JP6618323B2 - 電子機器ケース - Google Patents

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Description

本発明は、電波の漏洩や干渉を防止することを目的として使用される電子機器ケースに関する。
従来の一般的な電子機器ケースは、下ケースと、下ケースに被嵌される上ケースとから構成されている。このような、従来の電子機器ケース100の構成の一例を図14ないし図15に示す。図14(a)は従来の電子機器ケース100の構成を示す平面図であり、図14(b)は従来の電子機器ケース100の側面図であり、図15(a)は従来の電子機器ケース100の構成を示す正面図であり、図15(b)は従来の電子機器ケース100の一部の構成を拡大してH−H断面図で示す側面図である。
従来の電子機器ケース100は図14(a)〜図15(a)に示すように、上面が開口した直方体状の下ケース110と、下ケース110の開口されている上面を閉塞するように被嵌される下面が開口された直方体状の上ケース111とから構成され、下ケース110に被嵌された上ケース111は、複数本のビスにより下ケース110に固着されている。下ケース110および上ケース111とは金属板を加工して作成されており、電子機器ケース100の内部の収納空間には高周波(RF)回路等が組まれた回路基板123が収納されている。下ケース110の前面の側板には4つのF型端子112が突出して設けられており、これらのF型端子112は回路基板123の入力部および出力部に接続されている。4つのF型端子112は入力端子、出力端子およびモニター端子とされている。入力端子(F型端子112)から入力されたRF信号は収納された回路基板123に供給され、回路基板123に組まれた回路で信号処理されたRF信号は出力端子(F型端子112)から出力される。
また、回路基板123の一面に検査用とされる4つのF型端子113が設けられており、4つのF型端子113の上端が、上ケース111の上面に形成された4つの貫通孔111aにそれぞれ臨んでいる。この状態を、1つのF型端子113を例に上げて図15(b)のH−H断面図に示す。この図に示すように、F型端子113は回路基板123の上面に下端が当接するよう配置され、F型端子113の下端から突出する接続端子が回路基板123を貫通して回路基板123に半田付けされている。F型端子113の上端の位置に上ケース111の上面に形成された円形の貫通孔111aが位置しており、このF型端子113にF型接栓を装着する際には、貫通孔111aの上から貫通孔11a内にF型接栓を挿入して、F型端子113に螺着している。
上記した従来の電子機器ケース100と同様の構造が特許文献1ないし特許文献3に開示されている。
特許第3331421号公報 特許第3362269号公報 特許第3376400号公報
従来の電子機器ケース100においては、F型端子113にF型接栓を装着するために、上ケース111の上面に貫通孔111aを形成する必要がある。この貫通孔111aにF型接栓を挿通して工具等を使用してF型端子113に螺着することから、貫通孔111aの径はF型接栓の径に比べてかなり大きな径とせざるを得ない。この結果、F型端子113と貫通孔111aとの間に間隙が生じるようになり、この間隙を介して回路基板123上を流れる高周波信号が電子機器ケース100の外部へ漏洩する。ここで、従来の電子機器ケース100における漏洩電界強度の周波数特性の一例を図16に示す。図16を参照すると、ケーブルテレビ(CATV)の下りの周波数帯域である70MHz〜770MHzにおいては、10dBμV/m以下の漏洩電界強度とすることができるが、BS・CS衛星放送の周波数帯域である1000MHz〜2602MHzにおいては、漏洩電界強度が10dBμV/m以上となり、特に、約1950MHz〜約2150MHzおよび約2400MHz〜約2600MHzの周波数帯域においては約25dBμV/m〜約30dBμV/mの漏洩電界強度に劣化することが分かる。このため、放送信号や携帯電話システム等の通信に悪影響を及ぼすおそれがあるという問題点があった。
