JP6620449B2 - 水栓装置 - Google Patents
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Description
このように構成された本発明の水栓装置によれば、樹脂機能ユニットに接続される流路部材の鍔部は、樹脂ケーシングユニットを取付ける取付板材によって、樹脂ケーシングユニットと取付板材との間に挟み込まれるようにして保持されるので、樹脂機能ユニットと流路部材との間を、別個の特別の接続部材を設けることなく、流路部材に水圧がかかる状態においても、信頼性が高く接続した状態を維持するように接続することができる。別個の特別の接続部材を設けることなく信頼性が高い接続をすることができるので、水栓装置を小型化することができる。
このように構成された本発明の水栓装置によれば、流路部材の鍔部を樹脂ケーシングユニットと取付板材との間に隙間を形成する凹部内に収容することができ、樹脂ケーシングユニットに取付板材を取付けたとき、取付板材が鍔部を挟み込むように保持するために、取付板材が鍔部の厚みの分だけ外側に撓んで突出することを防ぎ、鍔部の厚みの分の厚みの増大を抑制し、水栓装置を小型化することができる。
このように構成された本発明の水栓装置によれば、流路部材の鍔部を樹脂ケーシングユニットと上記取付板材との間に隙間を形成する凹部内に厚み方向の隙間を残しながら収容することができ、流路部材の鍔部が樹脂機能ユニットから外れないように凹部内に収容された状態で、流路部材の鍔部は、凹部内で回動自在とすることができる。従って、流路部材の向きを簡便に且つ自由に設定することができる。
このように構成された本発明の水栓装置によれば、樹脂機能ユニットに接続される流路部材は、樹脂機能ユニットと水栓装置の吐水部との位置関係により、回動範囲が決定される必要があるときに、取付板材と流路部材とにより形成された回転範囲決定手段により、流路部材が回転できる範囲を比較的簡単に決めることができる。従って、流路部材が過度に回転して流路部材が絡まることを抑制することができる。また、さまざまな樹脂機能ユニットに対して流路部材を所定の範囲で回転できるようにしながら接続することができる。
このように構成された本発明の水栓装置によれば、樹脂機能ユニットに接続される流路部材は、樹脂機能ユニットと水栓装置の吐水部との位置関係により、回動不能に設定する必要があるときに、取付板材と流路部材とにより形成された係合手段により、比較的簡単に流路部材が回転しないように構成することができる。従って、回動させたくない流路部材を比較的簡単に回動させないようにすることができる。従って、さまざまな樹脂機能ユニットに対して流路部材を回動させないように接続することができる。
このように構成された本発明の水栓装置によれば、樹脂機能ユニットに接続される流路部材は、樹脂機能ユニットと水栓装置の吐水部との位置関係により、流路部材を所定の角度に回転した状態で位置決めする必要があるときに、取付板材と流路部材とにより形成された回転位置決め手段により、流路部材を所定の角度に回転した状態で比較的簡単に位置決めすることができる。従って、流路部材を所定の角度の向きの状態で位置決めすることができる。従って、さまざまな樹脂機能ユニットに対して流路部材を所定の角度で接続することができる。
水栓装置本体4の下方側の背面には壁面Wに設けられた給湯源(図示せず)から延びる湯供給管6と、壁面Wに設けられた給水源(図示せず)から延びる水供給管8とが接続されており、これら湯供給管6および水供給管8を介して水栓装置1が壁面Wに固定されている。さらに、水栓装置1の下部にはカラン10が設けられており、水栓装置1の側面にはシャワーホース12aを介してシャワーヘッド12が接続されている。また、水栓装置1の前端部の上面にはカラン吐水用タッチ操作部14及びシャワー吐水用タッチ操作部16が設けられ、前面の左側近傍には温調ハンドル18(温調弁操作部)、前面の中央近傍には流調ハンドル20(流調弁操作部)が夫々設けられている。
