JP2013182781A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮空気の温度を十分に下げることができ、駆動効率を向上させることができる燃料電池システムを提供する。また、加湿器を小型化できる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】空気供給流路11におけるコンプレッサ10と空冷式インタークーラ14との間と、カソードオフガス流路12におけるエキスパンダタービン17の下流側との間に架け渡されるように設けられ、空気供給流路11を流通する供給空気と、カソードオフガス流路12を流通するカソードオフガスとの間で熱の移動を行う熱回生器13と、カソードオフガス流路12における加湿器15とエキスパンダタービン17との間に設けられ、加湿器15から排出されたカソードオフガスの水分を除去し、この除去されたカソードオフガスをエキスパンダタービン17に供給するための水蒸気分離器41とを備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池システムに関するものである。
一般に、燃料電池システムの燃料電池には水素ガスと圧縮空気とが供給されるが、圧縮されたばかりの空気は高温であるので、燃料電池に適する温度まで冷却する必要がある。このため、圧縮空気生成用圧縮機と燃料電池との間の圧縮空気供給ラインに、空冷式の熱交換器が設けられている場合がある。
また、圧縮空気を圧縮空気生成用圧縮機のみで行おうとすると、圧縮空気生成用圧縮機の駆動電力が大きくなるので、圧縮空気生成用圧縮機の負荷を低減するために、燃料電池からの排出ガスのエネルギーを空気の圧縮に利用するターボチャージャを設けたものがある。ターボチャージャを設けた場合、ターボチャージャのコンプレッサから排出された圧縮空気が高温になる。このため、ターボチャージャの下流側にも大型の熱交換器、例えば水冷式の熱交換器が設けられる。
ここで、燃料電池からの排出ガスは高温であるが、ターボチャージャのタービンを通過すると断熱膨張により冷却される。このため、タービンと空気式の熱交換器とを空気排出流路(排出ガスライン)により接続し、空気式の熱交換器に導入される排出ガスを冷却ガスとして利用して、これからコンプレッサに入る空気を冷却する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、燃料電池とターボチャージャとの間に、加湿器を設ける場合が多い。これにより、燃料電池に導入される空気を、燃料電池から排出された水蒸気(生成水)を含む排出ガスを利用し、燃料電池に導入される空気を加湿するようになっている。
特開2002−56865号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、燃料電池からの排出ガス中に含まれる水蒸気を、加湿器によって十分に集積することが困難であるので、排出ガス中に水蒸気を含んだままターボチャージャのタービンに導入されてしまう。ここで、タービンを通過した排出ガスが断熱膨張により冷却されると、排出ガス中の水蒸気が凝縮される。
この水蒸気が凝縮される際に凝縮潜熱が放熱される、つまり、水蒸気を凝縮するために熱が出るので、タービンから排出された排出ガスの温度は期待されるほど下がらない。
このため、排出ガスと熱交換される導入空気もさほど冷却されないことから、圧縮空気生成用圧縮機から吐出された圧縮空気の温度が十分に下がりにくく、燃料電池システムの駆動効率が低下してしまうという課題がある。また、排出ガス中の水蒸気を十分に集積しようとすれば加湿器を大型化する必要があるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、圧縮空気の温度を十分に下げることができ、駆動効率を向上させることができる燃料電池システムを提供するものである。
また、加湿器を小型化できる燃料電池システムを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、燃料、及び酸化剤により発電する燃料電池(例えば、実施形態における燃料電池スタック2)と、前記燃料電池に供給される空気が流通する空気供給流路(例えば、実施形態における空気供給流路11)と、前記燃料電池から排出された前記空気が流通する空気排出流路(例えば、実施形態におけるカソードオフガス流路12)と、前記空気供給流路に接続されて、この空気供給流路に前記空気を供給する空気供給回転機(例えば、実施形態におけるコンプレッサ10)と、前記空気排出流路に配置されて前記空気供給回転機の回転軸(例えば、実施形態における回転軸18)と同軸に連結された回転軸(例えば、実施形態における回転軸18)を有するエキスパンダ(例えば、実施形態におけるエキスパンダタービン17)と、前記空気供給流路の前記空気供給回転機よりも下流側に設けられ、前記空気を冷却する冷却器(例えば、実施形態における空冷式インタークーラ14)と、前記空気供給流路の前記冷却器よりも下流側と前記空気排出流路との間