JP6618873B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される燃料電池システムに関する。
水素と空気中の酸素とを化学反応させて発電を行う燃料電池スタックを有する燃料電池システムを搭載した車両が実用化されている。例えば特許文献1に開示されているように、燃料電池システムにおいては、空気を圧縮する圧縮機が用いられている。燃料電池スタックの発電に寄与する酸素は、空気中に2割程度しか存在しないため、従来では、圧縮機から燃料電池スタックに供給された空気の8割程度は、燃料電池スタックの発電に寄与されることなく燃料電池スタックから排出されて大気へ放出されていた。これに対し、燃料電池スタックから排出された空気を膨張させて空気の排気エネルギーを回収する膨張機を備えた燃料電池システムが知られている。
特開2010−55816号公報
ところで、圧縮機から吐出された空気は高温であるため、燃料電池システムにおいては、圧縮機から吐出された空気を、燃料電池スタックに供給する前に冷却する必要がある。また、燃料電池システムでは、例えば、燃料電池スタックの発電時に燃料電池スタックが発熱したり、圧縮機における空気の圧縮動作によって圧縮機自体が熱を持ったりするため、燃料電池スタックや圧縮機等も冷却することが好ましい。したがって、燃料電池システムでは、このような冷却対象を効率良く冷却することが望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、冷却対象を効率良く冷却することができる燃料電池システムを提供することにある。
上記課題を解決する燃料電池システムは、空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された空気が供給される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックから排出された空気を膨張させて前記空気の排気エネルギーを回収する膨張機と、前記膨張機から排出された空気が流入するとともに冷却対象を冷却する冷却部と、を備えた燃料電池システムであって、前記圧縮機と前記燃料電池スタックとの間を繋ぐ第1高圧配管と、前記燃料電池スタックと前記膨張機との間を繋ぐ第2高圧配管と、前記膨張機と前記冷却部との間を繋ぐ低圧配管と、を備え、前記低圧配管は、前記第1高圧配管から分岐される導入配管、前記第2高圧配管から分岐される導入配管、及び同低圧配管から分岐される導入配管のうち、少なくとも一つの導入配管が接続される合流部を有し、前記合流部は、前記低圧配管内を流入する空気の流れ方向と、前記導入配管内から前記低圧配管内に導入される空気の流れ方向とが、異なるように前記導入配管と前記低圧配管とを接続させた。
膨張機から排出されて供給配管を流れる空気は、膨張機により膨張されたことで低温低圧になっているとともに水を含んでいる。そして、導入配管から低圧配管内に導入される空気によって、低圧配管内を流れる空気の方向が、合流箇所の前後で変わる。よって、低圧配管内を流れる空気の流れが撹乱して、低圧配管内を流れる空気に含まれる液滴の水が微細化する。微細化された水を含む空気は、低圧配管から冷却部に導入される。これにより、冷却部を流れる水を含む空気と冷却対象とが熱交換される際に、冷却部に導入された空気に含まれている水が冷却対象からの熱によって蒸発し易くなるため、この水の蒸発潜熱を利用して、冷却対象を効率良く冷却することができる。
上記燃料電池システムにおいて、前記合流部は、前記低圧配管における前記膨張機よりも前記冷却部に近い位置に配置されるとよい。これによれば、微細化された水を含む空気を、低圧配管から冷却部に効率良く導入することができる。
上記燃料電池システムにおいて、前記冷却対象は、前記第1高圧配管であるとよい。これによれば、第1高圧配管内を流れる空気を効率良く冷却することができる。
上記課題を解決する燃料電池システムは、空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された空気が供給される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックから排出された空気を膨張させて前記空気の排気エネルギーを回収する膨張機と、前記膨張機から排出された空気が流入するとともに冷却対象を冷却する冷却部と、を備えた燃料電池システムであって、前記圧縮機と前記燃料電池スタックとの間を繋ぐ第1高圧配管と、前記燃料電池スタックと前記膨張機との間を繋ぐ第2高圧配管と、前記膨張機と前記冷却部との間を繋ぐ低圧配管と、を備え、前記低圧配管は、前記低圧配管内を流入する空気の流れを撹乱する撹乱部を有する。