そこで、本発明は、高周波信号の外部への漏洩を防止して、放送信号や通信との干渉を回避することのできる電子機器ケースを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器ケースは、少なくとも上面が開口されている箱状とされ、一面に同軸端子が設けられた回路基板が内部に収納される導電性の下ケースと、該下ケースの上面の開口を閉塞するように前記下ケースの上面に被嵌される、少なくとも下面が開口されている箱状とされ、前記同軸端子が臨む貫通孔が上面に形成されている導電性の上ケースと、上面が開口され、下面に挿通孔が形成された筒状部を有するシールド部材とを備え、前記前記シールド部材の挿通孔に、前記同軸端子を挿通させて、該同軸端子の下部に前記シールド部材の下面を当接させることにより、該同軸端子に前記シールド部材を装着これにより、前記同軸端子の上端が臨む前記貫通孔と前記回路基板との間に、前記シールド部材の前記筒状部介在されて、前記回路基板が前記貫通孔に対してシールドされることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、上面が開口され、下面に挿通孔が形成された筒状部を有するシールド部材を設け、シールド部材の挿通孔に、回路基板の一面に設けられた同軸端子を挿通させて、該同軸端子にシールド部材を装着することにより、上ケースの上面に形成され、同軸端子の上端が臨む貫通孔と回路基板との間に、シールド部材の筒状部を介在させてシールドしている。これにより、本発明の電子機器ケースは、外部への漏洩電界強度を低減することができる。
本発明の第1実施例にかかる電子機器ケースの構成を示す平面図および側面図である。 本発明の第1実施例にかかる電子機器ケースの構成を示す正面図および一部の構成を拡大して示すA−A断面図である。 本発明の第1実施例にかかる電子機器ケースの構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第1実施例にかかるF型端子の使用状態の構成を示す平面図および側面図である。 本発明の第1実施例にかかるF型端子の使用状態の構成を示す正面図および一部の構成を拡大して示すB−B断面図である。 本発明の電子機器ケースにかかるシールド部材の構成を示す斜視図、上面図、側面図、C−C断面図である。 本発明の第2実施例にかかる電子機器ケースの構成を示す平面図および一部の構成を拡大して示すD−D断面図である。 本発明の第3実施例にかかる電子機器ケースの構成を示す平面図および一部の構成を拡大して示すE−E断面図である。 本発明の第4実施例にかかる電子機器ケースの構成を示す平面図および一部の構成を拡大して示すF−F断面図である。 本発明の第5実施例にかかる電子機器ケースの構成を示す平面図および一部の構成を拡大して示すG−G断面図である。 本発明の電子機器ケースの漏洩電界強度の周波数特性を従来の電子機器ケースの漏洩電界強度の周波数特性と対比して示す図である。 本発明の第3実施例の電子機器ケースの漏洩電界強度の周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例の電子機器ケースの漏洩電界強度の周波数特性を示す図である。 従来の電子機器ケースの構成を示す平面図および側面図である。 従来の電子機器ケースの構成を示す正面図および一部の構成を拡大して示すH−H断面図である。 従来の電子機器ケースの漏洩電界強度の周波数特性を示す図である。
本発明の第1実施例の電子機器ケース1の構成を図1および図2に示す。図1(a)(b)は本発明の第1実施例にかかる電子機器ケース1の構成を示す平面図、および、その側面図であり、図2(a)は本発明の第1実施例にかかる電子機器ケース1の構成を示す正面図であり、図2(b)は本発明の第1実施例にかかる電子機器ケース1の構成の一部を拡大してA−A断面図で示す側面図ある。
これらの図に示す本発明の第1実施例にかかる電子機器ケース1は、図1(a)ないし図2(a)に示すように、上面が開口した直方体状とされた箱状の下ケース10と、下ケース10の開口されている上面を閉塞するように被嵌される下面が開口された直方体状の箱状の上ケース11とから構成されている。下ケース10および上ケース11とは金属板を加工して、それぞれ箱状に作成されて導電性とされており、内部の収納空間には高周波(RF)回路等が組まれた回路基板23が収納される。下ケース10の前面の側板には同軸端子とされる4つのF型端子12が突出して設けられており、これらのF型端子12は回路基板23の入力部および出力部に接続されている。4つのF型端子12は入力端子と、出力端子と、モニター端子とされている。入力端子(F型端子12)から入力されたRF信号は収納された回路基板23に供給され、回路基板23に組まれた回路で信号処理されたRF信号は出力端子(F型端子12)から出力される。例えば、ブースタの電子機器ケース1とされた場合は、2つの入力端子から入力されたRF信号が、回路基板23に組まれた回路で混合/分波されたり増幅され、増幅されたRF信号が混合/分岐されて出力端子から出力される。分岐されたRF信号は、モニター信号としてモニター端子から出力される。
