JP2009284606A - 蓄電器の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電器が有する各蓄電池の残容量を効率良く均等化することのできる蓄電器の制御装置を提供する。
【解決手段】本発明の蓄電器の制御装置は、放電時に直列接続される複数の個別電池1等を有する蓄電器の制御装置であって、複数の個別電池1の直列接続をオンオフする連動型メンテナンススイッチ6およびメンテナンススイッチ4と、複数の個別電池1の同極同士の短絡接続をオンオフするプラス側スイッチ2およびマイナス側スイッチ3と、複数の個別電池1の各電圧を検知する電圧センサー5と、電圧センサー5による検知結果に応じて、前記第1のスイッチ部及び前記第2のスイッチ部をオンオフ制御する制御部7と、
を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電器の制御装置に関し、特に、直列に接続された複数の蓄電池を有する蓄電器の制御装置に関する。
EV(Electric Vehicle:電気自動車)やHEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド電気自動車)等の車両には、モータ等に電力を供給する蓄電器が搭載される。蓄電器には、例えば直列に接続された複数の蓄電セルが設けられている。
図26は、車両に搭載された蓄電器、電気駆動系の一部及び補機の関係を示すブロック図である。図26に示す車両は、蓄電器10と、インバータ11と、モータ13と、DC−DCコンバータ15と、バッテリ17と、冷却ファン用電動モータ(以下「電動モータ」という。)19とを備える。蓄電器10の出力電圧は高電圧(例えば100〜200V)であり、バッテリ17の出力電圧は補機用電圧(例えば12Vの低電圧)である。モータ13には、蓄電器10の出力電圧がインバータ11によって直流から交流に変換され供給される。バッテリ17には、蓄電器10の出力電圧がDC−DCコンバータ15によって降圧されチャージされる。電動モータ19はバッテリ17から電力が供給され、電動モータ19によって駆動された冷却ファンで発生した風は蓄電器10を冷却する。
図26に示す蓄電器10は、直列に接続された複数の蓄電セル(以下、単に「セル」という。)C1〜Cm(mは2以上の整数)と、各セルと並列に接続された放電スイッチ部Cc1〜Ccmと、各セルと並列に接続された電圧検知部S1〜Smと、各放電スイッチ部を制御する制御部21とを有する。なお、放電スイッチ部Cc1〜Ccm、電圧検知部S1〜Sm及び制御部21は集積化され、ICチップ上に形成されている。
各放電スイッチ部は、直列接続された放電抵抗R及びスイッチSwを有する。電圧検知部S1〜Smは、並列接続されたセルの両端電圧(セル電圧)を検知する。制御部21は、電圧検知部S1〜Smによる判定結果に応じて、各放電スイッチ部のスイッチをオンオフ制御する。
また、蓄電器10は、図示しない充電制御部を有する。充電制御部は、蓄電器10の充電時、各セルへの過充電を防ぐための制御(過充電防止制御)を行う。各セルのセル電圧には、蓄電器10の使用状況や各セルの品質等に応じてバラツキが生じる。このため、充電制御部は、セル電圧が最も高いセルに合わせた過充電防止制御を行う。なお、蓄電器10に搭載されるセルとしてはリチウムイオン電池やニッケル水素電池等が用いられるが、この過充電防止制御は、リチウムイオン電池が用いられる場合に特に必要である。
このように、蓄電器10の過充電防止制御はセル電圧が最も高いセルを基準として行われるため、図27に示すように、充放電の繰り返し等によりセル電圧のバラツキが大きくなると蓄電器10の容量低下をもたらす。すなわち、蓄電器10の充電時に行われる過充電防止制御によって蓄電器10全体の残容量が制限されてしまうため、結果として、図27中の点線で示すように、蓄電器10の容量が低下してしまう。蓄電器10の容量が低下してモータ13に十分な電力を供給できなくなった場合、蓄電器10にセルを積み増ししたり、大容量の蓄電器に積み替えたりする等の設計が必要となる。
このため、図26に示した蓄電器10では、制御部21が、各セルのセル電圧が同レベルとなるよう各放電スイッチ部のスイッチを個別に制御する。例えば、図28に示すようにセルC1のセル電圧が他のセルC2〜Cmのセル電圧よりも高いとき、制御部21は、セルC1に対応する放電スイッチ部Cc1が有するスイッチSw1をオンして、セルC1と放電抵抗R1の回路を閉じる。このとき、セルC1から放電抵抗R1に電流が流れ、この電流は放電抵抗R1で熱に変換される。その結果、セルC1のセル電圧は低下していき、制御部21は、セルC1のセル電圧がセルC2〜Cmのセル電圧と同レベルになったとき、スイッチSw1をオフする。このように、各セルのセル電圧を均等化してバラツキを小さくすることによって、蓄電器10の容量低下を防止することができる。
特開平8−19188号公報 特開2003−164069号公報 特開2003−339124号公報
しかしながら、図26に示した蓄電器10では、各セルのセル電圧の均等化に伴い熱が発生する。すなわち、組電圧10では、各セルのセル電圧の均等化によって、セルに蓄えられた電力が無駄に消費されている。したがって、均等化後の各セル電圧は、もとのセル電圧よりも放電抵抗における電力消費に対応する分だけ低くなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、蓄電器が有する各蓄電池の残容量を効率良く均等化することのできる蓄電器の制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明の蓄電器の制御装置は、放電時に直列接続される複数の蓄電池(例えば、実施形態での個別電池1a〜1f、電池モジュール1Ma〜1Mc)を有する蓄電器の制御装置であって、前記複数の蓄電池の直列接続をオンオフする第1のスイッチ部(例えば、実施形態での連動型メンテナンススイッチ6およびメンテナンススイッチ4a〜4f)と、前記複数の蓄電池の同極同士の短絡接続をオンオフする第2のスイッチ部(例えば、実施形態でのプラス側スイッチ2a〜2e、マイナス側スイッチ3a〜3e)と、前記複数の蓄電池の各電圧を検知する電圧検知部(例えば、実施形態での電圧センサ5a〜5f)と、前記電圧検知部による検知結果に応じて、前記第1のスイッチ部及び前記第2のスイッチ部をオンオフ制御する制御部(例えば、実施形態での制御部7)と、を備えたことを特徴とする。
さらに、請求項2に記載の発明の蓄電器の制御装置は、前記電圧検知部による検知結果が所定の条件を満たさないとき、前記制御部が、前記第1のスイッチ部をオフし、前記蓄電器に含まれる2以上の所定数の蓄電池の同極同士が短絡接続するよう前記第2のスイッチ部をオンオフ制御することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明の蓄電器の制御装置は、前記所定数の蓄電池の同極同士を短絡接続して所定時間経過した後、前記同極同士が短絡接続された所定数の蓄電池に含まれない蓄電池と、前記同極同士が短絡接続された所定数の蓄電池に含まれる蓄電池とを含む、前記所定数と同数の蓄電池の同極同士が短絡接続するよう前記第2のスイッチ部をオンオフ制御することを特徴とする。
さらに、請求項4に記載の発明の蓄電器の制御装置は、前記制御部が、前記電圧検知部による検知結果が所定の条件を満たすまで、前記第1のスイッチ部及び前記第2のスイッチ部のオンオフ制御を行うことを特徴とする。