また、水栓装置1は、温調ハンドル18を回動操作することにより後述する温調ユニット22の機能により吐水温度を調整することができる(すなわち吐水状態を変化させることができる)と共に、流調ハンドル20を回動操作することにより後述する流調ユニット24の機能により吐水流量を調整することができる(すなわち吐水状態を変化させることができる)。
図2は本発明の一実施形態による水栓装置の分解斜視図であり、図3は図1のIII−III線に沿って見た水栓装置の断面図である。
温調ユニット22の外郭の温調ユニットケーシング28は概ね円筒形に形成されている。温調ユニットケーシング28の中央近傍の外周上に湯側流入口28aが形成され、温調ユニットケーシング28の後方近傍の外周上に水側流入口28bが形成されている。湯側流入口28aは、湯供給管6に接続されている。水側流入口28bは、水供給管8に接続されている。また、温調ユニットケーシング28の後方側に温調ユニット流出口28cが形成されている。
温調ユニット22は、本体を構成する円筒状の第一本体部材30aと、この第一本体部材30aと概ね同じ外径を有する円筒状の第二本体部材30bと、を有し、これら第一、第二本体部材で構成された本体の内部に摺動可能に配置された円筒状の温調主弁体32を有する。
さらに、第一本体部材30aの左側端部には概ね円柱状の送りねじ34が回動可能に配置されており、この送りねじ34の先端部が第一本体部材30a端面の中心から突出している。この送りねじ34の突出部には、温調ハンドル18が取り付けられている。さらに、第一本体部材30aの内部には、送りねじ34と螺合する概ね円柱状の摺動部材36が配置されており、温調ハンドル18を操作することにより、送りねじ34が回動され、これに螺合された摺動部材36が軸線方向に摺動させるようになっている。
温調ユニットケーシング28内に湯側流入口28aから流入した湯は、湯側シート面30cと温調主弁体32の前側端部との間を通って温調ユニット22の内部に流入する。一方、温調ユニットケーシング28内に水側流入口28bから流入した水は、水側シート面30dと温調主弁体32の奥側端部との間を通って温調ユニット22の内部に流入する。このため、温調主弁体32が軸線方向に摺動されると、温調ユニット22内に流入する湯と水の割合が変化する。流入した湯及び水は、温調ユニット22内で混合され、感温ばね40の内側を通って温調ユニット22の後端部の温調ユニット流出口28cから流出する。従って、温調ハンドル18の操作により温調主弁体32の初期位置が変化され、温調ユニット22から流出する湯の温度を調整することができる。また、温調ユニット22から流出する湯の温度が上昇すると、感温ばね40の付勢力が増大して、温調主弁体32は前方方向に移動され、湯の流入量が減少すると共に水の流入量が増大する。一方、湯の温度が低下すると、感温ばね40の付勢力が減少して、温調主弁体32は後方方向に移動され、湯の流入量が増大すると共に水の流入量が減少する。これにより、温調ユニット22から流出する湯の温度は、温調ハンドル18によって設定された温度に調整される。
なお、温調ユニット22は、上述のような構成に限られず、他の構造により吐水状態である吐水温度を変更できるような機能を有する温調ユニットであってもよく、これらの吐水温度を変更できるような機能を有する温調ユニットを樹脂ケーシングユニット内に配置することにより樹脂モジュール機能ユニットを形成することができる。
このような構成により、使用者が、流調ハンドル20を回転操作するとき、回転伝達部材52及びスピンドル50が回転され、回転弁48が回転される。回転弁48が回転されることにより、流調ユニット24内の流路が開閉されることができ、且つ流調ハンドル20を回転操作することで流調ユニット24内を通過する湯水の流量を調整することができる。
なお、流調ユニット24は、上述のような構成に限られず、他の構造により吐水状態である吐水量を変更できるような機能を有する流調ユニットであってもよく、これらの吐水量を変更できるような機能を有する流調ユニットを樹脂ケーシングユニット内に配置することにより樹脂モジュール機能ユニットを形成することができる。
樹脂モジュール機能ユニット26は、吐水状態を変更する機能を有する複数の機能ユニット56と、樹脂により形成され且つ機能ユニット56を受け入れることにより共通の構造を有するようにモジュール化する複数の樹脂ケーシングユニット58と、を備えている。
