JP6618308B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6618308B2
JP6618308B2 JP2015186496A JP2015186496A JP6618308B2 JP 6618308 B2 JP6618308 B2 JP 6618308B2 JP 2015186496 A JP2015186496 A JP 2015186496A JP 2015186496 A JP2015186496 A JP 2015186496A JP 6618308 B2 JP6618308 B2 JP 6618308B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
current
electric motor
value
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015186496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017061183A (ja
Inventor
大輔 海口
大輔 海口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2015186496A priority Critical patent/JP6618308B2/ja
Publication of JP2017061183A publication Critical patent/JP2017061183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6618308B2 publication Critical patent/JP6618308B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Description

本発明は、第1電動モータと第2電動モータとを備える車両用制御装置に関する。
複数の電動モータを備えたハイブリッド車両が開発されている(特許文献1〜3参照)。このような車両に搭載される電動モータとして、エンジンに連結される発電用モータがあり、駆動輪に連結される走行用モータがある。ところで、発電用モータや走行用モータ等の電動モータを制御する際には、電流センサを用いて電動モータの電流値を検出することが必要となっていた。このような電流センサに故障が発生した場合には、電流値を正確に把握することが不可能になるため、電動モータを適切に制御することが困難であった。そこで、電動モータに設けられる複数の電流センサの一部に故障が発生した場合には、他の正常な電流センサとロータの位置センサとの検出信号を組み合わせることにより、電動モータを作動させる制御技術が提案されている(特許文献4参照)。
特開2000−220557号公報 特開平10−331749号公報 特開2003−20981号公報 特開2009−18695号公報
しかしながら、特許文献4に記載のハイブリッド車両において、電動モータに設けられる全ての電流センサが故障した場合、つまり電動モータに流れる電流値が全く把握できない場合には、電動モータを制御することが困難となっていた。このように、電流センサの故障に伴って電動モータの電流値が把握できない場合であっても、ハイブリッド車両における最低限の走行性能を確保する観点から、電動モータを適切に制御することが求められていた。
本発明の目的は、電流センサが故障した場合であっても、電動モータを適切に制御することにある。
本発明の車両用制御装置は、エンジンに連結される第1電動モータと、駆動輪に連結される第2電動モータと、前記第1電動モータと前記第2電動モータとの双方に、電気的に接続される蓄電デバイスと、前記第1電動モータの第1電流値を検出する第1電流センサと、前記第2電動モータの第2電流値を検出する第2電流センサと、前記蓄電デバイスの第3電流値を検出する第3電流センサと、前記第2電動モータの発電時には正負の一方の値であって力行時には正負の他方の値である前記第2電流値と、前記蓄電デバイスの充電時には正負の一方の値であって放電時には正負の他方の値である前記第3電流値との差に基づき、推定電流値を算出する電流推定部と、前記第1電動モータを制御することにより、第1制御目標値に前記第1電流値を収束させる第1モータ制御部と、前記第2電動モータを制御することにより、第2制御目標値に前記第2電流値を収束させる第2モータ制御部と、を有し、前記第1モータ制御部は、前記第1電流センサが故障している場合に、前記第1電流値に代えて前記推定電流値を用いて前記第1電動モータを制御し、前記第2モータ制御部は、前記電流推定部前記推定電流値を算出する際に、前記第2電動モータの前記第2制御目標値を一定に保持する。
本発明によれば、電流推定部によって推定電流値が推定される際に、第2電動モータの制御目標値が一定に保持される。これにより、第2電流値を安定させて推定電流値の精度を高めることができるため、第1電流センサが故障した場合であっても、第1電動モータを適切に制御することができる。