さらに、請求項5に記載の発明の蓄電器の制御装置は、前記所定の条件が、前記電圧検知部によって検知された前記複数の蓄電池の最大電圧と最小電圧の差が所定値以下であることを特徴とする。
さらに、請求項6に記載の発明の蓄電器の制御装置は、前記蓄電池が、1つの電池セル(例えば、実施形態での個別電池1a〜1f)であることを特徴とする。
さらに、請求項7に記載の発明の蓄電器の制御装置は、前記蓄電池が、直列接続された複数の電池セルを有する蓄電モジュール(例えば、実施形態での電池モジュール1Ma〜1Mb)であることを特徴とする。
さらに、請求項8に記載の発明の蓄電器の制御装置は、前記同極同士が短絡接続された所定数の蓄電池がそれぞれ隣接することを特徴とする。
さらに、請求項9に記載の発明の蓄電器の制御装置は、前記制御部が、前記第2のスイッチ部をオンオフ制御する前に、所定負荷に接続された所定経路へ前記蓄電池が接続され、かつ、前記所定経路を流れる放電電流の大きさを所定期間が経過するまで所定値以上に維持するよう、前記第1のスイッチ部をオンし、かつ、前記第2のスイッチ部をオフすることを特徴とする。
さらに、請求項10に記載の発明の蓄電器の制御装置は、前記制御部が、前記第2のスイッチ部をオンオフ制御する前に、所定の電力供給源に接続された所定経路へ前記蓄電池が接続されるよう前記第1のスイッチ部をオンし、かつ、前記第2のスイッチ部をオフすることを特徴とする。
さらに、請求項11に記載の発明の蓄電器の制御装置は、前記制御部が、前記第2のスイッチ部をオンオフ制御する前に、前記蓄電池の温度を所定範囲の温度となるよう制御することを特徴とする。
請求項1に記載の発明の蓄電器の制御装置によれば、蓄電器が有する各蓄電池の残容量を効率良く均等化することができる。
請求項2に記載の発明の蓄電器の制御装置によれば、所定の蓄電池の組み合わせについて同時に導通させることで、その組み合わせについて電圧を均等化させることが可能である。
請求項3に記載の発明の蓄電器の制御装置によれば、所定数の蓄電池の組み合わせについて同時に導通させた後、直前に導通された蓄電池と、直前に導通されなかった蓄電池とを含むように所定数の蓄電池の組み合わせを変更することで、より多くの蓄電池について電圧を均等化させることが可能となる。
請求項4に記載の発明の蓄電器の制御装置によれば、同時に導通させる所定数の蓄電池の組み合わせを順次変更していくことで、蓄電池間の電圧のバラツキが徐々に小さくなり、蓄電池全体が所望の電圧値となるまで組み合わせの変更を行いながら所定数の蓄電池を同時に導通することで、複数の蓄電池全体について電圧を均等化させることが可能である。
請求項5に記載の発明の蓄電器の制御装置によれば、複数の蓄電池のうち最大電圧と最小電圧との差が所定値以上である場合(つまり蓄電池間に電圧バラツキがある場合)には電圧均等化を行わず、所定値以下である場合には電圧均等化を行うことで、複数の蓄電池を所望の電圧値とすることができる。
請求項6に記載の発明の蓄電器の制御装置によれば、蓄電器が有する各蓄電セルの残容量を効率良く均等化することができる。
請求項7に記載の発明の蓄電器の制御装置によれば、蓄電器が有する蓄電セルを直列接続して構成した各蓄電モジュールの残容量を効率良く均等化することができる。
請求項8に記載の発明の蓄電器の制御装置によれば、隣り合う蓄電池について短絡接続させればよいので、電圧均等化を行うための回路を簡素化することができる。
請求項9に記載の発明の蓄電器の制御装置によれば、例えば高出力連続放電を行っているときに電圧バラツキの有無を判断することで、より正確に電圧バラツキの有無を判断することが可能となる。
請求項10に記載の発明の蓄電器の制御装置によれば、電圧バラツキを解消するために必要な蓄電池の残容量を確保することで、電圧均等化の処理時の誤作動等を防止し、蓄電池の電圧をより確実に均等化することができる。
請求項11に記載の発明の蓄電器の制御装置によれば、電圧バラツキを解消するために適切な蓄電池の温度に維持することで、電圧均等化の処理時の誤作動等を防止し、蓄電池の電圧をより確実に均等化することができる。
本発明の実施形態における蓄電器の制御装置について、図面を参照しながら以下に説明する。
本発明の実施形態の蓄電器は、EV(Electric Vehicle:電気自動車)やHEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド電気自動車)等の車両に搭載されており、モータ等に電力を供給する。蓄電器は、複数の蓄電池を有している。上記蓄電池としては、1つの蓄電セル(以下、個別電池ともいう、また、電池セルともいう)で構成されるものと、複数の蓄電セルが直列に接続された蓄電モジュールで構成されるものとがある。この制御装置は、蓄電器と同様に車両に搭載される。本発明の実施形態の蓄電器の制御装置は、以下に具体的に説明するように、簡単な回路構成と制御により、各個別電池の電圧バラツキを解消する。なお、個別電池としてリチウムイオン電池を想定して説明するが、他にはニッケル水素電池、電気二重層キャパシタ、コンデンサ等が考えられる。また、上記蓄電池を駆動用電池ともいう。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における電池のバラツキ解消回路の一例を示す図である。ここでは、3個の個別電池1(1a〜1c)を示しているが、数はこれに限らない。各個別電池1は直列に接続されている。
本実施形態の制御装置は、図1に示す構成要素のうち、個別電池1を除く要素で構成される。つまり、本実施形態の制御装置は、プラス側スイッチ2(2aおよび2b)、マイナス側スイッチ3(3aおよび3b)、メンテナンススイッチ4(4a〜4c)、個別電池の電圧センサー5(5a〜5c)、連動型メンテナンススイッチ6、制御部7を備えている。なお、個別電池1の数に応じて、プラス側スイッチ2、マイナス側スイッチ3、メンテナンススイッチ4、電圧センサー5の数は変更可能である。なお、図中の矢印の向きは、電流の向きを示している。
プラス側スイッチ2は、2つの個別電池1のプラス端子(正極)間に配置され、当該プラス端子間を短絡接続する。また、マイナス側スイッチ3は、2つの個別電池1のマイナス端子(負極)間に配置され、当該マイナス端子間を短絡接続する。2つの個別電池1として、例えば隣り合う個別電池がある。また、プラス側スイッチ2およびマイナス側スイッチ3は、トランジスタ等の電子スイッチであり、制御部7からの指示により、スイッチのオンオフ制御が行われる。このオンオフ制御は、例えばPWM(Pulse Width Modulation)制御により実施される。PWM制御は、例えば以下(1)〜(3)のように行う。
(1)プラス側スイッチ2のみで行う。マイナス側スイッチ3は、PWM制御中はオンとする。
(2)マイナス側スイッチ3のみで行う。プラス側スイッチ2は、PWM制御中はオンとする。
(3)プラス側スイッチ2およびマイナス側スイッチ2を連動させて行う。
また、プラス側スイッチ2およびマイナス側スイッチ3は、通常時(車両走行時など)はオフ状態にされており、電圧バラツキ解消処理時にはオンオフ制御される。また、プラス側スイッチ2およびマイナス側スイッチ3は、個別電池間の電圧バラツキを解消し、個別電池1の電圧を揃えるために用いられるものであり、大電流が流れることは想定していない。したがって、プラス側スイッチ2およびマイナス側スイッチ3の近傍に抵抗を挿入する必要はなく、過剰な電力消費を防止することができる。
