以下、図面を参照しながら実施形態に係る映像再生装置1について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る映像再生装置1の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る映像再生装置1は、アンテナ101、入力端子102、チューナー部103、外部入力端子104〜107、信号処理部108、コントローラ110、OSD(On - Screen Display)信号生成部111、グラフィック処理部112、映像処理部113、音声処理部114、操作部115、受信部117、カードホルダ119、カードインターフェース120、明るさセンサ121、LAN端子122、通信インターフェース123、USB端子124、USBインターフェース125、HDMI(登録商標)端子128、HDMIインターフェース129、映像表示部141、スピーカ142、記録部151を備えている。
さらに、チューナー部103は、地上デジタルテレビジョン放送用のチューナー1031〜1038を備え、さらにBS/CSデジタルテレビジョン放送用のチューナーも備えている。地上デジタルテレビジョン放送用のチューナー1031〜1038により、地上デジタルテレビジョン放送に対応した番組表を受信し、表示することができる。また、BS/CSデジタルテレビジョン放送用のチューナーにより、BS/CSデジタルテレビジョン放送に対応した番組表を受信し、表示することもできる。
また、本実施形態では、図1に示すように、映像再生装置1が、映像表示部141及びスピーカ142を備えるケースについて説明する。しかしながら、映像再生装置1は、このような構成に限定されるものではない。例えば、映像再生装置1は、映像表示部141及びスピーカ142を含まない構成であってもよい。つまり、映像再生装置1は、HDMI等の接続手段を介して映像表示部141及びスピーカ142と接続する構成であってもよい。
また、本実施形態の映像再生装置1では、図1に示すように、記録部151がコントローラ110と一体となっているケースについて説明する。しかしながら、映像再生装置1は、このような構成に限定されるものではない。例えば、記録部151は、USB端子124及びUSBインターフェース125などの接続手段を介して映像再生装置1と接続される構成であってもよい。記録部151は、例えば、大容量のHDD(Hard Disk Drive)であり、多くの録画番組が記録されている。
また、本実施形態では、図1に示すように、映像再生装置1が、複数のチューナーを備えるケースについて説明する。しかしながら、映像再生装置1は、このような構成に限定されない。例えば、映像再生装置1が、チューナーを含まない構成であってもよい。その場合、例えば、映像再生装置1は、LAN端子122を介してIP(Internet Protocol)放送を受信し、IP放送の複数チャンネルに対応した番組を再生したり、録画したりする構成であってもよい。
以下、映像再生装置1の詳細について説明する。
地上波放送受信用のアンテナ101で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子102を介してチューナー1031〜1038に供給され、チューナー1031〜1038の地上デジタルテレビジョン放送用信号処理部で、所望のチャンネルのデジタルテレビジョン放送信号が選局される。そして、このチューナー1031〜1038で選局された複数のデジタルテレビジョン放送信号は、信号処理部108に供給されて、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号に復調される。
ここで、上記信号処理部108は、上記デジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部112及び音声処理部114に出力している。
また、上記信号処理部108には、例えば4つの入力端子104〜107が接続されている。これら入力端子104〜107は、それぞれ、アナログの映像信号及び音声信号を、映像再生装置1の外部から入力可能とするものである。
そして、この信号処理部108は、各入力端子104〜107からそれぞれ供給されたアナログの映像信号及び音声信号を選択的にデジタル化し、このデジタル化された映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施した後、グラフィック処理部112及び音声処理部114に出力している。
