JP6618323B2 - 電子機器ケース - Google Patents
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Description
上記した従来の電子機器ケース100と同様の構造が特許文献1ないし特許文献3に開示されている。
そこで、本発明は、高周波信号の外部への漏洩を防止して、放送信号や通信との干渉を回避することのできる電子機器ケースを提供することを目的としている。
シールド部材20は金属板を加工して作成されており、これらの図に示すように、下に行くほど径が若干細くなるテーパ状とされた円筒状の筒状部20aを有している。この筒状部20aの上端には、リング状の鍔部20bが外方へ向かって形成され、筒状部20aの底面20cには、ほぼ中央に円形の挿通孔20dが形成されている。
鍔部20bの外径r1は、上ケース11の上面に形成された貫通孔11aの径より大きくされ、筒状部20aの外径r2は、貫通孔11aの径より小さくされ、筒状部20aは貫通孔11aに挿通可能とされる。また、底面20cに形成された挿通孔20dの径r3はF型端子13の外径より若干大きくされ、挿通孔20d内にF型端子13を挿通可能とされている。また、シールド部材20の高さhは、回路基板23と上ケース11との間隔に応じた高さとされ、また、F型端子13の高さも考慮した高さとされている。
この図に示すように、上ケース11は、矩形の上板11cと、上板11cの両側から下方へ折曲されて形成された側板11bとを備え、金属板を加工して作成されている。上板11cには4つの円形の貫通孔11aが形成されている。下ケース10は、下ケース上部10aと下ケース下部10bとが重なるよう構成されており、両者の境界部に金属製の仕切り板10cが設けられている。下ケース上部10aと下ケース下部10bとは、金属板を加工して作成されており、下ケース上部10a内には回路基板23を取り付ける取付枠を備えている。また、下ケース上部10aの前面の側板には4つのF型端子12が突出するよう設けられている。下ケース下部10bの内部には、回路基板23を動作させる電源部が収納される。上ケース11の寸法は、下ケース10の寸法より若干大きくされて、上ケース11を下ケース10に被嵌できるようにされている。
これらの図に示すF型端子13の使用状態では、4つのF型端子13のうちの1つに同軸ケーブル32の先端に設けられている同軸接栓であるF型接栓30が装着されている。図5(b)に示すように、F型接栓30は同軸ケーブル32の先端に装着され、カシメリング31によりF型接栓30が同軸ケーブル32に一体化されている。F型接栓30を、F型端子13の外周に螺合していくと、その中心導体がF型端子13の中心コンタクトに挿入されて電気的に接続される。このようにして、F型接栓30をF型端子13に装着することから、上ケース11の上板11cに形成されている貫通孔11aの大きさが、螺着可能な大きさとされる。このため、貫通孔11aとF型接栓30との間には間隙が生じることになるが、この間隙と回路基板23との間には、図示するように、シールド部材20の筒状部20aが介在するようになる。これにより、上記間隙は回路基板23からシールドされることから、上記間隙を介して回路基板23を流れるRF信号が漏洩することを防止することができる。また、F型接栓30が装着されていないF型端子13が臨む貫通孔11aにもシールド部材20が設けられていることから、上記と同じ理由により、貫通孔11aを介して回路基板23を流れるRF信号が漏洩することを防止することができる。
図7(b)に示すように、回路基板23に設けられた4つのF型端子13には、それぞれシールド部材20が固着されている。すなわち、ナット22とF型端子13の鍔部との間に、シールド部材20の挿通孔20dの周縁部が挟持されている。そして、上ケース11を下ケース10に被嵌すると、シールド部材20の鍔部20bの上端面が上ケース11の上板11cの内面に弾性的に当接する。これにより、シールド部材20と上ケース11との間に間隙がなくなることから、回路基板23と上ケース11の貫通孔11aとの間にシールド部材20の円筒状部20aが介在することになり、回路基板23は上ケース11の貫通孔11aに対してシールドされる。従って、回路基板23は上ケース11およびシールド部材20により貫通孔11aに対してシールドされるので、電子機器ケース2から外部への漏洩電界強度を低減することができ、放送信号や通信との干渉を回避することができる。
図8(b)に示すように、回路基板23に設けられた4つのF型端子13には、それぞれシールド部材20が固着されている。すなわち、ナット22とF型端子13の鍔部との間に、シールド部材20の挿通孔20dの周縁部が挟持されている。そして、上ケース11を下ケース10に被嵌すると、シールド部材20の鍔部20bの上端面が上ケース11の上板11cの内面と対面するようになる。この場合、シールド部材20と上ケース11との間に若干の間隙が生じるが、回路基板23と上ケース11の貫通孔11aとの間にシールド部材20の円筒状部が介在していることから、回路基板23は上ケース11の貫通孔11aに対してほぼシールドされるようになる。従って、電子機器ケース2から外部への漏洩電界強度を低減することができ、放送信号や通信との干渉を回避することができる。
