(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。
本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、遊技枠体11を備えている。遊技枠体11は、外枠体20と、第1枠体としての中枠体30と、第2枠体としての前枠体40と、を備えている。
外枠体20について説明する。
外枠体20は、遊技店などの島設備に固定される固定用の枠体である。外枠体20は、天板21、底板22、左側板23、及び右側板24を備えており、正面視において、開口部20aを有する縦長の四角枠状である。本実施形態において、外枠体20は、パチンコ遊技機10の外郭をなしている。例えば、外枠体20の天板21及び底板22は、ベニヤ板などのように釘打ちが可能な木製であり、左側板23及び右側板24は、アルミニウムなどの金属製であるとよい。
中枠体30について説明する。
中枠体30は、他の部材を搭載するための枠体である。以下の説明では、遊技枠体11に搭載されている部材を搭載部材と示す。中枠体30は、正面視において、縦長の四角枠状である。中枠体30は、開口部20aの前面側において、外枠体20に対して相対的に開放及び閉鎖が可能となるように、外枠体20の左側板23に軸支されている。
図2(a)及び図3に示すように、中枠体30は、金属製の中ベース板部材31を備えている。例えば、中ベース板部材31は、鋼鈑をプレス加工することにより形成されている。なお、中ベース板部材31は、一体に形成されていてもよく、複数の部品を組み合わせて形成されていてもよい。中枠体30の中ベース板部材31には、複数の搭載部材が組み付けられ、固定されている。ここでは、中枠体30の搭載部材の概略について説明し、主に遊技球の流通に関する具体的な構成については後述する。
中枠体30は、搭載部材の1つとして、中ベース板部材31の前面側における中央部に組み付けられた遊技盤60を備えている(図2(a)に示す)。遊技盤60は、前面側に、遊技媒体としての遊技球が流下する遊技領域61を備えている。中枠体30は、搭載部材の1つとして、中ベース板部材31の前面側における下部に組み付けられた発射部としての発射装置32を備えている(図3に示す)。中枠体30は、搭載部材の1つとして、遊技球を所定数ずつ発射装置32に供給する球供給部としての球送りユニット70を備えている(図2(a)に示す)。
前枠体40について説明する。
図1及び図2(a)に示すように、前枠体40は、他の部材を搭載するための枠体である。前枠体40は、正面視において、開口部40aを有する縦長の四角枠状である。前枠体40は、中枠体30の前面側において、外枠体20及び中枠体30対して相対的に開放及び閉鎖が可能となるように、外枠体20の左側板23に軸支されている。本実施形態において、枠体30,40は、外枠体20に対して相対的に開放及び閉鎖が可能であり、前枠体40は、中枠体30に対して相対的に開放及び閉鎖が可能である。なお、枠体30,40は、外枠体20の右側板24に軸支されていてもよい。
前枠体40は、基礎部材となる前ベース板部材41を備えている。前ベース板部材41は、開口部41aを有する縦長の四角枠状である。本実施形態において、ベース板部材41は、金属製である。例えば、前ベース板部材41は、鋼鈑をプレス加工することにより形成されている。なお、前ベース板部材41は、一体に形成されていてもよく、複数の部品を組み合わせて形成されていてもよい。前枠体40の前ベース板部材41には、複数の搭載部材が組み付けられ、固定されている。ここでは、前枠体40の搭載部材の概略について説明し、主に遊技球の流通に関する具体的な構成については後述する。
前枠体40は、搭載部材の1つとして、前ベース板部材41の前面側における上部に組み付けられた上部パネルユニット42を備えている。前枠体40は、搭載部材の1つとして、前ベース板部材41の前面における下部に組み付けられた下部パネルユニット43を備えている。例えば、パネルユニット42,43は、電球やLEDなどように、図示しない発光体を内蔵している。パネルユニット42,43は、演出の1つとして、内蔵された発光体を点灯、点滅、及び消灯させることで所定の演出(以下、発光演出と示す)を実行する。
下部パネルユニット43は、前枠体40の開口部40aの下方において、前方に向かって膨らむように突出した形状である。下部パネルユニット43は、上面側に、演出ボタン431aを備えている。下部パネルユニット43は、上面側に、玉抜きボタン431bを備えている。下部パネルユニット43は、遊技球を貯留する貯留部としての上貯留部431を備えている。上貯留部431は、遊技球が払い出される上球払出口432cを備えている。下部パネルユニット43は、遊技球を貯留する下貯留部435を備えている。下貯留部435は、下球払出口435aを備えている。
前枠体40は、搭載部材の1つとして、前ベース板部材41の前面側における左上部に組み付けられた左スピーカユニット45と、前ベース板部材41の前面側における右上部に組み付けられた右スピーカユニット46と、を備えている。スピーカユニット45,46は、演出の1つとして、人や動物の声、効果音、及び楽曲などの音声を出力する演出(以下、音声演出と示す)を実行する。
前枠体40は、搭載部材の1つとして、前ベース板部材41の前面側における右下部に組み付けられた発射ハンドルユニット48を備えている。発射ハンドルユニット48は、発射ハンドル481を備えている。パチンコ遊技機10では、発射ハンドル481の操作量(回動量)に応じた強度にて、遊技球が発射装置32から遊技領域61に向かって発射される。
図2(a)及び(b)に示すように、前枠体40は、搭載部材の1つとして、前ベース板部材41の後面における左下部に組み付けられた球通路ユニット51を備えている。球通路ユニット51は、図示しない払出装置から払い出された遊技球が、球払出口432c,435aの何れかから払い出されるように誘導する球通路511を備えている。また、球通路ユニット51は、遊技領域61に向けて発射されたが、発射強度が不足して遊技領域61に到達しなかった遊技球(ファール球)が、下球払出口435aから下貯留部435に払い出されるように誘導する球通路512を備えている。
前枠体40は、搭載部材の1つとして、前ベース板部材41の後面側に組み付けられた保護ガラスユニット52を備えている(図1に示す)。保護ガラスユニット52は、前枠体40の開口部40aを覆っているガラス板52aを備えている。ガラス板52aは、中枠体30に搭載された遊技盤60の遊技領域61を保護している。
次に、遊技盤60について説明する。