メンテナンススイッチ4は、隣り合う個別電池間において、一方の個別電池のプラス側と他方の個別電池のマイナス側を電気的に接続し、複数の個別電池1を直列接続するためのスイッチである。メンテナンススイッチ4は、後述する連動型メンテナンススイッチ6のオンオフに連動してオンオフされる。このオンオフ制御は、制御部7によって実行される。
電圧センサー5は、個別電池1に並列に接続されており、各個別電池1の端子間電圧を測定する。電圧センサー5は、電圧検知部の一例である。
連動型メンテナンススイッチ6は、蓄電器内の電池と外部回路とを電気的に接続するためのスイッチである。ここでは、オン状態にすることで、蓄電器内の電池が所定の放電経路を介して図示しないモータに接続される。これにより、車両走行時の高出力連続放電が可能となる。連動型メンテナンススイッチ6は、例えば、図示しないモータの駆動時に個別電池1から所定経路を介してモータへ電力を供給する場合(放電時)や、図示しないモータの発電時にモータから所定経路を介して個別電池1へ電力を供給される場合(充電時)や、図示しない車両外の電力供給源から所定経路を介して個別電池1へ電力を供給される場合(充電時)には、オン状態となり、電圧バラツキ解消処理時などのメンテナンス時には、オフ状態となる。また、連動型メンテナンススイッチ6は、メンテナンススイッチ4と連動するものであり、連動型メンテナンススイッチ6のオンオフに連動してメンテナンススイッチ4はオンオフする。なお、連動型メンテナンススイッチ6のオンオフ制御は制御部7によって実行される。
制御部7は、制御装置7内の各種制御を行う。例えば、プラス側スイッチ2、マイナス側スイッチ3、メンテナンススイッチ4、6のスイッチング制御を行う。スイッチング制御では、個別電池間の電圧の差に基づいて、スイッチング周波数を変更可能である。制御部7は、スイッチングにより蓄電池の電圧を均等化する。
また、制御部7は、図示しないモータなど所定負荷への放電時には、所定負荷に接続された所定経路を流れる放電電流の大きさを所定期間が経過するまで所定値以上に維持するよう、連動型メンテナンススイッチ6およびメンテナンススイッチ4に含まれるスイッチをオンオフ制御する。この放電時には、プラス側スイッチ2およびマイナス側スイッチ3はオフとする。
また、制御部7は、個別電池1の温度を制御する温度制御部としての機能を有する。
次に、本実施形態の制御装置の動作について説明する。
図2は、本実施形態の制御装置の全体の動作(全体処理)の一例を示すフローチャートである。まず、制御部7が、状態変位量の入力処理を行う(ステップS1)。続いて、制御部7が、運用状況の分析処理を行う(ステップS2)。続いて、制御部7が、電池の電圧バラツキ判断処理を行う(ステップS3)。続いて、制御部7が、電池の電圧バラツキ解消制御処理を行う(ステップS4)。続いて、制御部7が、電池の基準容量復帰処理とリフレッシュ制御処理を行う(ステップS5)。続いて、制御部7が、電池の電圧バラツキ値の記憶処理を行う(ステップS6)。これらの処理の詳細については、後述する。なお、ステップS1〜S2は、車両走行中に行われる処理であり、車両停車中に行われる処理である。
次に、状態変位量の入力処理について詳細に説明する。図3は、図2のステップS1における状態変位量の入力処理の一例を示すフローチャートである。状態変位量として、制御部7が、蓄電器内の電池全体(個別電池が直列接続された電池群)の電圧の情報(ステップS101)、個別電池1の電圧の情報(ステップS102)、複数の個別電池間の電圧バラツキの情報(ステップS103)、蓄電器内の電池から放電時に形成される所定経路を流れる電流の大きさの情報(ステップS104)、蓄電器内の電池のSOC(State Of Charge:残容量)の情報(ステップS105)、個別電池1の温度情報(ステップS106)、タイマー情報、つまり時間に関する情報(ステップS107)などを入力する。ここでは、状態変位量の入力とは、このような状態変位量を参照可能もしくは操作可能な状態にすることをいう。
蓄電器内の電池全体の電圧の情報および個別電池1の電圧の情報は、電圧センサー5によって検知される。電圧バラツキの情報は、電圧センサー5の検知された各電圧の差異の情報である。放電時に上記所定経路を流れる電流の情報は、図示しない電流センサーにより検知される。SOCの情報は、例えば電流積算法等により検知する。この場合、放電時の放電電流や充電時の充電電流を上記図示しない電流センサーにより検知し、所定期間毎に積算して積算充電量及び積算放電量を算出し、これらの積算充電量及び積算放電量を初期状態あるいは充放電開始直前の残容量に加算又は減算することで、残容量SOCを算出する。個別電池1の温度情報は、図示しない温度センサーにより検知される。ステップS107における情報は、制御部7内の時間情報に基づく。
これらの状態変位量は、図示しないメモリ内に格納されており、または、適宜検知等されるものであり、例えば後述するあらかじめ定められたまたは任意に設定可能な規定値や所定値や基準値と比較される。比較対象の規定値や所定値や基準値についても、メモリ内に格納可能である。状態変位量の入力が終了すると、運用状況の分析処理へ進む。
次に、運用状況の分析処理について詳細に説明する。図4は、図2のステップS2における運用状況の分析処理の一例を示すフローチャートである。まず、制御部7が、運用履歴データを読込む(ステップS201)。この運用履歴データには、例えば、過去のイグニッション・オン時の時間情報や電圧バラツキ解消制御処理の実行時の時間情報などが含まれる。運用履歴データは、図示しないメモリ内に格納されている。続いて、制御部7が、電圧バラツキ情報に基づいて、各個別電池1の電圧バラツキが所定の制限値(VBI_LMT)内であるか否かを判定する(ステップS202)。上記制限値内である場合には、制御部7が、タイマー情報に基づいて、前回のイグニション・オンからの経過時間が規定時間内であるか否かを判定する(ステップS203)。上記時間内である場合には、制御部7が、タイマー情報に基づいて、前回の電池の電圧バラツキ解消制御処理の実行からの経過時間が規定時間内であるか否かを判定する(ステップS204)。上記時間内である場合には、全体処理を終了する。一方、ステップS202において所定の制限値内でない場合には、電池の電圧バラツキ解消制御処理に進む。また、ステップS203において規定時間内でない場合には、電池のバラツキ判断処理に進む。
図5および図6は、図2のステップS3における電池の電圧バラツキ判断処理の一例を示すフローチャートである。電池の電圧バラツキ判断処理は、満充電付近で行うと、各戸別電池間に顕著な電圧バラツキが発生しなくなるため、容量バラツキを適正に判断、修正することが難しい。また、電池のサイクル寿命上、電池を過度に傷める恐れがある。そこで、本実施形態では、高出力連続放電を行うことで、通常の運用で確認しにくい電圧バラツキを顕在化させる。この高出力連続放電では、連動型メンテナンススイッチ6がオンの状態で、個別電池1と回転型誘導性負荷(図示しないモータ)とが所定の放電経路を介して接続され、この放電経路に連続的に高出力放電が行われる。電圧バラツキは、高出力連続放電で一定時間経過後の各電池間の電圧により求める。なお、高出力連続放電の際には、放電中に電池を過度に痛めることがないよう配慮する。
