池の充放電を繰り返すにしたがって、電池を充電する設定電圧を低くしていく技術が知られている。
しかしながら、上記従来の技術では、電池の残容量が低下するにしたがって、電池からの出力(出力される電力)も低下していく。
開示の技術は、出力を低下させずに二次電池の劣化を抑制することを目的としている。
開示の技術は、残容量と出力密度との関係を示す出力特性において、前記出力密度の第一の極大値と、前記第一の極大値よりも低残容量側にある極小値と、前記極小値よりも低残容量側にある第二の極大値と、を有する電池と、前記電池の電圧が、所定の設定範囲において設定された充電終止電圧に達したとき、前記電池に対する充電を停止させる充電制御部と、を有し、前記所定の設定範囲は、前記第一の極大値と対応する残容量にあたる電圧から、満充電電圧までである充電制御装置である。
開示の技術によれば、出力を低下させずに二次電池の劣化を抑制できる。
本実施形態の移動体の構成の概略を示す図である。 BCUの機能構成を説明する図である。 残容量テーブルの一例を示す図である。 設定電圧テーブルの一例を示す図である。 設定電圧テーブルの他の例を示す図である。 一般的なリチウムイオン電池の出力特性を示す図である。 本実施形態の電池の出力特性を示す図である。 充電終止電圧の設定を説明する図である。 充電制御装置の動作を説明するフローチャートである。 モード選択画面の一例を示す図である。
以下に説明する実施形態では、二次電池の残容量と出力密度との関係を示す出力特性において、出力密度に2つの極大値を有する二次電池を用いている。2つの極大値を、第一及び第二の極大値とした場合、第一の極大値は、第二の極大値より大きい値であり、第一の極大値と対応する残容量は、第二の極大値と対応する残容量より大きい値である。本実施形態の二次電池の出力特性の詳細は後述する。
以下に図面を参照して実施形態について説明する。図1は、本実施形態の移動体の構成の概略を示す図である。
本実施形態の移動体100は、エンジン110、モータ120、ECU(Electric Control Unit)130、回転体140、充電制御装置200を有する。本実施形態の移動体100とは、例えばHEV(Hybrid Electric Vehicle)車両やPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)車両等である。
本実施形態のエンジン110は、ガソリンや軽油等を燃料とする周知の内燃機関である。モータ120は、電動機及び発電機として機能する周知の発電電動機である。
ECU130は、エンジン110、モータ120、BCU220等の制御を総合的に制御するコンピュータ(マイコン)である。本実施形態のECU130による制御には、具体的には例えば、モータ120の制御や、ブレーキ制御等が含まれる。
本実施形態の回転体140は、例えば移動体の有するタイヤの駆動軸である。本実施形態では、エンジン110及び/又はモータ120により、回転体140を回転させることで、移動体100を走行させる。
本実施形態の充電制御装置200は、電池パック210、BCU(Battery Control Unit)220を有する。
本実施形態の電池パック210は、電池230と、BMU(Battery Monitoring Unit)240と、を有する。
本実施形態の電池230は、充放電可能な二次電池である。本実施形態の電池230は、電池230−1から電池230−nまでのn個が接続されている。以下の説明では、電池230−1から電池230−nまでの各電池を区別しない場合、単に電池230と呼ぶ。尚、本実施形態では、電池230は複数の電池を有するものとしたがこれに限定されない。電池230は、1つの電池であっても良い。
本実施形態の電池230は、モータ120が電動機として機能する際に電力を供給する役割と、モータ120が発電機として機能する際に回生ブレーキにより生じる電力を蓄える役割を担っている。
また、本実施形態では、移動体100がPHEV車両である場合には、外部電源用プラグが設けられている。本実施形態の電池230は、外部電源用プラグをコンセントに差し込むことで、商用電源から供給される電力により充電される。さらに、本実施形態の電池230は、各電池230−1〜230−nのそれぞれに熱電対が設けられていても良い。