本発明の一実施の形態である車両用制御装置を示す概略図である。 電流推定処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。 エンジン始動処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。 エンジン発電処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。 エンジン始動処理およびエンジン発電処理における目標モータ電流の設定状況を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である車両用制御装置10を示す概略図である。図1に示すように、車両用制御装置10は、ハイブリッド車両に搭載されるパワーユニット11を有している。パワーユニット11は、動力源として、エンジン12、第1モータジェネレータMG1、および第2モータジェネレータMG2を有している。第1モータジェネレータMG1のロータ13rには、エンジン12のクランク軸14が連結されている。また、第2モータジェネレータMG2のロータ15rには、駆動輪出力軸16およびディファレンシャル機構17を介して駆動輪18が連結されている。このように、エンジン12には第1モータジェネレータ(第1電動モータ)MG1が連結されており、駆動輪18には第2モータジェネレータ(第2電動モータ)MG2が連結されている。
第1モータジェネレータMG1のステータ13sは、通電ケーブル20を介してインバータ21のスイッチング回路部22に接続されている。同様に、第2モータジェネレータMG2のステータ15sは、通電ケーブル23を介してインバータ21のスイッチング回路部24に接続されている。また、スイッチング回路部22,24とバッテリ(蓄電デバイス)25とは、通電ケーブル26を介して互いに接続されている。このように、第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2との双方には、インバータ21を介してバッテリ25が電気的に接続されている。また、バッテリ25から延びる通電ケーブル26には、高電圧系の電気機器であるエアコンコンプレッサ27およびコンバータ28が接続されている。コンバータ28はバッテリ電力を降圧する機能を有しており、コンバータ28には低電圧系の電気機器29が接続されている。
エンジン12に連結される第1モータジェネレータMG1は、主に発電機として機能する発電用モータである。この第1モータジェネレータMG1は、エンジン始動時にエンジン12を始動回転させるスタータモータとしても機能する。また、駆動輪18に連結される第2モータジェネレータMG2は、加速時に電動機として機能する一方、減速時に発電機として機能する走行用モータである。このように、双方のモータジェネレータMG1,MG2は、電動機として機能させることが可能であり、発電機として機能させることが可能である。なお、図示する例では、第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2とは、機械的に切り離されているが、これに限られることはない。例えば、遊星歯車列やクラッチ等からなる動力分割機構を介して、第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2とを機械的に接続しても良い。
車両用制御装置10は、エンジン12、第1モータジェネレータMG1、および第2モータジェネレータMG2等を制御するコントローラ30を有している。また、コントローラ30は、エンジン制御部31、第1モータ制御部32、および第2モータ制御部33を有している。エンジン制御部31は、図示しないスロットルバルブ、インジェクタおよびイグナイタ等に制御信号を出力し、エンジン12のエンジントルクやエンジン回転数を制御する。第1モータ制御部32は、インバータ21のスイッチング回路部22に制御信号を出力し、第1モータジェネレータMG1のモータトルクやモータ回転数を制御する。第2モータ制御部33は、インバータ21のスイッチング回路部24に制御信号を出力し、第2モータジェネレータMG2のモータトルクやモータ回転数を制御する。
コントローラ30は、CPU、ROM、RAM等によって構成されるマイクロコンピュータや、各種アクチュエータに対する制御電流を生成する駆動回路部等によって構成されている。また、コントローラ30には、車両の走行速度である車速を検出する車速センサ34、アクセルペダルの操作状況を検出するアクセルセンサ35、ブレーキペダルの操作状況を検出するブレーキセンサ36等が接続されている。さらに、コントローラ30には、通電ケーブル20に設けられる第1電流センサSe1、通電ケーブル23に設けられる第2電流センサSe2、および通電ケーブル26に設けられる第3電流センサSebが接続されている。第1電流センサSe1は、第1モータジェネレータMG1の実電流である実モータ電流(第1電流値)im1を検出し、第2電流センサSe2は、第2モータジェネレータMG2の実電流である実モータ電流(第2電流値)im2を検出する。また、第3電流センサSebは、バッテリ25の実電流であるバッテリ電流(第3電流値)ibを検出する。
このように、コントローラ30には、各種センサから、運転手の運転操作、車両の走行状況、パワーユニット11の作動状況等を示す各種情報が入力される。そして、コントローラ30は、各種センサからの入力情報に基づいて、エンジン12、第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2等を制御する。例えば、第2モータジェネレータMG2を制御する第2モータ制御部33は、第2モータジェネレータMG2の目標モータトルクおよび目標モータ回転数に基づいて、第2モータジェネレータMG2に流れる目標モータ電流(第2制御目標値)Tim2を設定する。つまり、第2モータジェネレータMG2を力行させる加速走行時には、第2モータジェネレータMG2の消費電流である目標モータ電流Tim2が設定される。一方、第2モータジェネレータMG2を回生させる減速走行時には、第2モータジェネレータMG2の発電電流である目標モータ電流Tim2が設定される。そして、第2モータ制御部33は、目標値である目標モータ電流Tim2に、実電流である実モータ電流im2が収束するように、インバータ21のスイッチング回路部24に制御信号を出力する。
