JP6617023B2 - リレー故障診断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リレー故障診断方法に関し、具体的には、並列接続した複数の電源のリレー故障診断方法に関する。
電源と、この電源が供給する電力を用いて駆動される電気負荷とを有するシステムでは、電源から電気負荷に電力を供給するライン上にリレーが設けられており、リレーの開閉を切り替えることで、電気負荷への電力の供給を制御している。このようなシステムでは、リレーが故障して駆動した通りに開閉が切り替わらない固着状態となっていないか故障診断を行う。
例えば特許文献1には、電源としてバッテリー、電気負荷としてモータを含む電気自動車において、バッテリーからモータへの電力供給ラインに設けられた強電リレーの故障を診断する方法が記載されている。特許文献1に記載の電気自動車は、耐障害性を高めるために、バッテリーの正極側と負極側の両方に強電リレーが設けられている。
このような電源を機器に搭載する場合、搭載可能スペースに制約があることが多い。搭載可能スペースに制約がある場合であっても、電源の容量を大きくするために、複数の電源を複数箇所に分けて搭載して、並列接続する場合がある。例えば特許文献2には、片側極にリレーを有する複数の電源を並列接続した電源群におけるリレーの故障診断方法が記載されている。この故障診断方法では、電源ごとに順番に診断対象のリレーを切り替えている。
特開平11−144194号公報 特開2014−232640号公報
しかしながら、正極側および負極側の両方にリレーを有する複数の電源を並列接続した場合、特許文献2に記載のように電源ごとに順番に診断対象のリレーを切り替えていたのでは、故障診断に時間がかかってしまう。
したがって、本発明の目的は、並列接続された複数の電源が有するリレーの故障診断にかかる時間を短縮することが可能なリレー故障診断方法を提供することである。
本発明によるリレーの故障診断方法は、正極および負極の両側にそれぞれリレーを有する複数の電源を並列接続した電源群のリレー故障診断方法であって、リレーの開閉を切り替える開閉駆動を行いながら前記電源群の電圧に基づいてリレーが駆動した通りに動作するか否かを診断し、前記開閉駆動は、正極および負極のうち一方の極に設けられた複数のリレーを並列方向に順番に閉駆動する第1工程と、前記第1工程の後、前記一方の極に設けられた複数のリレーをまとめて開駆動する第2工程と、前記第2工程の後、正極および負極のうち他方の極に設けられた複数のリレーを並列方向に順番に閉駆動する第3工程とを含む。
本発明によれば、並列接続された複数の電源が有するリレーの故障診断にかかる時間を短縮することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るリレーの故障診断が行われる電源システムの構成を示す図である。 同実施形態におけるリレーの駆動タイミングを示すタイミングチャートである。 同実施形態におけるリレーの故障診断の手順を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係るリレーの故障診断が行われる3つの電源の構成を示す図である。 同実施形態におけるリレーの駆動タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の比較例におけるリレーの故障診断の手順を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して説明する。なお、本明細書および図面において、同一の機能を有する構成要素については同じ符号を付することにより重複説明を省略する場合がある。
<第1の実施形態>
(システム構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るリレーの故障診断が行われる電源システム1の構成を示す図である。電源システム1は、第1電池パック10および第2電池パック20の2つの電源を有する電源群である。第1電池パック10および第2電池パック20は、並列に接続されている。
第1電池パック10は、電池部101と、正極リレー102と、負極リレー103と、電流検知部104と、電圧検知部105と、制御部106とを有する。制御部106は、第1電池パック10の各部、例えば正極リレー102、負極リレー103、電流検知部104および電圧検知部105と制御線を介して接続されている。
電池部101は、例えばリチウムイオン二次電池などの電池セルを複数接続した電池モジュールである。電池部101は、複数の電池モジュールから構成された電池スタックであってもよい。
正極リレー102は、電池部101の正極側に接続されている。正極リレー102は、制御部106からの駆動指示に従って開閉して出力回路の導通/遮断を切り替える。
負極リレー103は、電池部101の負極側に接続されている。負極リレー103は、制御部106からの駆動指示に従って開閉して出力回路の導通/遮断を切り替える。