まず、制御部7が、SOCを規定値(SOC_START)へ制御する(ステップS301)。ステップS301では、規定値へ制御(規定値に設定)するために電池を充電する充電制御が行われる。この際、制御部7が、各個別電池1の温度が規定値(TB_CHECK)内か否かを判定する(ステップS302)。各個別電池1の温度が規定値内でない場合には、制御部7が、各個別電池1の温度を規定値(TB_CHECK)内へ制御し(ステップS304)、ステップS301の充電制御を引き続き行う。ステップS304の制御では、電池を冷却する電池冷却制御が行われる。また、各個別電池1の温度が上記規定値内である場合には、制御部7が、SOCが規定値(SOC_START)であるか否かを判定する(ステップS303)。SOCが規定値でない場合には、ステップS301の充電制御を引き続き行う。
ステップS303においてSOCが規定値である場合には、制御部7が、車両が連続加速状態であるか否かを判定する(ステップS305)。車両が連続加速状態である場合には、制御部7が、高出力連続放電を行う(ステップS306)。この高出力連続放電時には、放電電流(IB_CHECK)が規定電流値(10C)以上の状態を維持するように制御する。ここで、1Cとは、3時間で満充電状態の電池全てを使い果たすための電流値を示しており、10Cは1Cの10倍の電流値を示すものである。高出力連続放電は、所定時間実行され、通常はステップS307〜S314においても引き続き高出力放電されている状態である。一方、ステップS305において車両が連続加速状態でない場合には、ステップS301に戻る。
続いて、制御部7が、各個別電池1の電圧値が制限値(VBI_LMT)内であるか否かを判定する(ステップS307)。上記制限値内である場合には、制御部7が、各個別電池1の電圧値が実行規定値(VBI_CHECK)内であるか否かを判定する(ステップS308)。上記実行規定値内である場合には、制御部7が、各個別電池1の電圧値のバラツキが制限値(VBI_D_LMT)内であるか否かを判定する(ステップS309)。上記制限値内である場合には、制御部7が、各個別電池1の電圧値のバラツキが実行規定値(VBI_D_CHECK)内であるか否かを判定する(ステップS310)。上記実行規定値内である場合には、制御部7が、SOCが制限値(SOC_LMT)内であるか否かを判定する(ステップS311)。上記制限値内である場合には、制御部7が、SOCが規定実行値(SOC_CHECK)内であるか否かを判定する(ステップS312)。上記規定実行値内である場合には、制御部7が、各個別電池1の温度が制限値(TB_LMT)内であるか否かを判定する(ステップS313)。上記制限値内である場合には、制御部7が、各個別電池1の温度が実行規定値(TB_CHECK)であるか否かを判定する(ステップS314)。上記実行規定値内である場合には、制御部7が、高出力連続放電の開始時から規定時間(TM_CHECK)経過したか否かを判定する(ステップS315)。
一方、各個別電池1の電圧値、SOC、および各個別電池1の温度が、制限値外または実行規定値外である場合には、電池が損傷することを防止するため、全体処理を終了する。また、各個別電池1の電圧値のバラツキが制限値外または実行規定値外である場合には、電池の電圧バラツキ解消制御処理に進む。
なお、上記の制限値とは、電池が損傷してしまう境界点を示している。つまり、制限値外において電池に対する所定操作を行うと、電池に負荷がかかり電池が損傷してしまう可能性がある。また、上記の実行規定値とは、制限値よりも緩和された規定値であり、主にユーザの希望する設定値である。例えば、SOCの制限値が20%〜80%である場合に、SOCの実行規定値は40%〜70%であることが可能である。
高出力連続放電の開始時から規定時間が経過すると、制御部7が、電池の電圧バラツキ放電結果が許容外か否かを判定する(ステップS316)。例えば、図7に示すように、各個別電池1について、高出力連続放電の開始からの経過時間と個別電池1の電圧との関係を示す放電曲線を作成し、各個別電池の放電曲線の差異が許容範囲内か許容範囲外かを判定する。許容範囲外である場合には、電池の電圧バラツキ解消制御処理に進む。一方、許容範囲内である場合には、電池の電圧バラツキを解消する必要がないため、全体処理を終了する。
次に、電池の電圧バラツキ解消制御処理について詳細に説明する。図8は、図2のステップS4における電池の電圧バラツキ解消制御処理の一例を示すフローチャートである。まず、制御部7が、SOCを規定値(SOC_COND)へ制御する(ステップS401)。ステップS401では、規定値へ制御(規定値に設定)するために電池を充電する充電制御が行われる。この際、制御部7が、各個別電池1の温度が規定値(TB_CHECK)内か否かを判定する(ステップS402)。各個別電池1の温度が規定値内でない場合には、制御部7が、各個別電池1の温度を規定値(TB_CHECK)内へ制御し(ステップS404)、ステップS401の充電制御を引き続き行う。ステップS404の制御では、電池を冷却する電池冷却制御が行われる。また、各個別電池1の温度が上記規定値内である場合には、制御部7が、SOCが規定値(SOC_COND)であるか否かを判定する(ステップS403)。SOCが規定値でない場合には、ステップS401の充電制御を引き続き行う。
ステップS403においてSOCが規定値内である場合には、制御部7が、電圧バラツキ解消処理の開始要求を図示しない表示部に表示させる(ステップS405)。電圧バラツキ解消処理の詳細については後述する。続いて、例えばユーザの指示により、電圧バラツキ解消処理の開始指示が入力されると、電圧バラツキ解消処理を行う(ステップS406)。電圧バラツキ解消処理は、図1に示すような所定の電圧バラツキ解消回路を用いて実行される。電圧バラツキ解消処理が終了すると、制御部7が、電圧バラツキ解消処理の完了を示す情報を図示しない表示部に表示させる(ステップS407)。そして、電池の基準容量復帰とリフレッシュ制御処理に進む。
ここで、電圧バラツキ解消処理について詳細に説明する。図9は、図8のステップS406における電圧バラツキ解消処理の一例を示すフローチャートである。まず、制御部7が、連動型メンテナンススイッチ6がオフ状態(OFF POSITION)であるか否かを判定する(ステップS411)。オフ状態でない場合には、制御部7が、警告情報(Warning)を図示しない表示部に表示させる(ステップS412)。具体的には、連動型メンテナンススイッチ6をオフ状態とするように開路要求を行う。
連動型メンテナンススイッチ6がオフ状態である場合には、制御部7が、プラス側スイッチ2およびマイナス側スイッチ3の少なくとも一方をスイッチングして、例えば隣り合う2つの個別電池を導通し、導通された個別電池の電圧を均等化する。そして、電圧センサー5が、導通された個別電池について電圧の均等化後の電圧の検知(電圧レベリング)を実行する(ステップS413)。この電圧均等化の際には、具体的には、制御部7が、連動型メンテナンススイッチ6およびメンテナンススイッチ4をオフ状態とし、2以上の所定数の個別電池の同極同士を短絡接続するようプラス側スイッチ2およびマイナス側スイッチ3をオンオフ制御する。