このうち、グラフィック処理部112は、信号処理部108から供給されるデジタルの映像信号に、OSD信号生成部111で生成されるOSD信号を重畳して出力する機能を有する。このグラフィック処理部112は、信号処理部108の出力映像信号と、OSD信号生成部111の出力OSD信号とを選択的に出力することができる。
そして、グラフィック処理部112から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部113に供給される。映像処理部113により処理された映像信号は、映像表示部141に供給される。映像表示部141は、映像信号に基づく映像を表示する。
また、上記音声処理部114は、入力されたデジタルの音声信号を、スピーカ142で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、スピーカ142に出力して音声再生させる。
ここで、この映像再生装置1において、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作は、コントローラ110によって統括的に制御されている。コントローラ110は、CPU(central processing unit)1100等を備え、操作部115からの操作情報(各種指示)、または、リモートコントローラ116から送出され受信部117を介して受信した操作情報(各種指示)を受けて、その操作内容が反映されるように各モジュール等をそれぞれ制御する。
また、コントローラ110は、コンテンツの再生制御の機能も有しており、入力された操作情報に応じてコンテンツ再生を制御する。なお、受信部117及びリモートコントローラ116は、電波等を用いる無線通信により操作信号の送受信を行うものであってもよいし、赤外線を利用するものであってもよい。ここで、コンテンツとは、例えば、受信した放送信号を録画した録画番組、ビデオカメラ等で撮影して記録した記録コンテンツ、インターネット上に接続されたサーバに蓄えられているデータ等を示す。
また、コントローラ110は、CPU1100が実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)1101と、CPU1100に作業エリアを提供するRAM(random access memory)1102と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ1103と、を備えている。
また、コントローラ110は、カードインターフェース120を介して、メモリカード118が装着可能なカードホルダ119に接続されている。これによって、コントローラ110は、カードホルダ119に装着されたメモリカード118と、カードインターフェース120を介して、情報の送受信を行なうことができる。
また、上記コントローラ110は、通信インターフェース123を介してLAN端子122と接続されている。コントローラ110は、LAN端子122に接続されたLAN対応機器と、通信インターフェース123を介して情報の送受信を行なうことができる。この場合、コントローラ110は、DHCP(dynamic host configuration protocol)サーバ機能を有し、LAN端子122に接続されたLAN対応機器にIPアドレスを割り当ててLAN対応機器を制御している。LAN端子122は、無線LANの子機が接続されていてもよく、有線LANの端子が接続されていてもよい。映像再生装置1は、通信インターフェース123を介して、ネットワークに接続された、サーバおよびスマートフォンならびにタブレットといった携帯端末と通信可能である。
さらに、上記コントローラ110は、HDMIインターフェース129を介してHDMI端子128と接続されている。これにより、コントローラ110は、HDMI端子128に接続されたHDMI対応機器と、HDMIインターフェース129を介して情報の送受信を行なうことができる。
そして、上記コントローラ110は、USBインターフェース125を介してUSB端子124と接続されている。これにより、コントローラ110は、USB端子124に接続されたUSB対応機器と、USBインターフェース125を介して情報の送受信を行な
うことができる。
さらに、上記コントローラ110は、チューナー部103により選局されデスクランブルされた放送信号を、記録部151またはLAN端子122もしくはUSB端子124を介して接続された外部記憶装置(HDDなど)へ録画するための録画動作を制御することもできる。
さらに、上記コントローラ110は、明るさセンサ121からの明るさ検出信号を受信するように構成されている。これにより、コントローラ110は、明るさ検出信号に基づき、映像及びバックライトの明るさ等を制御することができる。