同様に、第1モータジェネレータMG1を制御する第1モータ制御部32は、第1モータジェネレータMG1の目標モータトルクおよび目標モータ回転数に基づいて、第1モータジェネレータMG1に流れる目標モータ電流(第1制御目標値)Tim1を設定する。つまり、第1モータジェネレータMG1を力行させるエンジン始動時には、第1モータジェネレータMG1の消費電流である目標モータ電流Tim1が設定される。一方、第1モータジェネレータMG1を発電させるエンジン発電時には、第1モータジェネレータMG1の発電電流である目標モータ電流Tim1が設定される。そして、第1モータ制御部32は、目標値である目標モータ電流Tim1に、実電流である実モータ電流im1が収束するように、インバータ21のスイッチング回路部22に制御信号を出力する。
このため、実モータ電流im1を検出する第1電流センサSe1に故障が発生した場合、つまりコントローラ30が実モータ電流im1を把握できない場合には、第1モータジェネレータMG1を制御することが困難となっていた。このように、第1モータジェネレータMG1が作動不能に陥った場合には、ハイブリッド車両の走行性能を確保する観点から、第2モータジェネレータMG2のみを駆動するモータ走行が実行される。しかしながら、第1モータジェネレータMG1が作動不能に陥った場合には、第1モータジェネレータMG1によってバッテリ25を充電することができないため、モータ走行を継続させることは困難となっていた。このため、第1電流センサSe1が故障した場合であっても、第1モータジェネレータMG1を適切に制御することが求められている。
[電流推定処理]
第1電流センサSe1が故障した場合であっても、第1モータジェネレータMG1を適切に制御するため、コントローラ30には、実モータ電流im1を推定する電流推定部40が設けられている。以下、電流推定部40によって実行される電流推定処理について説明する。図2は電流推定処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。図2に示すように、ステップS10では、第1電流センサSe1が故障しているか否かが判定される。ステップS10においては、例えば、第1モータジェネレータMG1が回転している状態のもとで、第1電流センサSe1から出力されるセンサ電圧が、グランド電圧や電源電圧を示していた場合には、第1電流センサSe1に故障が発生していると判定される。ステップS10において、第1電流センサSe1が故障していると判定された場合には、ステップS11に進み、第2電流センサSe2から実モータ電流im2が読み込まれ、ステップS12に進み、第3電流センサSebからバッテリ電流ibが読み込まれる。続いて、ステップS13に進み、電流推定部40は、以下の式(1)に基づいて、推定された実モータ電流im1である推定モータ電流(推定電流値)im1’を算出する。このように、電流推定部40は、バッテリ電流ibと実モータ電流im2とに基づいて、推定モータ電流im1’を算出する。
im1’=|ib−im2| ・・・(1)
なお、ステップS13において、電流推定部40は、バッテリ電流ibと実モータ電流im2との差を推定モータ電流im1’として算出しているが、これに限られることはない。例えば、バッテリ電流ibから、実モータ電流im2だけでなくコンバータ28やエアコンコンプレッサ27等の消費電流を減算し、推定モータ電流im1’の推定精度を向上させても良い。すなわち、バッテリ25に接続される電気機器の消費電流を、バッテリ電流ibから減算することにより、推定モータ電流im1’を更に精度良く算出することが可能である。なお、バッテリ電流ibについては、例えば、バッテリ充電時に正の値として読み込まれ、バッテリ放電時に負の値として読み込まれる。また、実モータ電流im2については、例えば、第2モータジェネレータMG2の回生時に正の値として読み込まれ、第2モータジェネレータMG2の力行時に負の値として読み込まれる。
[エンジン始動処理]
続いて、コントローラ30によって実行されるエンジン始動処理について説明する。このエンジン始動処理は、第1電流センサSe1が故障した状態のもとで実行されるエンジン始動処理であり、推定モータ電流im1’を用いて実行されるエンジン始動処理である。また、エンジン始動処理は、例えば、バッテリ25の充電状態SOCが所定の下限値を下回った場合、つまりエンジン動力を用いた発電制御が必要であると判定された場合に実行される。また、図1に示すように、コントローラ30には、エンジン12の始動状況を判定するエンジン始動判定部41が設けられている。
図3はエンジン始動処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。図3に示すように、ステップS20において、第2モータ制御部33は、アクセル開度や車速等の走行状況に基づいて、第2モータジェネレータMG2の基準目標値T2を設定する。続くステップS21では、基準目標値T2の値を一定に保持することにより、第2モータジェネレータMG2の目標電流値である目標モータ電流Tim2が設定される。そして、第2モータ制御部33は、一定に保持された目標モータ電流Tim2に実モータ電流im2を収束させるように、インバータ21のスイッチング回路部24を制御する。
続いて、ステップS22では、第1モータジェネレータMG1によってエンジン12を始動回転させるため、第1モータ制御部32により、エンジン始動用の目標電流値である目標モータ電流Tim1が設定される。そして、第1モータ制御部32は、目標モータ電流Tim1に推定モータ電流im1’を収束させるように、インバータ21のスイッチング回路部22を制御する。このように、ステップS21において目標モータ電流Tim2を一定に保持することにより、第2モータジェネレータMG2の実モータ電流im2を安定させることができる。これにより、推定モータ電流im1’の推定精度を向上させることができるため、第1電流センサSe1が故障している場合であっても、第1モータジェネレータMG1を適切に制御することができる。