この電圧均等化および電圧レベリングは、導通する個別電池を順次変更していき、蓄電器内の全ての個別電池間について行う。この場合、上記所定数の個別電池の同極同士を短絡接続して所定時間経過した後、上記同極同士が短絡接続された所定数の個別電池に含まれない個別電池と、上記同極同士が短絡接続された所定数の個別電池に含まれる個別電池とを含む、上記所定数と同数の蓄電池の同極同士が短絡接続するように、制御部7が、プラス側スイッチ2およびマイナス側スイッチ3をオンオフ制御する。なお、上記スイッチングにおいては、プラス側スイッチ2とマイナス側スイッチ3を同時にスイッチングするか、もしくは、プラス側スイッチ2またはマイナス側スイッチ3のいずれか一方を導通させた状態で他方のスイッチをスイッチングするか、のいずれかを行う。
また、上記電圧均等化および電圧レベリングでは、導通される個別電池1の正極同士または負極同士を電気的に接続した場合の接続経路を流れる電流(レベリング電流)の最大許容電流値を予め定めておく。このように定めておくことにより、導通される個別電池間の電圧バラツキが大きい場合であっても、急峻な電流が個別電池間を流れることを防止可能である。図10は、個別電池1aおよび1bの導通後の経過時間と個別電池1aの電圧、個別電池1bの電圧、レベリング電流との関係の一例を示す図である。
本実施形態では、例えば隣り合う個別電池など2つの個別電池を同時に導通し、導通する個別電池を順次変更していき、電圧均等化および電圧レベリングを行う。したがって、蓄電器内の全ての個別電池について電圧均等化および電圧レベリングを一巡(1サイクル)させるためには、個別電池がN個である場合、N回の電圧均等化および電圧レベリングを行うことになる。
ここで、図1に示すように蓄電器内の個別電池1が3個である場合の具体的なスイッチング順序について説明する。ここでは、隣り合う個別電池間を導通するものとして説明する。なお、直列接続において両端に位置する個別電池については、両端の個別電池同士で電圧均等化および電圧レベリングを行うことが可能である。まず、プラス側スイッチ2aおよびマイナス側スイッチ3aをオン状態とし、プラス側スイッチ2bおよびマイナス側スイッチ3bをオフ状態とする。この状態で個別電池1aおよび1bの電圧均等化および電圧レベリングを行う。続いて、プラス側スイッチ2bおよびマイナス側スイッチ3bをオン状態とし、プラス側スイッチ2aおよびマイナス側スイッチ3aをオフ状態とする。この状態で個別電池1bおよび個別電池1cの電圧均等化および電圧レベリングを行う。続いて、1サイクルの最後に、直列接続された両端同士の個別電池を導通するためのプラス側スイッチ(不図示)およびマイナス側スイッチ(不図示)をオン状態とし、プラス側スイッチ2aおよび2b、マイナス側スイッチ3aおよび3bをオフ状態とする。この状態で個別電池1cおよび1aの電圧均等化および電圧レベリングを行う。
上記電圧均等化および電圧レベリングが一巡した後、制御部7が、電圧センサー5にて検知した電圧値から、上記2つの個別電池の電圧値の差を算出する(ステップS414)。例えば、図1に示すように蓄電器内の個別電池1が3個である場合、個別電池1aおよび1bの電位差(ΔBAT12=|BAT1−BAT2|)、個別電池1bおよび1cの電位差(ΔBAT23=|BAT2−BAT3|)、個別電池1cおよび1aの電位差(ΔBAT31=|BAT3−BAT1|)を算出する。これらの電位差(ΔBAT)を電圧バラツキ値ともいう。なお、電圧バラツキ値のうちの最大値をΔBAT_MAXとする。
続いて、制御部7が、2つの個別電池間の電位差の最大値、つまり電圧均等化および電圧レベリングの一巡後の電圧バラツキの最大値(ΔBAT_MAX)が規定電位(ΔBAT_SET)内であるか否かを判定する(ステップS415)。上記規定電位内でない場合には、ステップS412に戻り、2巡目の電圧均等化および電圧レベリングを実行する。以降、この電圧均等化および電圧レベリングは、電圧バラツキの最大値が規定電位内に収まるまで繰り返して行われる。なお、電圧バラツキの最大値が既定電位内であるということは、何れの電圧バラツキも設定電位内であることを示している。
電圧バラツキの最大値が規定電位内である場合には、制御部7が、連動型メンテナンススイッチ6がオン状態(ON POSITION)であるか否かを判定する(ステップS416)。
オン状態でない場合には、制御部7が、警告情報(Warning)を図示しない表示部に表示させる(ステップS417)。具体的には、連動型メンテナンススイッチ6のオン状態とするように閉路要求を行う。オン状態である場合には、電圧バラツキ解消処理を終了する。
次に、電池の基準容量復帰とリフレッシュ制御処理について詳細に説明する。図11は、図2のステップS5における電池の基準容量復帰とリフレッシュ制御処理の一例を示すフローチャートである。まず、制御部7が、SOCを基準値(SOC_STD)へ制御する(ステップS501)。ステップS501では、基準値へ制御(基準値に設定)するために電池を充電する充電制御が行われる。この際、制御部7が、各個別電池1の温度が規定値(TB_CHECK)内か否かを判定する(ステップS502)。各個別電池1の温度が規定値内でない場合には、制御部7が、各個別電池1の温度を規定値(TB_CHECK)内へ制御し(ステップS504)、ステップS501の充電制御を引き続き行う。ステップS504の制御では、電池を冷却する電池冷却制御が行われる。また、各個別電池1の温度が上記規定値内である場合には、制御部7が、SOCが基準値(SOC_STD)であるか否かを判定する(ステップS503)。SOCが基準値でない場合には、ステップS501の充電制御を引き続き行う。
SOCが基準値となった場合、制御部7が、各個別電池1についてリフレッシュ処理を実行する。つまり、各個別電池1を充電するための充電電流を小さくして、SOCがリフレッシュ値(SOC_FLSH)となるまで充電制御を行う(ステップS505)。この際、制御部7が、各個別電池1の温度が規定値(TB_CHECK)内か否かを判定する(ステップS506)。各個別電池1の温度が規定値内でない場合には、制御部7が、各個別電池1の温度を規定値(TB_CHECK)内へ制御し(ステップS508)、ステップS505の充電制御を引き続き行う。ステップS508の制御では、電池を冷却する電池冷却制御が行われる。また、各個別電池1の温度が上記規定値内である場合には、制御部7が、SOCがリフレッシュ値(SOC_FLSH)であるか否かを判定する(ステップS507)。SOCがリフレッシュ値でない場合には、ステップS505の充電制御を引き続き行う。
SOCがリフレッシュ値となった場合、制御部7が、リフレッシュ実績(リフレッシュされた各個別電池1の電圧値の情報など)を図示しないメモリに格納する(ステップS509)。そして、電池の電圧バラツキ値の記憶処理に進む。
次に、電池の電圧バラツキ値の記憶処理について詳細に説明する。図12は、図2のステップS6における電池の電圧バラツキ値の記憶処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、制御部7が、電圧バラツキ解消処理の実行時刻に関する時刻情報と、電圧バラツキ解消処理の終了時点における電圧バラツキ値の情報とを、図示しないメモリに格納する(ステップS601)。図13に電圧バラツキ値の記憶処理の概念の一例を示す。蓄電器内に個別電池がN個ある場合には、N個のバラツキ値が記憶される。図13では、初期(初期値の情報)と現在(今回の格納分)についてのみ示しているが、電圧バラツキ解消処理が行われる毎にメモリに格納してもよいし、所定の電池対の格納領域に新たな情報を上書きしてもよい。これにより、電圧バラツキに関する情報を履歴として残し、必要時に参照することが可能となる。
