JP6618729B2 - 荷役運搬機械のメンテナンスシステム - Google Patents

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Description

本発明は、荷役運搬機械のメンテナンスシステムに関するものである。
一般に、荷役運搬機械としては、例えば、アンローダ、コンテナクレーン、タワークレーン等が存在する。
前述の如き荷役運搬機械の場合、定期的にメンテナンスを実施し、作業員が現場でメンテナンス対象物を目視して点検を行い、必要に応じて部品交換等を行っていた。
尚、荷役運搬機械としてのアンローダに関する一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
特開2007−15833号公報
しかしながら、従来においては、メンテナンス対象物の使われ方や使用頻度をリアルタイムにデータとして取ることは少なく、又、データを取っても解析が充分に行われていなかった。
このため、従来における荷役運搬機械のメンテナンスは、作業員の経験と勘に頼るところが多くなっており、精度の良い効率的なものとは言い難く、多大な労力とコストを要していた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、データ解析を的確に行って精度向上並びに作業効率向上を図ることができ、労力削減とコストダウンにつながる荷役運搬機械のメンテナンスシステムを提供しようとするものである。
本発明は、メンテナンス対象物を備えた荷役運搬機械のメンテナンスシステムであって、
前記荷役運搬機械及びメンテナンス対象物に貼り付けられる識別用プレートと、
前記メンテナンス対象物の状態量を検出するセンサと、
該センサで検出されたメンテナンス対象物の状態量が入力され且つ該メンテナンス対象物を含む荷役運搬機械の駆動装置を制御する本体制御コントローラと、
該本体制御コントローラに対しインターネットを介して接続され、前記センサで検出されたメンテナンス対象物の状態量に基づき該メンテナンス対象物のメンテナンス情報並びに荷役運搬機械の運用実績の運転データが蓄積され、リアルタイムでの累積時間実績グラフを作成し、現時点での部品の使用状況を把握し、前記累積時間実績グラフに従い、閾値と比較してメンテナンス時期を割り出し、該メンテナンス時期をメンテナンス指令として出力するデータ管理サーバと、
該データ管理サーバに対しインターネットを介して接続され、内蔵されるカメラで捉えた前記識別用プレートの画像に基づいて特定される荷役運搬機械のメンテナンス対象物のメンテナンス情報を前記データ管理サーバから読み出して表示する、作業員が装着自在な装着表示装置と
を備え
前記閾値は、メンテナンス対象物を使用している状態でそれまでの実績値、経験値から割り出される閾値と、メンテナンス対象物を使用していない状態でそれまでの実績値、経験値から割り出される閾値とを含むことを特徴とする荷役運搬機械のメンテナンスシステムにかかるものである。
前記荷役運搬機械のメンテナンスシステムにおいて、前記識別用プレートは、形状及び描かれた模様・番号により荷役運搬機械及びメンテナンス対象物が特定されることが好ましい。
前記装着表示装置は、作業員が現実に見るメンテナンス対象物にメンテナンス情報をオーバーレイする拡張現実機能を有したウェアラブルグラスであることが好ましい。
又、前記装着表示装置は、作業員が実施したメンテナンスの内容を更新すべきメンテナンス情報として前記データ管理サーバへアップロードすることが好ましい。
本発明の荷役運搬機械のメンテナンスシステムによれば、データ解析を的確に行って精度向上並びに作業効率向上を図ることができ、労力削減とコストダウンにつながるという優れた効果を奏し得る。
本発明の荷役運搬機械のメンテナンスシステムの実施例を示す全体概要構成図である。 本発明の荷役運搬機械のメンテナンスシステムの実施例における識別用プレートを示す図である。 本発明の荷役運搬機械のメンテナンスシステムの実施例における装着表示装置としてウェアラブルグラスを用いた場合の作業員による操作手順を示すフローチャートである。 本発明の荷役運搬機械のメンテナンスシステムの実施例におけるメンテナンス対象物の運用グラフの一例を示す図である。 本発明のメンテナンスシステムが適用される荷役運搬機械の一例として連続式アンローダを示す概要構成図である。 図5のVI部詳細図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図6は本発明の荷役運搬機械のメンテナンスシステムの実施例である。