樹脂モジュール機能ユニット26は、機能ユニット56を樹脂ケーシングユニット58内に配置して樹脂製の外郭を有し且つ所定の形状の樹脂によりモジュール化された構造を形成したものである。樹脂ケーシングユニット58は樹脂のケーシング構造も形成している。樹脂モジュール機能ユニット26は、機能的に1つにまとまった構造体としてのモジュールを構成している。樹脂モジュール機能ユニット26は、水栓装置1に内蔵されている流路上に設けられ、自身を介して吐水するようになっている。ある樹脂モジュール機能ユニット26を流路上に設けることで、その樹脂モジュール機能ユニット26の意図する機能を実行させることができる。樹脂モジュール機能ユニット26の例示として、カラン吐水用の樹脂モジュール機能ユニット26a、シャワー吐水用の樹脂モジュール機能ユニット26b、を以下に説明する。なお、温調ユニットや流調ユニットを樹脂ケーシングユニット58内に配置することによりモジュール化する場合には、温調ユニット及び/又は流調ユニットを機能ユニットとして樹脂モジュール機能ユニット26を形成することも可能である。
機能的に1つにまとまった構造体のモジュールとして樹脂モジュール機能ユニット26を形成することにより、樹脂モジュール機能ユニット26の単位で各モジュールを追加、削除、変更、配置換え、位置の調整等することがそれぞれ容易に行うことができる。
複数の機能ユニット56は、それぞれ、カラン用の吐止水を切替える吐止水切替弁を含むカラン用バルブユニット56aと、シャワー用の吐止水を切替える吐止水切替弁を含むシャワー用バルブユニット56bとを含む。
他の実施形態においては、複数の機能ユニット56は、カラン用バルブユニット及びシャワー用バルブユニットのみならず、温度調節弁を含む温度調節機能ユニット、流量調節弁を含む流量調節機能ユニット、により構成されてもよく、さらに他の吐水状態を変更する機能を有する機能ユニットを含んでいてもよく、またこれらの全部又は一部により形成されていてもよい。
樹脂ケーシングユニット58は、直方体の形状のうち中央部分が円形に前部から後部まで貫通するようにくり抜かれた形状に形成されている。よって、樹脂ケーシングユニット58は、内部にカラン用バルブユニット等の機能ユニット56を収容することができる。樹脂ケーシングユニット58がほぼ同様の外形を有するので、カラン側の樹脂モジュール機能ユニット26aとシャワー側の樹脂モジュール機能ユニット26bとは、ほぼ同様の外形を有することとなる。樹脂ケーシングユニット58は、樹脂により形成されるので、金属により鋳物成形される場合と比較して、比較的安価に製造することができ、軽量に構成されることができる。
カラン吐水用の樹脂モジュール機能ユニット26aは、機能ユニット56としてカラン用バルブユニット56aを有し、カラン用バルブユニット56aが樹脂ケーシングユニット58内に受け入れられることによりモジュール化されている。以下、各樹脂モジュール機能ユニットの区別を分かりやすくするため、カラン吐水用の樹脂モジュール機能ユニット26aを第1樹脂モジュール機能ユニット26aと称し、シャワー吐水用の樹脂モジュール機能ユニット26bを第2樹脂モジュール機能ユニット26bと称する。また、各樹脂モジュール機能ユニットにおいて類似する部品の名称を分かりやすくするため、また第1樹脂モジュール機能ユニット26a側の部材については、第1主弁体等の呼称を用いて説明し、第2樹脂モジュール機能ユニット26b側の部材については、第2主弁体等の呼称を用いて説明する。
第1樹脂モジュール機能ユニット26aにおける第1バルブユニット60は、第1主弁体60aと、この第1主弁体60aの第1圧力開放穴60iを開閉する第1パイロット弁60bと、この第1パイロット弁60bを移動させ、第1圧力開放穴60iを開閉するための第1操作部60cと、を有する。第1パイロット弁60bは、第1操作部60cが押圧操作されることにより第1圧力開放穴60iの閉鎖位置又は開放位置に移動されるように構成されている。