図1及び図2(a)に示すように、遊技盤60は、前面側に、正面視において略円形である遊技領域61を備えている。遊技領域61は、遊技盤60の前面側を、外側レール611及び内側レール612によって区画することにより形成されている。遊技盤60は、発射装置32から発射された遊技球を遊技領域61に向かって案内する案内通路613を備えている。案内通路613は、レール611,612の間に形成されている。内側レール612は、先端部に、遊技球が遊技領域61から案内通路613に逆流することを防止する逆流防止弁614を備えている。
パチンコ遊技機10は、特別図柄表示部62を備えている。例えば、特別図柄表示部62は、遊技盤60において、遊技者が視認可能な位置に設けるとよい。特別図柄表示部62は、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に特別図柄を確定停止表示させる特別図柄変動ゲームを表示する。特別図柄は、パチンコ遊技機10において、内部的に行われる大当り抽選の結果を報知するための図柄である。大当り抽選に当選した場合には、特別図柄変動ゲームにおいて大当り図柄が導出され、その後に大当り遊技が付与される。その一方で、大当り抽選に当選しなかった場合には、特別図柄変動ゲームにおいてはずれ図柄が導出される。なお、パチンコ遊技機10は、複数の特別図柄表示部62を備え、各別に特別図柄変動ゲームを表示可能であってもよい。
パチンコ遊技機10は、遊技領域61の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠63を備えている。センター枠63は、開口部63aを備えている。パチンコ遊技機10は、演出表示ディスプレイ64を備えている。例えば、演出表示ディスプレイ64は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であってもよく、プロジェクタとスクリーンとを含んで構成された表示装置であってもよい。演出表示ディスプレイ64は、画像が表示される表示領域64rを備えている。演出表示ディスプレイ64は、センター枠63の開口部63aを介して、遊技者が表示領域64rを視認可能となるように、遊技盤60に組み付けられている。演出表示ディスプレイ64は、演出の1つとして、所定のキャラクタや文字を模した画像(絵柄)を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行する。
本実施形態において、演出表示ディスプレイ64が実行可能な表示演出には、演出図柄を複数列で変動表示させるとともに、最終的に演出図柄の組み合わせを導出させる演出図柄変動ゲームがある。演出図柄は、キャラクタや模様等の装飾が施された図柄(飾り図柄)であって、表示演出を多様化させるためのものである。
パチンコ遊技機10は、遊技領域61に開口している2つの始動入賞口66を備えている。本実施形態では、2つの始動入賞口66の何れかに入球した遊技球が、図示しないセンサで検知されると、特別図柄変動ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。なお、始動入賞口66は、1つであってもよい。また、パチンコ遊技機10は、一部の始動入賞口66を開閉する開閉部材を備えていてもよい。パチンコ遊技機10は、遊技領域61に開口している大入賞口67を備えている。本実施形態では、大入賞口67に入球した遊技球が図示しないセンサで検知されると、賞球の払出条件が成立する。パチンコ遊技機10は、遊技領域61において、大入賞口67を開閉する可変部材67aを備えている。
パチンコ遊技機10は、アウト口68を備えている。例えば、アウト口68は、遊技領域61の下端部において、遊技領域61に開口している。例えば、パチンコ遊技機10は、複数のアウト口を備えていてもよい。パチンコ遊技機10は、上述した入賞口66,67とは異なる入賞口を備えていてもよい。本明細書において、「入賞」は、遊技球が入賞口に入球することである。また、パチンコ遊技機10は、釘や風車など、遊技領域61を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための部材を備えている。
以下、本実施形態のパチンコ遊技機10について、遊技球の流通に関する具体的な構造について詳細に説明する。
最初に、前枠体40の上貯留部431について説明する。
図1及び図4に示すように、下部パネルユニット43は、上方に開口している皿状(トレー状)の上皿部材432を備えている。上皿部材432は、前枠体40の開口部40aの下縁部に沿って、且つ、左右方向に沿って延びている。上皿部材432は、遊技球が貯留される貯留空間432aを形成している。前後方向、左右方向、及び上下方向に沿った貯留空間432aの長さは、何れも遊技球の直径の2倍以上の長さである。貯留空間432aの底面432bは、右下がりとなるように傾斜している(図1に示す)。したがって、貯留空間432aに投入された遊技球は、右方へ向かって案内される。
下部パネルユニット43は、上皿部材432の右端部と連なるように設けられた誘導部材433を備えている。誘導部材433は、貯留空間432aにある遊技球を受け入れるとともに、前枠体40の後面側へ向かって案内する誘導路433aを形成している。誘導路433aの基端部は、貯留空間432aの右端部と繋がっている。誘導路433aの先端部側は、右方へ向かって延びるとともに、屈曲部において後方へ向かって屈曲している。誘導路433aの先端部側は、前枠体40を後方に向かって貫通している。これにより、誘導路433aは、前枠体40の後面側に開口している送出口434を備えている(図4に示す)。送出口434は、前枠体40の後面のうち、左右方向及び上下方向の略中央に位置している。
遊技球の進行方向と直交する平面で切断したと仮定した場合、誘導路433aの断面は、上下方向に沿った長さ、及び上下方向と直交する方向に沿った長さが、先端部へ向かうほど小さい。そして、送出口434において、上下方向に沿った長さ、及び左右方向に沿った長さは、好ましくは遊技球の直径の1倍を超えて2倍未満の長さであり、より好ましくは遊技球の直径よりも僅かに大きい長さである。したがって、本実施形態において、遊技球は、1球ずつ整列された状態で送出口434を通過する。本実施形態において、送出口434は、貯留空間432aにある遊技球を送出するための開口部である。以上のように、上貯留部431は、上皿部材432、及び誘導部材433を含んで構成されている。なお、上貯留部431は、1つの部材から構成されていてもよく、3つ以上の部品を組み合わせて構成されていてもよい。