本実施形態のBMU240は、電池230−1から電池230−nに対応したBMU240−1からBMU240−nまでのn個が接続されている。以下の説明では、BMU240−1からBMU240−nまでの各電池を区別しない場合、単にBMU240と呼ぶ。尚、本実施形態では、BMU240を複数のBMUを含むものとしたがこれに限定されない。BMU240は、1つのBMUであっても良い。
本実施形態のBMU240は、電池230の状態をモニタする機能を有する。BMU240は、例えば電圧センサ、電流センサ等を備えており、電池230の電圧を検出しても良い。また、本実施形態のBMU240は、電池230に設けられた熱電対から電池230の温度を取得しても良い。
本実施形態のBCU220は、BMU240から電池230の電圧や温度等を取得し、電池230に対する充放電を制御する。また、本実施形態のBCU220は、電池230に対する充電を停止させる際の閾値電圧となる充電終止電圧を設定する。
次に、図2を参照して、本実施形態のBCU220について説明する。図2は、BCUの機能構成を説明する図である。
本実施形態のBCU220は、電圧取得部221、残容量換算部222、モード指示受付部223、温度取得部224、充電終止電圧取得部225、充電終止電圧設定部226、充電制御部227を有する。
また、本実施形態のBCU220は記憶領域250を有する。記憶領域250には、残容量テーブル251、設定電圧テーブル252、設定電圧テーブル253が格納されている。
本実施形態のBCU220では、例え記憶領域250は、BCU220の有するROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の所定の領域に設けられていても良い。また、本実施形態のBCU220の各部の機能は、例えばROM等に格納されたプログラムをBCU220が実行することで実現される。
本実施形態の電圧取得部221は、BMU240により、電池230の電圧を取得する。具体的には、電圧取得部221は、BMU240−1〜240−nを介して電池230−1〜230−nのそれぞれの電圧を取得しても良い。また、本実施形態の電圧取得部221は、電池230−1〜230−nのそれぞれの電圧から平均値を算出し、この平均値を電池230の電圧として取得しても良い。また、本実施形態の電圧取得部221は、電池230−1〜230−nのそれぞれの電圧を取得し、各電圧の合算を電池230の電圧として取得しても良い。また、本実施形態の電圧取得部221は、電池230−1〜230−nのうち最も電圧の低い電池230の電圧を取得しても良い。
以下の説明では、電圧取得部221は、電池230−1〜230−nのそれぞれの電圧の平均値を取得するものとする。
本実施形態の残容量換算部222は、残容量テーブル251を参照し、電圧取得部221により取得した電圧を電池230の残容量に換算する。本実施形態の残容量は、SOC(State of Charge)により示されるものとした。SOCは、電池230の定格電気容量に対して、充電している電気量を比率で表した値である。
モード指示受付部223は、電池230の充電終止電圧を設定する際のモードの指示の入力を受け付ける。本実施形態のモードの詳細は後述する。
温度取得部224は、電池230の温度を取得する。具体的には温度取得部224は、BMU240−1〜240−nを介して電池230−1〜230−nのそれぞれの温度を取得しても良い。また、本実施形態の温度取得部224は、電池230−1〜230−nのそれぞれの温度から平均値を算出し、この平均値を電池230の温度として取得しても良い。また、本実施形態の温度取得部224は、電池230−1〜230−nのうち最も電圧の低い電池230の温度を取得しても良い。
以下の説明では、温度取得部224は、電池230−1〜230−nのそれぞれの温度の平均値を取得するものとする。
充電終止電圧取得部225は、モード指示受付部223により受け付けたモードに応じて、設定電圧テーブル252又は253を参照し、温度取得部224により取得した温度と対応する電圧を取得する。
充電終止電圧設定部226は、充電終止電圧取得部225が取得した電圧を充電終止電圧として設定する。