図9(b)に示すように、第4実施例の電子機器ケース4では、上ケース11の上板11cに円筒状の凹部11dが形成されており、凹部11dの底面に円形の貫通孔41aが形成されている。そして、貫通孔41aの径は、シールド部材20の挿通孔20dの径r3とほぼ同じとされ、凹部11dの内径は、シールド部材20の径r2とほぼ同じとされ、凹部11dの深さは、シールド部材20の高さhとほぼ同じとされている。この凹部11dは、第1実施例の電子機器ケース1の貫通孔11aの位置に4つ形成されている。
図10(b)に示すように、回路基板23を収納している下ケース10に上ケース11を被嵌すると、F型端子13が上ケース11に形成された貫通孔11aにそれぞれ臨むようになる。次いで、貫通孔11aの上からシールド部材20を貫通孔11a内に挿通する。この場合、シールド部材20の挿通孔20dに回路基板23に設けられたF型端子13が挿通されていく。そして、六角のナット22をF型端子13に螺合していくと、ナット22とF型端子13の鍔部との間に、シールド部材20の挿通孔20dの周縁部が挟持されると共に、シールド部材20の鍔部20bの下面が上板11cの外面に弾性的に当接する。これにより、シールド部材20と上ケース11との間に間隙がなくなり、回路基板23と上ケース11の貫通孔11aとの間にシールド部材20の円筒状部20aが介在することになるから、回路基板23は上ケース11およびシールド部材20により貫通孔11aに対してシールドされるようになる。従って、電子機器ケース2から外部への漏洩電界強度を低減することができ、放送信号や通信との干渉を回避することができる。
これらの図を参照すると、BS・CS衛星放送の周波数帯域における約1950MHz〜約2150MHzおよび約2400MHz〜約2600MHzの周波数帯域において、本発明の第1実施例および第3実施例の電子機器ケース1,3における漏洩電界強度の周波数特性が最大で約8dBμV/mも向上していることが分かる。これは、シールド部材20による作用効果である。また、第3実施例の電子機器ケース3のようにシールド部材20の上端が上ケース11に接触していなくても、シールド部材20による作用効果が認められ、第1実施例の電子機器ケース1のように、シールド部材20の上端が導通クッション21などの部材を追加して上ケース11に密着するよう接触している場合は、シールド部材20による作用効果が顕著に認められることが分かる。なお、BS・CS衛星放送の上記の範囲以外の周波数帯域およびケーブルテレビ(CATV)の下りの周波数帯域においては、本発明の第1実施例および第3実施例の電子機器ケース1,3における漏洩電界強度の周波数特性は、従来の電子機器ケース100の漏洩電界強度の周波数特性とほぼ同様とされていることが分かる。このように、本発明にかかる電子機器ケースでは、漏洩電界強度の周波数特性が向上され、外部への漏洩電界強度を低減することができる。
また、上ケースおよび下ケースは、例えば、鉄板に錆に強い金属をメッキした金属板を加工して形成されていることから弾性を有しており、第2実施例および第5実施例の電子機器ケースのように、シールド部材と上ケースとの接触は弾性による接触となって、ほぼ密着して接触するようになり、シールド効果が向上する。そして、第1実施例の電子機器ケース1のように、弾性を有する導通クッションをシールド部材と上ケースとの間に介在させて接触させると、完全に密着して接触するようになり、シールド効果はさらに向上する。
Claims (5)
- 少なくとも上面が開口されている箱状とされ、一面に同軸端子が設けられた回路基板が内部に収納される導電性の下ケースと、
該下ケースの上面の開口を閉塞するように前記下ケースの上面に被嵌される、少なくとも下面が開口されている箱状とされ、前記同軸端子が臨む貫通孔が上面に形成されている導電性の上ケースと、
上面が開口され、下面に挿通孔が形成された筒状部を有するシールド部材とを備え、
前記前記シールド部材の挿通孔に、前記同軸端子を挿通させて、該同軸端子の下部に前記シールド部材の下面を当接させることにより、該同軸端子に前記シールド部材を装着し、これにより、前記同軸端子の上端が臨む前記貫通孔と前記回路基板との間に、前記シールド部材の前記筒状部が介在されて、前記回路基板が前記貫通孔に対してシールドされることを特徴とする電子機器ケース。 - 前記シールド部材の上端が、前記上ケースの上面の内面に当接していることを特徴とする請求項1に記載の電子機器ケース。
- 前記シールド部材の上端が、導電性のクッションを介して前記上ケースの上面の内面に当接していることを特徴とする請求項1に記載の電子機器ケース。
- 前記シールド部材の上端が、前記上ケースの上面の内面と間隙を介して対面していることを特徴とする請求項1に記載の電子機器ケース。
- 前記筒状部の上端には外側へ向かって鍔部が形成され、前記上ケースの上面の上から前記貫通孔に前記シールド部材が挿入されることにより、前記シールド部材の前記挿通孔に前記同軸端子が挿通されると共に、前記鍔部の下面が前記上ケースの外面に当接することを特徴とする請求項1に記載の電子機器ケース。
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