先ず、本発明のメンテナンスシステムが適用される荷役運搬機械の一例として連続式アンローダについてその概要を説明する。
前記荷役運搬機械としての連続式アンローダは、図5に示す如く、岸壁1に敷設されたレール2上を走行可能な走行フレーム3上に、傾動自在なブーム4を備えた旋回フレーム5を設け、前記ブーム4先端に、船倉6の内部の鉄鉱石等のバラ物7を掻き取って船倉6の外部に搬出可能なバケットエレベータ8を吊り下げてなる構成を有している。前記ブーム4の内部には、前記バケットエレベータ8で掻き取ったバラ物7をブーム4基端側へ搬送可能なブームコンベヤ9が配設されている。又、前記走行フレーム3には、前記ブームコンベヤ9からシュート11を介して送給されるバラ物7を走行フレーム3の外部に搬出可能な搬出コンベヤ10が配設されている。
前記連続式アンローダにおいては、船倉6の内部のバラ物7は、バケットエレベータ8のバケット19によって掻き取られて船倉6の外部に積み出され、ブームコンベヤ9によってブーム4の先端側から基端側へ搬送され、シュート11を介して搬出コンベヤ10上に落下し、該搬出コンベヤ10により走行フレーム3の外部へ搬出されるようになっている。
前記バケットエレベータ8は、図5及び図6に示す如く、前記ブーム4先端に上下方向へ延びる本体フレーム12を枢着して構成されている。該本体フレーム12の下端部には、端面を開放した外枠フレーム13に対し入れ子状となるよう内枠フレーム14を伸縮自在に配設してなる掻き取り部フレーム15が、昇降フレーム23を介し略水平に取り付けられている。前記掻き取り部フレーム15の外枠フレーム13の基端と内枠フレーム14の先端にはスプロケット16,17が設けられ、該スプロケット16,17と前記本体フレーム12上部に設けられたスプロケット18には、多数のバラ物7掻き取り用のバケット19を取り付けた無端状のチェーン20が掛け回されている。
前記外枠フレーム13に対する内枠フレーム14の伸縮は、シリンダ21の伸縮作動によって行われるようになっている。又、前記内枠フレーム14の伸縮に伴いチェーン20の張力変化が生じることをなくすために、前記外枠フレーム13は、本体フレーム12に対しシリンダ22の伸縮作動により昇降可能な昇降フレーム23に連結されている。図6中実線で示すように前記シリンダ21が伸張して内枠フレーム14が外枠フレーム13に対して伸びるときには、前記シリンダ21の作動と連動してシリンダ22が伸張し昇降フレーム23を介して外枠フレーム13が本体フレーム12側に引き寄せられる形で上昇するようになっている。一方、図6中仮想線で示すように前記シリンダ21が収縮して内枠フレーム14が外枠フレーム13に対して縮むときには、前記シリンダ21の作動と連動してシリンダ22が収縮し昇降フレーム23を介して外枠フレーム13が本体フレーム12側から離される形で下降し、これによりチェーン20の張力が常に一定に保持されるようになっている。
そして、本実施例では、図1に示す如く、複数(第一から第N)の現場に設けられた荷役運搬機械とオフィス等に設置されるデータ管理サーバ50との間でインターネットを介してデータのやり取りが行われるようになっている。
前記荷役運搬機械及びメンテナンス対象物51には、識別用プレート52が貼り付けられている。
前記メンテナンス対象物51の状態量は、センサ53によって検出され、該センサ53で検出されたメンテナンス対象物51の状態量は、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)等の本体制御コントローラ54に入力され、該本体制御コントローラ54によってメンテナンス対象物51を含む荷役運搬機械の駆動装置55としてのモータ56がインバータ57を介して制御されるようになっている。前記荷役運搬機械としての前記連続式アンローダの場合、前記駆動装置55としては、例えば、バケットエレベータ駆動モータ、バケットエレベータ旋回モータ、ブーム旋回モータ、走行モータ、ブーム起伏油圧ポンプのモータ、ブームコンベヤモータ等を挙げることができる。又、前記センサ53で検出される前記メンテナンス対象物51の状態量としては、例えば、各種モータの駆動回数や駆動時間等を挙げることができる。