充電制御部227は、電池230に対して充電制御を行う。本実施形態の充電制御部227は、例えば電池230の充電の際に、商用電源から電力が供給される場合と、回生ブレーキにより生じる電力が供給される場合の両者において、電池230の電圧が充電終止電圧に達すると、充電を停止させる。
すなわち、本実施形態では、モード指示受付部223により受け付けたモードに応じて、充電終止電圧を変える。以下に、本実施形態のモードについて説明する。
モード指示受付部223が受け付けるモードは、走行距離優先モードと、電池寿命優先モードとを含む。
走行距離優先モードとは、電池230から供給される電力のみによる移動体100の走行距離を長くすることを優先させるモードである。走行距離優先モードでは、電池230の電力を可能な限り使用することになるため、電池230を充電する際には、満充電に近い値に充電終止電圧を設定する。
電池寿命優先モードとは、電池230の劣化を抑制して電池230の寿命を延ばすことを優先させるモードである。電池寿命優先モードでは、電池230の劣化を抑制するために、電池230を充電する際には、満充電電圧よりも低い値に充電終止電圧を設定する。
以下の説明では、走行距離優先モードを第一の充電モード、電池寿命優先モードを第二の充電モードと呼ぶ。本実施形態では、第二の充電モードの充電終止電圧は、第一の充電モードにおける充電終止電圧以下となるように設定される。
次に、図3乃至5を参照して、記憶領域250に格納された各テーブルについて説明する。
図3は、残容量テーブルの一例を示す図である。本実施形態の残容量テーブル251は、電池230の電圧と残容量の関係を示す情報である。本実施形態の残容量テーブル251は、情報の項目として、電圧、SOCを有する。項目「電圧」の値は、電池230の電圧を示す。項目「SOC」の値は、SOCを示す。残容量テーブル251では、項目「電圧」の値と、項目「SOC」の値とが対応付けられている。
尚、本実施形態では、電池230の電圧と残容量の関係を示す情報を残容量テーブル251としたが、電池230の電圧と残容量の関係を示す情報はテーブルでなくても良い。例えば電池230の電圧と残容量の関係を示す情報は、電池230の電圧と残容量との関係を示す式等で表されても良い。
尚、本実施形態では、残容量テーブル251のみを示したが、充電制御装置200は、温度の範囲に対応した複数の残容量テーブル251を有していても良い。図3に示す残容量テーブル251は、例えば温度取得部224により取得された温度が、11〜20℃の場合のものであっても良い。
図4は、設定電圧テーブルの一例を示す図である。図4に示す設定電圧テーブル252は、第一の充電モード(走行距離優先モード)が指定された場合に参照されるテーブルである。
本実施形態の設定電圧テーブル252は、情報の項目として、温度、SOC、充電終止電圧を有する。項目「温度」の値は、例えば電池230の内部もしくはパッケージ表面に設けられた熱電対の温度を示す。項目「SOC」の値は、電池230の電圧が充電終止電圧となった場合に、充電終止電圧から換算されるSOCである。項目「充電終止電圧」の値は、温度と対応して設定される充電終止電圧である。
図5は、設定電圧テーブルの他の例を示す図である。図5に示す設定電圧テーブル253は、第二の充電モード(電池寿命優先モード)が指定された場合に参照されるテーブルである。
実施形態の設定電圧テーブル253が有する情報の項目は、図4に示す設定電圧テーブル252と同様であるため、説明を省略する。
図4、図5から分かるように、本実施形態では、温度が高くなるほど、充電終止電圧を低く設定し、温度が低くなるほど充電終止電圧を高く設定している。
例えば、図4では、温度41〜50℃の場合の充電終止電圧は4.00Vであり、温度0〜10℃の場合の充電終止電圧は4.20Vである。同様に、図5でも、温度41〜50℃の場合の充電終止電圧は3.90Vであり、温度0〜10℃の場合の充電終止電圧は4.10Vである。
これは、電池230の特性として、温度が高くなると劣化が進み、温度が低くなると放電性能が低下して出力が低下するためである。