上述したように、映像再生装置1が備えるチューナー部103は、複数のチューナー1031〜1038を有する。そのため、映像再生装置1は、同時に、複数チャンネルの番組を録画することができる。また、映像再生装置1は、同時に、複数チャンネルの番組を表示することもできる。また、映像再生装置1は、スクランブル放送を認証する機能も備えている。
第1の実施形態において、上記コントローラ110は、条件設定部210、履歴管理部220および番組決定部230を更に備える。
条件設定部210は、録画番組の再生を制限する条件を設定するための条件設定画面2を表示器に表示する。図2は、条件設定画面2の一例を示した図である。条件設定画面2の画面上方には、「視聴制限条件設定」のタイトルが表示されている。条件設定画面2の画面中央には、録画番組の再生を制限する条件を設定する複数の欄B21〜B28が配置されている。条件設定画面2の下方には、決定ボタンB30とキャンセルボタンB40とが配置されている。
設定欄B21は、再生を制限したい録画番組のジャンルを設定する。図2に示した例では、再生を制限したい録画番組のジャンルが、アニメに設定されている。この場合、ジャンルがアニメである録画番組の視聴回数または視聴時間が制限される。録画番組のジャンルは、例えば、放送信号に含まれているジャンル情報から知ることができる。
設定欄B22は、再生を制限したい録画番組のキーワードを設定する。例えば、「妖怪」というキーワードを指定した場合、番組情報に「妖怪」というキーワードが含まれている録画番組の視聴回数または視聴時間が制限される。キーワードは、OR条件またはAND条件で複数指定することが可能である。
設定欄B23は、再生を制限したい録画番組の番組名を設定する。例えば、「妖怪モンスター」という番組名を指定した場合、番組名が「妖怪モンスター」である録画番組の視聴回数または視聴時間が制限される。
設定欄B24は、録画番組の視聴可能回数または視聴可能時間を設定する。他の設定欄で設定した条件に合致する録画番組の再生は、設定欄B24で設定した視聴可能回数または視聴可能時間に制限される。
ユーザは、視聴回数の定義を任意に設定し、記録部151または不揮発性メモリ1103に記録可能である。例えば、録画番組を所定時間または録画番組全体の所定割合まで再生した場合、録画番組を1回視聴したことになるように設定できる。ここで、所定時間とは、例えば、5分、10分、15分または30分であってもよく、それ以外の任意の時間でもよい。また、所定割合とは、例えば、全体の1割、2割、3割または5割であってもよく、それ以外の任意の割合でもよい。
設定欄B25は、録画番組の再生を制限する期間を設定する。例えば、再生を制限する期間を1日に設定した場合、録画番組の再生が制限されてから1日経過後に、録画番組の再生の制限が解除される。
設定欄B26は、メールアドレスを設定する。録画番組の視聴が、設定した視聴可能回数または視聴可能時間の上限に達した場合、映像再生装置1は、通信インターフェース123を介して、設定したメールアドレス宛てにその旨を通知することができる。例えば、メールを受信した保護者は、子供に対してテレビの視聴をやめるよう促すことができる。
設定欄B27は、視聴回数または視聴時間が設定した上限に達した場合に、自動的に記録部151から削除する録画番組を設定する。自動的に削除する録画番組は、例えば、視聴回数または視聴時間が設定した上限に達した録画番組そのものであってもよく、その他の録画番組でもよい。この機能によって、ユーザは、所定回数または所定時間視聴した録画番組、をコンテンツリストから除外することができる。また、ユーザが所定の録画番組を複数回視聴した場合、続いて視聴しそうな録画番組を予め登録しておくことによって、番組リストから除外することもできる。
設定欄B28は、下に説明する履歴管理部220が録画番組の視聴回数または視聴時間をカウントする期間を設定する。換言すると、履歴管理部220は、上記設定した期間に基づいて、特定の録画番組を初めて視聴してから一定期間経過後に、当該録画番組の視聴時間または視聴回数を0分または0回に更新する。例えば、特定の録画番組を初めて視聴してから24時間、48時間または72時間経過後に当該録画番組の視聴時間または視聴回数を0分または0回に更新する。または、日付変更時、週が変わる際、若しくは特定の曜日が終了した時など、所定の時刻に、履歴管理部220が記録した視聴履歴は、クリアーされる。
ユーザは、条件設定画面2において、他にも種々の条件を設定することが可能である。例えば、録画番組の再生が条件を満たした際に、映像再生装置1から警告音が鳴るよう設定を行うことができる。また、録画番組の再生が条件を満たした際に、映像再生装置1は、アニメ番組から指定された教育番組などへ、自動的に再生する録画番組のジャンルを変更するよう設定されてもよい。