膨張機から排出されて供給配管を流れる空気は、膨張機により膨張されたことで低温低圧になっているとともに水を含んでいる。そして、撹乱部によって、低圧配管内を流入する空気の流れが撹乱され、低圧配管内を流れる空気に含まれる液滴の水が微細化する。微細化された水を含む空気は、低圧配管から冷却部に導入される。これにより、冷却部を流れる水を含む空気と冷却対象とが熱交換される際に、冷却部に導入された空気に含まれている水が冷却対象からの熱によって蒸発し易くなるため、この水の蒸発潜熱を利用して、冷却対象を効率良く冷却することができる。
上記燃料電池システムにおいて、前記撹乱部は、前記低圧配管における前記膨張機よりも前記冷却部に近い位置に配置されるとよい。これによれば、微細化された水を含む空気を、低圧配管から冷却部に効率良く導入することができる。
上記燃料電池システムにおいて、前記冷却対象は、前記第1高圧配管であるとよい。これによれば、第1高圧配管内を流れる空気を効率良く冷却することができる。
上記燃料電池システムにおいて、前記撹乱部は、羽根形状であるとよい。羽根形状である撹乱部は、低圧配管内を流入する空気の流れを撹乱させ易い。
上記課題を解決する燃料電池システムは、空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された空気が供給される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックから排出された空気を膨張させて前記空気の排気エネルギーを回収する膨張機と、前記膨張機から排出された空気が流入するとともに冷却対象を冷却する冷却部と、を備えた燃料電池システムであって、前記圧縮機と前記燃料電池スタックとの間を繋ぐ第1高圧配管と、前記燃料電池スタックと前記膨張機との間を繋ぐ第2高圧配管と、前記膨張機と前記冷却部との間を繋ぐ低圧配管と、前記低圧配管に接続され、前記低圧配管内に空気を導入する導入配管と、を備え、前記導入配管は、前記低圧配管内を流通する空気と前記導入配管から前記低圧配管内に導入された空気とが合流する合流箇所の前後で前記低圧配管内を流通する空気の流れが変わるように前記低圧配管に接続される。
この発明によれば、冷却対象を効率良く冷却することができる。
(a)は第1の実施形態における燃料電池システムの概略構成図、(b)は低圧配管の断面図。 第2の実施形態における低圧配管の断面図。 別の実施形態における低圧配管の断面図。
(第1の実施形態)
以下、燃料電池システムを具体化した第1の実施形態を図1にしたがって説明する。本実施形態の燃料電池システムは車両(燃料電池車)に搭載されている。
図1(a)に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池スタック11と、空気を圧縮する圧縮機12と、燃料電池スタック11から排出された空気を膨張させて空気の排気エネルギーを回収する膨張機13とを備えている。圧縮機12及び膨張機13は、電動モータで駆動するターボ式の電動流体機械である。燃料電池スタック11は、複数のセルを直列に積層して構成されている。燃料電池スタック11は、水素と空気中の酸素とを化学反応させて発電を行う。なお、燃料電池スタック11の発電に寄与する酸素は、空気中に2割程度しか存在しないことから、燃料電池スタック11に供給された空気の8割程度は、燃料電池スタック11の発電に寄与されることなく燃料電池スタック11から排出される。
燃料電池スタック11は、図示しない走行用モータに電気的に接続されている。走行用モータは、燃料電池スタック11を電力源として駆動する。走行用モータの動力は、図示しない動力伝達機構を介して車軸に伝達され、燃料電池車は、アクセル開度に応じた車速で走行する。
燃料電池システム10は、外部から圧縮機12に空気を供給する吸入流路を構成する吸入配管21を備えている。また、燃料電池システム10は、圧縮機12と燃料電池スタック11との間を繋ぐ第1高圧配管22aと、燃料電池スタック11と膨張機13との間を繋ぐ第2高圧配管22bとを備えている。
燃料電池システム10は、燃料電池スタック11を冷却するための冷却水(LLC)が循環する流路を構成する第1循環配管15と、第1循環配管15内を流れる冷却水を圧送する第1ポンプ15aと、第1ラジエータ15bと、を有する第1冷却水回路150を備えている。
第1循環配管15の一部分である第1ラジエータ内配管151は、第1ラジエータ15b内に設けられている。第1ラジエータ内配管151内を流れる冷却水は、外気と熱交換することで冷却される。