また、本実施形態では、第一の充電モードにおいて参照される設定電圧テーブル252では、温度31〜40℃の場合の充電終止電圧が4.00Vであるのに対し、第二の充電モードで参照される設定電圧テーブル253では、温度31〜40℃の場合の充電終止電圧は3.95Vである。
同様に、設定電圧テーブル252では、温度41〜50℃の場合の充電終止電圧が4.00Vであるのに対し、設定電圧テーブル253では、温度41〜50℃の場合の充電終止電圧は3.90Vである。
本実施形態では、このように、電池230の寿命を優先させる第二の充電モードの場合には、充電終止電圧を、第一の充電モードの充電終止電圧以下とすることで、電池230の劣化を抑制し、電池230の寿命を延ばすことができる。
ところで、本実施形態の設定電圧テーブル252、253の充電終止電圧は、予め設定された値である。
本実施形態では、電池230のSOCが、電池230の出力特性における出力密度の2つの極大値のうち、第一の極大値と対応する残容量以上である領域において、充電終止電圧を設定する。
以下に、本実施形態の電池230の出力特性について説明する。
図6は、一般的なリチウムイオン電池の出力特性を示す図であり、図7は、本実施形態の電池の出力特性を示す図である。
図6及び図7では、縦軸が単位質量あたりの出力密度であり、横軸がSOCである。単位質量あたりの出力密度とは、電池の質量あたりの取り出せる電力を表す。以下の説明では、単位質量あたりの出力密度を、単に出力と呼ぶ。
図6に示すように、一般的なリチウムイオン電池では、SOCの値が大きくなるほど、出力が大きくなり、SOCの値が小さくなるほど出力が小さくなる単調減少の特性となる。
これに対し、図7に示す本実施形態の電池230では、出力において2つの極大値O1、O2と、極小値O3と、を有する。
本実施形態の極大値とは、例えば電池230の出力とSOCとの関係を連続する関数f(x)としたとき、増加から減少に変わるところの関数f(x)の値を示す。また、本実施形態の極小値とは、関数f(x)か減少から増加に変わるところの関数f(x)の値を示す。
本実施形態の電池230の出力特性では、極大値O1と対応するSOCの値は、極小値O3と対応するSOCの値より大きく、極小値O3と対応するSOCの値は、極大値O2と対応するSOCの値より大きい。本実施形態では、極大値O2と対応するSOCの値は、30%程度である。
すなわち、本実施形態の電池230は、SOCが低い領域においても、出力が極大値O2となる出力特性を有している。
したがって、本実施形態の電池230は、SOCが低下した場合でも、従来のリチウムイオン電池と比べて高い出力を供給することができ、移動体100の駆動に必要となる電力を、エンジン110により賄う割合を低減させることができる。このため、本実施形態では、移動体100における燃費を低減させることができる。尚、燃費とは、燃料の単位容量あたりの走行距離、又は一定の距離をどれだけの燃料で走れるかを示す指標である。
本実施形態の電池230に、図7に示す出力特性を持たせるためには、例えば、正極に、電池電圧に対して出力特性の異なる材料を混ぜた電極を使用すれば良い。電池230の具体的な一例としては、Li(POを基本骨格とするリン酸バナジウムリチウム又は該リン酸バナジウムリチウムの構造の一部を変性した類似化合物(以下、リン酸バナジウムリチウムと呼ぶ)と三元系材料(ニッケル、コバルト、アルミニウム等)を混ぜた正極を用いたリチウムイオン電池を挙げることができる。リン酸バナジウムリチウムは、単独では容量(エネルギー密度)を大きく(例えば100Wh/kg以上)することが困難であるが、出力を上げることには有利な材料である。又、三元系材料は、容量(エネルギー密度)を上げることに有利な材料である。尚、負極の材料としては、例えば、グラファイト等を用いることができる。
次に、図8を参照して、本実施形態の充電終止電圧の設定について説明する。図8は、充電終止電圧の設定を説明する図である。
本実施形態では、電池230の残容量が、出力特性における極大値O1と対応するSOCの値T以上となる範囲において、充電終止電圧を設定した。
言い換えると、本実施形態では、設定電圧テーブル252、253の両方において、最も低い充電終止電圧と対応するSOCの値が値T以上となるように、設定電圧テーブル252、253を作成した。