前記本体制御コントローラ54はインターネット接続されるデータ通信端末58を備え、該データ通信端末58によって送信される前記センサ53で検出されたメンテナンス対象物51の状態量に基づき該メンテナンス対象物51のメンテナンス情報並びに荷役運搬機械の運用実績の運転データが、前記データ管理サーバ50に蓄積されるようになっている。
更に、前記データ管理サーバ50に対しインターネット接続され且つ作業員が装着自在な装着表示装置59を備えている。該装着表示装置59は、内蔵されるカメラで捉えた前記識別用プレート52の画像に基づいて特定される荷役運搬機械のメンテナンス対象物51のメンテナンス情報を前記データ管理サーバ50から読み出して表示するようになっている。前記装着表示装置59としては、例えば、作業員が現実に見るメンテナンス対象物51にメンテナンス情報をオーバーレイするウェアラブルグラスを採用することができる。因みに、前記装着表示装置59としてのウェアラブルグラスに対する情報表示に関しては、人が知覚する現実環境をコンピュータによって拡張する拡張現実(AR:Augmented Reality)の技術が応用できる。
前記識別用プレート52は、図2に示す如く、形状及び描かれた模様・番号により荷役運搬機械及びメンテナンス対象物51が特定されるようになっている。
前記荷役運搬機械を識別するための識別用プレート52は、荷役運搬機械の搭乗口(入口付近)に一つ貼り付けられている。前記識別用プレート52の形状が矩形形状であり、矩形形状の対角線で区切られる三角形の色が異なる模様で、番号が「1」であるならば、第一の荷役運搬機械であると識別されるようになっている。前記識別用プレート52の形状が矩形形状であり、矩形形状の対角線で区切られる三角形の色が異なる模様で、番号が「2」であるならば、第二の荷役運搬機械であると識別されるようになっている。
前記識別用プレート52の形状が五角形形状であり、番号が「1」であるならば、バケットエレベータ8の駆動部関係電気品であると識別されるようになっている。前記識別用プレート52の形状が五角形形状であり、番号が「2」であるならば、ブーム4の旋回関係電気品であると識別されるようになっている。
前記識別用プレート52の形状が円形形状であり、番号が「1」であるならば、バケットエレベータ8の駆動機械品であると識別されるようになっている。前記識別用プレート52の形状が円形形状であり、番号が「2」であるならば、ブーム4の駆動機械品であると識別されるようになっている。前記識別用プレート52の形状が円形形状であり、番号が「1−1」(大分類が「1」で、小分類が「1」)であるならば、バケットエレベータ8の駆動機械品のスプロケットであると識別されるようになっている。
尚、前記装着表示装置59としてのウェアラブルグラスで得られるメンテナンス情報としては、例えば、メンテナンス対象物51の仕様(名称や能力等)、モータ、インバータ、減速機等の部品単位の仕様(名称や能力等)、モータ、インバータ、シーケンサ等の電気品の取扱説明書関係、電気、機械の図面関係、センシングデータ(機器の駆動回数や駆動時間等)、前記センシングデータや経験則からの予測した部品交換時期や駆動部における給油、摩耗点検時期、これまでの交換履歴等がある。
そして、前記装着表示装置59としてウェアラブルグラスを用いた場合の作業員による操作手順は、図3に示すフローチャートのようになる。
先ず、作業員はメンテナンスを必要とする荷役運搬機械が設置された現地に移動する(ステップSw1参照)。この時、データ管理サーバ50ではメンテナンス解析が行われており(ステップSs1参照)、メンテナンス指令が出力され、メンテナンス報告書(兼作業リスト)が発行される(ステップSs2参照)。前記メンテナンス指令は、前記ステップSw1で現地に移動した作業員により、インターネットを介して確認される。
続いて、作業員はウェアラブルグラスを装着し、該ウェアラブルグラスを起動する(ステップSw2参照)。
前記ステップSw2でウェアラブルグラスを装着した作業員は、荷役運搬機械を識別するための識別用プレート52をウェアラブルグラスを通して見る(ステップSw3参照)。