第1循環配管15の他の一部分であるスタック内配管152は、燃料電池スタック11内を通過している。燃料電池スタック11は、スタック内配管152内を流れる冷却水と熱交換されることにより冷却される。
燃料電池システム10では、膨張機13において、燃料電池スタック11から排出された空気が膨張し、空気の排気エネルギーが機械的エネルギーとして取り出され、膨張機13の電動モータが発電機として機能して電動モータに回生電力が発生する。電動モータに発生した回生電力は、図示しないバッテリに蓄電され、例えば、走行用モータの電力源として用いられる。
燃料電池システム10は、膨張機13から排出された空気が流れる排出配管23を備えている。排出配管23内を流れる空気は、膨張機13により膨脹されたことで低温低圧になっているとともに水を含んでいる。
燃料電池システム10は、一端が、後述する低圧配管23aに接続される導入配管25を備えている。本実施形態における燃料電池システム10は、2つの導入配管25を備えている。
燃料電池システム10は、冷却水(LLC)が循環する流路を構成する第2循環配管16と、第2循環配管16を流れる冷却水を圧送する第2ポンプ16aと、第2ラジエータ16bと、を有する第2冷却水回路160を備えている。
第2循環配管16の一部分である第2ラジエータ内配管161は、第2ラジエータ16b内に設けられている。第2ラジエータ内配管161内を流れる冷却水は、外気と熱交換することで冷却される。
燃料電池システム10は、配管収容ケース14を備えている。配管収容ケース14内には、第1高圧配管22aの一部分である第1ケース内配管221a、第2循環配管16の他の一部分である第2ケース内配管162、排出配管23の一部分である第3ケース内配管231が設けられている。
第1ケース内配管221a内を流れる空気の温度は、第2ケース内配管162内を流れる冷却水の温度及び第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気の温度と比較して高く、第1ケース内配管221aは、第2ケース内配管162及び第3ケース内配管231によって冷却可能な位置に配置されている。
したがって、第1ケース内配管221a内を流れる空気は、第2ケース内配管162を介して第2ケース内配管162内を流れる冷却水と熱交換することで冷却されるとともに、第3ケース内配管231を介して第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気と熱交換することで冷却される。
すなわち、本実施形態の冷却対象は、第1ケース内配管221aであり、第1ケース内配管221aが冷却されることで第1ケース内配管221a内を流れる空気が冷却される。第3ケース内配管231は、冷却部として機能する。
したがって、排出配管23における膨張機13よりも空気の流れ方向の下流で、且つ冷却部である第3ケース内配管231よりも空気の流れ方向の上流に位置する部分は、低圧配管として機能する。
以降、排出配管23における膨張機13よりも空気の流れ方向の下流で、且つ冷却部である第3ケース内配管231よりも空気の流れ方向の上流に位置する部分は、低圧配管23aとして説明を行う。
低圧配管23aは、配管の厚さ方向に貫通する4つの貫通孔が設けられている。4つの貫通孔のうち、2つの貫通孔は、他の2つの貫通孔よりも配管収容ケース14側に設けられている。以降、他の2つの貫通孔よりも配管収容ケース14側に設けられた2つの貫通孔を下流側貫通孔231bとし、下流側貫通孔231bよりも膨張機13側に設けられた2つの貫通孔を上流側貫通孔232bとして説明する。
図1(b)に示すように、各導入配管25の一端(下流端)は、下流側貫通孔231b各々に挿通されている。低圧配管23aにおける下流側貫通孔231bを区画する面23dは、導入配管25が接続される合流部として機能する。本実施形態の下流側貫通孔231bは、低圧配管23aにおける膨張機13よりも第3ケース内配管231に近い位置に配置されており、本実施形態の合流部は、低圧配管23aにおける膨張機13よりも第3ケース内配管231に近い位置に配置されていると言える。
図1(a)に示すように、各導入配管25の他端(上流端)は、上流側貫通孔232bを介して低圧配管23a内の空気の一部が各導入配管25内に流入するように、低圧配管23aの外周面に接続されている。