電流検知部104は、電池部101から出力する電流を検知する位置に接続されている。電流検知部104は、検知した電流を制御部106に通知する。
電圧検知部105は、電池部101の正極側と負極側との間に、正極リレー102および負極リレー103のそれぞれを介して接続されている。電圧検知部105は、電圧を検知して、検知した電圧を制御部106に通知する。
制御部106は、電流検知部104から通知された電流の値や、電圧検知部105から通知された電圧の値などに基づいて、第1電池パック10の各部を制御する。例えば制御部106は、正極リレー102および負極リレー103の開閉を切り替える開閉駆動を行いながら、電圧検知部105から通知された電圧の値に基づいて、各リレーが駆動した通りに動作するか否かを診断するリレーの故障診断を行う。リレーの故障診断は、各リレーが閉じた状態で固着しているか否かを診断する閉固着診断と、各リレーが開いた状態で固着しているか否かを診断する開固着診断とを含む。
第2電池パック20は、電池部201と、正極リレー202と、負極リレー203と、電流検知部204と、制御部206とを有する。制御部206は、第2電池パック20の各部、例えば正極リレー202と、負極リレー203と、電流検知部204と制御線を介して接続されている。
電池部201、正極リレー202、負極リレー203、電流検知部204および制御部206の基本的な機能は、第1電池パック10の電池部101、正極リレー102、負極リレー103、電流検知部104および制御部106と同様である。以下、第1電池パック10と異なる機能について主に説明する。
電池部201は、正極リレー202および負極リレー203を介して第1電池パック10の電圧検知部105と接続されている。これにより、第1電池パック10の電圧検知部105に対して、電池部101および電池部201が並列に接続されることになる。この場合、電圧検知部105には、正極リレー202および負極リレー203の両方が閉じた状態である場合、電池部201の両極間の電圧が印加されるようになる。
制御部106と制御部206とは制御線で接続されている。
本実施形態では、第1電池パック10の有する正極リレー102および負極リレー103の開閉は、制御部106により駆動され、第2電池パック20の有する正極リレー202および負極リレー203の開閉は、制御部206により駆動される。第1電池パック10および第2電池パック20は、順番が定められており、この順番に従って全ての電源が異なる電源の状態を監視するように監視対象電源が定められている。ここで「状態を監視する」とは、例えばその電源のシーケンスが遷移したことに伴い変化する指標を、別の電源が継続的に把握することである。以下この指標をシーケンスステータスと称する。シーケンスステータスは、例えば数字で表すことができる。本実施形態では、第1電池パック10、第2電池パック20の順で順番が定められており、リレーの開閉駆動は、この順番で行われる。監視対象電源は、定められた順番が1つ前の電源であり、先頭の順番の電源は、最後尾の電源を監視対象電源とする。具体的には図1の例では、第1電池パック10の監視対象電源は第2電池パック20であり、第2電池パック20の監視対象電源は第1電池パック10である。第1電池パック10および第2電池パック20は、監視対象電源のシーケンスステータスを監視しており、このシーケンスステータスの変化に応じて、自身のリレーの開閉駆動を制御する。例えば、第1電池パック10および第2電池パック20のそれぞれは、所定の手順を実行することでリレーを開閉駆動し、実行する手順を変える度に自身のシーケンスステータスを書き換える。
(リレー故障診断)
図2は、第1電池パック10の正極リレー102および負極リレー103と、第2電池パック20の正極リレー202および負極リレー203との駆動タイミングを示すタイミングチャートである。制御部106は、このタイミングチャートに示した駆動タイミングで、正極リレー102および負極リレー103を開閉駆動すると共に、リレーが駆動した通りに動作するか否かを診断する。制御部206は、このタイミングチャートに示した駆動タイミングで、正極リレー202および負極リレー203を開閉駆動する。
リレーの故障診断は、例えば電源システム1の起動時に、電源システム1から電気負荷に対して電力の供給を開始する前に実行される。このため、リレー故障診断の開始時において、正極リレー102、負極リレー103、正極リレー202および負極リレー203は、全て開いた状態である。
図2に示されるように、このリレー故障診断方法では、まず閉固着診断が行われる。閉固着診断では、正極および負極にそれぞれ設けられた一対のリレーのうち一方を閉駆動し、他方を開駆動した状態の電圧に基づいて、開駆動したリレーが閉じたまま固着した状態でないかを診断する。開駆動したリレーが閉じたまま固着した状態である場合、電圧検知部105は、電池部101の両極間の電圧を検知することができると考えられる。このため、制御部106は、電圧の値が所定の閾値以上である場合、開駆動したリレーが閉じたまま固着した状態であると判断することができる。