図4に示すように、前枠体40は、後面側に、略長方形の板状部材である規制片436を備えている。規制片436は、金属製であってもよく、樹脂製であってもよい。規制片436は、前ベース板部材41の後面に対して、軸部436aまわりで回動可能となるように軸支されている。規制片436は、前ベース板部材41の後面に沿った平面内において、送出口434を開いて遊技球の通過を許容する許容姿勢P1aと、送出口434を閉じて遊技球の通過を規制する規制姿勢P1bと、に動作(回動)が可能である。前枠体40は、バネなどの図示しない付勢手段を備えており、外力が与えられていない状態において、規制片436は、付勢手段の付勢力により規制姿勢P1bに維持される。本実施形態において、規制片436は、規制部に相当し、許容姿勢P1aである状態が許容状態に相当し、規制姿勢P1bである状態が規制状態に相当する。
前枠体40は、後面における下部に開口している被排出口49aを備えている。前枠体40は、被排出口49aと下貯留部435の下球払出口435aとを繋いでいる排出通路49bを備えている。また、前枠体40は、後面における下部に、機構孔431cを備えている。
次に、中枠体30の発射装置32について説明する。
図5に示すように、発射装置32は、左右方向に沿って延びている長方形板状のベース部321を備えている。発射装置32は、ベース部321の前面から前方に向かって突出しており、且つ、ベース部321の略中央部分から左上方へ向かって相互に平行となるように延びている壁として、上ガイド壁322と下ガイド壁323とを備えている。下ガイド壁323は、位置を変更不能となるようにベース部321に固定されている固定壁部323aと、位置を変更可能となるようにベース部321に支持されている調節壁部323bと、を備えている。調節壁部323bは、上ガイド壁322に近接する方向と上ガイド壁322から離間する方向とに位置を変更できる。
本実施形態において、2つのガイド壁322,323に挟まれた部分は、ベース部321の前面側において、ベース部321の略中央部分から左上方へ向かって延びている発射通路324となる。発射装置32の単体においては、発射通路324は、前方に開放された通路である。発射通路324を挟んで対向しているガイド壁322,323の離間距離は、好ましくは遊技球の直径の1倍を超えて2倍未満の長さであり、より好ましくは遊技球の直径よりも僅かに大きい長さである。
上ガイド壁322は、基端部(右下端部)に、上ガイド壁322から下方に向かって突出している球止め片322aを備えている。球止め片322aと、下ガイド壁323の基端部(右下端部)とは離間しているとともに、その離間距離は、遊技球の直径の1倍未満である。したがって、発射通路324において、遊技球は、球止め片322aによって下方への移動が規制されている。発射通路324のうち、球止め片322aがある基端部側の空間は、遊技球が打撃される球打部324aとなる。本実施形態において、発射通路324のうち、球止め片322aがある基端部(球打部324a)の前方部分は、球送りユニット70から遊技球が供給される被供給口325である。
発射装置32は、遊技球を打撃するハンマー部材326を備えている。ハンマー部材326は、上下方向に沿って延びている棒状の部材であり、一方の端部(本実施形態では下端部)に、遊技球を打撃する打撃部326aを備えている。ハンマー部材326は、ベース部321の前面に沿った平面内において、軸部326bまわりで回動可能となるように軸支されている。ハンマー部材326は、打撃部326aが、球止め片322aと下ガイド壁323との隙間から発射通路324内に突出している打撃姿勢P2aと、球止め片322aと下ガイド壁323との隙間から発射通路324内に突出していない初期姿勢P2bと、に動作(回動)が可能である。発射装置32は、バネなどの図示しない付勢手段を備えており、外力が与えられていない状態において、ハンマー部材326は、付勢手段の付勢力により初期姿勢P2bに維持される。
発射装置32は、アクチュエータとしてモータ327を備えている。モータ327の出力軸は、ハンマー部材326の軸部326bに連結されている。モータ327は、ロータリーソレノイドであってもよく、プランジャー式ソレノイドであってもよく、ステッピングモータであってもよい。モータ327は、ハンマー部材326を打撃姿勢P2aと初期姿勢P2bとの間で回動(動作)させる。発射装置32は、上下方向に沿って延びている筒状の軸受部328を備えている。発射装置32は、軸受部328の上部に、平面状の支持部328aを備えている。発射装置32は、ベース部321を前後方向に貫通しているリベット孔329を備えている。
発射装置32において、被供給口325から発射通路324内に受け入れられた遊技球は、重力によって球打部324aに保持される。そして、図中において矢印Y1に示すように、球打部324aにある遊技球は、ハンマー部材326が打撃姿勢P2aに動作されることに伴って、球打部324a内に突出する打撃部326aによって打撃され、案内通路613(遊技領域61)へ向かって打ち出される。
次に、中枠体30の球送りユニット70について説明する。
図6及び図7に示すように、球送りユニット70は、全体として左右方向に沿って延びている四角箱状である。球送りユニット70は、球送りベース部材71と、球送りベース部材71の前面側を覆っている第1カバー部材85と、球送りベース部材71の前面側を覆っている第2カバー部材88と、を備えている。
図8に示すように、球送りベース部材71は、左右方向に沿って延びている長方形の板状である球送りベース部72を備えている。球送りベース部材71は、球送りベース部72を前後方向に貫通し、且つ、球送りベース部材71の後方に開口している供給口71aを備えている。供給口71aは、遊技球を発射装置32の被供給口325へ供給するための開口部である。
球送りベース部材71には、球送りベース部72の前面から前方に向かって突出する壁によって、前方に開放されており、且つ、遊技球が一列に並んで流通する球通路が形成されている。具体的に説明すると、球送りベース部材71は、球送りベース部72の右上部から左下方へ、左下がりで緩やかに下っている第1供給通路73を備えている。球送りベース部材71は、分岐部76からさらに左方へ向かって延びており、且つ、供給口71aに繋がっている第2供給通路74を備えている。球送りベース部材71は、分岐部76からさらに下方へ向かって延びている排出通路75を備えている。通路73,74は、球送りベース部72と、それぞれの通路を挟んで対向している壁と、によって前方に開放された状態にて形成されている。通路73,74を挟んで対向している壁同士の離間距離は、好ましくは遊技球の直径の1倍を超えて2倍未満であり、より好ましくは遊技球の直径より僅かに大きい。
球送りユニット70は、球切り機構77を備えている。球切り機構77は、第1供給通路73において一列に並んでいる遊技球の列から、所定数としての1球の遊技球を切り出すとともに、供給口71aから送出させるための機構である。球切り機構77は、球送りベース部材71の前面側に設けられている。