低圧配管23a内において、低圧配管23a内を流通する空気と、導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気とが、合流する箇所を合流箇所とした場合、2つの下流側貫通孔231bは、低圧配管23a内を流れる空気の方向が、導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気によって、合流箇所の前後で変わるように形成されている。なお、合流箇所の前後における「前」は合流箇所よりも上流側を意味し、「後」は合流箇所よりも下流側を意味する。
図1(b)に示すように、本実施形態の2つの下流側貫通孔231bは、低圧配管23aの周方向において互いに180度離れた位置に形成されている。そして、2つの下流側貫通孔231bは、合流箇所よりも下流の空気が、導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気によって、低圧配管23aの周方向に沿って時計回り(図1(b)において矢印R1で示す方向)に流れるように形成されている。
合流部は、低圧配管23a内を流入する空気の流れ方向と、導入配管25内から低圧配管23a内に導入される空気の流れ方向とが、異なるように導入配管25と低圧配管23aとを接続させている。つまり、導入配管25は、低圧配管23a内を流通する空気と導入配管25から低圧配管23a内に導入された空気とが合流する合流箇所の前後で低圧配管23a内を流通する空気の流れが変わるように低圧配管23aに接続されていると言える。
次に、第1の実施形態の作用について説明する。
各導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気によって、低圧配管23a内を流れる空気の方向が、合流箇所の前後で変わる。よって、低圧配管23a内を流れる空気の流れが撹乱して、低圧配管23a内を流れる空気に含まれる液滴の水が微細化する。微細化された水を含む空気は、低圧配管23aから第3ケース内配管231内に導入される。これにより、第1ケース内配管221a及び第3ケース内配管231を介して、第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気と、第1ケース内配管221a内を流れる空気とが、熱交換する際に、第3ケース内配管231内に導入された空気に含まれている水が、第1ケース内配管221a内を流れる空気からの熱によって蒸発し易くなる。よって、この水の蒸発潜熱を利用して、第1ケース内配管221aが効率良く冷却され、第1ケース内配管221a内を流れる空気が効率良く冷却される。
第1の実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)低圧配管23aにおける下流側貫通孔231bを区画する面23dは、導入配管25が接続される合流部として機能する。下流側貫通孔231bは、低圧配管23a内を流れる空気の方向が、導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気によって、合流箇所の前後で変わるように形成されている。これによれば、導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気によって、低圧配管23a内を流れる空気の方向が、合流箇所の前後で変わる。よって、低圧配管23a内を流れる空気の流れが撹乱して、低圧配管23a内を流れる空気に含まれる液滴の水が微細化する。そして、微細化された水を含む空気は、低圧配管23aから第3ケース内配管231内に導入される。これにより、第1ケース内配管221a及び第3ケース内配管231を介して、第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気と、第1ケース内配管221a内を流れる空気とが、熱交換する際に、第3ケース内配管231内に導入された空気に含まれている水が、第1ケース内配管221a内を流れる空気からの熱によって蒸発し易くなる。よって、この水の蒸発潜熱を利用して、第1ケース内配管221aが効率良く冷却され、第1ケース内配管221a内を流れる空気を効率良く冷却することができる。
(2)導入配管25が接続される合流部として機能する面23dは、低圧配管23aにおける膨張機13よりも第3ケース内配管231に近い位置に配置されている。これによれば、微細化された水を含む空気を、低圧配管23aから第3ケース内配管231内に効率良く導入することができる。