図2の例では、開閉駆動は、正極に設けられた正極リレー102および正極リレー202を並列方向に順番に閉駆動する工程と、その後正極リレー102および正極リレー202をまとめて開駆動する工程とを含む。ここで「まとめて」とは、必ずしも時間的に同時に行うことを意味するものではない。例えば、第1電池パック10のリレー102が開駆動したことを第2電池パックが検知して、直後にリレー202を開駆動するようにすることも、まとめて開駆動することに含まれる。開閉駆動は、その後、負極に設けられた負極リレー103および負極リレー203を並列方向に順番に閉駆動する工程を含む。この例では、正極リレー102および202を閉駆動する工程の後に、負極リレー103および203を閉駆動する工程が実行されているが、この順番は逆であってもよい。つまり、開閉駆動は、負極リレー103および203を並列方向に順番に閉駆動する工程と、負極リレー103および203をまとめて開駆動する工程と、その後、正極リレー102および202を並列方向に順番に閉駆動する工程とを含んでもよい。
図3は、リレーの故障診断の手順を説明するための図である。ONはリレーを閉駆動することを意味し、OFFはリレーを開駆動することを意味する。また、左向きの矢印は、リレーの開閉駆動内容が変化しておらず、前の駆動ステップと同じであることを意味する。例えば、3番目の工程では、正極リレー202がONとなっており、その他のリレーは左向きの矢印が示されている。したがって、正極リレー102は、ステップ1でONとなっているため閉駆動のままであり、負極リレー103は、ステップ1でOFFとなっているため開駆動のままとなる。
図3に示すように、リレーの故障診断は、第1電池パック10の制御部106が正極リレー102を閉駆動することから始まる(ステップ1)。続いて、制御部106は、電圧チェックを行う(ステップ2)。このとき、診断対象のリレーは負極リレー103であり、正極リレー102は閉駆動されており、負極リレー103は開駆動されたままであり、正極リレー202および負極リレー203も開駆動のままである。正極リレー102および負極リレー103の両方が閉じた状態とならないと、電圧検知部105の検知する電圧の値は変化しないはずである。このため、制御部106は、電圧の値が所定の閾値以上となった場合、負極リレー103が開駆動されているにも関わらず閉じた状態のまま固着していると判断することができる。制御部106は、故障診断の各ステップを終える毎に、自身のシーケンスステータスを書き換える。
第2電池パック20の制御部206は、第1電池パック10のシーケンスステータスを監視している。そして、第1電池パック10のシーケンスステータスが書き換わり、ステップ2の閉固着診断が終わったことを確認すると、制御部206は、正極リレー202を閉駆動する(ステップ3)。続いて、制御部206は、電圧チェックを行う(ステップ4)。例えば制御部106は、電圧検知部105から取得した電圧値を常に公開しており、制御部206は、この電圧値をモニタすることで、電圧チェックを行うことができる。ここで、診断対象のリレーは負極リレー203であり、正極リレー202は閉駆動されており、負極リレー203は開駆動のままであり、正極リレー102は閉駆動のままであり、負極リレー103は開駆動のままである。制御部206は、電圧の値が所定の閾値以上となった場合、負極リレー203が開駆動されているにも関わらず閉じた状態のまま固着していると判断することができる。制御部206は、故障診断の各ステップを終える毎に、自身のシーケンスステータスを書き換える。
制御部106は、第2電池パック20のシーケンスステータスを監視しており、ステップ4の閉固着診断が終わったことを確認すると、正極リレー102を開駆動する。制御部206は、正極リレー202を開駆動する(ステップ5)。これにより、正極リレー102および正極リレー202は、ステップ1およびステップ3で並列方向に順番に閉駆動された後、ステップ5でまとめて開駆動されることになる
制御部106は、続いて、負極リレー103を閉駆動する(ステップ6)。制御部106は、電圧チェックを行う(ステップ7)。制御部106は、電圧検知部105から通知された現在の電圧の値に基づいて、閉固着診断を行うことができる。このとき、診断対象のリレーは正極リレー102であり、正極リレー102は開駆動されたままであり、負極リレー103は閉駆動された状態であり、正極リレー202および負極リレー203は開駆動されたままである。制御部106は、電圧の値が所定の閾値以上となった場合、正極リレー102が開駆動されている状態にも関わらず閉じた状態のまま固着していると判断することができる。