また、回路基板23の一面に、レベル調整、保守点検、回路の動作を検証するために使用するモニター端子と検査用の同軸端子である4つのF型端子13が設けられており、4つのF型端子13の上端が、上ケース11の上面に形成された4つの貫通孔11aにそれぞれ臨んでいる。この状態を、1つのF型端子13を例に上げて図2(b)のA−A断面図に示す。この図に示すように、F型端子13は回路基板23の上面に下端が当接するよう配置され、F型端子13の下端から突出する接続端子が回路基板23を貫通して回路基板23に半田付けされている。F型端子13の上端の位置に上ケース11の上面に形成された円形の貫通孔11aが位置している。F型端子13は、後述するシールド部材20の挿通孔に挿通されて、シールド部材20はナット22によりF型端子13に固着されている。シールド部材20の上端は導電性の導通クッション21を介して、上ケース11の内面に当接している。このように、回路基板23と上ケース11の貫通孔11aとの間にシールド部材20の円筒状部が介在することになり、回路基板23は上ケース11の貫通孔11aに対してシールドされる。これにより、F型端子13と貫通孔11aとの間に間隙が生じていても、回路基板23から貫通孔11aを介して回路基板23上のRF信号が漏洩することを防止することができる。
ここで、図6にシールド部材20の構成を示す。図6(a)(b)(c)(d)はそれぞれシールド部材20の構成を示す斜視図、上面図、側面図、C−C断面図で示す側面図である。
シールド部材20は金属板を加工して作成されており、これらの図に示すように、下に行くほど径が若干細くなるテーパ状とされた円筒状の筒状部20aを有している。この筒状部20aの上端には、リング状の鍔部20bが外方へ向かって形成され、筒状部20aの底面20cには、ほぼ中央に円形の挿通孔20dが形成されている。
鍔部20bの外径r1は、上ケース11の上面に形成された貫通孔11aの径より大きくされ、筒状部20aの外径r2は、貫通孔11aの径より小さくされ、筒状部20aは貫通孔11aに挿通可能とされる。また、底面20cに形成された挿通孔20dの径r3はF型端子13の外径より若干大きくされ、挿通孔20d内にF型端子13を挿通可能とされている。また、シールド部材20の高さhは、回路基板23と上ケース11との間隔に応じた高さとされ、また、F型端子13の高さも考慮した高さとされている。
第1実施例の電子機器ケース1の分解図を図3に示す。
この図に示すように、上ケース11は、矩形の上板11cと、上板11cの両側から下方へ折曲されて形成された側板11bとを備え、金属板を加工して作成されている。上板11cには4つの円形の貫通孔11aが形成されている。下ケース10は、下ケース上部10aと下ケース下部10bとが重なるよう構成されており、両者の境界部に金属製の仕切り板10cが設けられている。下ケース上部10aと下ケース下部10bとは、金属板を加工して作成されており、下ケース上部10a内には回路基板23を取り付ける取付枠を備えている。また、下ケース上部10aの前面の側板には4つのF型端子12が突出するよう設けられている。下ケース下部10bの内部には、回路基板23を動作させる電源部が収納される。上ケース11の寸法は、下ケース10の寸法より若干大きくされて、上ケース11を下ケース10に被嵌できるようにされている。
第1実施例の電子機器ケース1を組み立てるには、下ケース10の下ケース上部10a内に回路基板23を配置して、回路基板23に設けられた取付孔の上から挿通したビスを取付枠10dに螺着することにより、回路基板23を下ケース上部10a内に取り付ける。次いで、4つのF型端子12と回路基板23の入力部および出力部との接続を行う。さらに、回路基板23に設けられた4つのF型端子13の上にシールド部材20をそれぞれ配置して、シールド部材20の挿通孔20d内にF型端子13が挿通されるようシールド部材20を下方へ移動していく。シールド部材20の底面20cがF型端子13の下部に形成された鍔部に当接したら、F型端子13の上端から六角のナット22をF型端子13に螺着していき、ナット22とF型端子13の鍔部との間に、シールド部材20の挿通孔20dの周縁部を挟持する。これにより、シールド部材20がF型端子13に固着される。上ケース11の上板11cに形成されている4つの貫通孔11aをそれぞれ囲むように、上板11cの内面に弾性を有する導通クッション21を貼着等により固着する。そして、上ケース11を下ケース10に被嵌すると、シールド部材20の鍔部20bの上端に導通クッション21が弾性的に当接し、回路基板23は上ケース11およびシールド部材20により貫通孔11aに対してシールドされるようになる。これにより、電子機器ケース1から外部への漏洩電界強度を低減することができ、放送信号や通信との干渉を回避することができる。