さらにまた、録画番組の再生が条件を満たした際に、映像再生装置1の表示器に、「今日はこれ以上再生できません」、「今週は既に5時間もアニメを視聴しています」などの警告画面を表示するよう設定してもよい。また、映像再生装置1は、通信インターフェース123を介して、ネットワークに接続された他の映像再生装置または録画再生機器に対して、同様に、番組決定部230が決定した録画番組の再生を制限するように指示する命令を送信してもよい。
条件設定部210は、条件設定画面2においてなされる上記の設定を、例えば、不揮発性メモリ1103に記録する。
履歴管理部220は、録画番組の視聴回数または視聴時間をカウントし、カウントした値を、例えば、不揮発性メモリ1103に記録する。図3は、不揮発性メモリ1103に記録された各録画番組に関する情報が記された表3の例である。
表3の第1列C31には、録画番組IDが記録されている。表3の第2列C32には、録画番組IDに対応する番組名が記録されている。表3の第3列C33には、録画番組のジャンルが記録されている。表3の第4列C34には、録画番組を放送した放送局名が記録されている。表3の第5列C35には、録画番組の放送開始日時が記録されている。表3の第6列C36には、録画番組の放送時間が記録されている。表3の第7列C37には、録画番組のこれまでの視聴回数が記録されている。表3の第8列C38には、録画番組が条件設定部210で設定した条件を満たしているか否かが記されている。
なお、放送時間は、実際に放送された時間の代わりに、記録された時間を記録してもよい。また、表3の第7列C37には、録画番組のこれまでの視聴時間を記録してもよい。また、上述したとおり、視聴履歴管理部220による録画番組の視聴回数または視聴時間のカウントは、所定の時間後にクリアーされてもよい。カウントをクリアーする時間は、上記条件設定画面2において設定可能である。
番組決定部230は、条件設定画面2において設定された条件と、履歴管理部220によってカウントされた、録画番組の視聴回数または視聴時間と、を照合して再生を制限する録画番組を決定する。番組決定部230は、更に録画番組に関する番組情報も併せて照合して、再生を制限する録画番組を決定してもよい。番組決定部230は、例えば、決定した録画番組のタイトルおよび再生を制限することを決定した日時を、不揮発性メモリ1103に記録する。
また、番組決定部230は、条件設定画面2における種々の設定を実行する。番組決定部230は、例えば、視聴回数または視聴時間が上限を超えた場合に、外部の携帯端末にメールする、警告音を鳴らす、警告画面を表示する、強制的に別の番組を再生する等のための信号を生成する。
以上が、実施形態に係る映像再生装置1の構成の概略的な説明である。以下に、上記構成が採用された映像再生装置1が行う信号処理について、フローチャートを参照しながら説明する。
図4は、条件設定画面2において、録画番組の再生を制限する条件を設定または変更してから、番組決定部230が、再生を制限する録画番組の登録を更新し終えるまでのフローを示した図である。
表示器に表示された条件設定画面2において、録画番組の再生を制限する条件を設定するか又は変更した場合([40])、番組決定部230は、記録された録画番組の中から録画番組を抽出し、抽出した録画番組に関する情報(履歴管理部220が記録部に記録した再生履歴に関する情報を含む)を取得する([42])。続いて、番組決定部230は、抽出した録画番組が、再生を制限する条件を満たすか否かを判定する([44])。
抽出した録画番組が再生を制限する条件を満たした場合([44−YES])、抽出した録画番組を、再生を制限する録画番組として登録する([46])。抽出した録画番組が再生を制限する条件を満たさない場合([44−NO])、抽出していない録画番組があるか否かを判定する([48])。
記録部151に記録された全ての録画番組について、再生を制限するか否かの判断が済んだ場合([48−YES])、番組決定部230は、録画番組の抽出をやめる。記録部151に記録された全ての録画番組について、再生を制限するか否かの判断が済んでいない場合([48−NO])、番組決定部230は、再度録画番組を抽出し([42])、同じ処理を繰り返す。
図5は、記録部151に記録された録画番組を再生してから、番組決定部230が、再生を制限する録画番組の登録を更新し終えるまでのフローを示した図である。