次に、電圧バラツキ解消処理により電圧バラツキが収束する様子について説明する。図14は、電圧バラツキ解消処理により電圧バラツキが収束する様子を示すシミュレーションデータの一例を示す図である。図14は、直列に接続された個別電池を13個(個別電池#0〜#12)備え、隣り合う2つの個別電池を順次導通させ、導通する個別電池を順次1つずつ移行させた結果を示している。1サイクル(cycle)を実行するには、13回(time)の移行が必要となる。太線枠内の2つの個別電池を所定のタイミングで導通させている。電圧バラツキ解消処理を開始する前(初期段階)においては個別電池の電圧値の最大値は1.5(V)、最小値は1.1(V)であり、最大値と最小値の差(Dif.)は0.4(V)であるが、電圧均等化および電圧レベリングを2巡(2サイクル)実行することで、個別電池の電圧値の最大値は1.31(V)、最小値は1.25(V)、最大値と最小値の差(Dif.)は0.061(V)となり、電圧バラツキが収束していることが理解できる。
次に、電圧バラツキ解消処理の実行結果について説明する。図15および図16は、個別電池が13個の場合の電圧レベリングの効果推移の一例を示す図である。図15では、個別電池1の電圧は、初期値の最大値が1.5V、初期値の最小値が1.1V、初期値の電圧バラツキは0.4Vであり、電圧レベリングを6巡目(6サイクル)まで実行した結果、電圧値がおおよそ収束したことを示している。また、図16では、個別電池間の電圧の電位差(電圧バラツキ)が、初期値において0.4V、6サイクルの実行後において0.014Vまで収束したことを示している。
このような本実施形態の制御装置によれば、蓄電器が有する各蓄電池の残容量を効率良く均等化することのできる。
(第2の実施形態)
図17は、本発明の第2の実施形態における電池のバラツキ解消回路の一例を示す図である。ここでは、6個の個別電池1(1a〜1f)を示しているが、数はこれに限らない。各個別電池1は直列に接続されている。
本実施形態の制御装置は、図17に示す構成要素のうち、個別電池1を除く要素で構成される。つまり、本実施形態の制御装置は、プラス側スイッチ2(2a〜2e)、マイナス側スイッチ3(3a〜3e)、メンテナンススイッチ4(4a〜4f)、個別電池の電圧センサー5(5a〜5f)、連動型メンテナンススイッチ6、制御部7を備えている。なお、個別電池1の数に応じて、プラス側スイッチ2、マイナス側スイッチ3、メンテナンススイッチ4、電圧センサー5の数は変更可能である。なお、図中の矢印の向きは、電流の向きを示している。各構成要素の詳細については第1の実施形態において説明した通りであるので、ここでは説明を省略する。
次に、本実施形態の制御装置の動作について説明する。
基本的には第1の実施形態において説明した動作と同じであるが、電圧バラツキ解消処理の内容が異なる。ここでは、電圧バラツキ解消処理における第1の実施形態と異なる部分について説明する。
第1の実施形態の電圧バラツキ解消処理では、2つの個別電池間をスイッチングによって導通させ、この導通された2つの個別電池間で電圧均等化および電圧レベリングを行うことを説明したが、本実施形態の電圧バラツキ解消処理では、6個の個別電池を同時に導通させ、この導通された6個の個別電池間で電圧均等化および電圧レベリングを行う。この6個の個別電池は、例えば連続した6個の個別電池とすることができる。そして、導通する6つの個別電池を順次変更していく。この変更方法について、ここでは2通りの方法を説明する。
まず、第1の変更方法について説明する。ここでは、蓄電器内の個別電池が1a、1b、1c、・・・の順に直列に接続されているものとする。第1の変更方法では、まず個別電池1a〜1fについて電圧均等化および電圧レベリングを行い、続いて個別電池1b〜1gについて電圧均等化および電圧レベリングを行い、続いて個別電池1c〜1hについて、続いて個別電池1d〜1iについて、順次行う。つまり、連続する個別電池を1つずつ移行して電圧均等化および電圧レベリングを行う。そして、蓄電器内の個別電池の全ての組み合わせについて電圧均等化および電圧レベリングが終了すると、一巡(1サイクル)することになる。したがって、蓄電器内の全ての個別電池について電圧均等化および電圧レベリングを一巡させるためには、個別電池がN個である場合、N回の電圧均等化および電圧レベリングを行うことになる。
図18は、電圧バラツキ解消処理の第1の変更方法により電圧バラツキが収束する様子を示すシミュレーションデータの一例を示す図である。図18は、直列に接続された個別電池を13個(個別電池#0〜#12)備え、連続する6つの個別電池を順次導通させ、導通する個別電池を順次1つずつ移行させた結果を示している。1サイクル(cycle)を実行するには、13回(time)の移行が必要となる。太線枠内の6つの個別電池を所定のタイミングで導通させている。電圧バラツキ解消処理を開始する前(初期段階)においては個別電池の電圧値の最大値は1.5(V)、最小値は1.1(V)であり、最大値と最小値の差(Dif.)は0.4(V)であるが、電圧均等化および電圧レベリングを2巡(2サイクル)実行することで、個別電池の電圧値の最大値は1.29(V)、最小値は1.29(V)、最大値と最小値の差(Dif.)は0.001(V)となり、電圧バラツキが収束していることが理解できる。
また、図19および図20は、個別電池が13個の場合における電圧バラツキ解消処理の第1の変更方法による電圧レベリングの効果推移の一例を示す図である。図19では、個別電池1の電圧は、初期値の最大値が1.5V、初期値の最小値が1.1V、初期値の電圧バラツキは0.4Vであり、電圧レベリングを3巡目(3サイクル)まで実行した結果、電圧値がおおよそ収束したことを示している。また、図20では、個別電池間の電圧の電位差(電圧バラツキ)が、初期値において0.4V、1サイクルの実行後において0.018Vまで急速に収束したことを示している。
このような本実施形態の電圧バラツキ解消処理における第1の変更方法によれば、より高速に電圧バラツキを解消させることが可能である。
次に、第2の変更方法について説明する。ここでは、蓄電器内の個別電池が1a、1b、1c、・・・の順に直列に接続されているものとする。第2の変更方法では、まず個別電池1a〜1fについて電圧均等化および電圧レベリングを行い、続いて個別電池1f〜1kについて電圧均等化および電圧レベリングを行い、続いて個別電池1k〜1pについて、順次行う。つまり、スイッチングにより同時に導通する個別電池が6個の場合、連続する個別電池を5個ずつ移行して電圧均等化および電圧レベリングを行う。すなわち、ここでは同時に導通させる所定数(6個)―1個=5個ずつ移行している。そして、蓄電器内の個別電池の全ての組み合わせについて電圧均等化および電圧レベリングが終了すると、一巡(1サイクル)することになる。なお、同時に導通する個別電池がN個の場合、個別電池をN−1個移行させていくことになる。
図21は、個別電池が13個の場合における電圧バラツキ解消処理の第2の変更方法による電圧レベリングの効果推移の一例を示す図である。破線は第1の変更方法による効果推移の一例を示しており、実線は第2の変更方法による効果推移の一例を示している。第2の変更方法(実線)では、電圧均等化および電圧レベリングのための移行回数が3回程度で、ほぼ電圧バラツキが解消されていることが理解できる。