続くステップS23では、コントローラ30のエンジン始動判定部41により、推定モータ電流im1’が所定の始動判定閾値を下回るか否かが判定される。ステップS23において、推定モータ電流im1’が始動判定閾値を上回ると判定された場合には、ステップS24に進み、エンジン動力を用いて第1モータジェネレータMG1を発電駆動するエンジン発電処理が開始される。つまり、推定モータ電流im1’が始動判定閾値を上回る状況とは、第1モータジェネレータMG1の発電電流である推定モータ電流im1’が増加する状況であるため、エンジン12が始動過程から完爆状態に移行した状態であると判定される。
一方、ステップS23において、推定モータ電流im1’が始動判定閾値を下回ると判定された場合には、未だエンジン12が完爆状態に到達していないことから、ステップS25に進み、エンジン始動開始から規定時間を経過したか否かが判定される。ステップS25において、エンジン始動開始から規定時間を経過していないと判定された場合には、ステップS23に戻り、推定モータ電流im1’が所定の始動判定閾値を下回るか否かが判定される。一方、ステップS25において、エンジン始動開始から規定時間を経過したと判定された場合には、エンジン始動が困難である状況が想定されることから、ステップS26に進み、エンジン始動不良に対応するフェイルセーフ制御が実行される。
なお、図3に示すように、ステップS23では、推定モータ電流im1’に基づいてエンジン12の始動状況を判定しているが、これに限られることはない。例えば、ステップS23において、バッテリ電流ibに基づいてエンジン12の始動状況を判定しても良い。この場合には、バッテリ放電電流としてのバッテリ電流ibが所定値を超えて減少する場合や、バッテリ充電電流としてのバッテリ電流ibが所定値を超えて増加する場合に、第1モータジェネレータMG1における発電電流の増加が捉えられるため、エンジン始動完了を判定することが可能である。
[エンジン発電処理]
続いて、コントローラ30によって実行されるエンジン発電処理について説明する。前述したステップS24において開始されたエンジン発電処理は、第1電流センサSe1が故障した状態のもとで実行されるエンジン発電処理であり、推定モータ電流im1’を用いて実行されるエンジン発電処理である。
図4はエンジン発電処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。図4に示すように、ステップS30において、第2モータ制御部33は、アクセル開度や車速等の走行状況に基づいて、第2モータジェネレータMG2の基準目標値T2を設定する。続くステップS31では、基準目標値T2の値を一定に保持することにより、第2モータジェネレータMG2の目標モータ電流Tim2が設定される。そして、第2モータ制御部33は、一定に保持された目標モータ電流Tim2に実モータ電流im2を収束させるように、インバータ21のスイッチング回路部24を制御する。
続いて、ステップS32では、バッテリ25の充電状態SOCや充放電収支等のバッテリ状況に基づいて、第1モータジェネレータMG1の目標モータ電流Tim1が設定される。そして、第1モータ制御部32は、目標モータ電流Tim1に推定モータ電流im1’を収束させるように、インバータ21のスイッチング回路部22を制御する。このように、ステップS31において目標モータ電流Tim2を一定に保持することにより、第2モータジェネレータMG2の実モータ電流im2を安定させることができる。これにより、推定モータ電流im1’の推定精度を向上させることができるため、第1電流センサSe1が故障している場合であっても、第1モータジェネレータMG1を適切に制御することができる。
[タイミングチャート]
続いて、エンジン始動処理およびエンジン発電処理における目標モータ電流Tim2の設定状況について説明する。図5は、エンジン始動処理およびエンジン発電処理における目標モータ電流Tim2の設定状況を示すタイミングチャートである。なお、図5のタイミングチャートにおいては、第1電流センサSe1が故障した状態のもとで、第1モータジェネレータMG1がエンジン12を始動回転させた後に、始動されたエンジン12が第1モータジェネレータMG1を発電駆動する状況が示されている。また、図5において、時刻t1はエンジン始動開始のタイミングを示し、時刻t2はエンジン始動完了のタイミングを示している。
図5に符号Xaで示すように、エンジン始動処理において、アクセル開度等に応じて基準目標値T2が変化する場合であっても、目標モータ電流Tim2が一定に保持される。また、図5に符号Xbで示すように、エンジン発電処理において、アクセル開度等に応じて基準目標値T2が変化する場合であっても、目標モータ電流Tim2は所定期間に渡って一定に保持される。このように、推定モータ電流im1’を推定する際には、目標モータ電流Tim2を一定に保持することにより、第2モータジェネレータMG2の実モータ電流im2を安定させることができる。これにより、推定モータ電流im1’の推定精度を向上させることができるため、第1電流センサSe1が故障している場合であっても、第1モータジェネレータMG1を適切に制御することができる。
また、バッテリ25の充電状態SOCや充放電収支にもよるが、エンジン発電処理は長時間に渡って実施されることが想定される。このため、目標モータ電流Tim2を一定に保持し続けていた場合には、基準目標値T2と目標モータ電流Tim2とが大きく乖離してしまう虞がある。そこで、図5に示すように、エンジン発電処理においては、目標モータ電流Tim2を所定期間P1に渡って一定に保持した後に、目標モータ電流Tim2を基準目標値T2に一致させることで更新する。すなわち、エンジン発電処理においては、目標モータ電流Tim2を増減させる場合に、目標モータ電流Tim2を一定に保持するステップS1と、目標モータ電流Tim2を更新するステップS2とが、交互に繰り返して実行される。