に架け渡されるように設けられ、前記空気供給流路を流通する前記空気と、前記空気排出流路を流通する前記空気との間で水分の移動を行う加湿器(例えば、実施形態における加湿器15)と、前記空気供給流路における前記空気供給回転機と前記冷却器との間と、前記空気排出流路における前記エキスパンダの下流側との間に架け渡されるように設けられ、前記空気供給流路を流通する前記空気と、前記空気排出流路を流通する前記空気との間で熱の移動を行う熱交換器(例えば、実施形態における熱回生器13)と、前記空気排出流路における前記加湿器と前記エキスパンダとの間に設けられ、前記加湿器から排出された前記空気の水分を除去し、この除去された前記空気を前記エキスパンダに供給するための水蒸気分離器(例えば、実施形態における水蒸気分離器41)とを備えたことを特徴とする。
このように構成することで、加湿器から排出された空気の水分を従来よりも除去でき、エキスパンダで凝縮潜熱が生じてしまうことを防止できる。このため、エキスパンダから排出された空気の温度を従来よりも下げることができる。この排出された空気の温度を下げることにより、熱交換器での熱移動量を従来よりも増大させることができる。
請求項2に記載した発明は、前記空気供給回転機は、前記回転軸が動圧軸受(例えば、実施形態における空気動圧軸受92)にて軸支され、前記空気供給回転機によって前記空気供給流路に供給された前記空気を分流し、前記動圧軸受に導入する動圧用空気流路(例えば、第1実施形態における分岐空気流路11a、第2実施形態における分岐オフガス流路12a)が設けられ、この動圧空気流路が前記水蒸気分離器に設けられた排出空気導入部(例えば、実施形態における分流空気排出流路11b)に接続されていることを特徴とする。
このように構成することで、動圧軸受に導入する空気として空気供給流路に供給された空気を利用することができ、燃料電池システムの簡素化を図ることができる。また、水蒸気分離器によって空気から分離された水分を、空気供給流路に供給された空気を利用して脱離させる処理(パージ処理)を行うことができる。
請求項3に記載した発明は、前記動圧空気流路は、前記空気排出流路における前記エキスパンダの下流側から分岐して前記動圧軸受に接続されていることを特徴とする。
このように構成することで、エキスパンダにより膨張して温度が低下した空気を動圧軸受に導入することができるので、空気供給回転機、回転軸、及びエキスパンダで生じる熱の放熱性能を向上させることができる。
請求項1に記載した発明によれば、加湿器から排出された空気の水分を従来よりも除去でき、エキスパンダで凝縮潜熱が生じてしまうことを防止できる。このため、エキスパンダから排出された空気の温度を従来よりも下げることができる。また、加湿器から排出された空気の水分を従来よりも除去できる分、エキスパンダの凍結を防止できる。
さらに、エキスパンダから排出された空気の温度を下げることにより、熱交換器での熱移動量を従来よりも増大させることができる。このため、加湿器への給気温度が低下し、加湿器の加湿性能が向上するので、燃料電池システムの駆動効率を向上させることができる。また、加湿性能が向上する分、加湿器を小型化することも可能になる。
請求項2に記載した発明によれば、動圧軸受に導入する空気として空気供給流路に供給された空気を利用することができ、燃料電池システムの簡素化を図ることができる。また、水蒸気分離器によって空気から分離された水分を、空気供給流路に供給された空気を利用して脱離させる処理(パージ処理)を行うことができる。このため、さらに燃料電池システムの簡素化を図ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、エキスパンダにより膨張して温度が低下した空気を動圧軸受に導入することができるので、空気供給回転機、回転軸、及びエキスパンダで生じる熱の放熱性能を向上させることができる。このため、さらに、燃料電池システムの駆動効率を向上させることができる。また、放熱性能を向上させる分、燃料電池システム全体の小型化を図ることが可能になる。
本発明の第1実施形態における燃料電池システムの概略構成図である。 本発明の第1実施形態における凝縮潜熱の変化を示すグラフである。 本発明の第1実施形態における温度上昇△Tの変化を示すグラフである。 本発明の実施形態における収束温度の変化を示すグラフである。 本発明の実施形態における燃料電池スタックの入口付近における供給空気の湿度を示すグラフである。 本発明の第2実施形態における燃料電池システムの概略構成図である。
(第1実施形態)
(燃料電池システム)
次に、この発明の第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。尚、この実施形態における燃料電池システムは、燃料電池車両に搭載された態様である。
図1は、燃料電池システム1の概略構成図である。