記録部151に記録された録画番組を再生した場合、履歴管理部220が、視聴履歴(視聴回数または視聴時間)を更新し、不揮発性メモリ1103に更新した情報を記録する([50])。続いて、番組決定部230が、当該再生した録画番組に関する情報(履歴管理部220が記録部に記録した再生履歴に関する情報を含む)を取得する([52])。
番組決定部230は、取得した情報に基づいて、当該再生した録画番組が再生を制限する録画番組であるか否かを判定する([54])。当該再生した録画番組が再生を制限する条件を満たした場合([54−YES])、当該再生した録画番組を、再生を制限する録画番組として登録する([56])。抽出した録画番組が再生を制限する条件を満たさない場合([54−NO])、番組決定部230は、処理を終了する。
図6は、記録部151に記録された録画番組を再生してから、番組決定部230が、再生を制限する録画番組を記録部151から削除し終えるまでの処理の流れを示した図である。図6の処理の流れでは、視聴制限条件と一致した録画番組を、不揮発性メモリ1103に登録せずに記録部151から録画番組のデータ自体を削除する([66])点が、図5とは異なる。
図7は、記録部151に記録された録画番組を最初に再生してから、履歴管理部220が記録したデータを所定の時刻にクリアーする処理の流れを示した図である。
映像再生装置1が、放送信号に含まれる時刻の情報または通信インターフェース123を介して、現在時刻を取得する([70])。現在時刻が条件設定部210で設定した所定の時刻を過ぎている場合([72−YES])、履歴管理部220が記録した視聴履歴をクリアーして([74])、処理を終了する。現在時刻が条件設定部210で設定した所定の時刻を過ぎていない場合([72−NO])、再度現在時刻の取得を行う([70])。なお、現在時刻は、映像再生装置1に内蔵された時計を参照してもよい。
以上が第1の実施形態に係る映像再生装置1に係る構成と信号処理の説明である。上記の構成を採用した映像再生装置1によれば、録画番組の再生を制限する条件と上記条件を満たした録画番組を登録することができる。また、再生した録画番組が上記条件を満たすに至った場合、設定した動作を実行して知らせることができる。従って、上記構成が採用された映像再生装置1では、長時間視聴を防止するため、ユーザの視聴履歴に基づいて、記録されたコンテンツの視聴制限を可能とする。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る映像再生装置1の構成の一例を示す図である。
第2の実施形態に係る映像再生装置1は、コントローラ110内に、再生制御部240を更に備える。例えば、ユーザがリモートコントローラ116のキーを押下すると、再生制御部240は、再生を制限する録画番組を含まない番組リストを表示器に表示する。または、再生制御部240は、番組決定部230が決定した録画番組であることを確認できる情報が付加された番組リストを表示器に表示する。即ち、再生制御部240は、再生を制限する録画番組を番組リストに表示しないかまたは再生が制限された録画番組であることがわかる情報を番組リストに付加して表示する。
図9、11、12、13および14は、再生制御部240が表示する番組リストの一例である。図10は、暗証番号入力画面の一例である。以下、図9〜14を参照しながら、再生制御部240が表示する番組リストについて説明する。
図9の番組リスト9では、画面上方に「録画番組リスト」というタイトル90が表示され、タイトル90の下方には、各録画番組の番組名、放送日時、視聴制限の可否を表示した欄M91〜M95を含む番組欄R91〜R95が表示されている。録画番組が再生を制限されている場合、欄M91〜M95には「視聴制限」の文字が表示され、録画番組が再生を制限されていない場合、欄M91〜M95は空欄となる。番組リスト9では、M93欄に「視聴制限」の文字が表示され、番組3の再生が制限されている。
再生が制限された録画番組は、暗証番号を入力することによって再生の制限を解除されてもよい。図10の暗証番号入力画面10の例では、画面上方に「視聴制限解除コードを入力してください」というメッセージが表示され、画面中央には、4ケタの暗証番号入力欄10Aが表示され、画面下方には、入力決定ボタン10Bが表示されている。暗証番号入力画面10は、例えば、番組リスト9において番組欄R93を選択して決定すると、再生制御部240によって表示される。
図11の番組リスト11は、複数の放送局の番組がシームレスに録画された場合の番組リストの例である。番組リスト11の第1列C1には、番組が放送された日時が記され、第2列C2〜第6列C6には、放送局毎に記録された録画番組が表示されている。番組リスト11では、番組9が既に1回視聴され、番組12および番組22が既に2回視聴されたことが、番組欄右上に表示されている。