球切り機構77は、球切り部材78を備えている。球切り部材78は、正面視において、全体として左右逆転した逆コ字型の部材である。球切り部材78において、前後方向に沿った長さ(厚さ)は、遊技球の直径の1倍を超えて2倍未満である。球切り部材78は、該球切り部材78を、右端部から左端部側へ向かって四角形に切り欠くようにして形成された球切り収容部781を備えている。球切り収容部781は、1球の遊技球を収容可能な球切り収容空間781aを形成している。球切り収容空間781aの底面781bは、後下がりで傾斜している。
球切り部材78は、上端部に、磁性体である金属片783を備えている。球切り部材78は、前後方向に沿って延びている球切り軸部782を備えている。球切り部材78は、球切り軸部782を中心として、上下方向に沿って回動が可能となるように、球送りベース部72に組み付けられている。
球切り部材78は、供給姿勢P3aと、停止姿勢P3bと、に動作が可能である。供給姿勢P3aは、球切り部材78が下方へ向かって回動した状態であって、正面視において、球切り収容空間781aと供給口71aとが整合一致した状態である。したがって、球切り収容空間781aに収容されている遊技球は、球切り部材78が供給姿勢P3aになると、供給口71aから送出される。このとき、球切り収容部781の上端部は、分岐部76に臨むようになっており、遊技球が第1供給通路73から第2供給通路74に流入することを規制している。
一方、停止姿勢P3bは、球切り部材78が上方へ向かって回動した状態であって、正面視において、球切り収容空間781aと供給口71aとが整合一致しない状態である。したがって、停止姿勢P3bにおいて、球切り収容空間781aに収容されている遊技球は、供給口71aから送出されない。このとき、球切り収容空間781aは、右方において分岐部76と連通する。このため、球切り収容部781に遊技球が収容されていない場合、第1供給通路73内の遊技球は、球切り収容空間781aに流入する。このように、球切り部材78は、第2供給通路74における遊技球の流通を制御している。
球切り機構77は、球切り部材78を供給姿勢P3aと停止姿勢P3bとに動作させるためのアクチュエータとして、電磁石79を備えている。なお、電磁石79は、ソレノイドやモータに変更してもよい。電磁石79は、通電状態とされることで磁力を発生し、該磁力によって金属片783を引きあげ、これに伴って球切り部材78を停止姿勢P3bに動作させる。電磁石79は、非通電状態とされることで磁力が消失され、球切り部材78及び遊技球の自重によって、球切り部材78を供給姿勢P3aに動作させる。球送りベース部材71は、電磁石79の配線を収容するための引出通路791を備えている。
球送りユニット70は、球抜き部材81を備えている。球抜き部材81は、左右方向に沿って延びている略四角箱状の本体部811と、本体部811の前面から前方に向かって延びている棒状の操作部812と、を備えている。球抜き部材81は、本体部811の右端部に接続され、且つ、右方向に向かって延びているバネ813と、本体部811の左端部から左方に向かって延びている板状の規制部814と、を備えている。
球送りベース部材71は、球抜き部材81を収容し、且つ、左右方向に沿ってスライド可能に支持する収容部80を備えている。収容部80と分岐部76とは連通しており、該連通している部分において、球抜き部材81の規制部814は、分岐部76に対して出没が可能である。
球抜き部材81は、球送り位置P4aと、玉抜き位置P4bと、に動作が可能である。球送り位置P4aは、規制部814が分岐部76に突出しており、第1供給通路73から分岐部76に流入した遊技球が、第2供給通路74に流入するように案内するとともに、排出通路75に流入しないように規制している状態である。球抜き部材81は、外力が与えられていない状態においては、バネ813の付勢力によって、球送り位置P4aに維持される。玉抜き位置P4bは、規制部814が分岐部76に突出しておらず、第1供給通路73から分岐部76に流入した遊技球が、排出通路75に流入するように案内する一方で、第2供給通路74に流入しない状態である。
球送りベース部材71は、球送りベース部72を前後方向に貫通するように支持されたワンタッチリベット82を備えている。ワンタッチリベット82は、球送りベース部72の前面側に配置され、且つ、前後方向に沿って移動可能に支持された操作部821と、球送りベース部72の後面側に配置された拡径部822と、を備えている。拡径部822は、操作部821が後方に向かって押し込まれると、前後方向と直交する平面方向に沿って外形が拡大する一方、操作部821が前方に向かって引き出されると、前後方向と直交する平面方向に沿って外形が縮小する。
球送りベース部材71は、上縁部に沿って並んでいる2つの上係止部83を備えている。2つの上係止部83は、球送りベース部72の上縁部から下縁部側へ切り欠くようにして形成されている。球送りベース部材71は、収容部80の下方に、左右方向に沿って並んでいる2つの下係止部84を備えている。2つの下係止部84は、球送りベース部72を前後方向に貫通している。球送りベース部材71は、第1供給通路73の上方に、中係止部841を備えている。中係止部841は、球送りベース部72を前後方向に貫通している。球送りベース部材71は、球送りベース部72の左下部に、下方に向かって延びている軸部72aを備えている。また、球送りベース部材71は、軸部72aの基端部に複数(本実施形態では3つ)のリブ72bを備えている。複数のリブ72bは、左方に向かうほど後方へ下がるように傾斜している傾斜面72cをそれぞれ備えている。
第1カバー部材85は、開口部85aを有する枠状の部材である。第1カバー部材85は、開口部85aの右上方において、前方に開口し、且つ、前枠体40側の送出口434から遊技球を受け入れるための受入口851を備えている。第1カバー部材85は、開口部85aの下方において、前方に開口し、且つ、球送りユニット70(第1供給通路73,分岐部76)内にある遊技球を排出するための排出口852を備えている。
第1カバー部材85は、開口部85aの上方において、前方に向かって突出している突出片853を備えている。第1カバー部材85は、開口部85aの右方において、上下方向に沿って延びている保持部855を備えている。上下方向と直交する平面で切断したと仮定した場合、保持部855の断面は、後方に向かって湾曲している円弧状である。第1カバー部材85は、開口部85aの下方であって、排出口852の右方に、前後方向に貫通し、且つ、左右方向に沿って延びている挿通孔856を備えている。