(3)本実施形態では、第1ケース内配管221a内を流れる空気は、第2ケース内配管162内を流れる冷却水によって冷却されるとともに、第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気によっても冷却される。よって、第2ケース内配管162内を流れる冷却水のみで第1ケース内配管221a内を流れる空気を冷却する場合に比べて、第1ケース内配管221a内を流れる空気を効率良く冷却することができる。
(第2の実施形態)
以下、燃料電池システムを具体化した第2の実施形態を図2にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。第2の実施形態の燃料電池システム10においては、第1の実施形態で説明した2つの導入配管25は設けられていない。
図2に示すように、低圧配管23aは、低圧配管23aの内部に、低圧配管23aの中央部から放射状に延びる羽根形状である撹乱部26を複数(図2に示す実施形態では3つ)有している。各撹乱部26は板状であるとともに、低圧配管23aの延設方向に対して傾斜している。各撹乱部26は、低圧配管23aにおける膨張機13よりも第3ケース内配管231に近い位置に配置されている。
次に、第2の実施形態の作用について説明する。
低圧配管23a内を流れる空気が各撹乱部26に衝突すると、低圧配管23a内を流れる空気の方向が、変えられる。つまり、低圧配管23a内を流れる空気の方向は、各撹乱部26の前後で変わる。これにより、撹乱部26よりも下流の空気は撹乱され、低圧配管23a内を流れる空気に含まれる液滴の水が微細化する。微細化された水を含む空気は、低圧配管23aから第3ケース内配管231内に導入される。これにより、第1ケース内配管221a及び第3ケース内配管231を介して、第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気と第1ケース内配管221a(冷却対象)内を流れる空気とが、熱交換する際に、第3ケース内配管231内に導入された空気に含まれている水が、第1ケース内配管221a内を流れる空気からの熱によって蒸発し易くなる。よって、この水の蒸発潜熱を利用して、第1ケース内配管221aが効率良く冷却され、第1ケース内配管221a内を流れる空気を効率良く冷却される。
第2の実施形態では以下の効果を得ることができる。
(4)低圧配管23aは、低圧配管23a内を流入する空気の流れを撹乱する撹乱部26を有する。これによれば、撹乱部26によって、低圧配管23a内を流入する空気の流れが撹乱され、低圧配管23a内を流れる空気に含まれる液滴の水が微細化する。微細化された水を含む空気は、低圧配管23aから第3ケース内配管231内に導入される。これにより、第1ケース内配管221a及び第3ケース内配管231を介して、第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気と、第1ケース内配管221a(冷却対象)内を流れる空気とが、熱交換する際に、第3ケース内配管231内に導入された空気に含まれている水が、第1ケース内配管221a内を流れる空気からの熱によって蒸発し易くなる。よって、この水の蒸発潜熱を利用して、第1ケース内配管221aが効率良く冷却され、第1ケース内配管221a内を流れる空気を効率良く冷却することができる。
(5)各撹乱部26は、低圧配管23aにおける膨張機13よりも第3ケース内配管231に近い位置に配置されている。これによれば、微細化された水を含む空気を、低圧配管23aから第3ケース内配管231内に効率良く導入することができる。
(6)第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、第1ケース内配管221a内を流れる空気は、第2ケース内配管162内を流れる冷却水によって冷却されるとともに、第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気によっても冷却される。よって、第2ケース内配管162内を流れる冷却水のみで第1ケース内配管221a内を流れる空気を冷却する場合に比べて、第1ケース内配管221a内を流れる空気を効率良く冷却することができる。