次に、本発明の第1実施例の電子機器ケース1の使用状態の構成を図4および図5に示す。図4(a)(b)は本発明の第1実施例にかかるF型端子13の使用状態の構成を示す平面図、および、その側面図であり、図5(a)は本発明の第1実施例にかかるF型端子13の使用状態の構成を示す正面図であり、図5(b)は本発明の第1実施例にかかるF型端子13の使用状態の構成の一部を拡大してA−A断面図で示す側面図である。
これらの図に示すF型端子13の使用状態では、4つのF型端子13のうちの1つに同軸ケーブル32の先端に設けられている同軸接栓であるF型接栓30が装着されている。図5(b)に示すように、F型接栓30は同軸ケーブル32の先端に装着され、カシメリング31によりF型接栓30が同軸ケーブル32に一体化されている。F型接栓30を、F型端子13の外周に螺合していくと、その中心導体がF型端子13の中心コンタクトに挿入されて電気的に接続される。このようにして、F型接栓30をF型端子13に装着することから、上ケース11の上板11cに形成されている貫通孔11aの大きさが、螺着可能な大きさとされる。このため、貫通孔11aとF型接栓30との間には間隙が生じることになるが、この間隙と回路基板23との間には、図示するように、シールド部材20の筒状部20aが介在するようになる。これにより、上記間隙は回路基板23からシールドされることから、上記間隙を介して回路基板23を流れるRF信号が漏洩することを防止することができる。また、F型接栓30が装着されていないF型端子13が臨む貫通孔11aにもシールド部材20が設けられていることから、上記と同じ理由により、貫通孔11aを介して回路基板23を流れるRF信号が漏洩することを防止することができる。
次に、本発明の第2実施例の電子機器ケース2の構成を図7に示す。図7(a)(b)は本発明の第2実施例にかかる電子機器ケース2の構成を示す平面図、および、その構成の一部を拡大してD−D断面図で示す側面図である。第2実施例の電子機器ケース2は貫通孔11aをシールドする構成が第1実施例の電子機器ケース1と異なるだけとされているので、その構成についてのみ以下に説明する。
図7(b)に示すように、回路基板23に設けられた4つのF型端子13には、それぞれシールド部材20が固着されている。すなわち、ナット22とF型端子13の鍔部との間に、シールド部材20の挿通孔20dの周縁部が挟持されている。そして、上ケース11を下ケース10に被嵌すると、シールド部材20の鍔部20bの上端面が上ケース11の上板11cの内面に弾性的に当接する。これにより、シールド部材20と上ケース11との間に間隙がなくなることから、回路基板23と上ケース11の貫通孔11aとの間にシールド部材20の円筒状部20aが介在することになり、回路基板23は上ケース11の貫通孔11aに対してシールドされる。従って、回路基板23は上ケース11およびシールド部材20により貫通孔11aに対してシールドされるので、電子機器ケース2から外部への漏洩電界強度を低減することができ、放送信号や通信との干渉を回避することができる。
次に、本発明の第3実施例の電子機器ケース3の構成を図8に示す。図8(a)(b)は本発明の第3実施例にかかる電子機器ケース3の構成を示す平面図、および、その構成の一部を拡大して示すE−E断面図である。第3実施例の電子機器ケース3は貫通孔11aをシールドする構成が第1実施例の電子機器ケース1と異なるだけとされているので、その構成についてのみ以下に説明する。