第1カバー部材85は、上縁部に沿って並んでいる2つの上係止爪857を備えている。第1カバー部材85は、下縁部に沿って並んでいる2つの下係止爪858を備えている(図7に示す)。第1カバー部材85は、2つの上係止爪857のそれぞれが球送りベース部材71の上係止部83,83に各別に係止し、且つ、2つの下係止爪858のそれぞれが球送りベース部材71の下係止部84,84に各別に係止することによって、球送りベース部材71の前面側に取り付けられている。第1カバー部材85は、上係止爪857,857と上係止部83,83との係止、及び、下係止爪858,858と下係止部84,84との係止を解除することによって、球送りベース部材71から取り外すことができる。
球送りベース部材71と第1カバー部材85とを組み付けた状態では、正面視において、第1カバー部材85の受入口851と、第1供給通路73の右上端部と、が整合一致している。球送りベース部材71と第1カバー部材85とを組み付けた状態では、正面視において、第1カバー部材85の排出口852と、排出通路75の下端部と、が整合一致している。球送りベース部材71と第1カバー部材85とを組み付けた状態では、球抜き部材81の操作部812が第1カバー部材85の挿通孔856から前方に突出している。球抜き部材81の操作部812は、挿通孔856に沿って、左右方向に移動が可能である。
球送りベース部材71と第1カバー部材85とを組み付けた状態では、正面視において、第1カバー部材85の開口部85aと、球送りベース部材71の第1供給通路73、第2供給通路74、及び分岐部76と、が整合一致している。したがって、球送りベース部材71と第1カバー部材85とを組み付けただけの状態では、開口部85aにおいて、第1供給通路73、第2供給通路74、及び分岐部76が露出している。球送りベース部材71と第1カバー部材85とを組み付けた状態では、球送りユニット70の左側面において、引出通路791が開口しており、該開口部から、電磁石79の図示しない配線が引き出されている。
第2カバー部材88は、正面視において、第1カバー部材85の開口部85aの形状と一致した形状である板状の蓋板部881を備えている。第2カバー部材88は、蓋板部881の右端部に、下方に向かって延びている前軸部882を備えている。第2カバー部材88は、蓋板部881の上部において、後方に向かって延びている係止爪883を備えている。
第2カバー部材88は、上方から前軸部882を、第1カバー部材85の保持部855に挿通させることによって、第1カバー部材85の前面側において、前軸部882まわりで回動が可能に支持されている。また、第2カバー部材88は、該第2カバー部材88の係止爪883を、球送りベース部材71の中係止部841に係止させることによって、球送りベース部材71に固定されている。この状態において、球送りベース部材71の開口部85aは、蓋板部881によって覆われ、閉鎖される。これにより、球送りベース部材71の第1供給通路73、第2供給通路74、及び分岐部76は、第2カバー部材88によって前方が閉鎖される。したがって、本実施形態において、第1供給通路73、第2供給通路74、及び分岐部76は、球送りベース部72を後方の壁とし、第2カバー部材88を前方の壁として形成されているともいえる。
第2カバー部材88は、係止爪883と中係止部841との係止を解除することによって、第1カバー部材85の開口部85aを開放できる。さらに、第2カバー部材88は、保持部855から前軸部882を引き抜くことにより、第1カバー部材85から取り外すことができる。したがって、本実施形態の球送りユニット70では、第2カバー部材88を開放することによって、球送りベース部材71の第1供給通路73、第2供給通路74、及び分岐部76を開放し、通路における遊技球の詰まりを解消させるなど、内部のメンテナンスを容易にできる。また、球送りユニット70では、第2カバー部材88を取り外すことで、作業スペースを確保できる。また、球送りユニット70では、第1カバー部材85を取り外すことにより、球切り機構77(球切り部材78、電磁石79)、及び球抜き部材81のメンテナンスが容易にできる。
前述のように、第1カバー部材85は、球送りベース部材71から取り外しが可能である。したがって、本実施形態では、第2カバー部材88の開放→第2カバー部材88の取り外し→第1カバー部材85の取り外しの順に、球送りユニット70におけるメンテナンスの作業スペースを段階的に広くし、作業性を向上させることができる。
図2に示すように、球送りユニット70は、球送りベース部材71の軸部72aを、発射装置32の軸受部328に上方から挿通させることによって、発射装置32の前面側において、軸部72aまわりで回動が可能に支持されている。また、球送りユニット70は、ワンタッチリベット82の拡径部822を、リベット孔329に挿入させた状態において、操作部821を押し込むことによって、中枠体30側である発射装置32の前面に固定し、組み付けることができる。本実施形態において、中枠体30の前面側のうち、発射装置32の前面は、球送りユニット70を取り付けるための取付部90に相当する。
したがって、球送りユニット70は、ワンタッチリベット82による固定を解除することによって、発射装置32に対して開放が可能である。球送りユニット70は、軸受部328から軸部72aを引き抜くことにより、発射装置32の前面側から取り外すことが可能に構成されている。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10では、球送りユニット70を開放することによって、発射装置32のメンテナンスを容易にできる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、球送りユニット70を取り外すことによって、作業スペースを確保し、発射装置32のメンテナンスをさらに容易にできる。
また、球送りユニット70が開放されている状態に回動されると、軸部72aの基端部にある複数のリブ72bの傾斜面72cと、軸受部328の上方にある支持部328aとが相互に当接するようになっている。したがって、本実施形態において、球送りユニット70は、リブ72bと支持部328aとが当接することによって、それ以上、左方に回動しないように支持される。
そして、球送りユニット70が発射装置32の前面側(取付部90)に取り付けられている状態では、正面視において、発射装置32の被供給口325と、球送りユニット70の供給口71aとが整合一致している。即ち、本実施形態では、球送りユニット70が取付部90に取り付けられた状態において、供給口71aと被供給口325とは、遊技球が通過できるように配置されるようになっている。また、球送りユニット70(球送りベース部72)の後面は、発射通路324の前方を塞いでいる壁として兼用される。