また、番組3および番組25の欄は、表示色が反転しており、再生が制限された録画番組であることが確認できるようになっている。番組3および番組25を再生する場合は、番組リスト9と同様に、ポップアップされた暗証番号入力画面において、正しい暗証番号を入力する。
図12は、放送番組または再生番組を画面に表示している際に、画面下方に番組リスト12が重畳された画面の例である。番組リスト12では、記録部151に記録された特定ジャンルの録画番組の番組欄S1〜S6が横一列に表示されている。各番組欄S1〜S6には、録画番組のタイトル、放送日時、サムネイル画像、および放送局名が表示されている。
番組リスト12では、番組2が再生を制限された録画番組である。番組リスト12において、再生を制限された番組2のサムネイル画像は表示されず、代わりに「視聴制限回数を超えています」というメッセージが表示されている。番組2の再生の制限は、番組リスト7と同様、暗証番号を入力して解除されるように設定されてもよい。
図13は、図12と異なり、録画番組のサムネイル画像が一切表示されず、代わりにアニメ番組の再生が制限されていることを伝える警告メッセージW130が画面下方に表示されている。図13の表示画面は、例えば、条件設定部210において再生を制限したいジャンルを指定し、指定したジャンルの録画番組の視聴回数または視聴時間が上限を超えた場合に表示される。
図14は、図12と異なり、録画番組の視聴可能時間と、録画番組が最後まで視聴できないことと、を伝えるメッセージW140およびタイマーT140が表示されている。タイマーT140は、画面右上に表示され、再生する録画番組の視聴可能時間を示している。メッセージW140は、例えば、番組のサムネイルにカーソルを合わせたときにポップアップ表示される。または、メッセージW140は、番組の再生開始時もしくは再生後に表示されてもよい。
図15は、受信部117が番組リストを表示する指示を受け付けてから、表示制御部240が番組リストを映像表示部141(表示器)に表示するまでの処理の流れを示したブロック図である。再生制御部240は、受信部117が番組リストを表示する指示を受け付けた後、不揮発性メモリ1103に記録された録画番組に関する情報を参照する。再生制御部240は、番組決定部220が記録した再生を制御する録画番組の情報および履歴管理部220が記録した再生履歴を参照して、映像表示部141に番組リストを表示する。
第2の実施形態に係る映像再生装置1は、再生を制限する録画番組を番組リストに表示しないか、または、再生が制限された録画番組であることがわかる情報を番組リストに付加して表示する。従って、上記構成が採用された映像再生装置1では、また、長時間視聴を防止するため、ユーザの視聴履歴に基づいて、記録されたコンテンツの視聴制限を可能とする。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、実施形態に係る映像再生装置が記録部151に記録した内容は、代わりに、不揮発性メモリ1103に記録してもよく、記録部151と不揮発性メモリ1103の双方に記録してもよい。また、実施形態に係る映像再生装置が不揮発性メモリ1103に記録した内容は、代わりに、記録部151に記録してもよく、記録部151と不揮発性メモリ1103の双方に記録してもよい。
また、上の説明において、「録画番組」としたところは、例えば、携帯レコーダーで記録した映像データ、インターネット上にアップされた映像データ、または、音声データに置き換えてもよい。その場合、条件設定画面2において、例えば、「番組名」とした欄を「ファイル名」へ変更する。
また、上で説明した実施形態では、再生を制限したい録画番組を、条件設定画面2において設定した。条件設定画面2において設定するジャンル、番組名等は、ユーザの好みのジャンル、番組名等を映像再生装置1が学習し、自動で指定されるようにしてもよい。
また、再生を制限する録画番組を、例えば、ユーザの嗜好度が高い録画番組に制限してもよい。その場合、公知の方法を用いて、各録画番組についてのユーザの嗜好度を計量化し、上位から所定の数の録画番組の視聴回数または視聴時間を制限するようにする。例えば、ユーザの嗜好度が上位30の各録画番組については、視聴回数を2回までに設定するといった具合である。または、ユーザの嗜好度が高い上位30の録画番組については、各録画番組の合計の視聴回数を20回までとしてもよい。
また、上記条件設定部210において設定する条件は、時間帯毎または曜日毎に決定されてもよい。例えば、土曜日または日曜日といった祝日では、録画番組の視聴可能時間を多く設定することができる。