前記ステップSw3で作業員が識別用プレート52をウェアラブルグラスを通して見ると、該ウェアラブルグラスに内蔵されるカメラで捉えた前記識別用プレート52の画像に基づいて、該識別用プレート52の形状及び描かれた模様・番号から荷役運搬機械の対象(データ管理サーバ50の登録機種)が特定される(ステップSg1参照)。該ステップSg1で荷役運搬機械の対象(データ管理サーバ50の登録機種)が特定されると、識別用プレート52の形状及び描かれた模様・番号に該当する荷役運搬機械のメンテナンス報告書及び機器配置図がデータ管理サーバ50から読み出され、ウェアラブルグラスに拡張現実(AR)情報として表示される(ステップSg2参照)。
前記ステップSg2でウェアラブルグラスに表示された機器配置図及びメンテナンス報告書(兼作業リスト)の項目に従って作業員はメンテナンス対象物51の位置まで移動する(ステップSw4参照)。
前記ステップSw4でメンテナンス対象物51の位置まで移動した作業員は、メンテナンス対象物51の識別用プレート52をウェアラブルグラスを通して見る(ステップSw5参照)。尚、前記メンテナンス対象物51を識別するための識別用プレート52は、該メンテナンス対象物51そのもの若しくは関連の機器に貼り付けられている。
前記ステップSw5で作業員が識別用プレート52をウェアラブルグラスを通して見ると、該ウェアラブルグラスに内蔵されるカメラで捉えた前記識別用プレート52の画像に基づいて、該識別用プレート52の形状及び描かれた模様・番号からメンテナンス対象物51の必要図面を含むメンテナンス情報がデータ管理サーバ50から読み出され、ウェアラブルグラスに拡張現実(AR)情報として表示される。因みに、小分類まで番号があるものは、それに該当するメンテナンス情報が自動的にウェアラブルグラスに拡張現実(AR)情報として表示される。但し、大分類の番号しか記載がないものは、作業員が小分類をウェアラブルグラスの操作部で選択することにより、該当するメンテナンス情報をウェアラブルグラスに拡張現実(AR)情報として表示させる(ステップSg3参照)。
前記ステップSg3でウェアラブルグラスに表示された必要図面を含むメンテナンス情報と現物の状態を作業員が確認して、メンテナンス作業(給油、部品交換等)を実施する(ステップSw6参照)。
前記ステップSw6で作業員がメンテナンス作業を実施した後、メンテナンス報告書(兼作業リスト)に実施内容をウェアラブルグラスの操作部から入力する(ステップSw7参照)。
前記ステップSw7で作業員がメンテナンス報告書(兼作業リスト)に実施内容をウェアラブルグラスの操作部から入力すると、入力された情報が拡張現実(AR)情報として表示され、データ管理サーバ50のメンテナンス報告書(兼作業リスト)に情報がアップロードされる(ステップSg4参照)。
前記ステップSg4でウェアラブルグラスからアップロードされた情報は、データ管理サーバ50に反映される(ステップSs3参照)。
前記ステップSw7で作業員がメンテナンス報告書(兼作業リスト)に実施内容をウェアラブルグラスの操作部から入力した後、他にメンテナンス対象物51があるか否かの判断が行われる(ステップSw8参照)。該ステップSw8で他にメンテナンス対象物51があると判断された場合、前記ステップSw4に戻り、以下、前述と同様の操作が繰り返される。前記ステップSw8で他にメンテナンス対象物51がないと判断された場合、作業員がメンテナンス報告書(兼作業リスト)を客先に提出し、実施内容を報告して作業を終了する(ステップSw9参照)。
前記データ管理サーバ50において、前記ステップSs1で行われるメンテナンス解析について以下に説明する。
前記荷役運搬機械の運転データは常時入手可能となっており、運用実績の運転データ(ビッグデータ)からメンテナンス情報が抽出され、メンテナンス指令がメンテナンス部門へ出力される。
前記メンテナンスに関するビッグデータの解析は、荷役運搬機械の機種毎に駆動又は動力(以下、モーションと称する)別のメンテナンス対象物51の区分けで行われる。
前記荷役運搬機械としての連続式アンローダのモーション別のメンテナンス対象物51の区分は、バケットエレベータ8の駆動、バケットエレベータ8の旋回、バケットエレベータ8の伸縮、ブーム4の旋回、ブーム4の起伏、走行関連、機内コンベヤ盤関連、センサ類、照明関連、その他機器となる。