同図に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池スタック(STK)2と、エゼクタ4と、コンプレッサ(Comp)10と、熱回生器(熱交換器、HEX)13と、加湿器(HUM)15と、エキスパンダタービン(Exp)17と、モータ(M)19と、水蒸気分離器41とを主要構成として備えている。
燃料電池スタック2は、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を、アノードとカソードとで両側から挟み込んで形成されたセルを複数積層して構成されている。そして、アノードに燃料として水素(燃料)を供給し、カソードに酸化剤として酸素を含む空気を供給すると、アノードで触媒作用により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過してカソードまで移動して、カソードで空気中の酸素と電気化学反応を起こして発電し、水が生成される。
図示しない水素タンクから供給される水素は、水素供給流路3、エゼクタ4を通って燃料電池スタック2のアノードに供給される。燃料電池スタック2で消費されなかった未反応の水素は、燃料電池スタック2からアノードオフガスとして排出され、アノードオフガス流路5を通ってエゼクタ4に戻され、水素タンクから供給される新鮮な水素と合流し再び燃料電池スタック2のアノードに供給される。
空気はコンプレッサ10によって加圧され、空気供給流路11を通って燃料電池スタック2のカソードに供給される。この空気中の酸素が酸化剤として発電に供された後、燃料電池スタック2からカソードオフガスとして排出され、カソードオフガス流路12を通って排出される。尚、以下の説明では、燃料電池スタック2に供給される空気を供給空気と称す。
空気供給流路11においてコンプレッサ10よりも下流には、上流側から順に、熱回生器13、空冷式インタークーラ(I/C)14、加湿器15が設けられている。加湿器15は、空気供給流路11とカソードオフガス流路12との間に設けられており、カソードオフガス中の水分を膜を介して供給空気に移動させることによって供給空気を加湿する、いわゆる膜加湿器で構成されている。
カソードオフガス流路12において加湿器15よりも下流には、その上流側から順に、水蒸気分離器41、エキスパンダタービン17が設けられている。すなわち、カソードオフガス流路12における加湿器15とエキスパンダタービン17との間に、水蒸気分離器41が設けられている。
水蒸気分離器41は、水蒸気分離膜や、水蒸気を選択的に透過させるイオン交換樹脂などを備えている。水蒸気分離膜としては、例えばセラミックスを微細な細孔を有する多孔質の薄膜にすることによって得られる。尚、水蒸気分離膜の水蒸気分離機構については特に限定するものではないが、水蒸気が凝縮性であることから、細孔内での表面拡散、あるいは毛管凝縮機構が支配的になると考えられる。
エキスパンダタービン17とコンプレッサ10は、共通の回転軸18によって連結されており、回転軸18を回転する駆動モータ19を備えている。駆動モータ19は、モータケーシング91を有しており、このモータケーシング91内に空気動圧軸受92が設けられている。
空気動圧軸受92は、空気供給流路11から分岐する分岐空気流路11aに接続され、コンプレッサ10によって空気供給流路11に供給された空気のうち、分岐空気流路11aに分流した分流空気によって、モータケーシング91に対して回転軸18を回転自在に支持する。また、空気動圧軸受92は、分流空気を排出する分流空気排出流路11bの一端が接続されている。
ここで、分流空気排出流路11bの一端は、水蒸気分離器41に接続されている。そして、水蒸気分離器41によって分離された水分を、分流空気排出流路11bに流通された分流空気によって、水蒸気分離器41から脱離させる処理(パージ処理)を行うように構成されている。
コンプレッサ10は、駆動モータ19と、カソードオフガスの有するエネルギーによって作動するエキスパンダタービン17とによって駆動される。
熱回生器13は、コンプレッサ10と空冷式インタークーラ14との間の空気供給流路11と、カソードオフガス流路12におけるエキスパンダタービン17の下流側との間に架け渡されて設置されており、空気供給流路11を流通する供給空気とエキスパンダタービン17から排出されたカソードオフガスとの間で熱の授受をするように構成されている。
このような構成のもと、加湿器15によって回収しきれなかったカソードオフガス中の水分が、水蒸気分離器41によってカソードオフガスから分離される。このため、エキスパンダタービン17で凝縮潜熱が生じてしまうことが防止され、エキスパンダタービン17を通過したカソードオフガスが断熱膨張により冷却される。以下、より具体的に説明する。
図2は、縦軸をカソードオフガス流路12を流通するカソードオフガスの凝縮潜熱(kW)とし、横軸をエキスパンダタービン17の入口付近の水蒸気流量(NLM)としたときの凝縮潜熱の変化を示すグラフである。
同図に示すように、エキスパンダタービン17の入口付近の水蒸気流量が少ないと、凝縮潜熱が低いことが確認できる。
図3は、縦軸をカソードオフガスの凝縮潜熱が放熱されることによる温度上昇△T(℃)とし、横軸をエキスパンダタービン17の入口付近の水蒸気流量(NLM)としたときの温度上昇△Tの変化を示すグラフである。