本実施形態において、ワンタッチリベット82を用いて球送りユニット70が発射装置32の前面側(取付部90)に固定された状態は、発射装置32の被供給口325を覆うように中枠体30側に取り付けられた第1状態に相当する。また、ワンタッチリベット82による固定が解除され、球送りユニット70が前方に向かって回動した状態、及び球送りユニット70が発射装置32の前面側から取り外された状態は、発射装置32の被供給口325を覆っていない第2状態に相当する。そして、球送りユニット70は、上記第1状態と上記第2状態とに切り替えが可能に構成されているといえる。本実施形態において、ワンタッチリベット82は、球送りユニット70を保持する保持手段に相当する。ワンタッチリベット82は、球送りユニット70を第1状態に保持可能に構成されている。
そして、図9に示すように、前枠体40が中枠体30に対して閉じられている状態では、正面視において、前枠体40側にある誘導路433aの送出口434と、球送りユニット70の受入口851とが整合一致している。即ち、本実施形態では、前枠体40(第2枠体)が中枠体30(第1枠体)に対して閉じられた状態において、受入口851と送出口434とは、遊技球が通過できるように配置される。
球送りユニット70が中枠体30側に取り付けられており、且つ、前枠体40が中枠体30に対して閉じられている状態において、球送りユニット70の突出片853は、規制片436のうち軸部436aよりも左側部分に当接することによって、当該部分を押下げ、規制片436の状態を規制姿勢P1bから許容姿勢P1aに変化させる。これにより、球送りユニット70が中枠体30側に取り付けられており、且つ、前枠体40が中枠体30に対して閉じられている状態では、前枠体40側の送出口434から、中枠体30側にある球送りユニット70の受入口851へと、遊技球の受け渡しが可能になる。
以上のように、本実施形態では、貯留空間432aから誘導路433aに受け入れられた遊技球は、誘導路433aによって前枠体40の後面側へと案内されるとともに、送出口434から送出される。送出口434から送出された遊技球は、球送りユニット70の受入口851によって受け入れられ、球送りユニット70の第1供給通路73において、一列に整列する。球送りユニット70において、第1供給通路73内に1列に整列された遊技球は、球切り機構77の動作によって、所定数としての1球ずつ切り出すようにして、球送りユニット70の供給口71aから供給(送出)される。球送りユニット70の供給口71aから供給された遊技球は、発射装置32の被供給口325によって受け入れられ、球打部324aに至る。その後、発射装置32の球打部324aにおいて、遊技球は、ハンマー部材326によって打撃され、遊技領域61へ向かって打ち出されるようになっている。
ここで、発射装置32の前面側(取付部90)から球送りユニット70が取り外された状態のまま、前枠体40が中枠体30に対して閉じられた状態とされた場合には、球送りユニット70の突出片853が規制片436に接触することがない。このため、本実施形態において、規制片436(規制部)は、球送りユニット70(球供給部)が中枠体30(第1枠体)側から取り外されている場合には、前枠体40(第2枠体)が中枠体30に対して閉じられている状態であっても、規制姿勢P1b(規制状態)に動作する。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10では、発射装置32の前面側から球送りユニット70が取り外された状態のまま、前枠体40が中枠体30に対して閉じられた場合であっても、遊技球が送出口434からパチンコ遊技機10の内部に零れ落ちてしまうことが抑制される。
また、上述のように、球送りユニット70は、該球送りユニット70を取り付けるための取付部90(発射装置32の前面側)に対して、開閉が可能に構成されている。ここで、球送りユニット70は、該球送りユニット70が発射装置32の前面に対して開放されている状態のまま前枠体40を閉じようとしたときに、球送りユニット70と前枠体40とが接触する位置に取り付けられている。具体的に言えば、球送りユニット70の右端部と、球通路ユニット51とが接触する。ここで、前述のように、開放されている状態の球送りユニット70は、リブ72bと支持部328aとが当接することによって、それ以上、左方に回動しないように支持される。したがって、パチンコ遊技機10は、球送りユニット70が開かれた状態である場合には、前枠体40が中枠体30に対して閉じられた状態とすることが不能に構成されている。
球送りユニット70が中枠体30側に取り付けられており、且つ、前枠体40が中枠体30に対して閉鎖された状態において、球抜き部材81の操作部812は、前枠体40側の機構孔431cに挿入されている。この状態において、球抜き部材81の操作部812は、玉抜きボタン431bに連結された図示しない機構部材に接触している。そして、玉抜きボタン431bが押し込まれていない状態において、球抜き部材81は、球送り位置P4aに位置する。球抜き部材81は、玉抜きボタン431bが押し込まれると、操作部812が上記機構部材によって右方へ移動されることによって、玉抜き位置P4bへと動作するようになっている。
球送りユニット70が中枠体30側に取り付けられており、且つ、前枠体40が中枠体30に対して閉鎖された状態では、正面視において、球送りユニット70の排出口852と、前枠体40側の被排出口49aとが整合一致している。したがって、本実施形態では、玉抜きボタン431bの操作に伴って、球抜き部材81が球送り位置P4aから玉抜き位置P4bへと動作されると、第1供給通路73及び分岐部76にある遊技球が排出口852から排出される。そして、排出口852から排出された遊技球は、被排出口49aによって受け入れられ、排出通路49bを通過して、下球払出口435aから下貯留部435に返却される。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
パチンコ遊技機10は、遊技盤60の裏側に、図示しない主制御基板を備えている。主制御基板は、演算ユニットとメモリを備えている。主制御基板の演算ユニットは、メモリに記憶されたプログラムを実行することで各種の処理を行い、該処理の結果に応じたコマンド(制御情報)を主制御基板から出力させる。
また、パチンコ遊技機10は、遊技盤60の裏側に、副制御基板を備えている。副制御基板は、演算ユニットとメモリを備えている。副制御基板の演算ユニットは、メモリに記憶されたプログラムを実行することで、主制御基板から入力したコマンドに基づいて所定の演出を実行させる制御を行う。例えば、副制御基板の演算ユニットは、パネルユニット42,43による発光演出、スピーカユニット45,46による音声演出、演出表示ディスプレイ64による表示演出を実行させる。
本実施形態において、パネルユニット42,43は、発光演出手段として、スピーカユニット45,46は、音声演出手段として、演出表示ディスプレイ64は、表示演出手段として把握できる。即ち、本実施形態では、パネルユニット42,43、スピーカユニット45,46、及び演出表示ディスプレイ64は、1又は複数の演出手段から構成された演出実行手段として把握できる。
