JP5689941B2 - 情報再生装置とその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は情報再生装置とその制御方法に関する。
テレビジョン受信装置、ディスク記録再生装置などの情報再生装置では、放送番組信号を受信し、記録媒体に記録する機能を備えている。複数のチューナを備える装置は、多数のチャンネルの放送番組信号を同時に記録媒体に記録する機能を有する。また、録画予約データに基づいて受信した放送番組信号を記録媒体に記録する機能も有する。
放送番組信号の記録或いは視聴のために、放送番組信号が選択される場合、嗜好情報が利用される。嗜好情報は、例えば、情報再生装置を使用するユーザの好みを推定した例えばお勧め番組リストを提示するための情報である。嗜好情報の作成方法は、従来から各種の方法が提案されている。
特開2011−96258号公報 特開2007−104312号公報
ところで、ユーザの嗜好性を正確に管理しようとすると、ユーザが積極的に嗜好性を強調するための作業を行う必要がある。嗜好性を強調するためには、例えば、好きな出演者名、番組名などをキーデータとして登録し、このキーデータを含む番組をお勧め番組として抽出する手段を構築する必要があった。
しかし、ユーザの行為は、分散しているので、一定の装置(例えば家庭内のテレビジョン装置)に対する行為のみで、本当の嗜好性を推定することはできない。つまりユーザの行為はその一定の装置だけに実施されているわけはでない。
また、人間の行為には、明確な目的もない行為も含まれている。例えば、テレビジョン装置をオンにし、ユーザが単に目的も無く番組を受信した状態にする行為は、ユーザの嗜好性を強調する要素としては不向きである。
本発明の目的は、ユーザに対する的確な嗜好情報を作成することができる情報再生装置とその制御方法を提供することを目的とする。また装置、機器、サービスを横断した情報を集めることにより、より正確な嗜好情報を確立させ得る情報再生装置とその制御方法を提供することを目的とする。
本実施形態によれば、携帯端末と映像再生装置との相互通信手段と、前記映像再生装置が処理可能な少なくとも番組に対してユーザが行う異なる操作行為に関する情報をそれぞれ収集する手段と、前記異なる操作行為に関する情報を用いて各操作行為のそれぞれに重み付けを行う手段と、前記重み付けした操作行為の情報と、前記操作行為に対応する前記番組とを関連付け、番組対重み付けデータを得る手段と、を有し、
前記異なる操作行為に関する情報は、前記相互通信手段を介して取り込まれるもので、複数の携帯端末で生じた物品の購入或いは話題に関する情報を含み、前記物品は前記番組の電子番組データに関連付けられ、さらに前記番組対重み付けデータは、前記複数の携帯端末のそれぞれまたは前記複数の携帯端末を使用するそれぞれのユーザに対応づけて保存される。
実施形態の構成の一例を示すブロック図である。 図1の制御装置の内部機能(内部ブロク)を取り出して示す図である。 嗜好情報を生成するために番組に対する重み付け値を決めるための一例を示す動作説明図である。 携帯端末のブロック構成の一例を示す図である。 携帯端末毎の嗜好情報(お勧め情報)作成を、外部のサーバーに委託できる構成例を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本実施形態が適用された対話型のデジタルテレビジョン受信装置のブロック図を示す。
この受信装置は、例えばスクランブルされたデジタル地上波放送信号を受信する複数のチューナ102A,102B,102Cを有する。チューナ111は、例えばBS/CSデジタル放送受信用のチューナである。図では4台のチューナを示しているがさらに増設されてもよいことは勿論である。
チューナ102A、102B、102C、111で受信された放送番組の信号は、再多重部として機能するTS処理部122に入力され、複数のチャンネル(CH)のTS(Transport Stream)が1つのTSに再多重される。
TS処理部122から出力されるTSには、複数のチャンネルのTSのパケットが時分割多重されている。したがって、TS処理部122は、例えば4CHの入力の場合は、パケットの配列を入力の5倍の速度で時分割多重して多重TSを出力している。そして多重TSのパケット配列の中に、制御情報パケットを埋め込んでいる。制御情報パケットは、多重されている各チャンネル用のチャンネルパケットのタイムスタンプ情報、パケット配列順情報などの制御情報を搬送する。
TS再多重方式は、ここで述べる方式に限定されるものではなく、各種の方法が可能である。TS処理部122で再多重化されたTSはTS分離器123に送られる。TS分離器123は、放送番組の信号から暗号化情報であるECM(Entitlement Control Message)と、番組名、出演者、開始時刻などのイベント情報を記述したテーブルであるEIT(Event Information Table)とを分離する。またEPG(Electric Program Guide:電子番組ガイド)情報などを分離し、制御装置200に供給する。また放送番組のTSは、番組TS処理器124に送られる。