このように、エンジン発電処理において、目標モータ電流Tim2を段階的に変化させることにより、基準目標値T2と目標モータ電流Tim2との大幅な乖離を抑制しつつ、推定モータ電流im1’の推定精度を向上させることができる。なお、目標モータ電流Tim2を一定に保持する所定期間P1とは、推定モータ電流im1’の精度良く推定することが可能な期間である。換言すれば、目標モータ電流Tim2を一定に保持する所定期間P1とは、目標モータ電流Tim2の更新後に実モータ電流im2を安定させるための期間である。
図5に示すように、エンジン発電処理においては、目標モータ電流Tim2の更新時に、目標モータ電流Tim2を基準目標値T2に一致させているが、これに限られることはない。例えば、目標モータ電流Tim2の更新時における増減量に上限値を設定しても良い。また、エンジン発電処理においては、目標モータ電流Tim2を所定期間P1に渡って一定に保持しているが、目標モータ電流Tim2を保持する所定期間P1を状況に応じて変化させても良い。また、エンジン始動処理においては、短期間であることから、目標モータ電流Tim2を変化させていないが、これに限られることはなく、エンジン始動処理において目標モータ電流Tim2を段階的に変化させても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、一実施の形態である車両用制御装置10は、シリーズ方式のハイブリッド車両に適用しても良く、シリーズパラレル方式のハイブリッド車両に適用しても良い。また、前述の説明では、蓄電デバイスとしてバッテリ25を用いているが、これに限られることはなく、蓄電デバイスとしてキャパシタを用いても良い。また、図示する例では、第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2として、同期モータや誘導モータ等の三相交流モータを採用しているが、これに限られることはない。また、第1電流センサSe1および第2電流センサSe2として、モータ各相(U相、V相、W相)における電流値の全てを検出する電流センサであっても良く、モータ各相における電流値の一部を検出する電流センサであっても良い。
10 車両用制御装置
12 エンジン
18 駆動輪
25 バッテリ(蓄電デバイス)
30 コントローラ
31 エンジン制御部
32 第1モータ制御部
33 第2モータ制御部
40 電流推定部
41 エンジン始動判定部
MG1 第1モータジェネレータ(第1電動モータ)
MG2 第2モータジェネレータ(第2電動モータ)
Se1 第1電流センサ
Se2 第2電流センサ
Seb 第3電流センサ
im1 実モータ電流(第1電流値)
im2 実モータ電流(第2電流値)
ib バッテリ電流(第3電流値)
im1’ 推定モータ電流(推定電流値)
Tim2 目標モータ電流(制御目標値)
S1 ステップ
S2 ステップ

Claims (6)

  1. エンジンに連結される第1電動モータと、
    駆動輪に連結される第2電動モータと、
    前記第1電動モータと前記第2電動モータとの双方に、電気的に接続される蓄電デバイスと、
    前記第1電動モータの第1電流値を検出する第1電流センサと、
    前記第2電動モータの第2電流値を検出する第2電流センサと、
    前記蓄電デバイスの第3電流値を検出する第3電流センサと、
    前記第2電動モータの発電時には正負の一方の値であって力行時には正負の他方の値である前記第2電流値と、前記蓄電デバイスの充電時には正負の一方の値であって放電時には正負の他方の値である前記第3電流値との差に基づき、推定電流値を算出する電流推定部と、
    前記第1電動モータを制御することにより、第1制御目標値に前記第1電流値を収束させる第1モータ制御部と、
    前記第2電動モータを制御することにより、第2制御目標値に前記第2電流値を収束させる第2モータ制御部と、
    を有し、
    前記第1モータ制御部は、前記第1電流センサが故障している場合に、前記第1電流値に代えて前記推定電流値を用いて前記第1電動モータを制御し、
    前記第2モータ制御部は、前記電流推定部が前記推定電流値を算出する際に、前記第2電動モータの前記第2制御目標値を一定に保持する、
    車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置において、
    前記第1電動モータによって前記エンジンを始動回転させた後に、前記エンジンの始動状況を判定するエンジン始動判定部、を有し、
    前記エンジン始動判定部は、前記第1電流センサが故障している場合に、前記推定電流値または前記第3電流値に基づいて、前記エンジンの始動状況を判定する、
    車両用制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用制御装置において、
    前記第2モータ制御部は、前記第1電流センサが故障している状態のもとで前記第1電動モータが前記エンジンを始動回転させる場合に、前記第2電動モータの前記第2制御目標値を一定に保持する、
    車両用制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記第2モータ制御部は、前記第1電流センサが故障している状態のもとで前記エンジンが前記第1電動モータを発電駆動する場合に、前記第2電動モータの前記第2制御目標値を一定に保持する、