制御部206は、第1電池パック10のシーケンスステータスを監視しており、ステップ7の閉固着診断が終わったことを確認すると、負極リレー203を閉駆動する(ステップ8)。制御部206は、続いて電圧チェックを行う(ステップ9)。このとき、診断対象のリレーは正極リレー202であり、正極リレー202は開駆動された状態のままであり、負極リレー203は閉駆動された状態であり、正極リレー102は開駆動されたままであり、負極リレー103は閉駆動された状態のままである。制御部206は、電圧の値が所定の閾値以上となった場合、正極リレー202が開駆動されている状態にも関わらず閉じた状態のまま固着していると判断することができる。
制御部106は、第2電池パック20のシーケンスステータスを監視しており、ステップ9の閉固着診断が終わったことを確認すると、正極リレー102を閉駆動する(ステップ10)。続いて制御部106は、電圧チェックを行う(ステップ11)。制御部106は、現在の電圧の値に基づいて、開固着診断を行うことができる。このとき、診断対象のリレーは正極リレー102および負極リレー103である。正極リレー102および負極リレー103は、共に閉駆動された状態である。正極リレー202および負極リレー203の少なくともいずれかは開駆動された状態であり、具体的にはこの例では正極リレー202は開駆動された状態であり、負極リレー203は閉駆動された状態である。正極リレー102および負極リレー103の両方が閉じた状態となると、電池部101の両極間の電圧が電圧検知部105で検知される。このため、制御部106は、現在の電圧の値が所定の閾値以上となった場合、正極リレー102および負極リレー103が開固着していないと判断することができる。ステップ11の開固着診断が終わると、制御部106は、正極リレー102を開駆動する(ステップ12)。
制御部206は、第1電池パック10のシーケンスステータスを監視しており、ステップ11の開固着診断が終わり、正極リレー102が開駆動されたことを確認すると、正極リレー102を閉駆動する(ステップ13)。制御部206は、続いて電圧チェックを行う(ステップ14)。このとき、診断対象のリレーは正極リレー202および負極リレー203であり、正極リレー202および負極リレー203は共に閉駆動された状態である。正極リレー102および負極リレー103の少なくともいずれかは開駆動された状態であり、ここでは具体的には正極リレー102は開駆動された状態であり、負極リレー103は閉駆動された状態である。制御部206は、現在の電圧の値が所定の閾値以上となった場合、正極リレー202および負極リレー203が開固着していないと判断することができる。制御部106は、第2電池パック20のシーケンスステータスを監視しており、ステップ14の開固着診断が終わったことを確認すると、正極リレー102を閉駆動する。これにより、正極リレー102、負極リレー103、正極リレー202および負極リレー203が閉駆動された状態となり、電源システム1は、使用準備が完了した状態となる。
上記の手順によれば、この故障診断方法は、リレーの開閉を切り替える開閉駆動を行いながら電源システム1の電圧である電圧検知部105が検知した現在の電圧の値に基づいてリレーが駆動した通りに動作するか否かを診断する。この開閉駆動は、全てのリレーが開駆動された状態で開始され、以下の5つの工程を含むことができる。
(第1工程)正極および負極のうち一方の極(本実施形態では正極)に設けられた複数のリレーを並列方向に順番に閉駆動する(ステップ1および3)。
(第2工程)一方の極に設けられた複数のリレーをまとめて開駆動する(ステップ5)。
(第3工程)正極および負極のうち他方の極(本実施形態では負極)に設けられた複数のリレーを並列方向に順番に閉駆動する(ステップ6および8)。
(第4工程)電池パックごとに両極に設けられた2つのリレーを順番に診断対象のリレーとして閉駆動し、診断対象のリレーを切り替える際には、診断対象であった2つのリレーの少なくとも一方を開駆動する(ステップ10,12および13)。
(第5工程)全てのリレーを閉駆動する(リレーON)
(比較例)
ここで本発明の効果を説明するために、本発明の比較例を示す。図6は、本発明の比較例に係るリレーの故障診断の手順を説明するための図である。
本比較例では、電池パックごとにリレーの故障診断が行われる。具体的には、まず第1電池パック10の制御部106は、正極リレー102を閉駆動する(ステップ1)。制御部106は、この状態で電圧チェックを行う(ステップ2)。このとき診断対象のリレーは負極リレー103である。制御部106は、ステップ2の電圧チェックが終わると、正極リレー102を開駆動し(ステップ3)、負極リレー103を閉駆動する(ステップ4)。制御部106は、この状態で電圧チェックを行う(ステップ5)。このとき診断対象のリレーは正極リレー102である。続いて制御部106は、正極リレー102を閉駆動して(ステップ6)、この状態で電圧チェックを行う(ステップ7)。このとき診断対象のリレーは正極リレー102および負極リレー103であり、制御部106は、電圧の値に基づいて開固着診断を行うことができる。開固着診断が終わると、制御部106は、正極リレー102および負極リレー103を開駆動する(ステップ8)。