上記内訳としては、駆動部、盤関連、センサ類、照明関連が挙げられる。前記駆動部には、モータ(油圧含む)、減速機、ブレーキ、駆動装置等がある。前記盤関連には、受電盤、動力盤、制御盤、操作盤、その他がある。前記センサ類には、リミットスイッチ、エンコーダ、パルスジェネレータ、近接スイッチ、特殊センサがある。前記照明関連には、投光器、蛍光灯、LED、その他がある。
前記モーション別のメンテナンス対象物51の運転データは、駆動(運転、スイッチオン)回数、駆動時間、負荷率を主データとする。尚、前記負荷率に関しては、各モーション別のメンテナンス対象物51で検出できるものを取り込み、盤関連、センサ類、照明関連等は、荷役負荷に係わりなく駆動回数、駆動時間のみを取り込むものとする。前記荷役運搬機械の使用データは、機種毎の運転(運転、スイッチオン)回数、運転時間、夜間照明時間をデータとする。
前記モーション別のメンテナンス対象物51のメンテナンス時期は、負荷率を加味した駆動時間の累積値と時期決定の判断基準から、効率の良い時期を割り出す。機種自体のメンテナンス時期は、機種の運転回数、及び運転時間の累積値と時期決定の判断基準から、効率の良い時期を割り出す。
前記メンテナンス時期決定の判断基準として、以下のメンテナンス対象物51の状態に対して判断時期の閾値(N1〜N5)を設定する。
(1)メンテナンス対象物51を使用している状態
N1:経過時間のみからの判断で、全寿命から割り出した最初のメンテナンス時期となる閾値であり、それまでの実績値、経験値から一つの閾値として割り出す。
N2:経過時間のみからの判断で、最初のメンテナンス時期となる閾値N1からどの程度の期間経過後に次のメンテナンスを行うべきかを示す閾値であり、それまでの実績値、経験値から一つの閾値として割り出す。
N3:累積時間と負荷率を使って求められ、寿命に近づいた場合の全体的な総合チェック時期を示す閾値であり、それまでの実績値、経験値から一つの閾値として割り出す。
N4:累積時間と負荷率を使って求められ、寿命の一歩手前で使用状態のチェック及び交換準備時期を示す閾値であり、それまでの実績値、経験値から一つの閾値として割り出す。
N5:累積時間と負荷率を使って求められ、設定寿命時期で機器交換するための時期を示す閾値であり、それまでの実績値、経験値から一つの閾値として割り出す。
(2)メンテナンス対象物51を使用していない状態
P1:メンテナンス対象物51を使用していない期間
Q1:メンテナンス対象物51を使用していない状態(駆動時間累積が変化しない状態)がある程度の期間(P1)まとまって経過した時に設定される閾値であり、メンテナンス対象物51が動いていない状態では部品に悪影響が出ることも想定されるので、それまでの実績値、経験値から一つの閾値として割り出す。
そして、荷役運搬機械の機種としてのメンテナンス時期は上記時期判断基準を用い、先ず、機種の中の複数のモーション別のメンテナンス対象物51のメンテナンス時期と機種自体のメンテナンス時期から総合的な判断により、機種としてのメンテナンス時期を一つ決定し、それをメンテナンス指令として出力する。又、メンテナンス解析結果からメンテナンス報告書(兼作業リスト)も同時に出力する。
前記メンテナンス指令はメンテナンス時期が割り出された際にメンテナンス部門にメンテナンス業務を促す指令であり、メンテナンス報告書(兼作業リスト)は点検項目や作業内容、部品交換の有無、給油・油交換の有無等を記載したものである。尚、メンテナンス業務に先立ち、モーション別のメンテナンス対象物51毎に必要となる図面、資料、取扱説明書等が集められ、装着表示装置59としてのウェアラブルグラスに出力可能な状態に準備されるようになっている。現場でのメンテナンス作業時には、直ぐ図面等が出せるようになっている。
前記メンテナンス指令及びメンテナンス報告書(兼作業リスト)に従って、メンテナンス業務を実施していけば、効率の良いメンテナンスを行うことができ、メンテナンス対象物51を常に最良の状態に維持でき、使用する場合でもメンテナンス対象物51は十分な機能を発揮できる。
メンテナンス業務終了時、結果を報告書に記入できるようにし、その数値もデータとして次回のメンテナンス時期算出の判断に使用できる形式である。