    車両用制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記第2モータ制御部は、前記第2電動モータの前記第2制御目標値を増減させる場合に、前記第2電動モータの前記第2制御目標値を一定に保持するステップと、前記第2電動モータの前記第2制御目標値を更新するステップと、を交互に繰り返して実行する、
    車両用制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記第2電動モータの前記第2制御目標値は、目標モータトルクと目標モータ回転数との少なくともいずれか一方に基づき設定される、
    車両用制御装置。
JP2015186496A 2015-09-24 2015-09-24 車両用制御装置 Active JP6618308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015186496A JP6618308B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 車両用制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015186496A JP6618308B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 車両用制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017061183A JP2017061183A (ja) 2017-03-30
JP6618308B2 true JP6618308B2 (ja) 2019-12-11

Family

ID=58428859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015186496A Active JP6618308B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 車両用制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6618308B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017061183A (ja) 2017-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6011541B2 (ja) 充電制御装置および充電制御方法
US9969269B2 (en) Hybrid vehicle and control method of hybrid vehicle
JP6620134B2 (ja) ハイブリッド車両
JP5733200B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2008065837A1 (en) Hybrid vehicle, control method of hybrid vehicle and computer readable recording medium recording program for making computer execute that control method
US20140316626A1 (en) Vehicle and method for controlling vehicle
JP5494979B2 (ja) 電動車両
US8942877B2 (en) Hybrid vehicle and method for controlling the same
JP5598555B2 (ja) 車両および車両用制御方法
US9718458B2 (en) Vehicle
JP7095587B2 (ja) 電池システム、電動車両およびその制御方法
US20100116575A1 (en) Electrically powered vehicle, control device for electrically powered vehicle, and computer readable medium
JP2008007003A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2015156761A (ja) 車両の制御装置
US10919516B2 (en) Hybrid vehicle
US9868434B2 (en) Vehicle and control method for vehicle
JP2017114303A (ja) 車両用電源装置
JP2010161904A (ja) 冷却ファンの駆動制御装置
JP2007245776A (ja) 動力出力装置、それを搭載した車両及び動力出力装置の制御方法
JP6344338B2 (ja) ハイブリッド車両
US10814862B2 (en) Hybrid vehicle
US8814749B2 (en) Vehicle and control method for vehicle
JP5282798B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6451725B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP6618308B2 (ja) 車両用制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6618308

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250