パチンコ遊技機10は、遊技盤60の裏側に、発射制御基板69を備えている。発射制御基板69は、発射ハンドル481と接続されている。発射制御基板69は、発射ハンドル481がその操作量に応じて出力する操作信号を入力可能に構成されている。
発射制御基板69は、球送りユニット70の電磁石79と接続されている。本実施形態において、電磁石79の配線は、引出通路791に挿通されているとともに、球送りユニット70の左側面の開口部から引き出されている。発射制御基板69は、電磁石79の通電状態を制御可能に構成されている。発射制御基板69は、発射装置32のモータ327と接続されている。発射制御基板69は、モータ327に対して所定の信号を出力することによって、モータ327を駆動させ、ハンマー部材326を打撃姿勢P2aと初期姿勢P2bとに動作させることが可能である。
発射制御基板69は、発射ハンドル481から操作信号を入力すると、モータ327を制御し、単位時間あたりの発射数が所定数(例えば、100球/分)となるように、ハンマー部材326を打撃姿勢P2aと初期姿勢P2bとに交互に繰り返し動作させる。また、発射制御基板69は、入力した操作信号から特定可能な操作量に対応した強度で遊技球が発射されるように、モータ327を制御する。また、発射制御基板69は、発射ハンドル481から操作信号を入力すると、ハンマー部材326による打撃動作と連動させるように、電磁石79を通電状態と非通電状態とに切り替えるように制御し、遊技球を球送りユニット70から発射装置32へと1球ずつ供給する。発射制御基板69は、発射ハンドル481から操作信号を入力しなくなると、モータ327を制御し、遊技球の発射を停止させる。発射制御基板69は、発射ハンドル481から操作信号を入力しなくなると、電磁石79を制御し、遊技球の供給を停止させる。
したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10は、次の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、球送りユニット70及び発射装置32は中枠体30に、上貯留部431は前枠体40に分離してある。そして、前枠体40が閉じられている状態において、上貯留部431の送出口434と、球送りユニット70の受入口851とは、遊技球が通過できるように配置される。さらに、球送りユニット70は、発射装置32の被供給口325を覆っている第1状態と覆っていない第2状態とに切り替えが可能に構成されているとともに、球送りユニット70が第1状態である場合において、供給口71aと被供給口325とは、遊技球が通過できるように配置される。このため、遊技球を上貯留部431から発射装置32へ誘導することにも支障がない。したがって、発射装置32、球送りユニット70、及び上貯留部431のメンテナンスを容易にすることができる。
(2)本実施形態によれば、規制片436は、球送りユニット70が中枠体30側から取り外されている場合には、前枠体40が中枠体30に対して閉じられている状態であっても、規制姿勢P1bに動作する。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10では、発射装置32の前面側から球送りユニット70が取り外された状態のまま、前枠体40が中枠体30に対して閉じられた場合であっても、遊技球が、前枠体40側の送出口434からパチンコ遊技機10の内部に零れ落ちてしまうことが抑制される。
(3)本実施形態によれば、球送りユニット70が開かれた状態である場合には、前枠体40が中枠体30に対して閉じられた状態とすることが不能に構成されている。これにより、本実施形態のパチンコ遊技機10では、球送りユニット70が開かれた状態のまま、前枠体40が閉じられてしまうことが抑制される。
(4)本実施形態によれば、ワンタッチリベット82によって、球送りユニット70を第1状態に保持できる。このため、例えば、前枠体40を開閉する場合などに、球送りユニット70が意図しないで開放されてしまい、前枠体40を開閉し難くなることが抑制される。
(5)本実施形態によれば、電磁石79の配線は、引出通路791に挿通されているとともに、球送りユニット70の側面の開口部から引き出されている。したがって、配線の取り回しが容易になるとともに、球送りユニット70を閉鎖する場合に、配線を挟み込んでしまうことを抑制できる。
(6)本実施形態によれば、第2カバー部材88によって、第1カバー部材85の開口部85a(第1供給通路73及び分岐部76)の開閉が可能である。したがって、第1カバー部材85を球送りベース部材71から取り外さなくても、メンテナンスができる。
(7)本実施形態によれば、第2カバー部材88は、第1カバー部材85から取り外しが可能である。したがって、第1供給通路73及び分岐部76のメンテナンスを行なうときに、作業スペースを確保できる。
(8)本実施形態によれば、第1カバー部材85は、球送りベース部材71から取り外しが可能である。したがって、第1供給通路73及び分岐部76や、球切り機構77などのメンテナンスを行なうときに、作業スペースを確保できる。
(9)本実施形態によれば、玉抜きボタン431bを操作することによって、球送りユニット70(第1供給通路73及び分岐部76)から遊技球を排出できる。そして、本実施形態では、前枠体40を閉じた状態において、排出口852と被排出口49aとは、遊技球が通過可能に配置されることから、遊技球を下貯留部435に案内することにも支障がない。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。
以下の説明では、既に説明した実施形態と同じ構成、及び同じ制御については、同じ符号を付すなどして、その説明を省略又は簡略化する。
図10に示すように、本実施形態の前枠体40は、上貯留部431と、球送りユニット70と、を備えている。本実施形態の中枠体30は、発射装置32を備えている。第2実施形態のパチンコ遊技機10において、球送りユニット70は、前枠体40の後面側であって、上貯留部431の送出口434を覆う取付部91に対して、開放及び閉鎖が可能であって、且つ、取り外しが可能となるように取り付けられている。
具体的に、球送りユニット70は、前枠体40の後面に設けられた軸受部328に対して、上方から軸部72aを挿通させることによって、取付部91に対して、軸部72aまわりで回動可能となるように軸支されている。また、球送りユニット70は、ワンタッチリベット82の拡径部822を、前枠体40の後面側に設けられたリベット孔329に挿入させた状態において、操作部821を押し込むことによって、前枠体40側である取付部91に固定し、組み付けることができる。