設定電圧テーブル252、253の両方において最も充電終止電圧が低い場合とは、第二の充電モードにおいて参照される設定電圧テーブル253において、最も温度が高い場合である。本実施形態の設定電圧テーブル252、253は、この場合のSOCの値が、値T以上となるように作成される。つまり、本実施形態では、値Tが80%であった場合、設定電圧テーブル253における温度41〜50℃に対応するSOCの値は80%であり、充電終止電圧は、SOC80%と対応する3.90Vとなる。
本実施形態では、以上のように、極大値O1と対応するSOCの値Tから換算される電圧から満充電までの間を、充電終止電圧の設定範囲とする。本実施形態では、これにより、設定範囲において充電終止電圧を低く設定した場合に電池230の出力が低下することを防止できる。
本実施形態において、例えば、設定範囲において最も低い充電終止電圧が設定された場合について考える。設定範囲における最も低い充電終止電圧は、SOCが最も低い値Tから換算される電圧である。
この場合、電池230の電圧が充電終止電圧となったときの出力は、電池230が満充電となった場合の出力よりも大きくなる。
また、本実施形態では、設定範囲における出力は、充電終止電圧が満充電である場合が最も低い。そして、本実施形態では、充電終止電圧を低くするにしたがって(SOCの値が小さくなるにしたがって)、出力が増加していく。
このため、本実施形態の電池230では、充電終止電圧の設定範囲において、充電終止電圧を低く設定したほうが、大きい出力を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、充電終止電圧の設定範囲において、充電終止電圧を低く設定すれば、電池230の劣化を抑制しながら、満充電時よりも大きい出力を電池230から得ることができ、出力を低下させずに二次電池の劣化を抑制できる。
次に、図9及び図10を参照し、本実施形態の充電制御装置200の動作について説明する。図9は、充電制御装置の動作を説明するフローチャートである。
本実施形態の充電制御装置200は、モード指示受付部223により、モード指示要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS901)。ステップS901において、モード指示要求を受け付けない場合、充電制御装置200はモード指示要求を受け付けるまで待機する。
ステップS901において、モード指示要求を受け付けると、モード指示受付部223は、モード選択画面を表示させる(ステップS902)。本実施形態の充電制御装置200は、例えば移動体100に搭載された車載用電子機器等に、モード選択画面の画面データを生成して出力し、車載用電子機器等にモード選択画面を表示させても良い。また、本実施形態の充電制御装置200は、ディスプレイ等の表示機能を有しており、この表示機能により、モード選択画面を表示しても良い。モード選択画面の詳細は後述する。
続いて、充電制御装置200は、モード指示受付部223により、モード選択画面においてモードの選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS903)。
ステップS903において、モードの選択を受け付けない場合、充電制御装置200は、モードの選択を受け付けるまで待機する。
ステップS903において、モードの選択を受け付けると、充電制御装置200は、温度取得部224により、BMU240を介して電池230の電池温度を取得する(ステップS904)。続いて充電制御装置200は、充電終止電圧取得部225により、ステップS903で選択されたモードと対応する設定電圧テーブル252又は設定電圧テーブル253を参照し、ステップS904で取得した電池温度と対応する充電終止電圧の値を取得する(ステップS905)。続いて充電制御装置200は、取得した充電終止電圧の値を充電制御部227による充電制御の際の充電終止電圧に設定し、処理を終了する(ステップS906)。
図10は、モード選択画面の一例を示す図である。図10に示すモード選択画面10には、第一の充電モード(走行距離優先モード)を選択するボタン11と、第二の充電モード(電池寿命優先モード)を選択するボタン12と、が表示されている。