第1電池パック10のリレーの故障診断が終わると、第2電池パック20のリレーの故障診断が行われる。第2電池パック20の制御部206は、第1電池パック10がステップ1〜ステップ7で行った手順と同様の手順で、第2電池パック20の故障診断を行う(ステップ9〜15)。第2電池パック20の故障診断が終わると、第1電池パック10の制御部106は、正極リレー102を閉駆動し(ステップ16)、負極リレー103を閉駆動すると、全てのリレーが閉駆動された状態となる。
比較例では、電池パックごとにリレーの故障診断が行われるのに対して、本発明の第1の実施形態では、複数の電池パックの並列方向に故障診断が行われる。並列方向に順番にリレーを駆動することで、診断対象のリレーが切り替わる際に、前のステップで診断対象であったリレーの駆動を切り替えなくてもよい回数が増える。電池パックごとに故障診断を行う場合に、一方の極のリレーを閉駆動して閉固着診断した後、他方の極のリレーを閉駆動して閉固着診断する際には、先に閉駆動されたリレーを開駆動に切り替える必要がある。しかしながら、本実施形態では、並列方向に順番に閉駆動することにより、先に閉駆動されたリレーを切り替えずに閉駆動のままとすることができる。このため、故障診断にかかるステップ数を削減することができ、故障診断にかかる時間を短縮することができる。2個の電池パックを並列に接続した例では、比較例が16ステップであるのに対して、本実施形態の故障診断方法では、14ステップとなる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、2つの電池パックを並列に接続した電源システム1について説明したが、第2の実施形態では、3つの電池パックを並列に接続した電源システム2について説明する。
(システム構成)
電源システム2は、第1電池パック10、第2電池パック20および第3電池パック30の3つの電源を有する電源群である。第1電池パック10、第2電池パック20および第3電池パック30は、並列に接続されている。
第1電池パック10および第2電池パック20の構成は、電源システム1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
第3電池パック30は、電池部301と、正極リレー302と、負極リレー303と、電流検知部304と、制御部306とを有する。制御部306は、第3電池パック30の各部、例えば正極リレー302、負極リレー303および電流検知部304と制御線を介して接続されている。
電池部301、正極リレー302、負極リレー303、電流検知部304および制御部306の基本的な機能は、第1電池パック10の電池部101、正極リレー102、負極リレー103、電流検知部104および制御部106と同様である。以下、第1電池パック10と異なる機能について主に説明する。
電池部301は、正極リレー302および負極リレー303を介して第1電池パック10の電圧検知部105と接続されている。制御部306は、制御部106と制御線で接続されている。
第3電池パック30の有する正極リレー302および負極リレー303の開閉は、制御部306により駆動される。第1電池パック10、第2電池パック20および第3電池パック30は、順番が定められており、この順番に従って全ての電源が異なる電源の状態を監視するように監視対象電源が定められている。本実施形態においては、第1電池パック10、第2電池パック20、第3電池パック30の順で順番が定められており、リレーの開閉駆動は、この順番で行われる。監視対象電源は、定められた順番が1つ前の電源であり、先頭の順番の電源は、最後尾の電源を監視対象電源とする。図4の例では、第1電池パック10の監視対象電源は、第3電池パック30であり、第2電池パック20の監視対象電源は、第1電池パック10であり、第3電池パック30の監視対象電源は、第2電池パック20である。
図5は、同実施形態におけるリレーの駆動タイミングを示すタイミングチャートである。同実施形態においても、第1の実施形態と同様に、リレーの開閉を切り替える開閉駆動を行いながら電源システム2の電圧である電圧検知部105が検知した現在の電圧の値に基づいてリレーが駆動した通りに動作するか否かが診断される。この開閉駆動は、第1の実施形態と同様に第1〜第5工程を含むことができる。
ここで、第1工程では、正極リレー102、202および302が順に閉駆動される。このとき、正極リレー202が閉駆動されている間も正極リレー102は閉駆動のままであり、正極リレー302が閉駆動されている間、正極リレー102および202は閉駆動のままである。そして、第2工程のいて、正極リレー102、202および302がまとめて開駆動される。