同図に示すように、エキスパンダタービン17の入口付近の水蒸気流量が少ないと、凝縮潜熱が低いので、温度上昇も低いことが確認できる。
このため、エキスパンダタービン17により断熱膨張されたカソードオフガスの温度が十分低下する。この断熱膨張されたカソードオフガスは、熱回生器13によって空気供給流路11を流通する供給空気との間で熱の授受を行う。これにより、コンプレッサ10により加圧された供給空気が冷却される。さらに、この供給空気が、空冷式インタークーラ14により冷却され、この後、加湿器15を介して燃料電池スタック2に導入される。
また、空気供給流路11から分岐空気流路11aによって分流された分流空気が空気動圧軸受92、及び分流空気排出流路11bを介して水蒸気分離器41に導入される。すなわち、分流空気は、水蒸気分離器41によってカソードオフガスから分離された水分を、水蒸気分離器41から脱離させるパージ処理用として用いられる。
(効果)
したがって、上述の第1実施形態によれば、カソードオフガス流路12における加湿器15とエキスパンダタービン17との間に、水蒸気分離器41を設けることによってエキスパンダタービン17から排出されるカソードオフガスの温度を下げることができる。また、水蒸気分離器41によってカソードオフガスから水分を除去出来る分、エキスパンダタービン17の凍結を防止することができる。
これに加え、コンプレッサ10と空冷式インタークーラ14との間の空気供給流路11と、カソードオフガス流路12におけるエキスパンダタービン17の下流側との間に、熱回生器13が架け渡されて設置されているので、十分温度が下がったカソードオフガスと供給空気との間で熱の授受が促進される。このため、空気供給流路11における熱回生器13の出口の収束温度を従来よりも下げることができる。以下に、より具体的に示す。
図4は、縦軸を収束温度(℃)とし、横軸をコンプレッサ10の出口、空気供給流路11における熱回生器13の出口、空冷式インタークーラ14、及び加湿器15の入口とした場合の、各部の収束温度の変化を示し、従来と、本第1実施形態、及び後述の第2実施形態とを比較したグラフである。
同図に示すように、空気供給流路11における熱回生器13の出口の収束温度が従来よりも下がることが確認できる。
このように、熱回生器13の出口の収束温度が従来よりも下がるので、空気供給流路11における熱回生器13よりも下流側に設けられている空冷式インタークーラ14の小型化を図ることができる。また、加湿器15への給気温度が低下するので、加湿器15の加湿性能が向上する。以下に、より具体的に示す。
図5は、燃料電池スタック2の入口付近における供給空気の湿度(Rh%)を、従来と、本第1実施形態、及び後述の第2実施形態とで比較したグラフである。
同図に示すように、加湿器15の加湿性能が向上することにより、燃料電池スタック2の入口付近における供給空気の湿度が向上することが確認できる。このように、加湿器15の加湿性能が向上することにより、燃料電池システム1の駆動効率を向上させることができる。また、加湿性能が向上するので、加湿器15自体を小型化することも可能である。
さらに、上述の第1実施形態によれば、空気動圧軸受92と水蒸気分離器41との間に架け渡されるように分流空気排出流路11bが設けられ、空気動圧軸受92に利用された分流空気を、さらに水蒸気分離器41から脱離させる処理(パージ処理)を行うために利用するように構成しているので、燃料電池システム1の簡素化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を図6に基づいて説明する。
図6は、第2実施形態における燃料電池システム21の概略構成図である。尚、第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する。
この第2実施形態において、燃料電池システム21は、燃料電池スタック2と、エゼクタ4と、コンプレッサ10と、熱回生器13と、加湿器15と、エキスパンダタービン17と、駆動モータ19と、水蒸気分離器41とを主要構成として備えている点、カソードオフガス流路12における加湿器15とエキスパンダタービン17との間に、水蒸気分離器41が設けられている点、熱回生器13は、コンプレッサ10と空冷式インタークーラ14との間の空気供給流路11と、カソードオフガス流路12におけるエキスパンダタービン17の下流側との間に架け渡されて設置されている点等の基本的構成は、前述した第1実施形態と同様である。
ここで、第2実施形態と第1実施形態との相違点は、第1実施形態の駆動モータ19のモータケーシング91内に設けられている空気動圧軸受92には、コンプレッサ10によって空気供給流路11に供給された空気のうち、分岐空気流路11aに分流した分流空気が供給されているのに対し、第2実施形態の空気動圧軸受92には、エキスパンダタービン17から排出されてカソードオフガスが分流されて供給されている点にある。