したがって、球送りユニット70は、ワンタッチリベット82による固定を解除することによって、取付部91に対して開放が可能である。球送りユニット70は、軸受部328から軸部72aを引き抜くことにより、取付部91(前枠体40側)から取り外すことが可能に構成されている。このように、本実施形態の球送りユニット70は、送出口434を覆うように取付部91(前枠体40側)に取り付けられた第1状態と、及び送出口434を覆っていない第2状態と、に切り替えが可能に構成されている。
球送りユニット70が取付部91に取り付けられている状態では、正面視において、球送りユニット70の受入口851と、前枠体40側の送出口434とが整合一致している。即ち、球送りユニット70が上記第1状態である場合において、受入口851と送出口434とは、遊技球が通過できるように配置されるようになっている。
また、球送りユニット70が前枠体40側に取り付けられており、且つ、前枠体40が中枠体30に対して閉鎖された状態では、球送りユニット70の供給口71aと、発射装置32の被供給口325とは、正面視において、整合一致している。即ち、前枠体40が中枠体30に対して閉じられた状態において、被供給口325と供給口71aとは、遊技球が通過できるように配置される。
したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第1実施形態における効果(3)〜(8)に加えて、次の効果を有する。
(10)本実施形態によれば、発射装置32は中枠体30に、上貯留部431及び球送りユニット70は前枠体40に分離してある。そして、前枠体40が閉じられている状態において、球送りユニット70の供給口71aと、発射装置32の被供給口325とは、遊技球が通過できるように配置される。さらに、球送りユニット70は、送出口434を覆っている第1状態と覆っていない第2状態とに切り替えが可能に構成されているとともに、球送りユニット70が第1状態である場合において、送出口434と受入口851とは、遊技球が通過できるように配置される。このため、遊技球を上貯留部431から発射装置32へ誘導することにも支障がない。したがって、発射装置32、球送りユニット70、及び上貯留部431のメンテナンスを容易にすることができる。
(11)本実施形態によれば、球送りユニット70が取付部91に対して開放された状態、又は取付部91から取り外された状態では、球送りユニット70の突出片853が規制片436に接触しない。このため、本実施形態において、規制片436は、球送りユニット70が取付部91に対して開放された状態、又は取付部91から取り外された状態では、規制姿勢P1bに動作する。したがって、球送りユニット70を開放させたり、取り外したりした場合に、前枠体40側の送出口434から、遊技球が零れ落ちてしまうことが抑制される。
(12)本実施形態によれば、玉抜きボタン431bを操作することによって、球送りユニット70(第1供給通路73及び分岐部76)から遊技球を排出できる。そして、本実施形態では、球送りユニット70を取付部91に組み付けた状態において、排出口852と被排出口49aとは、遊技球が通過可能に配置されることから、遊技球を下貯留部435に案内することにも支障がない。
例えば、上記実施形態は、次のように変更してもよい。
・パチンコ遊技機10は、中枠体30、及び前枠体40の少なくとも一方に、球送りユニット70が取り外されているときに送出口434と連通される空間であって、且つ、遊技球を収容可能な収容空間を備えていてもよい。また、パチンコ遊技機10は、相互に閉鎖されている中枠体30と前枠体40との間に、球送りユニット70が取り外されているときに送出口434と連通される空間であって、且つ、遊技球を収容可能な収容空間を備えていてもよい。例えば、図9に示すように、上記実施形態において、規制片436を省略した場合には、球送りユニット70が占めている空間を収容空間93として機能させることが可能である。即ち、球送りユニット70が占める空間は、球送りユニット70が取り外されている状態であって、且つ、前枠体40が中枠体30に対して閉じられている状態において、送出口434から送出される遊技球(こぼれ球)を収容することが可能である。これによれば、球送りユニット70の取り付けを忘れたまま、前枠体40を閉鎖してしまった場合であっても、遊技球をパチンコ遊技機10の内部に収容しておくことができる。
・球送りユニット70は、取付部90,91に対して開閉が可能である一方で、取り外し不能に構成されていてもよい。
・球送りユニット70は、取付部90,91に対して取り付け及び取り外しが可能である一方で、取付部90,91に対して取り付けた状態において開閉(回動)不能に構成されていてもよい。
・球送りユニット70において、第1カバー部材85と球送りベース部材71とは取り外し不能に固定されていてもよい。
・球送りユニット70において、第1カバー部材85と第2カバー部材88とは取り外し及び開閉が不能に固定されていてもよい。即ち、第1カバー部材85は、開口部85aを備えていなくてもよい。この場合、第2カバー部材88を省略できる。
・球送りベース部材71と第1カバー部材85とを固定するための構造は、適宜変更してもよい。例えば、球送りベース部材71と第1カバー部材85とは、ネジやワンタッチリベットにより固定されていてもよい。
・第1カバー部材85と第2カバー部材88とを固定するための構造は、適宜変更してもよい。例えば、第1カバー部材85と第2カバー部材88とは、ネジやワンタッチリベットにより固定されていてもよい。
・取付部90,91と球送りユニット70とを固定するための構造は、適宜変更してもよい。例えば、球送りユニット70は、ワンタッチリベット82に代えて、フックやネジなどによって固定されていてもよい。この場合、フックやネジが保持手段に相当する。
・パチンコ遊技機10は、規制片436を備えていなくてもよい。
・特別ゲームは、演出表示ディスプレイ64にて表示してもよい。この場合、演出ゲームを表示しないようにしてもよい。
・パチンコ遊技機10は、第1特別図柄を用いる第1特別ゲームと、第2特別図柄を用いる第2特別ゲームと、を実行可能に構成されていてもよい。
・主制御基板の機能は、複数の基板に分割して実現してもよい。主制御基板は、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。
・副制御基板の機能は、複数の基板に分割して実現されていてもよい。例えば、パチンコ遊技機10は、表示演出装置を専門に制御する表示基板、発光演出装置を専門に制御するランプ基板、及び音声演出装置を専門に制御する音声基板を備えていてもよく、これらの基板群を統括的に制御する統括基板をさらに備えていてもよい。