本実施形態のモード選択画面10では、図10に示すように、ボタン11を選択すると電池230の電力のみによる走行距離を長くすることが優先されること、ボタン12を選択すると電池230の劣化の抑制が優先されることが、移動体100の運転者にわかるように、ボタン11とボタン12を表示させても良い。
本実施形態の充電制御装置200は、例えばボタン11に対する選択(タッチや押下)を受け付けると、第一の充電モードが選択されたものとする。また、充電制御装置200は、ボタン12に対する選択を受け付けると、第二の充電モードが選択されたものとする。
以上のように、本実施形態によれば、電池230の温度に合わせて充電終止電圧を設定することで、電池230の劣化を抑制することができる。さらに、本実施形態では、移動体100の運転者が、電池230の寿命を優先する第二の充電モードを選択した場合に、さらに電池230の劣化を抑制することができる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 移動体
110 エンジン
120 モータ
130 ECU
140 回転軸
200 充電制御装置
210 電池パック
220 BCU
221 電圧取得部
222 残容量換算部
223 モード指示受付部
224 温度取得部
225 充電終止電圧取得部
226 充電終止電圧設定部
227 充電制御部
230 電池
240 BMU
251 残容量テーブル
252、253 設定電圧テーブル
特開2008−5644号公報

Claims (7)

  1. 残容量と出力密度との関係を示す出力特性において、前記出力密度の第一の極大値と、前記第一の極大値よりも低残容量側にある極小値と、前記極小値よりも低残容量側にある第二の極大値と、を有する電池と、
    前記電池の電圧が、所定の設定範囲において設定された充電終止電圧に達したとき、前記電池に対する充電を停止させる充電制御部と、を有し、
    前記所定の設定範囲は、前記第一の極大値と対応する残容量にあたる電圧から、満充電電圧までである充電制御装置。
  2. 前記充電制御部は、第一の充電モードと、第二の充電モードとを有し、
    前記第二の充電モードにおける前記充電終止電圧は、前記第一の充電モードにおける前記充電終止電圧以下である請求項1記載の充電制御装置。
  3. 前記電池の温度を検出する温度センサと、
    前記温度を取得する温度取得部と、
    前記第一又は前記第二の充電モードの選択を受け付ける受付部と、
    前記第一の充電モードにおいて参照される温度と前記充電終止電圧とが対応付けられた第一の設定電圧テーブルと、前記第二の充電モードにおいて参照される温度と前記充電終止電圧とが対応付けられた第二の設定電圧テーブルと、が格納された記憶部と、
    選択された前記第一又は第二充電モードと対応する前記第一又は第二の設定電圧テーブルを参照し、前記温度取得部により取得された温度と対応する充電終止電圧を設定する充電終止電圧設定部と、を有する請求項2記載の充電制御装置。
  4. 前記第二の設定電圧テーブルにおいて、最も高い温度と対応付けられた充電終止電圧は、
    前記第一の極大値と対応する残容量にあたる電圧である請求項3記載の充電制御装置。
  5. 前記電池の電極の材料は、Li(POを基本骨格とするリン酸バナジウムリチウム又は該リン酸バナジウムリチウムの構造の一部を変性した類似化合物を含む請求項1乃至4の何れか一項に記載の充電制御装置。
  6. 前記電池と、前記電池から供給される電力により動作するモータと、内燃機関と、請求項1乃至5の何れか一項に記載の充電制御装置と、を有する移動体。
  7. 残容量と出力密度との関係を示す出力特性において、前記出力密度の第一の極大値と、前記第一の極大値よりも低残容量側にある極小値と、前記極小値よりも低残容量側にある第二の極大値と、を有する電池の充電制御方法であって、
    前記第一の極大値と対応する残容量にあたる電圧から、満充電電圧までの間で前記電池の充電終止電圧を設定し、
    前記電池の電圧が、充電終止電圧に達したとき、前記電池に対する充電を停止させ
    る充電制御方法。
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