JP6618873B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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Description
上記課題を解決する燃料電池システムは、空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された空気が供給される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックから排出された空気を膨張させて前記空気の排気エネルギーを回収する膨張機と、前記膨張機から排出された空気が流入するとともに冷却対象を冷却する冷却部と、を備えた燃料電池システムであって、前記圧縮機と前記燃料電池スタックとの間を繋ぐ第1高圧配管と、前記燃料電池スタックと前記膨張機との間を繋ぐ第2高圧配管と、前記膨張機と前記冷却部との間を繋ぐ低圧配管と、を備え、前記低圧配管は、前記低圧配管内を流入する空気の流れを撹乱する撹乱部を有する。
上記燃料電池システムにおいて、前記撹乱部は、羽根形状であるとよい。羽根形状である撹乱部は、低圧配管内を流入する空気の流れを撹乱させ易い。
以下、燃料電池システムを具体化した第1の実施形態を図1にしたがって説明する。本実施形態の燃料電池システムは車両(燃料電池車)に搭載されている。
各導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気によって、低圧配管23a内を流れる空気の方向が、合流箇所の前後で変わる。よって、低圧配管23a内を流れる空気の流れが撹乱して、低圧配管23a内を流れる空気に含まれる液滴の水が微細化する。微細化された水を含む空気は、低圧配管23aから第3ケース内配管231内に導入される。これにより、第1ケース内配管221a及び第3ケース内配管231を介して、第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気と、第1ケース内配管221a内を流れる空気とが、熱交換する際に、第3ケース内配管231内に導入された空気に含まれている水が、第1ケース内配管221a内を流れる空気からの熱によって蒸発し易くなる。よって、この水の蒸発潜熱を利用して、第1ケース内配管221aが効率良く冷却され、第1ケース内配管221a内を流れる空気が効率良く冷却される。
(1)低圧配管23aにおける下流側貫通孔231bを区画する面23dは、導入配管25が接続される合流部として機能する。下流側貫通孔231bは、低圧配管23a内を流れる空気の方向が、導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気によって、合流箇所の前後で変わるように形成されている。これによれば、導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気によって、低圧配管23a内を流れる空気の方向が、合流箇所の前後で変わる。よって、低圧配管23a内を流れる空気の流れが撹乱して、低圧配管23a内を流れる空気に含まれる液滴の水が微細化する。そして、微細化された水を含む空気は、低圧配管23aから第3ケース内配管231内に導入される。これにより、第1ケース内配管221a及び第3ケース内配管231を介して、第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気と、第1ケース内配管221a内を流れる空気とが、熱交換する際に、第3ケース内配管231内に導入された空気に含まれている水が、第1ケース内配管221a内を流れる空気からの熱によって蒸発し易くなる。よって、この水の蒸発潜熱を利用して、第1ケース内配管221aが効率良く冷却され、第1ケース内配管221a内を流れる空気を効率良く冷却することができる。
以下、燃料電池システムを具体化した第2の実施形態を図2にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。第2の実施形態の燃料電池システム10においては、第1の実施形態で説明した2つの導入配管25は設けられていない。
低圧配管23a内を流れる空気が各撹乱部26に衝突すると、低圧配管23a内を流れる空気の方向が、変えられる。つまり、低圧配管23a内を流れる空気の方向は、各撹乱部26の前後で変わる。これにより、撹乱部26よりも下流の空気は撹乱され、低圧配管23a内を流れる空気に含まれる液滴の水が微細化する。微細化された水を含む空気は、低圧配管23aから第3ケース内配管231内に導入される。これにより、第1ケース内配管221a及び第3ケース内配管231を介して、第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気と第1ケース内配管221a(冷却対象)内を流れる空気とが、熱交換する際に、第3ケース内配管231内に導入された空気に含まれている水が、第1ケース内配管221a内を流れる空気からの熱によって蒸発し易くなる。よって、この水の蒸発潜熱を利用して、第1ケース内配管221aが効率良く冷却され、第1ケース内配管221a内を流れる空気を効率良く冷却される。
(4)低圧配管23aは、低圧配管23a内を流入する空気の流れを撹乱する撹乱部26を有する。これによれば、撹乱部26によって、低圧配管23a内を流入する空気の流れが撹乱され、低圧配管23a内を流れる空気に含まれる液滴の水が微細化する。微細化された水を含む空気は、低圧配管23aから第3ケース内配管231内に導入される。これにより、第1ケース内配管221a及び第3ケース内配管231を介して、第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気と、第1ケース内配管221a(冷却対象)内を流れる空気とが、熱交換する際に、第3ケース内配管231内に導入された空気に含まれている水が、第1ケース内配管221a内を流れる空気からの熱によって蒸発し易くなる。よって、この水の蒸発潜熱を利用して、第1ケース内配管221aが効率良く冷却され、第1ケース内配管221a内を流れる空気を効率良く冷却することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1の実施形態において、2つの下流側貫通孔231bが、低圧配管23aの周方向において互いに180度離れた位置に形成されていなくてもよく、2つの下流側貫通孔231bの位置は適宜変更してもよい。
○ 第2の実施形態において、各撹乱部26は、低圧配管23aにおける第3ケース内配管231よりも膨張機13に近い位置に配置されていてもよい。
○ 上記各実施形態において、第2循環配管16を無くして、第1循環配管15から分岐させた第1循環配管15の一部分である配管を配管収容ケース14内に設けてもよい。
Claims (4)
- 空気を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機によって圧縮された空気が供給される燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックから排出された空気を膨張させて前記空気の排気エネルギーを回収する膨張機と、
前記膨張機から排出された空気が流入するとともに冷却対象を冷却する冷却部と、を備えた燃料電池システムであって、
前記圧縮機と前記燃料電池スタックとの間を繋ぐ第1高圧配管と、
前記燃料電池スタックと前記膨張機との間を繋ぐ第2高圧配管と、
前記膨張機と前記冷却部との間を繋ぐ低圧配管と、を備え、
前記低圧配管は、前記第1高圧配管から分岐される導入配管、前記第2高圧配管から分岐される導入配管、及び同低圧配管から分岐される導入配管のうち、少なくとも一つの導入配管が接続される合流部を有し、
前記合流部は、前記低圧配管内を流入する空気の流れ方向と、前記導入配管内から前記低圧配管内に導入される空気の流れ方向とが、異なるように前記導入配管と前記低圧配管とを接続させたことを特徴とする燃料電池システム。 - 前記合流部は、前記低圧配管における前記膨張機よりも前記冷却部に近い位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記冷却対象は、前記第1高圧配管であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システム。
- 空気を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機によって圧縮された空気が供給される燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックから排出された空気を膨張させて前記空気の排気エネルギーを回収する膨張機と、
前記膨張機から排出された空気が流入するとともに冷却対象を冷却する冷却部と、を備えた燃料電池システムであって、
前記圧縮機と前記燃料電池スタックとの間を繋ぐ第1高圧配管と、
前記燃料電池スタックと前記膨張機との間を繋ぐ第2高圧配管と、
前記膨張機と前記冷却部との間を繋ぐ低圧配管と、
前記低圧配管に接続され、前記低圧配管内に空気を導入する導入配管と、を備え、
前記導入配管は、前記低圧配管内を流通する空気と前記導入配管から前記低圧配管内に導入された空気とが合流する合流箇所の前後で前記低圧配管内を流通する空気の流れが変わるように前記低圧配管に接続されることを特徴とする燃料電池システム。
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