図8(b)に示すように、回路基板23に設けられた4つのF型端子13には、それぞれシールド部材20が固着されている。すなわち、ナット22とF型端子13の鍔部との間に、シールド部材20の挿通孔20dの周縁部が挟持されている。そして、上ケース11を下ケース10に被嵌すると、シールド部材20の鍔部20bの上端面が上ケース11の上板11cの内面と対面するようになる。この場合、シールド部材20と上ケース11との間に若干の間隙が生じるが、回路基板23と上ケース11の貫通孔11aとの間にシールド部材20の円筒状部が介在していることから、回路基板23は上ケース11の貫通孔11aに対してほぼシールドされるようになる。従って、電子機器ケース2から外部への漏洩電界強度を低減することができ、放送信号や通信との干渉を回避することができる。
次に、本発明の第4実施例の電子機器ケース4の構成を図9に示す。図9(a)(b)は本発明の第4実施例にかかる電子機器ケース4の構成を示す平面図、および、その構成の一部を拡大して示すF−F断面図である。第4実施例の電子機器ケース4は回路基板23をシールドする構成が第1実施例の電子機器ケース1と異なると共に、組立方が若干異なるので、異なる構成および組立方についてのみ以下に説明する。
図9(b)に示すように、第4実施例の電子機器ケース4では、上ケース11の上板11cに円筒状の凹部11dが形成されており、凹部11dの底面に円形の貫通孔41aが形成されている。そして、貫通孔41aの径は、シールド部材20の挿通孔20dの径r3とほぼ同じとされ、凹部11dの内径は、シールド部材20の径r2とほぼ同じとされ、凹部11dの深さは、シールド部材20の高さhとほぼ同じとされている。この凹部11dは、第1実施例の電子機器ケース1の貫通孔11aの位置に4つ形成されている。
そして、上ケース11を下ケース10に被嵌すると、回路基板23に設けられた4つのF型端子13が、上板11cに形成されている凹部11dの貫通孔41aをそれぞれ挿通して、凹部11d内に位置するようになる。凹部11dの下面がF型端子13の下部に形成された鍔部に当接した状態において、凹部11dの上から六角のナット22をF型端子13に螺着していく。これにより、ナット22とF型端子13の鍔部との間に、上板11cの貫通孔41aの周縁部が挟持され、回路基板23と上ケース11との間に円筒状の凹部11dが介在することになり、回路基板23は上ケース11の凹部11dによりシールドされる。従って、回路基板23は上ケース11および凹部11dによりシールドされ、電子機器ケース4から外部への漏洩電界強度を低減することができ、放送信号や通信との干渉を回避することができる。
次に、本発明の第5実施例の電子機器ケース5の構成を図10に示す。図10(a)(b)は本発明の第5実施例にかかる電子機器ケース5の構成を示す平面図、および、その構成の一部を拡大してG−G断面図で示す側面図である。第5実施例の電子機器ケース5は貫通孔11aをシールドする構成が第1実施例の電子機器ケース1と異なると共に、組立方が若干異なるので、異なる構成および組立方についてのみ以下に説明する。
図10(b)に示すように、回路基板23を収納している下ケース10に上ケース11を被嵌すると、F型端子13が上ケース11に形成された貫通孔11aにそれぞれ臨むようになる。次いで、貫通孔11aの上からシールド部材20を貫通孔11a内に挿通する。この場合、シールド部材20の挿通孔20dに回路基板23に設けられたF型端子13が挿通されていく。そして、六角のナット22をF型端子13に螺合していくと、ナット22とF型端子13の鍔部との間に、シールド部材20の挿通孔20dの周縁部が挟持されると共に、シールド部材20の鍔部20bの下面が上板11cの外面に弾性的に当接する。これにより、シールド部材20と上ケース11との間に間隙がなくなり、回路基板23と上ケース11の貫通孔11aとの間にシールド部材20の円筒状部20aが介在することになるから、回路基板23は上ケース11およびシールド部材20により貫通孔11aに対してシールドされるようになる。従って、電子機器ケース2から外部への漏洩電界強度を低減することができ、放送信号や通信との干渉を回避することができる。
ここで、本発明の第1実施例および第3実施例の電子機器ケース1,3における漏洩電界強度の周波数特性を、従来の電子機器ケース100における漏洩電界強度の周波数特性と対比して図11に示す。また、本発明の第3実施例の電子機器ケース3における漏洩電界強度の周波数特性を図12に、本発明の第1実施例の電子機器ケース1における漏洩電界強度の周波数特性を図13に示す。