番組TS処理器124では、有料番組に関する番組ストリームに関しては、デスクランブルなどが行われる。デスクランブルのための鍵は、制御部200により生成される。制御部200は、ECMに含まれている情報、メモリ165の契約情報などを利用して、鍵を生成している。無料番組に関する番組ストリームは、デスクランブルされることなく通過する。
番組TS処理器124から出力された番組TSは、セレクタ125、記録再生制御器141に供給される。セレクタ125は、ユーザが視聴しようとする番組のTSを選択して、AVデコーダ126に供給する。番組TS内の映像パケットに含まれる映像データは、例えばMPEG(Moving Picture Expert Group)方式、AVC(Advanced Video Coding)方式などでエンコードされている。またオーディオパケット内のオーディオデータは、例えば、PCM(Pulse Code Modulation)方式、Dolby 方式、MPEG方式などでエンコードされている。AVデコーダ126は、番組の映像パケットと、オーディオパケットを分離し、各パケット内のデータを各方式に応じてデコードする。
デコードされたオーディオデータは、オーディオ処理器127で音量・音質が調整されてスピーカシステムに供給される。デコードされた映像データは、表示処理器128で、画質・色合・表示スケール、ライン数、解像度などが調整されて表示器130に供給される。オーディオ処理器127、表示処理器128に対する制御データは、制御装置200から与えられる。
記録再生制御器141は、番組TS処理器124からの番組TSを、ハードディスクドライバー142、及び又はディスク記録再生装置143に供給することができる。ハードディスクドライバー124は、常に記録再生制御器141に接続されており、受信した複数のチャンネルの放送番組を例えば1乃至2ヶ月分記録することが可能である。ディスク記録再生装置143は、DVD,BDなどのリムーバブルなディスクの再生、又はこれらディスクに対する信号記録を行うことができる。ディスク記録再生装置143は、記録再生制御器141に対して、ネットワーク(家庭内ネットワーク)145、モデム146を介して接続されており、家庭内のサーバーとして機能することも可能である。
ビデオカメラ144は、表示器130を視聴する視聴者及びその周囲を撮像することができる。撮像信号は、制御装置200において、保存・再生・モニタ用として管理されることができる。
制御装置200を図1、図2を参照して説明する。
制御装置200は、EPGデータ処理部201を含む。EPGデータ処理部201は、過去・現在・未来の番組に関するEPGデータを利用し、既にハードディスクドライバー142に格納されている過去に放送された番組に関する番組表・現在放送中の番組に関する番組表・未来(1ヶ月程度)の番組に関する番組表を繋げて管理することができる。
また、EPGデータ処理部201は、EPGデータに対して、視聴者或いはユーザ固有の情報を付加することができる。ユーザ固有の情報とは、ある放送番組が映画である場合、該映画が収録されたDVD或いはBDをユーザが購入又は発注したことを示す情報である。また、ある放送番組がオーケストラのコンサートを収録したものであった場合、当該オーケストラのコンサートの鑑賞チケットを購入したことがあるなどの情報である。これらの情報は後述するデータ収集・修正値生成部211で収集される情報である。
さらに、制御装置200は、通信制御部202を含む。通信制御部202は、制御装置200に接続されている送受信器161、162、及びリモコン受信器164の入出力データを制御する。
送受信器161はネットワークNTWに接続され、例えばインターネット上のサーバーに接続されることができる。送受信器162は、近距離無線通信用でありアンテナ163を介して携帯端末171、172との通信を行うことができる。送受信器162は、中継器(アクセスポイント)を介して携帯端末171、172との通信を行ってもよい。この場合、送受信器162は、中継器と接続される場合、無線或いは有線のいずれでもよい。さらに図示していないが、テレビジョン受信装置には、ホームサーバーが接続された家庭内ネットワークに接続される送受信器が設けられてもよい。携帯端末としては、携帯電話器、パーソナルコンピュータ、タブレット、ゲーム器など可能である。
リモコン送受信器164は、リモートコントローラ174からの操作信号を受け付けることができる。操作信号は、操作指令反映部204にて解析される。制御装置200は、操作信号に応じた動作をシステムに反映させることができる。