第1バルブユニット60は、上述のような構成に限られず、他の構造により吐水状態である吐止水を変更できるような機能を有するバルブユニットであってもよく、これらの吐止水を変更できるような機能を有するバルブユニットを樹脂ケーシングユニット58内に配置することにより樹脂モジュール機能ユニット26を形成することができる。
第2樹脂モジュール機能ユニット26bは、機能ユニットとして第2バルブユニット(シャワー用バルブユニット56b)70を有し第2バルブユニット70が第2樹脂ケーシングユニット58b内に受け入れられることにより樹脂モジュール構造が形成されている。
第2樹脂モジュール機能ユニット26b内に第2バルブユニット70が配置され、第2バルブユニット70は第2押さえ板61b及び第2ねじ63bによって第2樹脂ケーシングユニット58bに固定されている。
第2バルブユニット70は、上述のような構成に限られず、他の構造により吐水状態である吐止水を変更できるような機能を有するバルブユニットであってもよく、これらの吐止水を変更できるような機能を有するバルブユニットを樹脂ケーシングユニット58内に配置することにより樹脂モジュール機能ユニット26を形成することができる。
複数の樹脂モジュール機能ユニット26は、複数の樹脂モジュール機能ユニット26の前方側(第1の側)に配置される第1金属板76と、複数の樹脂モジュール機能ユニット26の第1の側と対向する第2の側に配置される第2金属板78とにより、挟み込まれて保持される。
樹脂ケーシングユニット58は、貫通孔部80の周囲に形成された座部81を備えている。座部81は貫通孔部80の延びる方向にわずかに突出するような厚みを有し、座部81の表面が樹脂ケーシングユニット58の最も背面側の面(座部81が前方側に配置される場合には樹脂ケーシングユニット58の最も前面側の面)を形成している。座部81は少なくとも貫通孔部80の開口の周囲において形成され、樹脂ケーシングユニット58の上部から下部まで延びるような長方形の形状部分を形成している。座部81は貫通孔部80の開口の周囲に形成された環状又は四角形状等の凸形状部分により形成されていてもよい。ねじ締付け部材82により複数の樹脂モジュール機能ユニット26が第1金属板76及び第2金属板78の間に挟み込んで保持されているときに、座部81が第1金属板76及び第2金属板78のそれぞれと当接するように形成されている。従って、ねじ締付け部材82により強力に締付けた場合に応力がかかりやすい第1金属板76及び第2金属板78の貫通孔部80の周囲の部分の変形を抑制することができる。
本実施形態においては、それぞれの第1開口部76cが、それぞれの樹脂モジュール機能ユニット26の前端部を受け入れて配置されるようになっている。
また、別の変形例の例示として、図5に示すように、例えば3つの樹脂モジュール機能ユニット26が第1金属板76によって挟持されるような場合に、それぞれ1つの第1開口部76cが、それぞれ1つの樹脂モジュール機能ユニット26の前端部を受け入れて、3カ所に分けて配置されるようになっていてもよい。また、例えば、図5に示すように、第1開口部76cが第1金属板76の外周まで連結されているような切欠き形状に形成されていてもよい。
また、本実施形態においては第2金属板78の第2開口部78bには、カラン吐水用のカラン吐水用配管62と、シャワー吐水用のシャワー吐水用配管72とが取付けられるようになっている。
図6は本発明の一実施形態による水栓装置を背面側から見た状態における分解斜視図であり、図7は図1のIII−III線に沿って見た水栓装置の断面の一部を拡大して示す部分拡大断面図であり、図8は本発明の一実施形態による水栓装置における流路部材と第2金属板とにより形成された回転範囲決定手段を示す部分断面図であり、図9は本発明の一実施形態による水栓装置における流路部材と第2金属板とにより形成された回転位置決め手段を示す部分断面図である。