これらの図を参照すると、BS・CS衛星放送の周波数帯域における約1950MHz〜約2150MHzおよび約2400MHz〜約2600MHzの周波数帯域において、本発明の第1実施例および第3実施例の電子機器ケース1,3における漏洩電界強度の周波数特性が最大で約8dBμV/mも向上していることが分かる。これは、シールド部材20による作用効果である。また、第3実施例の電子機器ケース3のようにシールド部材20の上端が上ケース11に接触していなくても、シールド部材20による作用効果が認められ、第1実施例の電子機器ケース1のように、シールド部材20の上端が導通クッション21などの部材を追加して上ケース11に密着するよう接触している場合は、シールド部材20による作用効果が顕著に認められることが分かる。なお、BS・CS衛星放送の上記の範囲以外の周波数帯域およびケーブルテレビ(CATV)の下りの周波数帯域においては、本発明の第1実施例および第3実施例の電子機器ケース1,3における漏洩電界強度の周波数特性は、従来の電子機器ケース100の漏洩電界強度の周波数特性とほぼ同様とされていることが分かる。このように、本発明にかかる電子機器ケースでは、漏洩電界強度の周波数特性が向上され、外部への漏洩電界強度を低減することができる。
以上説明した本発明にかかる各実施例の電子機器ケースは、CATVおよびBS・CS衛星放送の受信信号を増幅するブースタや、コンバータ、ミキサーなどの電子機器ケースに適用することができる。また、シールド部材の形状や構成は一例であって、図6に示す形状および構成に限られるものではなく、漏洩する貫通孔と回路基板との間に介在することができる形状および構成とされていればよい。
また、上ケースおよび下ケースは、例えば、鉄板に錆に強い金属をメッキした金属板を加工して形成されていることから弾性を有しており、第2実施例および第5実施例の電子機器ケースのように、シールド部材と上ケースとの接触は弾性による接触となって、ほぼ密着して接触するようになり、シールド効果が向上する。そして、第1実施例の電子機器ケース1のように、弾性を有する導通クッションをシールド部材と上ケースとの間に介在させて接触させると、完全に密着して接触するようになり、シールド効果はさらに向上する。
1 電子機器ケース、2 電子機器ケース、3 電子機器ケース、4 電子機器ケース、5 電子機器ケース、10 下ケース、10a 下ケース上部、10b 下ケース下部、10c 仕切り板、10d 取付枠、11 上ケース、11a 貫通孔、11b 側板、11c 上板、11d 凹部、12 F型端子、13 F型端子、20 シールド部材、20a 筒状部、20b 鍔部、20c 底面、20d 挿通孔、21 導通クッション、22 ナット、23 回路基板、30 F型接栓、31 カシメリング、32 同軸ケーブル、41a 貫通孔、100 電子機器ケース、110 下ケース、111 上ケース、111a 貫通孔、112 F型端子、113 F型端子、123 回路基板

Claims (5)

  1. 少なくとも上面が開口されている箱状とされ、一面に同軸端子が設けられた回路基板が内部に収納される導電性の下ケースと、
    該下ケースの上面の開口を閉塞するように前記下ケースの上面に被嵌される、少なくとも下面が開口されている箱状とされ、前記同軸端子が臨む貫通孔が上面に形成されている導電性の上ケースと、
    上面が開口され、下面に挿通孔が形成された筒状部を有するシールド部材とを備え、
    前記前記シールド部材の挿通孔に、前記同軸端子を挿通させて、該同軸端子の下部に前記シールド部材の下面を当接させることにより、該同軸端子に前記シールド部材を装着これにより、前記同軸端子の上端が臨む前記貫通孔と前記回路基板との間に、前記シールド部材の前記筒状部介在されて、前記回路基板が前記貫通孔に対してシールドされることを特徴とする電子機器ケース。
  2. 前記シールド部材の上端が、前記上ケースの上面の内面に当接していることを特徴とする請求項1に記載の電子機器ケース。
  3. 前記シールド部材の上端が、導電性のクッションを介して前記上ケースの上面の内面に当接していることを特徴とする請求項1に記載の電子機器ケース。
  4. 前記シールド部材の上端が、前記上ケースの上面の内面と間隙を介して対面していることを特徴とする請求項1に記載の電子機器ケース。
  5. 前記筒状部の上端には外側へ向かって鍔部が形成され、前記上ケースの上面の上から前記貫通孔に前記シールド部材が挿入されることにより、前記シールド部材の前記挿通孔に前記同軸端子が挿通されると共に、前記鍔部の下面が前記上ケースの外面に当接することを特徴とする請求項1に記載の電子機器ケース。
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