本実施形態では、操作信号は、携帯端末171、172から送受信器162を介して制御部200に与えることも可能である。
携帯端末171、172は、図示しない基地局、インターネットなどを介してサーバーをアクセスすることができる。サーバーが提供するコンテンツは勿論のこと、各種のアプリケーション、ゲームソフトなどをダウンロードし、送受信器162を介して、制御部200に転送することが可能である。制御部200は、携帯端末171や172からコンテンツ、アプリケーション、或いはゲームソフトが転送されてくるときは、通信制御部202が動作する。コンテンツ(例えば動画)が転送されてきたときは、通信制御部202は、受け取ったコンテンツを記録再生制御器141に提供する。記録再生制御器141は、受け取ったコンテンツ(動画)をハードディスクドライバー142に記録させることができる。ハードディスクドライバー142では、コンテンツはコンテンツファイルで管理される。携帯端末から、アプリケーション或いはゲームソフト(バージョンアップされたもの或いは新規アプリケーション或いはゲームソフト)が転送されてきたときは、通信制御部202は、受け取ったアプリケーション或いはゲームソフトを記録再生制御器141に提供する。記録再生制御器141は、受け取ったアプリケーション或いはゲームソフトをハードディスクドライバー142に記録させることができる。ハードディスクドライバー142では、アプリケーションとゲームソフトはアプリケーションファイルとゲームソフトファイルで管理される。
アプリケーション及びゲームソフトの種類、バージョンなどは、制御装置200内のアプリケーション管理部205においても管理されている。アプリケーション及びゲームソフトのメニューが表示されるときは、アプリケーション管理部205のデータが利用される。
表示用のメニュー画面データ、番組表画面データなどは、表示制御部203に格納及びまたは管理されている。メニューの表示、番組表の表示が行われるときは、メニュー画面データ、番組表画面データが、表示制御部203の制御に基づき、データ格納部(メモリ或いはハードディスク)から読み出され、表示処理部128に供給される。これにより、メニュー画面や番組表画面が表示器130に表示される。
表示用のメニュー画面データ、番組表画面データなどは、携帯端末171或いは174に送信されることもできる。携帯端末171或いは174がメニュー画面データ、番組表画面データなど要求した場合、表示制御部203は、メニュー画面データ、番組表画面データを送信することができる。携帯端末171或いは174は、メニュー画面データ、番組表画面データをタッチ式パネルの画面に表示することができ、ユーザは、タッチ式パネルの画面に表示された操作ボタンに触れることにより、テレビジョン受信装置に対する動作指令を与えることができる。
制御装置200は、データ収集・修正値生成部211を含む。データ収集・修正値生成部211は、装置内部で生じる各種の操作データ(記録、再生、スキップ、消去、ダビング、録画予約など)と、外部から取り込んだコミュニケーションデータから、番組に対する重み付け値の修正値を生成することができる。この重み付け値、修正値などはさらに後で詳しく説明する。データ収集・修正値生成部211で生成された修正値は、重み値修正部212において、番組の重み付け値を修正する。修正された重み付け値は、番組対重み付け格納部213に送られて保存される。
番組に対する重み付け値は、嗜好情報生成部214において、番組対する嗜好情報(お勧め番組リスト)を生成する場合に利用される。前記番組に対して前記重み付け値に応じた嗜好性のレベルが設定される。そして例えば、重み付け値の大きい順に番組名が配列されて、お勧め番組リストとして、表示器130に表示されることができる。お勧め番組リストは、1日1回或いは2日或いは3日に1回更新される。お勧め番組リストは、携帯端末の要求により、携帯端末に転送され、携帯端末の表示器に表示されることも可能である。ユーザは、好みの番組の再生操作を携帯端末の画面上で行うことができる。
制御装置200は、カメラ画像・オーディオ処理部218を有する。カメラ画像・オーディオ処理部218は、例えばカメラ144からの画像データを取り込み、アプリケーションに応じて各種の処理を実行することができる。例えば、取り込んだ視聴者の顔画像を識別し、顔画像と、この顔画像である視聴者が視聴した番組情報を関連付けたテーブルを作成することができる。また、カメラ144と一体、或いは別体であるマイクロホンからのオーディデータを取り込み、解析を行うことも可能である。例えば、視聴者の音声(笑い声)が大きくなったときの、番組名とシーンを関連付けたテーブルを作成することができる。