カラン吐水用配管62の外周部62aの外径D2とシャワー吐水用配管72の外周部72aの外径D2とは同じ外径になるように形成されている。また、カラン吐水用配管62に形成される鍔部83も、シャワー吐水用配管72に形成される鍔部83も、同様の形状及び大きさに形成されている。従って、このような場合には、接続部分の形状が同様の規格を有する共通形状となっており、様々な機能ユニットを備えた樹脂モジュール機能ユニット26に対して同様に接続することができる。なお、カラン吐水用配管62の外周部62aの外径D2とシャワー吐水用配管72の外周部72aの外径D2とは異なる外径になるように形成されていてもよい。また、カラン吐水用配管62に形成される鍔部83と、シャワー吐水用配管72に形成される鍔部83とが、異なる形状及び大きさに形成されていてもよい。
また、凹部58cの前後方向の隙間E2の大きさが鍔部83の厚みE1の大きさよりも大きく形成されているので、鍔部83は第2金属板78及び樹脂モジュール機能ユニット26に対して自由に回動することができる。従って、後述のように、カラン吐水用配管62及び/又はシャワー吐水用配管72を回動できるように配置したい場合には鍔部83はこの回動を妨げないように形成されている。
従来においては、水栓装置内の配管同士の接続は、それぞれの配管に設けられた突起部同士をクイックファスナー等の別個の特別の接続部材によって固定していた。従って、配管同士の接続領域において、さらに、クイックファスナー等の別個の特別の接続部材を、接続領域の外方をほぼ覆うように取付ける必要があった。さらに、信頼性が高い接続をするためには比較的大きなクイックファスナーを取付ける必要があり、接続部材の取付け領域の配管方向への長さが長くなり、ひいては水栓装置の厚さ(奥行)も比較的大きくなっていた。
本発明においては、鍔部83が樹脂ケーシングユニット58と第2金属板78との間に信頼性が高く保持され、別個の特別の接続部材を設けることを省略した上で、鍔部83の厚みE1が、第2金属板78の後方に飛び出ることがなく、樹脂ケーシングユニット58の凹部58c内に収められ、水栓装置1の厚みの増大を抑制して、水栓装置1を小型化することができる。
なお、カラン吐水用配管62及び/又はシャワー吐水用配管72のうち、一部に係合手段89を形成し、他の流路部材には後述する他の手段を形成することも可能である。
カラン吐水用配管262及び/又はシャワー吐水用配管272を逆方向に回転して位置決めする場合には、これらを回転した状態で取付けることにより、例えば平面部294cを側壁278dと当接させることができる。平面部294cと側壁278dが平面的に係合し、カラン吐水用配管262及び/又はシャワー吐水用配管272が開口部278bに対して相対的に回転させないように固定される。カラン吐水用配管262及び/又はシャワー吐水用配管272は上述の向きと逆方向に回転された向きで位置決めされた状態となる。
先ず、第1樹脂モジュール機能ユニット26aを組み立てる工程について説明する。
第1バルブユニット60、第1樹脂ケーシングユニット58a、第1押さえ板61a(第3金属板)及び第1ねじ63aを準備する。同様に、第2バルブユニット70、第2樹脂ケーシングユニット58b、第2押さえ板61b(第3金属板)及び第2ねじ63bを準備する。
同様に、第2バルブユニット70を第2押さえ板61bによって押さえながら第2ねじ63bによって第2樹脂ケーシングユニット58bに取付けることにより第2樹脂モジュール機能ユニット26bを形成する。第2押さえ板61bは第2バルブユニット70を押圧する強度を有するような金属により形成されている。
第1樹脂モジュール機能ユニット26aに、第2流路配管46及び第3流路配管68を接続する。また、第2樹脂モジュール機能ユニット26bに、第3流路配管68を接続する。
第1押さえ板61aは、第1金属板76の第1開口部76cよりも前方側に配置される。また、第1押さえ板61aは、第1金属板76の第1開口部76cの大きさよりも小さい大きさに形成されている。さらに、第1押さえ板61aは、第1金属板76と離間して配置されている。
同様に、第2押さえ板61bは、第1金属板76とは別部材として設けられ、第2バルブユニット70を第2樹脂ケーシングユニット58bに押さえつけて固定するために用いられる。第2押さえ板61bは、第1金属板76とほぼ平行に配置され、第1金属板76の第1開口部76cよりも前方側に配置される。また、第2押さえ板61bは、第1金属板76の第1開口部76cの大きさよりも小さい大きさに形成されている。さらに、第2押さえ板61bは、第1金属板76と離間して配置されている。