以上説明した本発明の第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。接続される電池パックの数が増えるほど、まとめて開駆動されるリレーの数が増えるため、ステップ数の削減効果、すなわち故障診断にかかる時間の削減効果は大きくなる。
<変形例>
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の技術的思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、第1および第2の実施形態において、電池パックが2つ並列接続された場合と3つ並列接続された場合について説明したが、本発明の技術は、4つ以上の複数の電池パックを並列接続した電源システムについても適用できる。4つ以上の電池パックが接続される場合にも、複数の電池パックは、順番が定められており、この順番に従って開閉駆動が行われる。またこの場合にも監視対象電源が定められており、全ての電池パックがそれぞれ異なる電池パックの状態(例えばシーケンスステータス)を監視している。監視対象電源は、上述した実施形態と同様に、定められた順番が1つ前の電源であり、先頭の順番の電源は、最後尾の電源を監視対象電源とする。このような構成とすることで、電池パックが4つ以上の場合には、順番が最初と最後の電池パック以外は、同じ手順を用いて、リレーの開閉駆動を行うことができるようになる。例えば電池パックが4つの場合、2番目の電池パックと3番目の電池パックとは、同じ手順に従って開閉駆動を行うことができる。このため、2番目の電池パックと3番目の電池パックとにリレーの故障診断を行わせるためのプログラムが同じものを用いることができるようになり、開発工数を削減することが可能になる。このように本発明の応用の一例として、電池パックが4つ以上の場合には、順番が最初と最後の電池パック以外は、リレーの故障診断を行わせるためのプログラムが同じものを用いることができる。
例えば、上記実施形態では、正極と負極のうち、正極に設けられたリレーを先に並列方向に閉駆動することとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、負極に設けられたリレーを先に並列方向に閉駆動してもよい。
また上記実施形態では、監視対象電源を定めて、各電池パックが個別に動作することとしたが、本発明はかかる例に限定されない。複数の電池パックを統括して制御する上位コントローラを設けて、このコントローラが全ての電池パックを制御することで故障診断が行われてもよい。
1,2 電源システム
10 第1電池パック
102 正極リレー
103 負極リレー
105 電圧検知部
20 第2電池パック
202 正極リレー
203 負極リレー
30 第3電池パック
302 正極リレー
303 負極リレー

Claims (5)

  1. 正極および負極の両側にそれぞれリレーを有する複数の電源を並列接続した電源群のリレー故障診断方法であって、
    リレーの開閉を切り替える開閉駆動を行いながら前記電源群の電圧の値に基づいてリレーが駆動した通りに動作するか否かを診断し、
    前記開閉駆動は、
    正極および負極のうち一方の極に設けられた複数のリレーを並列方向に順番に閉駆動する第1工程と、
    前記第1工程の後、前記一方の極に設けられた複数のリレーをまとめて開駆動する第2工程と、
    前記第2工程の後、正極および負極のうち他方の極に設けられた複数のリレーを並列方向に順番に閉駆動する第3工程とを含む、リレーの故障診断方法。
  2. 前記開閉駆動は、前記第3工程の後、電源ごとに両極に設けられた2つのリレーを順番に診断対象のリレーとして閉駆動し、診断対象のリレーを切り替える際には、診断対象であった2つのリレーの少なくとも一方を開駆動する第4工程をさらに含む、請求項1に記載のリレー故障診断方法。
  3. 前記開閉駆動は、前記第4工程の後、全てのリレーを閉駆動する第5工程をさらに含む、請求項2に記載のリレー故障診断方法。
  4. 各電源は、それぞれの電源が有するリレーの開閉駆動を制御する制御部をさらに有し、
    前記複数の電源は、順番が定められており、当該順番に従って全ての電源が異なる電源の状態を監視するように監視対象電源が定められており、
    各制御部は、前記監視対象電源の状態の変化に応じて、所定の手順に従ってリレーの開閉駆動を制御する、請求項1から3のいずれか1項に記載のリレー故障診断方法。
  5. 前記電源群は、4つ以上の電源を含み、
    各電源は、前記順番に従って前記開閉駆動をし、
    複数の前記電源のうち、前記順番が最初と最後の電源以外は、同じ手順に従ってリレーの開閉駆動を制御する、請求項4に記載のリレーの故障診断方法。
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