制御装置200は、使用機器管理部219を有する。使用機器管理部219は、使用機器登録アプリケーションを有し、例えばリモートコントローラ174により、使用機器登録アプリケーションを起動することができる。使用機器登録アプリケーションが起動した時点で、携帯端末171、174を操作したり、ハードディスクドライバー142、或いはディスク記録再生装置143を接続すると、自動的にこれらを周辺機器として登録することができる。
携帯端末171、174は、それぞれ識別(ID)情報を有するので、周辺機器としてIDが登録される。
またデータ収集・修正値生成部211は、通信制御部202と共に動作し、通信エリア内に存在する携帯端末を検出する機能を備える。データ収集・修正値生成部211は、携帯端末を検出した場合、携帯端末のメモリに残っているコミュニケーションデータを要求することができる。コミュニケーションデータは、ブログデータ、又は、メールデータ、又は、検索データなどである。また携帯端末のメモリには、各種のコンテンツを操作した形跡(履歴)データが残っている。このような履歴データには、コンテンツの識別データも含まれる。この履歴データもコミュニケーションデータとしてデータ収集・修正値生成部211が収集する。
図3には、上記装置の特徴的な構成の1つを示している。データ収集・修正値生成部211は、番組に関するユーザ行為のデータを収集し、番組に対する重み付け値の修正値を生成する。ユーザ行為としては、機械系(機械操作系と称しても良い)と、人間関係系(機器横断系、或いはソーシャル系と称しても良い)に分類できる。また人間関係系は、ユーザ(携帯端末)がソーシャルメディアに接して(通信を行い)コミュニケーションを実行することにも相当する。
機械系は、ある番組を、録画予約した、予約録画したが一定期間(例えば1週間以内)に視聴(再生)しなかった、録画した後再生した(一時停止、早送りした、スキップ再生したなどを含む)、削除した、ダビングしたなどの行為がある。この行為は、操作指令反映部204に入力する指令信号(インストラクション)を識別することにより判断できる。
データ収集・修正値生成部211は、指令信号を判断して、例えば以下のような修整値(ポイント)を発生する。ある番組を
録画予約した場合
・・・+5
予約録画したが一定期間(例えば1週間以内)に視聴(再生)しなかった場合
・・・・−1
録画した後再生した(一時停止、早送りした、スキップ再生したなどを含む)、削除した場合、
・・・・+1
ダビングした場合
・・・・+2
のポイントが発生する。このポイント、即ち修正値は、重み付け値修正部212において、当該番組の重み値を修正する。修正された重み値は、番組対重み付け値格納部213に格納される。このポイントの値は、ここに示される値に限定されるものではなく、一例であることを了解されたい。さらに細かく分類してプラスポイント、或いはマイナスポイントが発生するようにしてもよい。これを統計で収集していくと、その視聴者の番組に対する嗜好が細かくわかる。また、番組に対する視聴履歴情報が収集され、番組対視聴履歴管理部221に格納される。視聴履歴は、例えば1ヶ月或いは2ヶ月間保存され、古いものから順次消去される。視聴者(ユーザ)認識機能を有する場合、視聴履歴はユーザごとに分類されていてもよい。
次に、人間関係系においてもコミュニケーションデータが解析されて、重み付け値の修正値が生成される。例えば以下のようなポイントが発生する。即ち、
番組名、番組関連情報、出演者情報などがブログで話題にされていた
・・・・+3
番組名、番組関連情報、出演者情報などが検索情報内に含まれていた
・・・・+3
ショッピング情報に、番組名、番組関連情報、出演者情報などが検索情報内に含まれていた
・・・・+3
DVD,BD等のメディア再生情報に、番組名、番組関連情報、出演者情報などが検索情報内に含まれていた
・・・・+3
のポイント(修正値)が発生する。
さらにまた、コンテンツ購入例として、ビデオオンデマンド(VOD)によるコンテンツ購入例がある。また、CD、DVD、物版、ゲームなどのコンテンツの購入例がある。このような購入履歴を収集するために、例えば、携帯端末(パーソナルコンピュータも含む)のインターネットアクセス情報(URLに関する情報)が解析される。この解析により、様々な注文情報や通信販売プロバイダ(例えばAmazon(登録商標)など)が検出される。このような購入情報は、ユーザが特に興味を有するコンテンツを検出する場合に有効である。
したがって、上記の購入情報(購入行為)が検出された場合は、最高のポイント(例えば+5)が発生される。
更に、上記の番組対重み付け値のテーブルは、携帯端末の識別(ID)情報毎に、分類されていてもよい。この分類を行うことにより、携帯端末を専用で使用している個人個人の嗜好情報をより正確に生成することができる。