メンテナンスに関し、ある機種の荷役運搬機械のあるモーションのメンテナンス対象物51としての主要部品(例えば、モータ、減速機、ドラム、ワイヤ、ベアリング等)は、許容限界駆動時間を持っており、通常、この時間と使用期間のどちらか早い方をその部品の限界寿命として、交換することが推奨されている。一例をとって、使用実績による運用グラフについて説明する。その例として、前記主要部品の許容限界駆動時間が五万時間、試用期間を十年とする機械があるとする。
図4はメンテナンス対象物51の運用グラフの一例を示す図であり、横軸に年単位の経過時間[年]を取り、縦軸に負荷率を加味した使用累積時間を取っている。該使用累積時間は時間[H]単位で表されている。前記メンテナンス対象物51を24時間連続使用した場合の累積時間は仮想線で示されるようになるのに対し、負荷率を加味した実際の累積時間は実線で示されるようになる。メンテナンス対象物51の使用開始から累積時間は当然増加していくが、従来のメンテナンスの場合、メンテナンス対象物51を使うか使わないかにかかわらず、二年毎に定期的にメンテナンスを行っていた(図4におけるM1'、M2'、M3'、M4'、M5'参照)。本来、使用開始後の五年目以降にメンテナンス間隔を短くし、十年到達前には更に短くした方が現実的となるが、従来の場合、メンテナンス対象物51の使用状態が把握できていないので、定期的にならざるを得なかったわけである。
これに対し、本実施例のようにメンテナンス対象物51の運用実績データが入手できると、図4に示すようなリアルタイムでの累積時間実績グラフが描けるので、現時点で部品がどの程度使用されているかが把握できる。このグラフに従い、前記閾値(N1〜N5、Q1)と比較してメンテナンス時期が割り出せるので、該メンテナンス時期をメンテナンス指令(M1〜M5)として出力できる。
ここで、メンテナンス時期の判断基準としては、同一機種のデータとして保存されているメンテナンス実施記録から実績値、経験値を基に閾値(N1〜N5、Q1)を、例えば、以下のように設定する。
N1:五年で設定。
N2:三年後に設定し、八年を経過したら一年毎にN2'、N2''として設定。
N3:負荷率を加味した累積時間としてKtに設定。
N4:負荷率を加味した累積時間としてKrに設定。
N5:負荷率を加味した累積時間としてKlに設定。
Q1:メンテナンス対象物51を使用していない状態(駆動時間累積が変化しない状態)がある程度の期間(P1:半年)まとまって経過した時に設定される閾値であるため、図4の例では七年付近に設定されている。
そして、図4の例では、以下のように閾値(N1〜N5、Q1)によってメンテナンス指令(M1〜M5)を決定する。
第一回目の点検(メンテナンス指令M1)は、N1、Q1、N3の基準で早い時期から選択して決定される。
第二回目の点検(メンテナンス指令M2)は、N2、Q1、N3の基準で早い時期から選択して決定される。
第三回目の点検(メンテナンス指令M3)は、Q1、N2、N3の基準に対して早い時期から選択して決定される。
第四回目の点検(メンテナンス指令M4)は、Q1、N2'、N4の基準に対して早い時期から選択して決定される。
第五回目の点検(メンテナンス指令M5)は、Q1、N2''、N5の基準に対して早い時期から選択して決定される。
尚、どの閾値から選択するかは機種や部品によって決まることになる。
上記判断基準に従ってメンテナンス時期を定めると、図4において、先ず、閾値N1の五年目に最初の一回目のメンテナンスが行われることになるので、メンテナンス指令M1が出力される。定期メンテナンスであると、その間に閾値M1'及び閾値M2'で示される二回のメンテナンスが行われるが、この時点では累積時間にも余裕があるため、二回のメンテナンスは必ずしも必要ではないと考えられる。
次のメンテナンスは三年後の開始から八年目(閾値N2)であるが、その間にメンテナンス対象物51を使用しなかった期間(P1)が半年以上あったことにより、七年を少し経過したところでメンテナンス指令M2が出力されている。
更に七年の後半で累積時間がKt(閾値N3)に達したことにより、再度メンテナンス指令M3が出力されている。
その後、八年の後半で累積時間が次のKr(閾値N4)に達したことにより、メンテナンス指令M4が出されている。
更に、十年経っていないところで、累積時間がKl(閾値N5)に達したことにより、累積時間寿命として交換のためメンテナンス指令M5が出力されている。
このように、ビッグデータの解析結果に基づくメンテナンス指令の出力では、部品寿命に近づいた時に、比較的多くメンテナンス指令が出力されるため、より実用的なものとなる。