よって、第1押さえ板61a及び第2押さえ板61bが機能ユニット56を樹脂ケーシングユニット58内により確実に保持することができ、第1金属板76が樹脂ケーシングユニット58を第2金属板78との間でより確実に保持することができる。
先ず、カラン吐水用配管62の鍔部83を第2金属板78の上部の取付開口部78eから下方に第2金属板78の内側面に沿ってスライドさせて挿入する。図7に示すように、鍔部83が第2金属板78の内側面に沿って配置された状態においては、カラン吐水用配管62の外周部62aが第2金属板78の第2開口部78bの内側に配置された状態となる。
同様に、シャワー吐水用配管72の鍔部83を第2金属板78の上部の取付開口部78eから下方に第2金属板78の内側面に沿ってスライドさせて挿入する。図7に示すように、鍔部83が第2金属板78の内側面に沿って配置された状態においては、シャワー吐水用配管72の外周部72aが第2金属板78の第2開口部78bの内側に配置された状態となる。
同様に、第2樹脂モジュール機能ユニット26bの後方側に突出した状態となっている第2樹脂モジュール機能ユニット26bの後端部84を、第2金属板78の第2開口部78b内に取付けられているシャワー吐水用配管72の流路内に挿入する。よって第2樹脂モジュール機能ユニット26bと、シャワー吐水用配管72とを嵌合した状態とし、さらに、第2樹脂モジュール機能ユニット26bと、第2金属板78とが組み付けられるように配置した状態となる。
ねじ締付け部材82は、第1金属板76側(前方側)から第1金属板76の穴76dを通して挿入され、樹脂ケーシングユニット58の貫通孔部80を通過して、ねじ締付け部材82の外周に形成された雄ねじ部分が第2金属板78に形成された雌ねじ部78cと螺合するようになっている。ねじ締付け部材82の雄ねじ部分が比較的強度を有する第2金属板78の雌ねじ部78cと係合することによりナット等の追加部品を省略して部品点数及びコストを低減することができる。また、穴76d及び貫通孔部80は比較的大きな径を有し、ねじ締付け部材82を回動自在な状態で通過させるように形成されている。
ねじ締付け部材82を、樹脂ケーシングユニット58の貫通孔部80を通過させ、直接に樹脂ケーシングユニット58にネジ止めしないので、樹脂ケーシングユニット58のネジ止め部分に応力が集中して樹脂部材が割れたり破損したりすることを抑制することができる。
上述のように第1金属板76と第2金属板78との間に挟み込まれた第1樹脂モジュール機能ユニット26a及び第2樹脂モジュール機能ユニット26bの前方側に、カラン吐水用タッチ操作部14及びシャワー吐水用タッチ操作部16が取付けられる。
なお、ねじ86、第1ねじ63a、第2ねじ63b及びねじ締付け部材82の挿入方向は全て同じ方向に設定されているので、一連のねじの締付を全て同じ方向から(前方側から)行うことができ、組立の作業性が向上されている。
2 箱体
4 水栓装置本体
6 湯供給管
8 水供給管
10 カラン
12 シャワーヘッド
12a シャワーホース
14 カラン吐水用タッチ操作部
14a カラン吐水用作用部
16 シャワー吐水用タッチ操作部
16a シャワー吐水用作用部
16b シャワー吐水用支持軸
18 温調ハンドル
20 流調ハンドル
22 温調ユニット
24 流調ユニット
26 樹脂モジュール機能ユニット(樹脂機能ユニット)
26a 樹脂モジュール機能ユニット
26b 樹脂モジュール機能ユニット
28 温調ユニットケーシング
28a 湯側流入口
28b 水側流入口
28c 温調ユニット流出口
30a 第一本体部材
30b 第二本体部材
30c 湯側シート面
30d 水側シート面
32 温調主弁体
36 摺動部材
42 流調ユニットケーシング
42a 流調ユニット流入口
42b 流調ユニット流出口
44 第1流路配管
46 第2流路配管
48 回転弁
50 スピンドル
52 回転伝達部材
54 シリンダ
54a 通水口