上記の他にさらに出演者、俳優の顔画像データとその氏名のデータベース、車、会社名などのデータベースを有し、このデータベースが利用されてもよい。例えば、外部の携帯端末から出演者、俳優などの顔画像データがデータ収集・修正部211に入力した場合、入力した顔画像データがデータベースに登録されているかどうか判断される。入力した顔画像データがデータベースに登録されていた場合、当該出演者、俳優が出演する番組に対して、ユーザは興味が高いと判断し、当該番組の重み付け値が加点されてもよい。この場合も携帯端末171、172毎に分類された番組対重み付け値のテーブルが作成される。また、複数のユーザや複数の携帯端末毎に分類された番組対重み付け値のテーブルが作成されてもよい。このような分類に基づいて作成された複数の嗜好情報は、複数のユーザや複数の携帯端末毎に対応する。
上記したように、本実施形態は、フィルタリングの方法として機械系、人間関係系の情報を利用している。
一般的にある番組が好きだから見ると言う人は2割程度である。いわゆるある番組に対するファンが2割程度である。この種の視聴者の嗜好性を推定するには上記の機械系によるフィルタリングが向いている。
しかし、一方では約8割の人は、目的がなくてテレビジョン受信装置をオンにした状態で放置していることが多い。例えば、家事の最中、作業中、家族のだんらんのときに、なんとなくテレビジョン受信装置がオンにされ、番組が表示されている場合も多い。このタイプの人達の嗜好性を推定するには、機械系によるフィルタリングは最適とは言えない。
そこで、上記した実施形態では、ユーザの行為が分散していることに着目している。つまり一定の装置(例えば家庭内のテレビジョン装置)に対するユーザの行為のみで、当該ユーザの本当の嗜好性を推定することはできない。つまりユーザの行為はその一定の装置だけに実施されているわけはでない。
ユーザは、ソーシャルメディアに接してコミュニケーションを実行し、番組名、出演者名などを話題することがある。
そこで上記の実施形態では、コミュニケーションデータを取り込みこのデータからキーデータを抽出する。次にキーデータから、番組に関連するデータ(番組名、番組の出演者名、出演者顔画像データ、番組関連情報)を検出している。番組関連情報とは、例えば放送局名、チャンネル番号、放送時間帯などである。番組に関連するデータが検出された場合、そのユーザは、当該番組に対して積極的に興味を持つものと推測できるからである。これにより、ユーザの嗜好性がコミュニケーションデータにより強調される。このことは結果的には、ユーザが放送番組を目的も無く見ている行為による嗜好性(機械系により強調されがちな嗜好性)が相対的に抑制されることにつながる。
上記の例は、機械系(機械操作系)と、人間関係系(機器横断系、或いはソーシャル系)のデータを並列に取り扱った。しかしこのようなデータ処理方法に限定されるものではない。人間関係系で検出した複数の番組の中に、機械系で取り扱われた番組が存在した場合に、重み付け値を大きくする処理を追加してもよい。
データの分類方法は各種あり、上記した分類方法に限定されるものではない。例えば全体データと履歴データと嗜好データの関係で分類してもよい。「全体データ」は、例えばネット上の情報全てであり、番組情報、ブログ、ツイート、ネットニュースなどから取得されるデータである。「履歴データ」は、ユーザの行為で生じたデータであって、どの番組再生したか、録画したか、どの番組に関するメディアを購入したかにより生じるデータである。ここで嗜好データは、「履歴データ」の中のキーデータに対応する番組に重み付け値を付与することで、嗜好情報を得る。この場合も、人間関係情報が利用される。
本開示の装置は、上記の実施形態に限定されるものではない。カメラ画像・オーディオ処理部218は、取り込んだ視聴者の顔画像を識別し、顔画像と、この顔画像である視聴者が視聴した番組情報を関連付けたテーブルを作成することができる。また、カメラ144と一体、或いは別体であるマイクロホンからのオーディデータを取り込み、解析を行うことも可能である。したがって、視聴者毎の嗜好情報を作成することも可能である。
しかし、視聴者が複数検出された場合は、共通嗜好情報を作成することも可能である。また、視聴者の音声を認識して、大きな声で笑った場合は、視聴している番組の加算ポイントを発生しても良い。
さらに重み付け値が、特別に大きくなり一定の閾値を越えることもある。このような番組は、特別番組(或いは殿堂入り番組)として取り扱うことができる。重み付け値が、一定の閾値を越える殿堂入り番組は、特別番組登録部223に当該番組の番組情報が登録される。また、当該番組信号が、例えばハードディスクドライバー142に記録されていた場合、消去禁止フラッグが付加される。
殿堂入り番組の番組名などは、携帯端末の操作により、表示器130に表示されることができる。また、殿堂入り番組の番組名などは、携帯端末からの要求信号により読み出され、携帯端末の表示器に表示されることができる。