すなわち、カソードオフガス流路12におけるエキスパンダタービン17と熱回生器13との間には、カソードオフガス流路12から分岐する分岐オフガス流路12aの一端が接続されている。一方、この分岐オフガス流路12aの他端は、空気動圧軸受92に接続されている。これにより、エキスパンダタービン17から排出されたカソードオフガスのうち、分岐オフガス流路12aに分流した分流オフガスによって、モータケーシング91に対し、回転軸18が回転自在に支持される。
また、空気動圧軸受92は、分流空気を排出する分流空気排出流路11bの一端が接続されており、分岐オフガス流路12aに流通された分流オフガスによって、水蒸気分離器41で分離された水分を水蒸気分離器41から脱離させるよう構成されている(パージ処理のための構成)。
したがって、上述の第2実施形態では、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。つまり、図4に示すように、空気供給流路11における熱回生器13の出口の収束温度を従来よりも下がることができ、空冷式インタークーラ14の小型化を図ることができる。
また、図5に示すように、燃料電池スタック2の入口付近における供給空気の湿度を向上させることができるので、燃料電池システム21の駆動効率を向上させることができる。また、加湿性能が向上するので、加湿器15自体を小型化することも可能である。
さらに、上述の第2実施形態では、エキスパンダタービン17により断熱膨張され、十分に温度が低下したカソードオフガスを空気動圧軸受92に供給しているので、コンプレッサ10、回転軸18、駆動モータ19、及びエキスパンダタービン17で生じる熱の放熱性能を向上させることができる。このため、燃料電池システム1の駆動効率を向上させることができる。
尚、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、水蒸気分離器41は、水蒸気分離膜や、水蒸気を選択的に透過させるイオン交換樹脂などを備えている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、カソードオフガス中に含まれる水蒸気を分離できるものであればよい。
1、21 燃料電池システム
2 燃料電池スタック(燃料電池)
10 コンプレッサ(空気供給回転機)
11 空気供給流路
11a 分岐空気流路(動圧空気流路)
11b 分流空気排出流路(排出空気導入部)
12 カソードオフガス流路(空気排出流路)
12a 分岐オフガス流路(動圧空気流路)
13 熱回生器(熱交換器)
14 空冷式インタークーラ(冷却器)
15 加湿器
17 エキスパンダタービン(エキスパンダ)
18 回転軸
41 水蒸気分離器
92 空気動圧軸受(動圧軸受)

Claims (3)

  1. 燃料、及び酸化剤により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池に供給される空気が流通する空気供給流路と、
    前記燃料電池から排出された前記空気が流通する空気排出流路と、
    前記空気供給流路に接続されて、この空気供給流路に前記空気を供給する空気供給回転機と、
    前記空気排出流路に配置されて前記空気供給回転機の回転軸と同軸に連結された回転軸を有するエキスパンダと、
    前記空気供給流路の前記空気供給回転機よりも下流側に設けられ、前記空気を冷却する冷却器と、
    前記空気供給流路の前記冷却器よりも下流側と前記空気排出流路との間に架け渡されるように設けられ、前記空気供給流路を流通する前記空気と、前記空気排出流路を流通する前記空気との間で水分の移動を行う加湿器と、
    前記空気供給流路における前記空気供給回転機と前記冷却器との間と、前記空気排出流路における前記エキスパンダの下流側との間に架け渡されるように設けられ、前記空気供給流路を流通する前記空気と、前記空気排出流路を流通する前記空気との間で熱の移動を行う熱交換器と、
    前記空気排出流路における前記加湿器と前記エキスパンダとの間に設けられ、前記加湿器から排出された前記空気の水分を除去し、この除去された前記空気を前記エキスパンダに供給するための水蒸気分離器とを備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記空気供給回転機は、前記回転軸が動圧軸受にて軸支され、
    前記空気供給回転機によって前記空気供給流路に供給された前記空気を分流し、前記動圧軸受に導入する動圧用空気流路が設けられ、
    この動圧空気流路が前記水蒸気分離器に設けられた排出空気導入部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記動圧空気流路は、前記空気排出流路における前記エキスパンダの下流側から分岐して前記動圧軸受に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
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