56 機能ユニット
56a カラン用バルブユニット
56b シャワー用バルブユニット
58 樹脂ケーシングユニット
58a 第1樹脂ケーシングユニット
58b 第2樹脂ケーシングユニット
58c 凹部
58d 後面
60 第1バルブユニット
60a 第1主弁体
60b 第1パイロット弁
60c 第1操作部
60d 第1流入口
60e 第1ブリード穴
60f 第1圧力室
60g 第1弁座
60h 第1流出口
60i 第1圧力開放穴
61a 第1押さえ板
61b 第2押さえ板
62 カラン吐水用配管
62a 外周部
64 ケーシング流入口
66 ケーシング流出口
68 流路配管
70 第2バルブユニット
70a 第2主弁体
70b 第2パイロット弁
70c 第2操作部
70d 第2流入口
70e 第2ブリード穴
70f 第2圧力室
70g 第2弁座
70h 第2流出口
70i 第2圧力開放穴
70f 第2圧力室
72 シャワー吐水用配管
72a 外周部
74 ケーシング流入口
76 第1金属板
76a 縦板
76b 横板
76c 開口部
76d ねじ穴
78 第2金属板
78a 縦板
78b 開口部
78c 雌ねじ部
78d 側壁
78e 取付開口部
80 貫通孔部
81 座部
82 ねじ締付け部材
83 鍔部
84 後端部
88 平坦面
89 回転範囲決定手段(係合手段)
162 カラン吐水用配管
172 シャワー吐水用配管
178 第2金属板
178b 開口部
178c 溝部
189 回転範囲決定手段
194 突起部
262 カラン吐水用配管
272 シャワー吐水用配管
278 第2金属板
278b 開口部
278e 取付開口部
278d 側壁
289 回転位置決め手段
294 複数平面部
294a 平面部
294b 平面部
294c 平面部
Claims (6)
- 内部の流路上に設けられ且つ吐水状態を変更する機能を有する樹脂機能ユニットを介して吐水する水栓装置であって、
上記樹脂機能ユニットは、
吐水状態を変更する機能を有する機能ユニットと、
樹脂により形成され且つ上記機能ユニットを受け入れることにより樹脂のケーシング構造を形成する樹脂ケーシングユニットと、を備え、
上記樹脂機能ユニットに接続される流路部材は、その流路部材の接続側の端部において外側向きに形成された鍔部を備え、
その流路部材の上記鍔部は、上記樹脂ケーシングユニットを取付ける取付板材によって、上記樹脂ケーシングユニットと上記取付板材との間に挟み込まれるようにして保持され、
上記樹脂機能ユニットの上記樹脂ケーシングユニットは、上記鍔部が上記樹脂ケーシングユニットと上記取付板材との間に配置されている状態において、上記取付板材に当接するように上記鍔部の外側において上記取付板材側に突出する座部と、
上記鍔部の内側の上記流路部材内に受け入れられるように上記取付板材側に向けて上記座部よりも突出する流路端部とを備えていることを特徴とする水栓装置。 - 上記樹脂ケーシングユニットは、上記樹脂ケーシングユニットに上記取付板材を取付けたときに、上記樹脂ケーシングユニットと上記取付板材との間に上記流路部材の上記鍔部を収容できるような隙間を形成する凹部を備えている、請求項1に記載の水栓装置。
- 上記樹脂ケーシングユニットの凹部は、その厚み方向の隙間の大きさが上記鍔部の厚みの大きさよりも大きく形成されている、請求項2に記載の水栓装置。
- さらに、上記流路部材が回転できる範囲を決める回転範囲決定手段を備え、上記回転範囲決定手段は、上記取付板材と上記流路部材とにより形成されている、請求項1乃至3の何れか1項に記載の水栓装置。
- さらに、上記流路部材が回転しないように係合する係合手段を備え、上記係合手段は、上記取付板材と上記流路部材とにより形成されている、請求項1乃至3の何れか1項に記載の水栓装置。
- さらに、上記流路部材を所定の角度に回転した状態で位置決めする回転位置決め手段を備え、上記回転位置決め手段は、上記取付板材と上記流路部材とにより形成されている、請求項1乃至3、及び請求項5のうち何れか1項に記載の水栓装置。
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