殿堂入り番組の番組情報の登録は、携帯端末からの操作信号により実行することもできる。ユーザは、ユーザ自身が出演した番組や、特別に興味ある番組を殿堂入り番組としたい場合がある。ユーザは携帯端末を操作して、当該番組名が記載された番組表を例えば表示器130、若しくは携帯端末の表示器に表示させることができる。そして、ユーザは、特別番組登録操作ボタン操作することにより、ユーザ自身が出演した番組や、特別に興味ある番組を殿堂入り番組として登録することができる。
殿堂入りとなる情報は、番組名に限定されるものではない、例えば人名、出演者名、商品名なども設定することが可能である。
データ収集・修正値生成部211は、収集したデータに応じて重み付け値の修正値を生成することができる。しかし、収集したデータの受付を拒否して、重み付け値の修正値を生成しない場合もある。この動作を得るために、受付を拒否するキーデータ(キーワード)を予め携帯端末から登録する。受付を拒否するキーデータは、例えば公序良俗違反となるデータであり、データ収集・修正値生成部211に格納される。
図4は、携帯端末171の内部構成の一例を示している。表示器301は映像表示部として動作し、かつタッチスクリーンとして動作することができる。メニュー画面が表示されているとき、ユーザが所望の項目にタッチすると、その操作入力が、制御部320の操作コマンド処理部324で認識される。例えば、タッチ操作が、電話機能を選択する操作入力であった場合、動作モード設定部326が、携帯端末171を携帯電話モードに設定する。
表示器301には、ダイヤル入力を行うための操作画面が表示される。所望の宛先のダイヤル入力の操作が行われると、携帯電話機能部325が、データ処理部302、通信制御部303、送受信器304を介して通信相手の呼び出しシグナルを送信する。通信先との回線が接続状態になると、通信相手からの信号が送受信器304、通信制御部303、データ処理部302を介して復号される。そして音声データがスピーカ306から出力される。またこちらかの音声データは、マイクロホン307を介してデータ処理部302で処理され、通信制御部303に送られる。そして送信データとして送受信器304を介して通信相手に送信される。メモリ321は、データを一時的に保存したり、或いはアプリケーションを格納するために利用される。323はバッテリであり、充電可能である。
携帯端末171は、例えば、インターネットを介してコンテンツ或いはアプリケーションをダウンロードすることができる。またダウンロードしたコンテンツ或いはアプリケーションをデータ転送部327の制御に基づいて、例えば図1に示すテレビジョン受信装置に転送することができる。この場合、携帯端末171は、外観上は中継器として機能している。また、携帯端末171は、テレビジョン受信装置に対して、再生番組を要求することもできる。テレビジョン受信装置から送られてくる再生番組のデータ量は、携帯端末171にとっては比較的大きな量であるために、再生番組の保存を行わず、携帯端末171はモニタとして機能する。
携帯端末171は、テレビジョン受信装置に対して、番組表の画像データ、コンテンツの再生データ、さらには、テレビジョン受信装置を制御するための制御画面データを要求することができる。制御画面データとしては、例えば、メニュー画面、画質調整(解像度、輝度など)画面、色調整画面、音量調整画面のデータがある。制御画面を取得した場合、ユーザは、テレビジョン受信装置の各種調整入力を、携帯端末のタッチスクリーンを介して与えることができる。また、これらの調整レベルなどの調整データは、メモリ321に保存することができ、次回の調整に使用することができるし、例えば使用を登録している他のテレビジョン受信装置に対しても調整データを与えることも可能である。
携帯端末171は、外部のサーバー、或いはテレビジョン受信装置からコンテンツをダウンロードし、表示器301に表示することができる。表示器301でコンテンツ(動画、写真、文字、図形など)が表示されているとき、画面上でユーザの指が、例えば好みの出演者の顔(或いは名前)に触れた場合、顔画像データは、先に説明したコミュニケーションデータに含まれるように処理される。画面上でユーザの指が、出演者の顔(或いは名前)を、円を描くように囲んでもよい。対象となる画像は、出演者の顔(或いは名前)のみならず、ユーザの好みの車、建物、興味を持つ文字列、図形などでもよい。この操作入力は操作コマンド処理部324により処理される。
携帯端末171は、図1のデジタルテレビジョン受信装置との間で近距離通信機能を備える。即ち、テレビジョン受信装置のデータ収集・修正値生成部211が、携帯端末171を検出し、メモリに残っているコミュニケーションデータを要求した場合、携帯端末171は、データ転送部227を起動し、当該コミュニケーションデータを送信する。次に携帯端末197は、送信済みのコミュニケーションデータを削除する。