前述した通り、本実施例では、メンテナンス対象物51の使われ方や使用頻度に関するデータの解析が充分に行われ、従来における荷役運搬機械のメンテナンスとは異なり、作業員の経験と勘に頼ることなく、精度の良い効率的なメンテナンスを行うことが可能となる。
こうして、データ解析を的確に行って精度向上並びに作業効率向上を図ることができる。この例の方法をメンテナンス対象物51に適用してメンテナンスを行うことにより、労力削減とコストダウンにつながる。
そして、前記識別用プレート52は、形状及び描かれた模様・番号により荷役運搬機械及びメンテナンス対象物51が特定されるので、作業員による誤認を避けることができる。
又、前記装着表示装置59は、作業員が現実に見るメンテナンス対象物51にメンテナンス情報をオーバーレイする拡張現実機能を有したウェアラブルグラスであるため、メンテナンス対象物51毎に必要となる図面、資料、取扱説明書等を作業員が現場に持参しなくて済むと共に、メンテナンス対象物51の情報を入手するための入力操作が減り、ハンズフリーでメンテナンス作業を行うことができ、効率向上に役立つ。
更に又、前記装着表示装置59は、作業員が実施したメンテナンスの内容を更新すべきメンテナンス情報として前記データ管理サーバ50へアップロードするため、最新の情報がデータ管理サーバ50に蓄積されていく形となり、データの信頼性を高めることができる。
尚、本発明の荷役運搬機械のメンテナンスシステムは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、連続式アンローダ以外のコンテナクレーンやタワークレーン等にも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
50 データ管理サーバ
51 メンテナンス対象物
52 識別用プレート
53 センサ
54 本体制御コントローラ
55 駆動装置
59 装着表示装置

Claims (4)

  1. メンテナンス対象物を備えた荷役運搬機械のメンテナンスシステムであって、
    前記荷役運搬機械及びメンテナンス対象物に貼り付けられる識別用プレートと、
    前記メンテナンス対象物の状態量を検出するセンサと、
    該センサで検出されたメンテナンス対象物の状態量が入力され且つ該メンテナンス対象物を含む荷役運搬機械の駆動装置を制御する本体制御コントローラと、
    該本体制御コントローラに対しインターネットを介して接続され、前記センサで検出されたメンテナンス対象物の状態量に基づき該メンテナンス対象物のメンテナンス情報並びに荷役運搬機械の運用実績の運転データが蓄積され、リアルタイムでの累積時間実績グラフを作成し、現時点での部品の使用状況を把握し、前記累積時間実績グラフに従い、閾値と比較してメンテナンス時期を割り出し、該メンテナンス時期をメンテナンス指令として出力するデータ管理サーバと、
    該データ管理サーバに対しインターネットを介して接続され、内蔵されるカメラで捉えた前記識別用プレートの画像に基づいて特定される荷役運搬機械のメンテナンス対象物のメンテナンス情報を前記データ管理サーバから読み出して表示する、作業員が装着自在な装着表示装置と
    を備え
    前記閾値は、メンテナンス対象物を使用している状態でそれまでの実績値、経験値から割り出される閾値と、メンテナンス対象物を使用していない状態でそれまでの実績値、経験値から割り出される閾値とを含むことを特徴とする荷役運搬機械のメンテナンスシステム。
  2. 前記識別用プレートは、形状及び描かれた模様・番号により荷役運搬機械及びメンテナンス対象物が特定される請求項1記載の荷役運搬機械のメンテナンスシステム。
  3. 前記装着表示装置は、作業員が現実に見るメンテナンス対象物にメンテナンス情報をオーバーレイする拡張現実機能を有したウェアラブルグラスである請求項1又は2記載の荷役運搬機械のメンテナンスシステム。
  4. 前記装着表示装置は、作業員が実施したメンテナンスの内容を更新すべきメンテナンス情報として前記データ管理サーバへアップロードする請求項3記載の荷役運搬機械のメンテナンスシステム。
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