このような本実施形態の電圧バラツキ解消処理における第1の変更方法によれば、更により高速に電圧バラツキを解消させることが可能である。
(第3の実施形態)
個別電池1は、電池となりうる構成材料の物性によって起電力が決定されるが、この起電力は数ボルトであり所望の電圧よりも低いものである。ある程度扱い易い電圧とするためには、個別電池を直列接続することでモジュール化し、所望の起電力を確保することが望ましい。そこで、本実施形態では、複数の個別電池1を一まとめにしてモジュール単位として扱う。蓄電器内の電池はモジュール単位で取り扱われることで、車両走行時の実際の運用環境における電池の温度に近くなる。
図22は、本発明の第3の実施形態における電池のバラツキ解消回路の一例を示す図である。本実施形態では、複数の個別電池を1つの電池モジュールとする。電池モジュールは、蓄電モジュールの一例である。ここでは、6個の個別電池1を1つの電池モジュール1M(1Ma〜1Mc)としている。ただし、1つの電池モジュールに含まれる個別電池の数はこれに限らない。各個別電池1は直列に接続されており、各電池モジュール1Mも直列に接続されている。
本実施形態の制御装置は、図22に示す構成要素のうち、個別電池1を除く要素で構成される。つまり、本実施形態の制御装置は、プラス側スイッチ2(2aおよび2b)、マイナス側スイッチ3(3aおよび3b)、メンテナンススイッチ4(4a〜4c)、個別電池の電圧センサー5(5a〜5c)、連動型メンテナンススイッチ6、制御部7を備えている。なお、電池モジュール1Mの数に応じて、プラス側スイッチ2、マイナス側スイッチ3、メンテナンススイッチ4、電圧センサー5の数は変更可能である。なお、図中の矢印の向きは、電流の向きを示している。各構成要素の詳細について、第1の実施形態と同様のものについては説明を省略または簡略化する。
プラス側スイッチ2は、2つの電池モジュール1Mの一端のプラス端子(正極)間に配置され、当該プラス端子間を短絡接続する。また、マイナス側スイッチ3は、2つの電池モジュール1の他端のマイナス端子(負極)間に配置され、当該マイナス端子間を短絡接続する。2つの電池モジュール1Mとして、例えば隣り合う電池モジュールがある。
メンテナンススイッチ4は、隣り合う電池モジュール間において、一方の電池モジュールの一端であるプラス側と他方の電池モジュールの他端であるマイナス側を電気的に接続し、複数の電池モジュールを直列接続するためのスイッチである。
電圧センサー5は、電池モジュール1Mに並列に接続されており、各電池モジュール1Mの端子間電圧を測定する。
連動型メンテナンススイッチ6は、蓄電器内の電池モジュールと外部回路とを電気的に接続するためのスイッチである。また、連動型メンテナンススイッチ6は、メンテナンススイッチ4と連動するものであり、連動型メンテナンススイッチ6のオンオフに連動してメンテナンススイッチ4はオンオフする。
次に、本実施形態の制御装置の動作について説明する。
基本的には、第1の実施形態で説明した動作と同じであるが、第1の実施形態においては個別電池単位であり、本実施形態においては電池モジュール単位であることが異なり、また、電圧バラツキ解消処理の内容が異なる。ここでは、電圧バラツキ解消処理における第1の実施形態と異なる部分について説明する。
第1の実施形態の電圧バラツキ解消処理では、2つの個別電池間をスイッチングによって導通させ、この導通された2つの個別電池間で電圧均等化および電圧レベリングを行うことを説明したが、本実施形態の電圧バラツキ解消処理では、2つの電池モジュール間をスイッチングによって導通させ、この導通された2つの電池モジュール間で電圧均等化および電圧レベリングを行う。この2つの電池モジュールは、例えば隣り合う電池モジュールとすることができる。そして、導通する2つの電池モジュールを順次変更していく。
本実施形態では、蓄電器内の個別電池が1Ma、1Mb、1Mc、・・・の順に直列に接続されているものとする。まず、電池モジュール1a、1bについて電圧均等化および電圧レベリングを行い、続いて個別電池1b、1cについて電圧均等化および電圧レベリングを行い、続いて個別電池1c、1dについて、続いて個別電池1d、1eについて、順次行う。つまり、隣り合う電池モジュールを1つずつ移行して電圧均等化および電圧レベリングを行う。そして、蓄電器内の電池モジュールの全ての組み合わせについて電圧均等化および電圧レベリングが終了すると、一巡(1サイクル)することになる。したがって、蓄電器内の全ての電池モジュールについて電圧均等化および電圧レベリングを一巡させるためには、電池モジュールがN個である場合、N回の電圧均等化および電圧レベリングを行うことになる。
図23は、電圧バラツキ解消処理により電圧バラツキが収束する様子を示すシミュレーションデータの一例を示す図である。図23は、直列に接続された電池モジュールを13個(電池モジュール#0〜#12)備え、隣り合う2つの電池モジュールを順次導通させ、導通する電池モジュールを順次1つずつ移行させた結果を示している。1サイクル(cycle)を実行するには、13回(time)の移行が必要となる。太線枠内の電池モジュールを所定のタイミングで導通させている。電圧バラツキ解消処理を開始する前(初期段階)においては電池モジュールの電圧値の最大値は10.5(V)、最小値は7.7(V)であり、最大値と最小値の差(Dif.)は2.8(V)であるが、電圧均等化および電圧レベリングを2巡(2サイクル)実行することで、個別電池の電圧値の最大値は9.2(V)、最小値は8.8(V)、最大値と最小値の差(Dif.)は0.43(V)となり、電圧バラツキが収束していることが理解できる。
また、図24および図25は、電池モジュールが13個の場合における電圧バラツキ解消処理による電圧レベリングの効果推移の一例を示す図である。図24では、電池モジュール1Mの電圧は、初期値の最大値が10.5V、初期値の最小値が7.7V、初期値の電圧バラツキは2.8Vであり、電圧レベリングを5巡目(5サイクル)まで実行した結果、電圧値がおおよそ収束したことを示している。また、図25では、電池モジュール間の電圧の電位差(電圧バラツキ)が、初期値において2.8V、5サイクルの実行後において0.1Vまで収束したことを示している。
このような本実施形態の電圧バラツキ解消処理によれば、蓄電器内の個別電池をより実際の運用状態に近い条件で、電圧バラツキを解消させることが可能である。また、電圧
均等化および電圧レベリングをモジュール単位で行うことで、モジュールを構成している個別電池間で電圧バラツキが大きくなる前に、電圧バラツキを簡易に解消することが可能となる。
なお、ここでは電池モジュールを1つずつ移行させることを説明したが、第2の実施形態と同様に、複数の電池モジュールを同時に導通させ、導通させる所定数―1個ずつ電池モジュールを移行させるようにしてもよい。これにより、より早く電池モジュールのばらつきを解消することが可能である。
本発明は、蓄電器が有する各蓄電池の残容量を効率良く均等化することのできる蓄電器の制御装置等として有用である。