コミュニケーションデータを携帯端末171からテレビジョン受信装置のデータ収集・修正値生成部211へ送信する手段は各種の方法が可能である。例えば、ユーザ自身が携帯端末171の操作ボタンを操作することにより、コミュニケーションデータを携帯端末171からテレビジョン受信装置へ送信できるようにしてもよい。また、携帯端末171でテレビジョン受信装置を操作したときに、自動的にコミュニケーションデータがテレビジョン受信装置へ送信されるようにしてもよい。
上記したように本開示の実施形態では、収集される履歴データとして、携帯端末の操作に基づく履歴データと、テレビジョン受信装置の操作に基づく履歴データとが存在することになる。
そこで本実施形態では、これら家庭内に存在する様々な機器の履歴データをそれぞれ、又は一括して管理サーバーに送信することが可能である。送信は、携帯端末が管理サーバーに送信してもよいし、テレビジョン受信装置100が管理サーバーに送信してもよい。この場合は、例えば、番組対視聴履歴管理部221内のデータを利用すると好都合である。この番組対視聴履歴管理部221内のデータには、人間関係系情報と、機械系情報とが収集されているからである。ただし、ここでは重み付け値は省略されているものとする。
一方、前記管理サーバーでは、特性検出プログラムと、特性分析プログラムと、嗜好情報生成プログラムとを利用し、各家庭に適切な推薦データをサービスとして提供することが可能である。特性検出プログラムは、視聴履歴データを用いて、例えば、番組に対する独自の重み付けを割り当てる。例えば図3に示した各項目の重みを付け方式を採用してもよいし、他の重み付け値を設定してもよい。
次に、特性分析プログラムは、番組に対する重み付け値と履歴データを利用して、各番組に対して、独自の優先順位、例外順位など付加する。嗜好情報生成プログラムは、前記優先順位、例外順位のデータを参照して、選択した複数の番組も優先順位、例外順位などを付加し、推薦情報、つまり嗜好情報を作成する。管理サーバーは、作成された前記推薦情報を携帯端末若しくはテレビジョン受信装置へ返信する。
特に本実施形態の場合、上記したように、スマートフォン、タブレットなどの携帯端末は、主に大画面のテレビジョン受信装置のコンテンツ視聴に関する補助的な操作又は発展的な操作に使用される。そして、携帯端末が使用されることで生じた操作履歴が、履歴データとして収集される。このためにデータ収集・修正値生成部211では、複数の機器の様々な操作に基づいて、家庭内の映像コンテンツの視聴履歴が網羅的に収集される。
上記の場合も、複数の携帯端末が使用される場合、携帯端末毎の視聴履歴が独立して収集されてもよい。携帯端末毎の視聴履歴が独立して収集された場合、各携帯端末を所有するユーザ毎の嗜好情報が生成されることが可能である。
図5は、携帯端末171、172のための専用の番組対視聴履歴管理部221、221が備えられた例を示している。即ち、図5は、携帯端末毎の嗜好情報(お勧め情報)作成を、外部のサーバーに委託できる構成図の例を示している。携帯端末171、172は、それぞれの視聴履歴データを利用するために、番組対視聴履歴管理部221、221内の視聴履歴データを要求することができる。携帯端末171、172は、それぞれ独自の視聴履歴データを、好みのサーバー401、411及び又はサーバー内の嗜好情報作成サービスA1,A2,B1,B2に送信することができる。サーバー401、411及び又はサーバー内の嗜好情報作成サービスA1,A2,B1,B2は、受け取った視聴履歴データを用いて、嗜好情報を作成し、携帯端末171又は172に返信する。
したがって、携帯端末171、172は、それぞれの視聴履歴データに対応した、嗜好情報を取得することができる。また、携帯端末171、172は、好みの嗜好情報作成サービスA1,A2,B1,B2からの嗜好情報を取得することができる。携帯端末のユーザは、例えば嗜好情報作成サービスA1から取得した嗜好情報が不満であれば、別の嗜好情報作成サービスA2又はB1又はB2からの嗜好情報を取得することができる。この嗜好情報は、携帯端末に保存されてもよいし、テレビジョン受信装置に携帯端末毎に保存されてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
102A,102B,102C、111・・・チューナ、122・・・TS処理部、123・・・TS分離器、124・・・番組TS処理器、125・・・セレクタ、126・・・AVでコーダ、127・・・オーディオ処理器、128・・・表示処理器、130・・・表示器、141・・・記録再生器、142・・・ハードディスクドライバー、143・・・ディスク記録再生装置、144・・・カメラ、145・・・家庭内ネットワーク、146・・・モデム、161,162・・・送受信器、171,172・・・携帯端末、200・・・制御装置、201・・・EPGデータ処理部、202・・・通信制御部、203・・・表示制御部、204・・・操作指令反映部、205・・・アプリケーション管理部、212・・・データ収集・修正値生成部、212・・・重み付け修正部、213・・・番組対重み付け値格納部、214・・・嗜好情報生成部、218・・・カメラ画像処理部、219・・・使用機器管理部、221・・・番組対視聴履歴管理部、223・・・特別番組登録部。