(7)撹乱部26は、羽根形状である。羽根形状である撹乱部26は、低圧配管23a内を流入する空気の流れを撹乱させ易い。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図3に示すように、低圧配管23aは、低圧配管23aの内部に、低圧配管23a内を流れる空気が衝突する衝突壁27を有していてもよい。衝突壁27は、低圧配管23aにおける膨張機13よりも第3ケース内配管231に近い位置に配置されている。これによれば、低圧配管23a内を流れる空気が衝突壁27に衝突すると、低圧配管23a内を流れる空気の方向が、衝突壁27の前後で変わり、衝突壁27よりも下流の空気は、撹乱される。よって、衝突壁27は、低圧配管23a内を流入する空気の流れを撹乱する撹乱部として機能する。そして、衝突壁27によって、低圧配管23a内を流入する空気の流れが撹乱されて、低圧配管23a内を流れる空気に含まれる液滴の水が微細化する。微細化された水を含む空気は、低圧配管23aから第3ケース内配管231内に導入される。これにより、第1ケース内配管221a及び第3ケース内配管231を介して、第3ケース内配管231内を流れる水を含む空気と、第1ケース内配管221a(冷却対象)内を流れる空気とが、熱交換する際に、第3ケース内配管231内に導入された空気に含まれている水が、第1ケース内配管221a内を流れる空気からの熱によって蒸発し易くなる。よって、この水の蒸発潜熱を利用して、第1ケース内配管221aが効率良く冷却され、第1ケース内配管221a内を流れる空気を効率良く冷却することができる。
○ 第1の実施形態において、各導入配管25が、同低圧配管23aから分岐されておらず、各導入配管25が第1高圧配管22aから分岐されていてもよい。そして、第1高圧配管22a内を流れる空気の一部が各導入配管25を介して低圧配管23a内に導入されるようにしてもよい。
○ 第1の実施形態において、各導入配管25が、同低圧配管23aから分岐されておらず、各導入配管25が第2高圧配管22bから分岐されていてもよい。そして、第2高圧配管22b内を流れる空気の一部が各導入配管25を介して低圧配管23a内に導入されるようにしてもよい。
○ 導入配管25が、第1高圧配管22a、第2高圧配管22b及び低圧配管23aのいずれからも分岐されておらず、導入配管25の上流端が外部に連通していてもよい。そして、外部からの空気を導入配管25から低圧配管23a内に導入するようにしてもよい。
○ 第1の実施形態において、導入配管25が接続される合流部として機能する面23dは、低圧配管23aにおける第3ケース内配管231よりも膨張機13に近い位置に配置されていてもよい。
○ 第1の実施形態において、各導入配管25の一端が、低圧配管23aの外周面に接合されていてもよい。この場合、低圧配管23aの外周面における各導入配管25が接合されている接合部位は、低圧配管23a内を流入する空気の流れ方向と、導入配管25内から低圧配管23a内に導入される空気の流れ方向とが、異なるように導入配管25と低圧配管23aとを接続させる合流部として機能する。
○ 第1の実施形態において、各導入配管25の他端が、上流側貫通孔232b各々に挿通された状態で低圧配管23aに接続されていてもよい。
○ 第1の実施形態において、2つの下流側貫通孔231bが、低圧配管23aの周方向において互いに180度離れた位置に形成されていなくてもよく、2つの下流側貫通孔231bの位置は適宜変更してもよい。
○ 第1の実施形態において、2つの下流側貫通孔231bは、各下流側貫通孔231bに挿入される導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気によって、低圧配管23a内を流れる空気が、合流箇所の下流において、低圧配管23aの周方向に沿って時計回りに流れるように形成されていたが、この限りではない。例えば、2つの下流側貫通孔231bは、各下流側貫通孔231bに挿入される導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気によって、低圧配管23a内を流れる空気が、合流箇所の下流において、低圧配管23aの周方向に沿って反時計回りに流れるように形成されていてもよい。
○ 第1の実施形態において、導入配管25の数は適宜変更してもよく、低圧配管23a内を流れる空気の方向が、導入配管25から低圧配管23a内に導入される空気によって合流箇所の前後で変われば、導入配管25は一つでもよい。
○ 第2の実施形態において、撹乱部26の数は、適宜変更してもよい。
○ 第2の実施形態において、各撹乱部26は、低圧配管23aにおける第3ケース内配管231よりも膨張機13に近い位置に配置されていてもよい。
○ 上記各実施形態において、第1高圧配管22aの全部が、配管収容ケース14内に設けられていてもよい。つまり、第1高圧配管22aの少なくとも一部が、配管収容ケース14内に設けられていればよい。