本発明の第1の実施形態における電池のバラツキ解消回路の一例を示す図 本発明の第1の実施形態における全体処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における状態変位量入力処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における運用状況の分析処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における電池の電圧バラツキ判断処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における電池の電圧バラツキ判断処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における個別電池の放電曲線の一例を示す図 本発明の第1の実施形態における電池の電圧バラツキ解消制御処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における電圧バラツキ解消処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における個別電池の導通後の経過時間と、各個別電池電圧、レベリング電流との関係の一例を示す図 本発明の第1の実施形態における電池の基準容量復帰とリフレッシュ制御処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における電池の電圧バラツキ値の記憶処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における電圧バラツキ値の記憶処理の概念の一例を示す図 本発明の第1の実施形態における電圧バラツキ解消処理により電圧バラツキが収束する様子を示すシミュレーションデータの一例を示す図 本発明の第1の実施形態における電圧レベリングの効果推移の一例を示す図(個別電池電圧) 本発明の第1の実施形態における電圧レベリングの効果推移の一例を示す図(個別電池電圧バラツキ) 本発明の第2の実施形態における電池のバラツキ解消回路の一例を示す図 本発明の第2の実施形態における電圧バラツキ解消処理の第1の変更方法により電圧バラツキが収束する様子を示すシミュレーションデータの一例を示す図 本発明の第2の実施形態における第1の変更方法による電圧レベリングの効果推移の一例を示す図(個別電池電圧) 本発明の第2の実施形態における第1の変更方法による電圧レベリングの効果推移の一例を示す図(個別電池電圧バラツキ) 本発明の第2の実施形態における第2の変更方法による電圧レベリングの効果推移の一例を示す図(個別電池電圧バラツキ) 本発明の第3の実施形態における電池のバラツキ解消回路の一例を示す図 本発明の第3の実施形態における電圧バラツキ解消処理により電圧バラツキが収束する様子を示すシミュレーションデータの一例を示す図 本発明の第3の実施形態における電圧レベリングの効果推移の一例を示す図(電池モジュール電圧) 本発明の第3の実施形態における電圧レベリングの効果推移の一例を示す図(電池モジュール電圧バラツキ) 車両に搭載された蓄電器、電気駆動系の一部及び補機の関係を示すブロック図 セル電圧のバラツキを示す図 セルC1のセル電圧が他のセルC2〜Cmのセル電圧よりも高いことを示す図
符号の説明
1、1a〜1f 個別電池
1M、1Ma〜1Mc 電池モジュール
2、2a〜2e プラス側スイッチ
3、3a〜3e マイナス側スイッチ
4、4a〜4f メンテナンススイッチ
5、5a〜5f 電圧センサー
6 連動型メンテナンススイッチ
7 制御部

Claims (11)

  1. 放電時に直列接続される複数の蓄電池を有する蓄電器の制御装置であって、
    前記複数の蓄電池の直列接続をオンオフする第1のスイッチ部と、
    前記複数の蓄電池の同極同士の短絡接続をオンオフする第2のスイッチ部と、
    前記複数の蓄電池の各電圧を検知する電圧検知部と、
    前記電圧検知部による検知結果に応じて、前記第1のスイッチ部及び前記第2のスイッチ部をオンオフ制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする蓄電器の制御装置。
  2. 請求項1に記載の蓄電器の制御装置であって、
    前記電圧検知部による検知結果が所定の条件を満たさないとき、
    前記制御部は、
    前記第1のスイッチ部をオフし、
    前記蓄電器に含まれる2以上の所定数の蓄電池の同極同士が短絡接続するよう前記第2のスイッチ部をオンオフ制御することを特徴とする蓄電器の制御装置。
  3. 請求項2に記載の蓄電器の制御装置であって、
    前記所定数の蓄電池の同極同士を短絡接続して所定時間経過した後、前記同極同士が短絡接続された所定数の蓄電池に含まれない蓄電池と、前記同極同士が短絡接続された所定数の蓄電池に含まれる蓄電池とを含む、前記所定数と同数の蓄電池の同極同士が短絡接続するよう前記第2のスイッチ部をオンオフ制御することを特徴とする蓄電器の制御装置。
  4. 請求項3に記載の蓄電器の制御装置であって、
    前記制御部は、前記電圧検知部による検知結果が所定の条件を満たすまで、前記第1のスイッチ部及び前記第2のスイッチ部のオンオフ制御を行うことを特徴とする蓄電器の制御装置。
  5. 請求項2または4に記載の蓄電器の制御装置であって、
    前記所定の条件は、前記電圧検知部によって検知された前記複数の蓄電池の最大電圧と最小電圧の差が所定値以下であることを特徴とする蓄電器の制御装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電器の制御装置であって、
    前記蓄電池は、1つの電池セルであることを特徴とする蓄電器の制御装置。
  7. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電器の制御装置であって、
    前記蓄電池は、直列接続された複数の電池セルを有する蓄電モジュールであることを特徴とする蓄電器の制御装置。
  8. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電器の制御装置であって、
    前記同極同士が短絡接続された所定数の蓄電池はそれぞれ隣接することを特徴とする蓄電器の制御装置。
  9. 請求項2または3に記載の蓄電器の制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記第2のスイッチ部をオンオフ制御する前に、
    所定負荷に接続された所定経路へ前記蓄電池が接続され、かつ、前記所定経路を流れる放電電流の大きさを所定期間が経過するまで所定値以上に維持するよう、前記第1のスイッチ部をオンし、かつ、前記第2のスイッチ部をオフすることを特徴とする蓄電器の制御装置。
  10. 請求項2または3に記載の蓄電器の制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記第2のスイッチ部をオンオフ制御する前に、
    所定の電力供給源に接続された所定経路へ前記蓄電池が接続されるよう前記第1のスイッチ部をオンし、かつ、前記第2のスイッチ部をオフすることを特徴とする蓄電器の制御装置。
  11. 請求項2または3に記載の蓄電器の制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記第2のスイッチ部をオンオフ制御する前に、
    前記蓄電池の温度を所定範囲の温度となるよう制御することを特徴とする蓄電器の制御装置。
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