Claims (8)

  1. 携帯端末と映像再生装置との相互通信手段と、
    前記映像再生装置が処理可能な少なくとも番組に対してユーザが行う異なる操作行為に関する情報をそれぞれ収集する手段と、
    前記異なる操作行為に関する情報を用いて各操作行為のそれぞれに重み付けを行う手段と、
    前記重み付けした操作行為の情報と、前記操作行為に対応する前記番組とを関連付け、番組対重み付けデータを得る手段と、を有し、
    前記異なる操作行為に関する情報は、前記相互通信手段を介して取り込まれるもので、複数の携帯端末で生じた物品の購入或いは話題に関する情報を含み、前記物品は前記番組の電子番組データに関連付けられ、
    さらに前記番組対重み付けデータは、前記複数の携帯端末のそれぞれまたは前記複数の携帯端末を使用するそれぞれのユーザに対応づけて保存される情報再生装置。
  2. さらに、前記番組の番組情報と前記番組を視聴した視聴者の顔画像とを関連付けたテーブルを作成する手段を有した請求項1記載の情報再生装置。
  3. さらに前記番組対重み付けデータの重み付け情報を、新しく取得した操作行為に基づく重み付け情報で修正する手段を有した請求項1記載の情報再生装置。
  4. 携帯端末と映像再生装置との相互通信手段と、制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    前記映像再生装置が処理可能な少なくとも番組に対してユーザが行う異なる操作行為に関する情報をそれぞれ収集し、
    前記異なる操作行為に関する情報を用いて各操作行為のそれぞれに重み付けを行い、
    前記重み付けした操作行為の情報と、前記操作行為に対応する前記番組とを関連付け、番組対重み付けデータを得、
    前記異なる操作行為に関する情報は、前記相互通信手段を介して取り込まれるもので、複数の携帯端末で生じた物品の購入或いは話題に関する情報を含み、前記物品は前記番組の電子番組データに関連付けられ
    さらに前記番組対重み付けデータは、前記複数の携帯端末毎に分類されて保存される
    情報再生装置の制御方法。
  5. さらに、前記番組の番組情報と前記番組を視聴した視聴者の顔画像とを関連付けたテーブルを作成する請求項4記載の情報再生装置の制御方法。
  6. さらに前記番組対重み付けデータの重み付け情報を、新しく取得した操作行為に基づく重み付け情報で修正する請求項4記載の情報再生装置の制御方法。
  7. 携帯端末と映像再生装置との通信手段と、
    前記映像再生装置が処理可能な少なくとも番組に対してユーザが行う操作行為に関する情報をそれぞれ収集する手段と、
    前記操作行為に関する情報を用いて各操作行為に重み付けを行う手段と、
    前記重み付けした操作行為の情報と、前記操作行為に対応する前記番組とを関連付け、番組対重み付けデータを得る手段とを有し、
    前記操作行為に関する情報は、前記通信手段を介して取り込まれるもので、複数の携帯端末でそれぞれ生じた情報であって、操作行為の対称となった番組の電子番組データに関連づけられた情報を含み、
    さらに前記番組対重み付けデータは、前記複数の携帯端末のそれぞれまたは前記複数の携帯端末を使用するそれぞれのユーザに対応づけて保存される情報再生装置。
  8. 携帯端末と映像再生装置との通信手段と、制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    前記映像再生装置が処理可能な少なくとも番組に対してユーザが行う操作行為に関する情報をそれぞれ収集し、
    前記操作行為に関する情報を用いて各操作行為に重み付けを行い、
    前記重み付けした操作行為の情報と、前記操作行為に対応する前記番組とを関連付け、番組対重み付けデータを得、
    前記操作行為に関する情報は、前記通信手段を介して取り込まれるもので、複数の携帯端末にてそれぞれ生じた情報であって、操作行為の対称となった番組の電子番組データに関連づけられた情報を含み、
    さらに前記番組対重み付けデータは、前記複数の携帯端末のそれぞれまたは前記複数の携帯端末を使用するそれぞれのユーザに対応づけて保存される、
    情報再生装置の制御方法。
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