○ 上記各実施形態において、冷却対象は、燃料電池スタック11、圧縮機12(例えば、電動モータや圧縮機構部等)、第1循環配管15等であってもよい。要は、冷却対象は、膨張機13から排出されて低圧配管23aを流れる空気の温度よりも高温になるものであればよい。例えば、圧縮機12を冷却対象とした場合、圧縮機12を構成するハウジングの外面に、排出配管23の一部を直接取り付けるようにしてもよい。この場合、排出配管23における圧縮機12のハウジングの外面に取り付けられた部位が冷却部として機能する。
○ 上記各実施形態において、冷却部によって、第1ケース内配管221a内を流れる空気を十分冷却することができるのであれば、第2冷却水回路160を無くしてもよい。
○ 上記各実施形態において、第2循環配管16を無くして、第1循環配管15から分岐させた第1循環配管15の一部分である配管を配管収容ケース14内に設けてもよい。
○ 上記各実施形態において、圧縮機12は、電動モータで駆動するターボ式の電動流体機械であったが、例えば、スクロール式の電動流体機械やルーツ式の電動流体機械であってもよい。同様に、膨張機13も、例えば、スクロール式の電動流体機械やルーツ式の電動流体機械であってもよい。
10…燃料電池システム、11…燃料電池スタック、12…圧縮機、13…膨張機、22a…第1高圧配管、22b…第2高圧配管、23a…低圧配管、23d…合流部として機能する面、25…導入配管、26…撹乱部、27…撹乱部として機能する衝突壁、221a…冷却対象である第1ケース内配管、231…冷却部として機能する第3ケース内配管。

Claims (4)

  1. 空気を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機によって圧縮された空気が供給される燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックから排出された空気を膨張させて前記空気の排気エネルギーを回収する膨張機と、
    前記膨張機から排出された空気が流入するとともに冷却対象を冷却する冷却部と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記圧縮機と前記燃料電池スタックとの間を繋ぐ第1高圧配管と、
    前記燃料電池スタックと前記膨張機との間を繋ぐ第2高圧配管と、
    前記膨張機と前記冷却部との間を繋ぐ低圧配管と、を備え、
    前記低圧配管は、前記第1高圧配管から分岐される導入配管、前記第2高圧配管から分岐される導入配管、及び同低圧配管から分岐される導入配管のうち、少なくとも一つの導入配管が接続される合流部を有し、
    前記合流部は、前記低圧配管内を流入する空気の流れ方向と、前記導入配管内から前記低圧配管内に導入される空気の流れ方向とが、異なるように前記導入配管と前記低圧配管とを接続させたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記合流部は、前記低圧配管における前記膨張機よりも前記冷却部に近い位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記冷却対象は、前記第1高圧配管であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 空気を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機によって圧縮された空気が供給される燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックから排出された空気を膨張させて前記空気の排気エネルギーを回収する膨張機と、
    前記膨張機から排出された空気が流入するとともに冷却対象を冷却する冷却部と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記圧縮機と前記燃料電池スタックとの間を繋ぐ第1高圧配管と、
    前記燃料電池スタックと前記膨張機との間を繋ぐ第2高圧配管と、
    前記膨張機と前記冷却部との間を繋ぐ低圧配管と、
    前記低圧配管に接続され、前記低圧配管内に空気を導入する導入配管と、を備え、
    前記導入配管は、前記低圧配管内を流通する空気と前記導入配管から前記低圧配管内に導入された空気とが合流する合流箇所の前後で前記低圧配管内を流通する空気の流れが変わるように前記低圧配管に接続されることを特徴とする燃料電池システム。
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